康光の85手め82銀はフツーの手。こんな銀打もできないような若手棋士は矢倉戦のノーマル39銀も71銀も見えないのであろう。渡辺明でも即座に打つ銀。夕食前の当家変化でも銀桂をからめて使う。
86手め33銀はひどすぎる。あとは見る気しない。
森下は86手め33銀を明解な敗着と言うだろうが実際は84手め75歩。敗因は森下の実力では56手め53桂打。前例を追ってはダメ。自分で考えないと。

ひとめ悪手。点数合戦をやろうと言う時に1点捨てては方針と違う。
これは85手め82銀からの飛車殺し変化を避けた手。

飛車殺し回避変化
先手：85手め82銀
後手：84手め75歩
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽５三桂 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽２五金 ▲４六角 ▽同　角 ▲同　歩 ▽２七角
▲２八飛 ▽３六角成 ▲６四歩 ▽同　歩 ▲６三歩 ▽３五馬
▲７一角 ▽９二飛 ▲６二歩成 ▽６五桂 ▲６六歩 ▽３六歩
▲６五歩 ▽３七歩成 ▲２九飛 ▽６五歩 ▲７七金寄 ▽７五歩
▲８二銀 ▽９五歩 ▲８一銀不成▽９四飛 ▲７五歩 ▽投了
89手で先手の勝ち

最後にジッと89手め75歩で歩を取られると後手は一挙に2点の損失。
点数合戦では歩も金も同じ1点。だから当家では25金を捨てて84手め62馬でと金を取る。

先手：87手め25飛
後手：84手め62馬
▲７六歩    ▽８四歩    ▲６八銀    ▽３四歩    ▲６六歩    ▽６二銀
▲５六歩    ▽５四歩    ▲４八銀    ▽４二銀    ▲５八金右  ▽３二金
▲７八金    ▽４一玉    ▲６九玉    ▽５二金    ▲７七銀    ▽３三銀
▲７九角    ▽３一角    ▲３六歩    ▽４四歩    ▲６七金右  ▽７四歩
▲３七銀    ▽６四角    ▲６八角    ▽４三金右  ▲７九玉    ▽３一玉
▲８八玉    ▽２二玉    ▲４六銀    ▽５三銀    ▲３七桂    ▽７三角
▲２六歩    ▽２四銀    ▲１六歩    ▽１四歩    ▲３八飛    ▽９四歩
▲１八香    ▽８五歩    ▲９八香    ▽６四角    ▲６五歩    ▽７三角
▲２五桂    ▽４二銀    ▲９九玉    ▽４五歩    ▲同　銀    ▽２五銀
▲同　歩    ▽５三桂    ▲３四銀    ▽同　金    ▲８八銀    ▽４三銀打
▲３五歩    ▽２五金    ▲４六角    ▽同　角    ▲同　歩    ▽２七角
▲２八飛    ▽３六角成  ▲６四歩    ▽同　歩    ▲６三歩    ▽３五馬
▲７一角    ▽９二飛    ▲６二歩成  ▽６五桂    ▲６六歩    ▽３六歩
▲６五歩    ▽３七歩成  ▲２九飛    ▽６五歩    ▲７七金寄  ▽６二馬
▲同角成    ▽同　飛    ▲２五飛    ▽３三桂    ▲投了
88手で後手の勝ち

前記変化で後手が手堅く44歩を打つと68角で馬にあてつつ57と金阻止。65龍変化が歩を取りつつ25金アタリなので先手は点数をUPできる。

夕食後森下は当家手順同様82手め65歩。
康光は83手め77金だが勝つ気があるなら83手めは84桂で以下。

先手：83手め84桂+93手め77角
後手：84手め93飛
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽５三桂 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽２五金 ▲４六角 ▽同　角 ▲同　歩 ▽２七角
▲２八飛 ▽３六角成 ▲６四歩 ▽同　歩 ▲６三歩 ▽３五馬
▲７一角 ▽９二飛 ▲６二歩成 ▽６五桂 ▲６六歩 ▽３六歩
▲６五歩 ▽３七歩成 ▲２九飛 ▽６五歩 ▲８四桂 ▽９三飛
▲同角成 ▽同　桂 ▲６一飛 ▽４七角 ▲４九飛 ▽４六馬
▲４七飛 ▽同　と ▲７七角 ▽３三桂 ▲４一銀 ▽３一銀
▲３二銀不成▽同銀直 ▲４二金 ▽３八飛 ▲３一飛成 ▽１三玉
▲４三金 ▽同　銀 ▲２二銀 ▽投了
105手で先手の勝ち

