竜王戦第5局 康光渡辺 相矢倉穴熊 | No: 2666
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渡辺山崎も中原にかかっては子供扱いだったがおかげでだんだん盛り上がって来た。最終局まで楽しみ。
失着以後も金二枚使った大駒取り見せるとは。ここまでやるなら入玉一路の点数勝負。羽生も中段で康光相手に入玉が挫折した記憶がナマナマしいが今回は勢力範囲が違いすぎて先手の点数が足りなかった。渡辺明が途中で諦めた理由は圧力。つくりの問題から反省しろと。第6局は逃げずに真正面から受けて欲しい。
日時:2007.11.28-29
棋戦:第20期竜王戦第5局
先手:佐藤康光二冠
後手:渡辺 明竜王
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲7八金 △3二金 ▲6九玉 △4一玉 ▲5八金 △5二金
▲7七銀 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩 ▲3七銀 △6四角 ▲6七金右 △7四歩 ▲6八角 △4三金右 ▲7九玉 △3一玉 ▲8八玉 △2二玉
▲4六銀 △5三銀 ▲3七桂 △7三角 ▲1六歩 △1四歩 ▲2六歩 △2四銀 ▲2五歩 △1三銀 ▲9八香 △9四歩 ▲9九玉 △9五歩 ▲8八銀 △9四香
▲1八飛 △9二飛 ▲5九角 △9三桂 ▲5七銀 △1二香 ▲4六歩 △1一玉 ▲1五歩 △同 歩 ▲同 飛 △1四歩 ▲1八飛 △2二金 ▲2八飛 △4二銀
▲2四歩 △同 銀 ▲9六歩 △同 歩 ▲9五歩 △同 香 ▲同 角 △8五桂 ▲9六香 △9七歩 ▲同 桂 △同桂成 ▲同 銀 △6四角 ▲8六角 △9五歩
▲同 香 △同 飛 ▲同 角 △9一香 ▲9四歩 △9七角成 ▲9八香 △同 馬 ▲同 玉 △9四香 ▲9一飛 △9五香 ▲同飛成 △5九角 ▲8六歩 △8五銀
▲8四龍 △9七歩 ▲8七玉 △8六角成 ▲8八玉 △9八歩成 ▲7九玉 △5九馬 ▲4八銀 △4九馬 ▲8五龍 △2六香 ▲同 飛 △4八馬 ▲6八玉 △8四歩
▲同 龍 △6五桂 ▲5九香 △3七馬 ▲1六飛 △4七桂 ▲6五歩 △5九馬 ▲5七玉 △1五香 ▲同 飛 △同 歩 ▲6六玉 △8六飛 ▲同 龍 △同 馬
▲8一飛 △5八飛 ▲8六飛成 △7八飛成 ▲9六角 △8七歩 ▲7四角 △8八歩成 ▲8二龍 △8七と ▲7九香 △同 龍 ▲7五玉 △7七と ▲8四玉 △7六と
▲8三角成 △6七と ▲7四歩 △7五銀 ▲9三玉 △8四金 ▲8七香 △8三金 ▲同香成 △9一歩 ▲同 龍 △5七角 ▲9二玉 △8四銀 ▲9六桂 △4六角成
▲8二角 △同 馬 ▲同 龍 △3七角 ▲5五桂 △8五銀 ▲7三歩成 △5五歩 ▲4五歩 △5六歩 ▲4四歩 △3三金寄 ▲4二龍 △3二金引 ▲6二龍 △9四銀
▲8四歩 △投了
177手で先手の勝ち
最重要の感想はかなりおかしい。本当の敗着が書いていない。敗着とは一番最後のミス。58飛ぐらいのミスならなんとかなった。点数将棋への蔑視であろう。升田大山戦で当家だけが扱った分析法がある。ここでは反復しない。
渡辺ブログの感想では73=96が意外だったらしいが歩切れ解消なので当家はソレしか変化作らなかった。面白いことに対局者の読みの結果は山崎解説と違って当家と同じ。35歩には25桂+13歩と言う実にバカ単純な変化。康光の見落しは中原も見つけていた84=91だが98歩+89玉は中原手順。そんなんでみんな納得しているようではお座敷将棋と言われてしまう。中原のトドメは87歩がタコと指す前に公然と予告したことだった。渡辺明が87歩を敗着と言えないように本当の敗着が言えない理由がある。メシの時間だったのでそろそろ終わらせろと。第5局なので次回。決める所で決められなかったと言う程度の敗着では粘りがないと言われても仕方ない。
最後の変化だが57角は当然でも91歩は絶対打たない。1歩が命。
竜王戦第5局 矢倉の悪手構造Y | No: 2665
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豊川並のダジャレでは腑に落ちない?
