棋聖戦第2局その後0 中飛車角換り演出 | No: 823
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棋聖戦第2局その後0 中飛車角換り演出
ここで本譜の先手の本来の敗着39手めの局面に戻る。
56銀が先手の敗着。ここでヌルイ手は66歩の5thアタック+33角または64角+46銀を狙われる。だから68金や29飛26飛のような手はない。そこで出た銀にあてる56歩か56銀。
康光は本譜56銀で「イクっきゃネーダロ」。
当家のひとめは56歩であった。
まず出た杭を打つ。釘が出ていると大工さんもハンマーで叩く。
39手め56歩から43手めの基本図7th
先手:39手め56歩
後手:行くかタメルか
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽中断
ここで後手が迷う。84歩16歩14歩で局面を飽和させると以下。
39手め56歩から46手めの基本図9th
先手:39手め56歩
後手:行くかタメルか
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽8四歩 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲中断
序盤から再度見る。先手の手損は後手が飛車を2筋に振り直した1手で相殺。
だから9thアタックの権利は先手に譲渡された。
具体的には15歩から丸山風曲芸か46角で55歩阻止+35歩の森内風歩入手。
39手め56歩+46手めの基本図から9thアタック
先手:39手め56歩+47手め46角
後手:48手め33角
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽8四歩 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲4六角 ▽3三角
▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽3四歩 ▲4六角 ▽5五歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲2五歩 ▽同 歩 ▲同 桂 ▽4二角
▲5五歩 ▽2四歩 ▲3三歩 ▽2五歩 ▲2三歩 ▽1二飛
▲2五飛 ▽3三桂 ▲2四飛 ▽4五桂 ▲3三歩 ▽同 角
▲3四飛 ▽3二飛 ▲2二歩成 ▽投了
75手で先手の勝ち
行くも行かないも先手の権利で後手は指くわえて待っているだけでは面白くない。そこで43手めの基本図7thに戻り後手からの7thアタックで。
44手め55歩以下いろいろ楽しめる。39手め56歩+43手めの基本図から7thアタック第二基本図
先手:45手め44歩
後手:44手め55歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲中断
46手め56歩とする場合は後手の構想が必要。
39手め56歩+43手めの基本図から7thアタック第三構想
先手:45手め44歩
後手:44手め55歩+46手め56歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽5六歩 ▲4三歩成 ▽同 金
▲4五桂 ▽5四金 ▲2四歩 ▽5七歩成 ▲同 金 ▽4五金
▲2三歩成 ▽5二飛 ▲5三歩 ▽同 飛 ▲5四歩 ▽同 飛
▲5六歩 ▽4六歩 ▲同 銀 ▽同 金 ▲同 金 ▽2八歩
▲投了
66手で後手の勝ち
43金の形で手番を渡すのは怖い。57歩成同金48角の狙いは46角の迎撃。
後手に第三構想がない場合目先の得では先手の思うツボ。
よって46手め56歩とする場合は明解な後手の構想が必要。
39手め56歩+43手めの基本図から7thアタック第三構想がない場合
先手:45手め44歩
後手:44手め55歩+46手め56歩+目先の得追い48角