83手め77金では上記77角変化消滅。
77金は懸念の浮き駒78金を固めつつ69飛の展開を期待した手。ところが47角打で69飛もない。

先手が24点維持できない場合
先手：83手め84桂+82銀
後手：あとは歩を死守して点数勝ち
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽５三桂 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽２五金 ▲４六角 ▽同　角 ▲同　歩 ▽２七角
▲２八飛 ▽３六角成 ▲６四歩 ▽同　歩 ▲６三歩 ▽３五馬
▲７一角 ▽９二飛 ▲６二歩成 ▽６五桂 ▲６六歩 ▽３六歩
▲６五歩 ▽３七歩成 ▲２九飛 ▽６五歩 ▲８四桂 ▽９三飛
▲７二桂成 ▽３四銀 ▲８一成桂 ▽４六馬 ▲９一成桂 ▽同　飛
▲８二銀 ▽７一飛 ▲同銀不成 ▽４七角 ▲投了
94手で先手の勝ち

康光が寄せに来た場合は歩も金銀も同等と考えて入玉のみ。

74手め92飛は居飛車の股間を握られ一見つらいが84飛は62角成、83飛は72銀84飛62歩成65桂52と71馬42とで先手勝ち。
森下は先手の歩切れをついて36歩で対抗。と金は攻めあいで先手有利。よって後手は入玉以外勝機なし。まず点数確認。92飛が取られて点数負けは困る。その代償をどこに求めるか。1歩は命。まずは65歩。

森下は当家変化35馬で62歩成阻止かと思ったら73手め71角？
それは同馬でタダなのでいつもの棋譜ミスかと思ってしまった。
どーもおかしいと思ったら56手めが33桂打ではなく53桂打になっている。
バカヤローであろう。これでまたミミズコメントを消さないといけない。産経の中継はスッキリしていてよかった。
56手め53桂打なら70手め55歩もない。無論33桂変化に支えられた46馬もない。70手め64同歩ですでに攻めあう見せ将棋上後手苦しい。
よって56手めが33桂打なら興業路線に合致した後手勝ち手順と言うことになる。
当家が故意に遊んだワケではない。
およそ後手に良い変化はミスから生れる場合がある。
横歩取り85飛も羽生は「手が滑って生れたとしか思えない」と述べた。

68手め36角成までマシュダ一家変化と全く同じだが69手めでようやく康光が手を換えた。ここは新規駒アタリ奇数番1を作成する地点で中盤の難所。康光は当家44銀ではなく64歩。これも新規駒アタリ奇数番1なので可能。控え室の万年某若手棋士が言う45歩だけはない。受動1を取るバカいねーよ。こう言う匿名棋士に限ってトップ棋士マンセーが多い。「食わせていただいている」と言うだけのホーカン野郎。
森下は即時64同歩だがこれは旧世代の指し方。森下は成長していない。
当家なら70手め55歩。

森下はマシュダ一家手順通り66手め27角打まで進行させた。
同じ手順だからアクビされる。だから控え室もマシュダ一家しか読んでいない。
当家に対抗したい場合控え室に室田伊緒を呼び写真を掲載するのが最善。

まだ仕掛けの分析公開をしていなかった。
52手め45歩=3-6アタック。仮想駒アタリ偶数番2で偶数番原理始動。
結果桂と歩2枚の交換。
57手め34銀は以下のまとめ参照
2005.12.27第31期棋王戦挑戦者決定戦　郷田VS森内　相矢倉37銀名人戦第7局版
ナカヒロは確か57手め54銀だったが森内並の棋士は34銀と決まっている。
2005.06.23-24名人戦第7局 森内VS羽生 相矢倉37銀　偶数番原理　バーバヤーガ4
98香はタコだが88銀は悪手連鎖。玉が息できない。
これで分析終わりではアっけない。
そこで琉球畳の話でも。
琉球畳の特徴は正方形。もうひとつ特徴がある。
ここ数年の日本の都会では信じられないことが起きている。
警視庁のヘリが連日飛び回り騒音公害をバラまいている。
これに対抗するには都会の和室に琉球畳を置く。
琉球畳にはヘリがない。静かに暮らせるであろう。

