ツリフネソウ[ツリフネソウ科ツリフネソウ属]
Impatiens textori

自然の造形美には我々の想像を超えたものがよくあるが、
どうしてこの花はこんな形になったのだろう。
花の後ろのクルクルッと巻いた部分
(距という)に密があり、
蜂などがそれを吸うには花の奥まで潜らなければならず、
そのとき背中に大量の花粉を擦り付けられることになる。
よく考えられたものだ。
でも、花に潜らず、距に外から穴をあけて
密をせしめるちゃっかり者もいるらしい。

97.8.17  山梨県丹波山村の沢筋にて