日時：2006.06.01-02
棋戦：名人戦第5局
戦形：相早囲い
先手：谷川浩司
後手：森内俊之
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩 ▲６八銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５二金右 ▲４八銀 ▽３二銀 ▲５八金右 ▽４二玉
▲２六歩 ▽４四歩 ▲７七銀 ▽３三銀 ▲７九角 ▽３二玉
▲６八玉 ▽３一角 ▲７八玉 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽７二飛
▲６七金 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽同　角 ▲４六角 ▽６四角
▲５七銀 ▽２二玉 ▲２五歩 ▽５三銀 ▲８八玉 ▽４二銀右
▲６四角 ▽同　歩 ▲７三歩 ▽同　桂 ▲８一角 ▽６二飛
▲５四角成 ▽６三金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲５五馬 ▽４三銀
▲３七桂 ▽３五歩 ▲４六馬 ▽３六歩 ▲同　馬 ▽５四角
▲同　馬 ▽同　金 ▲５五歩 ▽５三金 ▲２五歩 ▽同　歩
▲７四角 ▽６三金 ▲８三角成 ▽２四銀 ▲７四歩 ▽８五桂
▲７三歩成 ▽３二飛 ▲３五歩 ▽７七桂成 ▲同　金 ▽５三金
▲７四馬 ▽５二金上 ▲５四歩 ▽同　銀 ▲４六銀 ▽２三銀
▲３四桂 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲５六馬 ▽４五桂
▲同　桂 ▽同　銀 ▲同　銀 ▽３九飛成 ▲３四銀 ▽２八龍
▲７八金上 ▽３一玉 ▲２三銀不成▽４一角 ▲２二銀打 ▽４二玉
▲３四馬 ▽３八飛 ▲２四馬 ▽３三歩 ▲同銀成 ▽同　桂
▲３四桂 ▽４三玉 ▲３二銀打 ▽同　角 ▲同銀不成 ▽同　玉
▲２一角 ▽４一玉 ▲４二銀 ▽同　金 ▲２三馬 ▽３二歩
▲４二桂成 ▽同　玉 ▲３二角成 ▽５二玉 ▲６二金 ▽投了
119手で先手の勝ち　本譜は111手め42銀打ちで投了
終了=22時17分　残り=谷川18分　森内1分

谷川は93手め23銀から一挙に。105手め間違って79歩打つと逆転。
やはり73とが寄せの要に。
終始逃げ回って見せ場も作れなかった森内。 敗因以前の風格の問題。
1筋9筋いらなかったプリクラサイズの第5局。賽銭箱の前で記念写真がお似合い。

当家3秒の手にいつまで考えているのかと思ったら今ようやく31玉。
谷川は頓死だけ注意してと金使えば自然に勝てる。藤井なら逆転される。
4枚残った香が寂しい将棋。

先手玉には頓死筋がある。
93手め62とは逆転。馬筋残して詰めろの連続で。

夕食後74手め52金で63と防戦。藤井が言っていた75手め34桂は23玉なら62と同金41馬でいいが34桂には同銀と取られる。藤井変化は全部いい加減。そこで54歩に同銀を強いてから34桂があるか。
12玉は62と41馬33飛25桂で以下後手詰み。
23玉は先の手順以下25飛24歩に15銀25歩24銀34玉なら32馬で受けナシ。ところが80手め43金が今度54銀効果で発生。41馬33銀25桂同銀同飛24歩32馬同玉で先手は切れる。そこで谷川は78手めじっと46銀。
森内は34桂阻止に23銀打ち。36歩では25桂でひどいので必死の防戦。
79手め待望の34桂。35歩を支えにした34桂は昨日の当家分析でも出た寄せのパターン。

谷川と森内は相性が悪い。
谷川「いつまでノラリクラリやってんダ」
森内「ノとリを取ったらラリってクラっ」
双方相手が対局室に居ないときに指している。
64手め24銀に暫くムッとして74歩。
69手め最後の1歩で35歩。
涼んで対局室に戻ると77桂成王手がかかっている。
同玉は95角なのでムスっと同金。
53金逃げに夕食かと思ったら74馬で41金取り。
すでに香車の出番がない。
これならかなり戻って少なくとも香三枚使える将棋にすべきだった。
これもすべて森内の責任。
勝負に辛いが芸に艶がないと言われても仕方ない。

