良くも悪くもカマボコの盛り上がり。将棋でまだこれほど驚く事件があるとは。気分は最高。
では森内が故意に負けたかと言うと有り得ない。むしろ初めて自殺を考えたかもしれない。
郷田の攻守がかなりキワドかった。ポカ度だけで言うと名人戦なら森下や丸山の方が悲惨。郷田の幻惑の仕方が巧妙だったと当家は見る。これほどカッコいい負け方もない。森内は棋界の救世主になるかもしれない。
回想2。
69手めは有吉が「大山先生なら間違いなく37歩」と述べたことに阿久津が呆れていた。46馬の時の飛車取りを避けるための空間閉塞手。年に一回はこの言葉もナマで聞きたい。有吉が死んだらもう聞けない。阿久津たちには死んでも指せない手らしい。37歩は攻防手。
森内は代りにここで24歩。天童の重石。しかし躊躇。37歩は以前森内が羽生に指して島からブーイングが出たことがある。本譜の手順でギリギリ勝ちに行ったことで新名人時代の沽券を示した森内。阿久津はそれを肌で感じたからこそ有吉たちのヌルマ湯を笑顔で紹介。
80手め75歩が入玉阻止。これ以外は77玉から脱出されてしまう。同銀は53龍でと金を抜いて逆転。77金で逆転のチャンスだったが85歩で行くとは相当なズー。十字飛車と53龍阻止に68銀打も仕方ない。86歩+76桂阻止に75銀下げもフツー。19龍はさらに眼を見張るズーズーしさ。煽られて大技45桂。最も恰好良い。55角トリプルクロスのド派手な手は郷田が19龍で指させた。ところが王手を避ける33銀引きで重石氷解。つまり24歩の1歩+香+桂+手番を龍で郷田は買った。森内が描いた寄せの図面は最初から引き直し。森内は桂香を先に渡したために逆転の素地十分。
72歩を咎める73香からコーダに。103手め再度の24歩が悪手。73香が受動仮想番なので森内はここから計算が狂い始めている。24歩を咎める104手め86歩で別世界へ。95歩はすでに化石だが主題は出尽くしたと読む。形作りとは将棋では音楽の締め。勝てばなんでもよいというワケではない。チンチロリンでスパっと決めないといけない。コーダの由縁。特に永世名人がかかったような本局は今後何度も最後まで鑑賞されるのでヌルイ手は許されない。対羽生の時は天童の重石作戦が成功したが23歩成同玉で一挙に天蓋開放。最後の重石109手め25歩から問題の角切り。一番派手な勝ち方。森内らしくないが永世名人らしい。
ここで戻す。
72歩を空間閉塞手にする手法は森内の得意芸。以前扱った。成る以前に一手で飛車の横歩利きを消せるので41馬でどうかと言うもの。だから41馬はその時の反省を忘れている。島が何度も同じ手順を回して詰まないとボヤいていた。72飛に誰も言及しないのはなぜであろう。谷川はかつて取った。46馬で飛車取らせて先手が勝つ順は83角変化でも同じ。だから33金の忍耐は想像を絶する。郷田はよく耐えた。何かの力。なんだろう。
117手め33馬は詰めろだが本譜同様49角があるのでまた躊躇。121手めで郷田投了かと思ったら25歩。ここで森内切れた。棋譜を汚すのかと。アレがウルサイと立ち会いにも言えない。
森内が読んでいたのは単に14玉に33馬切りのはず。25歩に同飛とした時の変化を確認せずに予定通りと125手めパチっと33馬。
33馬を後回しにしたおかげで香を先に渡し53香があった。52香でない意味さえ考えたかもしれない。26飛変化では大丈夫だったはずがと疑心暗鬼の空転。33馬を活かす131手め55金は同香同馬65桂のサザンクロス。この変化は47玉で詰まない。25歩がない14玉変化でも同じと油断。そこで変化が多い55金を避けて最も単純な玉逃げの最初のプランへ。今後何度も語り継がれる世紀の油断131手め47玉はイメージの重複で指された。これだけの心理描写でNHKは1時間のドキュメントが制作できる。標題は「十八世名人を逃した1手」副題「森内俊之の一番長い日」。このダメージの幻像への意味付けは永世名人より価値あり。間違える人間の貴さを訴求し得る最大の象徴。
131手め48玉なら58角成に39玉と逃げて王手が続かないと言うだけなら簡単。名人戦史上有り得ない見落しがなぜあったのか？
この心理状態は局面図だけで最善手を探す作業では到底察し難い。十数年戦い本局まで来た。本局も二日間戦い最後の大輪を咲かせる瞬間に相手が投了せずに鼻歌。58歩でも投了しない。その苛立ちが複数の残像を華麗に歪めてしまった。真珠の首飾りは葬式と将棋に似合う。将棋はバロック。
46桂の逆転を最後まで期待した郷田の念力。
油断の一言では言い尽くせない。郷田の背後から回る走馬灯。48玉にはハラ金があると見間違えた先の78金1手詰めの恐怖連鎖伏線、先に33馬を決められなかった理由となる49角の二重変化。
冷酷なようだが111手め73角成が分不相応。角を渡すと一挙に変化が増える。手順に73桂で馬を取られ上部が狭くなった時に分将棋で頭脳混線。
日曜の森内の自称「お粗末な終盤」が尾を引いた。その台詞は当家が棋聖戦で渡辺明に言ったばかりの台詞のマンマ。カナを漢字にしても狂人を装えば世間は狂人としか見ない。森内の狂言は「生き方」の問題。しかも最初の伏線は森内自身が作ったモノではない。第3局への借りを返したと見るのも伏線。初日は森内の時間攻めだったが二日目午後は郷田が逆に時間を使わせることに成功。最後は森内1分。郷田10分。
郷田の茶をすする音。
羽生や康光もズズっと。着物は郷田と阿久津が一番似合う。肩が美しい。君の肩がキレイと言って口説くのが19世紀中産階級を笑わせる欧州だった。日本ではそのジョークがマジになってしまうことがある。

