イベント列車紹介

SL・リゾート列車の紹介

 ドラえもん海底列車
走行路線 津軽海峡線 車両 781系改造車 種別 特急
 長年青函トンネルでは海底駅のドラえもんイベントを開催しているが、2003年からは781系6両1編成を改造したドラえもん列車を投入した。それまでの客車にドラえもんステッカーを貼り付けただけのから、今度は藤子プロの協力を得て全面塗装にしたので、かなり良くなった。内装はシートを全てフリーストップ式に交換した他、ドラえもんカーも連結。ドラえもん海底列車のみに運転されて中小国信号所で折り返すのでJR東日本区間は走行しない。

 

 SL列車(C11+すずらん号編成)
走行地区 函館・留萌・富良野・釧網線など 車両 C11−171+14・44系客車+車掌車 種別 快速
 NHKの朝のテレビ連続小説「すずらん」の放映時に復元されてドラマにも出てきた事から通称「すずらん号」編成と呼ばれる。客車は14系客車3両と元ニセコ号編成のスハシ44。フリースペースの車両として車掌車が1両か2両連結されるのが基本。14系は座席が711系からの発生品と思われるクロスシートに交換され、スハシ44は売店がある。14系は固定窓なのが雰囲気が損ねるが、夏場は冷房が効いて涼しい。冬は全車に石炭ストーブが置かれて、ストーブでスルメを焼いたりする事ができる。車掌車はロングシートがあるだけだが2軸車両なので独特の乗り心地を味わえ、開けっ放しのデッキからの眺めは最高だ。

 この列車の客室乗務員は走る路線毎にコスチュームが違っている。毎年恒例の函館大沼号は異人館が立ち並ぶ観光地を考慮してか明治時代の舞踏会に出てきそうなドレスと海軍風の制服。SL冬の湿原号ではメイド服だったりと、様々なコスプレをしてくれて男性乗客に好評だ。最近秋葉原に続出しているメイド喫茶以前からやっているので、メイド喫茶?としては元祖だろうか。

 このSL列車は道内各所で運転されるのだが、C11の出力が610馬力しか無い事と、列車ダイヤの狭間に運転されるからかDE10又はDE15の補機が釧網線以外殆ど連結される。勾配区間のみの後押しなら分かるのだが、ダイヤ上の関係か平坦地でも後押しし、SLと客車の連結器を見ると押されている事が多い。被写体としてはSLが牽引しているように見えるが、悲しい事に飾りのようになっているのが残念。

 

 SL列車(C11+ニセコ号編成)
走行地区 函館・留萌・富良野・釧網線など 車両 C11−207+42・33系客車 種別 快速
 このSLのデビューがSLニセコ号だったからか、通称「ニセコ号」編成と呼ばれる。機関車はC11だが、日高線等で走っていた為、ヘッドライトが2つ付いているのが特徴で、全国に数あるSLでもヘッドライトが2つはここだけ。客車はわざわざJR東日本から購入したスハフ42・オハシ47・オハフ33の4両が基本で、塗装は独特の濃い紺色。オハ47は全車フリースペースになっていて売店の他にピアノも置いてあって生演奏が聞ける。小樽をイメージして照明はランプが取り付けられているのだが、暗いのが難点。客車は既存のボックスシートだが狭いクロスシートにテーブルを付けているので窮屈。旧型客車と言う事でドアは手動ドアなのだが、走行中はロックがかかる仕組になっている他、暖房は床下の小型発電機による電気暖房を採用している。発電機と言うと煩いイメージがあるが、気になる程ではない。窓は二重窓に改造されたものの、耐寒装備が弱いからか冬季の運転がされない事が多いが、車内には石炭ストーブが置いてある。

 ちなみに、「ニセコ号」はJR化後C62牽引で運転されていたが、スポンサーが降りた事と運転経費がかかる(C11の3倍だったらしい)ので運転が取りやめになってしまった。個人的にC62を復活してほしいものである。

この列車の客室乗務員も走る路線毎にコスチュームが違っている。毎年恒例の函館大沼号は異人館が立ち並ぶ観光地を考慮してか明治時代の舞踏会に出てきそうなドレスと海軍風の制服。SL冬の湿原号ではメイド服だったりと、様々なコスプレをしてくれて男性乗客に好評だ。

 このSL列車も道内各所で運転されるのだが、C11の出力が610馬力しか無い事と、列車ダイヤの狭間に運転されるからかDE10又はDE15の補機が釧網線以外殆ど連結される。勾配区間のみの後押しなら分かるのだが、ダイヤ上の関係か平坦地でも後押しし、SLと客車の連結器を見ると押されている事が多い。被写体としてはSLが牽引しているように見えるが、悲しい事に飾りのようになっているのが残念。2両も機関車を保有しているので時たま重連運転をする事がある。

 

 リゾート車両 ニセコエクスプレス
走行地区 函館・富良野・根室本線など 車両 キハ183 種別 特急・快速
 北海道は観光資源に恵まれている事から観光客が多いが、スキー客やリゾート客輸送用に作られたのがリゾート車両と呼ばれる特別車両で、このニセコエクスプレスは4編成目になる。これ以前は改造車だったのだが、この時から新造車両に代わり、ベースはキハ183となっている。3両編成で、前面窓が大きい以外は特に際立った所は無い。車内はフリーストップ式のリクライニングシートで普通車扱いながら液晶モニターとオーディオ装置が付いていて、前面展望や映画・音楽が楽しめる。この車両の特徴は冷房装置の取り外しができる事で、冬場は冷房装置のあった場所はスキー等の大型荷物置場になる。団体臨時列車の他、臨時特急・快速に使われる。