三浦は意味不明だが藤井解説は以下
1=56手め単に74角なら63金はない。
2=60手め55歩同金なら74角に63金はない。
なぜ63金が嫌かと言うと70手めに23角打ちがあるとのこと。
北尾が言ったらしい。なぜか伊香保と北尾は似合う。
藤井が以下で森内勝ちと言うもの。

先手：飛車の処置に困る藤井
後手：70手めに23角打ち
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩 ▲６八銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５二金右 ▲４八銀 ▽３二銀 ▲５八金右 ▽４二玉
▲２六歩 ▽４四歩 ▲７七銀 ▽３三銀 ▲７九角 ▽３二玉
▲６八玉 ▽３一角 ▲７八玉 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽７二飛
▲６七金 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽同　角 ▲４六角 ▽６四角
▲５七銀 ▽２二玉 ▲２五歩 ▽５三銀 ▲８八玉 ▽４二銀右
▲６四角 ▽同　歩 ▲７三歩 ▽同　桂 ▲８一角 ▽６二飛
▲５四角成 ▽６三金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲５五馬 ▽４三銀
▲３七桂 ▽３五歩 ▲４六馬 ▽３六歩 ▲同　馬 ▽５四角
▲同　馬 ▽同　金 ▲５五歩 ▽５三金 ▲２五歩 ▽同　歩
▲７四角 ▽６三金 ▲８三角成 ▽２四銀 ▲７四歩 ▽８五桂
▲７三歩成 ▽３二飛 ▲３五歩 ▽２三角 ▲７八金 ▽３六歩
▲６三と ▽３七歩成 ▲投了
74手で後手の勝ち

途中73手めが嘘手順なので先手勝ち変化は以下

先手：73手め38飛+56馬双頭手
後手：70手めに23角打ち
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩 ▲６八銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５二金右 ▲４八銀 ▽３二銀 ▲５八金右 ▽４二玉
▲２六歩 ▽４四歩 ▲７七銀 ▽３三銀 ▲７九角 ▽３二玉
▲６八玉 ▽３一角 ▲７八玉 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽７二飛
▲６七金 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽同　角 ▲４六角 ▽６四角
▲５七銀 ▽２二玉 ▲２五歩 ▽５三銀 ▲８八玉 ▽４二銀右
▲６四角 ▽同　歩 ▲７三歩 ▽同　桂 ▲８一角 ▽６二飛
▲５四角成 ▽６三金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲５五馬 ▽４三銀
▲３七桂 ▽３五歩 ▲４六馬 ▽３六歩 ▲同　馬 ▽５四角
▲同　馬 ▽同　金 ▲５五歩 ▽５三金 ▲２五歩 ▽同　歩
▲７四角 ▽６三金 ▲８三角成 ▽２四銀 ▲７四歩 ▽８五桂
▲７三歩成 ▽３二飛 ▲３五歩 ▽２三角 ▲７八金 ▽３六歩
▲３八飛 ▽３五飛 ▲４六銀 ▽３七歩成 ▲３五銀 ▽３八と
▲２四銀 ▽６七角成 ▲同　金 ▽４八飛 ▲７八銀 ▽７五桂
▲５六馬 ▽投了
85手で先手の勝ち

この将棋は早囲いで互いに69金と41金を初期値にしたことが特徴になっている。その利点は双方78飛と32飛。角換り将棋ではよくある配置転換。森内は32飛に期待したが41金が狙われた。
23角は23打ち込み阻止の双頭手だが単一指向性なので森内はパス。
上記56馬があるので谷川55歩も藤井が言う疑問手にはならない。54歩も藤井手順は同金だが同銀でハッキリしない。三浦同様藤井も立ち会い専門コースへ。