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽5六歩 ▲4三歩成 ▽同 金
▲2四歩 ▽5七歩成 ▲同 金 ▽4八角 ▲4六角 ▽5二飛
▲5六歩 ▽投了
55手で先手の勝ち
53手めが単に46銀ではなくわざわざ46角と打っている理由は後の変化で判明する。上記54手め45歩では同桂44歩23歩成52飛53歩で飛に油。そこで後手は55歩と合わせてくる。それが先手の誘い。55歩を嫌うなら56歩とは打たずに58歩と打つがそれでは醜い。
先手:45手め44歩+角切り
後手:44手め55歩+46手め56歩+目先の得追い48角
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽5六歩 ▲4三歩成 ▽同 金
▲2四歩 ▽5七歩成 ▲同 金 ▽4八角 ▲4六角 ▽5二飛
▲5六歩 ▽5五歩 ▲5八金 ▽8四角成 ▲2三歩成 ▽5六歩
▲6四角 ▽同 銀 ▲6一銀 ▽5一飛 ▲7二銀成 ▽同 玉
▲5二歩 ▽同 飛 ▲5三歩 ▽同 飛 ▲4五桂 ▽5四飛
▲3三と ▽同 桂 ▲2二飛成 ▽4二歩 ▲3三桂成 ▽5七歩成
▲4三成桂 ▽5八と ▲4二龍 ▽5二歩 ▲同 龍 ▽同 飛
▲同成桂 ▽投了
85手で先手の勝ち上記変化の進行で53手め46銀としてしまうと52飛には58歩と打つしかなく以下で負け。
先手:45手め44歩+手拍子で53手め46銀
後手:44手め55歩+46手め56歩+目先の得追い48角
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽5六歩 ▲4三歩成 ▽同 金
▲2四歩 ▽5七歩成 ▲同 金 ▽4八角 ▲4六銀 ▽5二飛
▲5八歩 ▽5六歩 ▲4七金 ▽8四角成 ▲2三歩成 ▽6六歩
▲同 歩 ▽6七歩 ▲同 金 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 銀
▲7六歩 ▽6六銀 ▲投了
68手で後手の勝ち持ち角温存で46銀が筋と思ってくれるからと相手見て指すような棋士は後世評価されない。むしろ知らなかったで済む方が可愛い。大山がトップ棋士に毛嫌いされるのはそうした事情。相手が知らないダロと出し惜しみするケチ臭い根性を許した対戦棋士が悪い。貧乏将棋は見てもつまらない。駒の動きが老人会の社交ダンス。これは素人にもわかる。だから大山は人気ない。毛もない。毛嫌いできないようになってる仕組み。おかげで貧乏臭い棋士が随分育った。
話を戻す。逆にもし後手が第三構想を断念した場合は先手が勝つ。
39手め56歩+43手めの第二基本図から5thアタック49手め24歩
先手:45手め44歩+49手め24歩1
後手:44手め55歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲2三歩 ▽同 飛 ▲6五桂 ▽6四銀引
▲7三桂成 ▽同 銀 ▲3二角 ▽2二飛 ▲6五角成 ▽投了
59手で先手の勝ち
39手め56歩+43手めの第二基本図から5thアタック49手め24歩
先手:45手め44歩+49手め24歩2
後手:44手め55歩+馬殺しを狙う場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲2三歩 ▽同 飛 ▲6五桂 ▽同 桂
▲3二角 ▽2二飛 ▲6五角成 ▽6四銀直 ▲5四馬 ▽5三歩
▲2三歩 ▽投了
61手で先手の勝ち
これでは先手一挙に勝ちで芸がなさすぎる。そこで先手が1手緩めて48手めは85桂で作図。
本項は9筋と角打ち逆転が主題なので先手がどういう逆転技を最終盤に用意できるかを見る。
39手め56歩+悪手85桂で後手勝勢基本図
先手:逆転勝ちをまだ狙う
後手:どうやっても楽勝
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲8五桂 ▽6四銀引 ▲7三桂不成▽同 玉 ▲5六歩 ▽8四歩
▲5五桂 ▽5四銀 ▲2八飛 ▽4五歩 ▲4四角 ▽3三角
