実況&分析マシュダ一家
奇偶平行番
2008.06.16-17名人戦第6局 羽生森内 相掛り地獄門92角

昔グリグリ今ブルブル 五期ぶり名人 No: 2989 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/17 Tue 23:50:04

あの日森内は64手め64桂。今回の64分は負けを言い聞かせる時間。
森内に勝ち筋はあった。今日は実況&分析するなと言う気韻。
終局後「永世名人になった感想」を聞かれて「そーォですね」が言えない羽生。
続けて「永世名人への意識」を聞かれて「そ」で息詰まった新名人。
羽生の常套句「ソーォですね」四種類のパターン>050513.html#7596

82飛森内新手+55歩+92角構想は先手の常識手46歩を咎める素晴らしい発想。92角は角換りで丸山が一時期試みたが相掛りでは55歩が加わり地獄門定跡の可能性が広まった。森内名人が残した今後の指針。あとは勝負の問題。
振り返る。31銀引きでは13銀もあるので引くと言う行為が森内の現場読みの流れを決定的に。
47=駒アタリ偶数番2
48=零番にすべきか逆1かの選択。森内木村は逆1指向。
49=首を出す>無条件降伏宣言
50=能動駒アタリ偶数番2か受動駒アタリ偶数番2かの選択がある地点だったが銀引きだったために38歩先行では24飛に33地点へ打つ歩がない。
51=仕方ないように見えて駒アタリ偶数番2。23歩が浮く。45銀の解釈が問題。奇偶反転だったのか。
52=駒アタリ奇数番3。先に57歩成で駒アタリ偶数番2かの選択は前項問題。
53=56角の二重駒アタリが優る。
54=駒アタリ偶数番2。すでに後手の方針破綻なのか56銀が奇偶反転なのか詮索不要。悪手の応酬だったため。
55=手順に桂を跳べた。
56=ここで歩切れ解消なら57歩成を先行すべきだった。つまり後手作戦主軸38歩を52手めに指すことが疑問。45銀が奇偶反転だったことになる。
57=36へ繰り代えるには角筋遮断しつつ金アタリ双頭手で。
58=悪手。質駒解消が最善。
61=仮想駒アタリ奇数番3。通常駒アタリ偶数番2のはずが23角成+75金が成立するために仮想3となった。
62=疑問。
63=連動手+仮想駒アタリ奇数番3構造維持で先手が逆転成功。
64=勝負手。桂交換なら66桂の逆襲と考えるようではダメ。桂交換目的は後述。
65=66桂に備えたと言うより先手が昨日から一番指したかった手。
66=質駒消せば65角成立なので仮想番消去+駒アタリ偶数番2。
67=疑問。65歩を死守すべき。56角か66銀か不明なので行った。
68=悪手。またも38地点で駒アタリ奇数番3とは呪われた名人。最善は連動手獲得双頭手=二重駒アタリ換算。
75=緩手。
76=悪手。最後のチャンスは76手め44桂。45銀27歩同飛66歩同銀38角成で後手勝ち。44桂は銀アテ+56角阻止の双頭手。後手が一番指したい手は66歩跳躍番だったが56角の切り返しでできなかった。76手め24歩では今度は逆に後手が全面降伏。

