モンテッソーリ教育法

モンテッソーリ教育法とは、イタリアのマリア・モンテッソーリ女史(ヨーロッパで初めて
の女性医師)によって、子どもの自然な成長の
道筋を発見し、その道筋に合った教育環境(人
的・物的)を子ども達に与える教育法です。
 モンテッソーリ教育の基本は、「子どもは、自
らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。 大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、
自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」という考
え方にあります。モンテッソーリ教育の目的はそれぞれの発達段階にある子どもを援助し、
「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学びつづける姿勢を持っ
た人間に育てる」ことです。その目的を達成するために、子どもを観察し、
そこからえた事
実に基づいて教育法を構成し、独特の体系を持つ教具を開発しました。 その教育法の正しさ
は、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。

 

 モンテッソーリ教育の特徴 
 1.子どもが自分で自由に教具を選べる環境構成。

2.  やってみたいなと思わせる、面白そうな教具。

3. 社会性・協調性を促すための異年齢混合クラスの編成。

4.  それぞれの発達段階に適した環境を整備し、子どもの成長発達を援助する教師

 

◎ モンテッソーリ教育の内容

 ◆日常生活・・姿勢を正して歩く、洗う、しぼる、拭く、そそぐ、置く、
 ねじる(ビンの開閉)、洗濯バサミ、いれる等の繰り返し作業を通して、
 子どもの自立を順序よく助けます。静粛練習、線上歩行は楕円の周りで静
 かに音を聴いたり、身体のバランスをとったり、内省の時間を毎日続けます。

◆感覚教育・・触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、などの感覚を自然を通して刺激
 され乳幼児期の基礎を作っていきますし、知性の基礎となります。

 ◆言語教育・・聞く、話す、書く、読むと合理的な方法により、
 最初の文化
である文字を習得します。

 ◆数教育・・数のふしぎにとりつかれ、計算そのものよりも数の世界、抽象の世界
 を発見する喜びを味わっていきます。

 ◆文化教育・・・広い宇宙に関係ある分野から生命のいとなみまで。

 先生の役割は、子どもをよく観察し、その子の興味あることを把握し、助けを求められた
 時にアドバイスしていき、成長(敏感期)に合った魅力ある環境づくりをすることです。