Mashuda BBS 2002.10.19-10.22 No.1126-1148

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/23 Wed 03:44:49

東電の原発トラブル発生で現在８基の原子炉休止状態。電力不足は液化天然ガスを緊急輸入し火力発電で補うことに。休止中の石油火力発電所も稼働させる二段構え。ガスの利用ということで東京ガスは便乗工作。ガス洗脳工作の一環として、かの名作「カンタ君」に継ぐ家庭用ガス家電を試作中。ガス電気変換装置「ガスデン君」の発売の真偽は?

ﾊ投稿者：アベ一族 ﾊ02/10/23 Wed 03:29:17

はい。「マヌケ発言」撤回しません。あの人達はマヌケなんです。玉姫さんならオマヌケといいます。将棋の阿部さんだったらタコと言うでしょう。
辞書みてごらんなさい。
「ヌカリがあることが」=「マヌケ」です。
「マシュダがヌケてる」=「マヌケ」です。
「オマタが抜けおちた」=「オマヌケ」です。
「ハブがアベに負けた」=「タコ」です。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/23 Wed 03:09:41

おいヘラルド、なーにが言論統制なんだ?　おまえなー戦前生まれでもそんなこと言ったらはずカシーゾ。あんなもん読んでるの外国にいる有閑マダムだけだって。発行部数きいたら読朝毎なら笑い転げる数だろーに。週間将棋といい勝負だって。金と数だけじゃなくって質とバランスっていいたいの?　あれワシントンポストとニューヨークタイムズのいいとこくっつけただけだって。所詮新聞なんて誰も信じてねーの。信じてるフリしてるだけなんだって。横町のババアだってそうだよ。ホトケと読売どっち信じるってきいたら、読売って答えんのイネーだろ。ホトケとアベなら微妙なんだ。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/23 Wed 02:37:55

シラク仏大統領「ブッシュんとこの対イラク新決議案、ふざけてんなー」
ラスムセン(デ)首相「フセインにストリップショーやらせる気ですかね?」
ドビルパン仏外相「ソレ、クレージーホースで大受けかも」
シラク仏大統領「個人的には見たいが」

一方ロシアでは
イワノフ外相「とりあえずタス通信で不快感の意を匿名でだしとけ」
ラスプーチン二世「また某政府高官ってやつですね」
ボルトン米国務次官「おい!　俺の前で打ち合わせすんなって」

ﾊ投稿者：ああヘラルド・トリビューン ﾊ02/10/23 Wed 02:15:43

なーんか夜中になるとここに集まるって、あんたたち蛾?
ＩＨＴがＮＹＴに完全買収。ワシントン・ポストがＩＨＴの50%の株ぜーんぶニューヨーク・タイムズに売却。これでＩＨＴは100%ＮＹＴ傘下。エグイ言論統制に期待。朝鮮日報顔負けカモ。米ちゃんはＮＹＴネタ使い放題でゴキゲン。世論操作、外交戦術バッチシ。ヘラルド・トリビューンもこれで完全に牙抜かれて入れ歯。シミジミ。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/23 Wed 01:52:35

国内もヤシキっぽくなっとるやん。竹中さんの不良債権加速定跡の中間報告、自民に総スカンくらって月末に延期なんやと。竹中さんも小泉さんに裏切られたって言わんといてな。山中先生開き直ってんやんか。議会制民主主義は金のやり取りホント大変。ラチあきまへん。

ﾊ投稿者：D.Cヤシキfanクラブ ﾊ02/10/23 Wed 01:38:10

ワシントンの菱沼ちゃん、ブッシュさんの意外な発言レポート23:25してっけど、「戦術の転換」じゃなくって、あれ単に北朝鮮シフトに逆行相転化しただけっしょ。言葉じりだけみると、ついこの間までイラク政権打倒って豪語してたブッシュさんが「フセイン政権存続の可能アリ」って言うんだから、調子いーよねー。まあケリーさんの安保定跡みて、丸山流できましたか。ハブなら「これは悪手」だって絶対に言うな。ハブみたいなのに政治家やらせたらコワイって。
まあ、なんだかんだ言って、国連安保理で米国の強行路線が総スカンくらったんで、急戦あきらめたってことでしょ。そんで今度は北朝鮮をターゲットにしたばっかしだしね。イラクへの圧力和らげれば、自動的に北への反動が高まるという読みでしょ。米国の善悪不変法則は、これでバランスとれてんだね。