棋戦：第65期名人戦第6局
先手：森内俊之名人
後手：郷田真隆九段
▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △５三金 ▲４一角成 △７四角 ▲５一馬 △６六歩 ▲同　銀 △４七角成 ▲５四歩 △７七歩 ▲同金寄 △４三金寄
▲５五銀左 △７六歩 ▲同　金 △６四銀 ▲２四歩 △同　銀 ▲６四銀 △４六馬 ▲５三歩成 △３三金寄 ▲６八飛 △同　馬 ▲同　金 △６七歩 ▲７八金 △７五歩
▲７七金引 △５九飛 ▲６七金寄 △６六歩 ▲同　金 △８五歩 ▲６八銀 △２九飛成 ▲７五銀 △８六桂 ▲４二と △７八桂成 ▲同　玉 △１九龍 ▲４五桂 △同　歩
▲３二と △同　金 ▲５五角 △３三銀 ▲１九角 △７三香 ▲２四歩 △８六歩 ▲２三歩成 △同　玉 ▲２四歩 △同　銀 ▲２五歩 △３三銀 ▲７三角成 △８七歩成
▲６七玉 △７三桂 ▲２四香 △１四玉 ▲１六飛 △２五玉 ▲３六金 △２四玉 ▲２六飛 △２五歩 ▲同　飛 △１四玉 ▲３三馬 △４九角 ▲５八歩 △７八銀
▲５七玉 △５三香 ▲４七玉 △５八角成 ▲３八玉 △４六桂 ▲２八玉 △２七歩 ▲同　玉 △３六馬 ▲同　玉 △３五金 ▲投了

140手で後手の勝ち

永世名人誕生の最後の1時間にしては今ひとつ笑いがとれない。
41角成は悪手。58手め66歩がついに登場した跳躍駒アタリ偶数番4だったがすでに51馬が第二奇偶反転のため遅かった。阿久津登場が微笑ましい。島同様65手めは55銀右から銀を捨てて45歩かと言っていた。55銀左は83角当家変化と同じ進行。夕食後33金だったが53のと金残して逆転した将棋は森内にもない。84手め66歩は悪手。45桂からの龍飛車王手は珍しい。69銀67玉17龍で先に王手は64角や別の王手龍。島が述べたように上部が厚く先手は53龍と自陣龍が利かないと逆転しにくい。森内も手がやや震えたが事件には至らなかった。
とここまで書いて投了図を今確認したら.....
当家始まって以来ここまで驚いたこともない。
森内がなんと負けている!??
おい森内。誰かタンカを。

▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △５三金 ▲４一角成 △７四角 ▲５一馬 △６六歩 ▲同　銀 △４七角成 ▲５四歩 △７七歩 ▲同金寄 △４三金寄
▲５五銀左 △７六歩 ▲同　金 △６四銀 ▲２四歩 △同　銀 ▲６四銀 △４六馬 ▲５三歩成 △３三金寄 ▲６八飛 △同　馬 ▲同　金 △６七歩 ▲７八金 △７五歩
▲７七金引 △５九飛 ▲６七金寄 △６六歩 ▲同　金 △８五歩 ▲６八銀 △２九飛成 ▲７五銀 △８六桂 ▲４二と △７八桂成 ▲同　玉 △１九龍 ▲４五桂 △同　歩
▲３二と △同　金 ▲５五角 △３三銀 ▲１九角 △７三香 ▲２四歩 △８六歩 ▲２三歩成 △同　玉 ▲２四歩 △同　銀 ▲２五歩 △３三銀 ▲７三角成 △８七歩成
▲６七玉 △７三桂 ▲２四香 △１四玉 ▲３三馬 △同　桂 ▲１五銀 △同　玉 ▲１六金 △１四玉 ▲１五飛 △投了
123手で先手の勝ち

