実況&分析マシュダ一家
2007.05.07-08名人戦第3局 郷田VS森内 相振り
仮想奇偶反転

仮想奇偶反転 No: 1913 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/05/08 Tue 22:44:47

森内演出は23飛から76歩。これで一手違いに。銭取れる棋士の沽券。今日の控え室は最悪の泥棒たち。彼らは51角に41飛で先手投了と平然と鼻で笑う野次馬。
序盤に戻るが29手め95歩は既出久保95歩を当の張本人が思い出しても不思議でなかった。全然形が違うが郷田も当家も久保の妙技に感心しまくった日。あの日の逆転劇が今日の郷田なので森内が演出しすぎてポカすれば二の舞に。森内演出では全変化1手違いで先手負け。後手の優勢を決定した36手め75歩打を68手め76歩の連動手にしたことが風格。谷川以上の棋士は必ずこう指して意味を繋げる。森内が第3局で見せた手もこれだけ。84金は郷田の悪手連鎖が招いた自然の結果なので褒めてはいけない。郷田が一人でコロンで切れて森内演出で締め。やはり久保のように指すには一日二日考えただけでは無理。よって郷田の敗着は3手め。でも郷田も銭取れる数少ない棋士の一人。かなり楽しめた。当家にとっては仮想第三奇偶反転と言う新概念を生んだ記念すべき1局。郷田に感謝したい。一層好きになった。こうした立派な棋士たちを揶揄するだけのB2棋士はもう名人戦にノコノコ来ていただいては困る。師匠が立派だと一層寂しい。

先手:郷田
後手:森内
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △5四歩 ▲6六歩 △4二銀 ▲7八銀 △5三銀 ▲6七銀 △3三角
▲7八飛 △2二飛 ▲5六銀 △4四歩 ▲3八銀 △4二飛 ▲4八玉 △4五歩 ▲3九玉 △7二金
▲7四歩 △同 歩 ▲同 飛 △6一玉 ▲5八金左 △6二銀上 ▲9六歩 △5二金 ▲9五歩 △2四歩
▲7六飛 △2五歩 ▲9七角 △6四銀 ▲7七桂 △7五歩 ▲9六飛 △7三金 ▲6七銀 △8四金
▲8六飛 △7二玉 ▲7九角 △2二飛 ▲6八角 △7三桂 ▲5九角 △3五歩 ▲1六歩 △1四歩
▲6八角 △4三金 ▲5六歩 △3四金 ▲8四飛 △同 歩 ▲4三金 △2四角 ▲3六歩 △2六歩
▲同 歩 △2三飛打 ▲3五歩 △同 金 ▲同 角 △同 角 ▲3四金 △7六歩 ▲同 銀 △5七角打
▲同 金 △同角成 ▲4八角 △2六飛 ▲5七角 △2八飛成 ▲4八玉 △3七歩 ▲2三歩 △3八歩成
▲同 金 △3九銀 ▲4九玉 △5八金 ▲同 玉 △3八龍 ▲6七玉 △4八銀不成▲3五角 △同 龍
▲同 金 △4九角 ▲7八玉 △7六角成 ▲2二歩成 △6七金 ▲投了
96手で後手の勝ち


郷田の悪手連鎖 No: 1912 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/05/08 Tue 19:16:19

