701系

 

モーター出力・制御方式(素子) 最高速度 走行線区
125Kw VVVF制御
0・100番台  パワートランジスタ
1500番台  IGBT(コンバータのみ)
機器更新車  IGBT
110キロ 東北・常磐・仙山線

 東北の電化区間を席巻する通勤電車。秋田地区では客車の置き換えに登場しましたが、仙台地区では老朽化した715・455系の置き換えの為に投入された電車です。この電車のコンセプトは効率化。ロングシートの車内と熱線吸収ガラスの採用でカーテンの廃止。ワンマン運転での省力化等、接客サービスの低い電車です。

 この車両の設備は上記のロングシートの他に、トイレ脇の車イススペース。普通列車のトイレでは珍しく便座シート付きの洋式トイレがあります。接客設備が悪い車両ですが、足周りはインバータ制御。出力125Kwの交流モーターの組み合わせの為に加速・減速は鋭く、高性能な車両です。車両は仙山線通過可能な1000番台。発電ブレーキから回生ブレーキに変更し、トイレを障害者対応の大型タイプにする等してマイナーチェンジされた1500番台。秋田からの転属車の100番台に別れます。

 運用区間は東北本線と仙山線。このうち、小牛田以北・白石以南ではワンマン運転をしています。小牛田と白石駅では頻繁に増解結をして効率の良い運用をしています。E721系と併結可能で、一部運用は共用となっているようです。

701系も登場して10年以上経ち、機器老朽化の為、機器更新車が登場しました。車内のワンマン機器の交換(液晶画面)・方向幕のLED化の他、床下機器の主変換装置・主変圧器をE721系と同型に交換されて、走行音がE721系と似た音に変わりました。この更新車の外観は屋根上にあったブレーキ抵抗が撤去されたのが特徴です。