とどめの奇3で幕引き。夕食までもてば十分。対森内との比較からしてもこんなもんであろう。

ポッキリ折れたついでの形作りなら同情。

康光でも打つが宮田も指摘。一瞬でポッキリ折れるいつものパターン。

76=46歩　進行仮想駒アタリ奇数番5で2枚目の歩入手。水を得た魚。
77=44歩　悪手。自分で駒アタリ奇数番5を取っては逆転。
78=42金　仮想駒アタリ奇数番5のみ残り鉄壁二連金完成。
79=73飛成　角銀交換で進行駒アタリ偶数番4で再逆転。
80=47歩成　銀+と金作成手が駒アタリ奇数番3で再逆転。
81=79角　大悪手。最善は仮想番消去の逆偶2。41のような詰めろ逃れの詰めろ用が持ち角だった。

69=82　逆偶2+仮想駒アタリ奇数番3。権利は先手
70=73　対森内康光でお馴染の馬消し。
71=93　淡白すぎる。ここでメシがよかった。82馬は桂のヒモ付だったので偶4のチャンスがあったかもしれない。
73=24　仮初めの悪手。歩切れに泣いていた羽生にハンカチ。ここでは奇3。悪手指しには狙いがある。
74=同銀　しおらしく。でもうつむいて笑う。
75=72飛　初の駒アタリ偶数番4。でも羽生にとって仮想駒アタリ奇数番5。飛車切りやるなら仮想駒アタリ偶数番6だがまだない。

緩手一発で反撃。

平奇3は緩手。糸谷なら同歩で逆偶2かと思ったが55角で馬消しを嫌った。矢倉攻略に3連歩の豪華なショーも見たかったが。

羽生初めての好手。唯一の歩切れ解消手が奇3なら逆転の余地十分。

34に打ちたい見せ桂をここで投資。康光27桂より図太い感覚。気前よい鈍色。羽生に歩を渡さず自分だけ持ち歩3枚とは糸谷が羽生のよう。84馬で84歩を取ると1週に4回目の86歩なので。

61=35　1歩得しつつ金矢倉攻略の第二拠点。
62=95　先手の桂活用がない間に新規駒アタリ奇数番1
63=95　74歩変化なら83とだが糸谷は堂々2歩得で持ち歩三枚。
64=96　ハブが先手かのような進行に面食らいながら鏡見て最後の投資。

54=54銀引。大爆笑。大長考のオチ。棋聖に願かけて数合わせ。
55=64角。74歩か64角の偶2選択。糸谷は1歩の価値を見て。ここで時間使うべきだが。
56=85桂。行くしかない。
57=73　1歩得。
58=77　初王手で桂銀交換。
59=77金上げ　寄りは49角+69銀で大逆転。
60=92飛　逃げつつ91香死守+9筋攻撃の三頭手。第四奇偶反転ではない。

自然に読みも理論も一致。気持ちよい森林浴。

攻めさせてカウンターの段階ではなかった。 93桂跳ねたら飛車狙撃される。仕方なく行く=奇3取るより逆1。攻撃奇3は55黒の裏をかく69白が成立するかだったが玉砕との諦め。よって悪手待ちの逆1。

85桂には銀逃げ平2の選択まで先手。55角指させて切らす場合もバイキングー。銀逃げは名人に恥かかせるのでやらないと思うが。でも同情崇拝禁物。羽生相手に緩手は即逆転。

51手め67金には27分考えた模様。後追いすると糸谷が正解。85桂には無視して偶4が取れるため。今度の偶4は盛沢山。先の角打ち、歩の突き捨て何でもアリのバイキング。

最善平2の第二候補。ひとめ67金だったが85桂が駒アタリ奇数番3になるのがやや不満。糸谷が読んで選択したのだからこっちの平2が正解であろう。いずれにしても第一感かつ論理的整合性がある手。

すぐの51角は奇3+黒升なのでダメ。打つならボンヤリ角だが61角も奇3、41角は即死。そこで銀の先逃げで仮想番準備。

全然怖くない。怖いのは桂より85歩が来たとき。ここで奇3は逆転。最善平2。

羽生の非常手段。75歩で押さえられたので仕方ない。これで74歩を偶4で取られたら後手負け。

ここで35歩は逆1で悪手。よって平2だが糸谷は最強の進受平2。

先の偶2ともども羽生の悪手指し。第三までのすべての奇偶反転は後手の意思で実行されたので自爆。糸谷の臭覚は鋭利。

第三奇偶反転直後の先手6thAをどこで取るか糸谷に迷いがない。

初対戦の新人相手にビビった名人。6thAで行くべきだった。先の偶2は当家のフェイク。深浦に教えてもらった。
これで第三奇偶反転。今度こそ偶2は先手の権利。無論6thAも。
羽生は先手にすぐの6thAがないと第四奇偶反転狙い。

6thAは現在後手の権利だがこの局面では65歩しかない。その瞬間74歩の偶2で先手優勢に。よって羽生は22玉等の第三奇偶反転画策。その瞬間に6thA権利が先手に。