立会いのコバケンは浮き飛車が失敗したカモと。久保だと76飛から86歩を突いてくるが29手め95歩へ二重の意味をもたせたい場合96飛があるカモと郷田は期待。73金から94金で見事に瓦解。95歩には約100分。67銀にも約100分考慮。
29手め95歩が疑問手では困るので31手めから考察。歩間理論に従うならば仮想第三奇偶反転の状態で歩間4を維持したいので86歩は意味が薄い。ところが25歩の直後ならば86歩が新規歩間4。よって33手め97角が先手偶数番原理を裏切る第一平行3-3で悪手。即時の銀交換がないので87銀打は怖くない。久保は85歩で先手優勢と言うはず。
35手め77桂が悪手2で敗着扱いが森内。結果36手め75歩を打たれ初日の想定通り先に歩を打った方が優勢に。歩1枚で大駒二枚を封印された上に73金から84金を見せられ万事休す。その裏で双方見せかけの三頭手で攻めを誘発。森内が先に三頭手で修正してきたはずなのに郷田が期待した46歩切り札を簡単に放棄し44手め22飛の出戻り。あとは千日手への期待だがさらにナニもしない35歩で3+1の位を玉頭に張ってしまった森内。55手め84飛から43金打は一連の森内の指し口にアタマ来た手。
本演出をいっそうダメにしているヘラヘラ豚の群れに唾吐いても無意味。棋譜並べもできないのだから。でも森内に面と向かって投げ場作れと言える棋士は郷田しかいない。扇子事件よりショッキングな飛車切り。35歩までやられたら36歩は買い言葉。65歩から36飛への転換と68角を利用する35歩狙いの2P。郷田は後者で最終盤へ。あとは森内演出まかせ。



森内の最強応手と郷田の見落し40手め84金 No: 1911 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/05/08 Tue 16:23:15

40手め84金が郷田の見落し。73金で気がついた模様。67銀が大長考だったため。79角を先に指したいが94歩と逆襲されすべての計画瓦解。マサカ後手から94歩突かれるはずないとの油断。そこで94歩阻止で応急処置の86飛以下千日手コース期待。


絵にかいた鏡モチNo: 1910 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/05/08 Tue 14:48:34

67銀は鏡モチの三頭手
1=79角から46歩には56歩実現
2=86歩を突いて82歩
3=76歩阻止


修正手順を必要とした背景 No: 1909 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/05/08 Tue 12:41:50

では42飛自体が疑問手であろうか?
最初に22飛と振ったこと自体は悪くない。7筋より2筋の攻めが厳しいため。初期値の桂の配置による。13手めの56銀が3-1アタックを見せた最強手。おそらくこの手が森内を迷わせ手探りの状態にした。同じ3-1アタックでも74歩より45銀の方が厳しい。奇数番原理3-1アタックを狙うと言うことは78飛にマシュダ一家解釈をしていない。郷田の頑なさと鈍さを考えると有り得る。扇子事件もそう。むしろ郷田の鈍さがファンサービスで75歩を見せ、成り行きで偶然にそうなったのかとの疑心暗鬼。取り敢えず45銀は許したくない。45銀を指させて迎撃する65歩では2ndアタックを後手が強いられ馬を作成しても2歩損で初日で勝負が決まる異例事態。1歩損で馬を作成しても成功とは言えない時勢に2歩損は困る。ましてや前局で偶数番原理で指せない森内の烙印を押されたばかり。久保なら踏み込むかも知れない。久保は42飛から32飛と振り直したことのみ思い出す名人。逆また真。15手め38銀はひとめおかしい。これも久保なら有り得るが最近の傾向では美濃は相振りに弱い。菱型美濃からの華麗な迎撃法は久保しか体現できないはずなので郷田には無理だろうとの情況判断。
そこで緩手44歩を連動手に逆行相転化させる42飛となった。この時点で78飛否手損解釈上の3-1アタック封じだったために森内は42飛第二奇偶反転解釈を強いられたことになる。つまり森内の解釈ミスの原点は郷田が示唆した56銀3-1アタックと38銀。それでは見たマンマなのでさらに読む。17手め48玉は第三平行歩間4。これを直接咎めに行く18手め45歩が42飛と44歩の緩手を逆行相転化させる唯一の三頭手のため森内は指せると思ったはず。ところが三頭手のはずの45歩のおかげで先手は2ndアタックを敢行。素直に39玉と引かれると46歩同歩同飛が王手にならないためにむしろ45歩で蓋されて飛車が死ぬ。そこで一転して受ける72金で先攻された。しかも第三奇偶反転解釈では正しくMF理論通りの進行で森内の42飛第二奇偶反転解釈が三頭手を生んでも空を切ったことになる。驚くのは最初の78飛が途中まで手損ではないはずなのに42飛以後に手損解釈が可能になってしまったこと。これだけが説明できなかったが前項通りの仮想番扱いで解決。仮想駒アタリ番は当家で定番だったがマサカ仮想奇偶反転が有り得るとは。これは名人の盲点となっても当然。
46歩が実現しないと三頭手は絵にかいたモチ。だからこそ封じ手は46歩実現を可能にする24歩。26歩同歩なら46歩が今度こそ可能なため。


