マシュダ一家
勝負衣の下落
竜王戦第3局 53歩成+49と金=26角変化のこと
竜王戦第3局 手損角換り対早繰り銀 1手遅れの擦れ違い
気になるウラウラ
森下の居飛車講座 森下システムの腑分法
竜王戦第2局 相矢倉 裸踊りを見せた渡辺明
芸術の話X 竜王戦第1局のオチ
芸術の話4 終点がふたつある場合
芸術の話3 穴熊を現代的と呼ぶ場合
芸術の話2 遊び枠が芸術の個性
竜王戦第1局その後

竜王戦第3局 53歩成+49と金=26角変化のこと  投稿者:マシュダ一家  投稿日:2008年11月15日(土)09時18分36秒
  本譜39歩よりはるかに変化が多い。行方が金底の歩岩より固しとシノに言っていたが「底歩100年の患い」が当家優先の格言。3筋に歩が立つと色々工夫できる。45桂が詰めろ逃れの詰めろにならずに33歩で後手玉頓死まで。
控え室変化の盲点は45手め26角に59ととしたこと。
後手の頼みは37歩成で得た1歩。その歩を使って35歩の中合いで作成。52歩以下52金で勝負。角筋停止の35歩がミソで同とには同飛で十字飛車完成。59と変化では59飛打がない。32銀打は逃げて以下先手が77銀と壁銀解消した瞬間69銀で寄り。28飛と言う鬼のような手で絞め殺す。69金で銀を取らせて仕上げがここで初めて59と。
以下矢倉の堅陣がと金の威力で崩壊する様は壮観。
しかしやはり後手には歩が二枚残ってしまう。
先手に歩1枚の変化なので68玉の手損がなければ第一奇偶反転のみの変化だったと言うのが当家の結論。
行方に騙されて59とで作成すると先手もって指す棋士もいるかもしれないので羽生が感想戦で触れないのは当然。ここは初日の真田の感慨が正しい。つまり53歩成+49と金変化は羽生が絶対の自信をもっているはずと。真田も竜王挑戦した棋士なので直感が鋭い。
ナメちゃんには随分楽しませてもらった。
そのひとつが羽生も顔負けの二枚角七変化。
後手二枚飛車と先手二枚角の攻防戦演出は独りで楽しむしかない。
 


竜王戦第3局 手損角換り対早繰り銀 1手遅れの擦れ違い 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年11月14日(金)23時58分38秒

当家リクエストの相腰掛け銀なら通過儀礼。羽生が序盤穏やかに迎えてくれた。渡辺は喧嘩売るように早繰り銀急戦に。握手を拒否して羽生を挑発。この戦形で勝ったことない?
35手め79玉は敗着。初日昼で終わった。二日目は殺し方の問題。
45手め68玉で先手の手損が白昼晒され第二奇偶反転が必然変化帰結。46手めまでに合計4回の偶2を取っている羽生。46手めの封じ手が後手逆転勝勢を決定的に。前項までに再確認したこと。森下シスはMO4で逆転に成功すると。森下が第3局の立ち会いだったのは偶然ではない。渡辺が気がついたのは初日夕刻。
封じ手では29飛成も行方推奨の45桂も偶2だが進偶2と平偶2の決定的な違いがある。紛れがある45桂。当家の帰結も29飛成。
羽生の怒りの発露は48手め54歩。最強は37歩。53歩成を指させて寄せあい勝ちが武士の介錯。54歩は渡辺相手に無駄手1。興業将棋として午後までもたせようとしたのならば余興。では羽生が渡辺を駒を余して殺そうとしたのか?53歩成変化の最善手は控え室検討の63銀ではない。65桂阻止の66歩。この形にすると先手玉が二手空きになり53との威力を援護射撃。恐らく渡辺には指せなかった手。66歩とは森内の代名詞でもあった。一見受けだけに見える手が最強手とは当家も意外だが羽生が一晩で察したことは想像つく。
もうひとつの深層心理は53とを作らせても後手が勝つ対康光戦での当家局後指摘。53とを作ったのは当時羽生だった。
37歩53歩成は第八変化で初めて先手に勝ち筋がでる。第九変化で後手勝ちに。羽生は通常第五変化まで読みタイトル戦では第七変化まで読んで勝ってきた。藤井あたりは第三変化までしか読まないので負けて当たり前。65桂阻止が先手が勝つ最低条件であることは渡辺も悟って本譜羽生の生殺し路線で49手めに53角打。1手後れた決定打37歩は今度は駒アタリ奇数番3。よって51手めに渡辺が最善手を指せば逆転の素地。行方がひとめだった52歩。元もと新手79玉は行方が初日に「ある手」と述べ渡辺が便乗した手。羽生はそんな手ないと断言する場合局後「知らなかった」。渡辺が初日に行方を悪人扱いした為に二日目は悪人の最良の忠告を信用しなかった。ピーターと狼。断言魔とビッグマウス。ハブとカエル。行方不明のジャンケン。
初日で控え室も局後の渡辺も先手敗勢と感じていたが即の37歩は第八変化で後手負けと読んだ棋士はそこにいない。だからペラペラ戦記。渡辺をダメにしたのは肩書き人間の群れ。中原や羽生が若い頃競馬場に行った姿が想像つくか?渡辺明には一度忠告したが猿人に薬漬けにされた。羽生を深層で怒らせているのはこうした太鼓持ち。盤駒程度で羽生は怒らない。
今度は先手が一手後れの52歩。76分考えて羽生は54手め41玉。深浦戦最終局で体験したことの再確認。52金がなぜダメなのか知りたいと真田は叫んだ。彼らは藤井同様第三変化までしか読まずに叫び断言。延々つるんで話のタネだけ拾って生きる似非翻同様。
羽生の思考痕跡は明解。1歩買うのに1千万払えるはずの本局で2枚も余して挑戦者に勝たれたら読売の温情もここまでかもしれない。猿人座らせるより小田と西條が記録係脇で並んで終日座っていた方がマシ。この無駄な2枚とはまさしく54歩と52歩の合算。
こうやって読んで行くと永世七冠とか永世竜王とかまるで興味がなくなってしまう。


▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △8四歩 ▲2五歩 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲3八銀 △3三銀 ▲6八玉 △7二銀 ▲3六歩 △6四歩
▲3七銀 △6三銀 ▲4六銀 △5四銀 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 銀 △8五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 銀 △5五角 ▲3七歩 △2四銀 ▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △3三桂 ▲7九玉 △3六歩 ▲5六歩 △3七歩成 ▲5五歩 △2八と ▲5四歩 △3八と ▲同 金 △4九飛 ▲6八玉 △2九飛成 ▲3九歩 △5四歩
▲5三角 △3七歩 ▲6四角成 △3八歩成 ▲5二歩 △4一玉 ▲2一銀 △4二銀 ▲3二銀成 △同 玉 ▲2二歩 △3一金 ▲2一金 △5三銀打 ▲3一金 △同 玉
▲6三馬 △5二金 ▲2一歩成 △4一玉 ▲7一銀 △6三金 ▲8二銀成 △5六桂 ▲7七玉 △5九角 ▲6八金打 △同桂成 ▲同 金 △6九金 ▲7一飛 △5一金
▲7九銀 △同 金 ▲7二角 △6四金 ▲6三桂 △6八角成 ▲投了
86手で後手の勝ち


感想戦のオマケ
26角変化で一晩楽しんでくれとのこと
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △8四歩 ▲2五歩 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲3八銀 △3三銀 ▲6八玉 △7二銀 ▲3六歩 △6四歩
▲3七銀 △6三銀 ▲4六銀 △5四銀 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 銀 △8五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 銀 △5五角 ▲3七歩 △2四銀 ▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △3三桂 ▲7九玉 △3六歩 ▲5六歩 △3七歩成 ▲5五歩 △2八と ▲5四歩 △3八と ▲5三歩成 △4九と ▲2六角 △中断



気になるウラウラ 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年11月10日(月)02時06分13秒

当家では三浦はすでに藤井の上。誤算家以外では丸山郷田三浦が立会い人など引き受けない棋士。

棋戦:第67期A級順位戦5回戦
先手:三浦弘行八段
後手:深浦康市王位
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8四歩 ▲7八金 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲6八玉 △3三銀 ▲3八銀 △6二銀 ▲7七銀 △6四歩
▲5八金 △6三銀 ▲7九玉 △9四歩 ▲9六歩 △4四歩 ▲4六歩 △5二金 ▲4七銀 △4二玉 ▲5六銀 △5四銀 ▲3六歩 △3一玉 ▲3七桂 △1四歩
▲1六歩 △7四歩 ▲6六歩 △7三桂 ▲8八玉 △4三金右 ▲4八飛 △2二玉 ▲5一角 △7二飛 ▲4五歩 △2六角 ▲4七金 △4五歩 ▲2八飛 △4四角
▲4五銀 △同 銀 ▲同 桂 △4二銀 ▲6三銀 △5一銀 ▲7二銀成 △8五桂 ▲7一飛 △4二銀打 ▲2四歩 △同 歩 ▲6一成銀 △6五歩 ▲5一成銀 △8二角
▲2四飛 △2三歩 ▲7二飛成 △1九角成 ▲2五飛 △2四香 ▲4一銀 △3一金 ▲5二銀不成△1三玉 ▲4一成銀 △2五香 ▲3一成銀 △7七桂成 ▲同 桂 △4九飛
▲4三銀成 △同 銀 ▲2一成銀 △8九銀 ▲7九金打 △7八銀成 ▲同 金 △9五歩 ▲7九桂 △9六歩 ▲9八歩 △6九銀 ▲6八金打 △2四玉 ▲3三銀 △同 角
▲同桂成 △2七香成 ▲3七桂 △同 馬 ▲同 金 △同成香 ▲6七角 △9七桂 ▲同 歩 △同歩成 ▲同 香 △9九銀 ▲9八玉 △9六歩 ▲同 香 △9五歩
▲同 香 △9六歩 ▲9七歩 △7八銀成 ▲同 金 △8八金 ▲同 金 △7九飛成

