65桂が命綱の仮想番だったので88手め77桂成では敗着連鎖。すでに戦意ない模様。ヤケに淡白な終わり方。デザート出る前に帰る客。銀冠からの入玉術は最後の見せ場だったので闘志がないとアっけない。
感想戦の序盤後手の3rdAは24歩も35歩もあるワケない。ソコを見せるのではやはりMF理論への挑戦。よほど自分の講座に歩間理論が使えない欲求不満があるのであろう。サゲマン女と半年やったら壊されちゃうかもしれない。
ナンバー5まで今日は盛り上がった。まだ3番あるから8まで行って頂きたい。次回はボーナスステージなので第6局で再度康光式の対穴熊攻略を完成させればシリーズとしては最高。

先手：渡辺　明竜王
後手：佐藤康光二冠
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △９四歩 ▲２五歩 △８八角成 ▲同　銀 △２二銀 ▲３八銀 △３三銀 ▲６八玉 △２二飛 ▲９六歩 △６二玉 ▲７八玉 △７二玉
▲４六歩 △８二玉 ▲４七銀 △７二銀 ▲３六歩 △５二金左 ▲５八金右 △６四歩 ▲７七銀 △７四歩 ▲８八玉 △６三金 ▲７八金 △７三桂 ▲９八香 △４四銀
▲９九玉 △３三桂 ▲８八銀 △５四歩 ▲１六歩 △１四歩 ▲６八金右 △８四歩 ▲７九金 △５五歩 ▲６六歩 △６二金直 ▲５八銀 △５四角 ▲６七角 △２一飛
▲７七金 △８三銀 ▲３四角 △７二金 ▲８六歩 △５三金 ▲７八角 △３六角 ▲３四歩 △２五桂 ▲４五歩 △３五銀 ▲３三歩成 △４六銀 ▲４四歩 △同　歩
▲６九銀 △４五歩 ▲２六飛 △３五銀 ▲３六飛 △同　銀 ▲４三と △６三金寄 ▲７五歩 △２八飛 ▲８七角 △６五歩 ▲同　歩 △２九飛成 ▲４四角 △６八歩
▲７八銀 △５四金 ▲６四歩 △４四金 ▲同　と △６五桂打 ▲５四と △７七桂成 ▲同　桂 △６九歩成 ▲同　銀 △８五歩 ▲７四歩 △８六歩 ▲７三歩成 △同　金
▲６三歩成 △８七歩成 ▲７三と △同　玉 ▲８五桂打 △投了

101手で先手の勝ち

この二人は中村と違って恥を芸域にしているのでもういらない。
介錯受けながら切腹の脇で花札広げている小役人役は片腹痛い。

61飛63金69歩成は後手からの駒アタリ奇数番5だが77桂としなければ仮想駒アタリ偶数番4に計上。以下63金再度のブチコミから79とが入れば千日手は有り得る。33飛は怖くない。金三枚あれば受け切り。そこで千日手は先手の保険。

三度目の正直もあるが二度やりゃ十分。5まで出れば次回は7あたりまで期待できる。深浦でも6までバンバンだしたのだから。

ひとめ打ちたい桂だが同じ連偶4でも先手穴熊の自陣駒を攻めると負け。
先手の攻め駒を攻めないと逆転困難。

74手めはアッコたんの44角でも藤井絶賛の75歩でも6thAだが前者が手堅い。75歩は大介なら後手優勢と言う。理由は後手の入玉。先手の駒が密集しているので中央から脱出できる。
74=進偶2
75=平偶2
76=進奇3
77=逆偶2
78=連偶2
79=進奇3
80=進偶4
81=受偶4
82=進偶4
83=進奇5
84=逆偶4
85=連偶4
▲奇△偶で進行。83手め本局初の駒アタリ奇数番5が出たが連偶4は後手に逆転を許す土壌。61飛なら平偶4.