マー森下が歩切れ解消で入玉手順62手め25金を選択したのは分相応。
45金攻めあい勝ちで見せようとする棋士は現在連盟に皆無。未来の楽しみはひとつくらいあった方がいい。
一方康光は挑戦者候補のクセに今頃46角に戻している。
当家では35歩+46角は2時間以上前の先手手順。
湿気のせいでアタマがカビているのであろう。
カミさんに叱られ意気消沈の棋聖カビ手順は以下。

森下が歩得作戦に切り替えたい場合
先手：69手め44銀打
後手：64手め46同角
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽３三桂打 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽２五金 ▲４六角 ▽同　角 ▲同　歩 ▽２七角
▲２八飛 ▽３六角成 ▲４四銀 ▽同　銀 ▲７一角 ▽８三飛
▲４四角成 ▽４三銀打 ▲７七馬 ▽３五馬 ▲投了
76手で後手の勝ち

康光は48分で35歩。それだけ書いてりゃイーノに。
消費時間は康光3時間3分、森下2時間0分。ご苦労さま。
先の62手め45金変化の最終手42飛で後手勝ちでもいいが森下は53のと金に負け無しと思うかもしれない。しかし52飛は41銀。
そこでもし42飛変化が嫌であくまで居飛車を誇示したい場合。

62手め45金2　居飛車誇示篇
先手：61手め35歩
後手：62手め45金
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽３三桂打 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽４五金 ▲３四歩 ▽２五桂 ▲７七角 ▽５五歩
▲２六歩 ▽３七歩 ▲２八飛 ▽３六金 ▲２五歩 ▽３四銀
▲５五歩 ▽３三桂 ▲５四歩 ▽４七金 ▲４四銀 ▽３八歩成
▲２六飛 ▽３七角成 ▲３三銀成 ▽同　金 ▲３五歩 ▽同　銀
▲３四歩 ▽２六馬 ▲３三歩成 ▽同　銀 ▲４五桂 ▽４四銀引
▲３四桂 ▽１三玉 ▲４四角 ▽同　馬 ▲２二銀 ▽同　銀
▲同桂成 ▽４五馬 ▲投了
98手で後手の勝ち

森下は95歩を突かなかったので95桂も残っている。
86歩同歩86桂も、いきなり86桂もある。桂くれるなら大歓迎。

当家より30分以上アタマの回転が遅い。
これほどノロマな棋士相手だと25金変化も飽きた。しかし44金はもっと前にやった。そこで今度は絶対有り得ないと連盟棋士が言うはずの45金変化でも。
先手：61手め35歩
後手：62手め45金
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽３三桂打 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽４五金 ▲３四歩 ▽２五桂 ▲７七角 ▽５五歩
▲２六歩 ▽３七歩 ▲２八飛 ▽３六金 ▲２五歩 ▽３四銀
▲５五歩 ▽３三銀 ▲５四歩 ▽４二飛 ▲投了
76手で後手の勝ち

フツー43銀は大爆笑だろうと。だから自己顕示欲が強いだけのラクガキ専門家に「森下流の手厚い銀埋め」と揶揄される。森下がナントカ流と解説するのと同じ。43銀は25金を可能にする手。
25金は歩切れ解消だけでなく後手が入玉をする場合最強の柱。
以下森下が71手め13歩を強く同玉と取った場合。

入玉1
先手：61手め35歩+72手め13同玉
後手：65手め77角+71手め13歩
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽３三桂打 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽２五金 ▲３四歩 ▽４五桂 ▲７七角 ▽４四歩
▲４六銀 ▽１二玉 ▲１五歩 ▽同　歩 ▲１三歩 ▽同　玉
▲４五銀 ▽同　歩 ▲１一角成 ▽３七銀 ▲３九飛 ▽２八銀不成
▲３八飛 ▽３七角成 ▲同　飛 ▽同銀不成 ▲２一馬 ▽２八飛
▲投了
84手で後手の勝ち

やはり91玉が祟り浮いた78金が狙われる。先手が期待する71角から17角成の入玉阻止変化がない。一方32金は60手め43銀打によって死守されている。森下研究は深い。藤井シスのような11角成喰らっても入玉で勝てるという大局観。