ﾊ投稿者：玉冷え ﾊ02/10/22 Tue 06:51:21

あんたケリーのやり方に怒ってんでしょ。昨日は順子さんばかりか言語障害意味不明の石破にまで根回ししてんだからさ。でもケリーは少しは儀礼を勉強してきたんだからいーじゃない。順子さん座るまであのデカイ図体、直立不動でぎこちなく固まってたわよ。キッシンジャーまで担ぎ出して昨日は抱腹絶倒。だってイラクより北の核家族が脅威だっていきなり言いだすんだから。一日で全米の論評替えるのに必死よ。イカーに日朝国交正常化が米国の試算表にあわないかってこと露骨に訴えるよーなもんじゃない。ケリーに安保宮まいりさせるんじゃ、米国も新定跡創れなかったってこと。王座戦の第1局のハブの苦悩とオンナジね。日中朝が新防衛協定つくるのがアジアにとって健全なのに、ケリーがでてくるんじゃ同情したーげないと。米国は古典定跡愛好家が枯れ雄花寸前なんだから最後の余韻楽しみましょ。障子に群がる♂の蚊と思えばあわれなもんよ。読ちゃんトコは不眠症なんだから、おバカさん役やらせてあげなさいな。去年の衛星中継の時なんか、マシュー大笑いよ。あのヨレヨレ顔ナンジャってね。日経なんか坊んトコにわざわざ張り込み使ってたくらいなんだから、今度も大いに楽しませていただきましょ。
いい時期ね。核問題も北の原発家族に落ち着くでしょ。米国もよくいうわよねー。マイクロソフトの独占禁止法違反もそろそろ本腰いれてくんないと。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/22 Tue 01:59:25

怒んなって。本社が腐ってりゃ記者もやる気なんかでねーだろ。竜王戦の担当者見てみろ。イタイ系日記と根が同じだろーが。しかも酒場の話で棋士を肉から評価する薄汚い手法は先輩から学んだ伝統なんだよ。だっから将棋はいつまでも大衆芸能のまんまなんだって。コイツラが中身語れるワケねーだろ。掲示板への書き込みは著先権が自分達にあるってワザワザ書いてるやつらだよ。投稿者に権利がないって言ってんだから、完全なファッショだろーに。ロシアのことなんか言えねーバカなんだって。自己弁護する場所をお仲間と確保してーだけなんだって。コイツラは竜王位で格上げ狙って実は将棋自体を汚してるだけだって去年でわかりきったことじゃねーか。ジっさんみてーのはもう二度と現れネーよ。またここでパロディやってハブの将棋の正体を米国と比較してやれって。だっから阿部の挑戦に意味があんだよ。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/22 Tue 01:07:23

読売10月21日23:46にモスクワの記者がレポートしてますけど、おかしなこと言っていますね。ロシア国民の好感度ナンバー１は「欧州最後の暴君」アレクサンドル・ルカシェンコ・ベラルーシ大統領だとしております。その根拠が露シンクタンク「世論調査基金」だというから呆れます。露国民１５００人を対象に12日に行なったアンケート調査とのこと。日本の好感度調査と同じと考えているのでしょう。平均的思考が行き届いた日本では1000人で蓋然性が求められますが、ロシアでは単に市場操作としか見られておりません。記者は好感度調査が日本と同じと考えて、ロシアに先進国並みの議会制民主主義が根付くのはまだ先の話と結論までしていますが、これはロシア国民怒るでしょうね。外国にいる記者にはこのように浮く方もおられるようで。突然外国のホテルから、掲示板にイタズラする記者も居ましたから。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/21 Mon 15:44:03