▲同角成 ▽同 桂 ▲6八金右 ▽4四角 ▲7七金右 ▽5三桂
▲2九飛 ▽6六歩 ▲同 歩 ▽6五歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲2三歩 ▽4二飛 ▲2四飛 ▽5五銀直 ▲同 歩 ▽同 角
▲4八銀 ▽6六歩 ▲5六銀 ▽6五桂 ▲5五銀 ▽7七桂成
▲同 金 ▽5五銀 ▲3四飛 ▽6五桂 ▲3三飛成 ▽4三飛
▲3二龍 ▽7七桂成 ▲同 玉 ▽6七歩成 ▲同 玉 ▽6三飛
▲7八玉 ▽6八金 ▲8八玉 ▽6七飛成 ▲3三龍 ▽6三歩
▲6五桂 ▽8二玉 ▲7三角 ▽8一玉 ▲3一龍 ▽5一歩
▲投了
108手で後手の勝ち
79手め48銀と打つようでは勝てない。ここは79手め46歩同歩56銀なら先手勝ち。でも二回は緩めないと後手振り飛車側が全滅しかねない。そこで後手必勝の局面まで引っ張って大逆転を演出するのが連勝中のタイトルホルダーの色気。
後手必勝局面からの大逆転劇
先手:王手龍取り狙い
後手:楽勝気分で転落
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲8五桂 ▽6四銀引 ▲7三桂不成▽同 玉 ▲5六歩 ▽8四歩
▲5五桂 ▽5四銀 ▲2八飛 ▽4五歩 ▲4四角 ▽3三角
▲同角成 ▽同 桂 ▲6八金右 ▽4四角 ▲7七金右 ▽5三桂
▲2九飛 ▽6六歩 ▲同 歩 ▽6五歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲2三歩 ▽4二飛 ▲2四飛 ▽5五銀直 ▲同 歩 ▽同 角
▲4八銀 ▽6六歩 ▲5六銀 ▽6五桂 ▲5五銀 ▽7七桂成
▲同 金 ▽5五銀 ▲3四飛 ▽6五桂 ▲3三飛成 ▽4三飛
▲3二龍 ▽7七桂成 ▲同 玉 ▽6七歩成 ▲同 玉 ▽6三飛
▲7八玉 ▽6八金 ▲8八玉 ▽6七飛成 ▲3三龍 ▽6三歩
▲6五桂 ▽8二玉 ▲7三角 ▽8一玉 ▲3一龍 ▽5一歩
▲7七桂 ▽6六銀 ▲8九桂 ▽7九銀 ▲9七玉 ▽7七銀成
▲同 桂 ▽同 龍 ▲9一角成 ▽7一玉 ▲8二角 ▽6一玉
▲5三桂不成▽6二玉 ▲7一銀 ▽同 金 ▲7三角成 ▽5三玉
▲4五桂 ▽投了
127手で先手の勝ち
122手め53同金は62歩以下やはり即詰み。後手の敗着は118手めの71玉。91同玉は55角の王手龍で逆転と勘違い。
でも真の敗因は「楽観気分」。そこで前項の格言に戻る。
最終盤格言の筆頭「攻防角の位置を確認」
最初から91角切りと55角が見えていれば簡単にワナを見破ることができる。
王手龍取りを掛けさせて勝ちと。王手龍取りをかけさせて再逆転劇を演出
先手:王手龍取り狙い
後手:再大逆転劇64角
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲8五桂 ▽6四銀引 ▲7三桂不成▽同 玉 ▲5六歩 ▽8四歩
▲5五桂 ▽5四銀 ▲2八飛 ▽4五歩 ▲4四角 ▽3三角
▲同角成 ▽同 桂 ▲6八金右 ▽4四角 ▲7七金右 ▽5三桂
▲2九飛 ▽6六歩 ▲同 歩 ▽6五歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲2三歩 ▽4二飛 ▲2四飛 ▽5五銀直 ▲同 歩 ▽同 角
▲4八銀 ▽6六歩 ▲5六銀 ▽6五桂 ▲5五銀 ▽7七桂成
▲同 金 ▽5五銀 ▲3四飛 ▽6五桂 ▲3三飛成 ▽4三飛
▲3二龍 ▽7七桂成 ▲同 玉 ▽6七歩成 ▲同 玉 ▽6三飛
▲7八玉 ▽6八金 ▲8八玉 ▽6七飛成 ▲3三龍 ▽6三歩
▲6五桂 ▽8二玉 ▲7三角 ▽8一玉 ▲3一龍 ▽5一歩
▲7七桂 ▽6六銀 ▲8九桂 ▽7九銀 ▲9七玉 ▽7七銀成
▲同 桂 ▽同 龍 ▲9一角成 ▽同 玉 ▲5五角 ▽6四角
▲7七角 ▽8五桂 ▲9八玉 ▽9七金 ▲8九玉 ▽7七桂不成
▲投了
126手で後手の勝ち
先手の教訓=銀冠から97玉と逃げた時の弱点は64角から85桂。