先手：61手め35歩
後手：65手め77角
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽３三桂打 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽２五金 ▲３四歩 ▽４五桂 ▲７七角 ▽４四歩
▲４六銀 ▽１二玉 ▲１五歩 ▽同　歩 ▲１三歩 ▽同　桂
▲１四歩 ▽投了
73手で先手の勝ち

康光は35歩+46角を断念し88銀と手を戻しても相変らず78金は浮いているので飛車を捨てる変化に踏み込めない。そこで77角狙いの空間開放双頭手だがそれでも森下は35歩+46角で登場した43銀打。すでに桂と歩2枚の交換で歩切れだが25歩が駒アタリ奇数番1のGN。よって43銀は攻撃的な受け。35歩なら25金で歩切れ解消。

先手：61手め35歩
後手：65手め77角
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽３三桂打 ▲３四銀 ▽同　金 ▲８八銀 ▽４三銀打
▲３五歩 ▽２五金 ▲３四歩 ▽４五桂 ▲７七角 ▽４四歩
▲中断

51手め99玉の欠陥2=78金が浮いている為に先手の急襲が通用しない。

先手：61手め46角+71角急襲
後手：64手め43銀打
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩 ▲同　銀 ▽２五銀
▲同　歩 ▽３三桂打 ▲３四銀 ▽同　金 ▲３五歩 ▽４四金
▲４六角 ▽同　角 ▲同　歩 ▽４三銀打 ▲７一角 ▽７二飛
▲４四角成 ▽同　銀 ▲３四歩 ▽２五桂 ▲４五歩 ▽２七角
▲４四歩 ▽３八角成 ▲４一銀 ▽３一金 ▲５二銀打 ▽４八飛
▲投了
78手で後手の勝ち
これが88玉で留まっていれば先手の攻めは続く。

康光の限界は即ち連盟棋士の限界

康光が長考している。普段なら43手めと44手めの交換で優劣が決まるが今回は端歩を受けないで43手め18香。これは減七か七かの違いで見た3年前とは決定的に違う。
2002.09.18王座戦第1局 佐藤康光棋聖王将VS羽生善治王座
相矢倉-飛車先不突き型 「減七の古典」
43手め18香の利点は17香の1手分を7th作成目的で先手が指せること。

先手が7thアタックを準備する7-2構造1
先手：51手め17香
後手：51手め95歩
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲１七香 ▽９五歩 ▲中断

しかし17香を手損とみるのが連盟棋士の限界。よって彼等の最善手は99玉以外に有り得ない。

先手が7thアタックを準備する7-2構造2
先手：51手め99玉
後手：51手め95歩
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３七桂 ▽７三角
▲２六歩 ▽２四銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽８五歩 ▲９八香 ▽６四角 ▲６五歩 ▽７三角
▲２五桂 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽９五歩 ▲中断

99玉の不満は先手が7thアタックを敢行した時に玉が右辺へ脱出するのに2手分損すること。これは17香の1手損より悪い。

退屈と言われて怒った康光。
渡辺明の47手めにかつて以下の実況。
「47=99玉。来いとワラワラ誘う」
＞2004.11.17&18竜王戦第3局　渡辺VS森内　矢倉穴熊
確かに康光とワラワラは似合わない。先週の27飛は私が指す手ではなかったと今日は言っている。
47手め65歩は6th作成手。だから51手めに15歩、34歩、55歩のいずれの仕掛けも必ず6thアタックになる。3-6アタックなので白銀比とも無縁。

4-2構造から24手め74歩で3-3構造を作成したのが後手。
当家はこの局面が不満。 3-3構造は膠着。4-3構造なら動く。
矢倉24手組では24手め74歩がまさしくその4-3構造。
連盟棋士は矢倉の進歩と言うが当家はそう見ない。
連盟棋士の進歩とはソファに寝そべってテレビ見ること。
だから本譜も穴熊になっている。
現代より50-60年代の日本が良かった場合もある。
利便さは人間を退屈に？
加藤一二三の26歩をそのような回顧趣味で彩る必要はない。
当家は理論で言う。
3-3構造より4-3構造がダイナミックであると。
正方形の家より長方形の方が美しい。
人間は横になると長方形のため。だから畳も棺桶も長方形。
長方形の美学は黄金比１:1+√5÷2や白銀比１:√2に象徴される。
(1+√5)÷2と√2の違いは見たマンマ5と2。奇数と偶数。
日本建築の優秀性は木材切りだしの最善法に白銀比を応用した実用性とパラレル。
木をムダにしない。紙も最大限有効に使う為に用紙サイズは白銀比。
将棋に不可欠な記録用紙も正確な白銀比によって縦横幅が決まっている。
将棋で使う和室は白銀比に近い。3畳や6畳は2-3と3-4。
和室は正方形を内包している。近年は琉球畳の正方形を和式に取りこむのが流行り。
将棋の対局も琉球畳の上で一度やってみたら面白い。
沖縄で毎年竜王戦をやればどうか。