それは50手めの最善手だったとＵＰした直後なのでいっそう笑える。ライブ観戦は楽しい。出し遅れた掌紋見せるNG集にいれたい。そのノリでいいなら渡辺明は歩得したので36歩は取らせないであろう。温泉入るとゼニゲバの顔。

さて50手めの最善手は77金に呼応する53金。キムカズなら指せる。これで34角には36角と歩を取り合えるばかりか先手が躊躇して本譜同様タメゴローの77金だと先に7thA完遂。以下34角には45桂捨て。37歩58角成45角57馬は後手桂損でも馬と歩二枚に先手歩切れ。37歩打つようではイケナイ。56歩から5筋にと金作られペリエも沸騰するアウトサイダー。
48手め21飛が第六奇偶反転であったことを康光は忘れた模様。これで先手セッセの偶2維持が丸ごと後手に譲渡されていた。つまり79=77金自体も後手へのオタスケ。83銀のおかげで今度は逆に先手が7thA完遂。これも21飛のおかげ。このように将棋とは好手悪手が1手で次々に過去に戻って入れ換ってしまう。53=86歩とは新規7thA作成手。第六奇偶反転で先手が奇数番原理へ回帰。

第三平偶2とはやせガマン大会。二番目から読むとマンガ。
本局も互いに来いと行って行かないがこれが最後通牒。
1=渡辺明が康光の誘いを拒否して65角パス。
2=康光が渡辺明の誘いを拒否して85桂パス。
3=渡辺明が康光の誘いを拒否して56歩パス。
4=康光が渡辺明の誘いを拒否して56歩パス。
4番目はどちらも7thAだが56歩の方が後手ラク。しかし流れが「誘いを拒否してパス」。ゴーコンでゴメンナサイの風景。
5=50=83で34角と行くしかない。2筋は放棄して9筋オンリーユー。

中村には77金がタメゴローらしい。76角阻止の逆奇1のように見えるが実際は平偶2なので先手が偶数番原理で迎え撃つ覚悟表明。いい加減にしろと藤井が言うなら笑える。

47=67で偶2だが7th作成したのは先手なので偶数番原理を強いられたのは自業自得。48=21飛は先手が角を手放せば後手が最も指したかった手。当家では初日からこればかり選考し封じ手2でも第4候補にしたかった程。これが効くなら最強5th維持だったがいずれも32角で後手負け。先に92香の工夫もしたが1手遅い。そこで相手が角を手放す瞬間がチャンスであった。48=21は平偶2の妥協に見えるが主砲の活躍が先決。もし最強手があるなら奇3だが該当が65歩-75歩-端歩でいずれも先に歩損し24歩が間に合ってしまう。F豊川は48=65の奇3選択だがこの場合ファイターではなくフニャチンの可能性が高い。奇3ばかりのイケイケ藤井がその症例。康光のタメに中村は「全貌が見えた」らしいがその台詞は森のオハコ。地下鉄飛車構想は康光の専売なので中村は最初から靴下しか見ていない模様。

康光51分の長考による封じ手55歩はNo: 2646の「美味しいネタ」だったが渡辺明の応手43=66歩はさらに悪手。これで恰好の7thAを後手に与えてしまうため。数え間違いか羽生への憧憬。羽生は34歩を角で狙う将棋ばかり指していた。34角で歩を取って35歩-34歩までに4手かかる。それをかつて批判したことを康光も思い出して7th維持の62金だが互いに間合いを謀るのではなく間合いから逃げている。45=58銀は羽生への憧憬を恥じた上に悪手の上塗りですでにナンバーが付く。歩間理論なら第二平7だが悪手3という新しい数え方。ネーミングが悪いので別名が必要。取り敢えず悪3と表記。
悪3の45=58銀には後手に7thAがふたつある。56歩と54角。56歩同歩39角なら第2局同様の後手馬作成だが「封じ手2」で書いたとおり3筋方面へ移行する角は退嬰的。しかも56歩の瞬間67角や68角も先手の選択。そこで54角だがこれは「封じ手2」示唆の自陣角の流れに合流。
さて当家手順を渡辺明が見送った理由はひとつ。藤井が言えばいい。「腰抜け」と。本人はファンサービスと言うであろう。
豊川や中村は45手めの局面でまだ先手持ちだったがふたつの7thAを後手に与えた時点ですでに後手優勢。中村も推奨した66歩が悪手。当然のように見える手で形勢逆転。

では後手に最善5th維持があるか。該当はみっつ
1=銀冠=二種類=手損金が先か銀で釣るか
2=55銀=37桂に指す手がない。65歩に56歩は後手勝ちだが31角。
3=角打
羽生や森内だと金を動かすが冴えない。
流れを見ると角打のチャンスは5筋から4筋3筋へ。左から右へ流れている倦怠感。それを過激にリバース。最後の3に康光らしい奇抜な手を見ると例のアレがあった。狙いは24歩同歩同飛に45桂の飛車桂取り。37桂成が銀取りになるので58銀33角で11香が助かっている。戦果は桂得+成桂+22飛狙いで後手勝勢。