三浦の話をまともに聞くと便秘になるばかりか電波が乱れる。 どうも当家のテレビは映りが悪いはず。
中村もそうだったが55同金以下や36放置の25歩変化は相当いい加減なこと喋っている。74歩など歩がモッタイない。
谷川が74歩など打つはずないと思って呆れていたが61手めは74角であった。

三浦がジョークを言う前に谷川指してしまった。
飛に油の74歩？　最後の1歩で桂クレと？

先手は36歩を後手に打たせたい。1手パスするとどうなるか？
先手の一番魅力ある寄せは13桂成。同玉の一手に24角や24飛が決まればいい。そこで46角打ちが見えるが66手めだと23歩と後手に銀取りを受けられる。そこで56銀ではいかにも暑苦しい。
1手パスの手をそこから逆算してみる。78金はいかにもソレだがインパクトがない。74歩は1手パスとは言わない。飛に油と言う。
三浦が出ている。一回は笑わせて頂きたい。

なんとも色気ない森内の60手め25同歩。34銀では56角打ちで即負けと見た模様。以下36歩24歩27歩同飛25歩には同桂でツブレ。56角は49角阻止+34地点+23地点+83地点狙いのλエックス。

どうやらGoサイン。すぐに36歩は後手負けなので最善は34銀右24歩にそこで62手め36歩。25桂には24銀で桂取り+37歩成が残る。
谷川が行くときは角をどこに打つか決めている。

36歩は怖くない。桂捨てても25歩が早い。飛車捨てても23銀ブチ込みから31玉には金取って34歩。気になるのは38飛の王手だけだが先手1手勝ち。33自陣龍は25桂で受けナシ。先手玉は85桂を無視しても詰まない。

森内は54角打で馬消しに。25歩や46銀が間に合っては放映時間までに投了なので焦っている。46馬と逃げては34銀で逆転。よって交換。
同金には55歩。同金なら先手勝ち。森内がいくら考えても53金しかない。

長考してこれではつらい。
谷川は想定通り46馬。ここで35歩を無視して25歩打ちから一挙に行くと24歩に一旦32金と締め25桂には24銀46馬に37角打ちで以下飛車を見捨てて67金型が祟る。後手玉は62飛効果で詰まない。
3筋の歩を切らして先手満足。

43銀は強気。37桂はもっと強気。
37馬が37桂疎外の先手唯一の不満だった為これなら夕方は感想戦放映。
50手め54金は46馬45歩同桂で銀アゲでもサゲでも24馬で後手負け。
来なければ25歩継ぎ歩。35歩なら46馬。
喧嘩なら風格の違いを楽しむしかない。
香車主演の話はどうなったのであろう？

中村解説で30手め73銀もあるなどと言っていたがそんな手はない。73銀74歩64銀65歩74飛64歩73桂なら63歩成で歩切れ解消。64角には65銀の飛角取り。74歩に82銀は35歩が間に合いやはり先手楽勝。
中村がなぜ92飛がダメか言及するのを待っていたが楽しみが消えた。
ターゲットがないネタバラシでは味気ない。
森内ならこう言う。
30手め92飛なら24手め75歩と仕掛けて28手めに92飛の方が72飛の1手分がパス出来るので後手得だったはずと。
28手めと30手め92飛で何が違うかと言うと後者は67金の1手分を指している。それが先手にとって得か損かで当家と森内はすでに違う。
28手め92飛の場合先手が29手め67金とすると手番が後手に回ってくる。後手には73桂のチャンスが発生するので46銀+25歩より85桂+77歩の方が早い。35歩には45歩の牡丹の賭け違い。以下攻め合いは47歩成が残る。この時67金だと同金と取れないので攻めあうしかない。すると後手玉は42地点からスルスル脱出できる。先手は1歩ない為に詰めろが切れ必死かけられて負け。
細かい説明省くなら一言で済む。後手の手損角換りの方が流行りだと。