坂口さん死んでます。声がでません。ほとんど妖怪です。
下村さん、「物売り」の物真似で閉会宣言やってます。自民のハンドスピーカーは「秘書問題払拭しまーす」

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/21 Mon 15:17:00

「痛みよりハゲましの改革なんだって、このハゲ!　中小を助けんのトーゼンだって言ってんだろーが」
「共産党は北朝鮮を地上の楽園と言ってたろ!」
「社民党は拉致なんかねーんだって論文、最近までＨＰにのっけやがって」

ﾊ投稿者：民主党シナリオ部隊 ﾊ02/10/21 Mon 15:03:38

そりゃないッスよ。鳩山党首、今中野先生の脇で笑ってましたよー。せっかくここで教えてもらったとおりの煽り定跡なんですから、万年スダレ禿はカンベンしてくださいよー。中野先生にみられたらこっちが殺されますぅー。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/21 Mon 14:56:06

気にすんなって。ほとんどまともなこと質疑してねーんだから。シイタケ銀行なんとかするって言ってんのにコイツラなに聞いてんの?　こんなスダレ禿ワザワザ殺してムショはいりたがるバカいねーだろ。モーテル「ニュー鳩山」の守衛が立ち小便やってるだけだって。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/21 Mon 14:45:53

完全に切れてます!　小泉内閣クソミソにけなしてます!
「おめーのごまかしは、大本営発表と同じじゃねーか」
「なーにが柔軟かつ大胆にダ!　意味不明なこといってんじゃねー」
「大恐慌寸前なんだって」
「中小に自殺させんのか?」
「おい竹中、学者の実験場にすんなって」
「小泉、おめーが族議員だろーが、財務省の族議員なんだって」
とどまる所を知りません。皆さん真っ青です。今晩中野さん殺されるかも知れません。鳩山さんが中野さんに汚れ役やらせるってコレでしたか。野党根性丸だしでいいのでしょうか?

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/21 Mon 04:47:51

福田官房長官もいい加減に「安保男」のケリーさんに言ってくれませんと。安保だって、こっちがそろそろあそこから全軍引き上げてネって言外に断固たる決意みせたら、あのタヌキオヤジったら「失業者増えるからそこをなんとか」ってワケ?　挙げ句に帰還兵士に撃ち殺されるカモって冗談。すっかり軍隊のマネージャー気取り。こっちが強硬な態度見せると、「冷戦時代は米国の核のおかげで日本は侵略されずに済んだ」ってまーだ恩着せがましく冷笑するんですから。なだめすかしに恫喝の繰り返し。アーミテージさんより人気おちるわけでしょうに。イラクに至っては「国際社会への挑戦」だなんて言葉よくも使えるもんですこと。西部劇やってるつもりなのね。悪役居ないと軍隊ビジネスにならないって確信してるのね。私だったらこう言います。「米国の兵隊さんは日本のファッションになりましたわね」って。子供たちだってＧＩジョーが好きだったんですよってね。
昔気質だからケリーさんは人気落ちるんでしょ。同じ事言うにしてもボケたタヌキじゃねー。ネタバレのハマトカゲ定跡使って、フクダッチまで騙せると思っているんですから。今度はバリ島やフィリピンでテロが多発してるから、一緒にイラクイジメとテロ叩きやろうだって。そんな言い方じゃ、大人の不良を国家が雇ってきたようなもんでしょうに。ベーカーさんみたいにうまく表現してくれないとバカ丸出しですよって誰か教えてあげて。じゃなきゃ今日私が口滑らせて言ってしまいかねませんわ。安保は軍隊ショーで存続しちゃいましょって。破れたＧＩジョーの箱を後生大事にするのが日本人なんです。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/21 Mon 01:22:43

イラクのフセイン大統領は歴史史上前代未聞の国民支持率100%でゴキゲンです。なんと数千人の囚人を全員、恩赦で釈放しちゃいます。政治犯も殺人犯もレイプ犯もまとめて監獄からイッテキマース。監獄は一挙に暇となり、失業を畏れた看守達は、笑顔で又来てねと囚人達を見送ることでしょう。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/21 Mon 01:05:44

