110周年事業
                               2019.8.27 更新
本文へジャンプ



 杉原千畝氏は第五中学校の第6回卒業生です
2017年 瑞陵高校は前身の第五中学校の創立から110周年を迎え、
記念式典・記念イベントなどの各種事業を行いました。


110周年記念式典・記念事業         事前の案内等はこちら

(1)記念式典   平成29年10月21日(土)瑞光館

 @式典来賓(敬称略)

  愛知県知事 大村秀章/愛知県教育委員会教育委員 広沢憲治/愛知県議会議員 川嶋太郎 高木ひろし 伊藤辰夫/名古屋市議会議員 土居よしもと ふじた和秀/愛知県立瑞陵高等学校歴代校長 水谷丈市 伊神勝彦 小田博一 山口春久 吉沢雅之/愛知県立瑞陵高等学校歴代PTA会長(氏名略)愛知県立高等学校・名南地区校長(氏名略)

 
A式次第

   開式
   国歌斉唱
   五中−瑞陵110周年事業委員会委員長式辞
   校長式辞
   来賓祝辞 
   来賓紹介・祝電披露
   感謝状贈呈
   生徒代表誓いの言葉
   瑞陵高等学校校歌斉唱
   閉式
          
    
 
B感謝状贈呈者(敬称略)

  100周年記念事業委員会委員長 鳥居 大(五37回)
  前瑞陵会会長 木 修(瑞5回)
  濱島誠一朗奨学事業委員会顧問 濱島誠一朗(瑞20回)
   (中村会長から感謝状が贈呈された)
  瑞陵会並びに一般財団法人瑞陵高校瑞陵会基金
   (新井校長から中村会長へ贈呈された)
     
    感謝状贈呈 鳥居大氏

 
C生徒代表誓いの言葉

 私たちの在籍している瑞陵高校は今年で110周年を迎えました。
 校長先生をはじめ、様々な先輩方からいただいたお言葉を大切にし、先輩方が110年かけて築き上げた伝統を守り、これから入学してくる後輩に引き継いでいく決心を新たにしました。
 そして、「自由・自主・自律」の精神の下、恵まれた環境を積極的に生かして、何事にもチャレンジし、全力で勉強、部活動、学校行事に取り組み、将来どんな道を進むことになっても、瑞陵生として誇りを持って、夢に向かって突き進んでいくことを誓います。
         平成29年10月21日 生徒代表 加藤雅大
   

・卒業生の参加は289名であった。350名の申込みを受けていたが、台風21号接近による悪天候のため若干減った。雨の中行われた受付は全日制PTA役員が担当し、27回生有志が補佐した。
・式典司会者として日本テレビナウンサー後藤晴菜氏(61回)に依頼した。多忙の中を快く引き受けていただき、式典に華やかさが加わった。式典後の記念イベントの司会もお願いした。

・全日制は午前中授業を行った。青木偉晃副会長(アオキスーパー前会長)から参加生徒全員分の昼食として、サンドイッチと野菜ジュースがプレゼントされた。定時制の控室は感喜堂とし、昼食をとった後式典に参加した。

(2)記念イベント
 
 記念イベントには「吹奏楽部演奏」「応援披露」「先輩からのビデオレター」が加わった。

@吹奏楽部演奏

 吹奏楽部設立50年に当たることから、顧問武田先生の計らいにより昭和音楽大学講師清水大輔氏に作曲を依頼し、式典当日に記念曲を演奏することとなった。必要経費は長谷川邦雄氏(19回)錦慎二郎氏(20回)等吹奏楽部OBが中心となり10万円を拠出。不足分を同窓会が補助をして実現した。記念曲は杉原千畝をテーマとした、「諸国民の中の正義の人 『命のビザ』を作った男 Righteous among the nations −A man who made a“visa for life”−」であった。
   

   
   作曲者の清水大輔氏(右)と司会の後藤晴菜さん

 作曲者の清水大輔氏のコメント
 瑞陵高校吹奏楽部創部50周年を記念して 「愛知五中・瑞陵高校に相応しい曲を創るよう依頼をされました。いろいろ考えましたが、おおらかな校風のなかに流れる「自由」に着目し、「自由であるからこそ進んで良心に縛られた勇気ある人、杉原千畝氏をテーマにして書いてみました。瑞陵生に愛される曲になることを願っています。(式典パンフレットより)

