究極超人あーる 番外編
電車と競争!どっちが早いか楽しいぞ

電車と競争スタート駅の下山村駅

 

電車と競争について

 この電車と競争は、飯田線が飯田市内を遠回り(オメガ状)に走るので、カーブの入り口の下山村駅と出口の伊那上郷駅の間を電車と競争すると言う物です。電車は遠回りなので6キロ程かかる距離ですが、走ると2キロほどで駅に着きます。この間の電車は最短でも12分程で走るので、2キロを走れば、なんとか間に合うのです。

 これは当初はビデオを見た人にしか知られてませんでしたが、「旅と鉄道」にビデオの出た電車と競争の事が投書され、それがきっかけで「旅と鉄道91号」で実際に競争した記事が載っています。これには地図やアドバイスなどが書かれていて、競争する人には必須です。本が古くて手に入らないという方には中部天竜駅に電車と競争の記事のコピーが張ってありますので、競争される方は参照ください。

電車と競争ゴール駅の伊那上郷駅

 

飯田線の電車と競争と田切駅に駅ネした時の日記です

 中部天竜から乗った、電車と競争で標準的(一番早い)な列車である721M電車は予想を反して119系の4両編成であった。たぶん途中の天竜峡駅で後ろ2両が切り離されるのではないかと予想して前の2両の車両に乗ると、発車して間もなく案内放送があって予想通りであった。それにしても列車を一本早めた理由は早く田切駅に着きたかったからだが、電車と競争の標準列車に乗りたかったという理由もあった。やがて天竜峡に到着し、ここを出ると電車と競争の駅はもうすぐ。競争は友達と一緒の旅行なので荷物を友達に頼んで電車に置いて走れるのが嬉しい。

 電車と競争のスタート駅の下山村駅に到着。友達には私が遅れた時は隣の駅で待っているように言っておき、そのままホームに降りてビデオ通りに今まで乗っていた走り去る電車をカメラで撮ったが、本当にこんな事をして間に合うのだろうか。ひとまず持参の地図を持って伊那上里まで走る事にした。天気は晴れで気温は約34度位だが、からっとした暑さだ。国道に出る迄の道を走っていると前方同じ歳位の手に地図らしき物をもった走る人がおり、息を切らせながら話し掛けると同じ電車と競争の人だった。今回は友達とジャンケンに負けての競争と言っていたが、結構体力があるようで私よりも早く走ってたが途中の川に出ると坂道が続いて結局力尽きて歩いていた。このところ運動をしていないので結構大変で、途中で時計を見ると時間に余裕があるので2人で一緒に歩いて駅へと向かった。駅が見え、ようやくホームに辿り着くと踏切が鳴り出すと、さっきまで乗っていた電車が見えて、どうやら電車に勝ったようだ。

 ドアが開き、混んでいた車内をかき分けて途中まで乗っていた席に向かうと友達が待ち構えていた。「電車に勝ったぞ」と言うと友達は「よく勝ったな」と言って驚いていた。どうやら電車と競争で僕は負けると思ったらしい。ちなみに周辺に座っていた乗客にも聞こえたらしくて笑い声も聞こえたが、友達が言うには電車は結構早く走っていたので私が負けると思ったらしい。汗は頭から滝のように流れ落ち、かなりの運動になった。

 やがて飯田線特有のΩカーブを何回か通ると田切に到着した。田切駅では先程の電車と競争していた人達も一緒に下車したが、彼らも「究極超人あーる」の存在を知っていたようだ。駅舎に行くとやはり「Rノート」が置かれ、前と変わらなかった。「Rノート」を見るとはやり夏休みに入ってから来ている人が多く、鳥居駅で見たサインの人も昨日来ているのを確認した。色々見ていると田切ネットワークの活動を知りたいと書かれていたが、僕と同様に考えている人はやはりいたようだ。それにしても駅舎の中には去年と変わっていろいろ張り紙が張っていた。まずは「サリンに注意」と書かれており、その脇に「麻原教祖をバカにするな」とかかれていて冗談だろうが、少し不安になってしまう。イスの下のダンボール箱を見るとなんとコップなどがあり、掃除ロッカーを見れば寝袋の他に、どういう訳か映画「耳をすませば」のポスターもあり、ポスターに上映時間が書いてある所を見ると何処からか持ってきたようだ。ちなみに今日の田切駅の備品は、土なべ・コップ(紙、プラ)・新聞紙・銀袋・蚊取りセンコー1.5箱・寝袋・箸・ハリセン・なべ(小)・軍手・バケツ・耳をすませばのポスター・敷物が置いてあり、固形燃料も置いてあったらしいが火災予防のために駒ヶ根駅が預かっているとの事。またハリセンは田切ネットワークの人が作ったものではなく、ハリセンの名前はTRG2号と書かれており、使い方も書かれていて結構こった作りになっており、ちなみにハリセンには「未来のハリセンを科学するTRG」と書かれていて、結構いろんな人がいるものだ。ひとまず駅から出て駅近くの小松屋商店に顔を出す事にする。ここには田切ネットワークの人が来ているので何か情報があるのではと思ってきたが、今年はスタンプラリーは無かったが、変わりに新宿からユーロライナー使用の臨時列車を走らせたと聞く。その日は10人ほど駅で寝ていてホームで寝ていた人は足がホームからはみ出していて、誰か起こしに来なかったら危うく足が無くなっていた人もいたと聞き、今年もかなりの人が田切駅に泊まっているようだ。またスタンプを貰ったりしてからここを離れ、ひとまず田切のΩカーブの写真で有名な中田切川に向かう。列車の時刻を調べて来なかったので30分程電車を待って写真を撮ったが、それにしても中田切川は綺麗だ。何しろ上流はアルプスなので水温も心なしか冷たく感じる。駅へと戻り、今夜は田切駅で泊まる予定なのだが、夜になるまでかなり時間があるのでひとまず今夜は銭湯に入りたいので下諏訪に向かうとする。