77銀88銀がおきまりの跳躍番なので第三扱いで見てきたが先手3手損に後手2手損で41手めが第五奇偶反転。
25歩にかけた2手は現在1手で無効になっているので合算しても奇偶反転理論と完全一致。
後手が封じ手で指したい手は6th作成手だったが79金第五奇偶反転により6thは先手の持ち札に相転化。ならば後手は5th維持が最善。中村好みの53銀引だがそれには37桂で対抗。44歩が今度は6thとなりやはり敵に塩。つまり53銀引では千日手にならない。康光は千日手を指さないという特性を考慮すると封じ手は悪手。どうせ53銀引きでも悪手なら先に6th作成手でいいと。美味しいネタは55歩。すでに6thAが先手の権利なので渡辺明がまっとうな棋士なら56歩から攻めてくる。56歩52飛58飛49角が中空三角理論の展開だが先手も41角と打ち対象形で攻めあいなら盛り上がる。先手が41角と打てるのは奇3ではなく偶2。その場合懸念の25歩が33桂のまき餌として健在。ここにかけた2手はどう言う結末になるかと言うと25桂と逃げて22飛打から25龍と抜かれる。

逆転と言う言葉では判らないであろう。それほど1筋の何げない交換が優劣を支配するとは。MF理論がなくては「キナ臭い」と言われるだけの端歩交換。ここで先手は初めて第二奇偶反転後の5thを手中に。しかも3-5奇数番原理連番。これを優勢と言わずにナニが優勢か。おい藤井。

1時間考えてコレではまさに重症。85桂以外では先手に99玉とされてしまう。頼みの康光式も肩透かし。おそらく康光が長考中に色気を感じたのは33桂。25桂を嫌って先手が37桂とする変化でも読んでいたのであろう。渡辺明が平然と88銀とするのを見て36=25桂が効かないとガッカリした模様。羽生も病みつきになった25桂だがここではやはり同飛と取ってくれず37=45歩とされ以下同銀33角21飛25飛で先手勝ち。そこで長考虚しく泣く泣く54歩。まだ4th維持なので敗勢ではないが3-4構造にしたために5th作成権利が先手に。

藤井が98香で渡辺明をまたも腰抜け呼ばわり。そんなこと言えるなら次の康光の最強手を先に言っていただきたい。先の変化+55角にはどうするのか。
同角同銀に24歩同歩同銀86歩33角。この銀アテが55銀とさせた効果。24銀が双頭手である所が盲点。藤井シスでも出てこない手順なので藤井には慢心だけがお似合い。

73桂は強烈。ふたつの4thAを示唆。24歩の2-4Aは後手の権利になったが1歩持って95歩の権利も後手に発生。すでに25手め77銀の悪手を直撃する85桂自体が4thAの第二変化。
渡辺明は午後に入って悩んだ挙げ句31=98香。康光のように半穴から後手の仕掛けを誘っている。33銀保留の意味は24歩の他に44角。85桂66銀には44角。即時86歩で桂が殺されることがない。85桂に86銀は84歩で後手優勢。24歩で常に1歩入手できるので75歩や95歩が連動手。その間に指される先手66歩が第二次4thの悪手。45歩も16歩も悪手。37桂は難解。

24手め64歩同様連盟棋士には当たり前の手のように見えるらしい。
当たり前の手が悪手とは将棋とはなんとも恐ろしいゲーム。自然に指すとはヨク言う。これでは後手から悠々74歩とされ理想的な4-2構造を作成されてしまう。

52金で長考したが54歩が突いていないので31角と打たれる心配がない。初期の手損角換りや角換り中飛車とは雲泥の差。先手が13手めに次善手を指したために後手はかつての苦労が夢のよう。こうなると65角をパスした96歩は次善手どころか緩手認定かもしれない。ところが24手め64歩は96歩の緩手を好手にしてしまう歩間理論上の悪手。康光が44銀としないのは24歩のチャンスを保持したいからだが現在は3rdAになってしまうために出来ない。14歩に16歩ならば可能。ところが14歩自体が24手め64歩同様完全3-3構造になってしまう。
では先手はどうやってこの悪手を咎めることが可能か？
先手が3rdAを成立させればいい。96歩はすでに好手に逆行相転化したので95歩を成立させる角打。86-77-68-59と四種類もある。得に最後の59角打が面白い。そこは後手が角を打つ場所だったが先手が攻め駒として打てば公式戦で初めての例になる。狙いは95歩から右辺への展開。
さて24手めの最善手は何だったのか？
中村なら42銀から51銀。ここから穴熊にするのは中村しかいない。康光なら44銀だが先の理由で狙いが不発。先手の奇手59角に匹敵する51角と言う手もない。玉に位置により後手からの95歩で構築は現在不可。そこでハタと来る。74歩が最善だったと。美濃の常識を覆す4th作成が最強手。よって次善手は同じ理由で44歩。

