The Lunatic モンスターデータブック

7.10.5
神尾 政和

モンスター

本書ではキャラクター達の冒険の敵や障害として登場するモンスターについてその概要とデータを紹介する。

モンスターデータ

モンスターデータはモンスターのカテゴリごとに記載し、個別のモンスターのデータは次の項目から構成される。

モンスター名と説明

モンスター名とその説明である。

レベル

モンスターのおよその強さをキャラクターレベルと見合ったレベルとして表したものである。

種別

モンスターがどこに由来するかを示す。呪文や特技は特定の種別のモンスターに効果を持つものがある。2以上の種別を持つモンスターはその全ての性質を持つ。

自然

モンスターは主物質界の生き物である。

妖精

モンスターは妖精界に起源を持ち妖精界の影響の強い場所に現れる。妖精の多くは人間などと必ずしも敵対的ではないが、彼らの感覚や倫理観は人間などのそれとは大分と異なる。非常に親切だったり、友好的な場合もあるが、単に面白いからという理由で人間に迷惑な行動をとったり、傷つけたりすることもある。

精霊

モンスターは精霊界に起源を持つ。精霊は元素のエネルギーが体と意識を得たもので生物ではない。精霊術に長じた術者が呼び寄せたということが多いが世界は精霊界の一部なので主物質界や妖精界にも精霊は存在する。術者によって支配されていない精霊、特に自分の属性の影響が非常に強いところに居るのではない精霊の行動はほぼ間違いなく破壊的である。

不死、真の不死

不死は動く死体や幽霊といったモンスターである。不死は大体が生あるものを憎んでいる。

真の不死も不死の一種だが自由意志を持っている。真の不死は不死と同じく生あるものを憎んでいるか、自分は死を超越したものだとして自分以外の存在を下等なものか家畜のように考えている。

悪疫

悪疫の怪物は自然の生き物や妖精が悪疫と呼ばれる異界の影響によって変性したモンスターである。異界の影響によって突発的に発生することもあるが、主物質界で固定され種族の一つになっているものもいる。

悪疫の怪物は自然の生き物や妖精にとって確実に敵となる。

デーモン

デーモンは別の世界からやってくるモンスターである。デーモンは妖精や不死の怪物、悪疫の怪物に比べると珍しいモンスターだが強大な力を持った存在が多く危険である。ただ、単に破壊をまき散らすばかりではなく、個体によっては高い知性を備え人間社会に潜伏して密かに勢力を拡大するようなものもいる。

人造、人工生命

現在では失われた古代の魔法によって作り出されたものだ。多くは古代の遺跡などで休眠状態にあり、冒険者などが彼らに遭遇した場合はかつて与えられた命令に従ってそれを排除しようとするなどの行動をとる。

人造のモンスターは活動する物体だが人工生命は生きている。

外来

外来のモンスターは主物質界や妖精界や幽界、悪疫など主物質界と関連の深い異界ではなく、もっと遠く星辰界を渡ってやってきたと考えられるモンスターである。外来のモンスターと一括りにされているが由来も性質も様々である。

神秘

神秘の存在は異界のいずれを起源とするのか判然とせず、主物質界や妖精界、幽界などの主物質界と関連の強い異界を行き来できると考えられているある。言うなれば起源と所属している世界がよくわからないものを神秘の存在として一括りにしている。性質は個体によって様々だが、自分に危険がないならば他のものにも関与しないという態度を見せるものが多いようだ。

非実体

非実体のモンスターは物理的な肉体を持たない幽霊の様な存在である。

群体

モンスターは1個体ではなく、[サイズ:小型]以下の個体の群れである。

野獣、植物

野獣は獣や鳥などの人型生物以外の動物、植物はそのまま植物である。

(備考:生物でないモンスター)

モンスターの特殊能力には生きている対象にだけ作用するものがある。モンスターがモンスターを攻撃するシチュエーションは滅多にないが、種別が精霊、不死、真の不死、人造のモンスターは生きていない。

サイズ

モンスターのサイズは小型、中型、大型、超大型、巨大に分類される。

サイズ 説明
小型 中型の犬未満の大きさ。
中型 中型の犬以上、牛や馬未満の大きさ。当然、人間はこのサイズにあてはまる。
大型 牛や馬、ライオンやトラ、熊などの大きさ。
超大型 馬や牛よりも大きなモンスターのサイズ。現実世界の地上の動物でこのカテゴリにあてはまるのはカバ、キリン、ゾウなど。
巨大 ドラゴンなどの巨大なモンスターのサイズ。

それぞれのサイズが占めるマスの数は下図のとおりである。

呪文などの効果範囲の扱い

呪文などの効果範囲はモンスターが占めるマスの一部でも呪文の効果範囲に含まれていれば効果を適用する。ただし、呪文の効果範囲に2マス以上が含まれていても効果は重複しない。

能力値、耐久度、余力、致死点、頑健値、脚力

プレイヤーキャラクターのパラメータと同じである。

余力はモンスターのシナリオ中での重要性によって変化するデータなのでモンスターデータでは設定しない。モンスターの余力、経験値を参照せよ。モンスターは余力の上限を持たない。

(備考)

いわゆる雑魚モンスターは耐久度0以下になったら常に行動不能になる。これは不必要にマスターの手間を増やさないためである。

魔那

モンスターの魔那は次の書式で表す。

[魔那:最大値:追加効果]

最大値はそのモンスターが魔力導出を行える回数だ。モンスターが余力を持つ場合、原則として〈魔力搾出〉を持つかのように余力を使用して魔力を生み出すことができる。余力からの魔力導出は〈魔力搾出〉と同じく主行動でしか行えない。

モンスターの[魔那]の追加効果は以下を参照すること。

導出

「導出(D8+1)」の様に記述し、魔力導出時のダイスがD6ではなく指定のものになる。

技能

モンスターの行動時に使用する技能を示す。PCの技能との差異は以下を参照すること。

《戦術行動》

《逃走》、《運動》、《隠密》の隠密側の判定をする場合をまとめたものである。

《知覚》

《トリック》と《隠密》の発見側の判定をする場合をまとめたものである。

攻撃

モンスターは1回の主行動でいずれかの攻撃方法を1つ選択して攻撃することができる。

各攻撃方法の説明は次の通りである。1行目はパラメータリスト、それ以降が攻撃方法の説明である。

近接攻撃
パラメータ:[ダメージ][回数上限][追加効果]

隣接マスにいる1体の敵を攻撃する。

《主近接》で判定し、成功時は[ダメージ]のダイス、半成功時は成功時の1/2(端数切り捨て)のダメージを与える。

連続攻撃の条件を満たせば最大で[回数上限]まで連続攻撃が発生する。

攻撃に追加効果が適用可能な場合[追加効果]に列挙する。

遠隔攻撃
パラメータ:[ダメージ][回数上限][距離][追加効果]

[距離]までのマス数離れた場所にいる1体の敵を攻撃する。

《投射》で判定し、成功時は[ダメージ]のダイス、半成功時は成功時の1/2(端数切り捨て)のダメージを与える。

連続攻撃の条件を満たせば最大で[回数上限]まで連続攻撃が発生する。

攻撃に追加効果が適用可能な場合[追加効果]に列挙する。

飛行(ホバリング)中の遠隔攻撃は不安定なため不利になる。

複数対象攻撃
パラメータ:[ダメージ][対象数][追加効果]

隣接マスにいる敵を[対象数]まで攻撃する。同じ敵を2回以上選択できない。

《主近接》で判定し、成功時は[ダメージ]のダイス、半成功時は成功時の1/2(端数切り捨て)のダメージを与える。

連続攻撃は発生しない。

攻撃に追加効果が適用可能な場合[追加効果]に列挙する。

全周攻撃
パラメータ:[ダメージ][再使用][追加効果]

隣接マスにいる敵全員を1回ずつ攻撃する。

《主近接》で判定し、成功時は[ダメージ]のダイス、半成功時は成功時の1/2(端数切り捨て)のダメージを与える。

連続攻撃は発生しない。

攻撃に追加効果が適用可能な場合[追加効果]に列挙する。

掴んで叩きつける
パラメータ:[ダメージ][追加効果]

隣接マスにいる1体の敵を掴んで地面に叩きつける。対象はモンスターよりも小型でなければならない。

モンスターの《主近接》と対象の《防御》で対抗判定を行い、半成功以上ならモンスターは対象を捕まえて地面に叩きつける。攻撃成功なら対象にダメージを与える。半成功時のダメージは1/2(端数切り捨て)である。攻撃失敗か防御成功なら対象は攻撃を回避する。加えて攻撃半成功以上なら対象は転倒する。

攻撃が半成功以上の時に敵を叩きつける先は敵の隣接マスでモンスター自身が占めていないマスにしても良い。叩きつけたマスが何者にも占められていないなら敵はそこに強制移動させられる。壁などの構造物や他のクリーチャーが占めているなら叩きつけられた敵は元のマスに落ちる。叩きつけた先が他のクリーチャーならモンスターの《主近接》と叩き付けられた先のクリーチャーの《防御》で対抗判定を行い、攻撃成功ならダメージを与える。半成功時のダメージは1/2(端数切り捨て)である。加えて攻撃成功なら叩き付けた先のクリーチャーは転倒し、半成功ならよろめき状態になる。叩き付けた先のクリーチャーが叩き付けられた敵よりも1段階大きいなら攻撃成功時によろめき状態、攻撃半成功ならダメージのみであり、2段階以上大きいならダメージだけである。

ブレス
パラメータ:[ダメージ][目標値][範囲][再使用][追加効果]

炎を吐いたりして[範囲]内を攻撃する事ができる。

範囲内のクリーチャーは[目標値]に対して《生体防御》の基本行為判定を行う。判定に失敗した時は[ダメージ]の通り、半成功の場合は1/2(端数切り捨て)、成功の場合は1/5(端数切り捨て)、決定的成功時はダメージなしである。ブレスのダメージは属性を(属性)として示し呪文と同じように扱う。

ブレスの[範囲]は下図の様になる。[範囲:3]のブレスはモンスターと辺か角に接する様に直径3マスの範囲(赤の部分)を対象とする。

モンスターは自分の行動順開始時に再使用の判定を行い、成功したら再度ブレスを使用可能になる。[再使用:D6(1-2)]の様に示され、これはD6を振って1から2がでたら再使用可能になる。ブレスは使用できるかできないかの状態しか取らない。使用可能状態では再使用の判定を行えない。

[追加効果]はブレスの追加効果がある場合に示す。追加効果は対象が《生体防御》に成功した場合は適用しない。

追加効果

モンスターの攻撃に対して適用する効果を示す。無い場合は省略する。

追加効果は特技と同等とみなし、特技不可の状態では適用できない。

強打

特技〈強打〉と同じ。攻撃のダメージを決定した後でD6点を追加する。特技とは異なり、常に余(1)を消費する必要がある。1回のダメージに対して2回以上使用できない。

空中射撃

飛行(ホバリング)中の《投射》が不利にならない。

呪文的

攻撃は武器によるものではなく呪文による攻撃のように扱う。ダメージ軽減は通常通り防御を使用する。一般的に影響があるのは遠隔攻撃における遮蔽の扱いである。PCに対する攻撃はほとんどこれだけの影響しかないが、〈包み込み〉されたクリーチャーへの攻撃のように武器と呪文で扱いが異なる場合は呪文として扱う。

呪文連携

特技〈呪文攻撃連携〉と同じ。近接攻撃の攻撃回数のうち1回を呪文に用いることができる。

衝撃

モンスターの攻撃が自動的成功なら相手はよろめき状態になる。すでによろめき状態の相手は転倒する。攻撃が決定的成功なら相手は転倒する。

モンスターの攻撃が攻撃成功、半成功、防御成功の時に余力(1)を消費することもできる。そうした場合、攻撃成功時か半成功時なら相手は転倒する(自動的成功時に余力(1)を消費したなら同様に相手は転倒する)。防御成功時なら相手はよろめき状態になる。すでによろめき状態なら転倒する。

数的優位

自分を含め3体以上の味方が攻撃対象に接敵しているなら《主近接》《主・副近接》、《投射》の基準値+1(決定的成功率は変化しない)、達成値+1の修正を得る。この効果は〈挟撃〉や〈背面攻撃〉と重複しない。

支配領域を失っているクリーチャーは〈数的優位〉に参加できない。

接触

モンスターの攻撃は相手に触れるだけで良いため《近接攻撃》の判定は有利になる。

装填不要

モンスターは遠隔攻撃を行うために矢弾の装填が不要である。

即死

即死を持つモンスターの攻撃が攻撃成功で1点以上の耐久度ダメージを与えた場合、モンスターは余力(1)を消費して相手に死亡判定を行わせることができる。連続攻撃中に使用した場合、死亡判定は連続攻撃終了後に解決する。

体力吸収

モンスターの攻撃が生物に1点以上の耐久度ダメージを与えた時に宣言でき、与えたダメージと同じだけモンスターの耐久度を回復する。同じ相手に対しては1サイクルに1回しか使用できない。〈奪精〉とは同じ攻撃に対して使用できない。

奪精

モンスターの攻撃が生物に1点以上の耐久度ダメージを与えた時に宣言でき、余力(1)を回復する。同じ相手に対しては1サイクルに1回しか使用できない。〈体力吸収〉とは同じ攻撃に対して使用できない。

毒、麻痺

モンスターの攻撃によって1点以上の耐久度ダメージを受けたら単純毒、不全麻痺(ルールブック参照)に冒される。

2回以上効果は累積しないが、一度回復した後なら再度効果を適用する。

毒と麻痺の両方が追加効果にあるなら判定は両方に対して1回だけ行い、失敗したら両方の効果を適用し、成功したら両方の効果から回復する。

戦闘終了時に毒から回復していないなら単純に毒から回復するかクリーチャーが死亡するまでその戦闘イベントを継続する。麻痺は戦闘終了時に自動的に回復する。

間合

間合(N)はNマス離れた場所の敵を近接攻撃できる。間合いにかかわらず支配領域はモンスターの隣接マスだけである。

連続

特技〈追加攻撃〉と同じ。攻撃が半成功以上でD12≧D10なら連続攻撃が発生する。

連打、連打+

特技〈双剣(拳)連打〉と同じ。攻撃が成功か半成功なら連続攻撃とは別に攻撃回数(1)を消費して即時攻撃(単独、特技可)を行える。この即時攻撃の結果は連続攻撃の成立に関与しない。例えば、攻撃成功(D12>D10)なら連打による攻撃と本来の連続攻撃の両方を行えるが、攻撃成功(D12≦D10)なら連打の攻撃は行えるがが連続攻撃は行えない。

連打+の場合、トリガとなる攻撃の結果に関わらず即時攻撃を行える。

戦闘行動

戦闘行動はモンスターが戦闘中に行える特殊な行動で、攻撃に示した基本的な攻撃の代わりに行える。特別に記載がない限り主行動として行う。戦闘行動はモンスターごとに個別に詳細を記載する。

戦闘行動は特技と同等とみなし、特技不可の状態では適用できない。

呪文

次の書式でモンスターがどの系統の呪文を何レベルまで使用可能かを示す。

[呪文:系統:レベル:効果強度:追加効果]

系統に「魔導」などど書かれている場合、系統の専門クラス1つで使用可能な呪文を使用できる。「2系統」のように書かれている場合は任意の専門クラスを指定された数だけ選ぶ。呪文を使用可能なモンスターは魔術呪文か呪術呪文を必ず使用できる。

レベルはモンスターが使用可能な呪文レベルの上限を表す。モンスターには「専門術者」の効果(専門クラスの呪文を1レベル低いと見なす)を適用しない。

効果強度はモンスターが呪文を使用した時に適用する効果強度である。

追加効果は呪文を使用する際の追加効果である。ない場合は省略する。追加効果は特技と同等とみなし、特技不可の状態では適用できない。

追加効果
動作不要

モンスターは呪文を使うのに呪文動作を必要としない。音を消されたり、動きを封じされたりしても呪文を使える。

ダメージ軽減

ダメージ軽減は[ダメージ軽減|防御:N|生体:M|精神:L]の形式で表記され、「防御」は《防御》、「生体」は《生体防御》、「精神」は《精神防御》の効果強度である。

移動

モンスターがどのような移動ができるかを示す。

移動は[移動手段:補助行動/主行動:追加効果]の形式で示す。

移動手段は下のリストを参照すること。モンスターが複数の移動手段を持つ場合でも1サイクルに使用できる移動はどれか一つだけだ。

補助行動、主行動は移動力で、脚力を加算ずみである。主行動については「4+2D6(7)」の様になっており、カッコ内はダイスを振らず固定値を選択する場合の値である。その移動手段の補助行動か主行動で移動できないなら「-」となっている。

追加効果は移動時のオプションや修正がある場合に記載する。追加効果は特技と同等とみなし、特技不可の状態では適用できない。

(注意)

[サイズ:大型]以上のモンスターは[サイズ:中型]であるPCを押し退けて移動できる。共通特技の戦闘行動〈押し退け〉を参照すること。

移動手段
基本移動

地上を歩いたり走ったりする。地形による移動困難の影響を受ける。

飛行

空中を飛ぶことができる。地形による移動困難の影響を受けない。補助行動の移動力が「-」の場合、ホバリングできず、飛行している限り必ず1マス以上移動しなければならない。移動しなかったなら地上に降りてしまう。

ホバリング可能なモンスターは垂直に離陸できるので周囲を敵に囲まれていても空中に逃げることができる(《逃走》の対抗判定は必要)。ホバリングできないクリーチャーは敵の支配領域を離脱してからしか飛行することができない。

水中移動

水中移動が可能なモンスターは水中でも地上と同じ様に自由に行動できる。また、水面に出てで呼吸をする必要もない。水面にいる水中移動可能なモンスターは水中に潜ることができるので水中移動を持たない敵が船などから攻撃している場合、常に水中に逃げることができる(《逃走》の対抗判定は必要)。

水中移動を持たないクリーチャーが水中で行動する場合次の制限を受ける。

  • 基本的に全ての地点が移動困難(3)の地形とみなす。
  • 水中では支配領域を持たない。
  • 小型以下の刀剣、中型以下の槍、弓、弩以外の武器を使用できない。
  • 連続攻撃は発生せず攻撃は1回で終了する。
  • 呪文動作が「詠唱」の場合、呪文を使用できない。
  • 呼吸するためには水面に隣接する位置で1回の主行動を費やす必要がある。
追加効果
位相移動

幽霊など実態を持たないモンスターの移動方法である。モンスターは敵の支配領域、敵が占有するマス、移動困難な地形、壁などの通り抜けできない場所を無視して移動できる。支配領域の影響も受けない。ただし、他の物体が占めるマスで移動を終えることはできない。

自分自身の占有マスと支配領域は通常通りに適用する(他のクリーチャーが特技などの効果によらず位相移動を持つクリーチャーの占有マスに侵入することはできない)。

自分より大型のクリーチャーによって押し退けられないが、自分より小型のクリーチャーを押し退けて移動することもできない。

壁登り

モンスターは移動の際に高低差の影響を受けない。垂直の壁を通常の地形と同じように移動できるが移動を壁で終えることはできない。天井を移動することはできない。

蜘蛛歩き

モンスターは移動の際に高低差の影響を受けない。垂直の壁や天井を通常の地形と同じように移動できる。

忍び寄り

特技〈忍び寄り〉と同じ。不意打ちを仕掛ける場合など《隠密》で敵に近づく必要がある場合に使用できる。モンスターは通常よりもD6マス近づいた地点から《隠密》を開始できる。ただし最も近づいたとしても相手から2マスの位置までである。

支配領域無視

モンスターは敵の支配領域を無視して移動できる。他のクリーチャーが占めるマスには進入できない。

地形無視

モンスターは移動の際に移動困難の効果を受けることなく移動できる。

敵マス進入

モンスターは敵の支配領域、敵が占有するマスを無視して移動できる。他のクリーチャーが占めるマスで移動を終了しても良い。また、自分より大型のクリーチャーによって押し退けられず、同じマスを共有する。

逃げ足

モンスターが敵の支配領域外に移動する場合、《戦術行動》の判定は有利になる。

知覚

モンスターがどのような手段で周囲の状況を正確に把握しているか、特に戦闘時に敵や味方、地形をどのように把握しているかを示す。通常以外の知覚は[知覚:暗視(15マス)]の様に知覚可能な範囲が限定されている。この例だと自分から15マスまでは暗視が効くがそれより先は暗視の効果はない。

通常

モンスターは視覚によって周囲を把握している。

暗視

暗視は通常の視覚の感度を増強する。範囲内の薄暗い領域は明るいとして通常の色彩で、暗闇の領域は薄暗いとして色のないグレースケールとして見通すことができる。

ソナー

モンスターはコウモリの様に自分が発した超音波などの反射で周囲を知覚する。明るさの影響を受けない。呪文などで無音状態の空間にいるなら知覚を失うし、無音状態の空間は遮蔽として機能する。

振動感知

モンスターは周囲で動くものが発する振動でその位置を感知する。明るさの影響を受けないし遮蔽の効果も無視できるが、対象が動いていないなら知覚することができない(それまでに振動を感知していたならそこで止まったと認識する)。なお、動いていないというのは全く静止している状態を指しす。戦闘中に移動していないだけでは静止することにはならない。

オーラ

生命や魔法のエネルギーを見ることができる。当然、暗所でも問題なく周囲を知覚できる。これは視覚ではないので視覚を封じられても問題ないが、視覚と同様に遮蔽物によって遮られる。つまり、[知覚:オーラ]を持つモンスターに対しても隠れて移動することは視覚に頼っているモンスターと同様に可能である。

周囲の明るさや遮蔽の状況以外に「幻覚」に対しても知覚の種類が重要になる。幻覚の効果のある呪文は「[知覚:通常、暗視]を欺瞞する」の様にどの種類の知覚を騙すことができるかが示される。モンスターが幻覚によって欺瞞されない知覚のみを持っているか、欺瞞される知覚が無効な状況ならモンスターは幻覚の効果を受けない。幻覚によって欺瞞される知覚と欺瞞されない知覚の両方を持っている場合は幻覚を見破るための判定が有利になる。[知覚:オーラ]は例外で[知覚:オーラ]を欺瞞できる幻覚でない限り他の知覚が欺瞞されたとしても幻覚であることが分かる。

(例)

幻覚が「[知覚:通常、暗視]を欺瞞する」だったとする。

[知覚:通常、ソナー]のモンスターがこの幻覚に遭遇した時、目には見えるのにソナーには反応がないという状況になる。幻覚を疑うなら見破るための判定は有利になる。

同じ幻覚に暗闇の中で遭遇した場合、[知覚:通常]は無効で[知覚:ソナー]は反応しない。このモンスターはそもそも幻覚を知覚できないので幻覚に引っかかることはない。

耐性

耐性には耐性(完全)と耐性(半減)があり、次の様に属性や状態が指定される。

[耐性(完全):高熱、毒、即死]
[耐性(半減):冷気、電撃、転倒]

耐性(完全)はその属性や状態を無視する。

耐性(半減)は呪文や武器攻撃などの判定が必要なものは決定的成功は成功、成功は半成功、半成功は防御成功、防御成功は失敗へと1段階成功度合いが軽減される。判定を行わずに効果を決定する場合、ダメージなどの量的効果は単純に1/2(端数切り捨て)にする。

属性や状態の詳細は下表を参照すること。

属性 説明
物理 物理属性の呪文、武器によるダメージや物理的な破壊が対象。
高熱 高温属性の呪文、炎に晒された場合など高熱によるダメージを受ける場合が対象。
冷気 冷気属性の呪文、低温によるダメージを受ける場合が対象。
電撃 電撃属性の呪文、雷や電撃によるダメージを受ける場合が対象。
無属性 無属性の呪文、純粋なエネルギーそのものなどが対象。

モンスターが状態異常に耐性を持つ場合、基本的に耐性(完全)だけを持ちその状態にならない。特に注記が必要な項目のみを下表に示す。

状態 説明
転倒 耐性(完全)の場合は転倒、よろめき状態にならない。耐性(半減)の場合は転倒ではなくよろめき状態になる。
精神 モンスターは精神活動を行っていないか、精神的な効果を受けるだけの知能を持っていない。恐怖、魅了、支配、混乱に耐性を持つ。
即死 耐久度が1以上ある状態で死亡判定を要求する効果を受けない。耐性(完全)のみ。

特殊能力

モンスターが何らかの特殊能力を持つ場合に記述する。特殊能力はモンスターごとに個別に詳細を記載する。

モンスターに関する知識

PCのモンスターに関する知識は《事情通》で判定する。[種類:自然]のモンスターについては《野外活動》でも判定できる。

モンスターには「知名度」のようなパラメータはない。これは状況によってモンスターに関する情報の得られやすさは変化するためである。ある地域では有名だけれど一般的にはそうでもないというモンスターに関して、そのモンスターが有名な地域にいるのであればあらかじめ町や村で情報を得ていたためPCは初めて見たけれどそれなりにわかるということは十分あり得る。また、何回か遭遇したことのあるモンスターに関しては判定の必要はないだろう。

原則としては次のように扱う。

  • 判定に成功すれば[名称]と[種類]は分かる。
  • 達成値と目標値の差が5以上なら[攻撃]などの追加効果、[戦闘行動]、[特殊能力]を除いておよその強さが分かる。
  • 達成値と目標値の差が10以上なら[攻撃]などの追加効果、[戦闘行動]、[特殊能力]も大体分かる。

珍しいモンスターの場合はいくらか目標値を高くしても良いし、有名なモンスターなら低くしても良い。また、上の達成値の線引きは厳密ではない。例えば、達成値7の時にそのモンスターの[戦闘行動]で著名なものが1つわかるというふうにするのは全く問題ない。

また、モンスターの強さとそのモンスターに関する情報の得やすさは比例しない。例えばドラゴンは高レベルのモンスターだが伝説などから非常に有名だ。モンスターに関する知識の得やすさはそのシナリオにおけるマスターの設定に依存する。

モンスターのカスタマイズ

モンスターデータは種別単位なので個体ごとのバリエーションがない。しかし、同種のモンスターも個体ごとにある程度強さに幅があるはずだ。また、シナリオの構成上あまり重要でない敵の集団を登場させたいけれど通常のモンスターデータを使用していては面倒だという場合もある。ここではモンスターのデータをカスタマイズする事によってこれらの要求に対応する方法を説明する。

パラメータを強化する

大幅な変更でなければマスターが適当に上下させても良い。目安は次の通りである。

能力値

+1〜-1の範囲で変更できるが、他のパラメータには影響しない。

耐久度

±20%(端数切り捨て)程度上下させても良い。

魔那、脚力

-1〜+1しても良い。

技能基準値

-1〜+2程度変化させても良い。+2はかなり特別な性能になる。

技能強度

-0.5〜+0.5変化させても良い。モンスターのデータは〈打撃強化〉の様な特技を取得していることを加味しているのでこれによって[攻撃]のダメージ、[呪文効果強度]、[防御]は再計算しない。

呪文

使用可能な呪文のレベルを±1レベルしても良い。

[攻撃]のダメージ、[呪文効果強度]、[防御]

-1〜+1しても良い。

特技

数個程度取得させても良い。ただし、モンスターは特技使用に必ずコストを支払うか1戦闘イベントでは1回しか使用しないこととした方が良い。PCが数回の戦闘をする可能性があるのに比べ、モンスターは1度しかしないからだ。

雑魚モンスター

シナリオによってはモンスターの数を揃える必要がある場合がある。例えばゴブリン20匹の群れなど。これを管理するのは大変だが特に面倒なのが[耐久度]の管理である。そこで雑魚モンスターに関しては次の様にしてよい。

  • 雑魚モンスターに攻撃やダメージ呪文が成功したら雑魚モンスターは死亡する。
  • 雑魚モンスターに攻撃やダメージ呪文が半成功なら成功時のダメージを算出する(半成功時のダメージではないことに注意)。ダメージが閾値(後述)以上なら雑魚モンスターは死亡する。
  • それ以外なら雑魚モンスターは無傷である。

半成功時のダメージ閾値は次の様に計算する。

閾値
5+[ダメージ軽減:生体]+[サイズ]修正
[サイズ]が小型:-1、中型:±0、大型:+1、超大型+2、巨大:+3

モンスターの余力、経験値

余力に関しては1回の戦闘あたりでモンスター側とPC側の余力の総量が同じなら大体バランスが取れている。ただし、小休止や休憩ではPCの余力は完全に回復しないはずなので休息までに2回以上の戦闘を予定しているなら序盤の戦闘ではモンスター側の余力総量を少なく、クライマックスの戦闘ではPC側と同じくらいにすると良いだろう。

経験値をモンスターに持たせる必要は基本的にはない。決定的成功をくらっても余力で軽減できるし、死亡判定も余力で回避できるのでボスがいきなりのラッキーヒットで倒れることはそれほど気にしなくても良いはずだ。だが、ダメージではない呪文などへの対応や最後に逃走を試みるために1〜2点持たせると言うのはありえる。

