実況&分析マシュダ一家
気韻の意味
2008.05.20名人戦第4局 羽生森内 康光式手損角換り向い飛車 95歩型
2008.05.20名人戦第4局 二種類の完全偶数番2-2A 敗着95歩

2008.05.18ネット最強戦 谷川丸山 角換り33桂 三頭手の端歩 16歩と94歩の戦い

NHK杯 新人を見る楽しみ

羽生の葛藤 故意の反則負けの背景

機械将棋の限界

将棋メディアの限界

名人の葛藤と地位の限界

名人戦第3局その後 111手めの違い

追悼 小野修一
 

実況&分析マシュダ一家
2008.05.20名人戦第4局 羽生森内 康光式手損角換り向い飛車 95歩型

第3局は森内の独壇場から転落劇。第4局は森内の華麗な構想から千日手回避の演技。
対して羽生は第3局後手番持将棋懇願から第4局先手番千日手回避困難と言う自堕落。
中原加藤戦では千日手が多すぎて「そんなに名人欲しけりゃやるよ」と中原が折れた。その理由も加藤一二三経由で谷川に名人譲渡。今回は森内が直接羽生に永世名人譲渡。
二人の今回の名人戦記念扇子の揮毫は「気韻」。文字が示す表層は九星学とマシュダ一家だが下部構造は6と19。羽生が第六代実力制永世名人+第十九代永世名人となる伏線。つまり森内が譲渡し羽生が受けた証しとなる文字が「気韻」。

さて羽生苦汁の18香に80分。森内は45歩仮想駒アタリ奇数番5行使決行不可の結論に61分で代替手が14歩。北浜は羽生が16歩ならカミと言ったらしいが当然受ける。タメル杉本師弟でもそう言う。この1筋交換で5th+2α完成。渡辺明や阿久津でも1筋交換が意味不明とのこと。単純に考える。すでに千日手や持将棋が見えるので地を取りに行ったと。
局後の1時間感想で森内の56手め仕掛けが無理とのこと。この仕掛けを5thAにした原因が1筋交換。この仕掛けが無理であることは第10奇偶反転後なので理論上ひとめ。

56=5thA+2α。森内「わかんないので行った」
58=4thA+2α。森内「冴えない手」
59=駒アタリ偶数番2
60=仮想駒アタリ偶数番2
61=仮想駒アタリ奇数番3
62=受動駒アタリ奇数番3
63=連動駒アタリ奇数番3
64=連動駒アタリ奇数番3
65=逆行駒アタリ偶数番2
66=能動駒アタリ奇数番3
67=逆行駒アタリ偶数番2
68=新規駒アタリ奇数番3
69=対抗駒アタリ奇数番3
70=新規駒アタリ偶数番4
71=跳躍駒アタリ偶数番2 45歩死守+馬アテの双頭手。
72=駒アタリ偶数番2 方針破綻し2歩損では挽回困難。45が後手の争点なら36馬で駒アタリ奇数番3。48馬切りは瞬間駒アタリ奇数番3でも45金自体が駒アタリ偶数番2で負け。
73=ここしかない。
74=24歩同飛33角が見え透いているので故意の悪手。1筋交換がなければ45金。15銀変化へ。飛車角交換変化を先手が望んでも15角。
75=と金で優勢
86=取ると22飛の馬金取り。と金残しては絶望。52金放置で19飛+67銀の詰めろはない。森内の期待は94玉で不詰みだったが62金で即詰み。85玉77桂94玉に86桂打のV2固め。仮に途中秒読みで間違えても67金保険付。そこで森内せめて保険消去の形造りへ。
87=羽生「これで勝ちに」

人間のアタマで仕掛けから45分で94玉での不詰み不可変化までざっとわかる。夕食休憩が従来通り1時間なら森内は千日手を選択した。具体的には22飛と42飛の往復。84歩指せば先手からの85桂もない。もし羽生が48金+68玉の自陣整備なら1筋交換の地拡張の意味は単純明解。反時計回りで追いかけっこ。それが二番煎じなので森内は行きたくなったのかもしれない。森内が見落としたとすれば羽生の跳躍駒アタリ偶数番2。ここの解釈は45地点の換算法だが45金でも清算後46金と打たれて飛車逃げるようでは負け。45金変化が丸ごと抜けたおかげで46銀が跳躍番。ところがこれは羽生が考えて指した手ではない。遡って仕掛けが無理だったとの彼らの結論は森内が偶数番原理で羽生が勝てるようにサポートしたと自ら述べているようなもの。


