セイタカアワダチソウ[キク科アキノキリンソウ属]
Solidago altissima

数年放置していた空き地には、
必ずと言っていいほどこの草が生えてくる。
根から毒素を出すので、周囲の草をどんどん枯らしていき、
ついにはこの草の天下となる。
しかし、盛者必衰、
自分自身の毒に冒されて、やがては自滅してゆく。
一時期は花粉症などのアレルギーの原因として
騒がれたこともあった帰化植物の代表格だが、
最近は、特に取り上げられることもなく、
しっかりと日本の秋の風情にとけ込んでしまった。
この花の盛衰とも重なって、
そこはかとなく哀愁さえ感じられる。

96.10.21  浦和市の畦道にて