重要な敵は死ににくくそうでない敵は死にやすくすべきだ。下に指標示す。

雑魚

雑魚モンスターは余力を持たない。

一般

一般的のモンスターは余力0〜2点くらい。

中ボス

PC1人と同程度の余力を持つ。モンスターが近接戦闘を担当するなら若干多めにしても良い。

最終ボス

PC側の余力合計と同時に戦闘に参加する他のモンスターの余力合計の差を最終ボスに持たせるのが妥当だ。

ボスの役割によっては経験値を1〜2点持たせることもあり得る。

(備考:展開を見て調整すれば良い)

モンスターが経験値や余力をどれだけ持っているかをプレイヤーに公開する必要はないので戦闘の状況を見て多少の調整を加えれば良いと言うのも一つの考え方である。

ヒューマノイド

ヒューマノイドとは人間に近い知的生物のことを指す。ヒューマノイドにはエルフのように人間と棲み分けて緩やかな共存関係にある種族やドワーフやノーム、ハーフリングのように人間と共存している種族もいるが、人間と同じような領域を争うため敵となっている種族も多数存在する。しかし、ヒューマノイドは全般的に人間に近い知性と文化程度を持つため、動物などとは異なり言葉が通じればある程度の交渉などを行える可能性がある。シナリオによっては単なるモンスターではなくNPCとしてあつかっても良いだろう。

人間

人間には善人も悪人もいれば、それぞれの立場によって敵にも味方にもなる。人間は基本的にNPCである。ここに示したもの以上のレベルのNPCはルールブックに従ってNPCとして作成するべきだ。

一般人(農民、商人、職人、など)

特別な設定のない一般人のデータである。彼らは基本的に冒険に使用する様な技術を持っていないが、必要に応じて適当な技能を設定しても良いで。また、使用する武器によってダメージ等はかわる。

{ "名称": "一般人(農民、商人、職人、など)", "レベル": 1, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 8, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 8, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2} } }

与太者

一般的なチンピラなどのデータとして使用すると良い。

{ "名称": "与太者", "レベル": 1, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 9, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 8, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2} } }

兵士

2〜3年程度の訓練を積んだ戦闘員である。もともとが農民などの戦闘員でないものを訓練したものや、見習いレベルの戦士なのでそれほど強くないが一般人に比べると訓練されている。

{ "名称": "兵士", "レベル": 1, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 9, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 8, "魔術": 0}, "技能修正": {"防御": [1, 0.0]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} } }

傭兵、騎士

傭兵、普通の騎士、蛮族の戦士などだ。このレベルの戦士になると基本的に専業の戦闘員で、きちんとした訓練を積んでいる。

{ "名称": "傭兵、騎士", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 9, "魔術": 0}, "技能修正": {"防御": [1, 0.5]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+1", "回数上限": 3}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

魔術士

一般的に魔術士は珍しい存在で小さな町や村で見かける事は滅多にいない。特にこのデータの様な初級の魔術士は世間の煩わしさを嫌って隠棲するよりも、師匠の近くや文物の集まりやすい大きな町に住んでいる事がほとんどである。

{ "名称": "魔術士", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 7, "反応": 7, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "魔道", "レベル": 3} }

神官

初級の呪文を習得した神官である。宗教や宗派によっても異なるが神官であるために呪文を使用できる必要は必ずしもないので、呪文を使用できる神官はそれなりに珍しい。この様な呪文を使用できる神官は地域の医療(呪文による治療)を兼ねる事ができるため、小さな町等に派遣される事も多い。

{ "名称": "神官", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔道士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 9, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2} }, "呪文": {"系統": "法術", "レベル": 3} }

エルフ

体格は人間よりも華奢で若干背が低め、つり上がり気味の目と先の尖った耳が特徴だ。髪の毛は細く絹糸の様であり、直毛かゆるくウェーブしている。この髪の毛はエルフの自慢のようで男性でも長く伸ばしており、女性は美しく編み上げていることもある。人間などの他種族からは数百年を生きる長寿だと思われているが実際はそこまでではなく人言よりも幾分長い程度だ。成長速度も人間よりもやや遅い。人間の年齢との対応は大体、0(人間0)歳、12(10)歳、25(20)歳、40(30)歳、55(40)歳、70(50)歳、83(60)歳、90(70)歳となる。エルフは人間とは異なり必ず魔法の才能を持って生まれる。長い寿命と相まってエルフは有能な術者になる。

性格は穏やかだが排他的な傾向が強くあまり他の種族とは交わろうとしないし、自分たちの生活範囲から外に出ないため滅多に出会うことはない。人間やドワーフなど他の種族のことを粗野で落ち着きのない連中だと考えている。その為、エルフが他の種族に応対する場合、丁寧ではあっても自分たちが教師か年長者であるかの様に振る舞いがちだ。

エルフは森林地帯を自分たちの領土とし、そこに集落を築いて住んでいる。規模は数十人の村程度から数千人まで様々だが、古い大きな森ほど多くのエルフが住んでいる可能性が高い。エルフの建築物はその場所の自然を利用した優美なものである。生きたままの大木をそのまま柱として利用し、精緻に組み上げた石と木からなる館や家に住んでいる。これらは周囲の自然に溶け込むため遠目には建物がある様に見えないほどだ。

エルフは一見すると農耕を行わず狩猟と採集を生活の基盤としている様に見えるが、これは彼らが人間の様に田畑を作って同じものを一箇所でまとめて栽培する様なことをせず、彼らの農耕があまりに自然に溶け込んでいるためそう見えるだけだ。ちなみに、エルフは米や麦を栽培しないので主食はマメ科の植物の種子や栗、クルミと言った木ノ実になる。森の獣(鹿やイノシシ、ウサギ、鳥)なども適切に管理しており、増えすぎた分を狩猟の獲物としている。

先に述べたようにエルフは他種族と積極的に関わろうとしないが交易は行い、人間からは穀物(麦、米)、繊維製品(毛織物、綿織物)、塩、珍しいところでは真珠や磁器、ドワーフからは金属(金、銀、銅。鉄)、岩塩を入手する。これらの対価となるのは主にエルフの工芸品と絹織物である。これらの工芸品などは人間にしろドワーフにしろ金持ちや有力者の間では非常に人気がある。

エルフの狩人

一般的なエルフの能力である。エルフの大半は優れた狩人で森林にとけ込んで行動することができる。森の中で彼らを敵に回したなら姿を隠した彼らに追跡され反撃を試みることもできないまま殺されてしまう可能性が高いで。

{ "名称": "エルフの狩人", "レベル": 2, "種類": "自然、妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 9, "天命": 9, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "精霊術(精霊の守護者)", "レベル": 2}, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:忍び、魔法戦士、魔法盗賊][専門クラス:任意]"] ] }

エルフの祈祷師

エルフはその寿命の長さから優れた魔術士を生み出す素養に恵まれているといる。しかし、人間の様に学問的に魔術を研究することはなく、一種の宗教として自然崇拝を行っているらしい。祈祷師はそのようなエルフの魔術士である。ここに示すデータは駆け出しの祈祷師のデータで当然ながらもっと強力な能力を持つものもいる。

{ "名称": "エルフの祈祷師", "レベル": 3, "種類": "自然、妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 7, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 3}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:1][基本クラス:魔術士か呪術師][専門クラス:術者系]"] ] }

ドワーフ

ドワーフは鉱山とその周辺に暮らすヒューマノイドで、人間とは最も関わりのある種族である。種族としての人口も人間と友好的なヒューマノイドの中では人間についで多い(それでも人間の1/5に満たない)。

ドワーフは人間よりも背が低く(140〜150cm)、体重は人間と変わらない。そのため、ずんぐりむっくりした体型に見えるが筋肉質でがっちりとした体躯を持っており力が強く頑丈である。ドワーフの男性は総じて立派なひげを生やしており複雑に編み込んだり特徴のある形に整えたりしている。女性にはひげは生えない。ドワーフの寿命は人間よりやや長く、人間との対応は0(人間0)歳、11(10)歳、22(20)歳、35(30)歳、48(40)歳、60(50)歳、70(60)歳、80(70)歳くらいになる。

ドワーフの性格は一般的にかなり頑固で強情であり、滅多に自分の意志を曲げようとしない。かなり規律正しく組織立って行動することを好む。自分の仕事に熱中する傾向にあり、生涯を通して自分の仕事の技量を高めようとする。そのため、彼らは優秀な職人になる。エルフの工芸品が複雑で優雅な意匠を特徴とするのに対しドワーフの工芸品は幾何学模様などを用いたシンプルなデザインが特徴だ。また、ドワーフには貪欲なところがあり、財宝や宝石を溜め込むことに熱中する。

ドワーフは貴金属や宝石を算出する鉱山を開発しそこに街を築く。彼らは坑道を拡張して造った地下の住居に住むというイメージが強いが地上部分にも街を築く。地上の街は鉱石の精錬などを行う施設を中心に鉱山から排出された石を用いた堅牢な建物で構成される。地上部の街には人間やノーム、ハーフリングも集まる。ドワーフの街は一般的に規模が大きく数百人から数千人規模になり、場合によっては1万人を超える都市になる。その周囲にも街や農村が形成されるため都市圏としてはさらに大きなものになる。

ドワーフの居住地はあまり農耕に適さない痩せた土地なのでジャガイモやソバを主食として栽培している。また、豚や羊などの家畜を食料として、牛を労働用に飼育する。しかし元々耕作地として適した場所ではないので生産力が低くそれだけでは街の食糧需給を賄えないため食糧のかなりの割合を街の周辺にできた人間の農村からの供給に頼っている。同様に繊維製品(毛織物や綿織物)も人間から入手している。代わりにドワーフは金属(金、銀、銅、鉄、他)を人間に供給している。

ドワーフの鉱夫

一般的なドワーフである。彼らの大半は鉱夫や職人であり、坑道跡を拡張して生活している。

{ "名称": "ドワーフの鉱夫", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 8, "判断": 8, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6+D4", "回数上限": 2, "追加効果": "強打"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ドワーフの守備兵

坑道を護る守備隊のメンバーである。

{ "名称": "ドワーフの守備兵", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 9, "判断": 8, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 0}, "技能修正": { "防御": [1, 0.5] }, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6+D4", "回数上限": 2, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:1][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

ノーム

ノームはユーラ=ヨーラでそれほど大きな勢力ではないが、人間やエルフ、ドワーフと友好的な関係にある種族だ。

ノームはやや小型で華奢なドワーフといった容姿で身長は130〜140cm程度である。ノームの男性には豊かなヒゲが生えるが、ドワーフとは異なり編み込んだりせずまっすぐに伸ばしていることがほとんどだ。寿命は人間よりもやや長くドワーフと同程度の寿命を持つ。ノームは魔法にも長じた種族で、種族全体に占める術者の割合はエルフに次ぐ(ただし、人口が少ないので総数では人間の方が勝る)。

ノームは物静かで落ち着いており、かなり柔軟な思考をする。この点においては外見的に似た部分のあるドワーフとはかなり異なっており付き合いやすい性格をしている。ノームには技術者としての才能があるものが多く、複雑なカラクリを考えることに熱中する。彼らはおもちゃのような小さなものから攻城兵器まで様々なものを考え出している。また建築物の設計にも才能を発揮する。しかし、芸術や工芸についてはそれほど秀でた才能を持っておらず、エルフやドワーフのように美しい宝飾品を生み出すことにあまり興味を持たない。

ノームは同種族ではせいぜい数百人程度からなる集団にしかならない。そのため、人間かドワーフの町や村の近傍に住処を作り、協力関係を築くことで外敵からの安全を確保する。人間やドワーフに混じって生活しているノームも相当数存在する。

ノームの技術者

ノームの技術者、発明家である。一般人なので力は強くなく、戦闘能力も高くない。

{ "名称": "ノームの技術者", "レベル": 1, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 7, "反応": 8, "判断": 9, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D4", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} } }

ノームの練術師

ノームは魔法に対する興味の強い種族で、人間に比べると術者の数が多い。

{ "名称": "ノームの練術師", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 7, "反応": 7, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "練術", "レベル": 3} }

ハーフリング

ハーフリングは放浪を好む種族で、人が集まる場所であればどこででも見かける可能性がある。彼らの多くは交易商人か旅芸人のようなことをしながら各地を巡っている。

ハーフリングは人間をそのまま小型化したような体格をしている。身長は120cmくらいしかなく、一見人間の子供のように見えるが、耳の先が尖っているので見分けがつく。ハーフリングの寿命は人間に比べるとやや短く、人間相当だと0(人間0)歳、8(10)歳、17(20)歳、27(30)歳、37(40歳)、47(50)歳、56(60)歳、65(70)歳となる。

ハーフリングは一般的に明るく、社交的で好奇心の強い性格をしている。決断が早く、行動的でもある。ハーフリングは物の所有権に対する意識が他の種族に比べると希薄だ。これは放浪生活を好むため身につけて持ち運べる以上のものをたくさん持っていても仕方がないためだが、他人に対しても同様であると考えがちである。そのため人間などからは手グセの悪いところがあると見られがちだ。

ハーフリングには放浪癖があるためハーフリングだけの集落を形成することがあまり無く、他の友好的な種族(人間かドワーフ、まれにエルフ)の集落に紛れ込んで生活している。とはいえ、子供ができてから子供がある程度大きくなるまでの十数年や歳をとって放浪生活を送ることが困難になると定住生活を送る。ハーフリングの定住地は人間の街かノームの集落の辺縁にあり、コミュニティの人員は頻繁に入れ替わるが大体20人くらいで安定している。ハーフリングはコミュニティ全体で子供の面倒を見る。放浪癖があるため親や親戚縁者だけをあてにはできないためこのような文化が広まったと考えらる。

他種族から見たハーフリングの最大の強みは彼らの情報伝達の速さと量だ。放浪癖のある彼らはさまざまな場所を見聞きしているし、各地で出会った仲間同士でも情報交換を行う。そのため定住性の高い人間、エルフ、ドワーフ、ノームといった種族よりも多くの情報を持っているのだ。情報伝達がそれほど早くないこの世界においてこの能力は有用であり、ハーフリングは他種族の特にその地域を治める有力者などからは重宝がられる。特にハーフリングの集落が近傍にあるならより情報を得やすくなる。

ハーフリングの旅芸人

一般的なハーフリングの旅芸人である。人間の行商人や旅芸人、冒険者などと一緒に各地を移動しながら生活している。

{ "名称": "ハーフリングの旅芸人", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} } }

リザードマン

リザードマンは直立したトカゲといった容姿の人間型種族だ。目はトカゲのように顔の横ではなく人間と同様に顔の前面にあり、立体視が可能である。身長は人間よりも若干高く180〜200cm程度になるが、やや前かがみの姿勢をとるため目線の高さは人間と同じ程度になる。指だけを接地して立つため後肢はトカゲというより鳥に近く、尾でバランスをとる。手足の爪は鉤爪になっている。リザードマンは卵胎生で子供を産む。リザードマンは爬虫類だが恒温動物なのである程度寒冷な地域でも活動できる。しかし、うろこに覆われた皮膚は寒冷な地域では体温の喪失が激しいため一般的には温暖な場所から大きく離れることはない。リザードマンは肉食を主とした雑食で魚介類を主な食料としている。しかし、狩猟だけに頼っているわけではなく、マングローブ林を管理し、それらの木から取れる果実なども食料としている。

リザードマンのその外見からは想像しがたいが人間とは敵対的な種族ではない。あまり人間と関わり合いになる種族ではないが、生活圏を接する地域の人間とは交渉によって領域を分け合い、多少の交易なども行なっている。

{ "名称": "リザードマン", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 2, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:術者系以外][専門クラス:術者系以外]"] ] }

ユーウォーキー

ユーウォーキーは翼の生えたエルフのような種族だ。エルフよりもさらに少し小型で華奢な体格をしている。翼を広げると差し渡し3m以上になる。ユーウォーキーは空を飛ぶことができるが、ツルの様な大型の鳥よりもずっと大きく、自力で飛び立つのは労力が大きいため基本的には高いところから飛び出して滑空し、上昇気流をつかまえて上昇してからあまり羽ばたかずに飛ぶ(トビの様に飛行する)。

彼らは人間が近づかないような高山や崖に30〜50体からなる集落を形成し、狩猟を中心とした生活をしている。意外にも彼らがもっとも関わりを持つ異種族はドワーフだ。これは鉱山に住処を構えるドワーフが彼らの移動に便利な場所にあることが最大の理由だが、金属を入手しやすいのも大きな理由である。平野部に住むことの多い人間とはそれほど関わらないが、ドワーフの鉱山都市や高地に住む人間と関わり合いになることは少なくない。

なお、種族名は本来グラムと言う。ユーウォーキーは元々は一人のグラムの少女の名前だったものが間違って種族名として人間などの間で広がったものである。

{ "名称": "ユーウォーキー", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "移動": { "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D8(9)"} }, "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:術者系以外][専門クラス:術者系以外]"] ] }

ケンタウロス

ケンタウロスは馬の首の部分に、人間の腰から上が付いたような姿の種族である。体高は200cm以上になり、体重は500Kgほどになる。ケンタウロスは20〜50人からなる集落を形成し、草原地帯で遊牧生活を送っている。彼らはその体躯と機動力から優秀な戦士だが、樹木が密集した森林や山岳地帯では行動が制限されるため広い平原やなだらかな丘陵地帯だけを自分達の領域としている。

人間とは比較的かかわりが多く地域によって支配地域の境界線を争っている場合もあれば、交易ルート上で商取引が成立していたりもする。また、交易ルート上で荷物の運搬や護衛を請け負うケンタウロスも存在する。

{ "名称": "ケンタウロス", "レベル": 3, "種類": "自然", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["突撃"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

コボルト

コボルトは犬のような顔をした小型のヒューマノイドである。コボルトの手は人間と同じように器用に使える指を備えているが、爪は鉤爪になっている。人間と同じく2本の足で直立するが、犬と同じように踵をつけず指で体を支える構造になっているので足の関節が3つあるように見える。また、尾がありそれで体のバランスを保つが尾で物をつかんだり攻撃したりはできない。コボルトの寿命は人間よりかなり短く25年前後である。代わりに成長も早く5歳で成人に達する。

コボルトは冶金の才能があり、鉱山に坑道を掘って住み着く。同じような場所で生活するドワーフとは特に敵対関係にある。コボルトが鉱山に坑道を掘って住み着くという習性はドワーフの生活と直接競合し、コボルトとドワーフが1つの鉱山に住み着いた場合、いずれ争いを生じることになる。コボルトが自分達より戦闘能力の高いドワーフの坑道を奪い取ることはできないため、散発的な略奪を行うに止まる。逆にドワーフにとってコボルトの坑道は狭いためドワーフ戦闘部隊を組織してコボルトの坑道に攻め込み駆逐することはできない。そのため、いずれも相手を追い出すことができず、小競り合いを延々と続けることになる。

食料の調達は周囲の森林などでの狩猟・採取に頼っているため、食料の確保が困難になると人間の集落を襲う場合がある。しかし個体としては弱いためそれなりの人口がある村落なら農作物や家畜に多少の被害が出る程度で集落の存亡に関わる様な脅威にはならないが、人口の少ない開拓村や旅人が襲われれば致命的な被害を受けることもある。

コボルトの集団は狼の群れの様に順位によって統制されている。順位づけは闘争ではなく儀式的に確認される。そのため、ゴブリンやオークのように内部抗争や集団の分裂に発展することが少なく、環境が良ければ数百体の集団になることもある。また、コボルトは他種族の者も自分達と区別せずに順位づけして地位を確認する。そのため、自分達よりも優れた他種族の個体を自分達の指導者として認めやすく、ゴブリンやオーク、ときには人間に従って行動する場合がある。

{ "名称": "コボルト", "レベル": 1, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 9, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2, "追加効果": "数的優位"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ゴブリン

ゴブリンは身長が130〜140cmくらいの人間よりも小型のヒューマノイドで、目は全体が黒目で白目の部分がなく、歯は尖った乱杭歯、鼻は低く正面から鼻腔が見える。耳はやや大きく先が尖っている。人間に比べると腕が長く、やや猫背である。全体的にはサルに近い印象を受ける。ゴブリンは人間よりも早く成長し10歳くらいで成人に達する。寿命まで生きるゴブリンはほとんどいないが40年くらいが寿命だと考えられている。

ゴブリンは人間と敵対的なヒューマノイドで最も繁栄している種族である。生息域も人間の多い平地やエルフの住処である森林、ドワーフの住処である山岳地帯の洞窟など他のヒューマノイドが住む場所ならどこにでも住み着く。ゴブリンは略奪や奴隷狩りを目的として人間やエルフ、ドワーフの集落を襲撃するため人間やエルフ、ドワーフとよく争いを起こす。

ゴブリンはその見た目や行動の印象よりも利口だ。労働よりも略奪を好むが冶金や革細工の技術を持っており武器や生活に必要な道具を自分達で作ることができる。また、ゴブリンは敵対的なヒューマノイドの中では交渉の成立する相手だ。取引はオークやコボルト、場合によっては人間との間でも行う。例えば、オークに対して人間などの奴隷を提供するとか略奪の分け前を約束する代わりに戦力の提供を取り付けるとか、食料などの物資と交換にコボルトから金属や武器を購入すると言ったことを行うし、倫理観のない人間と奴隷の売買を行ったりもする。もちろん平気で嘘をつくし、相手が弱いとみれば目的を取引から略奪に変更するなど全く信用できない相手ではある。

ゴブリン

一般的なゴブリンのデータである。個体としては弱く、一般人でも力の強い木こりとか狩人なら1対1なら十分に勝てる。しかし、大抵の場合ゴブリンは徒党を組んで行動するし、意外に悪知恵も働くので小さな農村などにとっては大きな脅威だ。
{ "名称": "ゴブリン", "レベル": 1, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} } }

ドレッド・ゴブリン

ドレッド・ゴブリンは一般的なゴブリンよりも大柄で、凶暴なゴブリンという名のとおり非常に好戦的だ。ただ、ゴブリンの亜種や別種というのではなく、ゴブリンの中で単に体格と戦闘能力に優れたもののうち特に凶暴なものがそう呼ばれているだけである。ドレッド・ゴブリンは少数の集団が群れからはぐれて人間の集落を襲い回る事がある。

{ "名称": "ドレッド・ゴブリン", "レベル": 3, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "強打、連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "暴れ回り"], "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ゴブリンの祈祷師

彼らは多くの場合は精霊使いでゴブリン社会において祭祀を司っている。ゴブリンの集団は他種族との闘争で瓦解したり、内部闘争によって分裂することが多く、長期的に維持されることは稀だが祈祷師やその弟子は集団の生き残りの中でも重要なポジションとして維持され、ゴブリン社会の中で連綿と引き継がれている。また、祈祷師を持たない新たな集団が別の集団から祈祷師(の弟子)を迎え入れることもある。

祈祷師は武力において劣るため集団の首領にはなり得ない(傀儡の首領を見つけることができない限り)が、有能な首領がいる集団であれば祈祷師はゴブリンの集団において一定の権威を持ち、また知恵も働くため単純な武力による順位づけではない秩序を形成することができる。

{ "名称": "ゴブリンの祈祷師", "レベル": 3, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 9, "判断": 9, "技術": 9, "天命": 9, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 3}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:1][基本クラス:術者系][専門クラス:術者系]"] ] }

ゴブリンの首領

群れを率いるゴブリンの長だ。群れの規模によってはもっと強いこともある。ゴブリンの首領はその集団で最強の戦士であるとは限らない。武力の面でも有能な個体であることは必須だが、知能の面で優秀なことが重要になる。この様なゴブリンが呪術師を従えた場合、ゴブリンの集団はいくつかの階級を持ったある程度の秩序をもつ社会を形成する。このような集団がドワーフの廃坑のような適当な居住地を手に入れた場合、ゴブリンの国ともいうべき大集団になることがある。事実、オークの傭兵団やコボルトの職工を配下に収め、一帯を支配するようになったゴブリンの国が存在した例もある。しかし、このような大集団が国家として存続することはほとんどない。ゴブリンは規則や契約は強者や利口なものが弱者に強いるものであり力あるものはこれを勝手にできると考えているため首領が死んだり失脚したりするとその座を奪おうとする有力者の抗争によって内部崩壊を起こすためだ。

{ "名称": "ゴブリンの首領", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "強打、連続"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "逃げ足"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:1][基本クラス:忍び][専門クラス:術者系以外]"], "戦意高揚" ] }

ボブゴブリン

ボブゴブリンはゴブリンの近縁種で全体的な姿はゴブリンによく似ているが、身長は160〜180cmほどあり、体つきもがっちりしている。ホブゴブリンはその体格ゆえにゴブリンよりも戦闘能力に優れており、その集団もより戦闘的だ。ゴブリンの集団は略奪を目的とした野盗といった風情だがホブゴブリンの場合は傭兵団に近い。実際に傭兵団として各地の戦闘に参加している集団もある。ホブゴブリンはゴブリンやオーク、バグベアといった種族と混群を成していることも多く、そのような場合は群れの主要な戦力となる。

ホブゴブリンもゴブリンと同様に交渉が成立する。特に傭兵として雇いたいなら報酬と略奪の権利を補償してやればゴブリンやオークよりもずっと信用できる。とは言え雇い主のために全滅を覚悟して戦うようなことはないし、劣勢になれば雇い主を見捨てたり寝返ったりすることを躊躇することはない。

ホブゴブリン

一般的なホブゴブリンのデータだ。戦士として十分に強いので一般人では相手にならないだろう。ホブゴブリンは自分達の群れの規律はかなり良く守る(特に戦闘での命令違反は生き残ったとしても厳しい制裁の対象となる)のでホブゴブリンとの戦闘は冒険者にとってもかなり厳しいものになる。

{ "名称": "ホブゴブリン", "レベル": 3, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "技能修正": {"防御": [0, 0.5]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6+D4", "回数上限": 3, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

ホブゴブリンの頭目

ホブゴブリンの傭兵団を率いる首領クラスのホブゴブリンだ。大抵は集団で最も強い個体だが単なる暴れん坊ではなく集団を統率するだけの知恵と判断力もなければならない。

{ "名称": "ホブゴブリンの頭目", "レベル": 5, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 0}, "技能修正": {"防御": [0, 0.5]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["戦意高揚"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

オーク

オーク類は森林や丘陵地帯、草原地帯を主な生息域とし、廃墟や他のヒューマノイドから略奪した建物、洞窟などに住み着く。オークは基本的に氏族単位で生活しており、メスや子供を含む集団でも数十から百余りというのが一般的な規模だ。氏族は家父長を中心とした一夫多妻制の集団からなる。そのためオスが余ることになりがちで地位の低いオスは良好な待遇を得られず兵士として過ごすことになる。このような待遇を嫌って数人から十数人の若いオスが氏族を離れて行商人などの襲いやすいものから略奪しながら放浪生活を送る事は多い。これらの雄のオークの集団が他の氏族を襲って有力者を倒し氏族を乗っ取るということもある。

オークはそれなりの知能と技術を持ち道具の制作や金属の加工も行える。食糧の調達は基本的には狩猟、採取と焼畑のような原始的な農業によるが不安定で生産力も低いため頻繁に略奪を行う。略奪対象としては有用な物資を持っている人間やドワーフ、エルフといった種族の集落を好むが、ゴブリンやコボルトも略奪対象になる。略奪の際、逃げ出した者を追って皆殺しにはせず、物資を持ち帰った後に戻ってきた住人がある程度の物資を蓄えたところで再度略奪するような計画性は持っている。そのような地域はオークの襲撃に何度もさらされるので冒険者やその地方の領主の軍隊がオークの群れを殲滅しない限りその急速に荒廃して行く。オークは略奪の際に捕まえた人間などを奴隷化して労働させるし、女性の場合は下級のオークに彼らの性的欲求の発散対象として与える。奴隷の待遇は非常に悪く長くても数年しか生きられない。

オークは好戦的で粗野、極めて利己的な種族だが、場合によっては取引できる相手でもある。オークは傭兵団を構成し人間の戦争に加わることがある。これは傭兵として報酬を手に入れられると共に公然と略奪を行えるためだ。

オーク

平均的なオークは身長が140〜170cmほどで人間よりも体の幅があり、幅広く低い鼻と下顎から上に伸びた牙を持っているためイノシシに似た印象を受ける。ただし、個体に差が大きくより大きな体を持っていたり、小さかったり、牙が目立たない様な個体も散見される。いずれにしろ、人間の感覚では醜いと感じる容姿をしている。オークは人間よりやや早く成長し、15歳くらいで成人に達する。寿命まで生きるオークはまずいないため最長でどの程度生きるかは分からないが人間と同じかやや短いくらいと考えられている。

{ "名称": "オーク", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 9, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6+D4", "回数上限": 3, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["報復攻撃"], "知覚": ["暗視(15マス)"] }

オークの神官

一定以上の知性を持った人間型種族はそれぞれに宗教を持っているがオークも宗教を持つ。彼らの宗教は一般的に祖霊崇拝をベースとした精霊信仰でモンスター名称は神官となっているがデータ的には精霊使いだ。この様な祭祀を司る存在は一定の権威を持ち、彼らが従う首領の権威を高める。オークの社会は暴力的で秩序がないが、神官の権威はオークの社会にある程度の秩序をもたらし、集団を強靭なものにする。