棋戦:第66期名人戦七番勝負第4局
先手:羽生善治二冠
後手:森内俊之名人
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △9四歩    ▲2五歩    △8八角成  ▲同 銀    △2二銀    ▲7七銀    △3三銀    ▲3八銀    △9五歩    ▲6八玉    △2二飛    ▲6五角    △7四角
▲4三角成  △5二金右  ▲7五歩    △4三金    ▲7四歩    △同 歩    ▲7八金    △5四金    ▲4六歩    △6二玉    ▲4七銀    △4二飛    ▲6六銀    △5二金    ▲5八金    △6四歩
▲5六歩    △7二玉    ▲5七銀    △6五歩    ▲3六歩    △8二角    ▲1八香    △1四歩    ▲1六歩    △7三角    ▲7九玉    △6二銀    ▲2六飛    △6三銀    ▲4八金    △8四角
▲2八飛    △7三桂    ▲5八金    △7五角    ▲3七桂    △6四角    ▲2九飛    △3五歩    ▲同 歩    △6六歩    ▲4五桂    △4四銀    ▲2四歩    △4五銀    ▲同 歩    △6七歩成
▲同金右    △7五桂    ▲6六金    △3七角成  ▲4八銀打  △4六歩    ▲同銀直    △3八馬    ▲2六飛    △6五桂    ▲2三歩成  △5七桂成  ▲同銀上    △2五歩    ▲同 飛    △4七馬
▲2七飛    △3六馬    ▲3二と    △2七馬    ▲4二と    △6二金    ▲5一角    △1九飛    ▲8八玉    △1八飛成  ▲8五桂    △4九馬    ▲6二角成  △同 玉    ▲7三金    △投了
95手で先手の勝ち

先手負け変化 46歩犠打 No: 2898 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/21 Wed 14:30:49

54手め64銀打があったとして45桂から37角に再度の82角には嫌な変化がある。45桂は歩損解消+銀アテで先手好調に見えるが例の筋悪金があってもなくても後手に46歩打という最後の1歩を使った決め手があった。同飛は75銀で先手負け。


羽生大長考後に普通に18香 No: 2897 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/21 Wed 14:21:14

森内72玉+82角は当家も初めて扱う連動三頭手かもしれないので2時間は欲しいほど。羽生も昼食後ようやく18香。普通の手。45歩48飛以下の清算で55銀と勝負して同金同歩同角の両香取りを避けた。49=55角には77桂で65歩を迎撃。19角成は37角の合わせ。以下同角同桂ならば1歩損でも金銀交換に連動手で45桂示唆なので悪くない取引。
54手めに後手にうまい手があれば先手劣勢だが64銀打は45桂44銀37角82角24歩同歩43歩。22飛には羽生らしく42金打。最近筋悪金が出ていないのでこの辺で見たい。62金逃げは41金から42歩成を見せる。


四頭手72玉+82角の可能性 No: 2896 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/21 Wed 12:44:26

72玉はさらに先手に桂を渡した時の75歩同歩74桂を未然回避。また銀を渡した時の75歩同歩74銀を未然回避。前項変化と併せて四頭手。72銀よりはるかにいい。62銀ならば74桂がないばかりか先手の角合わせに71銀の状態で待機可。
82角は三頭手の可能性
1=45歩で飛車狙撃。48飛なら25歩が無力化し95歩と相殺。
2=先手の逆襲66歩+55歩をも未然阻止。
3=64地点死守。
四頭手としては64角や93角の方向転換示唆。


封じ手からの名人背水の陣82角構想 No: 2895 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/21 Wed 12:23:33

