NHK杯戦

2001年12月23日放映

先手:久保利明 後手:木村一基 解説 深浦


実況マシュダ 談収録2001.12.25

「温泉どうでした?」

「やっぱ硫黄泉にかぎる。共同のね」

「ではNHK杯戦プリーズ」

深浦「ポスト羽生世代の審判の日」

解説いきなり博打モード。本気汁でやる気じゃね。

居飛車のままで15歩は異常感覚。これを受けないのはもっと異常。これは受けるべきが摩修陀一家の結論。つまり後手は穴熊を放棄せざるを得ないはず。

木村には迷いがない。羽生に匹敵する大器。ただし直情型。飛車先もふたつ突く。74歩の急戦表示で初めて長考。これに対して48玉は15歩と連動して先手得

久保の58金左は邪宗門。後手に先日手を狙われる。 木村長考で64銀で決断。一見64銀右型急戦指向。実はこれは53銀と引いては戻る先日手狙い。常識。久保羽生戦有り。39玉で先手時間得。後手不気味な態度で圧倒し心理戦有利。75歩で仕掛ける。

木村42銀という研究手発表! 久保長考。ええ顔しとる。一頃と見違えるほどの変わりようじゃね。木村も勝負師。右手でロダン、考える人。 深浦!こういう重大な局面を与太話でごまかすな!木村の女房の話が木村42銀と関係あんのか?サンマの骨?NHKええぞ!ちゃんと顔写しとるね。

久保長考で98香車!Delay1はここでは緩手。ただの逃げ。もう58金と上がっておる。98香で木村42銀に意味を賦与。久保は角打ちで一筋を狙う戦略も見え見え。 おい、深浦。まだここでも与太話やってんのか!それ全然博打モードじゃない!

「(98香では)28玉とあがりたい」そう。それを2分前に言ってもらいたい。ほれ仕掛けから歩の交換後、75歩で押さえこまれたがな。深浦「とりあえず一歩もって」アホ! 後手73銀手損の立て直しと98香緩手の一手が交換された計算。先手作戦負け確定。先後入れ替わった形。久保は早指しだからと妥協し、終盤の力で勝とうとしているだけ。

95角の常連覗き。ほれ、久保リラックスで定跡モード。爪先で指が遊んでおる。94歩突かせてなんとか98香に意味を付加しようとするがもう手遅れ。久保も当然わかっておるがな。

66角と歩をパックン「(深浦)めずらしい手ですが」木村当然の真剣白刃取り!67銀では、木村77歩と飛車取りにバシっと行く。角交換成功。後手居飛車優勢確定。久保はここで手盤を握ったことに満足せざるを得ないのですでに終盤型思考。ところが76歩の合わせでまた中盤のねじり合いを期待するのではつらい。 あとは一直線。「手があたりますね」当たるのは当然。

各5分持ち時間。木村74銀?久保56角?変じゃね。ここは良く調べないとわからん。明かなのは久保が期待したねじり合いに戻ったと楽観していること。木村ここでロダンをやめて穏やかに考える。勝負師とはコイツ。本当はしめたと思っている。

88歩と垂らす。ここで久保の緩手98香車が停滞手から悪手に逆行転化久保の負け確定。 「このまま終わっては困るので」久保の終盤力に期待するってか?はっきり言わんかい!久保はもう56にクソみたいな角を手放しており逆転は有り得ん!修羅場なし。もうええね?あとは見苦しく並べるだけ。

「でも木村さんの温泉モードが期待できますので、もう少し見てください」

ばっか。木村は竜王戦挑戦者決定最終戦で心底懲りておるはず。なんでコイツ竜王戦にでてこなかったんジャイ!ばかたれ!

「でも深浦先生が、逆転の目がまだあると」

おい、深浦!タイトル取る気あるんかい?

「棋譜最後まで取ります?」

途中まででええ。他棋戦で温泉モード1回みせると、久保も投げる気しないだけ。本来なら即投了。公共電波の無駄使い。棋士は自分のことばっか考えておるわけじゃない。NHKが悪い。

「あの将棋パトロールがガンですね」

そう。石田の昭和の名局を復活すべき

136手後手勝ち