{ "名称": "オークの神官", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2, "追加効果": "呪文連携"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 3}, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ハイ・オーク

人間並みの身長を持つオークでずっと昔に邪悪な魔術士が自らの兵団を作り出すためオークと人間を始めとする様々な種族を交配した結果だと言われている。ハイ・オークの親からハイ・オークが生まれるとは限らず、オークの親からハイ・オークが生まれることもある。ハイ・オークはその恵まれた体格ゆえ強力な戦士である。

{ "名称": "ハイ・オーク", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "技能修正": {"防御": [0, 0.5]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "強打、連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "報復攻撃"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:1][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

オークの戦長

オークの集団を率いる首領で50体を超える様な集団には必ず存在する。小集団の場合は単に最も強いオークが力で他のものを従えているだけだが、大きな集団の首領は強さだけではなくある程度の利口さとカリスマ性を兼ね備えている。

{ "名称": "オークの戦長", "レベル": 6, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "強打、連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "報復攻撃"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["戦意高揚"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

バグベア

バグベアは身長1.7〜2mほどもあるがっちりとした体格のヒューマノイドである。ゴブリンの近縁種であるが全身が獣のような体毛に覆われているため見た目の印象はかなり異なる。

バグベアは粗野な乱暴者で闘争と略奪に加われるなら大抵の相手と手を組むが近縁種であるゴブリンやホブゴブリンと一緒に行動していることが多い。

{ "名称": "バグベア", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "強打、連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["突撃", "暴れ回り"], "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ノール

ノールは身長が180cm以上もあり、ハイエナに似た顔つきのヒューマノイドででる。ノールは女系社会で1人のメスをリーダーとし、その姉妹が群れの中心となっている。また、メスの方がオスよりも大型になる。寿命は40〜50年になる。

ノールは森林や草原を中心に生息している。ノールは数体で行動していることもあれば20〜数十体の集団を形成することもある。数体で行動しているものはほとんどが親元を離れた若い雄の個体で、放浪生活を送りながら略奪行為を繰り返す。この時、他の集団から出てきたノールと合流することもある。そして、略奪によって気に入った住居を手に入れたならそこを拠点として繁殖し、個体数を増やすとともに周辺地域への支配力を高てゆく。

ノールは戦士であることを誇りとしており労働を嫌うため、労働力としてコボルトやゴブリンを支配下に納めかなり大きな集団を形成することがある。ノールは略奪した集落の人間やエルフを労働力兼食料として奴隷化する。

{ "名称": "ノール", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "脚力修正": 1, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打、数的優位"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "暴れ回り", "二段移動"], "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ラットフォーク

ラットフォークは身長100cmくらいの直立したネズミと人間を掛け合わせたような姿をしている。プロポーションは人間に近いが、顔はネズミに近く、やや猫背で下半身はネズミのようだ。指先は鉤爪になっており、ネズミのような尻尾がある。

ラットフォークは環境適応力が高く様々な場所に住んでいる。ドワーフが廃棄した坑道や古代遺跡、都市の地下やカタコンベなどにも住み着いているが、廃墟などよりも食料や道具を手に入れやすい人間が多く住む場所の近くを好んで棲みつく傾向がある。個体として強い種族ではないので人間などを襲うよりも食糧や道具を盗む事が多いが単独でうろついている人間など与し易い富田なら集団で襲うこともある。

ラットフォークのこそ泥

一般的なラットフォークで夜になると街中などに出てきて食べ物をあさったり、戸締りの不十分な家屋に忍び込んで道具類を盗んだりしている。
{ "名称": "ラットフォークのこそ泥", "レベル": 1, "種類": "自然", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "数的優位"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ラットフォークの夜盗

ラットフォークの部族において戦士階級にあるものだが、普段は盗賊まがいのことをしている。盗賊と言っても強盗などに近く、夜中に少人数で行動している人間などを襲ったりする危険な存在だ。

{ "名称": "ラットフォークの夜盗", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2, "追加効果": "連続、数的優位"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ラットフォークの魔術士

ラットフォークの部族で重要な地位を占める魔術士だ。大体人間の魔術士と同じくらいの割合でラットフォークの部族の中に存在するようだ。あまり表に出てくることはないが、大きな計画を実行する時や冒険者がラットフォークの住処を襲った時には遭遇することがある。

{ "名称": "ラットフォークの魔術士", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 7, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1} }, "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} }, "魔那": {"追加効果": "補助行動"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 5}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:術者系][専門クラス:術者系]"] ] }

ギルマン

ギルマンはカエルか魚類的な外見をしたヒューマノイドである。人間よりは若干小型の生物で半地上半水生の生活をしている。ギルマンは30体前後の固体からなる集落を淡水域にも海水域問わず形成しており、主に魚介類を対象とした狩猟生活を送っている。ギルマンは人間と漁場を争ったり、場合によっては海岸近くにある人間の集落を襲ったりすることがあるため、人間とは敵対的な関係にある。同様に、リザードマンの管理するマングローブ林を荒らすこともあるためリザードマンとも敵対的な関係にある。ギルマンの知能はかなり低いためギルマンとは交渉などは成立しづらい。

{ "名称": "ギルマン", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": [["召喚", "[召喚:ギルマン]"]], "移動": { "水中移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} } }

ラミア

ラミアは上半身が人間の美女、腰から下が大蛇という姿をしている。ラミアは人間型種族(人間、エルフ、ドワーフ、ハーフリング)の血液や子供の肉を好んで食べるためこれらの種族を襲う。獲物が子供の場合は殺して食べてしまうが、吸血の場合は夜寝ている間などに気づかれないように長期間に渡って吸血を続けることがある。ラミアは捕食対象の人間型生物の女性に姿を変えることができ、ほとんどの場合若い美女の姿をとる。

ラミアはユアンティが太古の昔に自分たちと人間型種族から魔術的に作り出した種族であるという説がある。実際、ラミアが人間に化けてユアンティの手引きをすることがある。

ラミア

一般的なラミアである。

{ "名称": "ラミア", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 9}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、奪精、毒"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動":[ ["魅了", "[距離:10][範囲:対象][目標値:判断(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "吸血" ], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒" , "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:忍びか無頼][専門クラス:術者系以外]"], "#特殊能力(ラミア)" ] }

ラミアの魔女

魔術を習得したラミアだ。魔女と呼ばれるが戦闘能力も高く危険な相手である。ユアンティの護衛戦士を率いていることもある。

{ "名称": "ラミアの魔女", "レベル": 7, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏、魔術士", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、奪精、毒"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動":[ ["魅了", "[距離:10][範囲:対象][目標値:判断(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:魔那D6(1-2)]"], "吸血" ], "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 6}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒" , "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:術者系][専門クラス:術者系]"], "#特殊能力(ラミア)" ] }

オーガ

オーガは男で190cm以上、女でも175cm以上の身長があって大柄な事以外は見た目的に人間と変わらない。もし口の中をしっかりと見ることができるのであれば奥歯の形が肉食獣のような形状をしていて人間とは違うが生きているオーガと出会った時にこれを確認するのは無理だろう。

オーガは食人鬼とも呼ばれることからわかるように他のヒューマノイドの新鮮な肉を食べる。人間かエルフを好むがエルフ社会に紛れ込むのは無理なので基本的には人間を食べる。ドワーフやノーム、ハーフリング、オークは人間よりも好まない。どうしようもなければゴブリンでも我慢することはある。他のヒューマノイドは捕食しない。とはいえ、ヒューマノイドを常食しているわけではなく、人間と同じようなものを食べて生きていける。ただし、年に1回以上耐え難い食人の衝動に襲われ、これはヒューマノイドを食べるまで収まらない。

オーガは人間社会の近くで生きている。あまり人の通らない(しかし、時々は利用される)街道沿いの一軒家のような目立たないところに住んで旅人を獲物にしているオーガもいるし、木を隠すなら森の中ということで都市に住んでいるオーガもいる。としに住むオーガはスラムや外部からやってきた人間のようないなくなってもほとんどの人が気にしないような人間を狙う。オークやゴブリン、ノールの群れに混ざっていることもある。これらは人間などから略奪を行うため人肉を手に入れるのに都合が良い。

{ "名称": "オーガ", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 0}, "耐久度修正": 2, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["強行突破"], "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

ゾロア

ゾロアはアリの頭部の位置に人間の腰から上が生えたような姿のケンタウロスのアリ版というような姿をした種族だ。サイズは人間ほどあるが下半身(アリの部分)が後屈しているので頭の高さは人間の胸あたりになる。彼らはゴブリンやオークとは異なり人間を敵とみなしているわけではないが、彼らにとって人間は餌もしくは奴隷(後述)であるためほとんどは敵対的な関係になる。

ゾロアはアリと同じように女王を中心としたコロニーを形成する。コロニーは多くの場合、アリと同じように地下に作られるが、ゾロアのサイズがサイズなのでまるで地下迷宮のようになる。卵を産むのは女王だけで、女王にかしずく兵ゾロア、働きゾロアからなる真社会性の生き物である。ゾロアがアリと異なる点として「執事ゾロア」の存在がある(詳細は執事ゾロアを参照)。ゾロアのコロニーは繁殖時期を除いてアリと同じく全てメスだけで構成される。ゾロアのコロニーの寿命は女王の寿命とほぼ同だが比較的長く30〜40年になる。

ゾロアは人間の集落を襲った際、そこの住人を食料にするのではなく奴隷とすることがある。奴隷といっても地下に連れて帰って自分たちのために働かせるのではなく、殺さない代わりにそれまでの生活を維持させ、農産物や武器などの道具を自分たちのために提供させる。もちろん食料が不足するなどの状況になれば人間は食料になる。歴史上、コロニーが消滅するまでゾロアの支配下で生き残った村は存在する。またゾロアと共生関係を築いた傭兵団も存在した。もっともゾロアの方からみれば支配下の奴隷が狩場(人間の戦場)に案内してくれると言ったもので共生という認識はなかっただろうが。

働きゾロア

働きアリのポジションにいるゾロアだ。彼らの仕事は巣穴を作り維持すること、食料を集めること、卵や子供、女王の世話だが奴隷狩りなどの戦闘行為も行う。働きゾロアの寿命は短く5〜10年くらいである。

{ "名称": "働きゾロア", "レベル": 2, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続"}, "近接攻撃(毒針)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 1, "追加効果": "毒、麻痺", "再使用": "D6(1-2)"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1}, "遠隔攻撃(蟻酸の唾液)": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "追加効果": "毒", "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "耐性(半減)": "転倒", "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["#特殊能力(ゾロア)"] }

兵ゾロア

兵アリのポジションにいるゾロアである。働きゾロアよりもひとまわり大きく獰猛だ。兵ゾロアは食料集め(戦闘が必要な場合を除く)やコロニーの維持活動には参加しないが、コロニーが襲われた場合、もしくは奴隷狩りなどの場合には前線で戦う。兵ゾロアの寿命は働きゾロアと同じく5〜10年程度である。

{ "名称": "兵ゾロア", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "近接攻撃(毒針)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 1, "追加効果": "毒、麻痺", "再使用": "D6(1-2)"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1}, "遠隔攻撃(蟻酸の唾液)": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "追加効果": "毒", "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "突撃"], "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き"} }, "耐性(半減)": "転倒", "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["#特殊能力(ゾロア)"] }

執事ゾロア

執事ゾロアはアリにはない階層である。1つのコロニーに執事ゾロアは2世代がいる。1世代は女王の姉妹で次の世代は女王の最初の娘達だ。この執事ゾロアの存在によってゾロアは一種の文化のようなものを継承することが可能となっている。ゾロアは基本的にアリと同じように新しい女王は別の場所にコロニーを作り、働きゾロアや兵ゾロアは女王の娘であるため働き(兵)ゾロアから働き(兵)ゾロアへの文化の継承は起きない。しかし、姉妹世代の執事ゾロアから教育された娘世代の執事ゾロアが新しい女王に付き従うため文化の継承が発生するのだ。

新しい女王に付き従った執事ゾロアはコロニーに働きゾロアが生まれるまでの間、女王や女王が生んだ卵の世話をし、食料を集め、コロニーの基礎を作る。コロニーがある程度整ってきたら彼女らはコロニーを取り仕切る役割を果たす。ゾロアのコロニーの運営を取り仕切っているのは数匹の執事ゾロアで女王ではない。

ゾロアの中でもっとも寿命が長いのは執事ゾロアで40年以上になる。執事ゾロアのサイズは働きゾロアよりはやや大きいが兵ゾロアよりは小型だ。姉妹世代の執事ゾロアには羽がない(女王と同じく落としてしまっているため)が、娘世代の執事ゾロアには羽の原基がある(新しい女王がコロニーを離れる時期に脱皮して本当の羽になる)ので区別できる。

{ "名称": "執事ゾロア", "レベル": 4, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "近接攻撃(毒針)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 1, "追加効果": "毒、麻痺", "再使用": "D6(1-2)"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1}, "遠隔攻撃(蟻酸の唾液)": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "追加効果": "毒", "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "突撃"], "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き"} }, "耐性(半減)": "転倒", "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["#特殊能力(ゾロア)"] }

女王ゾロア

女王ゾロアは女王アリと同じでコロニーのメンバーを増やすためひたすら卵を産み続ける。ある程度の規模になったコロニーの女王はこれから生み落とす卵で肥大化した腹部のため自力で移動することすら困難になっている。コロニーの他のゾロアを打ち倒し、女王に到達したものが女王を殺してしまうのは容易だ。

働きゾロアなどの娘が生まれる前の女王は自分で活動できる。そのような若い女王のデータは執事ゾロアと同じである。

王ゾロア

ゾロアのオスだ。アリと同じく新しい女王が成熟し繁殖する時期にしか生まれない。また寿命も短く成熟してから1年程度しかない。新しい女王が巣立つ際、大体10匹程度の王ゾロアが付き従いう(女王は複数の王ゾロアと交尾する)。なお、巣立つの際の女王ゾロア、執事ゾロアと王ゾロアには羽があり飛行能力があるが、コロニーを作るのに適当な場所を見つけると羽を落としてしまうのでモンスターのデータとしては関係ない。

アリとは異なり、王ゾロアは交尾後すぐに死ぬことはなく、最初のコロニーを作る際の労働力、死んだ後は食料となる。

王ゾロアのデータは働きゾロアと同じである。

エルダー・リネージ

エルダー・リネージとはこの種族が自称する種族名で“古き血統”という意味である。エルダー・リネージは古代の魔術士の血を引くものを自称しており、自分たちこそがこの世界の支配者たるべき者であると考えている。エルダー・リネージは、髪の毛と瞳は真っ黒で(人間の黒い瞳は実際には濃褐色だが、エルダー・リネージは本当に黒に近い色になる)、若干背が高くそれゆえに細っそりとして見えるが人間にそっくりだ。そっくりというよりも必ず魔術の能力を持って生まれる人間というのが正しいだろう。エルダー・リネージは必ず魔力を持って生まれる。これが、彼らを古代の魔術士の血統と言わしめる根拠となっている。

エルダー・リネージはほとんど人間と区別できないので人間にまぎれて生きているが、自分達の血統を厳格に維持している。彼らは他の人間型種族を見下している。見下しているというよりも他の種族は自分たちの奴隷か家畜であるべきとみなしているというのが正しい。人間に比べて絶対数が少ないため表立って目立つ行動はしないし、人間と同等以上の知性があるため内心はどうであれあからさまに自分が危険になるような態度をとるようなことはしない。

エルダー・リネージに仕える奴隷頭

奴隷頭はエルダー・リネージではなく人間である。何代もの間エルダー・リネージの一族の奴隷なのだが、エルダー・リネージが奴隷商人から購入した奴隷を管理、監督する立場に置かれている。他の奴隷に比べて良好な待遇を受けており、上位の階級にあると思っている。

エルダー・リネージはこのような奴隷頭を通して奴隷を扱うことで、奴隷の直接の憎悪を奴隷頭に向かわせ、奴隷頭には特別な待遇を与えることで奴隷たちをうまく管理している。当然、奴隷の不満などが抑えきれないほどだと判断すれば、それまでの奴隷頭をスケープゴートとして命を奪い新たな奴隷頭を置く程度のことは平気で行う。

{ "名称": "エルダー・リネージに仕える奴隷頭", "レベル": 3, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 9, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:術者系以外][専門クラス:術者系以外]"] ] }

エルダー・リネージの中級魔術士

エルダー・リネージは全員が魔術士であり、人口比で考えるとこのくらいの実力を持つ魔術士は人間よりも圧倒的に多数存在する。何らかの理由で人間の社会に入り込んでくることがあるが必ず配下を従えている。

{ "名称": "エルダー・リネージの中級魔術士", "レベル": 5, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 5}, "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:魔術士][専門クラス:術者系]"] ] }

エルダー・リネージの魔法戦士

かなり珍しいがエルダー・リネージの中にも武芸を収めるものがいる。当然彼らも魔術士なので必然的に魔法戦士となる。

{ "名称": "エルダー・リネージの魔法戦士", "レベル": 6, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 9, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打、呪文連携"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 4}, "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:4][基本クラス:魔法戦士][専門クラス:任意]"] ] }

ユアンティ

ユアンティは一般的に蛇人間として知られている。直立した蛇のような姿をしており、蛇の頭に人間のような上半身に2本の腕を持ち、腰から下は大蛇のようになっていて、全身は鱗に覆われている。彼らは古代の遺跡などにを住処としていることが多いが大都市の地下などに住み着いている場合もある。彼らは高度な知性を備えており、集団のかなりの人数が魔術士で古代の魔法文明の後継者を自任している。しかし、現在のユアンティは種族としてかなり衰退しており、多くても100体以下の集団でしかない。

ユアンティは人間など現在の地上で勢力を持っている知的種族と敵対しているが、人間などを自分たちの支配下に置こうと考えている。人間を始めとする種族でも魔法に興味を示すものはユアンティが持つ魔術の知識を得るため、自らユアンティに従うことがある。

ユアンティの護衛戦士

ユアンティの戦士である。

{ "名称": "ユアンティの護衛戦士", "レベル": 5, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 9, "魔術": 9}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:5][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

ユアンティの魔術士

ユアンティの中級レベルの魔術士である。大体5〜10人の集団に1人はこのレベルの魔術士がいる。当然これよりも低レベルの魔術士も高レベルの魔術士もいる。

{ "名称": "ユアンティの魔術士", "レベル": 8, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1} }, "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 7}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:魔術士か呪術師][専門クラス:術者系]"] ] }

ユアンティの魔法戦士

呪文の能力も戦闘能力も備えたユアンティである。ユアンティの集団では魔術士としての能力が高いものの方が上位の立場にあるため、ユアンティの魔術士に従う護衛戦士のリーダーなどが魔法戦士であることが多い。

{ "名称": "ユアンティの魔法戦士", "レベル": 7, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 9, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 4}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:5][基本クラス:魔法戦士][専門クラス:任意]"] ] }

ユアンティの神に愛されしもの

大きなユアンティの集団の中に稀に存在する個体である。非常に優れた能力を持っており、集団の中で神の寵愛を受けた存在としてリーダーや教団の教祖的な役割を担っている。ユアンティの神に愛されしものの最大の特徴は変身能力を持つことだ。この変身能力と優れた戦闘力、魔法能力によって人間社会に入り込み、邪悪な宗教の教祖に収まったり、人間の領主として一地方を支配していたりする。

{ "名称": "ユアンティの神に愛されしもの", "レベル": 9, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 11, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "魔那": {"追加効果": "導出(D8+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:6][基本クラス:任意][専門クラス:任意]"], "#特殊能力(ユアンティの神に愛されしもの)" ] }

ワーウルフ

いわゆる狼男だ。人間の姿のときは特に人間と変わらないが変身すると身長2メートル近い2本の足で直立した狼と言った姿になる。ワーウルフは満月が近づくと破壊衝動と生命あるものを殺してその血肉を貪りたいという衝動が抑えがたくなる。衝動を抑えきれなくなると狼人間の姿となって人間や家畜を襲う。ワーウルフとなってから数年程度経過したものは衝動が抑えきれなくなった時以外にも自分の意思で狼人間の姿をとることができる。

ワーウルフよりは遥かに珍しいがワータイガー(人虎)などの存在も知られている。これらの猛獣のライカンスロープはワーウルフと同じ能力を持つものとして扱う。

{ "名称": "ワーウルフ", "レベル": 5, "種類": "自然", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、連打、人狼症"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "二段移動", "反撃"], "脚力修正": 2, "移動": {"基本移動": {"主行動": "D6+D8"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [["超回復", "[回復:D8]"], "#特殊能力(ワーウルフ)"] }

サイクロプス

サイクロプスは顔の中央に丸い目を1つ持つ、頭髪の無い頭に1本の角の生えたた巨人である。身長は200〜250cm程度になる。サイクロプスは獰猛な戦士だが同時にかなり高度な製鉄技術を持つ職人でもある。好戦的でドワーフの鉱山を襲撃するのでドワーフとは敵対関係にある。ドワーフと比較的有効な関係にある人間とも敵対している。反対に、人間やドワーフと敵対関係にあるゴブリンやオーク、コボルトといった種族とは協力関係にあり、これらの種族に武器を提供したり、彼らの軍団に参加したりする。

{ "名称": "サイクロプス", "レベル": 7, "種類": "自然", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打、衝撃"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打、衝撃"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["強行突破", "反撃"] }

ミノタウロス

ミノタウロスは人間の体に牛の頭部をつけたような種族だ。身長は200cmを超え、屈強な体を持つ。ミノタウロスは放棄された坑道や遺跡などに住み着くが、その周囲を半径20Kmほどにわたって縄張りとしてして狩を行うため森の中などで遭遇することも多い。ミノタウロスは肉食性の強い雑食で基本的には鹿や猪、他のヒューマノイドを動物を捕食する。

ミノタウロスはその全てがオスだ。他のヒューマノイドのメスと繁殖可能でありこれらを襲って交尾する。体格的に人間、エルフ、ドワーフ、オーク、ホブゴブリン、バグベアあたりが対象となるが、遭遇しやすさからオークかホブゴブリンあたりが多い。ミノタウロスの仔はメスの種族の子供と見分けがつかない。体格が良く大柄に成長するが10代前半まではミノタウロスの特徴は見られない。10代になる頃から攻撃的、暴力的な性格が強くなり、15歳くらいには母親の群れを離れ、孤立して放浪するようになる。それから1〜2年ほどで外見的にも急速にミノタウロスの特徴を獲得する。

{ "名称": "ミノタウロス", "レベル": 8, "種類": "自然", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 6, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、衝撃"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 3, "追加効果": "強打、衝撃"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": [ ["蹂躙", "[再使用:D6(1-2)]"], "突撃", "獅子奮迅" ] }

フォモール

フォモールは羊、ヤギ、インパラといった動物の頭部に人間の体、蹄のある動物の脚という姿のモンスターだ。フォモールは太古の時代に生まれた悪疫の怪物がこの世界に広まったものと言われているが、現在では一つの種族となっている。フォモールは個体間の差が大きく、身長120cmから300cm程度まで差がある。また、腕が3本以上ある、目が1つしかない、逆に3つ以上あるなどさまざまな奇形を持っている。フォモールは非常に不潔な生き物であり様々な病気や寄生虫の宿主となっているがフォモール自身はそれらによって不利益を被ることはない。

フォモールはほとんどがオスだ。そして他の哺乳類との間にでも子供を作る事ができる。とはいえ肉食獣には返り討ちにされる可能性が高いし体格差のある動物とは交尾が困難なため大抵は山羊や羊を狙う。特に家畜は一箇所に大量にいるのでこれを狙って人間などの集落を襲うことも多い。もちろん他の人間型種族のメスも襲う。フォモールの仔は生まれてすぐ立ち上がることができ餌を食べることができる。成長も非常に早く1年余りで成熟する。寿命まで生きるフォモールは滅多にいないが30年以上は生きるし、大型の個体の寿命ほど長い。フォモールはこの成長の速さと繁殖力の強さゆえあっという間に増える。

フォモールのほとんどは他の動物との間に生まれたいわば混血種だが、フォモール同士の間に生まれる純血種もいる。フォモールのメスは全て純血種だ。メスは単独で(交尾せずに)子供を産むことができ、単独で繁殖するときは複数の混血種と同等の仔を産む。これらは全てオスだ。オスのフォモールと交尾したときは1体の純血種を産み、オス・メスどちらも場合もある。純血種は混血種より優れていて呪文能力を持っていたり、より大型で強かったりするし、寿命もずっと長く50年以上生きる。最初からフォモールの群れにいるので知識も技術も身につけることができる。。

集落がフォモールの群れに襲われた場合、集落に侵入する前に撃退できなければよしんば撃退したとしても、その後に蔓延する疫病によって壊滅的な打撃を受けることになる。そのため、人間だけでなくゴブリンやオーク等からも忌み嫌われており、フォモールを撃退するためであれば人間はもちろんエルフでさえもオークやゴブリンと共闘することさえあり得る。

フォモールの奴隷

小型で弱かったり、奇形のせいでうまく動けないフォモールで群れの中で雑用、略奪を行う際の尖兵として使われている。彼らは群れでは奴隷として扱われているが、略奪時には嬉々としてより弱いものをいたぶり殺す。

{ "名称": "フォモールの奴隷", "レベル": 2, "種類": "自然、妖精、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 8, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} }, "耐性(完全)": "毒、病気、麻痺" }

フォモールの野盗

ほぼ人間と同じサイズで、最も数が多いのはこの様なフォモールである。多くの場合、フォモールの野盗数体とフォモールの奴隷からなる群れで行動し、発見した村等を略奪する。

{ "名称": "フォモールの野盗", "レベル": 3, "種類": "自然、妖精、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "数的優位"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} }, "耐性(完全)": "毒、病気、麻痺", "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:忍び][専門クラス:術者系以外]"] ] }

フォモールの戦士

10年以上も生き延びているフォモールだ。純血種ではないがそれだけ生き延びるだけあり能力的にも優れているし技術も身につけている。フォモールの小さな群れではこのような個体がリーダーとなっている。

{ "名称": "フォモールの戦士", "レベル": 4, "種類": "自然、妖精、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} }, "耐性(完全)": "毒、病気、麻痺", "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

フォモールの呪術師

純血種であり純血種が支配する古くから続く群れにしかいない。呪文使いは代々系統を引き継がなければ存在し得ないため悪疫の影響で現在の姿になる前のフォモールは今よりもずっと文化水準の高い種族であった可能性が高い。

{ "名称": "フォモールの呪術師", "レベル": 6, "種類": "自然、妖精、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔道士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D18", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 6}, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} }, "耐性(完全)": "毒、病気、麻痺", "特殊能力":[ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:呪術師][専門クラス:精霊使い]"] ] }

フォモールの巨人

身長2m以上ある大型の個体である。純血のフォモールで他の生き物との間に生まれるのではなくフォモール同士の親からのみ生まれる。部族の上位階級や族長はこのような大型の個体からなっている。

{ "名称": "フォモールの巨人", "レベル": 8, "種類": "自然、妖精、悪疫", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["強行突破", "跳びかかり"], "耐性(完全)": "毒、病気、麻痺", "特殊能力": [ "戦意高揚", ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"] ] }

不浄の落とし子

不浄の落とし子は人間などが異界の影響によって変質して生まれる怪物だ。この悪疫に侵された者は目が白く濁り、鼻や唇が崩れ落ち、歯は尖った牙の様になり、指はかぎ爪となる。また、腕が異常に長くなるとか、関節が増える、体の一部の筋肉が異常に発達する等、悪夢に出てくる人間のパロディの様な姿となる。不浄の落とし子の行動原理は元同族への強烈な憎しみで、悪疫に侵されていない人間を殺戮するか同族に変質させることを強く望んでいる。ただし、不浄の落とし子は歪んでしまってはるが理性を失ってはいないし、元々人間であった時の技術も持っている。そのため、もっと大きな災厄を引き起こす機会があるなら邪悪な目的を持った人間と協力することもある。

醜悪なる者

もっとも一般的な不浄の落とし子で(不浄の落とし子に標準的な姿というものはないが)、先の説明に書いた姿はこのタイプの不浄の落とし子の姿になる。

{ "名称": "醜悪なる者", "レベル": 3, "種類": "自然、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} }, "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:1][基本クラス:忍び][専門クラス:術者系以外]"] ] }

潜む者

不浄の落とし子の潜む者は一見すると変異がわからないため、衣服などを身につけていると人間と見分けがつかないが必ず体のどこかしらに変異がある。彼らはその姿を利用して人間に混じって生活している場合がある。密かに醜悪なるものを自分の住処に隠れ住まわせ、人間を襲うための準備をしていることもある。

{ "名称": "潜む者", "レベル": 4, "種類": "自然、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} }, "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:忍び][専門クラス:術者系以外]"] ] }

邪術師

魔術士が不浄の落とし子に変異してしまったものである。外見は様々で醜悪なるもののような姿になってしまったものもいれば、潜むもののように一見人間と変わらない姿のものもいる。