41=51角が7-2Aだが当家のみ森内を素材に39=48飛疑問説を唱えていた。唱えたというより大爆笑だったかもしれない。
それでも最近タイトル戦で手損角換り腰掛け銀がなかったので面白い。
深浦は入玉構想で当家分析と一致。三浦追い上げたが終着駅で降り間違えて線路に落下。気になるウラウラ。


森下の居飛車講座 森下システムの腑分法 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年11月10日(月)01時37分12秒

シノとのコンボがいいのでついつい全部見てしまう。
26歩43金型で68角は元祖が中原だったと森下。奨励会時代から中原の棋譜はすべて並べていたのに最近その意味の深淵に気がついたとのこと。横道へ。論語読みの論語知らずは現在の若手にも。同時放映の片上藤井戦では第三奇偶反転と勘違いして藤井に6-2構造与えた片上。戻す。
46歩を森下システム第四弾と呼ぶ森下。MO4と表記したい。四相理論と譲渡理論を想起。MO1-3まで負債と考える。MO4で先手優勢に逆転。つまり68角のMO1は悪手1だが制権理論下の譲渡構造1では投資の負債1と見てきたのが当家分析。
森下は今回の講座でアタックと言う言葉を使用。これで当家読者と解るがMO4で逆転となる構造が彼には不明。それが逆転と自覚していないため。歩間理論との一致をどう説明するのかと言う問題。MO4はマシュダ一家四相理論では相転換と呼んでいた。


裸踊りを見せた渡辺明 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年11月 1日(土)01時27分59秒

12歳でプロになった右脳棋士の井山裕太が名人戦第6局序盤早々見たことない手を指して圧勝。本人曰く思いつきで指したそうだが見るからに美しい形。結局この形が磁力を張り巡らし手つかずのまま張栩名人投了。
一方裏番組の竜王戦第2局は無残。洞爺湖対決に因んで噴火のような将棋を指すと両者宣言したが出そうで出ない屁となった。
矢倉序盤の退屈過度は最終盤すべてが躍動し無駄駒皆無を前提として耐え得る。ところが終局図で先手の右半分は初日から不動。ひとりで裸踊りを見せた渡辺明。
宮田新手65歩と言えば最近の宮田の充実ぶりが素晴らしい。勝ちっぷりも気持ちよい。羽生もあやかった模様。
後手は45歩がどこで突けるのかと言う問題だった。57角以後はチャンスないので宮田新手がいかに優秀か解るが工夫はまだある。渡辺明が前例に固執しすぎた。なぜか解説で触れない単純変化に落とし穴。
羽生も相手が余りに情けないので圧勝から一手勝ちにしてくれたが見え透いた嘘も愛嬌。阿久津や橋本の限界まで見せる指口。藤井は生涯道化役に。あの時が最後であった。

棋戦:第21期竜王戦七番勝負第2局
先手:羽生善治名人
後手:渡辺  明竜王
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金 ▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △5二金
▲7七銀 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩 ▲6七金右 △7四歩 ▲3七銀 △6四角 ▲6八角 △4三金右 ▲7九玉 △3一玉 ▲8八玉 △2二玉
▲4六銀 △5三銀 ▲3七桂 △9四歩 ▲2六歩 △2四銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲3八飛 △7三角 ▲1八香 △9五歩 ▲6五歩 △9三桂 ▲6六銀 △8五桂
▲7五歩 △同 歩 ▲同 銀 △9二飛 ▲8六歩 △9七桂成 ▲同 玉 △9六歩 ▲8七玉 △9七歩成 ▲同 香 △9六歩 ▲同 香 △同 飛 ▲9七歩 △9四飛
▲7四歩 △5一角 ▲5七角 △9八歩 ▲2五歩 △1三銀 ▲9八玉 △6四歩 ▲同 歩 △6一香 ▲7六桂 △8五歩 ▲7七金寄 △4二角 ▲6三歩成 △同 香
▲7三歩成 △6五香 ▲6三と △7四歩 ▲5三と △同 金 ▲8四銀 △6六歩 ▲6八歩 △7五歩 ▲同 銀 △4三金寄 ▲8三銀 △7五角 ▲9四銀不成△同 香
▲8二飛 △8六歩 ▲8八歩 △4二角 ▲7五歩 △7四歩 ▲同 歩 △6九銀 ▲7九金 △5八銀打 ▲6九金 △同銀不成 ▲4一銀 △7八金 ▲8六金 △8九金
▲8七玉 △8八金 ▲同 玉 △6七歩成 ▲同 歩 △同香成 ▲3二銀成 △同 玉 ▲7五角 △8三桂 ▲同飛成 △8七歩 ▲9八玉 △7八成香 ▲4二角成 △同 金
▲4三金 △同 金 ▲4一角