康光はここで35歩や37銀が成立するか今日も考えた。
22手め44歩が歩間4-2牽制手だったことは当家が初めて解明した裏構造。
4-2アタックは不利。37銀は成立してもどこかで序盤の緩手66歩を補填する67金を強いられ手が戻る。戦いが始まってから手を戻しては負け。そこで先に67金。

昨日は朝日の中継子が「10手め32金は後手のこだわり」と書いている時点でダメな新聞社と判る。勝敗に直結する手を「こだわり」扱いではジャーナリストとしての無責任さ丸見え。「本人がそう言った」と逃げれば済む図式。
では連盟棋士は10手め32金を敗着扱いできるか？
秀司にはできなかった。ではトップ棋士はどうか。
彼等が実際10手め32金を指していないと言うだけなら3手めは？
初手は？
結局矢倉や角換り腰掛け銀をトップ棋士が好んだのは全部の駒が必ず使えるからと言う保証に頼ったため。
横歩取り85飛や急戦中飛車の項目で当家は全面戦争を理想としてきた。しかし矢倉や角換り腰掛け銀ほどにその道筋が保証されていない。
ここでも逆に思考。
例えば早石田。この戦形で全面駆使の構想を描けるか。
相矢倉で全面戦争など当たり前。

2手め84歩を見ると先手の初手が疑問手に見えるのはなぜだろう？
それは3手め68銀も5手め66歩も先手が平行偶数番を取るため。
この不満を解消するために当家は5手め77銀から66銀戦法を開発。
康光も暫く5手め77銀を指していたが今日は66歩。
これが面白くない。66歩を指すなら3手めに指せと言っているのが歩間理論上巻。85歩77角なら向い飛車で先手必勝と言いたいのかもしれない。或いは6手め58金かもしれない。こういうことをトップ棋士たちは故意に避けてきた。
もうひとつある。3手め75歩。
これは目も覚めるような戦い方。朝食うキムチ。
大介が棋聖戦で早石田を連載したことは好ましい。では羽生が王位戦第2局でやってくれるか？
羽生は将棋をカネにすることしか考えない棋士なのでカミさんにリクエストするのが一番手っ取り早い。どこの家でも収入が前年の半分になればカミさんが一番怒る。収入が突然なくなったりすると縁切られる。
逆に言えばカミさんと縁切りたいときは仕事したくなくなるのが人情。

羽生康光はほぼダブルスコア。康光森下はぴったりトリプルスコア。
ぴったりに酔ってはいけない。これも先後に分けて表記しないといけない。
一週間前の王座戦決勝Tの康光森下戦は相矢倉で康光が91手で勝ち。森下はこの時も奨励会員の手によって後手番に回された。
王座戦くらい森下を先手番にしろと言っても天の声は言うこと聞かない。彼等とてスターが住所不定では未来の職場に不安を感じる。
駒をスッタモンダして「ハブさん先手にナーレ」と振り上げる。

2006.06.27朝日OPの森下VS清水上や2006.07.17朝日OP秀司VS加藤幸男のいずれもアマが後手番。昨日など秀司が後手番なら負けていた手合。
瀬川入試では全局アマが後手番。振り駒を奨励会員が行なうため。
この結果でも明らかなように奨励会の天の声はアマに辛い。アマ辛党と言う。そして今日は森下が荒木三段に後手番にされた。
なぜ天の声か？
森下が挑戦しても渡辺明に負けることは明白なため。
だからこれは誰が駒を振っても康光が先手番になる。
タイトルホルダーは奨励会員が作ってきたと言える。
先手後手の差はトップ棋士になればなるほど大きい。
振り駒の悪習を放置した理由は「空気読め」の体質。