クリスマスには将棋が最高!知的欲求の発生源 2001.12.20.18:00


「クリスマスの直前には謙虚にならないといけないよ」

「あの様子、脅えたみたいでしたけど」

「そうかい?自分と等身大のオランダドール買ってきて、大はしゃぎに聞こえたんだが。そいつを股にはさんで自転車で帰ったそうだ」

「でも寂しそう。自転車の速度と知的欲求の速度があわないんじゃない?」

「知的欲求を股にはさんだ娘と思えばいい。知的欲求というのは、遠大な推理小説。興味をひっぱってはなさないが、その謎は延々と引き伸ばされる。謎解きのひとつひとつの中身は実際はたいしたことない。宇宙の謎を一部解き明かしたところで、それで終ったわけでもない。ましてや人類の文化遺産なんてたちどころに消費されて消滅する。恐竜の骨をみて推理しても、その興味は所詮消費しつくされる。事実は単純で、我々の体そのものが過去の遺産をひきついでいるということだ」

「そうですか」

「まあそんなものだから、神様にすれば、どれほど高尚な知的欲求の中身も、こどものなぞなぞ遊び」

「それって自分が盗人猛々しいというより自虐的ではありませんか?」

「神様にとって幼児程度の遊びでも、この欲求を充たそうと思えば人生は楽しい。程度に応じてお絵かきしたり、パズルを楽しむのがわれわれ有限人生の相場と決まっている。問題は知的欲求がどこからも沸かなくなった時だ。誰もが、自分はどこから来てどこに行くのかという謎に色を塗る。しかし自己にさえ興味が沸かなくなったとすると、一体どうなる?そこで思うんだが、知的欲求というものは、そもそも大それた問題から発生しちゃあいけない。ありきたりな会話がその発生源であるべきだ」

「たとえば?」

クリスマスには将棋が最高!

禿おやじと聖夜を過ごそう!

「いいですねー、禿おやじに勝ってメリークリスマス!」

「棒銀で勝てれば尚嬉しい」

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剃髪!

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「絶壁頭は絶対にやらん!」