ケリー「最近オレ、アーミテージより人気落ちてんですけど」
ブッシュ「ジジ臭いからね。米朝枠組み合意は破棄しといて」
「北への重油提供もストップ?」
「メインは軽水炉建設の中止。日本にもやめてって言わないと」
「丸ごとレンタルされたら?」
「あれ冗談でしょ」
「日本を煽ったらまたオレの人気落ちゃう」
「ニューヨークタイムズに先にネタばらしといて」
「公式発表は様子見てから?」
「竜王戦始まるしね。いきなり煽るとトバッチリくらう」

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/20 Sun 05:17:24

一枚の絵をデジタル画像に変換し、そこからドラマを作り出すことは可能である。このようなＣＧと同じ変形は文字や音の世界では早くから行われてきた。ひとつの主題や歌から壮大なドラマを構成することができた。ではなぜこれほど文字文化が廃れてしまったのか。よく言われる原因は本にして書店で販売するという旧態依然の出版業。古い本で一杯の書架に、本など誰も追加して置きたくないのである。本を蓄積すべき教養として読むという習慣も廃れた。なぜならば一度読んだだけではすぐに忘却してしまう一般教養など今は求められていないからである。したがって今出版社が求める本というのは、生活に役立つものか、アミューズメントである。純文学は地に落ち、研究書などは自費出版の様相を呈している。こういう現状をふまえた上で、文字で可能なことを考えなくてはならない。
まず文学を志すものは出版社を見切らなければならない。彼らは自らを養うために、文学を志すものを今後ますます餌食にする態度を露にするであろう。それも音楽産業より低いレベルでそれを行なっている。書店や図書館に自分の本が並べばそれでよいという者は、それが自己満足であることを知るべきである。その対貨は自分を生かすのにさえ貧しい限りであり、それでもそれを純粋に求めるならば、徹底的に自分史を貫くべきであり、出版という形態はそのマイナスにしかならないであろう。出版社の外部アルバイトのごとき文筆家はフリーライターではなくただのフリーターである。また文学賞のごときものは、未来の文学を志す者は決して求めてはならない。それが傑作であった場合、もらい乞食のごとき出版社に全ての著作権を奪われる。賞金めあてに満身の作品を捧げてはならない。
では本題。文字でできることはまだある。新しい価値は生まれる。それは宇宙定数のごとき一定したエネルギーの斥力で、それを駆使するものを鼓舞する。死んだはずの文字は蘇る。それは永遠の命をも与えられる。上記の出版社という名詞を国家に置き換えて読んでみよ。社会に迎合すべきと論じた者は国家の奴隷にはなるまいと思うであろう。上記の出版社という名詞を、宇宙と読み替えてみよ。出版社に身売りを拒んだ者も、宇宙になら身を捧げようと思うであろう。この名詞総入れ換えは、過去の文学でも簡単に出来る。ファウストとメフィストフェレスを入れ換えて見よ。昇天するのはメフィストフェレス。このような手法は音楽の世界ではゲーテ以前では当然であった。主題がひっくりかえることさえ書法であった。男女が入れ替わることなど手法としては当たり前のことであった。しかし歴史は道徳と秩序を求めたのである。かといってかつての手法をファンタジーホラーなどという分野に入れてはいけない。古すぎる。ホフマンやビアスのやったことを一世紀も経た我々が繰り返すべきではない。この国で禁じられたポルノ指向などはもっと愚かである。マンコと書けずにコーマンと書く行為は、キャバレーの住人がすることである。ＳＭ小説が市民権を得たなどと豪語する者はもっと愚かである。彼らが言う市民権など出版社が儲かるようになったというだけのものであり、その内容はサド以上のものでは有り得ない。そこにあるものは卑猥な性器だけである。新しいＳＭとは外部のペニスが自分のものと同化する。したり顔で政治家のような発言をしたがる者も無視しなくてはならない。彼らが欲しいのはこの世の名声と色気だけであり、真理ではない。歴史をおもしろおかしく解釈したり、伝記を書きたがる者はそれよりタチが悪い。自分が絶対に傷つかないような場所で、他人の過去を自分のものと勘違いしていじくり回しているウジ虫どもと知るべし。これは彼らの最も優秀な者が書いた自分史を読めば明らかなことである。自分自身の死生観など無きに等しい中身である。あげくに天皇陛下万歳と叫んで公的死を望む悲劇を自ら演出するだけである。それさえもできない者は、自分を従軍慰安婦にして昇華させようと試みるが、結局従軍慰安婦にはなれずに、被害者意識を訴えながら冷笑するのみ。こういうばかげた連中は、愚かな国が繁栄している間は生きているが、やがて消えて行く。