 飯田線では珍しい115系電車で移動し、途中では光画部のスタンプラリーのゴール駅の伊那市駅に停車。だが今回はスタンプラリーをしていないのでパスする事にしたが時間があれば寄ってみたかった所だ。だいぶ外が暗くなって岡谷に到着。ここで乗り換えて、すぐ次の下諏訪で下車した。ここまて来た理由は銭湯に入りたかったからなのだが、銭湯なら駒ヶ根にもあったのだが今日は定休日なので下諏訪まで来たのだ。駅か歩いて5分と書かれていた銭湯だったが、実際は道に迷ったので10分程で着いたが分かりにくい所に入口があったからだ。ちなみに銭湯は温泉のお湯を使っているので気持ち良く、しかも丁度いい湯加減で広い湯船なので満足だったが、時間の都合でゆっくり入れなかったのは残念だ。 再び下諏訪から岡谷まで戻り、ここでは駅前のイトーヨーカドーで食事とする。適当にラーメン屋に入って中華丼を食べたが今日一日でまともだったのは夕食だけだ。列車の発車時間まで店内で色々買った後に駅へと戻り、後は宿泊地の田切に戻るだけだ。2両の119系電車は空いており途中岡谷で少し停車したのちに再び走りひょっとしたら駅に泊まる人が多いのではないかと不安をいだきつつ、21時30分頃に再び田切に着いた。

 待合室に行くと予想ほ反して誰もいなく、今夜は我々だけかもしれない。まずは荷物を置いて待合室内を見回すと虫が電気に集まっていてすごい。蚊はいないものの、虫が多すぎるので蚊取りセンコーを焚いて虫を排除する事にする。持ってきた蚊取りセンコーはバラバラだったが、備品のセンコーにも火を付けまくると、中はかなりの煙で充満し、虫は上から沢山落ちて来るが、僕たちも煙で参りそうな程で結局ほとんどのセンコーを消して一時外に避難する。駅ホームに座ると空には満月の夜空が広がっており星空はあまり見えないものの、いい夜だ。ホームにごろ寝してもいいかもしれない。待合室内の煙もなくなり、今日の最終列車も発車して行き、今夜は僕たちだけの宿泊でよかった。やがて11時になると駅の電気も自動的に消え、外に出ると昼間はあんなに暑かったが夜は標高640mを越す高原とあってなかなか涼しい。ホームに網によっかかって二人で夜の星空を眺めていると今日田切駅に来て良かったと感じる。やがて11時30分になったので、そろそろ眠る事にする。付けていたロウソクも消し下に新聞紙を引き、2人でイスに横になるとギリギリの長さだったが、眠る事が出来た。夜、友達は余り眠れないらしくて外にでたりして過ごしていたが、翌朝は5時頃に目が覚めた。外はうっすらと明るく鳴り始め、友達はもうすでに起きていたが、あまり眠れなかったと言っていた。それにしても高原なので朝は結構涼しくなり新聞紙にくるまって寝ていたが、涼しく感じられた。空はうっすらと晴れていたが、少し雲が出ていて少し残念。列車まで時間があるので中田切川まで散歩する事にした。国道を下っていくと下の谷にはうっすらと靄がかかって朝らしくていい風景だ。昨日来た中田切川からは朝のすがすがしてアルプスの山が見える。再び戻る途中、アルプスの山から登る日の出がおがめられ、本当にいい朝を迎える事ができた。駅に戻り。Rノートに記入するついでに持ってきたシャープペンを備品として置いていく事にし、また友達に見せるために持っていた「田切ステーションホテルのご案内」の紙も置いていく事にしたが、次回残っている事を祈る。
 

終わり

 

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