▲７六歩    △８四歩    ▲６八銀    △３四歩    ▲６六歩    △６二銀    ▲５六歩    △５四歩    ▲４八銀    △４二銀    ▲５八金右  △３二金    ▲７八金    △４一玉    ▲６九玉    △５二金
▲７七銀    △３三銀    ▲７九角    △３一角    ▲３六歩    △４四歩    ▲６七金右  △７四歩    ▲６八角    △４三金右  ▲７九玉    △９四歩    ▲８八玉    △９五歩    ▲３七銀    △７三銀
▲３五歩    △同　歩    ▲同　角    △７五歩    ▲同　歩    △同　角    ▲２六歩    △３一玉    ▲２五歩    △３四歩    ▲４六角    △６四角    ▲同　角    △同　歩    ▲４六銀    △２二玉
▲５五歩    △同　歩    ▲６三角    △６五歩    ▲７二歩    △５三金    ▲４一角成  △７四角    ▲５一馬    △６六歩    ▲同　銀    △４七角成  ▲５四歩    △７七歩    ▲同金寄    △４三金寄
▲５五銀左  △７六歩    ▲同　金    △６四銀    ▲２四歩    △同　銀    ▲６四銀    △４六馬    ▲５三歩成  △３三金寄  ▲６八飛    △同　馬    ▲同　金    △６七歩    ▲７八金    △７五歩
▲７七金引  △５九飛    ▲６七金寄  △６六歩    ▲同　金    △８五歩    ▲６八銀    △２九飛成  ▲７五銀    △８六桂    ▲４二と    △７八桂成  ▲同　玉    △１九龍    ▲４五桂    △同　歩
▲３二と    △同　金    ▲５五角    △３三銀    ▲１九角    △７三香    ▲２四歩    △８六歩    ▲２三歩成  △同　玉    ▲２四歩    △同　銀    ▲２五歩    △３三銀    ▲７三角成  △８七歩成
▲６七玉    △７三桂    ▲２四香    △１四玉    ▲３三馬    △７八角    ▲５八玉    △４六桂    ▲４八玉    △３八金    ▲４七玉    △６九角成  ▲５六玉    △３三桂    ▲１五銀    △同　玉
▲１六金    △１四玉    ▲１五飛    △投了
131手で先手の勝ち

▲７六歩    △８四歩    ▲６八銀    △３四歩    ▲６六歩    △６二銀    ▲５六歩    △５四歩    ▲４八銀    △４二銀    ▲５八金右  △３二金    ▲７八金    △４一玉    ▲６九玉    △５二金
▲７七銀    △３三銀    ▲７九角    △３一角    ▲３六歩    △４四歩    ▲６七金右  △７四歩    ▲６八角    △４三金右  ▲７九玉    △９四歩    ▲８八玉    △９五歩    ▲３七銀    △７三銀
▲３五歩    △同　歩    ▲同　角    △７五歩    ▲同　歩    △同　角    ▲２六歩    △３一玉    ▲２五歩    △３四歩    ▲４六角    △６四角    ▲同　角    △同　歩    ▲４六銀    △２二玉
▲５五歩    △同　歩    ▲６三角    △６五歩    ▲７二歩    △５三金    ▲４一角成  △７四角    ▲５一馬    △６六歩    ▲同　銀    △４七角成  ▲５四歩    △７七歩    ▲同金寄    △４三金寄
▲５五銀左  △７六歩    ▲同　金    △６四銀    ▲２四歩    △同　銀    ▲６四銀    △４六馬    ▲５三歩成  △３三金寄  ▲６八飛    △同　馬    ▲同　金    △６七歩    ▲７八金    △７五歩
▲７七金引  △５九飛    ▲６七金寄  △６六歩    ▲同　金    △８五歩    ▲６八銀    △２九飛成  ▲７五銀    △８六桂    ▲４二と    △７八桂成  ▲同　玉    △１九龍    ▲４五桂    △同　歩
▲３二と    △同　金    ▲５五角    △３三銀    ▲１九角    △７三香    ▲２四歩    △８六歩    ▲２三歩成  △同　玉    ▲２四歩    △同　銀    ▲２五歩    △３三銀    ▲７三角成  △８七歩成
▲６七玉    △７三桂    ▲２四香    △１四玉    ▲３三馬    △４九角    ▲５八歩    △３三桂    ▲投了
120手で後手の勝ち

▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △５三金 ▲４一角成 △７四角 ▲５一馬 △６六歩 ▲同　銀 △４七角成 ▲５四歩 △７七歩 ▲同金寄 △４三金寄
▲５五銀左 △７六歩 ▲同　金 △６四銀 ▲２四歩 △同　銀 ▲６四銀 △４六馬 ▲５三歩成 △３三金寄 ▲６八飛 △同　馬 ▲同　金 △６七歩 ▲７八金 △７五歩
▲７七金引 △５九飛 ▲６七金寄 △６六歩 ▲同　金 △８五歩 ▲６八銀 △２九飛成 ▲７五銀 △８六桂 ▲４二と △７八桂成 ▲同　玉 △１九龍 ▲４五桂 △同　歩
▲５五角 △１七龍 ▲３二と △同　玉 ▲８二角成 △４二銀 ▲２二金 △同　玉 ▲４二馬 △３二金打 ▲同　馬 △同　金 ▲５五馬 △３三銀 ▲４一銀 △５八金
▲６二飛 △６八金 ▲同　玉 △３五角 ▲投了
116手で後手の勝ち

▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △５三金 ▲４一角成 △７四角 ▲５一馬 △６六歩 ▲同　銀 △４七角成 ▲５四歩 △７七歩 ▲同金寄 △４三金寄
▲５五銀左 △７六歩 ▲同　金 △６四銀 ▲２四歩 △同　銀 ▲６四銀 △４六馬 ▲５三歩成 △３三金寄 ▲６八飛 △同　馬 ▲同　金 △６七歩 ▲７八金 △７五歩
▲７七金引 △５九飛 ▲６七金寄 △６六歩 ▲同　金 △８五歩 ▲６八銀 △２九飛成 ▲７五銀 △８六桂 ▲４二と △７八桂成 ▲同　玉 △１九龍 ▲３二と △同　金
▲５五角 △６九銀 ▲６七玉 △１七龍 ▲５七歩 △７二飛 ▲４四角 △３三銀 ▲１七角 △投了

105手で先手の勝ち

▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △５三金 ▲４一角成 △７四角 ▲５一馬 △６六歩 ▲同　銀 △４七角成 ▲５四歩 △７七歩 ▲同金寄 △４三金寄
▲５五銀左 △７六歩 ▲同　金 △６四銀 ▲２四歩 △同　銀 ▲６四銀 △４六馬 ▲５三歩成 △３三金寄 ▲６八飛 △同　馬 ▲同　金 △６七歩 ▲７八金 △７五歩
▲７七金引 △５九飛 ▲６七金寄 △６六歩 ▲同　金 △８五歩 ▲６八銀 △２九飛成 ▲７五銀 △８六桂 ▲７九金 △同　龍 ▲同　銀 △６八銀 ▲同　銀 △７八金
▲投了
96手で後手の勝ち

▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △５三金 ▲４一角成 △７四角 ▲５一馬 △６六歩 ▲同　銀 △４七角成 ▲５四歩 △７七歩 ▲同金寄 △４三金寄
▲５五銀左 △７六歩 ▲同　金 △６四銀 ▲２四歩 △同　銀 ▲６四銀 △４六馬 ▲５三歩成 △３三金寄 ▲６八飛 △同　馬 ▲同　金 △６七歩 ▲７八金 △７五歩
▲７七金引 △５九飛 ▲６七金寄 △６六歩 ▲同　金 △８五歩 ▲６八銀 △２九飛成 ▲７五銀 △８六桂 ▲６七金上 △６九龍 ▲７七玉 △７八龍 ▲投了
94手で後手の勝ち

▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △５三金 ▲４一角成 △７四角 ▲５一馬 △６六歩 ▲同　銀 △４七角成 ▲５四歩 △７七歩 ▲同金寄 △４三金寄
▲５五銀左 △７六歩 ▲同　金 △６四銀 ▲２四歩 △同　銀 ▲６四銀 △４六馬 ▲５三歩成 △３三金寄 ▲６八飛 △同　馬 ▲同　金 △６七歩 ▲７八金 △７五歩
▲７七金引 △５九飛 ▲６七金寄 △２九飛成 ▲７一歩成 △９三桂 ▲７三銀成 △８五桂 ▲８二成銀 △７六桂 ▲９八玉 △９六歩 ▲同　歩 △９七歩 ▲同　桂 △８九銀
▲投了
96手で後手の勝ち

しかも有吉がこの1手と言う74角ではマン談名人戦。
振り返る。昨年の谷川に比べて郷田将棋には夢がある。
郷田の第3局74歩は谷川が周到に用意した74歩と違う。谷川の秘手は読めば応手が判るが郷田には不明な手が多い。おかげで本局も郷田の指し手からの派生変化が非常に楽しい。5まであるところを3で指したとしても夢見させてくれた素晴らしい棋士。その生まれ持った才能を信じて頂きたい。父はその体内で見ているから。

