『春の幻影が見せた夢』



桜の季節に見た夢。

未だに忘れられないエロティックな夢・・・


私はある街でウインドーショッピングを楽しんでいた。

1人で出歩くのはとてもひさしぶり。

いろいろなお店を見ながら道を歩いてると、

とある店から彼が出てきた。

その彼はいつも子供と一緒に見てるテレビ番組のお兄さん・・。

こんなところで巡り会えるとは思わなかったので、嬉しくなって思わず声をかけてしまったのは私の方でした。

幸いにも周りには人が少なかったから・・・

ファンの方によく声をかけられるであろう彼はとても気さくな人だった。

「もしお時間があればお話したいんですけど・・いいですか?」

いいながら私の心の中はちょっと「しまったな〜」と思った。

「・・・やっぱりいいです。・・・お忙しいでしょ?・・」

彼は一瞬、腕時計をみてから、

「大丈夫ですよ。こんなところで立ち話もなんですから、少し歩きましょうか?」

「ええ・・」

まさかそんな返答がかえってくるとは思わなかった私はちょっとためらった。

私の方から声をかけたのだもの・・

失礼のないようにしよう、と心に決めた。

最初はほんとにとりとめのない話から始まり、子供達の話題などに2人で笑いながら話していたのでした。

すると彼が

「この近くの公園の桜が綺麗なんですよ。見に行きませんか?」

「じゃあおねがいします。」

桜は本当に綺麗だった。

2人で桜に見惚れている頃から

私たちは自分たち自身の話をし始めていた。

すると

春の強い風が私たちを試すかのように急に吹き始めた。

私は思わず彼に寄りかかる格好になってしまった。

「・・あ・・ごめんなさい・・・」

彼から離れようとすると

風と共に散り始めた桜の花びらが私たちを包んだ。

その風景に私たちは見とれたと同時になぜか散りはじめの桜が私たちを現実に引き戻すような感覚に陥った。

思わず彼がいった。

「ここは寒いからどこか暖かなカフェでやすみませんか?」

私は何も言わずただ小さく頷いた。

強い春風は私たちの距離を縮めてしまったようだった。

カフェへの道のりはそう遠くはなかった。

その道のりでさえ本当は彼に寄り添って歩きたかった。私・・。

でも。。

まだこの段階では躊躇していた。

このまま、さよならもあるだろうかもと思ったから・・・。

それに人目も気にしていた私がいたから・・。

すると彼の方から

「早くいこう。さあ。」と彼は私の手を取った。

彼の手により私たちは寄り添う形でカフェへの道のりを急いだ。

・・・・・☆☆☆☆☆☆・・・・・・☆☆☆☆☆・・・・・

カフェでは、私たちはたわいもないおしゃべりをしていた。

知らない人からみれば、恋人同士にもみえるのかしら・・・?