控え室第一候補の32手め封じ手64歩では森内も枯れたかに見えたが38手め82角には驚く。これは谷川が羽生相手に指した82角打以上のインパクト。あの時は羽生が右玉なので有効になったが森内の構想は逆行思考。
74歩と64歩を活かすにはこの手しかないと言う強烈さ。
1=74歩は仕方ない。
2=封じ手64歩は玉頭歩を使って攻めるので反動が厳しい。
後手は端の2手を活かすために攻めてはいけないと言うのが普通の大局観。65歩は後手ふたつめの位なので相当無理している。先手から66歩の逆襲権利があるために維持できない位。64金から73桂は昨日の76角変化に66歩から入れる。そこで森内は序盤74歩の欠陥と封じ手64歩から65歩の突っ張りを繋げるために82角構想を築き上げた。丸山でもここまで1本に繋げるのは困難。34手め72玉が意味深。昨日の変化で95角から73角までの王手変化が最終盤にでてくるが72玉なら王手がない。さらに6筋の歩を先手が切った時に生じる63歩王手を未然回避。非常に興味深い34手めの手渡しと森内の名人位を賭けた82角背水の陣。


封じ手22飛の奇偶反転から3rdAを狙う場合 No: 2894 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/20 Tue 23:18:09

封じ手64金は羽生に9筋を相手にしてもらって逆行奇偶反転を画策する手だが良く言えばカッコよく負けたい。もし羽生が形も作らせないなら64金には76歩と打つ。75歩を許さない手。全棋士驚愕の1手だが第3局のマシュダ一家85歩86歩や第1局の37歩程ではない。升田なら96歩で高笑いだが大山なら裏声で「そーでしねえー」と言いながら指す76歩。これで名人タコ金喚声図。
そこまで森内が羽生に猜疑心をもった場合何も指せない。72玉や72銀、或いは過激な77桂はない。後手が最善を尽くせるなら千日手だがその場合は22飛の奇偶反転。先手からの36歩+37桂に備える手だが後手にとっては33銀を開放できるので44銀から55銀の体当たり可能。22飛は手損でも第五奇偶反転になるので後手からの3rdAが可能になる。3rd作成手が先手36歩と目に見えているために手損調整が有効。33銀がサバければ勝負型。持将棋の場合は9筋突破から8筋からの入玉だが第三展開は期待しない。


9筋で後手玉が詰む場合は封じ手64金 No: 2893 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/20 Tue 21:10:11

昼の実況&分析で22手にて先手必勝では味気ない。どうやって面白くするか。解説渡辺明はダメ。後手94歩がある手と思っている時点で谷川並。森内が指した理由は羽生が試行錯誤中の偶数番原理で指してくれるなら後手にチャンスありと言うもの。羽生に先手番で奇数番原理で指されたら逆転のメも期待できないため。18手め52金左など解説いらない。康光式黎明期に今日の立会い桐山先生もひとめでダメと見抜いている。
羽生は43金を強いる75歩だがこれも偶数番原理で指せば駒アタリ偶数番2と決まっている。これが95歩が強いる手順であって研究以前に理論上の問題。だから95歩で22手めまで森内なら想定済み。すでにやった康光式74歩型と別変化へ。
78金は普通。24手め54金は22飛+95歩を活かすなら右玉なのでお荷物処理。羽生が強いたというより森内が自分で指した95歩のツケ。森内54銀には驚いたがコッチは呆れる。搬送係が間違えルネッサンス絵画室に現代美術が紛れ込んだ趣き。森内らしくて面白い。
25=46歩は先に突かないと後手に42飛を指されてしまう。進展するなら今がチャンス。
26手め62玉が妥協。羽生が間違えなかったので諦めムード。
第一平行1-2+2αと見るしかない。7筋と4筋がα。
47銀に42飛は悪手。ここで第四奇偶反転では先の主張空転。端を抜きにしても後手3手損。端を入れて5手損ならいいが先の分析では4手損換算。よって以後は空白となった1手分=94歩を逆行奇偶反転として第五に出来るかが勝負。
森内は封じ手に90分費やしたおかげですでに1時間差だが95歩やったからには仕方ない。昨年のように封じ手時刻が5時半なら1時間は節約できたが。
当家封じ手は64金。こなきゃ75歩から74金と横滑りで後手磐石なので羽生に金玉あれば96歩で行く。狙いは同歩94歩打。94同歩は76角で後手負けなので36=75歩で先に76角阻止。以下96香98歩93歩成の攻めあい。後手に99歩成のチャンスが回ってきても先手には77桂から65桂+73角王手の形。後手にも95角。いろいろあって89手にて後手投了。
33手め96歩は第七平行1-2+2α後のAだが後手が99歩成等で駒アタリ偶数番2を得るならば94歩逆行奇偶反転はなかったことになる。よって後手の最善は奇1を取り続けること。棋風で言うと森下のように指す。意外なところに紛れが発生するので1時間は残す。ソコまではあまり深く考えない。間違っても谷川のように86角の王手から77銀に76桂としない。羽生玉は78玉97角成でも69玉から寄りが消滅。桂を打つなら55か65。