さすがに緩手2回出しては先手も勝てない。羽生が53地点で二回も転んだ対大介戦も同様。
さて9筋の主題はどうなったか?そこで95歩と突いて見る。まずはドM劇場から。
95歩を突いて序盤構想を演出
先手:95歩を敗着に
後手:ドM劇場フカウラー
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲8五桂 ▽6四銀引 ▲7三桂不成▽同 玉 ▲5六歩 ▽8四歩
▲5五桂 ▽5四銀 ▲2八飛 ▽4五歩 ▲4四角 ▽3三角
▲同角成 ▽同 桂 ▲6八金右 ▽4四角 ▲7七金右 ▽5三桂
▲2九飛 ▽6六歩 ▲同 歩 ▽6五歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲2三歩 ▽4二飛 ▲2四飛 ▽5五銀直 ▲同 歩 ▽同 角
▲4八銀 ▽6六歩 ▲5六銀 ▽6五桂 ▲5五銀 ▽7七桂成
▲同 金 ▽5五銀 ▲3四飛 ▽6五桂 ▲3三飛成 ▽4三飛
▲3二龍 ▽7七桂成 ▲同 玉 ▽6七歩成 ▲同 玉 ▽6三飛
▲7八玉 ▽6八金 ▲8八玉 ▽6七飛成 ▲3三龍 ▽6三歩
▲6五桂 ▽8二玉 ▲7三角 ▽8一玉 ▲3一龍 ▽5一歩
▲7七桂 ▽6六銀 ▲8九桂 ▽7九銀 ▲9七玉 ▽9五歩
▲同 歩 ▽7七銀成 ▲同 桂 ▽9六歩 ▲同 玉 ▽9五香
▲同 玉 ▽9四歩 ▲8四玉 ▽8三金打 ▲8五玉 ▽9三桂
▲9六玉 ▽7七龍 ▲5五角打 ▽8四桂 ▲同角成 ▽同 金
▲7七角 ▽8八角 ▲6一飛 ▽8二玉 ▲7三銀 ▽同 金
▲同桂成 ▽同 玉 ▲7一飛成 ▽7二桂 ▲6五桂 ▽投了
143手で先手の勝ち
先手:95歩を敗着に
後手:ドM劇場フカウラー2
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲8五桂 ▽6四銀引 ▲7三桂不成▽同 玉 ▲5六歩 ▽8四歩
▲5五桂 ▽5四銀 ▲2八飛 ▽4五歩 ▲4四角 ▽3三角
▲同角成 ▽同 桂 ▲6八金右 ▽4四角 ▲7七金右 ▽5三桂
▲2九飛 ▽6六歩 ▲同 歩 ▽6五歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲2三歩 ▽4二飛 ▲2四飛 ▽5五銀直 ▲同 歩 ▽同 角
▲4八銀 ▽6六歩 ▲5六銀 ▽6五桂 ▲5五銀 ▽7七桂成
▲同 金 ▽5五銀 ▲3四飛 ▽6五桂 ▲3三飛成 ▽4三飛
▲3二龍 ▽7七桂成 ▲同 玉 ▽6七歩成 ▲同 玉 ▽6三飛
▲7八玉 ▽6八金 ▲8八玉 ▽6七飛成 ▲3三龍 ▽6三歩
▲6五桂 ▽8二玉 ▲7三角 ▽8一玉 ▲3一龍 ▽5一歩
▲7七桂 ▽6六銀 ▲8九桂 ▽7九銀 ▲9七玉 ▽9五歩
▲同 歩 ▽7七銀成 ▲同 桂 ▽同 龍 ▲5五角打 ▽9六歩
▲同 玉 ▽9五香 ▲同 玉 ▽8三桂 ▲9四玉 ▽9三歩
▲8四玉 ▽7三金 ▲同桂不成 ▽7一玉 ▲8一桂成 ▽6一玉
▲7二銀 ▽6二玉 ▲7三角成 ▽5三玉 ▲3三龍 ▽投了
137手で先手の勝ち
95歩を突いて序盤構想に繋げ尚且つ大熱戦にしたい場合
先手:95歩を敗着にできない
後手:ドM劇場フカウラー3
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽6四銀引 ▲2九飛 ▽5二金
▲4五歩 ▽5五歩 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 銀
▲8五桂 ▽6四銀引 ▲7三桂不成▽同 玉 ▲5六歩 ▽8四歩
▲5五桂 ▽5四銀 ▲2八飛 ▽4五歩 ▲4四角 ▽3三角
▲同角成 ▽同 桂 ▲6八金右 ▽4四角 ▲7七金右 ▽5三桂
▲2九飛 ▽6六歩 ▲同 歩 ▽6五歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲2三歩 ▽4二飛 ▲2四飛 ▽5五銀直 ▲同 歩 ▽同 角
▲4八銀 ▽6六歩 ▲5六銀 ▽6五桂 ▲5五銀 ▽7七桂成