私はふとそう思いながらも彼の話を聞き入っていた。

微笑みを交わしあったその時、彼の携帯が鳴った。

「ちょっとまってて。」

しばらく話し込んでる彼を私は側で見ていた。

「ごめん・・・急に仕事が入ったんだ。3時間ぐらいで終わると思うから・・・」

そう言い終わらないうちに、彼は当然のように、鞄の中から鍵を取りだし私に渡そうとテーブルの上に置いた。

「これ。僕の家の鍵。ここで待つよりいいだろう?もっと君と話をしたいんだ。」

「でも・・私はあなたの家を知らないのよ・・・」

私はもうここで彼とさようならをしようかとうつむき悩んだ。

でも・・

悩むことよりも私は彼ともっと話していたい。

一緒にいたいと思う自分に気がついた。

彼を見ず、いろいろと考え込んでる私に

「家はこの近くなんだ・・仕事の往き道だから、送っていくよ。ね?」

そして私はある決意をした。

その鍵を彼に返すためにそっとテーブルの上で彼の方にすべらせた。

一瞬、彼の顔が寂しそうな顔となっていた。

一呼吸おいて、私は彼にこう告げた。

「鍵はあなたがもってて・・・。私はここであなたを待ちたいの・・」

私は彼の目を見ながらそうつぶやいた。

「でも・・・うん。わかった。3時間。・・いや2時間で終わらせて来るからね。」

彼は名残惜しそうに私を見つめながら慌てて仕事にいったみたいだった。

そんな彼の背中を私は愛おしく見送った。

もう引き返せそうにないな・・私・・。

思わずそう思ってしまった自分がいた。

どれぐらいの窓の外の人を見送っただろうか。

私はまだ来ぬ人に思いを馳せながら静かな時間を過ごしていた・・・

すると・・・

彼が汗だくになりながら慌てて走ってきたの・・・

「待たせてしまってごめんね。じゃあ僕の家に行こうか。」

息を切らせながらいうものだから思わず吹き出してしまった。

「そんなに急がなくても私はちゃんとあなたをここでまってたのに・・」

カフェをでて、私たちは寄り添いながら彼の家へと足早に向かった。

彼が鍵を開けてくれた。

「ちょっと散らかしてるけど、どうぞ」

「じゃあ、おじゃまします」

私たちは照れくさくなって笑いあってしまった。

家の玄関には子供達からの贈り物が大事そうに飾ってあった。

「すごいね・・」

そうつぶやいて見とれてしまった私に、

「これが僕の元気のもとなんだよ。仕事に行くときには必ずこの贈り物からパワーをもらうんだ。」

とカウンターキッチンの向こうでおどけて見せる彼をみて、思わず笑みがこぼれる。

同時に私は、大人子供関係なく誰に対しても誠実で素敵な彼なんだと確信していた。

その後、私たちはソファに腰をかけ、笑いながらいろいろな話に華をさかせていた。

どれぐらいの時間が過ぎただろうか・・

一瞬。

私たちの間に静寂が訪れた・・

顔を見合わせたその瞬間に・・・

彼は私の唇に優しくキスをした。

ちょうど日も傾き始めた頃だった・・

びっくりした私は彼をただ見つめることしかできなかった。

・・・・・・☆☆☆☆☆☆・・・・・・☆☆☆☆☆・・・・・

「ごめん・・・」彼は下を向いてしまった。

「ごめんなんて、そんなこといわないで・・」

今度は私から彼の唇に、彼が私にしたようなキスをかえした。

私たちは微笑みあい、どちらからともなくお互いを求めあおうとした。

彼は私を優しく抱きしめてくれた。

むせかえるような彼の香り。

さっき汗だくで走ってきてくれたものね。

その香りに浸っていた私に

「シャワー浴びてきたほうがいいかな・・。」

なんで気づくのが早い人なんだろう。

「浴びなくていいよ。あなたの香りの中で抱かれたいから・・」

そう言い終わらないうちに彼はまた私の唇を求めてきた。

さっきよりも激しくキスをする彼。

それに答える私・・

私はそんな彼がすごく愛おしくてたまらなくなった。

そして私は・・・

彼よりも激しいキスをした。

彼の口の中に私の舌を入れお互いの舌を絡め合った。

突然

彼は私の唇を引き離すと悪戯っぽい笑みをこぼした。

その後すぐに唇から首筋へと彼の唇が舌が吐息ともに滑り落ちた。

「あ あっ・・」

思わず声がでてしまう。

「感じやすいんだね・・ん?」

「そんなこと・・あん〜ん・・」

いつの間にか私のブラウスのボタンがはずされていた。

キャミソールの上から胸をキスをされ、片方の手は私のうなじをしっかりと優しく抱き留めていた。

それがかえって私を熱くするのだった。

彼が私の首筋や胸に唇を滑らせるたびに、うなじにある手が微妙に動く・・

そのたびに私は歓喜の声をあげるの・・・。

そんな私を見た彼はますます愛おしそうな目で私を見る。

私の耳元で