 

 リゾート車両 クリスタルエクスプレス
走行地区 函館・富良野・根室本線など 車両 キハ183 種別 特急・快速
 5編成目となるのが、この車両でベースはキハ183。中間にダブルデッカー車がある。台車が485系等から廃車発生品なのが変わっているが、中間車なのに台車にスノープロウが付いているのが謎の車両だ。先頭は小田急ロマンスカーのような形状となって運転室は2階になり、最前列からは迫力ある前面展望が見える。オーディオ・液晶画面が標準装備。先頭車はセミハイデッカーだが中間車はハイデッカー車。二階建て車は1階が個室。2階がセミ個室とミニロビー。車端部はロビー室となっているが、車端部の窓は妻面まで何故か回りこんでいるのが特徴。

リゾート列車のオーディオ番組は定期特急車両とは違っていて歌謡曲のチャンネルでは他はカラオケのような歌詞無しのに対して、リゾート車は有線放送のような音楽を流している。

 

 リゾート車両 ノースレインボーエクスプレス
走行地区 函館・富良野・根室本線など 車両 キハ183 種別 特急・快速
 リゾート車両の最終作となった車両で5両編成。この車両では最高速度が130キロへとなり、さらなる高速化が図られた。中間の2階建て車は1階がロビー室になり、売店も設置されている。基本的な設備は他のリゾート車と同じだ。

 

 富良野・美瑛ノロッコ号
走行地区 富良野線 車両 DE15+50系改造+ナハ29000 種別 普通・快速
 釧路地区で大好評のトロッコ風列車のノロッコ号だが、遅れて富良野線でも走り出した。DE15が牽引するが客車に運転台が取り付けられていて機関車の付け替えする事なく気動車のように運転ができる。客車と機関車の塗装が違うのは以前牽引していた客車の塗装に機関車を合わせていたからだ。トロッコ風車両だと悪天候時を考慮して通常車両の控え車が連結される事があるが、窓の開閉が可能なので控え車は連結されない。指定席車は1両で売店も設置されており売店販売や観光紹介をするのに客室乗務員も乗務するが、ノロッコ列車とあってか、こちらは私服のような服を着ていて、一見すると客室乗務員には見えない。シートは窓向きシートのほかにボックスシートもあるなど、バリエーションがあるのが特徴。当初は2両で運転を始めたが、人気に応えて貨車改造の中間車を増結。こちらはボックスシートが主体。窓は開けられるものの一般住宅についている引き戸で、大きく窓が開けられないのが残念。また、元が高速貨車だった事もあって貨車用の空気バネ台車だが、50系と乗り心地が変わらない。ノロッコ運転は景色の良い美瑛と美馬牛の間のみで、それ以外は他の列車と速度は同じだ。

 

 釧路湿原ノロッコ号
走行地区 釧網本線 車両 DE15+50系改造 種別 普通・快速
 ノロッコ列車運転としては歴史が古く、車では深くまで近づけない湿原の脇を走るからか人気で旅行ツアーのコースの一部に取り入れられる程。運転当初50系3両だったのが、今では5両まで増えて、全国的に見ても人気のトロッコ風列車だ。こちらも客車列車だが客車に運転台が取り付けられて機関車の機回しは無い。客車5両のうち一両は控え車になっていて普通の車内になっている。冬季はオホーツク流氷ノロッコ号として網走―知床斜里間を運転するが、車内に石炭ストーブが置かれる。

 

 バーベキュー号
走行地区 釧網・根室・函館本線等 車両 ナハ29000 種別 普通・快速
 北海道はジンギスカンで有名だが、雄大な車窓を見ながらバーベキューができるようにと作られたのがバーベキュー車。全国で様々な車両が走っているがバーベキュー用車両は珍しい。高速貨車を改造して作られたのだが、廃車発生品を活用した車内はエンジン部品がテーブルの柱に使われていたりと、ノロッコ車以上にワイルドな車内。ホットプレートが各テーブルに置かれ、車端には準備スペースとして流し台や冷蔵庫の設備を持つ。基本的に前後に気動車を挟むか機関車に牽引されて運転される。空気バネ台車だが、何せ元が貨車だったので乗り心地は思った程良く無い。

 

 お座敷車両
走行地区 道内各地 キハ183・キハ400 特急・快速
 北海道では特急車両と一般車両から改造したお座敷車両がある。特急車両は団体臨時の他に定期特急に連結されて運転される。主に夏季の利尻とサロベツに連結されるが、サロベツでは通路がある掘りごたつ式のお座敷。利尻では全面座敷に変わり、指定席料金で横に寝られる。テレビが付いている他は特に変わった設備は無い。

 

 スタンディングトレイン
走行地区 釧網線 ワム80000改造 快速・普通
 夏季の網走―知床斜里間で運転される貨車改造車で基本的に気動車に牽引される。車内は座席は無くて、変わりに寄りかかけるような棒が設置されている。簡易トロッコ車と言った車両だ。