A応援披露

 昭和50年頃から途絶えていた応援歌を復活させるべく、安島政実副会長(18回)を中心に「古希応援団」を急造し、昭和40年頃の応援を「ぶっつけ本番」で復元した。現役生はあっけにとられていたが、やがてOBと一体となり大きな声で「ああ若人の血は燃えて」を歌った。約70年間の時間が一体化した瞬間であった。

B先輩からのビデオレター  

 視覚に訴えた方がわかりやすいという西郷孝氏(事務局)のアイデアで、江戸川乱歩氏から向井慧氏までの諸先輩を要領よく紹介するビデオを作成した。生徒諸君には大好評であった。
   
制作スタッフ:
 ナレーター:後藤晴菜(61回 日テレアナウンサー)、取材:野間美智子(48回 作家)、構成:今井とおる(43回放送作家)、ディレクター:金澤知子(43回 日テレ アックスオン ディレクター)、監修:西郷 孝(27回 元瑞陵高校教員)

C水澤心吾一人芝居 

 決断・命のビザ〜SEMPO杉原千畝物語〜
 原作「決断・命のビザ」渡辺勝正著 脚本・杉本美鈴
 監修・渡辺勝正
 杉原千畝氏を題材にした水澤心吾氏の一人芝居が、記念イベントの最後を飾った。今回は、やや短めな60分短縮版での上演であった。前日の夜と当日午前中に入念なリハーサルが行われ、本番は参加者全員に感動を与える熱演であった。   
   

(3)瑞陵会総会

 式典開始前に瑞陵会役員会を視聴覚教室で、記念行事終了後に瑞陵会総会を感喜堂で行った。総会では、永年勤続職員の甚目孝三氏、太田良平氏、近藤春江氏に感謝状が贈呈された。
 祝賀会の会場までの移動手段として、送迎バス(マイクロバス)を2台用意した。受付でご高齢の希望者に整理券を渡す方法をとった。送迎バス借り上げには、天野清美副会長(つばめタクシー)の支援をいただいた。

(4)110周年祝賀会

 17時からメルパルク名古屋で行われた。参加者202名、参加費5,000円。司会:一ノ瀬喜之副会長、主催者挨拶:中村利雄会長、来賓挨拶:新井忠校長、乾杯の発声:三宅養三顧問。100周年以降の10年間の出来事をスライドで紹介した。受付は当年の総会・交流会担当学年である27回生が担当した。
   

(5)110周年関連企画

@110周年記念名簿


 名簿は「同窓会の要」であるが、最低でも10年に一度は更新しないと住所不明者が増大する。記念事業に先立ち平成25年から作業を始め、平成26年(2014)秋に発刊した。以前からお世話になっている旭出版で更新をした。作成後、業者からの名簿の売り込み電話で迷惑したという苦情があった。次回更新時の課題である。

A旧講堂(感喜堂)の整備

 17時以降は教室で居残り学習が出来ない全日制生徒のため、授業後の学習場所を作ってやりたいという同窓会役員の思いから始まったことである。平成28年から定時制募集定員が1学級に減ったこともあり、可動式間仕切りによる旧講堂の分割が実現した。空調設備だけの寄付は県に受け入れてもらえないので、リース形式となり約2倍の経費が必要となった。
 放送機器、プロジェクター等を整備したため、講堂としては使い勝手が良くなり、全日制の学年PTA集会、PTA行事、定時制の卒業式や瑞定祭、卒業生の同期会など様々な集会に利用されている。

B諸先輩の業績の顕彰

 当初、写真集『杉原千畝』を来賓への記念品にするとともに全生徒に贈呈しようという意見があったが、募金が十分に集まっていなかったので、図書館に10冊贈呈することとした。
 感喜堂の壁には江戸川乱歩、杉原千畝両氏のパネルが飾られている。今後は岡部金治郎、谷川徹三、都留重人の諸氏を予定している。

C記念ゴルフ大会

 記念ゴルフ大会は2017年5月3日に62名の参加者を得て藤岡カントリークラブで行われた。詳細は「瑞陵会報2017」5頁に掲載。賞品等は参加者からの寄付でまかない、瑞陵会は優勝トロフィーの寄贈等ささやかな協力をした。(瑞陵会会計事業費から支出)