{ "名称": "邪術士", "レベル": 5, "種類": "自然、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 7, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 9, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 5}, "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:魔術士か呪術師][専門クラス:術者系]"] ] }

忌まわしき者

不浄の落とし子の忌まわしき者は不浄の落とし子が数体〜10体ほど融合したような姿をしている。本来の頭以外に胸や背中にも頭、数本の腕、数本の足を持っている。一応、足は体の下の方にあり、腕は上半身らしき場所に生えているなど原型をとどめているが、もはや悪夢から出てきたとしか思えない姿をしている。

このような姿だが忌まわしき者は知性のない怪物ではない。他の不浄の落とし子と同様に(人間などから見ると)狂ってはいるが、知性があり理性的な行動をとる。また、体の一部として邪術師が混ざっているのか、邪術師が何らかの儀式で忌まわしき者に変異するのかは分からないが高確率で呪文の能力を持っている。

{ "名称": "忌まわしき者", "レベル": 8, "種類": "自然、悪疫", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔法戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 4, "追加効果": "強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], "蹂躙", "反撃", "報復攻撃" ], "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 5}, "特殊能力": ["挟撃無視", "恐怖"] }

大婆

不浄の落とし子の大婆はぶよぶよと太った体から汚らしい粘液の滴る姿をしている。体に複数の口や目、余分な腕を持っており、下半身はナメクジのようになっている。大婆とよばれているが性別は不明だ。

この怪物が「大婆」と呼ばれるのは他の人間型生物を不浄の落とし子に変える能力を持っているためである。「大婆」に生きたまま飲み込まれた人間が多生物は約1日後に不浄の落とし子となって「大婆」の体から吹き出物のように出てくる。戦闘中は落ち着いて相手を飲み込むことはできないためPCを不浄の落とし子に変えることはないが、「大婆」との戦闘で全滅したり置き去りにされたクリーチャーが完全死する前であれば不浄の落とし子にされることはあり得る。

{ "名称": "大婆", "レベル": 9, "種類": "自然、悪疫", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "全周攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "再使用": "D6(1-2)", "追加効果": "強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], ["支配", "[距離:0][範囲:直径11][目標値:天命(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "報復攻撃" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 7}, "特殊能力": ["挟撃無視", "恐怖"] }

コラプテッド

コラプテッド(堕落したもの、腐敗したもの)はデーモンを力あるものとして崇拝する人間などの末路で、邪悪な儀式によって何らかの変異を与えられデーモンに近づいたものたちの総称である。多くはデーモンを崇める教団の有力者だったりするが、人間など元の種族の社会に混じって生活して混乱をもたらしたり、周辺の者を仲間に引きずり込んだりする活動に勤しむ者もいる。

コラプテッドは「コラプテッドの変異」と呼ばれる身体的な変異を1つ以上持っている。コレプテッドの変異には次のようなものがある。もっと目立たない変異もありえる。マスターは適当な変異を設定することができる。

回復能力
この能力を持つものは自分の行動順で補助行動として余力(1)を消費することで2D6の耐久度を回復する。死亡している場合はこの能力を使用できない。ただし、回復した部位は鱗が生えたり、皮膚の色が変わったり、粘液が染み出すようになったり、剛毛が生えたりするなど異常な形態になる。
余分の腕
余分な腕が生えている。普通の腕と同じようなこともあれば異様に小さいとか大きい腕であったり、妙な場所に生えていたりすることもある。
触手
指や腕、脚、舌、髪の毛が触手になっている。触手はちぎれても再生する。
人面瘡
体のどこかにもう一つの顔がある。何の役にも立たない場合もあれば、もう一つの頭として機能する場合もある。もう一つの頭として機能する場合、恐怖、魅了、支配、混乱、睡眠の状態異常を引き起こす呪文などに対しての受動判定が有利になる。また、コラプテッドが術者の場合、こちらの頭を使って呪文を使うこともできる。
角や牙
頭に角が生えていたり、歯が鋭い牙になっていたりする。
翼を持つ。翼はコウモリのような皮膜だったり、鳥の羽のようだったり、昆虫の羽のようだったりと様々だ。頭など妙な場所についている場合もある。全く役に立たない場合もあれば実際に翼として機能する場合もある。翼として機能する場合、飛行することができる。
姿を変える
姿を変えることができる。ただし、自由に姿を変えられるわけではなく、対象を殺し、その皮を被ることで対象の姿を手に入れる。
異様な目
目に瞳がなくなったり、昆虫の複眼のようになったりする。機能的に元の目と変わらない場合もあれば[知覚:暗視(15マス)]を取得できる場合もある。

コラプテッドの上級兵

主に自身の所属する教団の戦闘部隊の部隊長を務める。一般の兵士はコラプテッドの変異を持たない普通の人間の場合がほとんどである。

{ "名称": "コラプテッドの上級兵", "レベル": 4, "種類": "自然、デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:戦士][専門クラス:術者系以外]"], "#特殊能力(コラプテッド)" ] }

コラプテッドの司祭

教団の司祭などを務めるコラプテッドだ。司祭と呼ばれているが使用する呪文の系統は様々で、魔術士の場合もある。教団によってはもっと高レベルの司祭もありえる。

{ "名称": "コラプテッドの司祭", "レベル": 5, "種類": "自然、デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔道士", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 6 }, "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:2][基本クラス:魔術士か呪術師][専門クラス:術者系]"], "#特殊能力(コラプテッド)" ] }

ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガーはプロポーションは人間とそっくりだが体には一切体毛が生えておらず、顔に口と鼻、耳は確認できるがのっぺりとしており特徴がない。目はあるのだが人間のように黒目(虹彩)がなく全体として白い。そのため彩色されていないマネキンのような外見をしている。ドッペルゲンガーは雌雄同体である。単独では繁殖できないが他の個体と交わることで両方が子供を産むことができる(カタツムリやナメクジのように)。これは個体数の少ないドッペルゲンガーの種族を維持するのに役立っている。

ドッペルゲンガーは他の人間型生物の外見に擬態することができる。皮膚の色や目の色も変化するし、頭髪や髭も生える。体格も変える事ができ、身長で元の体格から±15%ほど変化させる事ができる。そのため人間だけでなくエルフやドワーフの姿にもなれる。ほとんどの場合ドッペルゲンガーはこの能力で人間などの社会に紛れて生きている。

更には5〜10分程度しっかりと観察した相手の姿と声を写し取ることができる。ドッペルゲンガーが完全に相手の姿になるためには観察後、更に5分ほどかかる。また、相手を殺害してその脳を食べたならおよその記憶も奪うことができる(完全にではなく7〜8割程度)。ドッペルゲンガーは最後に脳を食らった相手の記憶だけを保持できる。

ドッペルゲンガーの擬態能力は盗賊、間者、暗殺者などには非常に有用でありそれらを生業としているドッペルゲンガーは非常に多い。特にドッペルゲンガーの暗殺者は非常に恐れられている。

{ "名称": "ドッペルゲンガー", "レベル": 4, "種類": "外来", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 4}, "特殊能力": [ "#特殊能力(ドッペルゲンガー)", "姿写し", "知識盗み", ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:任意][専門クラス:任意]"] ] }

ブレイン・サッカー(脳喰らい)

ブレイン・サッカーは人間の体にタコの様な頭を載せた怪物で口の周りにはタコの脚の様な触手が生えている。ブレイン・サッカーの姿からは想像できないが非常に知能の高い怪物である。様々な技能を身につけており、中には魔法を使う者もいる。また、ブレイン・サッカーは知的生物の脳を食べることでその知識を自分のものとすることができる。この知識は使わなければ次第に(1年くらいで)忘れてゆくが、使っていればそのうち自分のものとすることができる。ブレイン・サッカーはこの能力を使って人間などの言語や文化についてかなりの知識を備えていることがある。

ブレイン・サッカーは卵を人間に近いヒューマノイド(人間、エルフ、ドワーフ、オークなど)に産み付ける。卵は24時間以内に数ミリの幼生となって孵化し、宿主の脳へと移動する。幼生は脳を食べながら食べた部分を自分の組織で置き換えてゆく。同時に宿主の記憶も奪う。最終的に神経系を全て置き換えたら、頭部から胸部の首に近い部分までを自分の組織で置き換え、完全にブレイン・サッカーとなる。

ブレイン・サッカーの目的は破壊や殺戮ではなく、ユーラ=ヨーラにおける彼らの支配領域を増やす事にある。そのため、彼らは目立つ行動はせず、支配した人間等を使って密かに活動範囲を広げている。

{ "名称": "ブレイン・サッカー(脳喰らい)", "レベル": 7, "種類": "外来", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士、魔道士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "呪文連携、連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "追加効果": "麻痺、呪文的"} }, "戦闘行動": [ ["支配", "[距離:10][範囲:対象][目標値:天命(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "#戦闘行動(ブレイン・サッカー)" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 5}, "知覚": ["暗視(30マス)"], "特殊能力": [ "回復", "知識盗み", ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:任意][専門クラス:任意]"] ] }

哺乳類

剣歯兎(ヴォーパル・バニー)

剣歯兎(ヴォーパル・バニー)は一見、普通のウサギに見えるが、危険な肉食のげっ歯類である。剣歯兎は普通のウサギに擬態してオオカミや狐などの動物を誘い、これらが近寄ってきた瞬間にそのするどい牙と跳躍力をもって相手を屠る。擬態によって獲物が近づいてくるのを待ち伏せするので弓などの射撃武器で狩りを行う人間などは本来補食の対象ではない。しかし、人間の集落の近くに出現した場合、ただのウサギだと思って近づいた子供などが襲われる場合がある。

{ "名称": "剣歯兎(ヴォーパル・バニー)", "レベル": 2, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "連続、強打、即死"} }, "戦闘行動": [ ["召喚", "[召喚:剣歯兎]"] ], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "支配領域無視、忍び寄り、すり抜け"} }, "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": [ ["擬態", "[擬態:ウサギ][看破:《野外活動》:8]"] ] }

ネズミの群れ

ドブネズミなどの群れである。基本的に人間のような大きな動物を襲うことはないが、非常に飢えていたり、相手が弱っていたりするような場合はその限りではない。大体、10〜20匹で1マスを占める。

{ "名称": "ネズミの群れ", "レベル": 2, "種類": "自然、野獣、群体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続"} }, "戦闘行動": [ ["蹂躙", "[再使用:D6(1-4)]"], ["包み込み", "[ダメージ:D6]"] ], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒" }

犬、狼類

狼、犬

狼は10〜20頭からなる群れを形成して行動している。狼は肉食であり、森林に住んでいる鹿や猪、げっ歯類などを捕食している。普通は人間の集落に近づいて家畜を襲ったりすることはないが、餌が少ない場合はその限りではない。本質的に犬と狼の間には違いは無く、家畜化されているかそうでないかの差なので、犬をモンスターとして扱う場合は狼のデータを使用する。

{ "名称": "犬、狼類", "レベル": 2, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 12, "判断": 9, "技術": 4, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、数的優位"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "二段移動"], "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D8(9)", "追加効果": "忍び寄り"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒" }

普通の生物では最大級の猛獣である。ここで示すデータはヒグマのもので、これよりも小さい種(ツキノワグマなど)も存在する。熊は雑食であり、シカやイノシシ、ネズミなどの大小哺乳類、サケやマスなどの魚類、果実などを主な食料としている。熊は基本的に人里に下りてくることは無く、森に分け入った人間が鉢合わせたりしない限りまず出会うことはない。しかし、熊と出会った場合これと戦うのは愚かな行為だ。複数の人間が遠距離から射撃武器で攻撃してしとめるのは可能だが、白兵戦闘を試みるのは自殺行為である。熊の分厚い毛皮はかなりの防御効果を持つため人間用に作られた武器は有効に機能しない。そして、その巨体から繰り出される打撃は容易に致命傷を与えることができる。

{ "名称": "熊", "レベル": 5, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "対象数": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["強行突破", "跳びかかり"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} }, "耐性(半減)": "転倒" }

野山羊

野山羊はモンスターというよりは狩猟の対象となる動物だ。ここでは家畜化された山羊ではなく、アイベックスなどの野生の山羊のデータを示す。猛獣の様に危険な動物ではないが、険しい山岳地帯などに住むためこれを狩るのはなかなか難しい。

{ "名称": "熊", "レベル": 1, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["突撃"] }

猪はモンスターというよりは狩猟の対象となる動物だ。ただし、かなり大きく(200Kg以上)なる上、その突進による攻撃力には恐るべきものがある。また、その丈夫な毛皮と厚い皮下脂肪はかなりの防御力を備えるため、白兵戦闘によって猪をしとめようとするのはかなりの無謀である。

{ "名称": "猪", "レベル": 3, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 3, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 1, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["突撃"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒" }

馬類

馬は有用な家畜で移動用の乗り物や農耕用の家畜として世界中で飼育されているが野生のものも生息している。

乗用馬、荷駄馬

騎乗用や荷馬車を引くために訓練されてはいるが、戦闘用には訓練されていない。戦闘に巻き込まれると可能な限り逃げようとする。

{ "名称": "常用馬、荷駄馬", "レベル": 2, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["突撃"], "移動": { "基本移動": {"主行動": "D8+D10(10)"} } }

軍馬

戦闘用に訓練された馬である。戦闘に巻き込まれても乗り手の指示に従って行動できる。

{ "名称": "軍馬", "レベル": 3, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 1, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["突撃"], "移動": { "基本移動": {"主行動": "D8+D10(10)"} } }

ユニコーン

ユニコーンは額からまっすぐな角の生えた、白い馬の様な美しい生き物だ。ユニコーンは森の中に住んでおり、ほとんど人前に姿を見せることはない。ユニコーンは非常に縄張り意識の強い動物で、その美しい姿からは想像できないほど獰猛である。自分の縄張り内で人間などを見つけた場合はその鋭い角で突き殺そうと突進してくる。このような獰猛なユニコーンも汚れの無い乙女だけには気を許し、その膝に頭を横たえて眠ってしまうと言われている。ユニコーンの角には怪我を直し、毒や病を除く力がある。この力はユニコーンが死亡すると徐々に失われてゆくが、ユニコーンの角を粉にして服用することでも効果があると言われている。

{ "名称": "ユニコーン", "レベル": 5, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 5, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 1, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["突撃"], "耐性(完全)": "毒、病気", "移動": { "基本移動": {"主行動": "D8+D10(10)"} }, "特殊能力": ["回復", "#特殊能力(ユニコーン)"] }

ペガサス

ペガサスは翼の生えた白馬の様な非常に美しい動物である。その翼で天空を駆けることができるため天馬とも呼ばれる。ペガサスは人間が近づかない様な山の上に住んでいるが、草を食むために草原に飛んできて草原では野生の馬に混じって行動することがある。ペガサスは人一人くらいならば背中に乗せたまま飛ぶことができる。しかし、ペガサスを捕獲して飼いならすことはほとんど不可能だ。なぜならば捕獲されたペガサスは飲食を絶って餓死することを選ぶ。

{ "名称": "ペガサス", "レベル": 4, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 5, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 1, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["突撃"], "移動": { "基本移動": {"主行動": "D8+D10(10)"}, "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D10(11)"} } }

ビッグ・キャット

トラやライオン、ジャガーといった大型のネコ科の猛獣の総称である。体長は200cm以上、体重は200Kg以上になり大抵は中型から大型の哺乳類を餌としている。人間の生活圏と彼らの縄張りが被る場合、牛やヤギ、ヒツジといった家畜が襲われる被害が出る上、駆除するにも大変な危険が伴うため非常に厄介な存在となる。

{ "名称": "ビッグ・キャット", "レベル": 6, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃(牙)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "近接攻撃(爪)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 6, "追加効果": "連続、強打、連打"} }, "戦闘行動": ["暴れ回り", "跳びかかり", "二段移動"], "耐性(半減)": "転倒", "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D8(9)", "追加効果": "忍び寄り"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

グリフォン類

グリフォン類は体の前半分が鷲や鷹などの猛禽で鋭い爪を持った前足と翼を持ち、後ろ半分が4足の動物になっているキメラの一種である。

ヒッポグリフ

ヒッポグリフは前半身がワシ、後半身は馬という姿をしている。ヒッポグリフは馬の様に地上を駆けることも、グリフォンの様に空を飛ぶこともできる。ヒッポグリフはグリフォンに比べるとおとなしい性格であるといわれており、飼いならして乗騎としたという英雄の伝承がいくつか存在する。ヒッポグリフは草原や丘陵地帯など比較的穏やかな地形を好んで住み着く。そのため家畜を狙って人里近くに出現することが多く特に遊牧民にとっては脅威となっている。

{ "名称": "ヒッポグリフ", "レベル": 5, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃(嘴)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 2, "追加効果": "強打"}, "近接攻撃(爪)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、連打"} }, "戦闘行動": ["暴れ回り", "突撃"], "移動": { "基本移動": {"主行動": "D8+D10(10)"}, "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D10(11)"} } }

グリフォン

グリフォンは鷲の前半身にライオンの後半身を持つモンスターである。グリフォンはその威厳に満ちた美しい姿から紋章などの意匠として頻繁に用いられる。グリフォンは崖の中腹などに巣を作って住んでいる。グリフォンはキラキラ光るものを集める習性があるためグリフォンの巣には人間を襲った際に手に入れた貴金属や宝石が蓄えられている場合がある。グリフォンは非常に獰猛な生き物であり、鹿や猪などの大型のほ乳類を補食する。グリフォンは山岳地帯の岩場などを好んで住み着くが飛行能力が高く、かなり広い範囲を縄張りとするため放牧している家畜などを襲うこともある。

{ "名称": "グリフォン", "レベル": 6, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃(嘴)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "近接攻撃(爪)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 6, "追加効果": "連続、強打、連打"} }, "戦闘行動": [ "暴れ回り", ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"], ["跳びかかり", "[制限:基本移動のみ]"], "二段移動" ], "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D8(9)", "追加効果": "忍び寄り"}, "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D10(11)"} } }

マンティコア

マンティコアは黒いライオンの体に老人の顔とサソリの尾を持った怪物である。マンティコアの口には鋭く尖った歯が三列に生えている。マンティコアは凶暴で際限ない食欲をもった怪物であり、人間の集落に現れたならば集落を全滅させそこに住むものを全て食い尽くすと言われている。とはいえ、マンティコアは洞窟や古代の遺跡に住み着いており、人間の集落に姿を現すことはない。おそらく、同じ様な場所をねぐらとしているゴブリンなどを餌としているのだろう。

{ "名称": "マンティコア", "レベル": 8, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 6, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃(牙)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "近接攻撃(爪)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、連打"}, "近接攻撃(尾)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 1, "追加効果": "毒"}, "遠隔攻撃(尾)": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 10,"追加効果": "装填不要、毒"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2][制限:2回の攻撃を行う場合それぞれ異なる攻撃手段を選択]"], "跳びかかり", "二段移動" ], "耐性(半減)": "転倒", "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D8(9)", "追加効果": "忍び寄り"}, "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D10(11)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

カトブレパス

カトブレパスは大きな頭を持った水牛のような姿をしており、頭が重いため常にうつむいている。カトブレパスの顔には、中央に大きな目が一つだけあり、目には邪眼の力があるといわれている。また、カトブレパスの吐く息には毒が含まれており、その瘴気によって周囲の動物は死に絶え、植物は枯れてしう。そのため、カトブレパスは乾燥地帯や枯れた木々しかない森などに単独で住んでいる(カトブレパスの住んでいる地域の植物が死滅してしまうためそのようになってしまう)。

{ "名称": "カトブレパス", "レベル": 8, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 1, "追加効果": "衝撃"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D6(毒)", "目標値": "D10+3", "範囲": 3, "再使用": "D6(1-2)", "追加効果": "毒"} }, "戦闘行動": [ "蹂躙", ["死の凝視", "[再使用:D6(1-3)][目標値:3+D4]"] ], "耐性(完全)": "毒", "特殊能力": ["#特殊能力(カトブレパス)"] }

爬虫類

蛇類

毒蛇

毒蛇には様々な種類がいるが、ここではクサリヘビ科の大型の毒蛇について説明する。毒蛇は基本的にげっ歯類など小型のほ乳類や小型の鳥を補職しているため、わざわざ人間を襲うことはない。ただし、草むらなどではちあわせたりした場合には驚いた蛇が人間に噛み付くことがある。蛇毒に対する血清などないこの時代において毒蛇にかまれることはすなわち死を意味する。

{ "名称": "毒蛇", "レベル": 1, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D4", "回数上限": 1, "追加効果": "毒"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "耐性(完全)": "転倒、よろめき", "移動": {"基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、忍び寄り"}}, "知覚": ["熱感知(5マス)"] }

大蛇

ニシキヘビやアナコンダなどの大型のヘビだ。主に革や沼地などの水辺のある密林地帯に住んでおり、中型以下の動物を捕食して生きている。人間などは獲物としては大きすぎるため捕食の対象ではないが、子供などが襲われることがある。大人であっても絞め殺したあと時間をかけて飲み込むことは可能だ。

{ "名称": "大蛇", "レベル": 2, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、忍び寄り"}}, "耐性(完全)": "転倒、よろめき" }

シーサーペント

シーサーペントは海に住む巨大な10mほどにもなる蛇である。シーサーペントの生態はほとんど不明だが、肉食の動物であることは間違いない。シーサーペントは船もろとも人間を襲うことがあるといわれており、船乗りたちの間で恐れられている。

{ "名称": "シーサーペント", "レベル": 5, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "超大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ ["跳びかかり", "[制限:水中からのみ]"] ], "耐性(完全)": "転倒、よろめき", "移動": { "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)", "追加効果": "忍び寄り"} }, "特殊能力": [ ["波を起こす", "[目標値:2+D6]"] ] }

ヒュドラ

ヒュドラは多頭竜とも呼ばれ、通常2〜6本の首を持つ足のない体長6〜7m程度の蛇のような生き物である。しかしもっと巨大なものがいたといわれており、9個の頭を持ち30mを超えるヒュドラがいたという伝説がある。ヒュドラは非常に生命力が強い生き物であり、首を切り落としたとしても本体が生きているのであればそのうち再生する。ヒュドラは水辺の近くに住み、中型から大型の動物を捕食して生きている。

{ "名称": "ヒュドラ", "レベル": 7, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "超大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、衝撃、強打"} }, "戦闘行動": [["追加行動", "[回数:頭の数][制限:1サイクルに1対象を攻撃できるのは2回まで]"]], "耐性(完全)": "転倒、よろめき", "移動": { "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"} }, "特殊能力": ["回復", "挟撃無視", "#特殊能力(ヒュドラ)"] }

バジリスク

バジリスクはメドゥーサリザードとも呼ばれる。この別名はもちろんバジリスクの石化能力から名づけられたもので、バジリスクの毒によって死亡したものは石化してしまう。一説には、コカトリスと雌雄関係にあるとも言われている(どちらがオスでどちらがメスかは不明)。バジリスクは体長2m程度のトカゲだが、脚が8本もある。バジリスクはコカトリスと同様に荒野や洞窟などで単独生活をしている。

{ "名称": "バジリスク", "レベル": 6, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "毒"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2, "追加効果": "毒"} }, "戦闘行動": [ ["死の凝視", "[再使用:D6(1-2)][目標値:2+D4]"] ], "耐性(完全)": "転倒、よろめき、毒", "知覚": ["熱感知(5マス)"], "特殊能力": ["#特殊能力(バジリスク)"] }

ワイバーン

ワイバーンは前足が翼になった爬虫類で、体長は5m程度あるがその半分が尾で首の長さも1.5mほどもあるため、全体的に細長くひょろりとした印象を受ける。ワイバーンの翼は大きく、翼を広げた状態では10m近くになる。外見的にはドラゴンに似ているがドラゴンよりも恐鳥に近い生き物である。ワイバーンの尾には毒針がついており、これによって傷つけられたものは麻痺してしまう。ワイバーンはこの毒で獲物を無力化してから殺して食べる。可能なら安全な場所まで運んでから食べるが、ワイバーン自体が大型で敵の少ない動物のため大きな獲物はその場で食べてしまう。

{ "名称": "ワイバーン", "レベル": 5, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"} }, "戦闘行動": [ ["蹂躙", "[再使用:D6(1)]"], ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"] ], "移動": { "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D8(9)"} }, "特殊能力": ["#特殊能力(ワイバーン)"] }

ドラゴン

ドラゴンは体長10m以上にもなる翼を持つ巨大な爬虫類の様な生物である。ドラゴンにはいくつかの亜種があり形態に差があるが共通するのは、全身が硬い鱗によって覆われており、長い首と長い尾、四肢と翼を持つことである。またブレスを吐くことができる。ドラゴンは非常に寿命が長く、1000年以上を生きる(もしくは不死である)といわれている。

トラゴンの亜種には次のようなものがある。

トゥルー・ドラゴン

典型的なドラゴンで真のドラゴンという意味だ。トゥルー・ドラゴンは長い首と長い尾、しっかりした四肢とコウモリのような皮膜の翼を持つ。頭部には角やフリルがあり背中には棘が並んでいる。トゥルー・ドラゴンは自分の気に入った場所ならどこにでも住み着く。

スカイ・ドラゴン

小型のドラゴンで超大型のサイズの個体の記録はほとんどない。トゥルー・ドラゴンに似ているが後肢に比べて前肢が短く胴体がやや華奢だ。スカイ・ドラゴンはその名の通り飛行能力に長けており、主に高い山に住み着く。

ウォーター・ドラゴン

ウォータードラゴンは大きな湖や海など深い水地に住み着くドラゴンだ。前肢はあるが後肢と翼はヒレになっており、背中の棘の間にも皮膜があり魚の背びれのようになっている。

フェザー・サーペント

フェザー・サーペントは前肢、後肢ともに退化しており、皮膜ではなく鳥のような羽毛の翼を持っている。背中の棘や頭部の角やフリルも目立たず、全体的に翼を持った蛇のような印象を受ける。他のドラゴンは全体的に単系統の体色をしているがフェザー・サーペントはカラフルな模様を持っている。学者によってはドラゴンとは別種と考える者もいる。フェザー・サーペントは熱帯や亜熱帯の密林に好んで住み着く。

チャイルド・ドラゴン

チャイルド・ドラゴンは子供のドラゴンである。ドラゴンの親は卵から子供がかえってしばらくの間は面倒を見るが、子供もすぐに餌となる動物を狩れるようになるためかなり早い段階で親は面倒を見なくなる。チャイルド・ドラゴンはそのくらいの年齢のドラゴンで基本的に猛獣と変わりがない。

ドラゴンは単独行動の生き物だがこのくらいのドラゴンは同時期に生まれた兄弟と一緒に行動している場合がある。また、母親は自分の縄張りの中でチャイルド・ドラゴンが行動することを許容するのでチャイルド・ドラゴンがいる場所は親のドラゴンの縄張り内の可能性がある。

{ "名称": "チャイルド・ドラゴン", "レベル": 5, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 5, "天命": 12, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D8(高熱)", "目標値": "D10+1", "範囲": 3, "再使用": "D6(1)"} }, "戦闘行動": [ ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"] ], "移動": { "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D8(9)"} }, "耐性(完全)": "転倒、よろめき" }

ヤング・ドラゴン

ヤング・ドラゴンはまだ若いドラゴンで独り立ちし自分の縄張りを持ったばかりか、持とうとしているかという年齢にあたる。自分の縄張りにしようとしている場所で暴れるため人間の街などにもっとも被害を与えることの多い段階である。ドラゴン殺しの伝説になるようなドラゴンはだいたいヤング・ドラゴンである。

{ "名称": "ヤング・ドラゴン", "レベル": 8, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 12, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "3D6(高熱)", "目標値": "D10+3", "範囲": 4, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": [ ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"] ], "移動": { "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "D8+D10(10)"} }, "耐性(完全)": "転倒、よろめき", "特殊能力": ["恐怖"] }

アダルト・ドラゴン

アダルト・ドラゴンは成龍とも呼ばれ十分に成長したドラゴンである。これくらい成長したドラゴンになると住処と十分な縄張りを持っており一つの場所に定住している。また十分な理性を持っていることと、活発に行動するとその巨体を維持するために十分な量の食料確保が難しくなってくるため、多くの時間を寝て過ごすようになりむやみに周辺を襲ったりはしなくなる。しかし、一旦食事となると災害級の被害をもたらす。

{ "名称": "アダルト・ドラゴン", "レベル": 11, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "超大型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 9, "天命": 12, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打、間合(2)"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": 2, "追加効果": "連続、衝撃、強打、間合(2)"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+D8", "追加効果": "強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "3D8(高熱)", "目標値": "D10+5", "範囲": 5, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": [ ["蹂躙", "[再使用:D6(1-2)]"], ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"] ], "移動": { "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D10(11)"} }, "耐性(完全)": "転倒、よろめき", "特殊能力": ["恐怖"] }