▲同 金 ▽5五銀 ▲3四飛 ▽6五桂 ▲3三飛成 ▽4三飛
▲3二龍 ▽7七桂成 ▲同 玉 ▽6七歩成 ▲同 玉 ▽6三飛
▲7八玉 ▽6八金 ▲8八玉 ▽6七飛成 ▲3三龍 ▽6三歩
▲6五桂 ▽8二玉 ▲7三角 ▽8一玉 ▲3一龍 ▽5一歩
▲7七桂 ▽6六銀 ▲8九桂 ▽7九銀 ▲9七玉 ▽9五歩
▲同 歩 ▽7七銀成 ▲同 桂 ▽同 龍 ▲9一角成 ▽同 玉
▲5五角 ▽6四角 ▲7七角 ▽8五桂 ▲9六玉 ▽7七桂成
▲9四香 ▽9二歩 ▲7三銀 ▽8七成桂 ▲9二香成 ▽同 玉
▲9四飛 ▽9三銀 ▲同飛成 ▽同 玉 ▲9四歩 ▽同 玉
▲9五銀 ▽9三玉 ▲8四銀上 ▽9二玉 ▲8七玉 ▽8一玉
▲9六玉 ▽6九角 ▲9五玉 ▽8六角 ▲9四玉 ▽8三金打
▲同銀成 ▽同 金 ▲同 玉 ▽7一桂 ▲7四玉 ▽8三銀
▲8五玉 ▽8四香 ▲同銀不成 ▽同 銀 ▲同 玉 ▽8三銀
▲8五玉 ▽8四飛 ▲投了
164手で後手の勝ち
第3局大介の熱戦に期待。
棋聖戦第2局その後4 中飛車角換り銀冠 | No: 822
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棋聖戦第2局その後4 中飛車角換り銀冠
先手の銀冠は手強い。ここではふたつの仮想変化を見る。元変化は>No: 791
すでに後手必勝の局面からドMフカウラーに後手をもって指し継いで貰う。モデルの深浦は昨日31角で後手もちたいと言っていたのでその水準に合わせる。先手は古代ファッションに身を包む八須美津。八須美津の特徴=終盤になると必ず切り合いを好み最後は自分のアタマをガンガン叩いて相手を威圧。
玉を左右どちらに追うのが良いのか。以下の変化はいずれも80手めに69飛で先手玉は即詰みだがフカウラーは元変化の即詰みと混同して55角としてしまった。56玉に46金で終わっては実験にならない。対称的に飛車を打つ変化で左右の陣形の特性を抽出してみる。いずれも先手玉は詰めろがほどけないが指し手の事情で単純なミスを延々と繰り返すと想定。左右どちらに追うのが精神的に朦朧とした状態で人間は間違えにくいのか試行。
50手め46馬からドM劇場 右辺に追う場合 82手め66飛
先手:八須美津18角の攻防
後手:ドMフカウラー1
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲6八金右 ▽8四歩 ▲5六銀 ▽5九角
▲4五桂 ▽4四銀 ▲6五桂 ▽同 桂 ▲6六歩 ▽3七角成
▲2九飛 ▽4六馬 ▲4九飛 ▽4五銀 ▲同 銀 ▽4七桂
▲6五歩 ▽4五馬 ▲4七飛 ▽5五馬 ▲7七角 ▽6六桂
▲4三飛成 ▽4二飛 ▲同 龍 ▽同 金 ▲6四銀 ▽7八桂成
▲同 金 ▽7七馬 ▲同 玉 ▽6四銀 ▲同 歩 ▽6六銀
▲8八玉 ▽7七銀打 ▲同 金 ▽同銀成 ▲同 玉 ▽6六金
▲同 玉 ▽5五角 ▲5六玉 ▽6六飛 ▲4七玉 ▽6八飛成
▲4六歩 ▽4八金 ▲3七玉 ▽5七龍 ▲2六玉 ▽8七龍
▲5一飛 ▽4四角 ▲3五桂 ▽同 歩 ▲3四金 ▽6二角
▲2一飛成 ▽3六歩 ▲5三歩 ▽同 角 ▲4四銀 ▽6四角
▲1一龍 ▽4六角 ▲1八角 ▽3七歩成 ▲6一龍 ▽3六と
▲同 玉 ▽3七角成 ▲3五玉 ▽2六銀 ▲4五玉 ▽4七龍
▲5四玉 ▽5六龍 ▲投了
116手で後手の勝ち 教訓=連動手42金が入玉阻止の寄せの要
50手め46馬のドM劇場2 左辺に追う場合 82手め46飛
先手:八須美津 44角の攻防
後手:ドMフカウラー2
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲6八金右 ▽8四歩 ▲5六銀 ▽5九角
▲4五桂 ▽4四銀 ▲6五桂 ▽同 桂 ▲6六歩 ▽3七角成
▲2九飛 ▽4六馬 ▲4九飛 ▽4五銀 ▲同 銀 ▽4七桂
▲6五歩 ▽4五馬 ▲4七飛 ▽5五馬 ▲7七角 ▽6六桂
▲4三飛成 ▽4二飛 ▲同 龍 ▽同 金 ▲6四銀 ▽7八桂成