D「エコノミスト」10月24日号

 「週刊エコノミスト」は、毎日新聞出版が発行するビジネス誌で、「名門高校の校風と人脈」という連載で全国の著名な高校が順次掲載されている。数年前に担当者から各界で活躍する卒業生をリストアップしてほしいという連絡があった。五中の第一回卒業生から70回におよぶ瑞陵の卒業生の中からピックアップするのは困難を極めた。そのうちに「110周年に合わせて掲載しましょう」ということになった。実際には紙面の都合でほんの一部しか掲載できなかったのは残念であった。毎日新聞社長の丸山昌宏氏(24回)から100部の寄贈があり、110周年のパンフレットと共に市内及び尾張地区の中学校に送付した。

E石碑「五中之故趾」の建立

 平成28年名古屋市が「人道の道」を設定することで杉原氏の業績を顕彰すると、愛知県は瑞陵高校の正門横に杉原氏の顕彰施設を設置することを発表した。これに対し、瑞陵会名誉顧問(故)鳥居大氏から五中の跡地を示す石碑を建設する必要性があるとの指摘を受けた(「瑞陵会報2017」p.4)。そこで、110周年記念事業の一環として平成29年度に入って急遽五中OB、瑞穂ヶ丘中学校出身の瑞陵OBに募金を呼びかけた。これにより約100万円が集まったので不足分を瑞陵会基金から補助し、平成30年3月に建立、3月22日に除幕式が行われた。碑の石は黒宮造園から寄付していただいた。文字は瑞陵高校書道講師大矢翠光(真里子)氏(25回)にお願いした。建立を待たず12月に鳥居氏が逝去されたことは誠に残念なことであった。ここに謹んで哀悼の意を表する。
   


110周年事業に関する事前の準備等について
                                    事前の案内等はこちら
1 準備


 木会長から中村会長に変わった平成24年当初、110周年事業が話題になることはあったが、事務局は式典を簡素に行えばそれで済むだろうと軽く考えていた。
 しかし、旧講堂(感喜堂)の取り壊し計画(平成24年)に対し大正建築の遺構を残す旧講堂を保存するよう陳情書を提出し(平成25年)、県知事・名古屋市長の視察(平成25年)を経て、耐震工事(平成26〜27年)が行われると、110周年記念事業は必然的に考え直しを迫られることになった。工事を契機に旧講堂を改修し、定時制の食堂と全日制生徒の学習空間を両立させるためには、可動式間仕切りやエアコンを設置する必要が生ずる。これには数千万円の経費がかかるので110周年記念事業として対応することになった。こうして平成25年、周年行事のための一般財団法人「瑞陵高校瑞陵会基金」が作られ「110周年記念事業」の原案が出来上がった。これに平成26年以降の役員会で様々な意見が加えられ、最終的に以下の内容となった。
(1)記念式典、記念行事を平成29年10月21日(土)瑞光館で行う。
  式典後の記念行事として「水澤心吾氏一人芝居『杉原千畝物語』」を上演する。
  記念祝賀会をメルパルク名古屋で行う。
(2)卒業生名簿を更新する。
(3)旧講堂(感喜堂)に可動式間仕切りとエアコンを設置し学習環境を整える。
  放送機器やプロジェクターを設置し、講堂としての機能も充実させる。
(4)諸先輩の業績を顕彰する。感喜堂にパネルを設置する。
  図書館に杉原千畝の写真集を贈呈する。諸先輩の著作展示コーナーを設ける。
(5)記念ゴルフ大会を開催する。旧講堂(感喜堂)を使った親睦行事を行う。
(6)五中の所在地を示す石碑を瑞穂ヶ丘中学校に建立する。
(7)上記の目的を達成するため、一般財団法人「瑞陵高校瑞陵会基金」を開設し、募金を呼びかける。
(8)その他
 ・100周年以降の10年間の歴史を「瑞陵会報2017」に掲載する。
 ・本校が掲載された経済雑誌「エコノミスト」を記念式典の頃に発刊してもらう。

2 実行委員会

 記念事業の企画・運営にあたり、同窓会、学校、PTA関係者で五中−瑞陵創立110周年記念事業委員会が組織された。