同銀は44馬が王手飛車。同歩に限定させることで継ぎ歩や23歩叩きの楽しみを残す。谷川らしい華々しい手だが1歩損が問題。後手はこれで3歩持ち歩なのでかなり引き伸ばせる。神と伸は似ているが神吉と紳哉ぐらい違う。中村はフツーに馬引きだった。先手がさらに1歩入手するには37馬から35地点だが後手からの65地点狙いの方が早い。同歩は同桂が双銀アタリ。以下行くとオキマリ39角から69銀で先手陣壊滅。
37馬が37桂跳ねを疎外するので不満。
先手は馬を作成したので引き伸ばすのが最善。
サービスサイズや葉書サイズで満足できるのが一般家庭。
全紙サイズまで追及するのが名人戦。

名人戦銀サゲ三兄弟完結篇。泡踊りなのかタコ踊りなのか？
ひとつ言えるのはこれで11香に意味が賦与される期待が持てること。
逆に虐殺された場合タコ踊り三部作にオマケが付く。
谷川36分で64角決行。43銀を許すと勝てない。以下中村解説通り73歩の叩きから63金まで一直線。

森内は自陣駒アタリ原理42金上に形の抵抗を感じて先に53銀。42金上でも53銀を後で指すことになるが手順前後ではない。先に53銀だと今度は35手め64角が同銀連動手で先手負け。以下46銀73桂では今度連動手効果で66地点を狙われ例の88玉が利かない。角金交換で上部を破壊され飛車銀金歩の4枚攻めを切らせない。35歩が間に合わないから先手負け。よって谷川は35手め88玉。

当家でも谷川でもひとめコレしか考えない。
封じ手開封する時に最初の1通は西村同様切り口を残した藤井。
信用されない立会いはこうして切り口に操を立てる。
ところが二通めを藤井は丸田に倣ってバッサリ切った。
こういう二股思考法は藤井人気凋落の徴。
藤井は西村を裏切りバッサリ派への転向意思の表示。
ところが藤井予想の封じ手88玉など「フザケンナ」と谷川の記号で叱られ蚊が泣く封じ手読み上げの声。
渡辺明も88玉ダロと言っている時点で竜王御殿組は名人戦から一挙に遠ざかっている。

そう言えば藤井シスが香車主演が実態と言う分析がマシュダ一家黎明期にあった。藤井は朝日で再起不能だったが今日は名人戦で初立会い。
早速掌返して封じ手を25歩から88玉に変更している。
思想変更は転向と言うが指し手変更なら許される？
88玉はカッタルイ。電車でヒマつぶしに読み始める本。
三浦の言う通り25歩で一挙に盛上げたい。
後手は42金上げから43金右を目指すが46銀に53銀+43金で受けた場合2筋の歩銀交換がある。23歩に飛車をどこに下がるかだが25飛が面白い。85桂阻止の25飛戦法。たまには森内に零番で考えさせたい。それでも85桂を実現させようと34金なら最後に61角が残るので飛車銀交換。14角なら一旦35飛。15桂阻止の双頭手24銀打ち飛車追いには笑って下がり73桂にはそこで初めて88玉。85桂には悠然と86銀で桂を質駒に。69金型の強味。84歩なら51角。73歩の我慢は名人戦ではない。桂が質に入ると先手から35歩の垂らしが34桂打ちお披露目。33歩の我慢はまたしても名人戦ではないがそれでも森内がやったら角切りから78飛の大転換。49角は怖くない。58銀打ちから龍作成。
森内が中原に見せた類の角馬香による龍制御には自陣龍で。
仕上げは9筋で桂香貰って24歩。同銀には29香。25香同香同銀には再度24歩から35桂。香が2枚あるので再度29香合い駒に28香のオカワリ。
後手は家族を残して単身赴任の入玉に賭けるが自陣龍を金に換えて鮮やかな1手勝ちが演出できる。
不満は後手の11香。これがどうしても残ってしまう。
どうせ勝負は決まったのだから森内にはこれをなんとか使う手順を摸索して戴きたい。

