日本製紙(旧大昭和製紙)専用線

東北本線の上り列車で岩沼を出ると左側の車窓に常磐線の手前に分岐していく非電化の路線がありますが、それが日本製紙工場の専用線です。岩沼駅南側貨物ヤードから2キロ伸びています。専用線と言うと謎な所が多いですが、そんな路線を紹介します。

   

専用線と言うと軌道状態が悪いヘロヘロの線路と言うイメージがありますが、この専用線はバラストの状態も良く、50キロレールやPC枕木が使われる旅客線並の立派な線路です。途中には踏み切りが何箇所かありますが、警報機だけの所もあり、踏み切りでは徐行して通過しています。施設としては鉄橋や立体交差の短いトンネルがあります。この線路は全線を見てみたのですが、信号機は一切無い不思議な路線です。

   

終点の日本製紙工場の構内です。工場内での線路配置は複雑そうですが、一般の人が見れるのは、この写真の踏み切りまで。信号機が無いので構内はガランとしてます。

   

日本製紙専用線のDL。形式はDD40。日通のマークが入った協三工業製で最高速度は15キロと側面に書かれてました。回転灯が専用線のDLらしいです。

   

立派な路線で高速でも運転ができそうな線路ですが、踏切の関係がゆっくり走ります。機関車に書かれていた通り15キロほどの鈍足で、踏み切り手前では汽笛を鳴らして最徐行で通過します。おかげで撮影しても自転車でも追いつく事ができましたが、入れ替え扱いの運転でしょうか。貨物の最後部に付いている反射板は外されてました。

 

専用線の時刻は参考までに、私の調べた時刻を紹介します。若干のずれがあるかもしれませんので、ご了承ください。

岩沼(南側貨物ヤード) 8時55分頃 → 日本製紙工場構内 9時10分頃着

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