▲同 金 ▽7七馬 ▲同 玉 ▽6四銀 ▲同 歩 ▽6六銀
▲8八玉 ▽7七銀打 ▲同 金 ▽同銀成 ▲同 玉 ▽6六金
▲同 玉 ▽5五角 ▲5六玉 ▽4六飛 ▲6七玉 ▽4八飛成
▲6六桂 ▽6八金 ▲7七玉 ▽5七龍 ▲8八玉 ▽6六角
▲9七玉 ▽7七角成 ▲8八銀 ▽7八金 ▲7九銀打 ▽8八金
▲7三銀 ▽同 金 ▲6二飛 ▽7二銀 ▲8八銀 ▽同 馬
▲同 玉 ▽7七銀 ▲9八玉 ▽6八龍 ▲7八桂 ▽同銀不成
▲4四角 ▽8九銀打 ▲9七玉 ▽8七銀成 ▲同 玉 ▽7八龍
▲9七玉 ▽8七銀 ▲7一角 ▽同 玉 ▲6一飛成 ▽投了
119手で先手の勝ち 教訓=緩手二発で大逆転
すでに後手は1手勝ちが約束されていた。即詰みを逃しても後手玉は1手スキなので詰めろを掛け続ければいい為。その心の隙が単純ミスを連続して生む。
将棋にはいかにミスをするのかと言う観賞法も許される。むしろ定着してきた。藤井劇場が典型。
寄せには極度の緊張度が強いられる。指す方は大変。秒読みの声を聞き目が点になって頭がオーバーヒート寸前。こんな時に限って思考回路を分断するモノは何なのか。エンジンオイルや冷却水が枯渇寸前でも気合いで突っ走れる。
問題は迷い。
玉をどちらに追えば良いのか。或いはどちらに逃げれば良いのか。
左右上下、東西南北、毎日朝日、寄るには金玉、生か死か。
迷いが多い時は扇子を立て、倒れた方に玉が行く時代もあった。
迷いがある事自体贅沢な悩み。
人間は極限状態では迷わない。イクっきゃネーダロと。
どこに行くかと言うと元居た場所に帰る。将棋なら初形に戻る。生命なら土に帰る。
ところが迷う贅沢に酔うと真っ先に思い出すことがある。
「玉は狭い方に追え」+「玉は広い方に逃げろ」
誰でも必ずそう言う。その常識の中に盲点。
狭いはずの銀冠側に追うとすでに銀一枚そこに残っているのでミスが多発しやすい。攻防手44角があるため。最終盤の一打逆転攻防手は角がメイン。
そこで教訓。当家の最終盤格言の筆頭は「攻防角の位置を確認しろ」。
勝負が決まっている時点ではいかにミスを装って最終盤寄せ芸を見せるかも演出のひとつ。今回のサンプルの場合は序盤の構想を浮きたたせるには当然95歩が決め手。ドMフカウラー2がタニーFに叱られた場合 最初の主題回帰1
先手:09手め96歩
後手:10手め94歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲6八金右 ▽8四歩 ▲5六銀 ▽5九角
▲4五桂 ▽4四銀 ▲6五桂 ▽同 桂 ▲6六歩 ▽3七角成
▲2九飛 ▽4六馬 ▲4九飛 ▽4五銀 ▲同 銀 ▽4七桂
▲6五歩 ▽4五馬 ▲4七飛 ▽5五馬 ▲7七角 ▽6六桂
▲4三飛成 ▽4二飛 ▲同 龍 ▽同 金 ▲6四銀 ▽7八桂成
▲同 金 ▽7七馬 ▲同 玉 ▽6四銀 ▲同 歩 ▽6六銀
▲8八玉 ▽7七銀打 ▲同 金 ▽同銀成 ▲同 玉 ▽6六金
▲同 玉 ▽5五角 ▲5六玉 ▽4六飛 ▲6七玉 ▽4八飛成
▲6六桂 ▽6八金 ▲7七玉 ▽5七龍 ▲8八玉 ▽6六角
▲9七玉 ▽7七角成 ▲8八銀 ▽7八金 ▲7九銀打 ▽8八金
▲7三銀 ▽同 金 ▲6二飛 ▽7二銀 ▲8八銀 ▽同 馬
▲同 玉 ▽7七銀 ▲9八玉 ▽6八龍 ▲7八桂 ▽同銀不成
▲4四角 ▽8九銀打 ▲9七玉 ▽8七銀成 ▲同 玉 ▽9五桂
▲同 歩 ▽7八龍 ▲9七玉 ▽9六銀 ▲同 玉 ▽9五歩
▲投了
120手で後手の勝ち
ドMフカウラー2がタニーFに叱られた場合2 最初の主題回帰2
先手:09手め96歩
後手:10手め94歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲6八金右 ▽8四歩 ▲5六銀 ▽5九角
▲4五桂 ▽4四銀 ▲6五桂 ▽同 桂 ▲6六歩 ▽3七角成
▲2九飛 ▽4六馬 ▲4九飛 ▽4五銀 ▲同 銀 ▽4七桂
▲6五歩 ▽4五馬 ▲4七飛 ▽5五馬 ▲7七角 ▽6六桂
▲4三飛成 ▽4二飛 ▲同 龍 ▽同 金 ▲6四銀 ▽7八桂成