なんせ日曜の三浦にやはり45角打たれて「やってモウター」と言っている。同日のNHK杯は初出演の長沼が35角でウッチャリ。だからラシク駒得名人で。

41馬変化でλの威力を忘れている。41馬から地を這う61馬には飛車など逃げない。敵が打ちたい所へ打て。34歩でシノげる。72馬同角24銀同飛23歩34飛33銀35飛45角で空中ブランコ。駒損ナシ。森内ラシーのは36馬から香得変化。よって控え室の二者択一はメシの選択に等しいか森内永世阻止の誘導検討。

控え室で無茶苦茶なこと言っている。一度将棋世界で扱ったら面白い。「それでは先生先手が負けます」と言う合いの手入れて。35歩など怖くない。72飛から42金+λの4番煎じで迎撃。
先の変化に戻るが66歩から65歩打はダメ。39角など名人戦でない。

63歩を打つのが最も簡単。ところが64同歩から初めて65歩の悪手に染まったシャバの郷田には58手め63歩の後戻りは許し難い。現世の欲望はかくも意味の一貫性に固執する。お受験から東大さらに天下りと。途中で死んだら意味ない。そこで足アゲながら63歩の活用を考える。どうやったら連動手で64歩と進行させることができるか？55銀に64銀とガッチャンすれば良い。53歩には43金。以下64銀同歩で連動手ゲット。この局面は桂も逃げられた71と金が寒い。73角と打ちたくてもその角は36地点ですでに馬になってフンゾリ反っている。72とに同飛は53歩成が飛車金取りで後手負け。でも83飛と逃げちゃう。すると74銀打で飛車が死ぬと言うオチ。65手め43金が敗着。そこで54歩には52金と逃げて43地点を飛車の避難所に。今度は41銀の割り打ちから73金打で飛車が死ぬ。他人経由の大山を信用すると笑えないオチ。

36角成に66歩同銀63歩の跳躍駒アタリ偶数番2。以下71歩成には93桂で先の81とがない。63歩など郷田は死んでも打たないがすでに死んでいれば霊と会話できる。でも当家はオテアゲ。足もあげて観戦している。

おそらく54手め53金の2時間超えの大長考で83角も読んでそれが封じ手だったらと思った。昨日から1手ズレているならマンマで以下ズラしたらどうかと。そこで54手めに指すべきだった62銀を56手めに指してみる。55銀には54歩がまたしても跳躍駒アタリ奇数番3。これは36馬を奇偶反転とする流れでは同銀が進行駒アタリ奇数番3でやはり先手優勢。72飛53銀成77飛成の飛車切りが勝負手。また切ったかと言われる。同金寄り53銀に81馬なら79銀から55角。ひとめダメと飛車切らずに45角では第二λのパロディー。清算して最後に62飛なら手番渡した上に銀損。二回カスって三度目の正直はあるのか？
ズラがキーワード。トンズラ。郷田。己を信じろ。それっきゃない。当家はオテアゲ。

森内なら92香には72と64銀に82とで香を取りに来る。以下85桂は無視して54歩52金92馬で先手勝ち。85桂が緩手どころか95歩の意味が完全消滅。63手め72とが逆に先手からの跳躍駒アタリ偶数番4になっている。やはり決め手が72とでは演出不出来。よって93桂自体がない。36角成には63角打は同馬同金で後手の跳躍駒アタリ奇数番3。71歩成が先手の進行駒アタリ奇数番3だが93桂には81と。同飛は72角の飛車金取りで第一変化が一路ずれただけ。飛車逃げてやはり香損。42飛91とに45歩は駒アタリ偶数番2で負け。

54手め53金は第三変化で後手負け筋。36角成を強要する発想は同じ。
第4変化2で読み損じた郷田。アタマだけで整理すると堂々廻り。
36角成以下93桂71歩成64銀には81とが飛車香取り。日曜の対三浦同様森内の香得では後手負け。封じ手の奇手対抗三頭手同様跳躍駒アタリ偶数番4を名人戦で見ることはなかった。
54手め53金で紛れがあるのは71歩成の瞬間に45歩。同馬なら42飛。81馬には92香で香を飛車の横利きで受ける。45歩は第三変化-1からの応用。

74角成は重複駒アタリ奇数番3だが66歩が進行駒アタリ奇数番3。72飛は83馬なら駒アタリ偶数番2で後手勝てるが65馬で奇数番1に戻される。

森内が37馬と逃げて55銀を狙えば45角。72歩は飛車で取っておけば37馬が飛車アタリ回避。

後手は先手に36角成を指させることによって仮想第二奇偶反転解釈が可能。36角成はカラ成のため。56手め54角が跳躍駒アタリ偶数番4となり跳躍駒アタリ奇数番3で名人となった森内を越える。以下54同馬で仮想奇偶反転が顕在化し同金が連動駒アタリ偶数番2となって偶数番原理に回帰した後手が歩得で優勢。37馬と逃げても逆行駒アタリ奇数番3でやはり仮想奇偶反転顕在化。仮想奇偶反転とは例の第3局の郷田の落とし種。
メが生えろ。

▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △６二銀 ▲３六角成 △５四角 ▲中断

66歩同銀62歩は後手負け。以下先の手順に63角の飛車金取りがない代りに72と同飛81角。

53金36角成45歩は同馬で負け。44銀が利かない。25歩を活かす28飛が強大。

63手め71歩成で千日手はない。以下66歩同金62飛にはやはり72と。
いずれも72とが厳しい。66飛同銀39角は68飛で継続手ナシ。

▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △６五歩 ▲７二歩 △５四角 ▲同角成 △同　金 ▲６三角 △５三金 ▲３六角成 △５四角 ▲同　馬 △同　金 ▲６三角 △５三金
▲３六角成 △５四角 ▲同　馬 △同　金 ▲６三角 △５三金 ▲３六角成 △５四角 ▲同　馬 △同　金 ▲千日手

46手め同銀ではなく64同歩だったので主張を65歩にいきなり求めた。当家の封じ手最善は83角。以下この角は94角と展開。控え室期待の55銀は前項で当家が悪手扱いしているため森内も第一平行偶数番2を取る72歩。封じ手が83角ならこの手はない。郷田が54手めに大長考している。54手め今度83角なら駒アタリ奇数番3だが無視されて71歩成が駒アタリ偶数番4。この時封じ手65歩が空間閉塞手に逆行相転化し47角成がない。66歩に57金の47角成阻止はない。同銀で47角成を指させて55銀左。以下93桂は先手期待の72とで後手負け。同角同角成に再度の角打ちを歩切れとする変化が封じ手83角変化。

65歩が新規駒アタリ奇数番になる場合
▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩 ▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金 ▲７八金 △４一玉 ▲６九玉 △５二金
▲７七銀 △３三銀 ▲７九角 △３一角 ▲３六歩 △４四歩 ▲６七金右 △７四歩 ▲６八角 △４三金右 ▲７九玉 △９四歩 ▲８八玉 △９五歩 ▲３七銀 △７三銀
▲３五歩 △同　歩 ▲同　角 △７五歩 ▲同　歩 △同　角 ▲２六歩 △３一玉 ▲２五歩 △３四歩 ▲４六角 △６四角 ▲同　角 △同　歩 ▲４六銀 △２二玉
▲５五歩 △同　歩 ▲６三角 △８三角 ▲３六角成 △７四銀 ▲５五銀 △６五歩 ▲投了
56手で後手の勝ち

43手め46角に64角は3rd悪手でも74歩阻止には仕方ない。92飛では銀上げ+72歩で負け。46銀に22玉も35歩阻止で仕方ない。49手め55歩も理論上有効な第二次4thアタック。通常の後手なら2ndアタック迎撃だが奇偶反転故零番に戻すしかない。問題はここで先手が1歩損したこと。歩が三枚あれば25歩を先に決めた先手が勝つ。ところが単に55銀では65歩で逆転。駒アタリ奇数番1の取り合いは後手有利。だから森内は51手め63角で平行駒アタリ奇数番1で妥協。一応三頭手。
1=72歩+52歩示唆
2=74銀阻止+74歩示唆
3=55銀示唆
54歩は63角がなくとも打てる。三頭手は最近カスっている傾向。
これに36角成や41角成をプラスして四頭手扱いでもいいがこの馬は出足が遅い。
1から3のいずれも大したことない。1には2手かかる。2はタコ銀相手に角の打損。本命の55銀は先に歩損した歩を取り返して初めて双頭手。三頭手が双頭手の片割れでは意味が希薄。森内が期待するのは行方並の封じ手65歩。52手め65歩は副立会いの行方がそれで後手モチと述べた手。同歩は39角58飛75角成に緩手36角成なら85歩で後手勝ち。逆に先手が25歩を決めて58飛を指すようではいけない。渡辺明でも26歩+58飛で昨日負けたばかり。そこで65歩には55銀で逆行奇数番1を取るのが控え室候補。これで行方には次に指す手が後手難解と言う。ならば島が言う56歩の方がマシ。当家理論では65歩がまず駒アタリ偶数番2のため悪手。55銀も悪手連鎖。悪手サーフィンだから難解になる。そのキッカケが63角の正体。49手め55歩が疑問手の萌芽。先手は右桂を活用したかったが37桂が心もとない。24歩同銀に37桂でも74銀が怖い。そこで中央指向となった。62銀と下がらせれば先手は怖いところがない。よって74銀阻止が主眼。しかし63角は緩手。迎撃手順がある。羽生森内戦なら角打には角打。どうせなら勝負したい。後手は1-3をそのまま反転させれば解答が出る。先手がそんなに74銀が怖いなら74銀実現を目指しつつ74歩&72歩を阻止。尚かつ先手が一番指したくない36角成強要。それが三頭手には三頭手となる当家封じ手。後手の第二手め84歩を空間開放手として使うので序盤へつながる。最後の懸念は後手の最大の問題95歩の意味。これも空間開放手として使う。即ちλエックス永世名人阻止版。最後の問題は銀の処置。成は先手負け。成らずで難解。勝負手の由縁。