2008.05.20名人戦第4局 二種類の完全偶数番2-2A 敗着95歩 No: 2892 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/20 Tue 12:55:08

羽生は9手めに長考。96歩と受けるか45角と打つかの贅沢な悩みの元は4手め94歩。谷川が最後に指したとき散々言ったので今回は評価できない。そこで羽生とて端を手抜きして攻め倒したい。森内が94歩で停留しても後手二手損なので先手の最短勝ち手順は何かと。45角には後手にも65角の選択肢が派生。そこで先に77銀で敵の65角を阻止すれば次に95歩と位を取られても45角完全偶数番2-2アタック成立。その場合先手番偶数番原理は手損角換り+9筋2手分=第三奇偶反転によって正当化される。
10手め森内は95歩と位をすぐに取らずに羽生に再度端を受けるか聞いた。この33銀は第一に45角阻止。第二に24歩阻止。ここで95歩でも先手は24歩と行けば同歩同飛35角で負けなので10手め33銀が必然手ならば45角阻止以外ない。当家は名人戦で後手が手損した場合先手が1歩得目的で筋違い角を打てと要請していたが羽生は応じ森内もこの33銀で先手の筋違い角は後手負けと棋譜で述べている。解説ではこの事情は一切黙秘だが。
11手めに羽生は決断の38銀。森内は敗着の12手め95歩。
当家ではこれが敗着。理由は簡単。
14手め22飛で後手は第三奇偶反転と先手は換算できるため。
第一=手損角換り
第二=95歩
第三=22飛
なぜ94歩を勘定に入れないのかと康光と森内は問うであろう。
答えは94歩が42飛や22飛を残した手のため。
結果羽生は当家変化より4手分遅延の65角完全偶数番2-2アタック敢行。遅延は森内の責任。羽生はよくやった。
完全偶数番Aが成立すれば敗着が第二奇偶反転解釈を先手に許した95歩。95歩を敗着にできるか否かは羽生次第だが当家ではすでに先手必勝。


2008.05.18ネット最強戦 谷川丸山 角換り33桂 三頭手の端歩 16歩と94歩の戦い No: 2891 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/19 Mon 08:07:34

