実況&分析マシュダ一家
2007.04.30朝日OP第3局 羽生VS阿久津 手損角換り向い飛車
制権理論上の第三奇偶反転

阿久津のバッタリ連投 No: 1905 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/04/30 Mon 22:11:28

55手め羽生は長考しても仕方なく65同馬で後手まかせ。87金に69角の形を作れば78銀打が詰めろの形。51飛と銀の交換ならよし。さらに28飛の横利き遮断が双頭手ならよし。それを62飛逃げに68歩では二重にひどい結果に。68歩が悪手と阿久津が自認する理由は飛車筋を遮断したはずの1手で25飛が緩手にならずに済んだこと。68歩が金取りの48歩なら双頭手。
康光が一番喜んでいる。

先手:羽生善治
後手:阿久津主税
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8八角成 ▲同 銀 △4二銀 ▲4八銀 △3三銀 ▲7七銀 △2二飛
▲6五角 △7四角 ▲5六角 △同 角 ▲同 歩 △5二金左 ▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △7二玉
▲8八玉 △8二玉 ▲5七銀 △2四歩 ▲4六銀 △4四銀 ▲7八金 △3三桂 ▲5五歩 △3五歩
▲9六歩 △9四歩 ▲5四歩 △同 歩 ▲3一角 △2一飛 ▲7五角成 △7二銀 ▲8六歩 △5一飛
▲8五歩 △5五歩 ▲8四歩 △同 歩 ▲同 馬 △6四歩 ▲6六馬 △6三金 ▲2五歩 △同 歩
▲3六歩 △5六歩 ▲3五歩 △6五歩 ▲同 馬 △8七歩 ▲同 金 △5七歩成 ▲8三歩 △同 銀
▲8四歩 △同 銀 ▲8三歩 △7二玉 ▲3四歩 △8六歩 ▲同 銀 △8五歩 ▲7七銀 △6九角
▲3三歩成 △6七と ▲5二歩 △同 飛 ▲4三と △6二飛 ▲4四と △6八歩 ▲2五飛 △2四歩
▲同 飛 △7八角成 ▲9八玉 △7七と ▲同 金 △同 馬 ▲同 桂 △8六歩 ▲7八銀 △7四歩
▲5四と △7三金 ▲6三歩
△投了
93手で先手の勝ち


第三奇偶反転までに後手が優位になる理論的理由 No: 1904 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/04/30 Mon 15:28:22

1-3までの奇偶反転をすべて後手の権利で選択したため。先手がこれを逆転させるためには所謂緩手を指すしかない。中盤では可能。終盤ではない。


54手め65歩! No: 1903 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/04/30 Mon 14:51:57

分析したばかりの手を直後に連盟棋士が指すライブの醍醐味。


二回目の4thアタックは先手の理 後手には歩を捨てる権利 No: 1902 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/04/30 Mon 14:47:54

51飛の第三奇偶反転直後なので二回目の4thアタックは先手の理。84歩の1歩入手で桂頭狙いが可能に。先手の最初の主題35歩対策へ。25歩を突かずに36歩は3rdアタックになってしまい指しすぎ。そこでどうせ指しすぎでも25歩の歩損を先に敢行することで後者がかろうじて2ndアタックに戻り4-3-2の進行が成立。25歩で1歩多く渡した分で理路調整したので後手には歩を捨てる権利が重層。


第三奇偶反転へ突入 No: 1901 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/04/30 Mon 14:01:21

名人戦で郷田が名人奪取となる原動力となったマシュダ一家第三奇偶反転へ突入。羽生長考開始。ここから。


39手め86歩 消去法 No: 1900 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/04/30 Mon 13:59:30

49金はまだ動かせない。歩切れ解消法が第一義。57馬は露骨すぎて方針硬直。対阿久津で硬直した直線手ではハマると前回羽生は学習。阿久津の35歩を真っ向から咎める自信がない羽生。だから歩損でも馬作成で阿久津が転ぶのを待っている。同じ待つのでも先と同じ理由ですでに16歩はない。だから86歩しかないという消去法。84歩から歩交換が可能だが3手もかかる。


選択肢と制権理論 関西がダメな理由 No: 1899 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/04/30 Mon 13:49:44

後手は14手めに56角を取らない選択肢がある分56角には得がないと言う山崎。選択肢の数を取り込んだのが制権理論だが山崎は13手めの先手の選択肢を計算していない。65角を打つと先手には4種類の選択肢がある。
連盟棋士が最近「選択肢」をさかんに口にするようになった背景は制権理論の明解な分析が効果を発揮したため。
以前は急戦中飛車分析にドメインと言う言葉を使用したことがある。
65角を打つか打たないかと言う分岐が第二ドメイン。
「まあ打つよね」と言う感想の根源が「動かなきゃ商売にならない」。
見せてナンボと言う動機が「まー」になる。
ところがそこにも選択肢がある。65角を打つも打たないも先手の権利。その権利さえ「まー」で濁すから関西には覇者が現れない。


阿久津の康光式採用と羽生の無対策と第二奇偶反転修正手順 No: 1898 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  07/04/30 Mon 13:23:23

後手で有力な戦法だが公式戦では康光以外初めて。興味深い阿久津の選択。先手でやる場合端歩の損得に連盟棋士は結論を出していない。当家の選択は暫く公式戦でおあづけ。しかし後手なら明解。
11手め65角は桐山山崎等関西棋士は当然のように思っているが悪手かもしれない。羽生の対策は新早石田でも出た56角引き。つまり既出変化を先手悪いと思っている。43角成変化或いは74同角変化で74歩の連動手を与えることが損と。結果4手分無意味となり羽生は11手めに56歩を指したのと同じ勘定。即ち奇偶反転は現在4手め88角成と10手め22飛のみ。その延長での33手め54歩4thアタックだったためにすでにこれが勝負手と言う山崎の感想はマシュダ一家理論に従っている。後手としては作戦勝ち直前なので先手が無理して動いていると。すでに16歩が緩手のため康光が序盤で端歩を突く損得へ逆算できる。