芸術の話X 竜王戦第1局のオチ 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年10月22日(水)03時24分45秒

渡辺明がパリのおみやげでカミさんにチョコレートを八箱買ってきたらしい。
駒アタリ偶数番8なら当家絶賛だったが単なる八つ当たりであろう。あのカミさんは亭主が名人になるまで甘いもの食わないから。


芸術の話4 終点がふたつある場合 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年10月22日(水)03時08分50秒

骨格2は65桂変化。65桂とすると先手は73歩と叩ける。角切りがないので77地点は一回同銀で鉄壁。ここに至って後手の終点が先手に見える。後手は詰めろ前に馬が帰還できたら勝ち。37馬のまま先手陣安泰なら先手勝ち。渡辺明は馬好きのくせにこんな単純な馬の終点を見落とした。
本局なら第1終点が77地点、第2終点が対照的な37地点+73地点。
変化作成は楽しい。86桂から74桂まである。
神吉は双玉の詰め将棋だ大好きだったがそんな感じで終わるのが将棋芸術のイメージ。


芸術の話3 穴熊を現代的と呼ぶ場合 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年10月22日(水)03時06分36秒

連盟棋士が穴熊を現代的と呼びたい場合こう考える。終点が1路ズレていると。マニエリズムは北方で顔が渡辺明になってもそこまで破壊できなかった。音楽ならドに始まってレで終わる場合。穴熊には98香と99玉の2手かかるので2音分ズレている。7thや9thというエンディングは認知されるまで革命ふたつ分ほど大変な時間がかかった。保守を打ち破るために幾多の犠牲。羽生は先手が2手も保守にかければ勝てるはずと思っている。だから渡辺明を穴熊に組ませた。
芸術の分野では穴熊の思考法はとても現代的とは言えない。120年前なら現代的だったが今では商業主義の体臭にまみれている。
その臭気を連盟棋士が現代的と呼ぶなら少なくと自分達は芸術史から100年以上後れていると自覚しないといけない。


芸術の話2 遊び枠が芸術の個性 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年10月22日(水)03時05分23秒

ホリエモンが前の掲示板を1億円で買収以後コケてからコッチで1も2も併用。
芸1の天才たちの共通点は始点と終点の関係が同じこと。遠近法による。
音楽なら主音に始まり主音で終わる。竜王戦第1局は互いが最善を尽くすと9筋での玉のお見合い。骨格1は本譜のように77歩成或いは本変化の77桂成の瞬間後手玉が詰む第一終点。始点は決まっているのであとはその間を自由枠で構築。この遊び枠が個性の土壌1。


竜王戦第1局その後 投稿者:マシュダ一家 投稿日:2008年10月22日(水)00時31分9秒

渡辺明が失踪もせずに無事帰国して無反省の模様。
「▲4六銀▲3七桂が残ってしまうのではないかという不安」を告白。自分が2手かけて羽生の金桂拾ったのだからこれは2手かけて取らせるのが筋。羽生も途中で諦めて46馬としたのだから両方取ってもらうしかなかった。投了図で一番寂しいのが37桂。初の最強手が不憫。
例の変化だが76桂に37馬で桂を取った場合。ヒントは羽生の本譜同様の角切り仮想番を二重駒アタリにすること。恐らく羽生は深浦や丸山同様61桂と受ける。代りに切り札が77金にアタる65桂。この瞬間に寄せる。最後53龍に62銀でハジこうとすると64桂以下必死。同馬同桂で76桂が大活躍。61銀の奇手で77桂成の暇なし。本譜でも渡辺明は77金など逃げるようでは負けと解っているから53金で玉砕。37馬と取らせる1手があるかないかの違いが明暗を分けた。
64角以後「終盤は少し足りない」と書くようでは防衛不可能。もう次回は見ない。4タコでいい。
渡辺明の反省は24歩が羽生の誘いだったと言う当家実況&分析がまったく正しかったと言う点のみ。
片上あたりが24歩で先手持ちなら相応だが深浦まで24歩の初日最終手で渡辺明勝ちを断言するような媚び売る棋戦はもういい。
竜王戦は王位戦にまで抜かれた。