角換り33桂は森下が谷川を沈めた時に不明だったことが次々に明らかになりつつある。
4=第一奇偶反転で歩間3強奪
5=第二奇偶反転で歩間3奪還
6=平行奇偶反転で歩間3強奪
7=第三平行歩間3後の2-1構造から先手は奇数番を目指す。
後手の強奪に先手が二度の奪還から負債1として25歩が指されると読む。この負債がどうなるかの興味。
15=第七平行歩間2を経て初めて先手が第二歩間3奪還。3-1構造から24歩の完全奇数番3rdAを成立させる手。14歩と受ければ第二奇偶反転第11停留所。
この16歩は名人戦で指してもいいほど。
当家が追及する16歩の意味
1=38銀型から24歩同歩同飛25歩34飛28角に17香と逃げる空間開放手。
2=17桂実現の空間開放双頭手。
3=15歩を有効にする三頭手。
双頭手だけでも序盤としては価値が高いが先手の15歩が決まれば三頭手になるほどの手が16歩。
16=丸山は14歩で完全偶数番構造選択。谷川が16歩を指し丸山が14歩と受ければ現在最高峰の研究成果が期待できる。ネット最強戦ではモッタイナイ?羽生が早々に降りたので谷川に火をつけてこれぐらい見せて頂かないとA級角換り組の立場がない。
丸山14歩とはマシュダ一家の歩間理論、奇偶反転理論及び偶数番原理で完全に正当化される手。
17=38銀双頭手で16歩の意味1実現。65角も阻止。
18=44歩で3-2構造。74歩だけは後手負けだが44歩は不明。45歩を突くという位取りなら意味は簡単だが。
19=3-2A
22=丸山銀冠。対谷川では棋王戦でもメインの主題。タカミチは16歩-1さえ解説できないのではチョンマゲ並。B級ホラー映画。
25=46歩で45歩阻止。名人戦ならこれが谷川の敗着。丸山不明の44歩を完全正当化する2-2構造作成の悪手。恐らく谷川の限界。自身で序盤修正主義型と呼ぶ通り序盤創作の才能も理性もない。
26=64歩。44歩同様意味不明に見えるがすでに腰掛け銀の四辺形が見えるばかりか3-2構造が4-2構造になることが後手に約束されている。飛車先歩を突く権利が後手に残っているため。角換りで最も過激な相腰掛け銀で偶数番原理へ一挙に戻す権利は後手。
30=84歩。第三平行歩間3-2を経て4-2α構造へ。2筋=α 丸山優勢。
31=58金。谷川の限界を晒す。
33=96歩。丸山相手なら敗着。56銀が負けなので手拍子で大悪手。
34=94歩。これを三頭手にできるのが丸山。
丸山が実現させた94歩の意味
1=歩間4維持勝勢44構造への指標
2=97桂実現の空間開放手
3=95歩実現の礎石
以下丸山は2筋=αで得た1歩を使って95歩実現。
16歩と94歩の戦いであった。
76=77桂。大爆笑。谷川77桂を丸山がサザンクロスで奪還。
89=54桂。大爆笑。ひとめ75角。谷川壊れた模様。
99=69桂。大爆笑。壊れた谷川は丸山に変身。
15歩突き捨てが可能かと言う課題が残った。丸山が角換り腰掛け銀で15歩を追及したように。

棋戦:ネット最強戦
先手:谷川浩司
後手:丸山忠久
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3三角 ▲同角成 △同 桂 ▲2五歩 △3二金 ▲7八金 △2二銀 ▲6九玉 △5二金 ▲6八銀 △6二銀 ▲1六歩 △1四歩
▲3八銀 △4四歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三銀 ▲2八飛 △2四歩 ▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲7九玉 △8四歩 ▲5八金 △5四銀
▲9六歩 △9四歩 ▲7七銀 △4二玉 ▲3六銀 △4三金右 ▲1七桂 △9三桂 ▲2五歩 △同 歩 ▲同 桂 △8五桂 ▲6八銀 △9五歩 ▲同 歩 △9七歩
▲8六角 △5五角 ▲3三桂成 △同金直 ▲6六桂 △6五銀 ▲5六歩 △4六角 ▲4七金 △2四角 ▲6四角 △2七歩 ▲4八飛 △9五香 ▲2五銀 △9八歩成
▲2四銀 △同 銀 ▲7七桂 △同桂成 ▲同 金 △3五桂 ▲4六金 △8五桂 ▲7八金 △6六銀 ▲同 歩 △7七桂打 ▲同 銀 △5七銀 ▲1八飛 △2八歩成
▲同 飛 △2七桂成 ▲同 飛 △7七桂成 ▲同 金 △6八銀打 ▲7八玉 △6二飛 ▲5四桂 △同 金 ▲4三歩 △5二玉 ▲7五角 △7七銀成 ▲同 玉 △8五桂
▲6七玉 △4六銀成 ▲6九桂 △6五歩 ▲同 歩 △同 金 ▲4一銀 △4三玉 ▲2一角 △3二金打 ▲6三歩 △5六金 ▲6八玉 △6六歩 ▲7九桂 △6七歩成
▲同 桂 △6六歩 ▲3二銀不成△同 金 ▲5五桂打 △3三玉 ▲4三金 △2三玉 ▲3二角成 △同 飛 ▲3三金打 △1三玉 ▲投了
124手で後手の勝ち



