実況&分析マシュダ一家
軸の反動
2006.10.11-12竜王戦第1局 康光VS渡辺 角換り腰掛け銀65歩

日時:2006.10.11-12
棋戦:竜王戦第1局ホテルニッコーサンフランシスコ
戦形:角換り腰掛け銀65歩
先手:佐藤康光棋聖
後手:渡辺 明竜王
▲7六歩    ▽8四歩    ▲2六歩    ▽3二金    ▲7八金    ▽8五歩
▲7七角    ▽3四歩    ▲8八銀    ▽7七角成  ▲同 銀    ▽4二銀
▲9六歩    ▽9四歩    ▲1六歩    ▽1四歩    ▲3八銀    ▽7二銀
▲3六歩    ▽6四歩    ▲6八玉    ▽6三銀    ▲3七桂    ▽5四銀
▲4六歩    ▽4四歩    ▲4七銀    ▽5二金    ▲5八金    ▽4一玉
▲5六銀    ▽3一玉    ▲7九玉    ▽7四歩    ▲6六歩    ▽7三桂
▲2五歩    ▽3三銀    ▲4五歩    ▽同 歩    ▲3五歩    ▽6五歩
▲同 歩    ▽4四銀    ▲2四歩    ▽同 歩    ▲1五歩    ▽6五桂
▲2二歩    ▽同 金    ▲6四角    ▽8一飛    ▲6六銀    ▽8六歩
▲同 歩    ▽8八歩    ▲同 金    ▽6七歩    ▲6九歩    ▽8五歩
▲同 歩    ▽1五歩    ▲6七金    ▽3二金    ▲2三歩    ▽同 金
▲2五歩    ▽同 歩    ▲7三角成  ▽3五銀    ▲7二馬    ▽5一飛
▲6五銀右  ▽同 銀    ▲同 銀    ▽6六歩    ▲同 金    ▽8七歩
▲同 金    ▽8六歩    ▲同 金    ▽5九角    ▲8八飛    ▽7七銀
▲同 桂    ▽同角成    ▲7八桂    ▽9五歩    ▲同 歩    ▽9六歩
▲6八銀    ▽8六馬    ▲同 飛    ▽9五香    ▲9八歩    ▽6四歩
▲同 銀    ▽7五歩    ▲同 歩    ▽4六銀    ▲2五桂    ▽9一飛
▲3三歩    ▽2二玉    ▲3二銀    ▽3三桂    ▲2三銀成  ▽同 玉
▲3三桂成  ▽同 玉    ▲4五馬    ▽投了
111手で先手の勝ち
終了時刻=サンフランシスコ時間18時50分。日本時間10時50分
消費時間=先手7時間48分、後手7時間59分


コケシにされた渡辺明 No: 1608 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 10:39:50

渡辺明の敗因1は一言で角換り腰掛け銀を受けたこと。
23手め37桂を咎められなかった時点で以下康光にモテ遊ばれている。
敗因2は42手め65歩。後手が奇数番原理で真っ向勝負を挑めるような相手ではない。康光の角換り腰掛け銀のレベルでは渡辺明は子供扱い。当家新手の出る幕ではない。分析対象外。敗因3は48手め65桂。
敗着は最も渡辺明らしい封じ手52手め81飛。以下何げなく歩を捨てて58手め67歩が最もイイ加減な手。当家絶賛の双頭手69歩で手足も出せない竜王。60手め85歩が死にたくなるほど悲しい。そんな悠長な手ないと初日にハッキリ書いてある。当家変化ではどれも叩きが先。深浦並の竜王では困る。62手め15歩は連盟B級棋士間での敗着扱い。ここを取るなら最初に取る。放置したのなら95歩の方に綾アリ。63手め67金は形造りをさせない最も辛い指し方。中原の時代では客商売無視と言われる。記録係の瀬川まで呆れて対局室に戻らなかった。 瀬川に「俺が出た方がまだマシ」と顔で言われてイジケた渡辺明は64手め32金。悪手以前の手なので深浦にまで変態扱い。おかげで当家が述べた後手最強変化を康光にすべて写し取られた。64手は32玉の方がまだマシ。後手の弱点は63金とすると43地点が無防備。だから65銀や45桂喰らってもいいように43地点を玉自ら死守。康光も森内も必ず64手めは32玉。逆行奇数番3を取らずにここで4を取れる棋士は皆無。
69手め73角成は酷い。そこまでやるか。
70手め35銀はC級での敗着扱い。形作りもできなくなった。
87手め78桂で当家初日のリクエストに答えた康光。中原が「エエ!?」とオマケ。88手め95歩ではもう投げても良かったが涙のリクエスト
瀬川がブラインド降ろして幕引き催促。95手め98歩は康光が面と向かって臨終宣告。渡辺明はヘンな食事にアタったのでむしろ容体を周囲が心配してあげた方がよかった。ここまでコケシにされたタイトルホルダーは過去類例がない。