「綺麗だよ・・」

そう言って体中にキスをしながら私の服をすべて脱ぎ去った。

いつの間にか彼も服を脱いでいた。

お互いの体を見つめながらお互いの体を求めあおうとした私たちがいた。

もう私は濡れているのがわかっていた・・

彼のものも大きくなっているのもわかるの・・・

でもお互い敢えてそんなことは言わずにお互いの体に手を滑らせてた。

彼の胸板は厚くて服の上から想像していたものとは全く異なっていた。

私は思わず彼の胸に耳をあてた。

「どうしたの・・」

「あなたの音とあなたの香りに酔っているのよ・・」

「そうか・・うれしいよ・・」

そういうと彼はそっと私のあそこに指をあてた。

「濡れてるね・・君のここ、もっとよく見てもいい・・?」

「・・ん・・いいよ。見て・・」

下着をも彼の手によって脱ぎ去られ、

彼は私の秘所をじっくりとみている・・・

「・・・恥ずかしいよ・・もういいでしょ?」

彼は私の言葉に耳をかさずにあそこにキスをした。

そして・・

彼の舌が私を責める・・

「ん・・ん・・あ〜ん・・・あ〜〜!・・」

彼が責めるたびに私は歓びの声をあげながら・・・

どんどん蜜があふれてきた・・・

「・・君のここ・・すごく綺麗だよ・・蜜の味も美味しい・・」

「・・ん・・あう〜ん〜ん。・・そう?・・うれしいわ・・」

蜜で濡れた唇で彼は私の唇を激しいキスで塞ぐと、今度は彼のゴツゴツとした・・・だけど・・・スッとした綺麗な指があそことクリを責め始めた。

彼に唇を塞がれているために私は声にならない声で喘いだ。

もう片方の手は私が彼の唇から逃れられないようにうなじをしっかりと支えていた。

そのことがまた私をさらに熱くさせいつも以上に濡れていくのがわかる。

それだけでいきそうになってた私・・・

「・・んんん・・んん・・・ああっ!」

無理に彼の唇から逃れた私は彼にいったの。

「・・もうダメなの・・あなたがほしいの・・お願い・・・」

潤んだ目で彼に懇願した。。

でも彼は・・

「ん?まだダメだよ・・あともう少し・・ね?」

彼はまた繰り返す。

私の中をさっきよりも激しく彼のスッとした指が責めてくる・・・

今度は首筋・・うなじ・・胸・・へと唇を滑らせながら・・

そして彼は次の行動にでたのでした。

感じている私を尻目に今度は背中から彼に責められる格好となった。

彼は私を後ろから抱きしめながら耳元やうなじに唇を滑らせる・・・

そして・・

段々と片方の手は胸を・・もう片方の手は私の秘所を責め立てる・・・

「・・ああん。もうほんとにダメなの・・ああっ・・お願い・・」

そういってまた私は彼に懇願した。

愛おしそうに私を見つめる彼。

そんな彼の顔見つめてまた熱くなる私・・・

唇へのキスと同時に彼のものが私の中に入ってきた。

「・・ああっ・・すごい・・気持ちいいの〜・・すぐにいっちゃいそう・・ううっ・・」

「・・まだいってはいけないよ・・・でも僕も気持ちよくて・・君につられそうだよ・・」

私たちは1つになれた瞬間をわすれないように、お互いをきつく優しく抱きしめながらキスをしあった。

なぜだか切ないような甘いキスの味・・・

見つめあいながら私たちは歓びに打ち震えていた。

彼の物が私の中に・・・

そう思うだけでどんどん蜜があふれ出して、私は頂点へと登り詰めそうになった。

「・・すごくいいの・・あなたのものが・・もういってしまいそうよ・・」

「・・・僕もだ・・・もう少ししたら一緒にいこうね・・」

そういうと彼は私の首筋に唇を滑らしながら私のクリを責め始めた。

それだけでもう私の中がきつく締まりだした。

「・・ああっ・・ダメ〜・・いっちゃう〜!!・・」

無言で彼は私の中を彼のもので激しく突き始めた。

「・・ああっ・・!!・・・」

私は痙攣を起こしながら・・・

彼の物を離すまいと・・・

彼の体をきつく抱きしめながら・・・

共に果てた・・・

「すごくよかったよ・・・」

そういうと彼はまだ動けないでいる私の唇にまたキスをする・・・

愛おしそうな目で私を見る人。

その目を見るだけで私の体はまた火照り出すのだった・・・

・・・・・・☆☆☆☆☆☆・・・・・・☆☆☆☆☆☆・・・・・・

・・・・・

ここで私は目が覚めてしまった。

外はすでに太陽は上がりはじめていた。

布団に寝入ったそのままの格好で、しばらく私は彼との余韻に浸りながら彼のことを想ったの。

そして・・・

今日もテレビで彼を見る。

逢うこともきっとないであろう彼との情事を想い出すために・・・

(終)

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