エルダー・ドラゴン

数百年を生きたようなドラゴンをエルダー・ドラゴンと呼ぶ。エルダー・ドラゴンは自然界(主物質界)において最強の生物だが滅多にその姿を見ることはない。エルダー・ドラゴンはその巨体ゆえに活発に活動すると大量の食料が必要になるためほとんど寝て過ごしていると言われている。

{ "名称": "エルダー・ドラゴン", "レベル": 14, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "巨大", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 11, "技術": 10, "天命": 12, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打、間合(2)"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+D8", "対象数": 3, "追加効果": "連続、衝撃、強打、間合(2)"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D10", "追加効果": "強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "3D8(高熱)", "目標値": "3D6", "範囲": 6, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": [ ["蹂躙", "[再使用:D6(1-2)]"], ["追加行動", "[回数:2]"], ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"] ], "移動": { "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D10(11)"} }, "耐性(完全)": "転倒、よろめき", "特殊能力": ["恐怖"] }

鳥類

鳥類には冒険者の敵となるようなモンスターは少ない。例えば大型の猛禽であっても人間などは獲物として大きすぎるからだ。そのため、鳥類のモンスターはやや特殊なものか恐鳥類ということになる。恐鳥とは肉食の大型の地上性の鳥で、むしろ羽毛を持った小型の肉食恐竜と言った方が適当だろう。恐鳥は獰猛な捕食者であり彼らのナワバリでは人間の旅人や隊商がしばしば襲われる。

コカトリス

コカトリスはニワトリの頭、羽、脚にトカゲかヘビのような胴体と尾、を持った体長1m程度の大きさの生き物である。コカトリスは荒野等に単独で生活しており、めったに見かけることがない。一説によると、雌鳥が単独(雄鶏と交尾せずに)で産んだ卵をトカゲやヘビが温めた場合にコカトリスが孵化するとも言われている。コカトリスの嘴には毒があり、この毒によって死亡したクリーチャーは石化してしまう。

{ "名称": "コカトリス", "レベル": 4, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "毒"} }, "耐性(完全)": "毒" }

ハーピー

ハーピーは胸から上は人間の女、顔は老婆、両腕の代わりに翼があり、下半身は猛禽という姿の怪物である。人間の顔をしているが知能は低く、食欲が旺盛で、食糧を見ると意地汚く貪り食う上、食い散らかした残飯や残った食糧の上に汚物を撒き散らかして去っていくというこの上なく不潔で下品な怪物である。

ハーピーは群れで行動し、自分たちの方が相手よりも優勢だと思えば襲いかかる。逆に、自分たちの方が劣勢になれば躊躇なく逃げ出す。ハーピーはオークやゴブリンに協力してそのおこぼれにあずかろうとすることがありしばしば行動を共にする。

{ "名称": "ハーピー", "レベル": 2, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 5, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "数的優位"} }, "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)", "追加効果": "逃げ足"} } }

アックスビーク

アックスビークは斧の様な形をした大きなくちばしが特徴の大型の鳥だ。ダチョウを二周りほど大きくした様な体型で、ダチョウよりも頭部が大きく首も頑丈である。また、爪も鋭く嘴と共に攻撃に用いる。翼はほとんど退化しており非常に小さい。アックスビークは基本的につがいで行動し、中型の動物を獲物としている。人間なども大きな集団で無ければ襲われる可能性がある。

{ "名称": "アックスビーク", "レベル": 3, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 2, "追加効果": "連続、強打、衝撃"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": {"基本移動": {"主行動": "D6+D8(8)"}} }

アカイライ

アカイライは槍の様な長く鋭いくちばしと強力な脚を持った大型の鳥だ。体は丸く、首が短いため印象としてはずんぐりしているが、体高は150cmほどもある。翼はあるが飛ぶことはできず、主に威嚇のために使う。アカイライは少数の群れで行動し、主に小型から中型の動物を捕食して生きているが、群れで狩を行うため野牛などの大型の動物も獲物になる。また、隊商がアカイライのテリトリーを通るときに彼らに見つかると人間も襲われる。

{ "名称": "アカイライ", "レベル": 4, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 2, "追加効果": "連続、強打"} }, "戦闘行動": ["突撃", "二段移動"], "移動": {"基本移動": {"主行動": "D6+D8(8)"}} }

ジャイアント・ストレイダー

ジャイアント・ストレイダーは大きく鋭い猛禽の様な嘴、鋭く大きな爪をのある脚を持った飛べない鳥だ。体高は2メートルほどもあり、その姿は鳥というよりも羽毛をもった恐竜というのがふさわしい。ジャイアント・ストレイダーは主に森の中に住んでおり、鹿等の大型のほ乳類を餌としている。また、つがいとその子供からなる群れを作っており群れで狩りをする。

{ "名称": "ジャイアントストレイダー", "レベル": 5, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"} }, "戦闘行動": ["強行突破", "跳びかかり", "二段移動"], "移動": {"基本移動": {"主行動": "D6+D8(8)"}} }

水棲生物

ウォーターリーパー

ウォーターリーパーは50cmほどで、カエルの様な姿をした手足が無く魚のひれが付いた両生類とも魚ともつかない動物である。ウォーターリーパーは鋭い歯を持ち、ヒレも硬く刃物の様になっている。ウォーターリーパーは20〜30匹の群れで湖沼に住んでおり、水を飲みにきたシカなどの動物を襲って捕食する。ウォーターリーパーの群れが獲物を見つけると代わる代わる獲物に飛びつき、鋭いヒレで獲物にきりつけ、鋭い歯で肉を齧り取る。ウォーターリーパーは数時間であれば陸上でも活動が可能でヒレを使って飛び跳ねながら移動する。

{ "名称": "ウォーターリーパー", "レベル": 1, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D4(5)"}, "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)", "追加効果": "忍び寄り、すり抜け"} }, "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき" }

ランプレイ

ランプレイはある程度大きな川にすむ体長100〜200cmのウナギの様な魚だ。ランプレイの口には顎が無く、丸い穴のようになっており、細かく鋭い歯が幾層にも生えている。ランプレイは水中で魚や水に入ってきた動物に食いつき、その鋭い歯で獲物の肉を食い破りながら体内に侵入しようとする。ランプレイが食いついた場所が腕や足ならばいくらかの肉を食いちぎられるだけで済むが、食いつかれた場所が腹部や胸部であれば悲惨なことになる。ランプレイは群れを作らないが血の匂いをかぎつけて集まってくるため、ランプレイに噛み付かれたまま水中にいると集まってきた多数のランプレイに食い尽くされあっという間に骨だけにされる。

{ "名称": "ランプレイ", "レベル": 2, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "数的優位"} }, "戦闘行動": [ ["召喚", "[召喚:ランプレイ][特殊:攻撃が成功で3点以上のダメージを与えた場合のみ補助行動で行う]"] ], "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D4(5)"}, "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)", "追加効果": "忍び寄り、すり抜け"} }, "知覚": ["振動感知(15マス、水中)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき" }

ローパー

ローパーは半地上性で体高100cmくらいの岩のような生物で、体の最上部には口があり、その周囲を1〜1.5m程度の触手が取り囲んでいる。全体的にはイソギンチャクの様な形をしている。ローパーは水辺に生息し、近づいてきた小型から中型の動物を捕食している。ローパーは動かない生物のように見えるが移動することができる。驚くべきことにローパーは1〜2mジャンプすることができるので、獲物が近づいてきたときには不意に飛び掛ることがある。ローパーは彼らに近寄らない限り危険な存在ではない。また、ほとんどは人のいない森の中の湖沼などの近くにしかいないので、農村の人間などがローパーに襲われたりする事もない。ごくまれに、湖から流れ出している川に泳ぎだしたローパーが人間の集落に出現して周囲を混乱に陥れる場合がある程度だ。

{ "名称": "ローパー", "レベル": 3, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "間合い(2)"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "対象数": 2, "追加効果": "間合い(2)"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": { "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)", "追加効果": "忍び寄り"} }, "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "特殊能力": [ ["擬態", "[擬態:岩石][看破:《野外活動》:8]"] ] }

ゲレル

ゲレルはクラゲとヒトデやウニといった棘皮動物との中間といった姿の生物である。クラゲの様に丸い体に10本程度の細長い触手を持っており体は固く触るとヒトデの様な感触がある。触手を除いた体は直径が1メートルほど、触手は1〜1.5メートルほどある。ゲレルは堅い殻に包まれているため、水中だけではなく地上でも活動できる。地上でのゲレルは壁や天井を触手で掴んで移動することが多いが触手で体を支えて移動することもできる。

{ "名称": "ゲレル", "レベル": 4, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "接触、麻痺"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "対象数": 2, "追加効果": "接触、麻痺"} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、忍び寄り"}, "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)", "追加効果": "忍び寄り"} }, "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき" }

クラーケン

クラーケンは巨大なタコかイカの様な生き物である。大きなものになると、脚を広げた状態で20mにも達すると言われている。通常は外洋にいるようで人間が遭遇することは滅多にないが、まれに船を襲うと言われており、外洋に出て戻ってこなかった船の何割かはクラーケンに襲われたためだと言われている。滅多に遭遇することが無い上、(おそらく)目撃したものはクラーケンの餌となってしまっており、その生態はほとんどわかっていない。

{ "名称": "クラーケン", "レベル": 9, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "巨大", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "衝撃、間合(3)"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:4][制限:1サイクルに1対象を攻撃できるのは2回まで]"] ], "移動": { "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "D8+D10(10)"} }, "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "特殊能力": [ "挟撃無視", ["波を起こす", "[目標値:3+D6]"] ] }

昆虫

ケイブフィシャー

ケイブフィッシャーは洞窟などに住む体長50cm以上もある巨大な蚤だ。普通の蚤は宿主の血液を吸うが、巨大化した蚤であるケイブフィッシャーは血液を吸うだけでは体を維持できなくなっており、強力なあごで獲物の肉を噛み切って食べるようになっている。ケイブフィッシャーは通常、5匹程度の集団で行動し、発見した動物を捕食している。ケイブフィッシャーは、元が蚤であるためその跳躍力はすばらしく3m程度の高さを跳躍することができる。激しく跳躍を繰り返しながら集団で襲い掛かるケイブフィッシャーを倒すことは熟練の戦士にとってもなかなか困難である。

{ "名称": "ケイブフィッシャー", "レベル": 1, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 6, "技術": 1, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、跳躍"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき" }

ロックラウス

ロックラウスは洞窟などにすむ巨大なフナムシの様な生き物で、体長は100cm近くになる。ロックラウスは洞窟の壁などに多数の固体が張り付くように住み着いていることがある。基本的には動物の死骸を漁るスカベンジャーだが、雑食性であり植物や生きている動物も襲って食べる。これは人間なども例外ではなく、ロックラウスの住処に入り込んでロックラウスの集団に襲われれば、あっという間に白骨化してしまう。

{ "名称": "ロックラウス", "レベル": 2, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 6, "技術": 1, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6+D4", "回数上限": 2} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき" }

蜂の群れ

スズメバチなどの群れである。人間などを餌にするわけではないので巣から離れた場所などで遭遇することはまずないが、巣に近づいてしまったら襲われることがある。大体、20〜30匹で1マスを占める。

{ "名称": "蜂の群れ", "レベル": 3, "種類": "自然、野獣、群体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "1", "回数上限": 4, "追加効果": "連続"} }, "戦闘行動": [ ["召喚", "[召喚:蜂の群れ][再使用:D6(1)][特殊:補助行動で可能]"], ["包み込み", "[ダメージ:1]"] ], "移動": { "基本移動": {"補助行動": "-", "主行動": "-"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"} }, "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき、即死、気絶" }

ドラゴンスネイル

ドラゴンスネイルは殻の直径が100cm以上にもなる巨大なカタツムリだ。森林の奥深くなどあまり日が射さず湿気の多いところに生息している。植物食の傾向の強い雑食だが、きわめて悪食であり口に入るものは何でも食べてしまう。時々、農村の畑などに出現して作物を全滅させるなどの被害をもたらす。ドラゴンスネイルの動きは遅いが、硬い殻の中に身を隠すことができ、鋭い歯が何重にも生えた口を伸ばして攻撃することができるため、戦うとなると手ごわい相手となる。また、ドラゴンスネイルは酸性の唾液を飛ばして離れた場所にいる相手を攻撃することもできる。

{ "名称": "ドラゴンスネイル", "レベル": 4, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 9, "判断": 6, "技術": 1, "天命": 10, "魔術": 0}, "耐久度修正": 5, "技能修正": {"投射": [4, 0.0]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6+D4", "回数上限": 1}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1, "距離": 10, "追加効果": "装填不要"} }, "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D4(5)", "追加効果": "蜘蛛歩き、忍び寄り"} }, "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき" }

キャリオンクロウラー

キャリオンクロウラーは頭部に8本の触手を持つ、全長100〜200cmにもなる芋虫だ。暗く湿っぽい場所を好むため、洞窟などに住み着いている。キャリオンクロウラーは普通、動物の死体などを漁っているが、捕食可能な範囲にいるならば生きている動物も襲う。キャリオンクロウラーは触手に麻痺性の毒をもっており、キャリオンクロウラーの攻撃でダメージを受けたものは麻痺してしまう。

{ "名称": "キャリオンクロウラー", "レベル": 3, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 6, "技術": 1, "天命": 10, "魔術": 0}, "耐久度修正": 10, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 6, "追加効果": "連打+、麻痺"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "対象数": 2, "追加効果": "麻痺"} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、忍び寄り"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき" }

植物・菌類

植物は動くことができないためモンスターとしては珍しい存在である。巨大な食虫植物のようなものもいるが、獲物を待ち構えるトラップ的な機能を持つものがほとんどだ。ここでは動物の様に行動できる珍しい植物について説明する。また、菌類もこの範疇として扱う。

スライム

スライムは巨大な粘菌の一種で、打ち捨てられた坑道や遺跡などに住み着いている。床や天井に張り付いていて、近くに動物が近寄ってきたら天井から落下するなどして標的にまとわりついて窒息死させた後、時間をかけて獲物を溶かして吸収する。スライムは体のどの部分にも重要な器官が無く、大抵の攻撃は有効ではない。火高熱か電撃の呪文だけが有効だ。

{ "名称": "スライム", "レベル": 2, "種類": "自然、粘体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 9, "判断": 6, "技術": 1, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "対象数": 2} }, "戦闘行動": [ "跳びかかり", ["包み込み", "[ダメージ:D6]"] ], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、忍び寄り、地形無視"} }, "知覚": ["×通常", "振動感知(15マス)"] }

マイコニッド

マイコニッドはある種の菌類に感染したヒューマノイドから発生する怪物である。マイコニッドに感染した者は菌類によって体が侵食されて死亡するが、菌類は宿主の体を分解して栄養にしてしまうのではなく宿主の体を乗っ取る。そしてさらに感染を拡大するために新たな獲物を求めて活動するようになる。マイコニッドとなったものは死にたての段階ではまだ新しい(それほど腐敗の進んでいない)ゾンビと見分けがつかないが、時間が経つと体の表面まで菌糸で覆われ、子実体が体のそこかしこから飛び出したキノコ人間とでもいうべき異様な姿となる。

下のデータは一般的な人間に感染したマイコニッドのデータである。

{ "名称": "マイコニッド", "レベル": 3, "種類": "自然、植物", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 6, "技術": 1, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連打、マイコニッド症"} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、毒", "特殊能力": ["#特殊能力(マイコニッド)"] }

イッチェル

動物の様に動くことのできる植物である。イッチェルは卵型のずんぐりとした幹に咲いた直径50cmを超える巨大な赤い花のように見える。花の中央からは黄色の長い雄しべが6本出おり花粉は動物を混乱させる。葉に当たる部分はなく、巨大なキノコに咲いた花のようにも見える。これだけであれば単に奇妙で巨大な花だが、イッチェルの根は先が鋭くとがったカニの脚のようになっておりこの脚を使用して移動することができる。イッチェルはこの脚を利用して動物の死骸などをさがし、その近くに落ち着くことで腐敗してゆく死骸から栄養を得ている。しかし、適当な動物の死骸が見つからない場合、致死性の毒を持つ雄しべを触手のように扱い動物を殺し養分を得ることもできる。イッチェルが死骸を求めて移動していない場合でも近寄るのは危険だ。自ら近づいてきた愚か者を殺せばイッチェルは次の死骸を探す必要が無いため必ず襲い掛かってくる。

{ "名称": "イッチェル", "レベル": 3, "種類": "自然、植物", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 6, "技術": 1, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "毒"} }, "戦闘行動": [ ["混乱", "[距離:0][範囲:直径11][目標値:判断(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-3)]"] ], "知覚": ["×通常", "振動感知(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "特殊能力": [ ["擬態", "[擬態:植物][看破:《野外活動》:7]"] ] }

幻獣

幻獣とは明らかに自然界(主物質界)の生き物ではなく、デーモンや妖精のような並行世界の生き物でもない存在を指す。幻獣として一括りにしているがその由来は様々でそれぞれが同じ世界からやってきたものではない。

チェシャ・キャット

普通の猫よりは少し大柄な、つねににやにやと笑った様な顔をした猫の様な姿をしている。しかし、毛の色は一定しておらず常に変化しており、また、体の一部が常に消えたり現れたりしている。このモンスターは人間や家畜を襲うという事も無く、そこらに寝そべっているだけで何ら危険はない。人間等が襲いかかるとすぐに姿を消してしまう。明らかに異界の生物なのだが何のためにユーラ=ヨーラに現れるのか全く分かっていない。人々の間ではチェシャ・キャットを見る事は何らかの異変の前触れと思われているが、実際のところその因果関係も不明だ。

{ "名称": "チェシャ・キャット", "レベル": 1, "種類": "神秘、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 5, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2} }, "戦闘行動": ["跳躍", "跳びかかり", "二段移動", "ブリンク"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "壁登り、忍び寄り、すり抜け"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒" }

ネズミの怪物

ネズミの怪物は50cmくらいの大きなネズミに人間じみた顔のついたモンスターである。大体が都市の地下や下水などにネズミと一緒に住み着いているが、ラットフォークと一緒にいることも多い。また、コラプテッドの教団がこの怪物を使役していることもある。ネズミの怪物は人間並みの知性を持っており、狡猾に行動する。

{ "名称": "ネズミの怪物", "レベル": 1, "種類": "悪疫", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", ["召喚", "[召喚:ネズミの群れ][再使用:D6(1-2)]"]], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "壁登り、忍び寄り、すり抜け"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒" }

カーバンクル

カーバンクルは野うさぎのような姿をした動物で全く危険はない。カーバンクルの特徴はその額に赤い宝石のような器官を持つ点だ。この宝石は持つものに幸運をもたらすといわれており、この宝石を狙ってカーバンクルを狩ろうとするものもいる。しかし、カーバンクルはその幸運の力によって狩人から逃げることができるため、ほとんど捕まえることはできない。

{ "名称": "カーバンクル", "レベル": 3, "種類": "神秘、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 7, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D4", "回数上限": 2} }, "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、すり抜け"}}, "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": ["#特殊能力(カーバンクル)"] }

ワンプ

ワンプは重さ40〜50Kgの死体があればそこから自然発生する怪物で、目のない豚の様な顔、八本脚のカエルの様な体、コウモリの様に発達した耳、鋭い牙が二重に生えた口を持った怪物である。ワンプ自身の死体も例外ではなく同じ様にワンプの仔が生まれる。そのためワンプは滅びた都市や打ち捨てられた墓場等に大量発生する事がある。ワンプはこの世界でも生きる事ができ汚れた水の多い湿気のある場所、都市の地下の下水施設等に住み着く事がある。

ワンプは主に死体等を貪り食うが生きている動物も襲って同じ様に食べる。そのため、都市の地下等にワンプが現れた場合は大惨事になる。

{ "名称": "ワンプ", "レベル": 5, "種類": "悪疫、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 6, "追加効果": "連続、強打、連打"} }, "戦闘行動": ["跳躍", "跳びかかり"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、忍び寄り"}}, "知覚": ["×通常", "ソナー(30マス)"], "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": ["#特殊能力(ワンプ)"] }

ゴープ

ゴープは絡み合ったどす黒い臓物と粘液の塊でそこらじゅうに目と牙の並んだ口が付いている。これらの目や口は体の中に吸い込まれたり、新しく作られたりを繰り返しており一定の場所に留まることはない。ゴープは一見スライムのようで何の知性もないように見えるが、ある程度の知性を持っている。もっとも、それは他の生物を食らうか破壊するためにしか使用されない。

ゴープの体はスライムのように流動性があるため、かなり小さな隙間などにも侵入できる。そのため都市の下水などから街中に侵入して破壊をまき散らすことがある。

{ "名称": "ゴープ", "レベル": 7, "種類": "悪疫、粘体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 3} }, "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"}}, "知覚": ["×通常", "振動感知(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "耐性(半減)": "電撃", "特殊能力": [["超回復", "[回復:D8]"], "#特殊能力(ゴープ)"] }

ナラナロア

ナラナロアは非常に形容しがたい姿で、あえて言うならばザリガニの尾を短くし尾の先にあるヒレをなくしたものに4枚の皮翼をつけ、頭の部分をイソギンチャクにした、という姿をしている。最も頭?に近い2本の腕(脚?)は長く、その後ろに2対4本のその半分くらいの腕(脚?)が、さらにその後ろに10本以上の短い脚が連なる。足や腕にはそれぞれ3本の鋭い爪がある。

ナラナロアはその外見からは想像できないが非常に高い知性を持っている。魔術に通じているし、雑音混じりで聞きづらい発音だが人間と話すこともできる(つまり人語を理解して使えるほどの知性を持つ)。

彼らの行動は人間などから見ると無秩序で混沌としているようだが彼らは何か目的を持って行動している。人間を襲って殺すこともあれば、拐うこともあり、かと思えば人間には目もくれず家畜に手を出したり、人間が近寄ってこない限り地面から何かを採取していたり、といった具合。また、ナラナロアに遭遇して生還した者の話では持っていた道具や宝石を欲しがり、代わりに金の入った袋をもらった、などということもある。

{ "名称": "ナラナロア", "レベル": 5, "種類": "外来", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1, "追加効果": "麻痺、空中射撃、装填不要"} }, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 4}, "移動": {"飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)"}}, "知覚": ["×通常", "ソナー(30マス)"], "耐性(半減)": "転倒" }

ヘッド・ハンガー

ヘッド・ハンガーは四本の脚と四本のカマ状の腕を持ち、芋虫状の体と体の中心に3つの目を縦に持った不気味な姿をしている。ヘッド・ハンガーの目的は人間型の生物を殺戮してその頭部を食らう事だ。何のためにそんな事をしているのかは分からないが、このモンスターに殺された者はその頭部だけが無くなっている。ヘッド・ハンガーの目的は殺戮だが集落等に侵入して大量虐殺を行うという事はない。ほとんどの場合、集落の近く、時々人が通る様な場所に潜んで通りかかった人間を襲う。

ヘッド・ハンガーはブレイン・サッカーと同じ異界を起源とするモンスターのようだ。ブレイン・サッカーはヘッド・ハンガーを使役している場合がある。また、魔術に長けたモンスターの中にはヘッド・ハンガーの召喚の儀式を知っているものがおり、それらによって召喚されることもある。

{ "名称": "ヘッドハンガー", "レベル": 6, "種類": "外来、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 5, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、連打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["暴れ回り", "強行突破", "跳びかかり"], "耐性(半減)": "転倒" }

キメラ

キメラはライオンと黒山羊とドラゴンの頭を持ち、前半身はライオン、後半身は黒山羊、しっぽは蛇という姿をしている。キメラは明らかに自然の生き物ではなく、元々は魔法的に作り出されたものだと言われているが実際のところはよく分かっていない。非常に凶暴な生き物であり、近づいてきたものは容赦なく攻撃する。キメラは洞窟や古代の遺跡の奥地に住み着いているが生態はよくわかっていない。

{ "名称": "キメラ", "レベル": 8, "種類": "自然、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、野伏、魔法戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃(獅子)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "近接攻撃(ヤギ)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 1, "追加効果": "強打"}, "近接攻撃(ドラゴン)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "近接攻撃(蛇)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "追加効果": "毒"}, "ブレス(ドラゴン)": {"ダメージ": "2D8(高熱)", "目標値": "D10+3", "範囲": 3, "再使用": "D6(1)"} }, "戦闘行動": [ "強行突破", ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"], ["跳びかかり", "[制限:基本移動のみ]"], "二段移動", "反撃", "#戦闘行動(キメラ)" ], "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 5}, "移動": {"飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D8(9)"}}, "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": ["挟撃無視", "恐怖", "#特殊能力(キメラ)"] }

スフィンクス

スフィンクスは女性の胸から上にライオンの体と猛禽の翼を持つ怪物である。スフィンクスは高い知性を持ち、必ずしも攻撃的な生き物ではない。スフィンクスは古代の遺跡や墓地におりそこに封印された遺物や重要なものを守っている。スフィンクスは餌となるような他の動物などがほとんどいないような場所に何百年、場合によっては千年以上も居座ることがあるため本質的には食料を必要としない神秘的な存在だと考えられている。スフィンクスは謎掛けを好み、謎に答えたものは自分の目の前を通り過ぎる資格があると見なし、謎に正解できなかったものは食い殺すと言われている。

{ "名称": "スフィンクス", "レベル": 9, "種類": "神秘", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 11, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"], ["跳びかかり", "[制限:基本移動のみ]"], "二段移動", "反撃" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "移動": {"飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D8(9)"}}, "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": [ ["呪文抵抗", "[回数:2]"] ] }

妖弧

妖弧は狐の様な姿をしており妖怪であるとも神の使いであるとも言われている。妖弧の体格は狐よりも大きく、立ち上がると人間程度の大きさがある。妖弧の最大の特徴として2本以上の尾を持っている。尾の数は個体によって変わるが、長く生きた個体ほど多くなると言われている。妖弧は非常に長寿であり、高い知能を持ち合わせている。一般的な能力の妖弧ですら賢い人間程度の知能を持っている。妖弧は個体事に性格や能力が大きく異なる。ここに示したものは一般的な強さと思われるものだが、これよりも遥かに強い個体も存在する。伝説に残る最も有名な妖弧は3000年以上を生き、金色の体毛と9本の尾を持っていたと言われている。

妖狐は強力な変身能力を持っている。特定の人物に化けることもできれば、他の誰でもない人物の姿を取ることもできる。それどころか人間以外の生物や岩や木などに化けることすら可能である。

{ "名称": "妖狐", "レベル": 10, "種類": "神秘", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 11, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "追加効果": "呪文的"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], "二段移動", "反撃" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+2)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "移動": {"飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"}}, "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": [ ["呪文抵抗", "[回数:3]"], "姿写し", "#特殊能力(妖狐)" ] }

ヌスラック

ヌスラックは身長3mほどの肥満した人間のような姿をしているが、髪の毛のない頭には目鼻と耳はなく丸い幾重にも鋭い歯の生えた口だけがある。肌の色は白っぽい灰色で手足の指は鉤爪になっている。ヌスラックはかつてこの世界の外からやってきた怪物だ。複数の個体がいることはわかっているがそれぞれのヌスラックは単独でいるらしい。遺跡や滅んだ都市にいることが多い。

ヌスラックは邪悪な怪物で知的生物が絶望する様子を見るのが大好きだ。単に目の前の人間などを痛ぶり殺すということもするが、もっと気の長い手の込んだこともする。ヌスラックは遭遇した知的生物に贈り物を与える。大抵は宝石や小さな美術品のようなものだがこれは罠だ。この贈り物を見たものはそれがどうしても欲しくなる。ヌスラックは贈り物を通して所有者を少しコントロールできる。またヌスラックは贈り物のある場所に瞬間移動することができる。これを利用してヌスラックは贈り物がより地位と権力を持つ者に渡るようにし、適当な相手が贈り物を手にしたらそれを殺して幻覚能力を用いて相手になりかわり、長期にわたってその集団を混乱と恐怖に陥れる。

{ "名称": "ヌスラック", "レベル": 9, "種類": "外来", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 12, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃、強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], "強行突破", "反撃" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "耐性(完全)": "毒、病気、気絶、即死", "知覚": ["×通常", "オーラ"], "特殊能力": ["恐怖", "#特殊能力(ヌスラック)"] }

ヌエ

顔はサル、体はタヌキ、足はトラ、尾はヘビでライオンのようなタテガミを持った怪物である。翼は持たないが空中を歩くことができる。「ヒョーヒョー」という、鳥のトラツグミの声に似た大変に気味の悪い声で鳴く。珍しい廃物ではあるが複数の目撃例が確認されている。

ヌエ自体が原因かどうかは不明だがヌエが現れると人死が続く、病が流行る、などよくないことが起こると言われており凶事の前触れであるとされている。

{ "名称": "ヌエ", "レベル": 11, "種類": "神秘", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 12, "判断": 10, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ "反撃", ["追加行動", "[回数:2]"], "ブリンク", "#戦闘行動(ヌエ)" ], "移動": {"飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D6+D8(8)"}}, "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": [ ["呪文抵抗", "[回数:3]"], "挟撃無視", "#特殊能力(ヌエ)" ] }

