映画  おもひでぽろぽろ

 この映画は「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」等で有名なスタジオジフリ制作のアニメ映画です。映画の舞台は昭和58年の東京と山形。主人公が東京から山形に行く所から始まるのですが、鉄道がかなりリアルに描かれています。その当時の上野駅や寝台特急「あけぼの」の車両、車内や走行音。山形新幹線開業前の山形駅や物語の舞台の中心となる高瀬の駅。仙山線の455系やキハ52など、素晴らしい出来の作品です。特に「あけぼの」は途中ではED75単機だったのに山形到着前にはEF71とED78の重連に機関車が変わっているなど、鉄道ファンを唸らせる作品となってます。

 

 物語のの最後に出てきた高瀬駅。仙山線の無人駅で、映画当時と比べると窓が塞がれ、塗装も変わってるので印象が違って見えますが、電話ボックスの位置や待合室内などは当時とそのままです。

 

 高瀬地区の紅花。例年だと7月上旬から中旬が見頃で、7月の第二日曜日には素朴で田舎らしい紅花まつりが開催されます。ここまでは、駅から徒歩30分程かかりますが、無料の送迎バスも運転されます。

残念ながら現在は山形駅は取り壊されて新しい駅舎となってしまいました。仙山線の電車も455系の運用もなくなってしまい、時代の流れを感じさせます。

■2003年■

  

 

 映画でお馴染みだった木造の駅舎は、2002年に仙山線を通った所、駅舎が建て替えられてました。高瀬地区で一番映画と同じ風景な場所だっただけに残念です。唯一の映画に出てきた名残は電柱に張り付けてある手書きの駅名表でしょうか。ちなみに、主人公が車で仙山線のガードの下を潜る場面がありましたが、高瀬―楯山間にあった、そのガードも道幅拡張の為に面影は無くなってしまいました。

 

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