棋戦:第66期名人戦七番勝負第6局
先手:羽生善治二冠
後手:森内俊之名人
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8四飛
▲3八銀 △3四歩 ▲2七銀 △9四歩 ▲9六歩 △4一玉 ▲3六銀 △3三角 ▲1六歩 △1四歩 ▲7六歩 △2二銀 ▲6九玉 △6二銀 ▲5八金 △5二金
▲4六歩 △5四歩 ▲6六角 △8二飛
*羽生が15分考え昼食休憩(12:30-13:30)
*消費時間=▲羽生1時間47分、△森内1時間22分。
▲4五銀 △6六角 ▲同 歩 △5五歩 ▲6七角 △8四飛 ▲3四銀 △2四歩 ▲6八銀 △9二角
*47手目封じ手(18:30)
*1日目の消費時間=▲羽生4時間18分、△森内3時間44分。
▲2三歩
*封じ手=▲2三歩。
△3一銀 ▲7九玉 △5六歩 ▲4五銀 △3八歩 ▲5六銀 △3九歩成 ▲1七桂 △2三金 ▲4七銀 △3二玉 ▲2五歩 △2二銀 ▲6五歩
*森内が37分考え昼食休憩(12:30-13:30)
*消費時間=▲羽生5時間49分、△森内5時間32分。
△2五歩 ▲3六銀 △3三桂 ▲7七銀 △3四歩 ▲2五桂 △3八と ▲3三桂成 △同 銀 ▲3八飛 △6四歩 ▲2八飛 △6五歩 ▲6八金右 △2四歩 ▲8八玉
△9三桂 ▲4五桂 △2二銀 ▲2五歩 △同 歩 ▲同 銀 △2四歩 ▲同 銀 △同 金 ▲同 飛 △2三歩
*羽生が14分考え休憩(18:00-18:30)
*消費時間=▲羽生7時間45分、△森内7時間48分。
▲5三桂成 △2四歩 ▲5二成桂 △8五桂 ▲8六銀 △6四桂 ▲7五金 △6六歩 ▲4五角 △6五角 ▲同 金 △7六桂 ▲9八玉 △6八桂成 ▲4一角 △3三玉
▲3二金 △投了
105手で先手の勝ち 終局=20時10分
持ち歩残り4枚vs1枚


朝日の誤報と羽生の封じ手 No: 2988 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/17 Tue 14:25:28

昨晩までの朝日記事では初日消費時間が逆。今は直っている。
羽生の封じ手は指せば先手負けと言う当家候補すべてを除外した唯一の手。23歩は一晩対策を練ると言う宣言。
23歩効能は45銀で受動駒アタリ奇数番1に自動加算。取れば45銀移動が金アタリ。谷川ならひとめで45銀移動=65歩成立と言う。23角切りから75金打で逆転するため。昨日は後手からの角切り+47金で後手勝ち変化を扱ったが今日は逆。先手が角切りを示唆する展開。


封じ手59銀は大爆笑 No: 2987 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/17 Tue 01:17:55

封じ手17桂(38歩なら29飛)も25歩も65歩も先手負け。
48金でも負けならと封じ手59銀は大爆笑。手損無しの左銀の右辺出張。38歩なら49銀。39歩成は同銀で勝ちだが56歩で先手負け。
92角は6時に森内が衛星放送演出で指し羽生は30分で封じた。久保や康光相手にも市販ソフトと同じ手を指して勝因にしているので抵抗はないかもしれない。玉を跨ぐジグザグ銀は名人戦で見たことないのでネタ作りなら有り得る。
残りは開き直り79玉で飛車交換万歳だが56歩も38歩もドーゾでは無条件降伏宣言。
木村が言い忘れたこと=61飛には51飛。だから65歩も森内大歓迎。


森内が攻め倒す場合 地獄門鉄槌56歩 No: 2986 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/16 Mon 21:49:28

先手:封じ手48金
後手:48手め38歩
以下56歩+角切り+47金故58手で後手の勝ち

控え室木村や阿久津解説の封じ手48金では羽生の負け


森内名人92角に強制された羽生の封じ手 No: 2985 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/16 Mon 21:46:57

92角の攻撃力が先手の盲点をついた。狙いは34歩を取らせたことによって生じた38歩打。単に38歩では同飛と取られて歩切れ。そこで92角で次に38歩を見せる。39歩成を許しては先手負け。最近当家で流行のタメ。杉本師弟は名人にも影響を与えた。92角はすでに9筋交換があるので先手の盲点。95歩に後手は構わず38歩で勝ちとは羽生も想定外。端で先手負けなら指す手も決まっている。控え室木村+阿久津解説の封じ手第一候補は38歩阻止の48金。こんなタコ金を羽生は明日指すことになるのか?
封じ手に38歩打つも打たないも後手の選択。
角筋停止の56歩は34銀がス抜きで先手負け。
すでに雁字搦めなら攻めあい=歩得+自陣整備で優勢だったはずの先手はすでに踊る傀儡。


46=92角!!! No: 2984 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/16 Mon 21:36:35

これが森内第三研究とは凄い。82角以上のインパクト。羽生の単一指向性の67角と違い森内92角は飛車交換後の61飛王手を避けた双頭手。
角を攻撃+桂馬死守の双頭手にして打ったのは森内相手なら竜王戦三番勝負での中原。