素晴らしい。谷川級反転芸。第三奇偶反転ではない。今度は67角から12歩+94歩。

糸谷要注意。タコ解説の千日手狙いではない。第二奇偶反転で6th構造奪取の逆転手。

今度のBBは先手勝ち。平6で後手退散しつつ14歩権利がさらに強化。
羽生も大型新人に冷や汗。

糸谷好調。47白升角の権利維持しつつ73阻止の強烈な位取り。

昼食後の66歩4thに羽生は5th作成で44歩の牽制手。用心深い。ここで4thA55銀は銀交換後先の白升角で後手負け。
しかし後手も歩切れとなったので糸谷挽回。最初の変化との違いは44歩と36歩。こっちでも先手楽しい。

糸谷はメシいらない。栄養剤だけ飲めば万端。
後手が白升角なら先手は黒升角が従来の思考法。最強は55角変化。ところが羽生自身が二重に黒升角を封印している。黒がダメなら白。
先週の王位戦では奇奇偶偶作戦が成功。そこで白白対決。46歩突いたのが先手の弱点なら三頭手で先に47角。狙いは14歩+92歩。

問題は銀交換の権利は後手にあり先手が偶2を狙ってくると察すれば仕掛けて来ないこと。31手めの45同銀+33手め46歩の2手で後手に重要な選択肢を与えてしまった。だから79玉の来いにはイヤの31玉。公園のブランコなら微笑ましい初デート。しかしこの交換も先手損。58金が浮いたため今度は銀交換すると49角+27銀。これも白升角+銀打の構造。対して羽生陣は角銀攻撃に強い形を維持。

34歩も46角もまるでダメな38飛も3-3A。先手は駒アタリ偶数番であった構造がここでも二重に証明されている。代替手の46歩は先の変化でも先手の弱点。白升角筋が92から29まで貫通してしまい後手の双頭手84歩を強化するだけ。銀交換されるとこの白升角+39銀で先手負け。即ち31=45同銀疑問手からの悪手連鎖46歩。まだ銀交換したわけではないが後手がぶつけた時に引くしかないのでは明解な作戦負け。そこで後手が銀を当ててきたら偶2を取る工作。角+銀打ちには2手かかるので2手めの余裕を与えない。

どうかとの問いには理論先行。35歩には後手の応手が3種類。3手読んでも3x3。30秒はかかる。理論ならひとめ。4-4で先手が開始し後手必然手偶2が悪手なので進偶2をとれば先手良し。先の連動桂変化は先手勝ちとなった。よって44銀のかわしから34金。これは康光ならまっさきに作る形。そこでじっと36歩を打ってもいきなり行っても4thAの権利は先手。従って31=45同銀は疑問。

どの変化でも絶対手の駒アタリ偶数番2。以下42玉型だからと取り合いは33桂連動手から46歩に25桂と言う奇手がある。79玉型なら先手負け。68玉型なのでどうかとの問い。

大山時代は最初のチャンスは待て。糸谷時代は最初のチャンスを逃すな。当家理論では第一奇偶反転後の最初で最高のチャンス4-4Aは絶対逃すなとの教え。糸谷の意気込みと理論が一致。青春と研究室の花火。
並の棋士はここで少し考える。すぐ行ける躊躇のなさはまさに大物。

4-4Aの最初のチャンス。糸谷行け!

信じられないかもしれないが84歩は双頭手。先手が急戦仕掛けた時に81飛に92角で飛車金取りと言う壮絶変化がある。84歩が飛車先開放だけでなく将来の白升角を双頭手にする筋開放手。

流石羽生。ここで31玉は2-4Aで後手負けだった。3-4取るには最も無難。羽生は腰重いので要注意。

信号無視の暴走族でなかったことは幸い。現在携帯かけながら自転車に乗る女子高生。羽生が色気出して9筋突いたが受ければ2-4。今度は35歩成立。

37銀が悪手の上塗り。
糸谷の暴走最短早繰り銀で羽生に金矢倉を組まれてしまった。これで2-3A見せたら棋界の革命児。当家では有り得ない手。羽生相手に成功させたら今期最高の棋譜になる。

1-3は悪手。金上げが最善。糸谷ややドライブかけすぎだがまだ10台棋士。多少悪びれても魅力。

朝から羽生が大人げないので糸谷応援。

現在糸谷大優勢。

初手合でも今日は余裕がないと背水の陣。不調の符牒。

対羽生は竜王戦ドリーム最大の山場。今日勝つと糸谷新竜王が一挙にリアル。糸谷は優勢でも終盤ポッキリ折れるので羽生が夕方以後の勝負にしてくれる。
戦形は角換り腰掛け銀か対急中糸谷流右玉が見たい。いずれが先後でも羽生の誘導。手損角換りはまだ無理であろう。
桂香1枚得しても実力的に勝てない。羽生演出は羽生先手なら角換り腰掛け銀、後手なら急戦中飛車。