▲同 金 ▽7七馬 ▲同 玉 ▽6四銀 ▲同 歩 ▽6六銀
▲8八玉 ▽7七銀打 ▲同 金 ▽同銀成 ▲同 玉 ▽6六金
▲同 玉 ▽5五角 ▲5六玉 ▽4六飛 ▲6七玉 ▽4八飛成
▲6六桂 ▽6八金 ▲7七玉 ▽5七龍 ▲8八玉 ▽6六角
▲9七玉 ▽7八金 ▲9八金 ▽9五歩 ▲同 歩 ▽同 香
▲9六歩 ▽8七龍 ▲同 金 ▽8八銀 ▲9八玉 ▽9七歩
▲同 金 ▽9九銀成 ▲8七玉 ▽7七角成 ▲投了
106手で後手の勝ちオチは
いつまでやってんだとアルブーハが怒った場合
先手:09手め96歩
後手:10手め94歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲6八金右 ▽8四歩 ▲5六銀 ▽5九角
▲4五桂 ▽4四銀 ▲6五桂 ▽同 桂 ▲6六歩 ▽3七角成
▲2九飛 ▽4六馬 ▲4九飛 ▽4五銀 ▲同 銀 ▽4七桂
▲6五歩 ▽4五馬 ▲4七飛 ▽5五馬 ▲7七角 ▽6六桂
▲4三飛成 ▽4二飛 ▲同 龍 ▽同 金 ▲6四銀 ▽7八桂成
▲同 金 ▽7七馬 ▲同 玉 ▽6四銀 ▲同 歩 ▽6六銀
▲8八玉 ▽7七銀打 ▲同 金 ▽同銀成 ▲同 玉 ▽6六金
▲同 玉 ▽6九飛 ▲6七桂 ▽5五角 ▲5六玉 ▽4六金
▲投了
84手で後手の勝ち
シメは鉄板焼き愛好会で61手めに飛車を成らずに金を逃げた場合
先手:鉄板焼き愛好会
後手:あとはご自由に
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽6三銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8八玉 ▽7四歩
▲8七銀 ▽4四銀 ▲7八金 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽6五歩
▲5八金 ▽5五銀 ▲6八金右 ▽8四歩 ▲5六銀 ▽5九角
▲4五桂 ▽4四銀 ▲6五桂 ▽同 桂 ▲6六歩 ▽3七角成
▲2九飛 ▽4六馬 ▲4九飛 ▽4五銀 ▲同 銀 ▽4七桂
▲6五歩 ▽4五馬 ▲4七飛 ▽5五馬 ▲7七角 ▽6六桂
▲6七金左 ▽船にノッテ来ないで桂を取る気配を感じたら60手めは66銀で。
余談だが66桂で金取りを見せた為に谷川は先週の名人戦第6局で負けた。
手損角換り腰掛け銀における66桂は打たせて指せと言う当家分析を忠実に読んだのはむしろ森内。
66桂分析はシリーズ化されている。
リンク先を順に追うとひとつに繋がる。発祥は康光VS森内の棋聖戦。そこから王位戦や棋王戦などを経て名人戦第6局へ至っている。
よって相手が森内風の場合は66桂に金を逃げると覚える。
棋聖戦第2局その後3 中飛車角換り銀引 | No: 821
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棋聖戦第2局その後3 中飛車角換り銀引
棋聖戦第2局の最大の収穫は44手め44銀。覚えやすい。語呂合わせでも当家の路線に合致。これは名人戦で出て来て欲しい手。ここまで大介を絶賛したのは初めてかもしれない。その後の大介の指し手で本人が44手め44銀が三頭手であったことを知らなかったと判明。これが埋もれた才能と言うものであろう。
腰掛け銀の四辺形構造 展開法三態
1=谷川と康光は銀出によって攻撃体勢を構築
2=森内は相手の攻撃を無力化する為の銀引き
3=当家は銀引きを最大攻撃手として再編構築
大介が見せた44手め44銀引は攻撃的な受け。41金の関係で64銀と引きたいところをわざわざ反対側に引いている。64銀では単なる受け。44歩から45歩と桂を取るには2手もかかる。44銀は既出変化以外にも33桂の桂交換要請も含有。そうなれば四頭手として君臨し44手めの局面はもう先手が作成しないであろう。41手め56銀がすでに先手の敗着のはずであった。康光が昨日44分費やした39手め68金も今後出現しないはず。従って44手め44銀引とは康光が大介に指させた手。大介の埋もれた才能を最大限引き出したのが康光。誰もが康光と指したがる理由。逆に森内は敬遠。自分の才能まで殺され兼ねないから。
