その後38手め57香まで昨年の名人戦当家実況&分析変化と完全同一。当時の実況&分析では「57香は無視されると13龍が厳しい」「仮想番55飛車切り」。先手はこの組合わせのみ本局で初めて長考。ポイントはふたつ。「57香無視で13龍を実現し尚且つ55飛車切りを許さない手を述べよ」と言うのが1年前発行の当家問題集。実に単純。答えは57香無視で63桂成の成り捨てに13龍。これが詰めろなのであとは後手の問題集。久保は63香成以下が不詰みと速断し58香成から79馬のポカで散った。双方1時間も残しているので早指し将棋の弊害。久保は先月深浦に「ネット界の帝王」と公開チャットでバラされた。深浦が惨敗した挙げ句の捨て台詞にしては余韻が甘い。
戻る。
急戦中飛車を角換り腰掛け銀並の定跡にするにはどこまでを指定局面にしたらよいか?急戦中飛車定跡は大変よくできている。いずれも根本的問題保留から発している。
06=第一平行3-1構造から第一奇偶反転
08=新規2-2構造作成。当家は谷川を題材にしてすべて否定的見解。その根本的理由は後手の第一奇偶反転。
09=2ndアタックで先手が開戦できるのも第一奇偶反転ゆえ。
以下未解決の問題が多すぎる。28手め72銀は谷川が指した手だが信用してはいけない。銀桂交換しその銀を角と交換したのだから桂に戻さないといけない。当家なら72銀の単受けはしない。受ける場合は双頭手から思考。攻める場合は仮想番行使。知悉の後手の方針は2手スキ作成+31銀を活かす+飛車馬は切る。先手は歩を2枚もっても2筋にしか使えない。後手は1枚でも急所の5筋に使える。55飛車切りには同歩56香が厳しい。66馬切りで香も入手できるので居玉の欠陥を総攻撃できる。後手のふたつの仮想番には何度も言及。27手め66香が疑問手かもしれない。13龍対策には後手番λエックスもある。構図は後手の二枚角に先手の二枚飛車。飛車をかわいがると本譜のように無残な結果に。
急戦中飛車はもうしばらくスッタモンダやらないと棋士は気が済まないかもしれない。本譜は詰めろ逃れにロハで貰った桂を64に打ったらどうかとの感想戦。気が済むと最初の疑問に必ず戻る。
先手:渡辺 明竜王
後手:久保利明八段
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛 ▲5八金右 △5五歩 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △5六歩 ▲同 歩 △8八角成 ▲同 銀 △3三角 ▲2一飛成 △8八角成 ▲5五桂 △6二玉
▲1一龍 △9九馬 ▲3三角 △4四銀 ▲同角成 △同 歩 ▲6六香 △7二銀 ▲8二銀 △2七角
▲9一銀成 △8九馬 ▲8一成銀 △5七歩 ▲同 金 △4五桂 ▲5八金引 △5七香 ▲6三桂成 △同 銀
▲1三龍 △5八香成 ▲同 金 △7九馬 ▲6三香成 △5一玉 ▲6二銀 △同 金 ▲同成香 △同 飛
▲5三龍 △5二金 ▲4三桂 △4一玉 ▲3一桂成 △同 玉 ▲3三香 △投了
57手で先手の勝ち
棋聖戦挑戦者決定戦 | No: 1914
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現在36手め45桂までMF変化と完全同一
48手め55飛切りなら後手勝ち。61金には52玉で不詰み。