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入玉するの大変。だから久保は直感的に15歩だった。
相矢倉の後手最大の魅力は入玉。逆に先手玉が入玉しようと思って銀の厚味に頼ると壮絶83桂喰らって自滅。一体誰が飛車のアタマに自陣桂打つことを考えるのか。駒アタリ奇数番3となる変化なので当家はひとめだったが。
そこで先手は偶2を取ることが作戦主軸。後手玉が入玉困難ならば1手繰り上げて45銀を先に指す。44歩の瞬間に64歩で偶2、そこでマシュダ一家奇手83桂の奇3ならば57角で迎撃。今度は45桂がないために57角可能。これではまだ平3だが75桂同角で偶2に戻せる。今度45歩で銀取ると63歩成で先手勝ち。羽生得意の入玉目的の27銀さえない。
第四変化まではいずれも73手で先手勝ち。第五変化も63手57角で先手勝ち。
久保推奨の15歩も不要。
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