封じ手24歩 仮想第三奇偶反転 No: 1907 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/05/08 Tue 10:55:08

控え室の解説陣は9割9分封じ手64歩を予想。当家のみそんな手では名人ではないと断言。森内は封じ手時刻に合わせて封じたので迷いはない。
24歩は歩間4のために第三奇偶反転相転化。即ち森内は当家指摘の序盤の解釈ミスを封じ手で修正。42飛は解説陣が言う1手損ではなく2手損。22飛の時点ですでに1手損のため。手損で飛車を振り玉形に利を求めるのが振り飛車の基本。郷田はその根本概念を頑なに拒否してきた棋士。75歩への驚きとはそこまで居飛車にこだわった棋士が最高のステージで指したため。郷田はこの第3局を落とすと生涯名人戦とは無縁かもしれない。それほど重要な1局。郷田は当家がかつて唯一の例外とした早石田でさえ手損だと確信していた。ところが森内の疑心暗鬼が疑問手を誘発し第三奇偶反転解釈を可能に。42飛によって78飛の行先をセットで手損解釈することができる。昨日の唯一の疑問は78飛自体は76歩を双頭手にするので手損ではないはずと言う従来の当家思考形態をどう説明するのかと言うもの。第三奇偶反転解釈をどう説明すれば74歩2ndアタックが正当化し得るのか?
仮想第三奇偶反転とすればいい。後手が73歩を打てば1歩手持ちの先手が優勢になるが後手が歩を打たないで先手が飛車を引く場合は仮想第三奇偶反転を顕在化。封じ手に対応する31手め76飛が該当。即ちこの飛車引きがすでに仮想第三奇偶反転に盛り込まれていると考える。


名人戦第三局初日 郷田の三間飛車と第三奇偶反転解釈 No: 1906 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/05/07 Mon 21:32:45

郷田は名人戦第三局を棋士人生最高のステージにしなければならなかった。最高の棋譜を求めることは相手次第。森内は84歩を避けた。
自分で決断するならば三手めの趣向。名人挑戦を決めた朝に死んだ父の霊力を借りる驚きの75歩。郷田父が愛した升田幸三へ繋がる。それだけではセンチメンタルジャーネなので最高の理論的裏づけが不可欠。
角道を開ける76歩を飛車先歩の双頭手にするのが78飛。だからこそ三間の優秀性を当家は何度も強調し得た。それだけは知っている森内。だから奇偶反転理論で唯一例外となる振り飛車と解釈。森内が新早石田を真っ向から受けなかった理由は棋聖戦における康光との比較を避けただけではない。森内が相振りに求めたオリジナリティは理論的に郷田が後手番矢倉で見せた第三奇偶反転の相転移になっている。森内は42飛を第二奇偶反転と見做し74歩の2ndアタックを誘ったため。逆に郷田にとっては74歩を敢行した限り42飛を第三奇偶反転と見做している。よって7筋で交換した歩をどちらが先に使えるかが争点。初日最終手95歩にかけた2手と後手の2手損を相殺し77桂から85桂を実現させれば郷田が優勢になる。ではその2手分で後手に有効な手があるか?
封じ手64歩から63金の2手が森内らしいなら名人の格も相当落ちた。
以下55歩67銀で先手に3手損を強いて差し引き後手の1手得となっても後手の切り札が46歩しかない。それは55歩を突いた時点で4thアタックとなり第三奇偶反転解釈をしている先手が優勢になる。森内にとっては唯一の切り札が自分の主張を裏切る偶数番。即ち42飛を第二奇偶反転と見做した森内が序盤解釈を間違えたことになる。