セツブンソウ[キンポウゲ科セツブンソウ属]
Eranthis pinnatifida

旧暦の節分の頃に花が咲くので、この名がある。
秩父セメントでも知られるとおり、
秩父地方は石灰岩の多い地域である。
このセツブンソウは石灰岩地質を好むらしく、
秩父地方では広範囲に見られる。
この花の持ち味は、
何といっても淡いパステルカラー調の色合いにある。
写真集のグラビアなどで、
妙に色鮮やかに写っているのをときどき見かけるが、
それは色補正で彩度を上げすぎたためであり、
この花の持ち味を完全に損ねているといえるだろう。

96.3.20 埼玉県両神村にて