大介は二連敗だが康光も二連敗後に三連勝して棋聖になったのでまだチャンスはある。中盤までの構築は押しているので問題は最終盤への踏み込み。
棋聖戦第2局その後2 中飛車角換りの馬 | No: 820
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棋聖戦第2局その後2 中飛車角換りの馬
24手め64歩で控え室で疑問が出たらしい。
「25手めになぜ53角ではいけないか?」。
理由は簡単。まだ歩の交換もない序盤で歩も取れない馬作成はひとめダメ。3手読めばいいだけ。研究とさえ言えない手順。
先手:25手め53角
後手:26手め63銀
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲5三角 ▽6三銀 ▲2六角成 ▽後手爆笑
26馬がダメな理由1=飛車先のお荷物。
26馬がダメな理由2=77桂が狙われる。
26馬がダメな理由3=沽券25歩が餌食。
ザッと作成すると
先手:25手め53角
後手:26手め63銀
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲7八銀 ▽6二玉
▲4八銀 ▽7二玉 ▲4六歩 ▽3三銀 ▲6八玉 ▽8二玉
▲4七銀 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽2二飛 ▲7七桂 ▽6四歩
▲5三角 ▽6三銀 ▲2六角成 ▽5二金左 ▲5八金右 ▽2四歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲3六歩 ▽7四歩 ▲6六歩 ▽7五歩
▲6七金 ▽7六歩 ▲同 金 ▽3九角 ▲5八飛 ▽2五銀
▲5九馬 ▽3六銀 ▲同 銀 ▽2九飛成 ▲投了
46手で後手の勝ち
ナニがひどいかと言うと先手が2手もかけた25歩が後手のターゲットにされること。36銀で防戦しても今度は77桂の頭が逆富士固めで狙われる。すると銀冠どころではなくなり序盤の94歩の優位性が顕在化。この変化は追えば追うほど94歩に収斂するはず。
先手が馬を作る構築法は手損角換り腰掛け銀で名人戦第6局でも披露されたがあの場合はすでに終盤の入口なので比較できない。
後手の場合は千日手の目的で馬を作る場合がある。自陣に引いて先手の手を殺せば自然に千日手に導けると言う思考法。ところがよくある39角打からの84角成はそれでも後手苦しいことがある。ましてや先手が早い段階で馬を作ると全ての指し手が後手に制御されてしまう。手持ちの角はどこに打つか全てが見えないが成った馬は丸見えのため。
馬さえ作れば優勢と言う評価法自体に落とし穴がある。
棋聖戦第2局その後1 中飛車角換り端歩 | No: 819
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棋聖戦第2局その後1 中飛車角換り端歩
棋聖戦第2局は康光棋聖が強引に押し切った。それが可能だったのは後手が終始千日手でも良いと思考した為。54歩先攻型中飛車は千日手を頂点に構築。従って56銀で打開した場合先手は負ける。
では先手は何に期待したか?
それが9手め96歩。これを最終盤でどう使うかに全てがかかっている。
本譜でもその見せ場作成の機会はあった。57手め98香が素晴らしい。しかしそれは大介の15馬構想が招いた結果であった。当家は15馬構想など絶対認めないので残念ながら98香もそのまま埋もれる。これはこの戦形の当家分析黎明期に於て地下鉄飛車構想を真っ向から否定した理由と同じ。当家はあの時の丸山康光戦から先手の入玉術を示唆したが大介はそれを嫌って60手め35歩としている。しかしどれもすでに分析対象外。康光は15馬の時点で役者が数枚上手。康光を主軸にした過去分析だったので全部瞬時に思い出したはず。だからこそ6筋への繰り換えもひとめ。