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本譜39歩よりはるかに変化が多い。行方が金底の歩岩より固しとシノに言っていたが「底歩100年の患い」が当家優先の格言。3筋に歩が立つと色々工夫できる。45桂が詰めろ逃れの詰めろにならずに33歩で後手玉頓死まで。
控え室変化の盲点は45手め26角に59ととしたこと。
後手の頼みは37歩成で得た1歩。その歩を使って35歩の中合いで作成。52歩以下52金で勝負。角筋停止の35歩がミソで同とには同飛で十字飛車完成。59と変化では59飛打がない。32銀打は逃げて以下先手が77銀と壁銀解消した瞬間69銀で寄り。28飛と言う鬼のような手で絞め殺す。69金で銀を取らせて仕上げがここで初めて59と。
以下矢倉の堅陣がと金の威力で崩壊する様は壮観。
しかしやはり後手には歩が二枚残ってしまう。
先手に歩1枚の変化なので68玉の手損がなければ第一奇偶反転のみの変化だったと言うのが当家の結論。
行方に騙されて59とで作成すると先手もって指す棋士もいるかもしれないので羽生が感想戦で触れないのは当然。ここは初日の真田の感慨が正しい。つまり53歩成+49と金変化は羽生が絶対の自信をもっているはずと。真田も竜王挑戦した棋士なので直感が鋭い。
ナメちゃんには随分楽しませてもらった。
そのひとつが羽生も顔負けの二枚角七変化。
後手二枚飛車と先手二枚角の攻防戦演出は独りで楽しむしかない。
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