先手最大のツケは31手め58金から派生 No: 2983 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/16 Mon 21:27:45

42=84飛が基本形からの森内の第一研究。34銀は阻止できないのでこれで第二奇偶反転。
43=この歩が取れないようでは先手負け。森内が取らせたと読むしかない。
44=24歩。基本形からの森内第二研究。同飛は38角変化で後手勝ち。
45=68銀。先手最大のツケ=壁銀解消し手番を後手に譲渡。ここに至って31手め58金が疑問手と言う有り得ない結末へ。58金を先行させたために先手壁銀は常に最大の負債。後手22銀+41玉より79銀+69玉の方が明解に悪い自陣。


森内研究基本形へ No: 2982 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/16 Mon 21:21:24

38=66角に同歩で後手1手損確定=第二奇偶反解消し
40=55歩。地獄門定跡の顔。後手最大の主張。
4-3+2α構造で優劣不明?
即時34銀で歩得は56歩で先手負け。
41=67角。そこで羽生は56歩阻止+34銀示唆の角打。この角は研究しやすい単一方向。55歩地獄門定跡を追う名人ならばこれが新たに提示された基本型。森内はかなり以前からここからの変化を研究しているはず。


先手敗着が45銀!!!? No: 2981 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/16 Mon 21:14:01

余りに常識を超えている。
戻る。
35=完全4-2Aで先手勝勢のはずが
36=森内用意の82飛で66角自体を第二奇偶反転に。
37=すると45銀は先手勝勢のはずの第二完全4-2Aが反転し敗着。
驚く。森内が強引に誘った45銀が先手の敗着?


名人の地獄門定跡への挑戦 No: 2980 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/16 Mon 21:10:58

34手め54歩で前回羽生が試みて大失敗した地獄門へ今度は名人が挑戦。
当家でも四苦八苦している最大の難関。
森内は第5局の時点ですでに46歩変化の先手の欠陥を知っているはず。だからこそ笑われても前回66歩に。
35手めは次に55歩では後手優勢なので66角で羽生は動いた。同角同歩で先手1手得が従来解釈。森内は昼前に用意の82飛。以下は読む必要ないほど。45銀で1歩得が確定し今期名人戦の流れでは先手勝ち。だからこそ羽生なら必ず45銀と思って森内は構想を練ってきた。


名人戦第6局 初日 相掛り 平行番の奇偶存在 No: 2979 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/06/16 Mon 21:07:55

1時間で後追い。
No: 2901では20手めが羽生の敗着としたが今度は森内が当家結論に挑戦。
24手めの第一奇偶反転故羽生は歩間理論に従い16歩の2-1+2α作成。即時14歩で受けて1-2+2α。歩間定数3でも27手め76歩で2-2+2αとなり先手優勢確定。当家ではオール2の必勝形。問題は後手奇数反転でオール2が一挙に後手に奪われるか。後手からの角交換で必ず第二奇偶反転になる。ところが28手めでは飛車狙撃が残るために先手の選択に委ねる戦略主導権。そこで先に22銀。54飛変化からの王手を避けた29手め69玉は62銀も53地点補強で仕掛けの消し愛。
後手から仕掛けてもそれなりの構築はできたがいずれも先手に選択肢があっては勝ち味が薄いと見た名人。森内らしい。そこで31手めは端歩の交換の損益がいかに逆転するかを読む。それが当家リクエストの今期名人戦主題。羽生には不明なので現状維持の58金で第四平行オール2。GG52金で第五平行オール2。つまり奇偶反転で後手は平行奇数番を取れることが判明。平行番にナンバーを振る作業を過去延々と繰り返してきたがついにここに至って光明が。さすが森内相手だと理論が進む。
33手め46歩でついに羽生が先手の利権を放棄して3-2+2αへ。後手が第五平行奇数を取った途端に先手が構造破壊する地点。第5局の森内66歩には爆笑だったが羽生の46歩には苦笑。前回奇偶反転と平行奇数番の一致の意味が不明。しかし名人戦級先手は他に指す手がなくなってしまっている。つまり後手は相掛りの定跡形ですでに先手のふたつの選択肢をここまで把握。森内は66歩で先手勝ちに。羽生は46歩で先手勝ちにしようとしている本局。いずれも笑いが取れるのは双方すでに最善手ではないため。