初代が「大山マサカ死ぬとは」なのでいい勝負。マサカは梵語だがアクも梵語。神に捧げる水がアク。アクの海で泳ぐのが矢倉。悪はアテ字だがアクと書くと長い。灰汁も同じ。ギリシャ語の灰汁はカリ。そこで悪1をAC1表記。しかし通常使うAがアタックの略語なので紛らわしい上に半角長い。唖はどうか?誤読されても困る。
悪で行くしかないのか。
見れば心がある。悪手とは病気を治す薬だった。
竜王戦第5局 矢倉の悪手構造X 真部一男追悼 | No: 2664
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死亡時刻は2007年11月24日午後9時25分。相転移癌で肝臓やられて逝った。70歳のマナベは想像できないが55歳なら都詰め。2005年8月15日王座戦一次予選で対戦相手の大内に「唸った病人助からぬ」と言われ「心は沈んでいった」と書いた真部。
ここから今年のマシュダ一家将棋流行語大賞が生れた。
「OOッた病人助からぬ」
受賞者はノブちゃん&新橋ブラザーズ=kGHQ5iTl+lUYkMF9M+++8uYUqCO。
棋譜を偲ぶ。
日時:1986.11.17(月)
先手:羽生善治
後手:真部一男
棋戦:NHK杯
戦型:矢倉
手合割:平手
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △4二銀
▲4八銀 △6二銀 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △6四歩
▲5六歩 △6三銀 ▲6九玉 △5四歩 ▲5八金 △5二飛
▲6六歩 △6二玉 ▲6七金右 △5五歩 ▲同 歩 △同 飛
▲4六歩 △5一飛 ▲4七銀 △7四歩 ▲2五歩 △3三角
▲5六銀 △4四歩 ▲5八飛 △7二玉 ▲6八銀 △7三桂
▲7九玉 △5四歩 ▲9六歩 △9四歩 ▲7七桂 △5三銀
▲6五歩 △同 歩 ▲同 桂 △同 桂 ▲同 銀 △6四歩
▲5六銀 △8二玉 ▲6六角 △6二銀 ▲8六歩 △7二金
▲8五歩 △4五歩 ▲8四歩 △6六角 ▲同 金 △4六歩
▲9五歩 △8六歩 ▲8八玉 △8七桂 ▲7五歩 △9九桂成
▲7四歩 △8五香 ▲7九桂 △5五歩 ▲同 銀 △4七歩成
▲5六飛 △4五角 ▲7六角 △5六角 ▲同 金 △7五飛
▲3二角成 △5五飛上 ▲同 金 △8七銀 ▲同 桂 △9八成桂
▲7九玉 △8七歩成 ▲8三銀 △同 金 ▲同歩成 △同 玉
▲8一飛 △8二歩 ▲7三金 △同 銀 ▲同歩成 △同 飛
▲8四歩 △9二玉 ▲8二飛成 △同 玉 ▲8三銀 △同 飛
▲同歩成 △同 玉 ▲8四歩 △同 玉 ▲7五金 △同 玉
▲6六角 △7四玉 ▲7五飛 △8三玉 ▲8五飛 △7二玉
▲7三歩 △同 玉 ▲7四歩 △同 銀 ▲6四金 △同 玉
▲5五角 △6三玉 ▲6七香 △6四歩 ▲同 香 △7三玉
▲6二香成 △6四歩
6手め42銀は升田大山がよく指す。9手め26歩は歩間理論上の悪手だが12=64でオアイコ。13=56が羽生の悪手。最善は歩下の駒移動。16が真部の勝負手。17が敗因2からの悪手連鎖で18の第一奇偶反転を許す。19が羽生の4-2修正手だが同じ4-2でも最強25歩が突けないのでは守勢。22=4-2Aは悪手。最善は3-3構造。次善は5-2。
以下の展開は羽生が解消奇数番1で指す習性のため58飛で25歩の存在希薄。5thAで仕掛けたのは51飛を第三扱いしたため58飛を第四奇偶反転解釈。真部が最後に指した手は2007/10/30豊島相手の第三奇偶反転51飛。第三の男であった。
真部一男の絶局
