ジョウシュウアズマギク[キク科ムカシヨモギ属]
Erigeron thunbergii ssp. glabratus var. heterotrichus

高山植物には、もともと低地に咲いていたものが、
高山の特殊な環境に対応して変化したものが多く、
植物学的にはこういう植物は「変種」として扱われることが多い。
ここでとりあげられた植物の学名に
var.○○が書き添えられたものが多いことは、
いかに尾瀬の植物が独自の変遷を遂げてきたかを物語っている。
このジョウシュウアズマギクは、
低地に咲くアズマギク(
Erigeron thunbergii)の
亜種ミヤマアズマギク(
ssp. glabratus)の
変種(
var. heterotrichus)というややこしい扱いになっている。

98.7.8 至仏山にて