ソトゥム

ソトゥムは直径60cm、高さ3mくらいの細長い円柱状の体で、先端の側面に丸い目が一つあり、体の半分から上の方に4〜6本の枝分かれした触手を持っていて一見樹木のようにも見える。全体は暗い灰色から黒のマーブル模様だがそれがゆっくりと流動しているのが見てとれる。ソトゥムの接地面は自身が作り出す別次元になっており、ソトゥムはその次元に完全に隠れることができる。この状態のソトゥムは地面にできた黒い円盤であり外界から完全に遮断される。ソトゥムはこの円盤を滑らせるように移動するので足場の不安定さは無視できるが高低差の移動は苦手だ。触手を段差に接地させ、触手に体を流動させることで新たに体として段差を乗り越えるという複雑な工程を経なければならない。

ソトゥムはテレパシーで他のクリーチャーに意思を伝えることができ、近傍にいるクリーチャーの思念を感じ取ることができる。ソトゥムは邪悪でも攻撃的でもないが害意ある相手に容赦することはない。ソトゥムは周辺のクリーチャーからその地の主や神のように見なされ見なされ畏れられている事は多い。

{ "名称": "ソトゥム", "レベル": 10, "種類": "外来", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 12, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 11, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D12", "回数上限": 1, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": [ "反撃", ["追加行動", "[回数:2]"], "#戦闘行動(ソトゥム)" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "地形無視、移動制限"} }, "知覚": ["オーラ"], "耐性(半減)": "高熱、冷気", "耐性(完全)": "毒、病気、気絶、即死、転倒、よろめき", "特殊能力": ["#特殊能力(ソトゥム)"] }

オニュブラ

オニュブラはおよそ先端の丸くなった円柱形の体で下部には太いタコのような触手が放射状に伸び、体の半分から上の方からは細い何本もの触手が生えている。上部の触手の先端は3〜5本に枝分かれしていてなんとなく手のように見える。体全体は黒に近い紫でヌメヌメしており、全体としてはなんとなくイソギンチャクを思わせる。オニュブラは動物を餌としており上部の触手で捕まえるとその先端を伸ばして目や口、耳から侵入させ内臓や脳を溶かして吸い取る。下半身の触手は非常に強くオニュブラは壁や天井もなんなく移動できる。

オニュブラは日光に弱いわけではないが湿ったジメジメしたところを好むため洞窟や遺跡、森の中にある沼地、入江の奥にできた洞窟といった場所に生息する。

オニュブラ

オニュブラは全く知性などなさそうな姿をしているが高い知能を持っている。言葉は話さないがテレパシー能力を持っていてイメージとして相手に意思を伝えることができる。同様に自分に向けられた言葉などから相手の意思を知ることもできる。このテレパシー能力は強力で非常に広い範囲に影響を及ぼすことができ、長期にわたって相手の精神に感応することで相手を知らぬ間に支配することができる。これによって10Km以上離れた人間の集落を支配下に収め定期的に生贄を捧げさせるということもする。

{ "名称": "オニュブラ", "レベル": 10, "種類": "外来", "サイズ": "超大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 12, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、麻痺"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6"}, "全周攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "再使用": "D6(1-2)", "追加効果": "麻痺"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "追加効果": "装填不要、麻痺"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], ["支配", "[距離:20][範囲:対象][目標値:天命(D6+3)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "#戦闘行動(オニュブラ)" ], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、地形無視"}, "水中移動": {"補助行動": 1, "主行動": "D6+D8(8)"} }, "耐性(完全)": "毒、病気、気絶、即死、転倒、よろめき", "知覚": ["×通常", "オーラ"], "特殊能力": ["挟撃無視", "#特殊能力(オニュブラ)"] }

オニュブラの奴隷

オニュブラの芽によって侵食されたクリーチャーである。オニュブラの奴隷は大抵オニュブラの近くにいて親であるオニュブラの意志に従って行動する。オニュブラと奴隷はテレパシーで交信できる。下記のデータは中型の人間型生物のものだがオニュブラの奴隷は人間型生物に限らない。

オニュブラの奴隷の体内の芽はクリーチャーの体を内部から食べて成長し、最後には中型サイズのオニュブラの仔になる。

{ "名称": "オニュブラの奴隷", "レベル": 2, "種類": "外来", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 9, "魔術": 8}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "対象数": 2} }, "移動": { "水中移動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)"} }, "耐性(完全)": "毒、病気、気絶、即死", "知覚": ["×通常", "オーラ"] }

オニュブラの仔

オニュブラの芽が成長したものだ。すでに独立して行動できるが基本的に親であるオニュブラの周辺にいる。時々自分の餌を求めて徘徊することがある。テレパシー能力は持っておりそれによって他のクリチャート意思疎通できるが他のクリーチャーの精神に影響を及ぼすほどの力はない。

{ "名称": "オニュブラの仔", "レベル": 4, "種類": "外来", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 9}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、麻痺"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "対象数": "説明参照", "追加効果": "麻痺"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1, "追加効果": "装填不要、麻痺"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(オニュブラの仔)"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、地形無視"}, "水中移動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)"} }, "耐性(完全)": "毒、病気、気絶、即死、転倒、よろめき", "知覚": ["×通常", "オーラ"], "特殊能力": ["挟撃無視"] }

オニュブラの放浪者

オニュブラの仔が更に成長したものだ。これだけ大きくなると餌の供給の問題でもはや親とは一緒にいられなくなるため自分の巣を求めて親元を離れて放浪する。移動するのはもっぱら夜間だが森の中など暗くある程度の湿度のある場所なら昼間でも行動する。親の縄張りと被らない適当な場所を見つけたならそこに落ち着く。

精神感応の能力は持っているが影響範囲が狭い(せいぜい数Km)のため人間の集落を支配することはほとんどなく(近すぎるため逆に襲われることを警戒してだ)、周辺の動物をおびき寄せて餌にするために使うのがもっぱらだ。自分の巣を見つけそれなりの時間(1年程度)をかけて安全であることを確認するまで奴隷は作らないが巣に定着しているなら数体の奴隷を持っているかもしれない。

{ "名称": "オニュブラの放浪者", "レベル": 7, "種類": "外来", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 9, "天命": 11, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、麻痺"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": "説明参照", "追加効果": "麻痺"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "追加効果": "装填不要、麻痺"} }, "戦闘行動": [ ["支配", "[距離:10][範囲:対象][目標値:天命(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1)]"], "#戦闘行動(オニュブラの放浪者)" ], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き、地形無視"}, "水中移動": {"補助行動": 1, "主行動": "D6+D8(8)"} }, "耐性(完全)": "毒、病気、気絶、即死、転倒、よろめき", "知覚": ["×通常", "オーラ"], "特殊能力": ["挟撃無視"] }

ナーガ

ナーガはさまざまな色彩の鱗を持つ全長10m近くもある巨大なコブラの様な生き物で、多くの場合は多頭で奇数個の頭を持つ。コブラのように頸部を広げることができ、内側には真紅を基調とした非常に美しい模様がある。翼や四肢は無く蛇のように地面を這う。ナーガおそらく不死であり、寿命によって死ぬことは無いと考えられている。ナーガは非常に知性が高く、人間よりもはるかに知的な生き物である。加えて、生まれてから現在までに蓄積したさまざまな知識を有するため、神にも近い知性を備えているといわれている。性格は穏やかであり、一部の地域では神として祀られている。

以下にナーガのデータを示すが、これをはるかに超える能力を持つナーガも居るだろう。

{ "名称": "ナーガ", "レベル": 13, "種類": "神秘", "サイズ": "超大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 13, "反応": 12, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 12, "魔術": 13}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 5, "追加効果": "連続、衝撃、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": "頭の数", "追加効果": "衝撃、強打"} }, "戦闘行動": [ ["蹂躙", "[再使用:D6(1-2)]"], "魔那回復" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+2)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "耐性(完全)": "毒、転倒、よろめき", "知覚": ["オーラ"], "特殊能力": [ "挟撃無視", "恐怖", ["呪文抵抗", "[回数:3]"] ] }

竜は、鹿のような角、駱駝のような頭、兎のような赤い眼、大蛇のような体、鯉のような鱗、鷹のような爪、を持つといわれる巨大な生き物である。また口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われている。龍は翼を持たないが身をよじらせて空中を泳ぐことができる。普段は天空、はるか雲の上を泳いでいるとも、深い滝の淵で眠っているとも言われている。龍が現れると何らかの吉兆があるとも、偉大な王となる人物や聖人が生まれる兆しであるとも言われる。龍はおそらく不死であり、寿命によって死ぬことは無いと考えられている。きわめて知性は高く、高い徳を備え、もはや神に近い存在である。

{ "名称": "龍", "レベル": 15, "種類": "神秘", "サイズ": "巨大", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 13, "反応": 12, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 13, "魔術": 14}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+D8", "回数上限": 5, "追加効果": "連続、衝撃、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+D8", "対象数": 3, "追加効果": "衝撃、強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D10", "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:3]"], "獅子奮迅", ["蹂躙", "[再使用:D6(1-4)]"], "魔那回復" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+3)"}, "呪文": {"系統": "3系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D8+D10(10)"}, "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "D8+D10(10)"} }, "耐性(完全)": "精神、毒、病気、気絶、即死、転倒、よろめき", "耐性(半減)": "高熱、冷気、電撃", "知覚": ["オーラ"], "特殊能力": [ "恐怖", ["呪文抵抗", "[回数:5]"], "次元渡り" ] }

アンデッド

アンデッドモンスターとは、既に死んでいるにも関わらず活動しているモンスターのことである。アンデッドモンスターは動く死体、幽霊または亡霊、真の不死に大別できる。動く死体は死体に低級な霊魂が取り憑いて動いているものや邪悪な術者によってアンデッドにされた死体だ。幽霊や亡霊は実体を持たないアンデッドモンスターのことだ。これらは自由意思を持たないかいくらか自由意思を持っていても何らかの強い思念に縛られている。真の不死は自由意思を持っており自由に行動できる。

アンデッドモンスターは幽界の影響が強い場所では自然に生まれることがある。邪悪な儀式によってアンデッドを生み出すこともできる。また邪悪で高位の術者の中には希少で高度な儀式によって自ら真の不死になる者もいる。

プレータ

日本語では餓鬼だ。財貨や食べ物に卑しかったものや食人を行ったものが死んだ時にその死体が餓鬼となることがある。大飢饉などで人が人を食べざるを得ない状況になった集落などでは大量に発生することがある。

プレータは痩せ細って腹だけが膨れた極度の栄養失調の人間のような姿で長く伸びてバラバラの髪は所々抜け落ちている。プレータは満たされることのない飢餓に苛まれている。食べることのできるものなら死体でも何でも食べようとするが、森や墓地、廃屋に潜んで近くを通る人間なども襲う。

プレータは破壊されてもその救われない魂は手近な死体に乗り移って蘇る。

{ "名称": "プレータ", "レベル": 1, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "数的優位"} }, "戦闘行動": [ ["召喚", "[召喚:プレータ][再使用:D6(2)]"] ], "知覚": ["暗視(15マス)"] }

スケルトン

スケルトンは名前通り動く骸骨だ。古代の遺跡、特に墓地で出会うスケルトンは、高貴な人物がなくなったときに殉死させられた兵士達だが、それ以外にも戦場跡や滅んだ集落などに自然発生する事もある。

{ "名称": "スケルトン", "レベル": 2, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神" }

ゾンビ

ゾンビは文字通り動く死体である。まだ肉のついているスケルトンと考えても問題ない。ゾンビは戦場跡などで発生することが多く、一説によると低級な霊魂が戦場跡の死体に取り付いてゾンビとなるのだとも言われている。

{ "名称": "ゾンビ", "レベル": 2, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "対象数": 2} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神" }

アッシュ

アッシュは死体を焼いた後に残る灰や骨を固めて人の形にしたようなアンデッドモンスターである。見た目はデフォルメされた人間の様な姿をしており、近づくと死体を焼いたようなにおいが漂う。アッシュは火事などで大量の焼死者が出た場所などに発生することがあり、魔法によって作り出されるというよりも自然発生するアンデッドモンスターと考えられている。

{ "名称": "アッシュ", "レベル": 3, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "衝撃"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神" }

キャリオン

キャリオンは人間より一回り大きな鳥のような姿をしたアンデッドモンスターである。体は半ば腐りかけ、羽もまばらに抜け落ちているが、空を飛ぶことができる。キャリオンは多数の死者が出た戦場や疫病などで滅びつつある街や村などにどこからともなく飛来してくることがある。また、ヴァンパイアやリッチなどがキャリオンを飼っていることもある。

{ "名称": "キャリオン", "レベル": 4, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3} }, "戦闘行動": [ ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"], ["召喚", "[召喚:キャリオン][再使用:D6(1)]"] ], "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神" }

ロッティング・コープス

ロッティング・コープスは文字通り腐った死体が動いているといった様子のアンデッドモンスターである。見かけはほとんどゾンビと区別がつかないが、ロッティング・コープスには自分が生きていたときの種族を殺して食べたいという強い欲求がある。そのため単純な命令に従って動くだけのゾンビに比べると非常に危険なアンデッドモンスターである。ロッティング・コープスには単純とはいえ意思(食欲?)があるので動く死体よりも悪霊に近いモンスターの可能性がある。

{ "名称": "ロッティング・コープス", "レベル": 4, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "麻痺"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "対象数": 2, "追加効果": "麻痺"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神" }

ライフ・スティーラー

ライフ・スティーラーは不健康な青白い肌をしたうつろな目の人間と言った外見のアンデッドモンスターで、一見するとヴァンパイアの様にも見える。しかし、異なり衣服はボロボロになっており、意思の感じられない表情からヴァンパイアでない事が分かる。ライフ・スティーラーの望みは生者からその生命力を吸収する事だけだが、ライフ・スティーラーには知性がありかなり狡猾な行動をとることができる。また、ライフ・スティーラーに殺されたものがライフ・スティーラーとしてよみがえる事があるため非常に危険なモンスターとなっている。

{ "名称": "ライフ・スティーラー", "レベル": 5, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、体力吸収、麻痺"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "対象数": 2, "追加効果": "体力吸収、麻痺"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2][制限:再使用不可]"], ["同族化", "[不死化:[耐久度]は元の[耐久度]と[致死点]の合計、[致死点:0]になる。]"] ], "知覚": ["暗視(15マス)"] }

クリーピング・オーガン

クリーピング・オーガン(のたうつ内臓)は文字通りのた打ち回る絡み合った数体分の死体の内臓といった姿のアンデッドモンスターだ。絡み合った腸が触手の様になっており、その先端についている口で噛み付いてくる。クリーピング・オーガンは魔法によって作り出されるというよりも自然発生することの多いモンスターで、何らかの理由で大量の死体を処分した場所、特に大量の処刑者をまとめて穴に埋めたような場所で発生する。

{ "名称": "クリーピング・オーガン", "レベル": 6, "種類": "不死", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 2, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "麻痺、間合(2)"}, "全周攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "再使用": "D6(1-2)", "追加効果": "強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(クリーピング・オーガン)"], "知覚": ["×通常", "振動感知(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "特殊能力": ["挟撃無視"] }

ウィル・オ・ウィスプ

ウィル・オ・ウィスプはぼんやりと輝く光の球で墓地や戦場跡、沼沢地といった場所で見られることが多い。鬼火とかマーシュ・ライトなどとも呼ばれる。ウィル・オ・ウィスプは苦悶や悲嘆のうちに死んだ者の魂だと言われている。確かに近づいてよく見るとぼんやりした光の中に苦痛に歪む人間の顔らしきものが見える。

ウィル・オ・ウィスプを遠目で見ると松明かランタンの明かりに見える。ウィル・オ・ウィスプはこれを利用して旅人や道に迷った者を誘う。ウィル・オ・ウィスプは近づいてきたものにその人の亡くなった大切な人物の幻影を見せ、ついてくるように促す。そしてより強力なモンスター(たいては別のアンデッド)がいる場所に導くか、沼沢地のような場所なら相手が足を踏み外して沼に沈むのを狙う。

{ "名称": "ウィル・オ・ウィスプ", "レベル": 1, "種類": "不死", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 6, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 7, "魔術": 0}, "戦闘行動": [ ["魅了", "[距離:1][範囲:対象][目標値:判断(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-3)]"], "ブリンク" ], "知覚": ["暗視(15マス)"], "移動": { "基本移動": {"補助行動": "-", "主行動": "-"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D4(5)"} }, "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "特殊能力": ["挟撃無視", "#特殊能力(ウィル・オ・ウィスプ)"] }

レムレース

レムレースは力の弱い哀れな浮遊霊だ。不遇な死に方をした動物から自然発生するためどこにでも出現し得る。とはいえ、非常に力の弱い存在であり生者が普通に暮らすような場所には近づこうとはしないのでレムレースが大きな脅威となることはない。むしろ、レムレースを頻繁に目撃するのは何らかの凶兆であることが普通だ。

{ "名称": "レムレース", "レベル": 1, "種類": "不死、非実体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 7, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "特殊能力": ["日光による弱体化"] }

スペクター

スペクターはこの世に恨みを持って死んだものの幽霊、いわゆる悪霊である。スペクターは命あるものを憎んでおり、できるならば生きているものに自分と同じ運命をたどらせたいと願っている。ゴーストの場合は自分を殺した相手を見つけたい、何か心残りがある、など理由があってこの世に縛り付けられているので元々の場所から移動することはあまりないが、スペクターは浮遊霊としてその憎悪のぶつけ先を求めて移動する。

{ "名称": "スペクター", "レベル": 3, "種類": "不死、非実体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 7, "天命": 7, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2, "追加効果": "奪精"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "特殊能力": [ ["死の接触", "[ダメージ:D4]"], "日光による弱体化" ] }

ゴースト

ゴーストは特定の場所、品物、人物などに執着しているか縛り付けられた霊魂である。その理由は、未完成の作品を完成させたい、生き残った自分の子供や恋人が気になる、自分を殺した相手を探し出したい、など様々だ。そのためアンデッドにしては珍しくゴーストは邪悪な存在であるとは限らない。多くの場合、ゴーストはクリーチャーに何かを訴えかけ、目的が達せられると成仏する。

{ "名称": "ゴースト", "レベル": 4, "種類": "不死、非実体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "接触"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(ゴースト)"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "転倒、よろめき", "特殊能力": ["恐怖"] }

ワイト

ワイトは死体に取り付く悪霊なので一見すると白鑞化した死体でできたゾンビに見える。しかし、暗いところでは周囲がうっすらと黄色に光って見えるため、よく観察すればゾンビでないことがわかる。ワイトはほとんどの場合、元々の意識や人格を失っており、単に近づいてきた命あるものを殺そうとする。ワイトは肉体を持ってはいるが、その本体は死体の周りを包んでいる黄色い光である。

{ "名称": "ワイト", "レベル": 5, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "強打、体力吸収、奪精"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "対象数": 2, "追加効果": "強打、体力吸収、奪精"} }, "戦闘行動": [ "強行突破", "反撃", ["同族化", "[不死化:[耐久度]は元の[耐久度]と[致死点]の合計、[致死点:0]になる。]"] ], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神", "特殊能力": ["日光による弱体化"] }

ペリュトン

ペリュトンは人間大の鳥の様な姿をしたモンスターで、一見アンデッドモンスターには見えない。ペリュトンは頭と脚が鹿、胴体は青緑色に輝く羽毛に覆われた鳥のものだが、その影は人間の姿をしている。ペリュトンの影は元々人間であったときの姿を現しているのだと言われている。ペリュトンの目的は殺戮だけだ。彼らは人間を見つけると空から襲いかかり、殺害した人間の血でできた水たまりの中を転げ回り、全身を血で赤く染めると歓喜の泣き声を上げて飛び去ってゆくと言われている。

{ "名称": "ぺリュトン", "レベル": 5, "種類": "不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"], "暴れ回り", ["召喚", "[召喚:ぺリュトン][再使用:D6(1-2)]"] ], "知覚": ["暗視(15マス)"], "移動": {"飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"}} }

レイス

レイスは生前邪悪な行動に快楽を見出す様な人間型生物の成れの果てで幽鬼とも呼ばれる。特に自分の快楽のために多くの殺人を犯した様なものは今際の際にもそれを忘れることができず、レイスとなり活動を始めることがある。レイスには生前の記憶はなくただ生命を奪いたいという欲求だけがあるため生前の姿を留めておらず、骸骨じみた顔を持つ黒いおぼろげな影という姿をしている。

レイスは自身が殺した相手をスペクターとして蘇らせることができるので、スペクターを引き連れていることがある。

スペル・レイス

スペル・レイスは生前邪悪な呪文使いの成れの果てだ。ヴァンパイアやリッチになるほどの実力はなかったが相当の呪文を身につけている。大抵の場合、よりレベルの低いアンデッドを引き連れている。ヴァンパイアやリッチに仕えていることも多い。

{ "名称": "スペル・レイス", "レベル": 7, "種類": "不死、非実体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔道士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 3, "追加効果": "接触、体力吸収、奪精、呪文連携"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(レイス)"], "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 6}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [ "恐怖", ["死の接触", "[ダメージ:D4]"], "日光による弱体化" ] }

ソード・レイス

ソード・レイスは生前殺人を好んだ戦士の成れの果てだ。生きていた時からヴァンパイアやリッチの配下であったものが死後レイスとして甦らされたものも多い。ホーントの様なアンデットと関連のあるデーモンも好んでソード・レイスを生み出す。

{ "名称": "ソード・レイス", "レベル": 8, "種類": "不死、非実体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃(素手)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 4, "追加効果": "接触、連続、体力吸収、奪精"}, "近接攻撃(武器)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、体力吸収、奪精"}, "複数対象攻撃(素手)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "対象数": 2, "追加効果": "接触、連続、体力吸収、奪精"}, "複数対象攻撃(武器)": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "対象数": 2, "追加効果": "連続、体力吸収、奪精"} }, "戦闘行動": ["獅子奮迅", "#戦闘行動(ソード・レイス)", "#戦闘行動(レイス)"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [ "恐怖", ["死の接触", "[ダメージ:D4]"], "日光による弱体化" ] }

スピリット

スピリットは非常に強い力を持つ霊である。それも種別でまとめられるのではなく、それぞれ固有の名前を持つような神霊や怨霊というべき存在である。非常に強い霊力を持った人間やとてつもなく大きな怨念を持った人間、人間よりも強力な存在の霊魂が伝説に残っている。スピリットは一人の霊魂ではないかもしれない。ある祖霊信仰では代々のシャーマンの魂は一つの霊になって一族を守るのだと言われている。

スピリットは必ずしも怨霊など害なす存在ではない。神霊のように信仰対象として祀られる存在の場合もある。しかし、いずれのスピリットもあまりに強大で恐ろしいため遺跡や神殿に封じられている。スピリットが封じ込められた遺跡などは、別の目的で建設された遺跡にスピリットが居着いたりしたのではなく、遺跡自体がスピリットを封じ込めるための結界として造られた物だ。

以下にデータを示すがこれは封印された遺跡に眠る邪悪なスピリットのものである。またこれよりも強力な力をもつものがいても何ら不思議はない。

{ "名称": "スピリット", "レベル": 12, "種類": "真の不死、非実体", "サイズ": "超大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 12, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 12, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、体力吸収、奪精、間合い(2)、呪文連携"}, "全周攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "再使用": "D6(1-2)", "追加効果": "衝撃、体力吸収、奪精"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], ["蹂躙", "[再使用:D6(1-3)]"], "暴れ回り", "#戦闘行動(スピリット)" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+2)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8}, "知覚": ["オーラ"], "耐性(完全)": "転倒、よろめき、恐怖、支配", "特殊能力": [ "挟撃無視", "恐怖", ["死の接触", "[ダメージ:D6]"] ] }

グール

グールは犬と人間の中間の様な顔をした、灰色がかった不健康そうな皮膚のアンデッドモンスターである。歯は鋭く尖り、爪がかぎ爪状になっている。近づくと死臭がする。グールは人間型種族が何らかの理由で変性する事で生まれることが知られている。自然発生的に人間がグールに変性する場合、変化は数年かけてゆっくりと進む。このようなグールは初めのうちは人間の社会に混ざって生活しているが、次第に人目につかない都市の地下や廃屋に潜むようになり、墓地をあさったり浮浪者や旅人を襲ったりする。グールはそれまで食べていた人間の食べ物は食べることができず、唯一、同種の肉だけを食料とすることができる。グールの能力は元々人間などであったときの能力に左右されるため、個体間の能力に差がある。

{ "名称": "グール", "レベル": 4, "種類": "真の不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2, "追加効果": "連続、麻痺"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["日光による弱体化"] }

ガスト

ガストは大型のグールといった姿のアンデッドモンスターである。身長2mを超える様なサイズのため人間が変性したり、人間から生み出されたりしたのでは無いと考えられている。一説によると長生きした? グールがガストになるのだとも言われている。

{ "名称": "ガスト", "レベル": 5, "種類": "真の不死", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、衝撃、麻痺"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃、麻痺"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "追加効果": "強打"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["日光による弱体化"] }

アカースド・ワン

「呪われたもの」という意味のアンデッドモンスターである。呪いかなにかによって死ねなくなった(というより魂が解放されなくなった)存在である。しかし、彼らは不老ではなく生者と同じ様に怪我等によって痛みや苦痛を感じる。そして、その身を保つためには自分の同族の血肉を食らい続けなければならない。まさに、死ぬ事も許されず永久に苦しみ続けなければならない呪われたもの達である。アカースド・ワンはほとんどの場合、このような苦しみに耐えられず発狂してしまっている。しかし、生来邪悪なものはその限りではない。アカースド・ワンは獲物を確保しやすい、人間の都市や集落の近く、場合によっては人間に紛れて存在する。

{ "名称": "アカースド・ワン", "レベル": 7, "種類": "真の不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2][制限:再使用不可]"], "強行突破", "反撃" ], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} }, "特殊能力": ["回復"] }

ラルヴァ

ラルヴァは線虫や芋虫が無数に集まって人間の形を成しているという姿のアンデッドモンスターである。ヴァンパイアやリッチになるための儀式に失敗した結果とも、何らかの呪いを受けた魔術士が死んだときに生まれるのだとも言われている。ラルヴァは生者に対してする憎しみによって活動しているが、知性が高く邪であるため無意味に暴れ回って自らを滅ぼすということはない。それどころか、体をすっぽりと包むローブと仮面で身を隠し、人間の都市に住んでいることすらある。

{ "名称": "ラルヴァ", "レベル": 9, "種類": "真の不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1, "追加効果": "接触、奪精、体力吸収"} }, "戦闘行動": [ ["包み込み", "[ダメージ:D6][追加効果:奪精、体力吸収][制限:〈群体化〉していること]"] ], "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [ ["恐怖", "[制限:素顔を見た場合]"], "#特殊能力(ラルヴァ)", ["群体", "[制限:〈群体化〉していること]"] ] }

ノスフェラトゥ

ノスフェラトゥはヴァンパイアやリッチと並ぶ強力なアンデッドモンスターである。ノスフェラトゥは自らの親衛隊長や将軍を必要としたリッチなどが不死の能力を求める強力な戦士をアンデッドへと変化させたものだ。ノスフェラトゥは自分をアンデッドへにした相手に仕えていることが多が単独で行動していることもある。

ヴァンパイアが肉体を維持するために吸血の必要があるように、ノスフェラトゥは自分と同種族の血肉を食らう必要がある。それも腐肉ではならず死んでからすぐ(おそらく数時間から長くても一日以内)の血肉でなくてはならない為ほとんどの場合においてノスフェラトゥはこれを自分で調達することになる。もっともノスフェラトゥになりたいと思うのは永遠に戦い続け、他者を蹂躙し続けることを望むような人物なのでこれは問題ではないのだろう。

{ "名称": "ノスフェラトゥ", "レベル": 9, "種類": "真の不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 0}, "耐久度修正": 10, "技能修正": { "主近接": [0, 0.5], "防御": [0, 0.5] }, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+1", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、体力吸収、奪精"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+1", "対象数": 2, "追加効果": "強打、体力吸収、奪精"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["強行突破", "獅子奮迅", "反撃", "報復攻撃", "#戦闘行動(ノスフェラトゥ)"], "脚力修正": 1, "知覚": ["オーラ"], "耐性(完全)": "恐怖、支配", "特殊能力": ["挟撃無視"] }

ヴァンパイア

ヴァンパイアは最も有名で、最も恐れられているアンデッドだ。ヴァンパイアは完全な自由意志を持ち、不完全ながら不老不死の力を手に入れた真の不死者である。ヴァンパイアの不死性が不完全であるというのは、ヴァンパイアはその体を維持するために、ヴァンパイアになる前の同種族の血を飲む必要があるからだ。血を飲まなかったヴァンパイアは次第に年老いた様になってゆき、肉体的な能力が次第に衰えてゆく。とはいえ、飢えによって滅ぶことはなく、血を得ることで元通りの姿に戻ることができる。