ここで出さなくてどうすると言う今年の升田賞「康光式」。
12=22飛を指さなければ観戦しなかった。ここで95歩は悪手。手損角換りによる第一奇偶反転後の完全2-2構造のため。13で先手が歩以外の駒を動かすと14=95歩で後手優勢になる。22飛が第二奇偶反転のため。13手め65角はあるのかと言う問題。これは第二奇偶反転直後の3-1Aのため歩間理論上でも先手が成立させなければならない手。森内は「癪にさわる」と65角だったがそういう問題ではない。他に歩間理論上の有効手は先の理由で96歩だが第二奇偶反転直後に先手が作成する完全2-2構造では作戦の主導権が後手が掌握。よって96歩は次善手。
本譜で渡辺明はあえて次善手を選択したが65角を打てないようでは竜王位が泣く。
元竜王の藤井はもっと恥ずかしい。立会いなど引き受けるばかりか14手め52玉に15手め65角が打てなければ「ヘッピリ腰」と述べたタコ。
それでは先手負ける変化は当家でも既出。中村は康光しか22飛は指さないと言うが他の棋士が指せないだけの話。手損角換りをずっと観戦してきた当家にとってこの22飛ほど驚く手はなかった。何度でも見たい。

2007.11.13-14竜王戦第3局　康光渡辺　ひねり飛車　悪手連鎖X

初手を森内が批判する資格はない。7手めがすでに悪手だがこれは前回Xがでなかった康光の回答。どうせ矢倉でも悪手を先手が強いられるなら早めにやろうと。初手26歩を最強手と呼んできた当家。その場合対の初手最善手76歩とは悪手引き延ばしと言う意味。
ひねり飛車の解説で羽生や森の名前を一切出さない森内は永世名人風フカしている。代りに65桂のタコ手順披露して渡辺明を揶揄するようではいけない。そこまで連盟棋士の経験値は深くない。皆手探りでやってきただけなのでまともなセオリーは皆無。
31=76飛で第一奇偶反転。33=36とすると33銀で千日手。腰掛け銀から65歩を突けないのでは島が失望した通り。39=68金ですでにイヤーな予感。森は最後に金を動かして至芸と言われた時期があった。97角とできなくなった元凶は羽生。大介解説の方が森内よりよかっかもしれない。
封じ手候補は森内が44=46歩。39=68金の流れから後手が72金とすれば後手に攻めさせる気概しか先手にないので39玉はひとめ。ヤマクミの方が弱腰となった男の心理をよく知っている。康光も渡辺明も一手バッタリだけは避けようとしているのが実態。
49手め36歩が疑問1。こんなとこは5thAに決まっている。36=33がすでに正第二扱い。やる気アンノカと聞きたい。おかげで後手に攻めさせることに成功したと思っているだけの康光。50=74の6thAに51=97は平1。以下先手が2歩持って指しやすいが後手に打開させたと言う精神的負い目の方が問題。後手は負けても仕方ないと言うほどにノビノビ指せる。
59手め37桂が疑問2となるのは49手め36歩からの疑問連鎖のため。ここも5thAに決まっている。島の方が今回はまともだが康光はチョイワル連鎖を楽しんでいる境地かもしれない。60手め65歩でまたも後手に攻めさせることにだけ満足した先手。86飛を正第三解釈すれば65歩は成立。この手を境に先手は明解な悪手を指し始めた。
61=15も65=13も悪手。ところが後手が悪手に染まってホイホイ乗ったため25桂で逆転。64=16も66=13もそろって悪手連鎖のため奇3をクラって元のサヤに。74=64ではすでに平3を取らされた後手が不利。
75=76は偶4の悪手。平3に決まっている。なんのために後手に攻めさせたのか。角切りから84飛と顔の歩取られてすべての構想が瓦解し形勢不明直前。おかげで79=65の大悪手。ここは89飛成としてくれたら先手が勝つが>No: 2634、25桂とサバかれて再度の形勢不明。感想では16香だが奇3が最善。本シリーズの決まり文句。森内は91=98歩で先手ダメと言うがその前に言うこと言えないとダメ。97=26歩はない。

