道内特急ガイド

北海道内特急の紹介

混雑変動は車内の区間別の乗車状況を表します。時期によって変動があるので参考までにどうぞ。

車内設備は車内販売以外の設備の紹介します。

 

■共通項目■

客室乗務員のサービスはJR九州を参考にしているので、他のサービスも似ている所が多くあります。

■道内特急一部の列車に客室乗務員が乗務する。ビシッと決めたスーツを着てホームでは入線する列車に対して頭を下げる演出はJR九州を師匠にしているだけの事はある。車内では車内販売をする他、グリーン車乗客のサービスも担当する。座席のポケットに車内販売メニューとJR北海道の情報誌がある。

■車内情報装置はキハ183系以外に搭載。多彩なニュースやCM等を流すが、ニュースの量はJR九州並に大量に出る。CMも一緒に流しているが、CMとニュースの区別が分かりづらい。天気予報も出るがバラバラに出るので連続した地域を見る事ができない。キハ283のスーパー北斗以外とキハ261・789系では情報装置で大体の現在位置を表示する。あと、どの位で着くのか目安になる。

■キハ281・283の車内FMラジオBGMサービスでは、AM・FMラジオの再輻射の他、BGMが3ch有り。車内放送ではBGMを中断して流す為、ラジオを聞いているとダイレクトに車内放送が聞ける。

■北海道の特急は夏よりも冬が混みます。増結するものの「スーパーおおぞら」「オホーツク」の指定席は取りずらい。

■冬季に窓に石が当たって窓の破損が頻発した為、120キロ以上で走る車両の窓は窓の外にカバーを取り付けている。単純に外側に付けただけなので乾燥空気を入れておらず、季節を問わずに外側のカバーが曇る他、傷や汚れで外が綺麗に見えず、実に困った窓だ。それ以外の車両では窓破損時の飛散防止に窓の内側に透明シールを貼り付けている。

 

 スーパー北斗・北斗(函館ー札幌)・すずらん(札幌ー室蘭)
車両・座席 車内設備・サービス 混雑変動(5段階評価)
■スーパー北斗 キハ281・283系

■北斗 キハ183

フリーストップ式リクライニングシート

■すずらん 789・785系

 一段リクライニングシート

■スーパー北斗

前面展望・大型荷物置場・車内FMラジオBGM

■北斗

■すずらん

自販機

札幌南千歳苫小牧東室蘭函館
 基本的にスーパー北斗はキハ281が使われるが一部のスーパー北斗ではキハ283が使われる。キハ283は喫煙所が多く付いているのが特徴。キハ281と283を比べると振り子重心を低くしたキハ283の方が乗り心地が良い。北斗のキハ183はキハ183でも新しい車両なので、それほど古さを感じない。すずらんは781系でグリーン車が無いが指定席は座席が良くなっている。

車窓は函館手前では雄大な山並みの駒ケ岳と大沼。洞爺では今でも噴煙を上げる有珠山新噴火口と伊達紋別では昭和新山。海沿いを走る区間が多く社台付近では北海道らしい馬の牧場も良く見える。

 

 スーパーカムイ(札幌ー旭川)
車両・座席 車内設備・サービス 混雑変動(5段階評価)
785・789系

フリーストップ式リクライニングシート

自販機・指定席はコンセント・大型荷物置場付き 札幌岩見沢滝川旭川
 どちらもグリーン車は無いが指定席はμシートと呼ばれるデラックスシート。シートピッチが広く、本州特急の4列グリーン車を上回る大型シートとパソコン用コンセントが付き、カーペットも引かれているのでグリーン車にしてもおかしくない車両。難点は足載せが無い事位。水田地帯が続く単調な車窓が続く。

 

 スーパとかち(札幌ー帯広)・スーパーおおぞら(札幌ー釧路)
車両・座席 車内設備・サービス 混雑変動(5段階評価)
■スーパーとかち

キハ261系

フリーストップ式リクライニングシート

■スーパーとかち・スーパーおおぞら 

キハ283系

フリーストップ式リクライニングシート

■スーパーとかち・おおぞら

前面展望・大型荷物置場・車内FMラジオBGM

札幌南千歳新得帯広釧路
 スーパーおおぞらは通年を通して人気列車なので基本の6両で走る事はほとんど無く常に増結して7−11両編成で走っている。

 雄大な峠越えをする狩勝峠を越えた十勝平野では広大な畑が広がり、池田―白糠間では道東らしい湿地帯の中を走ったりと、北海道らしい車窓が広がるのが特徴。夏場の釧路ー池田間は霧が出ている事が多い。鹿の飛び出しが多くて時折急停車する事がある。

 

 オホーツク(札幌ー網走)
車両・座席 車内設備・サービス 混雑変動(5段階評価)
キハ183系 

リクライニングシート(車両によってばらつきあ有り)

  札幌旭川遠軽北見網走
 キハ183の中でも初期車が基本の編成で後期車が入る事は少ない。その為シートは一段リクライニングシート中心な上スピードも遅く、昔ながらの特急の雰囲気がする。車内販売の弁当が売り切れる事があるが遠軽では弁当の詰め込みがあるので助かる。基本は4両で増結する事が多いが、それでも初期車で統一されるのが悲しい。途中で峠を二つも越える他、遠軽ではスイッチバックもするので乗車時間が長く感じる。

 北海道でも山岳部ばかり走るので車窓はそれほど良く無い。網走到着前に見える網走湖が印象的。

 

 サロベツ・スーパー宗谷(札幌ー稚内)
車両・座席 車内設備・サービス 混雑変動(5段階評価)
■サロベツ

キハ183系 

フリーストップ式リクライニングシート

■スーパー宗谷

キハ261 フリーストップ式リクライニングシート

■サロベツ・宗谷

自販機・指定席にコンセント・前面展望

■スーパー宗谷

前面展望・一部座席にコンセント

札幌旭川名寄稚内
 宗谷本線も名寄まで高速化工事が施工されて名寄まで最高130キロで走るが、先は以前のまま。スーパー宗谷はコスト低減で製造された簡易振り子車両で振り子角度は小さく、車内もキハ283に比べると若干見劣りする。指定席にはサロベツ・利尻にもコンセントが付いている。サロベツは客室乗務員が乗務しないので注意が必要。サロベツは時々増結するが、キハ183でも後期車のみの増結で、シーズン中にはお座敷車両も連結される。

 名寄までは単調な水田が多いが、以北は手塩川沿いや牧場の中を走ったりと北海道らしい風景が展開し、終着間際の抜海では晴れていれば利尻島が見えるが、天気が悪くて見えない時の方が多いようだ。