63手め67金まで 康光の近所付き合い No: 1607 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 05:11:08

で昼食の模様。
61手め85同歩で先手持ち歩二枚。渡辺明は86歩では財布がカラになると62手め15歩でやはり持ち歩二枚に。
63手め67金は大爆笑。65銀で寄せに行くと65飛+68銀で危険と見た模様。例の66角77銀55銀には73角成が相変らずあるので65飛は74馬の飛車金取り。先手は52馬で勝ちだが後手が59銀で寄せに来ても同飛同飛成同玉以下先手玉は97地点に逃げて詰まない。55銀が入らないと上部脱出。よって後手が15歩前に95歩を先に決めないといけなかった。それなら63手め65銀は決行できず本譜同様68銀捨て阻止の67金は有効。
康光は渡辺明の15歩が95歩ダロと見て付き合ってくれた模様。これで持ち歩三枚で互いに歩損ナシ。同じ相手に年賀状二回出す律儀な展開。
69歩打ってさらに67金は二重受けに勘違いされるが69歩とは元々が双頭手。No: 1599変化にある後手からの69角打をも阻止している。渡辺明が悠長に15歩など取っているから挨拶して歩を取り返したのが67金。ただし67金は59角を許す。


60手め85歩 大爆笑 No: 1606 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 03:58:55

当家の渡辺明読みは完璧。やはりロクでもない平行受動駒アタリ奇数番5。当家はロク思考。


ロクなこと No: 1605 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 03:42:26

シュークリームはいいがクッキーは外れてしまった。チョコ味はダメ。
バタークッキーにするべきだった。USAのグリルで昨晩は渡辺明も半分しか食えず投了した模様。肉モノは日本の二倍以上量がある。米国でハンバーグ頼んだら三人前と勘違いして苦笑いする日本人が後を絶たない。そこまで祖国は貧しいのかとエリツィンのように嘆かない理由?
日本にはソバやウドンがあるから。粗食ではなく健康食との自負。
渡辺明は69歩と打たれて困ったと感想戦で言うのが悔しい。
そこで昨晩残した肉を思い出しながらロクでもないことを考えている。
当家はロクなことを。


中原絶句の意味 No: 1604 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 03:28:14

消費時間だけは先手4時間55分、後手4時間43分でいい勝負。
59手め69歩に中原絶句?
「大山先生でもこう指す」と言うかと思った。
69歩は単受けではない。次に65銀やっちゃうと宣言している最も過激な受け。絶句の意味があるとすれば「これでオワじゃもったいない」であろう。


59手め69歩 第一平行駒アタリ奇数番5 No: 1603 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 03:22:54

実に単純。前項の64手め68銀打を避けた第一平行駒アタリ奇数番5。受動番のエサは簡単に見破られた。歩切れならない手だったが2歩貰ったので。森内でもこう受ける。どうせ敵陣6筋に歩を打つ展開にならない。


67歩放置で後手の理想的な展開の場合 No: 1602 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 03:16:56