ヴァンパイアはアンデッドとしてはかなり特殊だ。というのもヴァンパイアはアンデッドであると同時に生者としての特徴も維持している。心臓も動いていれば血流もあり、傷付けば痛みを感じる(傷ついても容易に回復できるので長く存在しているヴァンパイアほど痛みに鈍感にはなるが)。更にはヴァンパイア同士や元の種族との間に子をなすこともできるのだ。ヴァンパイア同士の子は最初からヴァンパイアであり、元の種族との間にできた子はダンピールと呼ばれる。ダンピールは極めて珍しい。

ヴァンパイアのイメージとして有名なものは、貴族などの領主として周辺の人間を支配しているというものである。このような形態はヴァンパイアにとって食料を安定的に確保することができる点で優れているが、目立つという欠点もある。もっとも、辺境の農村を支配しているのであれば人間の出入りは少ないので外部から疑いをもたれることはほとんどない。しかし、近隣に噂が広まったりすれば危険なことになる上、対応が難しいくなる。そのため、ヴァンパイアの中には一般の人間にまぎれて、子や奴隷を持たずに生活しているものもいる。また、人里離れた場所に隠者として生活しながら、時々、近隣の集落から食料を調達している様なものもいる。一般的にヴァンパイアは慎重かつ狡猾でなるべく目立たない様に生活している。

{ "名称": "ヴァンパイア", "レベル": 10, "種類": "真の不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 11, "魔術": 12}, "耐久度修正": 0, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、体力吸収、奪精"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "対象数": 2, "追加効果": "強打、体力吸収、奪精"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": [ ["魅了", "[距離:10][範囲:対象][目標値:判断(D6+4)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "吸血", "反撃", "#戦闘行動(ヴァンパイア)" ], "脚力修正": 1, "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8}, "知覚": ["オーラ"], "耐性(完全)": "支配", "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き"} }, "特殊能力": [ ["呪文抵抗", "[回数:2]"], "日光による弱体化", "#特殊能力(ヴァンパイア)" ] }

リッチ

リッチはヴァンパイアをも凌ぐ、究極のアンデッドモンスターである。ヴァンパイアが定期的に吸血することによって肉体を維持しなければならないのに対し、リッチにはそのような必要はない。リッチは普通、フード付きのローブを目深にかぶっており、その姿を人目から隠している。これはリッチの体はすでに朽ちており、白鑞化した死体の様になっているためそれを隠すためだ。しかし、その目は青白く光り、明らかに意思があることを示している。実際のところ、世界中にどれだけの数のリッチがいるのかは不明であり、存在が明らかになっているリッチというのもいない。

リッチは大体が人間やそのほかの生き物が住まないような場所に居を構えている。リッチの住居は塔やダンジョンであり、自ら作り出したアンデッドなどによって厳重に警護させている。また、リッチは不死の強力な魔術士であり、様々な儀式や魔法のアイテムなどを所有しており、必要となれば躊躇なくこれらを使用する。

{ "名称": "リッチ", "レベル": 13, "種類": "真の不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 9, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 11, "魔術": 14}, "技能修正": { "主近接": [4, 0.5], "防御": [2, 0.5], "生体防御": [1, 0.5], "精神防御": [2, 1.5] }, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "接触、衝撃、体力吸収、奪精"} }, "戦闘行動": [ ["支配", "[距離:10][範囲:対象][目標値:判断(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "#戦闘行動(リッチ)" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+2)"}, "呪文": {"系統": "2系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "知覚": ["オーラ"], "耐性(完全)": "支配", "特殊能力": [ "恐怖", ["呪文抵抗", "[回数:4]"], "#特殊能力(リッチ)" ] }

レブナント

レブナントは特殊なアンデッドだ。強い心残りを持ったまま死なざるを得なかった者がその想いゆえに甦ったものである。例えば自分の技術の集大成となる作品の完成まであと少し、両親を失った幼い孫を引き取った祖父がその子の行末を思うあまり、のような。レブナント自身は本当は自分が死んでいると言うことを知っている。レブナントとして甦った時点でははっきり分かっていなくてもいずれかの時点で(おそらく1ヶ月以内に)気づく。本当は自分が死んでしまっていることに気づいたレブナントは自分の心残りを達成するために最大限注力する。

レブナントは基本的に生前のままなのでいくつかの部分を除いて生前のデータをそのまま使用するのでモンスターとしてのデータを持たない。生前からの変更点は次を参照すること。

種類

[種類:真の不死]である。生前の[種類]もそのまま残る。

耐久度と致死点

[耐久度]は生前の[耐久度]+[致死点]である。

[致死点]は0である。

つまり行動不能になるまで破壊されない限り動くことができる。

耐性と弱点

[耐性(完全):毒、病気、麻痺、睡眠、即死、気絶、【亡者送還】]を獲得する。

生前持っていた[耐性]はそのまま適用する。

[弱点]が獲得した耐性と被るなら弱点ではなくなる。

特記事項

レブナントが活動できるのは1年と1日までだ。その前に心残りがなくなったなら満足して死者に還る。

デーモン

デーモンとして知られるのは非常に力を持った異界の生物で、しばしば人間社会に現れ甚大な被害や混乱をもたらす。中にはユーラ=ヨーラに住み着いているようなデーモンもいるが、強力なデーモンは自由にとはいかないまでも何らかの方法で自分達の世界とユーラ=ヨーラの間を行き来できる。デーモンはユーラ=ヨーラに住むほとんどの生き物にとって敵だが、中には強力なデーモンを一種の神格の様に信仰している者もいる。

11レベル以上のデーモンはグレーターデーモン、10レベル以下のデーモンはレッサーデーモンで、レッサーデーモンはいずれかのグレーターデーモンに従っていることがある。

ムイムイ

ムイムイは最下級のデーモンで弱く哀れな存在である。見た目はおよそ巨大な芋虫でなんとなく人間のように見える顔があり、体の前部には昆虫の様な節のある先の尖った足が4本と1対の3本の鉤爪を持った腕を持っている。デーモンとはいえ単体では恐ろしい存在ではないが主物質界に現れやすく、大量に現れて集落を壊滅させたりすることがある。

{ "名称": "ムイムイ", "レベル": 1, "種類": "デーモン", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 9, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "数的優位、麻痺"} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

インプ

大きさは人間の子供くらいで、真っ赤な目に漆黒の体、尖った耳と先端が鉤型になった長い尻尾を持っている。まれに、人間などのヒューマノイドの子供をさらったりすることがある。インプは悪意に満ちた存在で、常に相手を騙しひどい目にあわせようとしているが、交渉などが成立するだけの知性は備えている。人間がうまく立ち回れば、逆にインプを出し抜くこともできる。

{ "名称": "インプ", "レベル": 2, "種類": "デーモン", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "盗賊、魔術士", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 11, "天命": 9, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "連続"} }, "戦闘行動": ["ブリンク"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、支配領域無視"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)", "追加効果": "支配領域無視"} }, "呪文": {"系統": "魔道", "レベル": 2}, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ネクロンアイデアス

ネクロンアイデアスは人間(ヒューマノイド)の頭骨と脊髄でできた蛇といった姿のデーモンだ。おそらくサイデルやホーントと同じ世界を起源とする。ネクロンアイデアスはそれほど強力なデーモンではないが、本当の蛇と同じ様に毒を持っているので気をつける必要がある。

{ "名称": "ネクロンアイデアス", "レベル": 3, "種類": "デーモン、真の不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 3, "天命": 9, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "毒"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神" }

ガーゴイル

ガーゴイルはヤギのような角、狼のような獣の顔と鋭い牙、コウモリのような皮膜でできた翼、鋭い爪を持つ手、猛禽の爪を持った脚、先端が鉤型になった長い尻尾を持つ、いかにも悪魔的な外見をしている。体の色は灰色っぽく、じっとしていると石像のように見える。ガーゴイルは何の目的があって人間の世界にやってくるのかは不明だ。しかし、その凶悪な姿から恐怖の目で見られているし、実際に人間などに敵対的な行動を取る。人間などとは精神構造が大きく異なるようであり、ほとんど交渉などは成立しない。

{ "名称": "ガーゴイル", "レベル": 4, "種類": "デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"} }, "戦闘行動": [ ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"] ], "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "物理", "特殊能力": [["擬態", "[擬態:石像][看破:《仕掛》、《事情通》:7]"]] }

ニミナグ

ニミナグはセミの幼虫とまだ顔が形成されていない段階の人間の胎児を混ぜたような気味の悪い姿をしている。手足は2本ずつあり後肢で立ち上がって動くが常に猫背で膝を曲げて屈んだ様な格好をしている。四肢の先端には鋭い鉤爪があり、口には鋭い牙がびっしりと生えている。全体的に茶色から黒っぽい色をしているが赤や紫に見える部分もありまるで黒ずんだ死体の様な感じがする。

ニミナグはワッグアリスタと同じ次元を起源とするデーモンでありワッグアリスタに使役されてることは多い。また、フォモールと共に行動していることもある。

{ "名称": "ニミナグ", "レベル": 5, "種類": "デーモン、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、毒、麻痺"} }, "戦闘行動": ["暴れ回り", "強行突破", "跳びかかり"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "麻痺、気絶", "特殊能力": ["#特殊能力(ニミナグ)"] }

ラグーエイ

ラグーエイは人間を始めとするヒューマノイドの社会に侵入し、密かに支配を広めようと暗躍するデーモンである。ラグーエイは自分が殺した相手と自分の組織から落とし子を作ることができる。落とし子はラグーエイの意図に従いながら、元の人間として行動し、周囲の者をデーモンの配下にしようとする。有名な事例としてある神殿の上級神官がラグーエイの落とし子と入れ替わり、その神殿と信者をデーモンを崇拝する集団に変えてしまったと言うものがある。

{ "名称": "ラグーエイ", "レベル": 6, "種類": "デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士、盗賊", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続"} }, "戦闘行動": [ ["支配", "[距離:10][範囲:対象][目標値:天命(D4+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "ブリンク", "#戦闘行動(ラグーエイ)" ], "呪文": {"系統": "魔道か練術か法術", "レベル": 5}, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ヘルハウンド

地獄の猟犬の名の通り異界からやってくる小型の馬ほどの大きさの黒い犬だ。雷の轟く日に稲妻とともに現れ、目は燃える石炭の様に赤く、硫黄の臭いのする息を吐くと言われている。ヘルハウンドは見える範囲にいる生き物には見境無く襲いかかる。外見相応の知性しか持たないためより強力なデーモンに使役されることがほとんどである。

{ "名称": "ヘルハウンド", "レベル": 6, "種類": "デーモン、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 5, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D6(高熱)", "目標値": "D6+3", "範囲": 3, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "暴れ回り", "二段移動"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "高熱" }

鬼は頑強な体躯で額から数本(通常は1〜2本)のツノを生やし口には牙が生えている。肌は青黒いか赤黒いのが普通だ。鬼はデーモンだが主物質界に比較的よく現れる、というよりも一定数が主物質界に定着している可能性が高い。鬼は人肉を好み人を襲って食うが単純に暴れ回って略奪と殺戮を行うのは低級な連中だ。多くの鬼はもっと狡猾で人間社会に紛れ込み長期にわたって人を襲う。鬼の中には領主として一定の地域を支配下に収め、定期的に生贄を求めるものもいる。

伝説では深い怨念を抱いた人間が鬼に変化する話は多い。これはおそらく事実で異界の影響を招じて鬼に変化する儀式が存在するのだろう。

一般的な強さの鬼のデータだ。鬼の多くは呪文を使えるが使えない鬼も少なくない。この程度の鬼はもっと強い鬼の手下となっているかゴブリンやオークといった主物質界のクリーチャーを支配して行動していることが多いが、狡猾で頭の切れる鬼の場合は単独で人間社会に紛れている可能性もある。

{ "名称": "鬼", "レベル": 6, "種類": "デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、魔法戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 11}, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 15} }, "戦闘行動": [ "反撃", "報復攻撃", "跳びかかり", "暴れ回り" ], "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 4}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "高熱、冷気", "特殊能力": ["戦意高揚", "#特殊能力(鬼)"] }

鬼の首領

強力な鬼で大抵は固有の名前を持っている。他の鬼を配下にして軍団を形成していたり、自らが一定の地域を支配下に収めて領主として支配していることもある。女の鬼が一つの村を支配していたと言う伝説があり、一般的には妖術によって村を支配していた鬼女を討伐したと言う話だが、当の地域では貴人であったとされていると言う話がある。

{ "名称": "鬼の首領", "レベル": 10, "種類": "デーモン", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔法戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 12, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 11, "魔術": 11}, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃、強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 15} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], "獅子奮迅", "反撃", "報復攻撃" ], "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 6}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "高熱、冷気", "特殊能力": ["恐怖", "#特殊能力(鬼)"] }

サイデル

サイデルは人間等の骨で作った巨大なカマキリの様な姿をしたデーモンである。おそらくホーントと同じ世界を起源とする。サイデルが現れる目的はほとんど命あるものの殺戮だけだ。サイデルはこの目的のためであれば比較的容易に召喚に応じるし、ホーントが現れる場合は高確率で複数のサイデルを伴う。また、サイデル自身もネクロンアイディアスや自分より低レベルのアンデッドモンスターを伴って現れるのが普通である。

{ "名称": "サイデル", "レベル": 7, "種類": "デーモン、真の不死", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、麻痺、即死"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 2, "追加効果": "強打、麻痺、即死"} }, "戦闘行動": ["強行突破", "反撃", "報復攻撃"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "恐怖", "特殊能力": ["恐怖"] }

ケルベロス

ケルベロスは三つの頭を持つヘルハウンドよりも一回り大きい犬の姿をしたデーモンである。ケルベロスは近づいてきたものは容赦なく攻撃し、貪り食ってしまう。

{ "名称": "ケルベロス", "レベル": 8, "種類": "デーモン、野獣", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 5, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D8(高熱)", "目標値": "D10+3", "範囲": 3, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:3][制限:1サイクルに1対象を攻撃できるのは1回まで]"], ["蹂躙", "[再使用:D6(1-2)]"], "跳びかかり", "暴れ回り", "二段移動" ], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "高熱", "特殊能力": ["挟撃無視"] }

サキュバス・インキュバス

サキュバス・インキュバスは夢魔と呼ばれ、眠っている人間のところに現れて生命力を奪ってゆくといわれている。サキュバス・インキュバスは人間を誘惑して生命力を奪うため、襲われる人の理想の異性像で現れるといわれている。なお、サキュバスは女性の姿をした夢魔、インキュバスは男性の姿をした夢魔だが、いずれも本当の姿ではなく、襲う相手の性別によって姿を変えているだけだ。

{ "名称": "サキュバス・インキュバス", "レベル": 8, "種類": "デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、奪精、呪文連携"} }, "戦闘行動": [ ["魅了", "[距離:10][範囲:対象][目標値:判断(D6+3)][回復:1/2/3][制限:異性のみ][再使用:D6(1-3)]"], "吸血" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "魔道か練術か法術", "レベル": 6}, "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["#特殊能力(サキュバス・インキュバス)"] }

ヤカー

ヤカーは青黒い肌と赤い頭髪で身長2m位、顔は人間に似ているが口元から犬歯が牙のように覗き目が3つある。3つ目の目は額に縦に開いている。ヤカーの性質は他の多くのデーモンとは異なる部分がある。闘争は好むが破壊を撒き散らすということはまず無い。人間などを屠って食うという話もあれば、他のデーモンや怪物から人間を守ったという話もあり、単に邪悪なデーモンというわけでは無いらしい。

{ "名称": "ヤカー", "レベル": 9, "種類": "デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、魔法戦士", "能力値": {"武勇": 13, "反応": 12, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 11, "魔術": 10}, "効果強度修正": { "防御": 1, "生体防御": 1, "精神防御": 1 }, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ "強行突破", "獅子奮迅", "反撃", "報復攻撃" ], "呪文": {"系統": "練術か法術", "レベル": 6}, "脚力修正": 1, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "高熱、冷気", "特殊能力": ["恐怖"] }

ワッグアリスタ

ワッグアリスタはヤギの様な頭部、人間のような胴体、鉤爪のついた4本の腕、ヤギの様な下半身、先が矢尻の様になった尾を持っている。身長は2m50cmほどあるが全体としては細くひょろっとした印象を受ける。見た目は何となくフォモールに似ているが実際何らか関係があるらしい。フォモールはワッグアリスタを自分達の神の使いか何かと考えているらしく、ワッグアリスタがフォモールの集団を率いていることがある。

{ "名称": "ワッグアリスタ", "レベル": 9, "種類": "デーモン、悪疫", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 12, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 11, "魔術": 12}, "効果強度修正": { "精神防御": 1 }, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、毒、麻痺、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "対象数": 2, "追加効果": "強打、毒、麻痺"} }, "戦闘行動": [ "強行突破", "報復攻撃", "暴れ回り", ["召喚", "[召喚:ニミナグ×2], [再使用:D6(1)]"] ], "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 7}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["恐怖"] }

フィーンド

フィーンドは身長3mほどにもなる怪物である。ガーゴイルによく似ていて、牡羊の様に巻いた角、狼のような獣の顔と鋭い牙、コウモリのような皮膜でできた翼、鋭い爪を持つ手、山羊の脚、先端が鉤型になった長い尻尾を持つ。非常に邪悪な生き物であり、この世界に現れると気の向くままに殺戮を行い、どこかに消えてゆく。

{ "名称": "フィーンド", "レベル": 10, "種類": "デーモン", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 13, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、呪文連携"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ "反撃", "報復攻撃", "暴れ回り", ["召喚", "[召喚:ガーゴイル], [再使用:D6(1)]"] ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "魔道か練術", "レベル": 7}, "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D8+D10(10)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [ "恐怖", ["呪文抵抗", "[回数:1]"] ] }

エスナルスル

エスナルスルは身長2mあまりの鳥の翼を持った人間のような姿をしている。指先は鉤爪になっており、口には鋭く尖った牙があり、瞳のない目をしているが、一見すると天使のような姿に見える。エスナルスルはこの姿を利用して人間を騙し、社会に混乱をもたらす。例えば、天使に似た姿を利用して、隣の集落の連中は邪悪な悪魔崇拝に染まっているので討ち滅ぼせ、領主は税を領地経営のために使わず私腹を肥やすことに腐心している、などと人々を扇動する。

また、人間の社会を支配するためラグーエイなどのデーモンを配下として利用する。

{ "名称": "エスナルスル", "レベル": 10, "種類": "デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 12}, "耐久度修正": 5, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ ["魅了", "[距離:0][範囲:直径21][目標値:判断(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "#戦闘行動(エスナルスル)", ["召喚", "[召喚:ラグーエイ、サキュバス・インキュバス][再使用:D6(1)]"] ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "魔道か練術か法術", "レベル": 8}, "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [ ["呪文抵抗", "[回数:1]"] ] }

カーティケア

カーティケアは4本の腕を持った身長3メートルを超える青い肌の巨人だ。カーティケアの4本の腕には人間であれば大剣と言えるほどの大きさの剣が握られており、これを軽々と振り回して襲いかかってくる。カーティケアは主に打ち捨てられた古代の神殿等の遺跡でしか見かけることがない。

{ "名称": "カーティケア", "レベル": 11, "種類": "デーモン", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 13, "反応": 12, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 0}, "耐久度修正": 5, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、間合(2)"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": 2, "追加効果": "強打、間合(2)"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], ["蹂躙", "[再使用:D6(1-3)]"], "獅子奮迅", "反撃", "報復攻撃" ], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "恐怖", "特殊能力": ["挟撃無視", "恐怖"] }

パイド・パイパー

パイド・パイパーはラッパを持ち、派手なまだら模様の服を着た道化師の様な姿をしたデーモンでである。パイド・パイパーは外見上、他のデーモンの様に巨大な体躯を誇る訳でもなく、凶悪な外見を持っている訳でもない。しかし、パイド・パイパーは極めて強力な支配の能力を持っており、パイド・パイパーのラッパの音を聞いた者はパイド・パイパーの言うなりに行動してしまう。

{ "名称": "パイド・パイパー", "レベル": 11, "種類": "デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 11, "魔術": 12}, "耐久度修正": 5, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、即死、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "即死"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D8(冷気)", "目標値": "D10+4", "範囲": 5, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], "反撃", ["支配", "[距離:10][範囲:直径7][目標値:天命(D6+3)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], ["召喚", "[召喚:ネズミの群れ][再使用:D6(1-3)]"] ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "魔道か練術か法術", "レベル": 7, "追加効果": "動作不要"}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [ ["呪文抵抗", "[回数:3]"], "#特殊能力(パイド・パイパー)" ] }

ヴァラスス

ヴァラススは溶けてドロドロになったような皮膚を持つ肥満した人間のような姿のデーモンである。とはいえ、それは本来の姿で人間の前に姿を表す場合は恰幅の良い裕福な中年の男性の姿をとることが多い。ヴァラススは単独で行動することはなく、ラグーエイやサキュバス・インキュバスといった人間社会に溶け込みやすいデーモンを伴って現れる。そして、金持ちや地位のある人間のふりをして社会に紛れ込み、長期間にわたって周辺を混乱に陥れる。

{ "名称": "ヴァラスス", "レベル": 12, "種類": "デーモン", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 11, "魔術": 12}, "耐久度修正": 5, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2} }, "戦闘行動": [ ["魅了", "[距離:0][範囲:直径21][目標値:判断(D6+3)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], ["支配", "[距離:10][範囲:対象][目標値:天命(D6+3)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"], "#戦闘行動(ヴァラスス)", ["召喚", "[召喚:サキュバス・インキュバス、ラグーエイ][再使用:D6(1-2)]"] ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+2)"}, "呪文": {"系統": "魔道か練術か法術", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": [ ["呪文抵抗", "[回数:2]"], "#特殊能力(ヴァラスス)" ] }

バアルルーク

バアルルークは雄牛の様な角、人間と牛を掛け合わせた様な顔、コウモリの翼、を持ち、全身に黒い炎を纏った身長4mほどのデーモンである。バアルルークは右手に炎の剣、左手に炎の鞭を持ち、鼻孔や口からは黒い炎が吹き出しているのが見える。バアルルークはその凶暴な外見とは裏腹に(とは言え人間等に対しては敵対的だし、好戦的ではあるが)、比較的理性的な行動をとる。フィーンドなどの様にどこからとも無く現れ、気の向くままに殺戮を行ってどこかに消えてゆくという事はほとんどない。

{ "名称": "バアルルーク", "レベル": 12, "種類": "デーモン", "サイズ": "大型", "耐久度修正": 5, "成長タイプ": "戦士、魔法戦士", "能力値": {"武勇": 13, "反応": 12, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D8(高熱)", "目標値": "D10+4", "範囲": 5, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], ["蹂躙", "[再使用:D6(1-2)]"], "跳びかかり", "獅子奮迅", "反撃", "報復攻撃", "#戦闘行動(バアルルーク)" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "魔道", "レベル": 7}, "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D8+D10(10)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "恐怖", "耐性(半減)": "高熱", "特殊能力": ["挟撃無視", "恐怖"] }

ホーント

ホーントは黒いボロボロのローブを纏い巨大な鎌を持った骸骨、いわゆる「死神」のような姿をしたデーモンである。体格はそれほど大きくはない(身長2.5m程度)が、ホーントの周囲は体から吹き出す瘴気によって歪んで見え、その威圧感は大変なものだ。ホーントはその外見からアンデッドモンスターとの関連性を想像させるが、実際アンデッドモンスターを引き連れていることや、召還する事ができる事からアンデッドモンスターに関係のある異界からやってきたデーモンであると考えられている。

{ "名称": "ホーント", "レベル": 13, "種類": "デーモン、真の不死、非実体", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 13, "反応": 12, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 11, "魔術": 13}, "耐久度修正": 5, "効果強度修正": { "生体防御": 1, "精神防御": 1 }, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、体力吸収、奪精、麻痺、即死、間合(2)、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": 2, "追加効果": "体力吸収、奪精、麻痺、即死、間合(2)"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D12", "回数上限": 1, "距離": 15, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], "報復攻撃", ["召喚", "[召喚:レイス][再使用:D6(1)][制限:1回/サイクル]"], "#戦闘行動(ホーント)" ], "魔那": {"追加効果": "導出(D6+3)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "知覚": ["オーラ"], "耐性(完全)": "転倒、よろめき、恐怖、支配", "耐性(半減)": "物理", "特殊能力": [ "恐怖", ["呪文抵抗", "[回数:4]"] ] }

カコデーモン

カコデーモンはガーゴイルやフィーンドと似た感じで、より巨大(身長5m程度)で邪悪な怪物である。外見的には骸骨じみた鋭い牙を持つ顔と巨大な羊の巻き角の様な角を備え、背中にはコウモリの様な皮膜の翼、手には鋭い爪、山羊の脚、先端が鉤型になった長い尻尾を持っている。しかし、個体ごとに姿が微妙に異なり、中には3本以上の腕を持っていたり、背中には背骨にそって鋭いとげをはやしていたりするものもいる。もし、カコデーモンが現れたならば、かなりの規模の町(人口1000人以上)を一体で壊滅させることも容易である。さらに恐ろしいことには、カコデーモンはフィーンドやガーゴイルを引き連れていることさえある。噂では、カコデーモンを神として崇拝する邪悪な宗教が密かに存在していると言われている。

{ "名称": "カコデーモン", "レベル": 14, "種類": "デーモン", "サイズ": "超大型", "成長タイプ": "戦士、魔術士", "能力値": {"武勇": 13, "反応": 12, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 12, "魔術": 13}, "耐久度修正": 10, "効果強度修正": { "生体防御": 1, "精神防御": 1 }, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打、間合(2)、呪文連携"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": 2, "追加効果": "強打、衝撃、間合(2)"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+D8", "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D12", "回数上限": 1, "距離": 15, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": [ ["追加行動", "[回数:2]"], ["蹂躙", "[再使用:D6(1-2)]"], "跳びかかり", "獅子奮迅", "反撃", "報復攻撃", "魔那回復", ["召喚", "[召喚:フィーンド][再使用:D6(1)][制限:1回/サイクル]"] ], "魔那": {"追加効果": "導出(D8+3)"}, "呪文": {"系統": "2系統", "レベル": 8, "追加効果": "動作不要"}, "知覚": ["オーラ"], "耐性(完全)": "恐怖、支配", "耐性(半減)": "高熱、冷気、転倒", "特殊能力": ["挟撃無視", "恐怖"] }

妖精

妖精は人間が住む世界である主物質界と平行に存在する次元である妖精界の住人である。妖精界と主物質界は密接に関連しているため妖精界の影響の強い場所では妖精はしばしば主物質界に姿を現す。妖精は必ずしも人間などの敵というわけではない。人間に友好的な妖精のことをシーリー・コート、悪意ある妖精のことをことをアンシーリー・コートと呼ぶ。アンシーリー・コートが人間に対して友好的に接することはない。シーリー・コートであっても困らせたりすれば危険な存在になる。妖精の倫理観や考え方は人間などのそれとはかなりかけ離れている部分がある。妖精は概して享楽的で刹那的なところがあり、それが人間などに対して迷惑だったり問題を起こしたりすることは珍しくない。

フェアリー(ニンフ)

フェアリーはいわゆる妖精で、蝶のような羽根を生やした少年、少女の姿をしている。身長は120cmくらいあるので、羽が目に入らなければ人間などと見間違う可能性がある。フェアリーは特に何をするわけでもなく、数体が森の中で踊っていたりすることがある。まれに人間の子供がフェアリーに連れ去られて(フェアリーについていって)行方不明になることがある。

ニンフはフェアリーと同じような妖精だが川や沼沢地といった水辺にることが多い。カゲロウのような透明な羽をしていることでフェアリーと区別できる。性格や行動はフェアリーと同じようなものだ。

一般的なフェアリー(ニンフ)

一般的なフェアリー(ニンフ)で人間で言うなら一般人に相当する。

{ "名称": "フェアリー(ニンフ)", "レベル": 1, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "盗賊、魔術士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D4", "回数上限": 2} }, "戦闘行動": ["ブリンク"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D6+D8(7)", "追加効果": "逃げ足"} }, "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 2, "追加効果": "動作不要"} }

フェアリー(ニンフ)の魔法戦士

フェアリー(ニンフ)の宮廷に仕える騎士に相当する。体格も大きく150〜160cm程度の身長のこともある。一般的なフェアリー(ニンフ)とは雰囲気も異なり落ち着いた物腰であることが多い。

{ "名称": "フェアリー(ニンフ)の魔法戦士", "レベル": 4, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 10, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、連打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D18", "回数上限": 1, "距離": 15} }, "戦闘行動": ["ブリンク"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D6+D8(7)", "追加効果": "逃げ足"} }, "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 3, "追加効果": "動作不要"} }

フェアリー(ニンフ)の精霊使い

フェアリー(ニンフ)の精霊使いだ。精霊呪文のかなりの部分は妖精の能力に由来するため生来適性が高いこともありかなり強力な術者である。宮廷に宮廷に仕えていることもあれば、一族を率いる立場であったり、陰性していたりすることもある。