NHK杯 新人を見る楽しみ No: 2890 [返信][削除]
 投稿者:  08/05/18 Sun 11:10:10

当家がたまに使うナノデと言う表現は久保のNHK将棋講座の口癖を模写した時から始まった。現在将棋講座を担当している杉本もよくナノデと言う。振り飛車組の合い言葉かもしれない。見ているだけで楽しい室田伊緒とのコンビ。ここまで清々しい師弟コンビはかつてなかったような気がする。伊緒は次期のNHK杯聞き手最右翼。タメる天使なので逆に釘刺すタイミングが際立つ。喋りすぎはカンナ。
神崎はなに見せてんだか。久保が丸山に勝ち羽生に負けた直後の放映では間が悪すぎる。角交換しただけで見たくない。
先月は金井恒太四段が素晴らしかった。後手番の角換り腰掛け銀をよくも村山相手に勝ったと思う。この次期新人を見る楽しみがNHK杯にある。すでに朱に染まった棋士は興ざめ。棋譜が詰まらないだけならまだしも無口で居た方がよかった場合が多々ある。例えば片上。


羽生の葛藤 故意の反則負けの背景 No: 2889 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/18 Sun 10:47:58

モーは第3局で「羽生さん、今後も大所帯背負って下さい」と頭抱える演技。名人が羽生に興業を押しつけた直後に故意の反則負け。ブーの気持ちも分かる。沢山の棋士を抱えている連盟。いくら真理とは言え持将棋で点数勝負などとトップが言えば大半が失職しかねない。そこで一番星に相変らず稼ぎ頭になってもらいたいと棋士全員が未だに潜在下で思っている。森内のような真理追及型は大衆から疎遠、渡辺明では役不足、だからまだ10年頑張ってくれと。でも10年後には羽生が機械に負けている絵も彼らに見える。羽生とてすでに今年に入ってから対康光や久保で何度も機械の手を指し続けている。対康光で見せた羽生新手が機械手では笑えない。羽生も終わった棋士の仲間入り。それでも人寄せパンダやってくれとアタマ抱えて頼まれたら羽生とて切れる。豚や機械に出来ないことを見せてやろう。それは反則負けダ、と。


機械将棋の限界 No: 2888 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/18 Sun 09:38:36

ソフト将棋或いはハード将棋と読んでも同じ。コンピューター将棋とはカタワ言語。ゲイでハードと呼ばせている種族の趣向よりもタコ世界。機械将棋で統一した方が字数が少ない。
機械将棋の限界は持将棋を最初から無視していることから始まる。彼らは将棋メディア同様に将棋を金儲けの価値に換算して意義を求める。だから持将棋で将棋を楽しめる客層が皆無ならば最初からソンナものは作らない。
民衆が喜ぶ最大要素は玉の生死でカタルシスを得ること。漫画の世界と同じ。棋士でも将棋が漫画になると心から喜ぶ。渡辺明がその筆頭だがそのアタマには金のことしかない。いかに客が喜ぶかと言うのが彼らの第一命題。目的が同じ者達は勝敗もそのうち分かち合って共存を目指す。だからその程度の商業棋士達が機械に負けても将棋の真理とは無縁。


将棋メディアの限界 No: 2887 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/18 Sun 09:24:11

では森内が言えない手を将棋メディアに書けるかと言うと無理。SMは将棋を普及する目的が決まっているため。彼らは将棋の真理を追及する立場にない。その興味は将棋の勝敗を玉を詰ますことによって決定することにある。勝敗が決まらないようなゲームを金取る新聞社が追及できるワケない。そして彼らは将棋が点数で決まるようなゲームとは決して認めない。彼らには囲碁があるため。囲碁は点数で決める。彼らの将棋は玉が詰む詰まないで勝敗を決める。これが商業将棋の限界であって羽生はその申し子であった。羽生は切った張ったで敵玉を曲芸のようにクルクル詰ますことに醍醐味を求めた。森内や森下はその対極。当家が森内森下の戦いを6年前に未来将棋と読んだ理由が解るものは初期からの当家読者であろう。