康光は好んで悪手を指している傾向にある。理由はMF理論と反対のことするとドンダケひどくなるかの実験。これはこれでアンチテーゼとして新理論を生む土壌になり得る。森内では絶対できないこと。ところが感想でMF理論に逆戻りではなんのための悪手シリーズか？

日時：2007.11.13-14
表題：竜王戦第3局
先手：佐藤康光二冠
後手：渡辺　明竜王
▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲７八金 △３二金 ▲２四歩 △同　歩 ▲同　飛 △２三歩 ▲２六飛 △７二銀 ▲９六歩 △１四歩 ▲７六歩 △８六歩
▲同　歩 △同　飛 ▲３八銀 △８二飛 ▲７五歩 △４一玉 ▲７七桂 △４二銀 ▲４八玉 △９四歩 ▲８五歩 △３一玉 ▲６八銀 △６四歩 ▲７六飛 △３四歩
▲６六歩 △６三銀 ▲６七銀 △３三角 ▲５六銀 △４四歩 ▲６八金 △２二玉 ▲５八金寄 △７二金 ▲３九玉 △５四銀 ▲４六歩 △６三金 ▲１六歩 △４三銀引
▲３六歩 △７四歩 ▲９七角 △７五歩 ▲同　飛 △７四歩 ▲７六飛 △９三桂 ▲８六飛 △５四金 ▲３七桂 △６五歩 ▲１五歩 △同　歩 ▲８四歩 △１六歩
▲１三歩 △同　香 ▲２五桂 △２四角 ▲１三桂成 △同　桂 ▲２八香 △４六角 ▲４七銀引 △６四角 ▲７六飛 △２八角成 ▲同　玉 △８四飛 ▲６五桂 △２五桂
▲１四歩 △１七歩成 ▲同　香 △同桂成 ▲同　玉 △１一香 ▲２八玉 △１六歩 ▲１三歩成 △同　香 ▲１八歩 △６四歩 ▲７三桂成 △８九飛成 ▲７九飛 △８五龍
▲２六歩 △７六香 ▲同　飛 △同　龍 ▲２五桂 △８五桂 ▲４六角 △１七歩成 ▲同　歩 △１二歩 ▲６四角左 △８九飛 ▲６三成桂 △６四金 ▲同　角 △６六龍
▲１三桂成 △同　歩 ▲６七歩 △６四龍 ▲同成桂 △３七桂 ▲５九金寄 △８六角 ▲１五香 △５九角成 ▲同　金 △同飛成 ▲４九歩 △１四歩 ▲３七銀 △４九龍
▲１三金 △３一玉 ▲２四桂 △同　歩 ▲２三香 △１六桂 ▲投了
134手で後手の勝ち

▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲７八金 △３二金 ▲２四歩 △同　歩 ▲同　飛 △２三歩 ▲２六飛 △７二銀 ▲９六歩 △１四歩 ▲７六歩 △８六歩
▲同　歩 △同　飛 ▲３八銀 △８二飛 ▲７五歩 △４一玉 ▲７七桂 △４二銀 ▲４八玉 △９四歩 ▲８五歩 △３一玉 ▲６八銀 △６四歩 ▲７六飛 △３四歩
▲６六歩 △６三銀 ▲６七銀 △３三角 ▲５六銀 △４四歩 ▲６八金 △２二玉 ▲５八金寄 △７二金 ▲３九玉 △５四銀 ▲４六歩 △６三金 ▲１六歩 △４三銀引
▲３六歩 △７四歩 ▲９七角 △７五歩 ▲同　飛 △７四歩 ▲７六飛 △９三桂 ▲８六飛 △５四金 ▲３七桂 △６五歩 ▲１五歩 △同　歩 ▲８四歩 △１六歩
▲１三歩 △同　香 ▲２五桂 △２四角 ▲１三桂成 △同　桂 ▲２八香 △４六角 ▲４七銀引 △６四角 ▲７六飛 △２八角成 ▲同　玉 △８四飛 ▲６五桂 △２五桂
▲１四歩 △１七歩成 ▲同　香 △同桂成 ▲同　玉 △１一香 ▲２八玉 △１六歩 ▲１三歩成 △同　香 ▲１八歩 △６四歩 ▲７三桂成 △８九飛成 ▲７九飛 △８五龍
▲７四成桂 △７六歩 ▲７五成桂 △８一龍 ▲７六飛 △８九龍 ▲７九飛 △同　龍 ▲同　角 △２五桂 ▲８一飛 △１七歩成 ▲同　歩 △同香成 ▲３九玉 △６九飛
▲１四桂 △１三玉 ▲１一飛成 △２四玉 ▲２二桂成 △１四歩 ▲２六角 △２七香 ▲４八玉 △２八香成 ▲３二成桂 △同　銀 ▲２二龍 △１六成香 ▲３五金 △同　歩
▲同　角 △１五玉 ▲３二龍 △４五桂 ▲４六銀 △３八成香 ▲同　金 △３七銀 ▲同　銀 △同桂左成 ▲同　金 △同桂成 ▲同　玉 △３九飛成 ▲３八銀 △２七成香
▲４七玉 △３八龍 ▲５六玉 △４七銀 ▲６七玉 △５八龍 ▲７六玉 △７八龍 ▲７七桂 △８七銀 ▲８六玉 △７六金 ▲同成桂 △同銀成 ▲同　玉 △８四桂
▲７五玉 △７七龍 ▲８四玉 △７三金 ▲９四玉 △８二桂 ▲９五玉 △８五金 ▲投了

168手で後手の勝ち

▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲７八金 △３二金 ▲２四歩 △同　歩 ▲同　飛 △２三歩 ▲２六飛 △７二銀 ▲９六歩 △１四歩 ▲７六歩 △８六歩
▲同　歩 △同　飛 ▲３八銀 △８二飛 ▲７五歩 △４一玉 ▲７七桂 △４二銀 ▲４八玉 △９四歩 ▲８五歩 △３一玉 ▲６八銀 △６四歩 ▲７六飛 △３四歩
▲６六歩 △６三銀 ▲６七銀 △３三角 ▲５六銀 △４四歩 ▲６八金 △２二玉 ▲５八金寄 △７二金 ▲３九玉 △５四銀 ▲４六歩 △６三金 ▲１六歩 △４三銀引
▲３六歩 △７四歩 ▲９七角 △７五歩 ▲同　飛 △７四歩 ▲７六飛 △９三桂 ▲８六飛 △５四金 ▲３七桂 △６五歩 ▲１五歩 △同　歩 ▲８四歩 △１六歩
▲１三歩 △同　香 ▲２五桂 △２四角 ▲１三桂成 △同　桂 ▲２八香 △４六角 ▲４七銀引 △６四角 ▲７六飛 △２八角成 ▲同　玉 △８四飛 ▲６五桂 △２五桂
▲１四歩 △１七歩成 ▲同　香 △同桂成 ▲同　玉 △１一香 ▲２八玉 △１六歩 ▲１三歩成 △同　香 ▲１八歩 △６四歩 ▲７三桂成 △８九飛成 ▲７九飛 △８五龍
▲７四成桂 △７六歩 ▲７五成桂 △８一龍 ▲７六飛 △８九龍 ▲７九飛 △同　龍 ▲同　角 △２五桂 ▲８一飛 △１七歩成 ▲同　歩 △同香成 ▲３九玉 △６九飛
▲１四桂 △１三玉 ▲１一飛成 △２四玉 ▲２二桂成 △１四歩 ▲２六角 △２七香 ▲４八玉 △２八香成 ▲３二成桂 △同　銀 ▲２二龍 △１六成香 ▲３五金 △同　歩
▲同　角 △１五玉 ▲３二龍 △４五桂 ▲４六角 △３七金 ▲同　角 △同桂右成 ▲同　銀 △３九角 ▲投了
138手で後手の勝ち

▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲７八金 △３二金 ▲２四歩 △同　歩 ▲同　飛 △２三歩 ▲２六飛 △７二銀 ▲９六歩 △１四歩 ▲７六歩 △８六歩
▲同　歩 △同　飛 ▲３八銀 △８二飛 ▲７五歩 △４一玉 ▲７七桂 △４二銀 ▲４八玉 △９四歩 ▲８五歩 △３一玉 ▲６八銀 △６四歩 ▲７六飛 △３四歩
▲６六歩 △６三銀 ▲６七銀 △３三角 ▲５六銀 △４四歩 ▲６八金 △２二玉 ▲５八金寄 △７二金 ▲３九玉 △５四銀 ▲４六歩 △６三金 ▲１六歩 △４三銀引
▲３六歩 △７四歩 ▲９七角 △７五歩 ▲同　飛 △７四歩 ▲７六飛 △９三桂 ▲８六飛 △５四金 ▲３七桂 △６五歩 ▲１五歩 △同　歩 ▲８四歩 △１六歩
▲１三歩 △同　香 ▲２五桂 △２四角 ▲１三桂成 △同　桂 ▲２八香 △４六角 ▲４七銀引 △６四角 ▲７六飛 △２八角成 ▲同　玉 △８四飛 ▲６五桂 △８九飛成
▲７四飛 △９九龍 ▲５三角成 △同　銀 ▲同桂成 △同　金 ▲７一飛成 △３一香 ▲１四歩 △２五桂 ▲１三角 △３三玉 ▲３一角成 △２六香 ▲２七歩 △１七角
▲同　香 △同歩成 ▲３九玉 △３七桂打 ▲１五角 △２四歩 ▲２二銀 △同　金 ▲同　馬 △同　玉 ▲２三香 △同　玉 ▲２一龍 △２二香 ▲１三金 △投了
111手で先手の勝ち

先手タイヘン、後手ラクチン

こんなに笑える自戦記の一文読んだことない。
渡辺明の嘘臭い読みは以下とのこと。

132手め87銀
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △５四歩 ▲４八銀 △８八角成 ▲同　銀 △２二飛 ▲６八玉 △４二銀 ▲７八金 △２四歩 ▲７九玉 △６二玉 ▲８六歩 △７二玉
▲８七銀 △８二玉 ▲７七桂 △９二香 ▲９六歩 △９一玉 ▲８八玉 △８二銀 ▲５六歩 △３三桂 ▲３六歩 △５一金左 ▲３七桂 △６二金左 ▲５七銀 △７一金
▲６六歩 △５三銀 ▲４六銀 △７四歩 ▲８五歩 △９四歩 ▲６五歩 △１四歩 ▲５八金 △３九角 ▲２九飛 △６六角成 ▲５七銀 △４四馬 ▲６七金右 △７二金寄
▲４六歩 △６二銀 ▲４五桂 △同　桂 ▲同　歩 △５三馬 ▲８六桂 △７三銀左 ▲６六銀 △６四歩 ▲同　歩 △同　馬 ▲６五歩 △６三馬 ▲３三角 △１二飛
▲５一角成 △３五歩 ▲同　歩 △３二飛 ▲３九飛 △５三馬 ▲３四歩 △３一飛 ▲３三馬 △８四歩 ▲９四桂 △同　香 ▲２二馬 △６一飛 ▲３三歩成 △８六桂
▲４三と △７八桂成 ▲同　玉 △４三馬 ▲９五歩 △同　香 ▲同　香 △９四歩 ▲８四歩 △８三歩 ▲９三歩 △同　銀 ▲８五桂打 △８四銀左 ▲９三桂成 △同　銀
▲９二歩 △同　玉 ▲８五桂 △８二金上 ▲９三桂成 △同　金 ▲８五銀 △８四金打 ▲同　銀 △同　歩 ▲９四香 △同　金 ▲９五歩 △同　金 ▲９九香 △８三桂
▲３二馬 △５三馬 ▲３三飛成 △６三飛 ▲４一馬 △５二銀 ▲２二龍 △８五香 ▲８六歩 △同　香 ▲同　銀 △同　馬 ▲５二馬 △５九馬 ▲８七歩 △７三飛
▲６九金 △８六桂 ▲同　歩 △８七銀 ▲７九玉 △８八銀成 ▲同　玉 △６九馬 ▲７八銀 △９六桂 ▲同　香 △９七金 ▲７七玉

132手め87銀などフツー読まずにひとめ本譜89銀しかない。読みだけ述べたのでは誰も信用しない。
渡辺明はこの嘘っぽいポカをこう述べた。
「銀が８七を通過して８九に打たれた時は倒れそうになりました」
言い訳の最高傑作。この一文だけで駄作が傑作。あらゆる自戦記観戦記の中でも屈指の描写。一瞬の時空間を弁明に使うとは。