今日の控え室はノロマ。放置した場合の「利かし」の意味さえ述べないので先に。

後手の理想的な展開の場合
先手:59手め65銀
後手:64手め68銀
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲9六歩 ▽9四歩 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲3八銀 ▽7二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽6三銀 ▲3七桂 ▽5四銀
▲4六歩 ▽4四歩 ▲4七銀 ▽5二金 ▲5八金 ▽4一玉
▲5六銀 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7四歩 ▲6六歩 ▽7三桂
▲2五歩 ▽3三銀 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽4四銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲1五歩 ▽6五桂
▲2二歩 ▽同 金 ▲6四角 ▽8一飛 ▲6六銀 ▽8六歩
▲同 歩 ▽8八歩 ▲同 金 ▽6七歩 ▲6五銀右 ▽同 銀
▲同 銀 ▽6六角 ▲7七銀 ▽6八銀 ▲同 金 ▽同歩成
▲同 銀 ▽5五銀 ▲7三角成 ▽8七歩 ▲同 金 ▽8五歩
▲7七銀打 ▽8六歩 ▲同 金 ▽6七歩 ▲同 銀 ▽7七角成
▲同 桂 ▽8六飛 ▲投了
80手で後手の勝ち


58手め67歩 大爆笑 受動駒アタリ奇数番5で No: 1601 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 02:52:54

中原が67歩に呆れている。
今日のオヤツはシュークリーム。
当家の読みは正解。外国で食える日本の和菓子は倉敷藤花に聞くと教えてくれる。北尾ではダメだったのでシュークリーム+クッキー。どちらもハズレなし。
67歩は同金なら59角。同銀なら65銀の二枚換えナシ。放置なら控え室用語で「利かし」。帰化した日本人が興味津々。なぜシュークリームなのかと。
当家では67歩を受動駒アタリ奇数番5と呼ぶ。


中原の常識的検討 No: 1600 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 02:41:09

ようやく中原が深浦の失言に気がついて訂正してくれた。以下。
中原の常識的検討
先手:57手め88同玉+59手め73角成
後手:58手め85歩
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲9六歩 ▽9四歩 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲3八銀 ▽7二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽6三銀 ▲3七桂 ▽5四銀
▲4六歩 ▽4四歩 ▲4七銀 ▽5二金 ▲5八金 ▽4一玉
▲5六銀 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7四歩 ▲6六歩 ▽7三桂
▲2五歩 ▽3三銀 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽4四銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲1五歩 ▽6五桂
▲2二歩 ▽同 金 ▲6四角 ▽8一飛 ▲6六銀 ▽8六歩
▲同 歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽8五歩 ▲7三角成 ▽8二角
▲7二馬 ▽3七角成 ▲8一馬 ▽2八馬 ▲6一飛 ▽投了
65手で先手の勝ち
上記59手め73角成が修正手順。当家は58手めに85歩をそもそも渡辺明が打たないと言っている。昨日も述べたこと。87歩が先。
上記中原変化は前項通り先手が88玉型なら28飛はいらない。逆に31玉型で後手は飛車を渡せないと言う筋書き通り。これは大局観と言わない。単なる常識。中原は常識人。深浦は常識を装った変質者。


57手め88同金 No: 1599 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 02:31:34

昨日のオヤツに出された駄菓子の粗悪な砂糖味がまだ舌に。
やはり日本がいいと言う康光。神社にも鏡。深浦は88同玉に85飛十字飛車などと意味不明なことを言っているが後手が二手も指せるワケない。そんな悠長なボールは郵便局で。57手め88同玉の場合渡辺明なら今日はイキナリ叩く。

先手:57手め88同玉
後手:58手め87歩+69角
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲9六歩 ▽9四歩 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲3八銀 ▽7二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽6三銀 ▲3七桂 ▽5四銀
▲4六歩 ▽4四歩 ▲4七銀 ▽5二金 ▲5八金 ▽4一玉
▲5六銀 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7四歩 ▲6六歩 ▽7三桂
▲2五歩 ▽3三銀 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽4四銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲1五歩 ▽6五桂
▲2二歩 ▽同 金 ▲6四角 ▽8一飛 ▲6六銀 ▽8六歩
▲同 歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽8七歩 ▲同 金 ▽6九角
▲6五銀右 ▽同 銀 ▲同 銀 ▽7八銀 ▲7七金 ▽8七歩
▲投了
66手で後手の勝ち