名人の葛藤と地位の限界 No: 2886 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/18 Sun 09:10:16

マシュダ一家も朝っぱらからとんでもないことを公表するものだと驚ける棋士には未来がある。朝日や毎日どころか今後将棋世界でも森内の敗着が24歩などと書ける者は皆無。森内は先手の勝ち筋が沢山あったはずと局後嘯いた。
問題は名人の地位に居る者の葛藤。敗着111手め24歩とはその象徴。森内はこの時点で持将棋点数勝ちにすることを恥じたのであろう。86銀打は眼に見えている。マシュダ一家の最強手86歩ならばそれも消える。しかし86歩を発見したところで86歩自体は第3局で47手めに名人が見せた将棋の顔。それを持将棋目的で重ねることは名人の系譜を汚すことになるかもしれない=森内の自負。だから森内はこの手を死ぬまで言えない。
それが敗着となった24歩で表現されたと当家は読む。
中盤の造りの問題では87玉と67金を逆にする変化冒頭を実況&分析で示唆したがそれはそれで難解。よって110手めまで森内の完璧な差し回しと評価してよろしいかと思う。当家の興味は相変らず85歩と25歩の対のポイント。森内85歩と羽生85歩の戦いが第3局の表層。その上で当家のみが発見した封じ手85歩と森内を勝ちにする111手め86歩があった。闇の光明をふたつも見た当家の楽しみ?年に一度の戦いならそのぐらい見ないと待ったかいがない。そこには対照的な人間がふたり居る。


名人戦第3局その後 111手めの違い No: 2885 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/18 Sun 07:51:56

98銀だけ棋士ばかりか新聞社もNHKも拡大したが当家分析ではソコは見ない。100手めあたりから見る。101手めアタリを遠くに避ける59角はダメ。森内の奢りは詰ましに行った111手め24歩。すでに点数勝ちでいいので歩を捨てること自体おかしい。

111手め正解手は▲3三金 △同 桂 ▲8六歩 △同 歩 ▲同 玉 △投了115手で先手の勝ち

113手め86歩の合わせが86銀打阻止の決め手。この歩さえ玉で取れば大駒が取られないので115手めの局面で33点対21点で大差。羽生が考えたのは大駒とカナ駒交換で21-1+5=25で持将棋引き分け。森内は引き分け無効試合となることを嫌って故意に98銀のポカ演出。他の棋士も森内の心意気を汲んでつきあったと言うことであろう。それに新聞社がダマされて以下マシュダ一家のギャクを受けてチャンチャンとなった。
では森内に86歩の合わせが見えたかと言うと1分将棋なら見えなくて当たり前。こんな手が瞬時で見えるのは最初からアソコで駒数数え始めた当家しかいない。むしろ森内はまったく逆のことをしたので逆転された。
当家=自分の玉のアタマに歩を打つ
名人=相手の玉のアタマの歩を突く
この違いだけで名人を失うことになるかもしれない?
当家は森下さえ言葉を失った森内端歩の余韻がまだ強烈。
端歩の名人戦はまだ見たい。1歩の動きと価値が勝敗を決めるほどの。


追悼 小野修一 No: 2884 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  08/05/14 Wed 05:28:20

真部より若くしていつしか訃報。なんとなく気になる棋士筆頭が小野修一。あんなチャーミングなパパが欲しいと言われたNHK講座が懐かしい。
平成20年1月11日に虚血性心疾患で死去の報は4月末に連盟が公表。中原誠十六世名人の紫綬褒章受章と同日のお知らせ。中原の紫綬褒章は当たり前過ぎて扱ってもコメントしようがない。小野修一訃報は驚く。
羽生森内康光の三強が俺達もパパやろうと示し合わせたのは谷川がジュニアに入れ込み始めた時から。谷川とてパパやりたい。若い頃は将棋ばかりで年取ってからの家庭中心は凋落の最大の原因。中原とて悪党でも演じないことには名人維持などできなかった。
三強が妥協し始めると連盟は興業団体になってしまう。小野修一がひっそりと49日を迎えたことと対照的。もう一度小野スマイルが見たかった。