32手め以後の進行はシンプル。先手が4thAに後手は3rdA。いずれも奇偶反転故双方の理論が強いる主張。後手が95歩にかけた2手で25歩。そこで34歩で1歩投入し持ち歩が1枚先手に多い。64角に森内は即時角交換したので64歩連動手でさらに後手は手得したが95歩と31玉の分だけ先手の銀が1足早い。48手めで22玉は73銀の攻めへの活用を放棄した悪手待ち。先手には24歩や55歩第二4thアタック。第二奇偶反転を後手が指せば35歩の仮想駒アタリ奇数番も。一番怖いのは24歩の継ぎ歩。同歩は負け。
では郷田は当家が敗着とする73銀をどう使うべきか。
ひたすら待つ。29桂と33銀を交換できるまで受け思考に専念。96歩は切り札だが85歩が間に合えば切り札ふたつで逆転。明日の昼頃見える。
1筋は森内が16歩ならその時思考。まずやらない。

森内はデザートにつるこまんじゅうを選択。日本人なら略してツルマンと言いたがる。外国人にはこの語感が何を想起させるのか理解不能。スラングを使った歌詞を解説するギコチなさ。音韻遊びを無視して意味だけ追及すると味気ない。昼食後に郷田は長考して32手め73銀の勝負手。当家では敗着となる大悪手。先手に35歩4thアタックをマンマで許すため。これは理論を直訳した場合。では郷田の大悪手がスラングであった場合はどうか？
後手の手を翻訳する森内が解釈上のミスを犯すことを期待するしかない。
意味で逆用する場合は「殺したいほど憎いやつ=それほど恋しい」となる。

昨日深浦に王位戦挑戦者決定戦で負けた渡辺明。本人は無念と大声だしつつ小声で残念と慰める。本当に無念なら残る念もない。真夏の王位戦に深浦では一層暑苦しい。渡辺明の責任は相当重い。当家は無念どころではない。深浦が丸坊主で登場するぐらいでないとマトモに見る気しない。羽生には中飛車以外で4タコ期待。

森内が羽生の森シスを破ったのが3年前。
2003.11.12&13竜王戦第3局 羽生VS森内　スズメ刺し　84歩の陰陽
マシュダ一家4タコ軍団に羽生が轟沈したシリーズであった。
あの時は43金を決めなかったので37銀は29手め。飛車先不突きから58飛迎撃を最初から郷田は警戒したのはその後の経緯参照。差し引き先手は88玉とはしていない。今回は一路寄ったところでの95歩。同じ3-4構造でも自陣駒アタリ原理で違う。後手は自陣が薄いと棋士たちは口をそろえて合唱。当家には軽快。髪が薄いと気になるのは脱毛。先手には46銀から55歩同歩同銀の中央突破がない。代りに歩を打たせれば1歩手持ち。森内将棋の進行表には第一に「自分だけ持ち歩をゲット」と書いてある。55歩と35歩。それが4thアタックで可能なのは68角ゆえ。そこで後手はこう考える。先手の最初のアタックが5thなら無理攻めと。
該当は右から85歩、64歩、45歩、14歩。85歩は性急。64歩は当家手順。45歩は自爆。14歩はタコ。平行歩間の73桂は森内の研究テリトリー。

88玉には前項通り95歩が郷田。最善手ではない。ラインが見える位+後手から4thアタックがないため。85歩は後手の唯一の権利だがそれを6thにする権利が先手。三種類ある。屋敷の豪華さに釣られて誘われた娘95歩に今度は財宝を見せるのが成金名人。だから森内のアタマには応手が37銀のみ。第一平行3-4で相手の出方を見る。すっごーいと言ってくれるのか裸一貫で屋敷のママに突撃するのか。

プロポーズするのに自分に家土地があると強調している男がいる。88玉とは彼らにとってそのような手。だから彼らの範疇では本来悪手でないといけない。それが判らないから88玉を入城などと言う。
「俺は文無しだがついてくるか？」
こう言いたい場合は1に3-4構造、2に適地へ侵入。
郷田は現在41玉で戦闘体勢構築。