この展開は43打込からの詰めろもない。先手が欲しいのは52に落ちている金。だから渡辺明は63金とできない。


56手め88歩 No: 1598 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 02:11:58

初めてドルに換金すると無駄使いしてしまう。マペット買うならいいが子供用エンジンカーはあとで困る。渡辺明も今日はやけに気前いい。この1歩は寄せに不要なので店員さんへのチップ。 

1歩いらなかった場合
先手:57手め88同玉+69手め43銀
後手:58手め63金
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲9六歩 ▽9四歩 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲3八銀 ▽7二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽6三銀 ▲3七桂 ▽5四銀
▲4六歩 ▽4四歩 ▲4七銀 ▽5二金 ▲5八金 ▽4一玉
▲5六銀 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7四歩 ▲6六歩 ▽7三桂
▲2五歩 ▽3三銀 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽4四銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲1五歩 ▽6五桂
▲2二歩 ▽同 金 ▲6四角 ▽8一飛 ▲6六銀 ▽8六歩
▲同 歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽6三金 ▲6五銀右 ▽同 銀
▲同 銀 ▽6四金 ▲同 銀 ▽8六飛 ▲8七歩 ▽7六飛
▲6七金右 ▽4六飛 ▲4三銀 ▽4二銀 ▲2三桂 ▽同 金
▲3二金 ▽投了
73手で先手の勝ち

後手は43地点が無防備。これでは店に返品できないので81飛型にはセオリー通り継ぎ歩。後手は持ち歩がまだ三枚あるので成金気分は暫く味わえる。
88玉型なら28地点の飛車あげてもいいがまだ飛車切れる状態にない。
そこで57手めは同金から考えて相手の壁金と見合うのが日本式近所付き合い。


封じ手81飛 大爆笑 No: 1597 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/10/12 Thu 01:43:58

やはり渡辺明は飛車を8筋でしか使えない。
以前も迷って92飛でラシサを見失ったことがある。
84飛にはイキナリ65銀はないので一旦は66銀で駒アタリ奇数番3へ回帰。渡辺明は63金でも65銀と思って先に86歩。同角を期待したがアッサリ康光に同歩とされて一瞬固まった模様。
歩切れ解消は大きい。この展開なら封じ手92飛の方が粘りが利いた。


竜王戦の揮毫 No: 1596 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/10/11 Wed 12:09:53

今回は渡辺明の飛に康光が趣。扇子に並べると趣飛。
これは昨年の馬柊をそのまま反転させた遊び。康光は天然のマンマで来たが渡辺明は「また読売が怒るので」馬を飛に。おかげで今年の揮毫しか知らない者には意味不明な並びとなった。画数は15と9。3で割り切れる。駒アタリ奇数番3だけで終わらせようと言う趣向。今回は偶数番原理の展開は渡辺明がついていけないので無理。
読売と書くと身売りと変換してしまうのはなぜか?
発行部数を自慢するからいけない。発行部数なら聖書にかなわない。せっかくだから北尾に聖フランチェスコの話でもさせたらどうか。オチはアレであろう。


封じ手92飛の場合 No: 1595 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/10/11 Wed 11:55:11