日時:2007.10.30
棋戦:第66期順位戦C級2組
先手:豊島 将之四段
後手:真部 一男八段
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛 ▲2二角成 △同 銀
▲9六歩 △9四歩 ▲7八銀 △6二玉 ▲4八銀 △7二玉 ▲4六歩 △8二玉
▲6八玉 △7二銀 ▲4七銀 △3三銀 ▲7九玉 △8四歩 ▲8八玉 △8三銀
▲5八金右 △7二金 ▲6六歩 △7四歩 ▲5六銀 △7三桂 ▲7七桂 △5一飛
▲6七銀引
竜王戦第5局 矢倉の悪手構造4 | No: 2663
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ナイものをアルと言える。 それが名人。
49手め18飛に山崎は驚いたが15歩で1歩入手かと納得。そこで彼らが1秒も考えないと言う59角。ここでブーイングするから盛下がる。
角移動をすべて加算すると49手め18飛が正第六奇遇反転▲奇△偶。51手め59角が正第八奇遇反転▲奇△偶。つまり双方3手角を指し飛車の動きだけで▲奇△偶が決定。50が正第七奇遇反転▲偶△奇なので15歩の6thAがあるはずだが富岡は同歩同飛14銀らしい。後手の一番の懸念は53銀なので15歩変化なら感想で45から始める。いずれにしても最初のチャンスを見送って59角正第八へ至った康光。59角は森下システム最大の謎解きとなったMF第一奇偶反転説への新解釈。3手角相殺で初期値へ還元とは興味深い。
竜王戦第5局 矢倉の悪手構造3 | No: 2662
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立会い中原は25手め35歩が変化の余地あると述べた。16世名人襲名して一挙にフケたがピントまでボケたのか検証。山崎の変化では述べていないが37手めに18飛と言う手が先手にある。康光が最初にイメージした先手の応手。ところが中原だと37手めに55歩を先に考える。つまり38飛思考。以下の変化は棋士の秘密なので解説では言わない。中原はアルと言い山崎はナイと火花が散った。当家はそんな変化以前に奇偶反転ナシで4-2Aを先手が指すのは悪手と述べてきた。ところが角の動きだけで勘定すると初期値から後手は1手分多く指しており64角を第三奇偶反転と見做すことが出来る。その場合中原が言う25手め35歩は成立し得る。
竜王戦第5局 矢倉の悪手構造2 | No: 2661
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26手めで後手初めての△悪1になる。
26=△悪1
27=▲?
27手めが大問題。平3-3構造で68角を説明すれば好手のはずだが35歩と突く将棋では第一奇偶反転。そこで康光はこの68角第一奇偶反転を後手の3手角に対応させた。59角によって第一奇偶反転を解消し27手めの平3-3構造を好手にしようと。51手め誰もが予想しなかった59角の出所?ヒントは前回までの実況&分析に。
竜王戦第5局 矢倉の悪手構造1 | No: 2660
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歩間理論上の悪手番
▲奇△偶
04=▲悪1
09=▲悪2
11=▲悪3
13=▲悪4
15=▲悪5
17=▲悪6
19=▲悪7
23=▲悪8
25=▲悪9
今回の竜王戦で悪手にナンバーを振り始めたが25手めまでに先手だけが9回も歩間理論上の悪手を指さなくてはならない。この間後手は歩間理論上の悪手が1手もない。 先手番矢倉が最近勝てなくなってきた理由の根源。