第二手84歩とは飛車先を突くので最強の攻め手。その筋に先手玉が行く。前線に疎開先がある。振り飛車はその構図を避ける。矢倉や角換り腰掛け銀では前線で敵軍が死滅し入玉できる場合がある。疎開先は占領下でやり放題。彼らの祖父母の時代には人身売買もあった。
94歩の4-3構造は3-5アタックへの前段階。88玉に95歩ならば第一奇偶反転ゆえ先手4thアタックが可能。37銀では後手から5-3アタック可能。それを避ける為に右からの順でまず考える。最強は26歩だが雀刺しにやられる。対森シス殺しの雀刺しには58飛が最有力なため26歩がマイナス。41玉相手に16歩も郷田相手だとヌルい。森内は相手に関係なく先手必勝と思っている。実際は先手でも相手次第。思っていることとやっていることが違うのは連盟社員。小野が棋士辞めたがロングインタビュー読んでみたい。谷川とてすぐにでも辞めたいかもしれないが一番棋士を辞めたいのは森内。最終盤コン助に負けているような商売は元々大したことなかったと。森下もそうであった。だから68角に森下を思い出している。ところがその理論が浅い経験値にほとんど頼っていたことに誰も気がついていない。だから彼らを良く知る島とてナニも言えない。島が午後言うことはひとつ。誰が先に引退するのか。

76歩の前に瞑想。そこに初手26歩への未練さえない森内の顔。
今期名人戦は76歩か26歩かと言う戦い。第3局は愛嬌で済んでも第5局で負けた郷田は生死の淵を今日までさまよった。寄っているのか酔っているのか。将棋理論を縒ってほぐすと初手に戻る。今日まで最強26歩最善76歩と表現。最強とは有無を言わせず踏み倒す強姦。プロポーズして相手の同意を得るのが最善。よって森内が先手番優利=初手最強76歩説を唱える根拠は統計。森内の先後問題も過去の勝率で訴求された。
68角とは何か？
いろいろ表現できる。お見合いして相手の資産をまさぐる手。
資産には有形無形がある。性格は無形資産。では初手を性格の問題にすり替えてよいのか？
森内は初手を有形資産として引き継いだ。現在森内が永世名人に相応しくないと思われているのは相続税を間引いたため。優遇措置を受けてノレンを引き継ぐことは許さないと言うのが伝統芸能。最強初手26歩に勝ったので今日は遠慮なくプロポーズ。郷田は相手が集中資本だけで口説いていることに気がついている。

立会い有吉は攻めか受けかといつでも言いたがる。7-3分けの髪型なら攻め7割。大山には分ける髪がない。郷田は26手め43金に初めて長考。30分ほど考えたがその中味は第一奇偶反転と3-3構造をどう把握するかに尽きる。島のように中味は謎としか言えない棋士が「理論」と言うこと自体おかしい。しかも64角を受け専門としか言えないのでは有吉と同じ。むしろ有吉の方が我々に多くの示唆を与える。有吉は大山が受けに強かったと未だに誇張しているため。大山が考えたのは攻防手。いかに攻防手を出せるかがその真髄。攻防手が出てくるまで執拗に受けるので受け専門と間違われる。むしろ間違って喧伝された方がよい。だから有吉は島同様のキャッチコピー型宣伝マン。突然出てきた攻防手が妙手と言えばプロセスも不明のまま解説業が成り立つ。森内が待っているのも攻防手。だから68角にさえ躊躇のカケラもない。その期待が跳躍駒アタリ奇数番であったことを分析し森内をここまで牽引したのが当家理論。元々駒アタリ奇数番原理による谷川分析は森内に捧げたものであった。
4日前のジョークは楽しい。
では9時間。1時間の違いが確かにある。正座して過去を振り返る時間。

島解説には根本的な思い違いがある。25手め68角への理論的欠陥が現在ないと言っている時点でオールディーズ。37銀矢倉への偏見も自己弁護に等しい。森下羽生の名しか出せないところも姑息。郷田の性格描写も勝手すぎる。職人気質の意味をマイナーに扱っているため。
第12平行歩間4-1までに森内が言いたいことはひとつ。タカミチなど名人戦にかつて出したやつは誰か。
新規3-2構造には即時4-2牽制。23手め67金は妥協。ここで奇偶反転から偶数番アタックを逆構築するのが最先端。森内がそこまで指せるなら角換り腰掛け銀を受けた。74歩は新規3-3構造の第二牽制。そこで問題の25手めが指される。これを第一奇偶反転と称して後手番理論を構築してきたのが当家。後手が駒アタリ奇数番を奪取できる原点が68角。郷田はその洗礼だけ受けていたが今回はクレド。そんな手はヌルいと言ったMF理論へ。俺もそう信じると言う証拠がまさにあの顔。

郷田は一昨日三分刈に。眼鏡もようやく換えてくれた。
郷田が当家の言うことを聞き入れたのは初めて。眼鏡だけ換えたのではバレるので頭髪を換えたのが郷田演出。なぜ三分刈か？
丸刈では兄弟子森のマネになってしまう。郷田は猿真似はしない。
将棋は猿真似から始まる。森内が角換り腰掛け銀を避けた理由は最終盤に自信がないため。4日前の対三浦戦では最終盤大ポカ連鎖の挙げ句「森内俊之 > 終盤がお粗末でした」とのチャット感想。