立会いは中原。封じ手の文字は自分の名前以外余り上手くない。
深浦に至っては自分の名前さえロクに書けない。ついでにサンフランシスコのチンチン電車で最悪の写真まで撮られた。隠し撮り専門の出歯亀にしか見えない。封じ手で控え室第一予想の92飛はあるが深浦予言の73角成82角以下の千日手はない。深浦は相変らず志が低い。
92飛以下は66銀が駒アタリ奇数番3。54手め63金なら97角95歩88角で次に65銀直が44角で銀の二重駒アタリ。58手めは二通り。46角47金35角なら44銀にヒモがつくので以下65銀には同銀と取れる。64手めは33銀引きで康光のポカ待ち。歩切れなので45桂または95歩か15歩に手が戻る。後手は桂損でも先手は歩切れ。桂と歩4枚の交換なので後手は逆転可能。手番を渡して歩切れ解消となり実質歩3枚と桂との交換で手番は1回戻る。88角の弱点は86歩同歩に87歩の叩き。3箇所逃げ場があるが87歩の拠点は22壁金といい勝負。86歩同歩に85歩の継ぎ歩は同歩なら86歩と垂らして87銀打狙いだが92飛ではそこまで悠長に指せない。
58手め64歩は一見腰抜けに見えて玉砕。どうせ桂損なら手番を渡さないと言うダダコネ手。44角と守護神の銀を取らせて指す将棋で勝てた者は過去皆無。羽生は絶対に指さない。先手の歩切れをついて44角の瞬間に96歩が狙いだがこの変化は後手に金がないので34飛+33龍で負ける。渡辺明がこれで勝ったら大地震。よって66銀で後手の選択肢は狭い。
それでも後手にナニもセンタクさせない場合封じ手92飛にいきなり65銀。55手め84桂が狙い。こういう筋悪桂は中原が激怒する。どうせ打つなら6段目ダローと。どちらでも駒アタリ奇数番3。84桂93飛82角成73角同角同飛64角71飛82角成41飛で先手が手番を握る。14歩に12歩と受けた場合24飛23歩29飛55角は同馬同銀34歩。ここでさらに32歩と受けると12歩ともども滑稽。ところが36歩や46歩は25桂で後手困る。33金25桂は許せない。後手玉は右辺へ逃げたいが72桂成で押さえられる。逆転技は23成桂+58金の両取り14角だが22角42玉55角成58角成の詰めろの瞬間33馬で後手頓死。
渡辺明は右辺脱出しか頭にない。そうでないと22金は指せない。ポイントは康光の筋悪桂。フツーに寄せるとノラクラ逃げられるかもしれない。中原が唸る手を期待。


42手め65歩 No: 1594 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/10/11 Wed 04:56:52

最近扱ったばかり。松尾の敗着も書いてある。
>2006.08.13NHK杯 松尾VS渡辺 角換り腰掛け銀
渡辺明が準備したというより成り行き上の使い回し。
角換り腰掛け銀は王道中の王道。康光分析の要。渡辺明には荷が重すぎた。負けてもいいから対松尾戦のようなオフザケだけは避けていただきたい。


2006.10.11竜王戦第1局初日 康光VS渡辺 角換り腰掛け銀 No: 1593 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/10/11 Wed 04:30:18

振り駒の瞬間を捉えた記録係瀬川の写真は傑作。
駒が宙に舞うマジックをしているかのよう。
と金三枚で康光先手。
康光の誘導で角換り腰掛け銀。
13手め96歩と15手め16歩で3-3の骨格へ誘う。
第二平行歩間3-3+第二平行歩間3-4を経て23手め37桂。
この第三平行歩間3-4を咎めるなら一挙に2-5構造、重く制圧するなら4-4構造だが渡辺明は暫く考えて第三平行歩間3-4の腰掛け銀。
おそらくここで後手の技量を康光は見切っている。
角換り腰掛け銀の序盤の一番面白い地点。
以下新規4-4構造に今度は後手が新規3-5構造を強いられ第一平行歩間3-5を先手に取られるハメに。28手め52金で第二平行歩間3-5を後手が取った為に康光は初めて考えていたが恐らく52金が敗着と当家に指摘された別な将棋でも思い出そうとしていた。
以下第七平行歩間3-5を経て渡辺明は34手め74歩。これは序盤で85歩まで突いたツケ。渡辺明は飛車を8筋で使う経験しかないのでむしろ初々しい。37手めで康光が25歩で8thアタック基本型を完成させたところがミソ。
先後同型と言ってもここに至るまでの手順の差異で技量がすべて判ってしまう。したがって今日は康光の勝ち。 3時間弱で勝負アッタ感。