再び本題。文字でできることはまだある。自分自身を変身させることである。これは幻想上の可逆的変換を楽しむ戯れではなく、また外科的性転換でもない。文字のみでそれを行ない、しかも次々に変身するが、グレゴール・ザムザではない。玉三郎の七変化でも、キューティーハニーでもない。職業的に言うならば、全職種のローテーション。八百屋と菓子屋が仕入れ後に販売業務だけ入れ換える。会社経営的に言うならば、全社員が半日取締役。こういうことが今の日本には求められている。政治的には北方領土を日露共同で開発するという発想転換。
家庭はどうなるか。まず性の問題。性の目覚めという人間にとって最も衝撃的で積極的な営みにあからさまな規制はない。ばか者どもは同性愛も性であることを教えた上で、それは国家にとって非生産的であるなどと教える。そんなことを言えば、夫婦の日常的セックスも国家にとって非生産的。それが明日の仕事への活力だと弁明する親はもっと愚かである。ここで文学というものが必要になる。未来の性を教育するものは、学校制度や法律を土台としたものではなく、より自由な世界観をもつ文学が有効。
では夫婦はどうなるであろうか。フリーセックスという原始的な形態では美醜老若による差別化を解消できない。本当に進んだ夫婦はそのようなものを外部に求めない。子育てが終わったあとのセックスは幻想の産物。腐れマンコとなった妻は、幻想の産物として絶世の美女に蘇えればよい。技術発展にともない老いた妻は美女に変換できる。顔の皺をとってつるつるにしたり、好みの女優に移し変えたり。それが皺のある現実の妻の顔となった時、訪れる瞬間の幻惑。夫は妻を過去から現在に至るまでの集積として崇めるようになる。妻は自分を崇める夫を最も高貴なものと敬う。そこに古今東西の美男美女がオーバーラップするはずである。そこには一夫一婦制などという珍奇な制度は必要ない。おのずと一夫一婦が最良の愛の形態だと気がつくはずである。色は重複する度に黒に、光は重複する度に白になるが、愛は重複する度に七色の虹と輝く。欲望を追い続けたアメリカ映画は結局、一人の相手に時を隔てて重複した愛に最良の結晶を求めたのであった。タイタニックしかり、マディソン群の橋しかり。そして未来の夫婦はこのよく知られた多重愛効果を他人や劇にではなく夫婦間で得るはずである。この多重愛効果を知悉した親こそ、子供に愛が教えられる。子供は目の前の人やものしか愛せないが、私たちはその相手の過去から未来まで限りなく愛せるのだと。そこには成長する子供という愛の結晶だけでなく、夫婦間でも尽きぬ愛欲が泉のようにわき出ている。それを教える最良の手段は文字。文字は真理を教える。それを補佐し疑似体験させるものが映像。
そして宗教の問題。生死をいかに把握するか。これを語るとき情緒的であってはならない。また神という定義不能な高等言語を不用意に使用してはならない。人はまず死というものから考えるべきである。そして人は今のところ社会的に死ぬ存在。どこで生まれたかもわからず、一人きりで死ぬことは許されていない。無脳障害で生まれた赤子も、私生児として生まれ幽閉された名なしのゴンベエも同様。人間というものは自分以外のものを認識する生命体であるがゆえに必然的に社会的ならざるを得ないとされてきた。では非社会的に死ぬことはできるか。実はそれを宗教的死と呼ぶべきなのである。宗教的世界観とは、現実世界を幻想ととらえる。この幻想から目覚める瞬間を死と呼ぶのである。なぜそれが可能であるのか。それは人間自体に現世とあの世を認識できる機能が備わっているからである。この認識の根幹をなすものが自己認識機能と自己保存機能である。(00.03.31)