{ "名称": "フェアリー(ニンフ)の精霊使い", "レベル": 6, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D4", "回数上限": 2} }, "戦闘行動": ["ブリンク"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D6+D8(7)", "追加効果": "逃げ足"} }, "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 6, "追加効果": "動作不要"} }

ピクシー

ピクシーは小さい(身長50cm)程度の妖精だ。小さいこと以外はフェアリーとそっくりだが羽が異なり蜂やアブのような羽をしている。彼らはフェアリーに比べると攻撃的というかいたずら好きで人間と出会った場合には何かちょっかいをかけてくること(持っている針で突かれる、姿を消したまま声をかける、など)がある。

一般的なピクシー

一般的なピクシーである。ピクシーはフェアリーに比べても更に気ままな所がありフェアリーの様な宮廷を構成するということがない。

{ "名称": "ピクシー", "レベル": 1, "種類": "妖精", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D4", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1, "距離": 15} }, "戦闘行動": ["ブリンク"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D6+D8(7)", "追加効果": "忍び寄り、すり抜け、逃げ足"} }, "特殊能力": ["#特殊能力(ピクシー)"] }

ピクシーの狩人

ピクシーの狩人となっているが別に猟師を生業としているわけではない。一般的なピクシーよりも武芸に秀でている。

{ "名称": "ピクシーの狩人", "レベル": 3, "種類": "妖精", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D6", "回数上限": 1, "距離": 15} }, "戦闘行動": ["ブリンク", "#戦闘行動(ピクシーの狩人)"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "D6+D8(7)", "追加効果": "忍び寄り、すり抜け、逃げ足"} }, "特殊能力": ["#特殊能力(ピクシー)"] }

蝶ドラゴン

蝶ドラゴンは頭から尾の先までが60cmくらいの小さなドラゴンの様な生き物で、名前はその蝶の様な羽に由来する。羽だけでなく全身がモルフォ蝶の様な金属光沢を持っており非常に美しい。色彩は個体によって赤っぽいものや緑、青など様々で、体の部分によって色彩が変化する個体もいる。蝶ドラゴンは花の蜜を餌としており、ハチドリの様にホバリングしながら花の蜜を吸っている姿を見かけることがある。蝶ドラゴンは基本的に大人しい生き物Daが身の危険を感じればブレスを吐いて相手が怯んだ隙に逃げ出す。

{ "名称": "蝶ドラゴン", "レベル": 1, "種類": "妖精、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 4, "天命": 10, "魔術": 8}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "連続"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D6(高熱)", "目標値": "D8+1", "範囲": 1, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": ["反撃"], "脚力修正": 1, "移動": { "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"} }, "耐性(半減)": "転倒" }

ブラウニー

ブラウニーは古い家屋に住み着く妖精で、身長は1メートル弱、茶色のボロをまとい、髪や髭は伸ばし放題のノームの様な姿をしている。ブラウニーは、家人が出かけていたり眠っている間に家事を済ませたり家畜の世話をしたりするなど、人間の手助けをしてくれる。しかし、整理整頓された美しい家では、家人のいない間に散らかしてみたりすることもある。ブラウニーが住み込み先の家で働く目的は衣類を手に入れることなので、ブラウニーに対する礼として衣類を与えてしまうと、その家を去ってしまう。また、ブラウニーは姿を見られることを嫌うため、姿を見られた場合もその家を去ってしまう。

{ "名称": "ブラウニー", "レベル": 2, "種類": "妖精", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "盗賊、魔術士", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} }, "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 2, "追加効果": "動作不要"} }

ケット・シー

ケット・シーは猫の妖精で「長靴を履いたネコ」そのものである。ケット・シーは2本の脚で立ち上がって、両手を使うことができる、普段は普通のネコの振りをしながら人間と暮らしているといわれている。一般的に、ケット・シーは人間の言葉とネコの言葉を話すことができ、かなり高い(人間に匹敵する)知性を備えている。一説にはどこかにケット・シーの王国があるといわれている。

一般的なケット・シー

一般的なケット・シーである。ケット・シーは比較的長期にわたって主物質界にいることのある妖精だ。その場合、普段は普通の猫のように暮らしており、たまにケット・シーの集会などに出かける。非常に信頼する人間に対しては人語で話しかけることもある。

{ "名称": "ケット・シー", "レベル": 2, "種類": "妖精", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3, "追加効果": "連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "二段移動"], "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、すり抜け、逃げ足"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["#特殊能力(ケット・シー)"] }

ケット・シーの放浪者

ケット・シーの王国から何らかの使命を帯びてやってきたのかもしれない。逆にケット・シーの王国を探して放浪しているのかもしれない。各地を放浪している間にかなりの技量を身につけている。

{ "名称": "ケット・シーの放浪者", "レベル": 5, "種類": "妖精", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 9, "技術": 9, "天命": 10, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、連打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "二段移動", "#戦闘行動(ケット・シーの放浪者)"], "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、すり抜け、逃げ足"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["#特殊能力(ケット・シー)"] }

トロール

トロールは200〜300cmほどで、緑がかった灰色の、ごつごつしてひび割れた岩のような皮膚、汚い乱杭歯を持つ凶悪なクリーチャーである。人間型の種族だが人間とは体型のバランスが大分違い、腕が長く手足の末端が大きい。体は肥満しているのが普通だ。知能は低く、言葉は喋れてもごく簡単な短文しか理解しないし、複雑な思考もできない。

トロールは妖精界のクリーチャーだが主物質界でも比較的よく遭遇する。トロールの食料は他の動物の肉だが妖精界ではフェアリーやニンフ、ドライアドを好んで捕食するし、主物質界では人間やエルフの肉を好む。そのため主物質界ではオークやゴブリンの軍団に混ざっていることも多い。オークやゴブリンが自分達の仲間になれば人間などを襲って食べられると言いくるめて自分達の戦力に加えるのだ。

トロールは日光が苦手なため妖精界ではほとんどが洞窟に住み着いている。主物質界では洞窟以外にも打ち捨てられた坑道や遺跡にも住み着く。

{ "名称": "トロール", "レベル": 5, "種類": "妖精", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 9, "判断": 7, "技術": 6, "天命": 10, "魔術": 0}, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃、強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "特殊能力": [["超回復", "[回復:D10]"]] }

ドライアド

ドライアドは緑色の肌をした若いエルフの女性の様な姿をしており、深い森の中等で遭遇する事の多い妖精である。一般的には古くから生えている大木に住み着くと言われているが、草原などで見かけたという例もあるので、長生きしている木にだけドライアドがいるという訳ではないようだ。ドライアドの出現する場所は妖精界との境界が曖昧になっている事が多く、ドライアドについていったまま妖精界に迷い込んでしまうという事がまま発生する。

{ "名称": "ドライアド", "レベル": 2, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 3}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": [ "ブリンク", ["魅了", "[距離:10][範囲:対象][目標値:判断(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"] ] }

サチュロス

サチュロスはカモシカのような角が生えたとがった耳の毛深い男の姿をしており、腰から下はヤギかカモシカの後肢になっている。その悪魔的な容姿とは裏腹に、サチュロスは酒好きの陽気な妖精で、楽器の演奏もうまく小型の竪琴などをたくみに弾くことができる。主物質界に現れる場合、人がまばらに通るような街道などやや人里離れたところに出現することが多い。

サチュロスは非常に衝動的な性格をしている。旅人などを見つけたら気さくに話しかけ、酒を振る舞い音楽や踊りを披露して陽気に過ごしているときに、旅人が彼らの興味を引く物(宝石など)を持っておりそれが欲しいとなるといきなり襲いかかってそれを奪おうとしたり、女性がいるなら突然襲いかかったりするなどすることがある。

{ "名称": "サチュロス", "レベル": 3, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["突撃"], "脚力修正": 1, "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"} } }

セイレーン

セイレーンは若く美しい女性の姿をした妖精で、非常に美しい歌声で歌うことができる。水辺の岩の上などに腰を下ろして歌を歌ったりしている様子が目撃される。河川や湖、海などに現れることから水と関係が深い妖精と考えられている。セイレーン自体はレッドキャップのように残酷な妖精ではないが、その歌声と容姿に囚われた船乗りが操船を誤り、セイレーンの出現した場所にある岩場で船を座礁させることがあるため船乗りの間では非常に恐れられている妖精でもある。ローレライは伝説上もっとも有名なセイレーンの名前である。

{ "名称": "セイレーン", "レベル": 3, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 3} }, "戦闘行動": [ ["魅了", "[距離:0][範囲:直径21][目標値:判断(D6+3)][回復:-/1/2][制限:セイレーンの歌が聞こえること][再使用:D6(1-2)]"] ], "移動": { "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)"} }, "耐性(完全)": "セイレーンの魅了", "特殊能力": ["#特殊能力(セイレーン)"] }

レプラコーン

レプラコーンは帽子をかぶったノームのような姿をしており、非常にレッドキャップに似ている。しかし、帽子が赤くないことで判別が可能だ。レプラコーンは非常ないたずら好きで人間などが混乱して右往左往したり、騒動が起こったりするのを好むという非常に迷惑な性格をしている。人家に入り込んで置いてあるものの配置などを変えてしまう、石や木の枝を積んで奇妙な置物をつくる、壁や地面に奇妙な落書きを残す、などの他愛のないいたずらもするが、人間の集団を混乱させ喧嘩を引き起こすようなこともする。

{ "名称": "レプラコーン", "レベル": 3, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6+D4", "回数上限": 3}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": [ ["混乱", "[距離:0][範囲:直径21][目標値:判断(D6+2)][回復:-/1/2][再使用:D6(1-2)]"] ], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"}}, "耐性(完全)": "レプラコーンの混乱" }

ザントマン(サンドマン)

ザントマンを見ることがあるのは寝ずの番などをしているときで、ザントマンは袋を持った小柄な老人の姿で現れる。ザントマンの袋には砂がはいっており、これを目にかけられると眠りに落ちてしまう。

{ "名称": "ザントマン(サンドマン)", "レベル": 3, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 9, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 10}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(ザントマン)"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、逃げ足"}} }

レッドキャップ

レッドキャップは赤い帽子をかぶった肩幅の広い骨ばった老人の姿をしている。レッドキャップは墓場や戦場跡、処刑場、破棄された牢獄、などに住み着いている。レッドキャップは悪意ある妖精で夜になると人気の少ない通りなどを徘徊し、近くを一人歩きの人間が通りかかると持っている斧で首を刈り、帽子を血で染め上げると言われている。

{ "名称": "レッドキャップ", "レベル": 4, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 9}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"} }, "戦闘行動": ["強行突破", "跳びかかり", "暴れ回り"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"] }

ヴァイン・ホラー(ツタの怪物)

ヴァイン・ホラーは悪疫に侵され変性してしまったドライアドだと考えられている。彼らは動物を襲いその血肉から栄養を吸収するが、それが多量にある場合、例えば人間の集落等を襲った場合など条件が良いならばそこで増殖を始める。このようにして増えたヴァイン・ホラーは成長すると新たな獲物を求めて周囲に散って行く。

{ "名称": "ヴァイン・ホラー", "レベル": 4, "種類": "妖精、植物、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 11, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"}}, "特殊能力": [ ["擬態", "[擬態:植物][看破:野外活動:6]"] ] }

バンシー

バンシーは長い黒髪で緑色の服に灰色のマントを着、泣きはらして赤くなった目の老婆、もしくは若い女性の姿で現れる。その姿は朧げでアンデッドの様にも見えるがバンシーは妖精でありアンデッドではない。しかし、ほとんどの場合、鳴き声だけが聞こえて姿は見えない。

バンシーは人の死を予言して現れるとも言われ、バンシーの鳴き声を聞いた地域では、しばらく後に死人がでる言われている。また別の話では、身近なものが死んだときにそれを伝えるために現れるとも言われる。

{ "名称": "バンシー", "レベル": 6, "種類": "妖精、非実体", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "盗賊", "能力値": {"武勇": 8, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 8, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D6", "回数上限": 2, "追加効果": "接触、麻痺"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(バンシー)"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り、位相移動"}}, "知覚": ["オーラ"] }

スワンプマン

スワンプマンは泥濘地に出現する泥でできた人間のような姿をしたおそらくは悪疫に侵された妖精である。スワンプマンは沼地などで泥に擬態しており、近くを通りかかった人間や動物がいれば襲い掛かる。

スワンプマンは殺した相手を取り込み、その姿と記憶を奪うことができる。何の目的があるのかは分からないが、スワンプマンは人間などを殺してその姿を奪いその相手としてして生活する。スワンプマンは姿を奪った人間のように年をとらないため(と言うより、姿を奪った時点から未来の状態に追従できないため)、数年ごとに別の人間を襲って乗り換えることになる。そのため、スワンプマンが紛れ込んだ集落では数年ごとに行方不明者が出るようになる。また、スワンプマンは2人目以降の被害者を殺害した時に姿を乗り換えるのではなく、分裂して増殖することもできる。このようにして1家族全員がスワンプマンと入れ替わっていた例がある。

スワンプマンは最後に取り込んだ相手の知識と姿だけを保持することができる。もし、被害者を乗り換えた場合、最後の相手の知識と姿だけを持っていることになる。

{ "名称": "スワンプマン", "レベル": 5, "種類": "妖精、悪疫", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔法戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 7, "天命": 10, "魔術": 9}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1, "距離": 10, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"}, "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)"} }, "知覚": ["×通常", "振動感知(15マス)"], "特殊能力": ["姿写し", "知識盗み"] }

ゲイブリエルの猟犬

ゲイブリエルの猟犬は中年の人間の男性の頭を持つ大型の猟犬という姿をした非常に気味の悪い姿の怪物である。口には尖った鋭い歯が並んでいる。ゲイブリエルの猟犬は数匹の群れで行動し、夕方から夜の間に人気のないところを徘徊し、遭遇した人間を襲う。

{ "名称": "ゲイブリエルの猟犬", "レベル": 5, "種類": "妖精、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 5, "天命": 10, "魔術": 8}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打、数的優位"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "二段移動"], "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "転倒" }

ハッグ

ハッグは老婆のような姿をした邪悪な妖精で鬼婆ともよばれる。ハッグは人間やエルフ、ドワーフの女性に姿を変えることができるためその能力によって人の目を欺く。多くの場合、無害な老婆の姿をとるが若い女性の姿に化けることもできる。ハッグは旅人などを自分の住処に誘い込み、一夜の宿を提供する等して信用させた上で夜中に不意打ちをかけて殺し、食べてしまう。多くの場合、人里から少し離れた森の中や湖沼の周辺などの小屋に住んでいるが、中には都市に棲みつき宿を見つけられなかった旅人を止めてやる親切な人間のふりをして殺害を繰り返した例もある。

ハッグは場合によってはゴブリンなどを配下にして家の地下に住まわせている場合もある。

{ "名称": "ハッグ", "レベル": 7, "種類": "妖精", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "魔術士、野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 9, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 11}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "呪文": {"系統": "精霊術", "レベル": 6}, "移動": {"基本移動": {"追加効果": "忍び寄り"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["#特殊能力(ハッグ)"] }

オウド・ゴッギー

オウド・ゴッギーは体長1.5m〜2mほどもある黒い毛虫のような姿で、背中に4対8本の長いトゲと何重にも鋭い歯が生えた口を持っている。オウド・ゴッギーは人里に近い森林や潅木の生えた場所に現れ、放牧されているヤギや羊、人間などを捕食する。数匹のオウド・ゴッギーが放牧地の近くの村などに到達したら大きな被害が出るし小さな村ならば全滅することもある。

{ "名称": "オウド・ゴッギー", "レベル": 6, "種類": "妖精、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 1, "天命": 10, "魔術": 8}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D8", "回数上限": 1, "距離": 10, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": ["強行突破", "#戦闘行動(オウド・ゴッギー)"], "移動": {"主行動": "D4+D6(6)", "追加効果": {"追加効果": "忍び寄り"}}, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき" }

スプリガン

スプリガンは醜く凶暴な妖精だ。見た目はレッドキャップとゴブリンの間の子の様だが体つきはがっちりとしている。スプリガンは人間など主物質界のクリーチャーには危険な相手だが邪悪な妖精ではない。彼らは妖精の守護役であり、妖精を虐めたり危害を加えたりしたなら妖精を守るためや復讐のために現れる(もちろんスプリガンだけでいることもある)。

スプリガンは普段は人間よりも小さい(120〜150cm位の中型)だが、戦いになれば体が膨れ上がり人間よりもずっと大きくなる。データは戦闘を想定したものなので最初から[サイズ:大型]のデータを示している。ルール的にスプリガンの大型化は戦闘イベントの開始時に行われ、これにスプリガンは行動を費やす必要はない。

{ "名称": "スプリガン", "レベル": 7, "種類": "妖精", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 10, "判断": 8, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 0}, "効果強度修正": {"防御": 1, "生体防御":1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃、強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": ["報復攻撃"], "知覚": ["暗視(15マス)"] }

蜻蛉の精

蜻蛉の精は胸から上が人間の女性、その他は全体的にトンボだが、鋭い爪を持った2本のドラゴンの様な腕を持った怪物である。大きさは体長1.5m、羽を広げた場合、差し渡し3m以上になる。蜻蛉の精は山間部のきれいな川のある開けた場所で見かけることがある。遠目に見る限りは蜻蛉の精が空を舞っている姿は優美そのものである。蜻蛉の精は基本的に肉食で小型のほ乳類や鳥等を補食する。人間サイズの動物は大きすぎるため補食の対象にはならないが蜻蛉の精が敵と認識した場合には襲われる可能性がある。

{ "名称": "蜻蛉の精", "レベル": 8, "種類": "妖精、野獣", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 6, "天命": 10, "魔術": 8}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ "強行突破", "暴れ回り", ["突撃", "[制限:飛行移動のみ]"], "反撃" ], "移動": { "基本移動": {"補助行動": "-", "主行動": "-"}, "飛行": {"補助行動": 1, "主行動": "2D8(9)"} }, "耐性(完全)": "転倒、よろめき" }

アラクニア

アラクニアは巨大な蜘蛛だ。体長は1.5〜2mほどにもなる。その見た目に反して意外に知能は高く簡単な言葉程度なら理解するが基本的な行動原理は蜘蛛のものだ。つまり、自身の生存と食欲が最優先である。

アラクニアは巨大なため普通の蜘蛛の様に木の枝の間などの空中には巣を作らない。地面や木々の根元に近い場所を覆うように巣を張って地上の動物などを捕食する。洞窟などでは壁から天井まで至る所に糸を巡らして巣とする。

{ "名称": "アラクニア", "レベル": 7, "種類": "妖精、自然、野獣", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 12, "判断": 8, "技術": 5, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "毒、麻痺、連続"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "蜘蛛歩き"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、転倒、よろめき", "特殊能力": ["#特殊能力(アラクニア)"] }

エント

エントは動き回ることのできる大木である。人間並みの知能があり、言葉を話すことができるが、他の種族に理解できる様な言葉ではない。エントは非常に寿命が長く(樹木並みに数百年生きる)ため、人間などの動物とは大きく時間の感覚が異なる。そのため、もし、エントとしゃべることができたとしてもそれは大変な苦労を伴うこととなる。エントは基本的に動くことは無く樹木と同じ様に生きているが、エントのいる森を切り開こうとするものに対しては敵対的に振る舞いまう。

{ "名称": "エント", "レベル": 8, "種類": "妖精、植物", "サイズ": "超大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 10, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 10}, "技能修正": { "生体防御": [0, 0.5], "精神防御": [1, 0.5] }, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、衝撃、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": 2, "追加効果": "衝撃、強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+D8", "追加効果": "強打"} }, "戦闘行動": [ ["蹂躙", "[再使用:D6(1-2)]"] ], "耐性(半減)": "転倒", "特殊能力": [["擬態", "[擬態:樹木][看破:野外活動:D6+3]"]] }

ナックラヴィー

ナックラヴィーは馬の胴体に人間の上半身というケンタウロスのような姿の怪物だが、その腕は地面につくほど長く鋭いかぎ爪が付いており、目は火のように赤く、息は恐ろしい毒気をはらんでいる。さらに気味の悪いことにナックラヴィーには皮膚がなく、黒い静脈が身体中を走っているのが見え、動くたびに筋肉や筋が縮んだり絡まったりするのが見える。ナックラヴィーは行く先々で人間や家畜を食い荒らし、毒の息で作物を枯らすなど災厄を撒き散らす。

{ "名称": "ナックラヴィー", "レベル": 10, "種類": "妖精", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 10, "技術": 10, "天命": 10, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D8(毒)", "目標値": "D10+3", "範囲": 5, "再使用": "D6(1-2)", "追加効果": "毒"} }, "戦闘行動": ["強行突破", "突撃", "反撃"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、毒、病気、麻痺、睡眠、即死、気絶", "耐性(半減)":"転倒" }

ウェンディゴ

ウェンディゴは人間に似た輪郭を持つ巨体で人間を戯画化したような顔、赤い星のような目、鋭い鉤爪のある手を持つ悪意ある妖精である。ウェンディゴの輪郭は体から発する冷気によって朧げに霞んで見えるが実体があり、その体は痩せ細った青黒い死体を思わせる。

ウェンディゴは主物質界では寒冷地の冬や雪のある山といった寒い場所に現れる。妖精界でも同様に雪や氷で覆われる寒冷な場所に現れる。主物質界に現れたウェンディゴは好んで人間や亜人を襲う。その場でバラバラに引き裂いてしまうこともあれば、捕らえて別の場所に連れ去ることもある(妖精界に連れ去られることもある)。連れ去られたものが発見された場合は大抵氷漬けの死体で見つかり、その表情は恐怖で固まっている。

{ "名称": "ウェンディゴ", "レベル": 9, "種類": "妖精", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 9, "技術": 8, "天命": 11, "魔術": 0}, "技能修正": { "生体防御": [0, 0.5], "精神防御": [1, 0.5] }, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"}, "ブレス": {"ダメージ": "2D6+3(冷気)", "目標値": "2D6+2", "範囲": 3, "再使用": "D6(1-2)"} }, "戦闘行動": [ "反撃", "#戦闘行動(ウェンディゴ)" ], "脚力修正": 2, "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D8"}, "飛行": {"補助行動": "-", "主行動": "2D8(9)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、毒、病気、麻痺、睡眠、即死、気絶、転倒、よろめき、冷気" }

精霊

精霊は精霊界の存在で特定の元素の性質を色濃く表す自立行動体だ。動くことのできる物質の様な元素精霊は典型的な例である。

元素精霊

元素精霊は最も元素そのものに近い精霊で、岩石や炎、水といったものが生き物の様な姿をとり動いているといった感じに見える。元素精霊には複雑な思考などはなく、元素の性質に基づいて本能のままに行動する。

地精

大地の精霊で岩や石、土などが集まって体を形作っている。

{ "名称": "地精", "レベル": 4, "種類": "精霊", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "耐久度修正": 5, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 3, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 15, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(地精)"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "地形無視"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(半減)": "物理", "特殊能力": ["挟撃無視", "#特殊能力(地精)"] }

水精

水の精霊で水が集まって体を形作っている。

{ "名称": "水精", "レベル": 4, "種類": "精霊", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "技能修正": {"投射": [3, 0.0]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 15, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": [ ["包み込み", "[ダメージ:D8]"] ], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "敵マス進入"}, "水中行動": {"補助行動": 1, "主行動": "2D6(7)", "追加効果": "敵マス進入、忍び寄り"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["挟撃無視"] }

火精

火の精霊で燃え上がる炎が体を形作っている。

{ "名称": "火精", "レベル": 4, "種類": "精霊", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "技能修正": {"投射": [3, 0.0]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 3, "追加効果": "連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 15, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(火精)"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "高熱", "特殊能力": ["挟撃無視"] }

風精

空気が渦巻いて人か動物の様な形を作ったという姿をしている。その辺りの砂やホコリを巻き込んでいるので視認できる。

{ "名称": "風精", "レベル": 4, "種類": "精霊", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 10, "反応": 13, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "技能修正": {"投射": [2, 0.0]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10", "回数上限": 4, "追加効果": "連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 20, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(風精)"], "移動": { "基本移動": {"補助行動": "-", "主行動": "-"}, "飛行": {"補助行動": 2, "主行動": "2D10(11)", "追加効果": "敵マス進入"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "特殊能力": ["挟撃無視"] }

雷精

雷の精霊で雲とスパークする稲妻が体を形作っている。

{ "名称": "雷精", "レベル": 4, "種類": "精霊", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "技能修正": {"投射": [3, 0.0]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 3, "追加効果": "連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 15, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(雷精)"], "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "電撃", "特殊能力": ["挟撃無視"] }

氷精

氷と雪の精霊で風によって巻き上げられた雪や氷の欠片が体を形作っている。

{ "名称": "氷精", "レベル": 4, "種類": "精霊", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士、野伏", "能力値": {"武勇": 11, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "技能修正": {"投射": [3, 0.0]}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D12", "回数上限": 3, "追加効果": "連続"}, "遠隔攻撃": {"種別": "投射", "ダメージ": "D10", "回数上限": 1, "距離": 15, "追加効果": "装填不要"} }, "戦闘行動": ["#戦闘行動(氷精)"], "移動": { "基本移動": {"追加効果": "すり抜け"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "冷気", "特殊能力": ["挟撃無視"] }

人工物

人工物は、魔法的に作り出されたクリーチャーのことである。

ゴーレム類

ゴーレムは魔法によって動くようになった人形だ。自由意志は持たず、最初に与えられた命令を忠実に守っている。ほとんどの場合、遺跡の特定の場所を守る門番として配置されている。

ウッドゴーレム

ウッドゴーレムは木でできたゴーレムだ。加工がしやすいためゴーレムの中ではもっとも多く存在する。

{ "名称": "ウッドゴーレム", "レベル": 5, "種類": "人造", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "追加効果": "強打"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神", "耐性(半減)": "冷気、電撃、転倒" }

クレイゴーレム

粘土作ったゴーレムであり、もっとも古い形態のゴーレムであるといわれている。乾燥しているので石のように硬くなっており、簡単に崩れたりすることはない。

{ "名称": "クレイゴーレム", "レベル": 6, "種類": "人造", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "耐久度修正": 5, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D8+D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "追加効果": "強打"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神", "耐性(半減)": "高熱、冷気、電撃、転倒" }

ストーンゴーレム

ストーンゴーレムは切り出した石を組み合わせて作ったゴーレムで、もっとも高度な工作技術を要するといわれている。実際、その数は多くない。非常に頑丈であり、武器による打撃などほとんど通じない。

{ "名称": "ストーンゴーレム", "レベル": 7, "種類": "人造", "サイズ": "大型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 10, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "耐久度修正": 10, "効果強度修正": {"防御": 1}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D8", "対象数": 2, "追加効果": "強打"}, "掴んで叩きつける": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D10+D8", "追加効果": "強打"} }, "知覚": ["暗視(30マス)"], "耐性(完全)": "精神", "耐性(半減)": "物理、高熱、冷気、電撃、転倒" }

ホムンクルス

ホムンクルスは生命を人工的に作り出そうとする過程で生み出された10〜20cmの小さな人間のような人工生命である。ホムンクルスは(現在でも魔法によって機能が維持されている)実験装置(フラスコ)内でしか生きることはできないため、モンスターというよりはNPCとして扱うべき存在である。ホムンクルスには肉体を使った戦闘はできないが、魔法は使えても良い。また、知能は高いので言葉が通じれば会話や交渉が可能だ。

{ "名称": "ホムンクルス", "レベル": 5, "種類": "人工生命", "サイズ": "小型", "成長タイプ": "魔術士", "能力値": {"武勇": 7, "反応": 10, "判断": 11, "技術": 11, "天命": 10, "魔術": 12}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "D4", "回数上限": 1} }, "魔那": {"追加効果": "導出(D6+1)"}, "呪文": {"系統": "1系統", "レベル": 6}, "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D4(5)"} }, "特殊能力": [ ["特技取得", "[個数:3][基本クラス:魔術師か呪術師][専門クラス:術者系]"] ] }

ミミック

ミミックは扉や宝箱に擬態した人工生物で、宝物などを守るために生み出された存在である。ミミックは通常は普通の扉や宝箱のようにじっとしているが、適切な接触手段(コマンドワードとか操作手順)を通さずに触れた場合、正体を現して襲い掛かってくる。

{ "名称": "ミミック", "レベル": 4, "種類": "人工生命", "サイズ": "中型", "成長タイプ": "戦士", "能力値": {"武勇": 12, "反応": 11, "判断": 7, "技術": 4, "天命": 11, "魔術": 0}, "攻撃": { "近接攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "回数上限": 4, "追加効果": "連続、強打、即死"}, "複数対象攻撃": {"種別": "主近接", "ダメージ": "2D6", "対象数": 2, "追加効果": "強打、即死"} }, "戦闘行動": ["跳びかかり", "反撃"], "移動": { "基本移動": {"主行動": "2D4(5)"} }, "知覚": ["暗視(15マス)"], "耐性(完全)": "精神、幻覚、転倒、よろめき", "特殊能力": [ ["擬態", "[擬態:宝箱、扉、などの構造物][看破:事情通:D6+2]"] ] }

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