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/20 Sun 04:42:28

三島由紀夫の三つの失敗と文学的意義
三島は目の前の事物をすべて書き尽くす意欲を常に持っていた。しかも詩人と同じ密度でそれを行なおうとした。さらには思想を取り入れようとした。しかし思想は疑問符として提示されたのみである。そこで日本文学の前例に倣い、事物にそれを語らせようとしたが失敗したのである。三島という名前に架せられた文学行為は、近代日本の過渡期が生んだ知的悲劇であった。川端が一歩下がったところで事物に語らせた不気味な山鳴りの方が完成度がはるかに高い。三島の失敗は時代の限界である思想の貧困さを、現象と認識の双方向から解明しようとしたことにある。なぜこのようなことになってしまったのか以下に述べる。
1：社会的失敗
三島はもともと羽を生やしたアウトローの資質を備えていたが、腐ったエリートコースに立ち入ったために、潜在意識に極端な皮肉を凝固させた。傷だらけの幹から出た樹液が琥珀の輝きを放つという類の自己正当化の表現を彼は好んでいる。青年の破滅は盲目となった透。その養育者の本田は醜い老人。事物に映った詩の密度は、実際は琥珀の輝きなどではなく、三島の自意識によって馬の毛にすり減らされる消耗品となり果てた。自己を卑下した皮肉の肉塊で血塗れとなったのである。これを書けと言うのは時代の要請であるが、それは本来、文学がやるべきことではなかった。かつて文楽や歌舞伎で成功したこの悲劇は、現代日本では漫画やアニメの方がはるかにダイナミックに再構成できるのである。三島はこの近代日本のダイナミズムに乗れなかった。
2：思想的失敗
三島の描写力は海や空のような一見なにもないところを表現するときに威光を放つ。海に船がある。空に鳥が飛ぶ。ただそれだけのことから運命の稲妻を見ようとする。だが、そこに疑問符をつけてはならなかった。それは梶井が本の上に乗せたレモンによって認識を分解して再構成しようとした矮小な試みと幾分も違わないのである。それを仏典で補おうとする作業は見苦しい限りである。
3：職人的失敗
三島は連載という形態で己の文学を汚してしまった。漱石は迎合したが、三島はそれに迎合さえもせずに己を貫こうとして、馬鹿な土壌に最も高貴なものを二束三文で売りつけてしまった。

三島文学の意義
三島文学の意義はふたつある。
1：翻訳可能な修辞の収蔵庫としての楽しみ。
2：バロック人間喜劇として読む楽しみ。
つまり、資料探しの楽しみ、或いは漫画と同じ楽しみ方。ここから思想を真面目に読もうとしてはならない。それを求める者は別な本を読むべきである。

ﾊ投稿者： ﾊ02/10/19 Sat 22:25:16

コリン・ウイルソン＋ドナルド・シーマン「世界醜聞劇場」
カスタネダ、シュリーマン、マクファーソン（オシアン偽作）などの虚偽の数々をスキャンダルの範疇にすることはおかしい。 田中角栄やマイヤーリング事件などの政治関連はほとんど新聞記事以下のレベル。また文学者、哲学者のセックススキャンダルを扱う著者の態度はワイドショーのコメンテーターとさほど変わらない。彼の取柄は資料をできるかぎり多く陳列するという博物学の手法であり、その思想は貧しい限り。

コリン・ウイルソン＋ダモン・ウイルソン「世界不思議百科」
著者が胡散臭い似非文化人であることは、例えばレンヌ・ル・シャトーの扱い方でも明白である。これはこの本が出た後に、すべて虚偽であることが明らかになった。その偽造資料をいかにも懐疑的におもしろおかしく読ませようとする手法は、子供向けの世界怪奇物語と根本的に変わらない。それを隠ぺいしているのは彼が他の資料をもっともらしく陳列しているからであり、すべて資料の責任ということで著者は責任を一切回避している。もともとこの類の本は胡散臭いものとして出版すべき。バミューダ海域の謎は海底からのガス噴出であることなどが後の調査でも明らかになっているし、イエズスの死体をくるんだとされるトリノの聖骸布はアイソトープ検査で１４世紀の偽作ということも判明している。