谷川の緩手には3-3アタックで当然の開戦。75歩同歩同角で後手不満ナシ。29手めは76歩では負けなので谷川仕方なく46角。
30手め64角は森内演出。真面目に勝つ気あるなら黙って92飛。
46角と出た1手分がムダなので後手もムダ手で躱すのが当家手順。先手は3手角矢倉を強いられるが26角型では7筋の歩を切らした意味が後手だけ有利。
一方後手は8筋にも角を下がれる為83歩保留が二重に生きる。先手は48銀が重すぎる。
本局は森内が負けてもいい手を指したので谷川遠慮なく31手め57銀で逆転。これならコスプレ名人でも指せる。
さすがに32手めに1時間ほど考えた森内。
1=金を動かすと角交換後61角が残り先手勝ち。
2=後手から46角の交換は同銀連動手で先手勝ち。
3=端はすでに間に合わない。
4=92飛は64角がムダ手。
そこで消去法で22玉。先手から55歩仕掛け以下同角同角同歩の時に65角打ちの王手83角成の双頭手を避けた。
森内は72飛の意味を過大に求めすぎて最後に妥協。
フツーに7筋の歩を切ったことで満足しない理由？
すでに谷川がカド番のクセにカッタルイ手を指し過ぎたため。今日は後手がカッコつけてドハデに指して帳尻合わせのシメ。
封じ手は立ち会い藤井三浦ともども25歩。当家では25手めで変化作成終わった手。ここでも8手遅いからダレる。
ナニ指してもすでに谷川勝ち。伊香保まんじゅうでも食って香車芸でも考えるしかない。
化粧臭いのに八百長門下がそろってガンクビそろえるといっそう暑苦しい。
晩節汚した師匠の棋譜は並べる気がしない。西村の棋譜は面白かったのに。

森内の作戦勝ちを諸手で認める手。これでは終盤の飛車切りもできないので暫く我慢するしかない。あとは森内次第。

平行歩間3-3で作戦勝ち寸前誇示。後手からチャンスを渡されても26歩が27地点開放の悪手に逆行相転化する為先手から35歩と仕掛けられない。64角に18飛では大駒切られて27銀で飛車が死ぬ。67金や37銀は後手から3rdアタックを許す。46角も73銀で負け。
そこで牽制の2-4構造転換。
1=25歩。25桂のヒマを諦め攻めあい。
2=46歩。47銀型から37桂の迂回迎撃。
3=96歩。角交換迎撃+玉脱出路作成で待つ遠大な構想。
4=16歩。受けなきゃ15歩から端攻めの超遠大な構想。
端歩は今期名人戦レベルだと縁台構想になるかもしれない。
25歩は24歩同歩なら1歩入るので継ぎ歩。24同銀なら角切り+61銀。
1-4の順に既製品谷川らしくなくナルのがミソ。どうせ「26歩+先手早囲い同調」はすでに谷川ラシクない。そこで75歩やったらコーナルと明解な予定を書き残したい。共通しているのは先手は26歩を突いた限り飛車は28飛から死んでも動かさないと一応言うこと。死にそうになったらナース姿のカーちゃんトコに一回逃げる。

この攻撃手がブランコ後進となった理由は42玉の早囲いを咎めようとして13手め26歩とした為。攻撃手のはずが牽制手の歩間4となってしまい歩間理論上は先後の構造が入れ替わっている。14手め44歩の平行歩間5/1の瞬間が先手の最初のチャンスだったが15手め77銀でパスした谷川。
先手は逆行歩間4から3で3rdアタック先攻が出来た。以下7回の平行歩間5で谷川まで早囲いを目指した為に結果26歩の1手分が浮く。
森内の攻撃手74歩を見て谷川は迎撃36歩。
3-3構造作成によって逆に後手に3rdアタック先攻のチャンスを許した。
15手めがわからなかったと谷川は棋譜で語っている。
当家なら15手めに36歩。谷川は8手も躊躇している。
一度やってみたかったと谷川自ら述べた白衣姿？
そんなモン見せる位なら指し手で見せろ。

態度保留には態度保留が後手の強味。6手め62銀は後手作成平行歩間4維持。以下56歩が逆行歩間3-1。5回目の平行歩間3で42玉早囲いを見せる森内。これで輪郭が明瞭に。
1=森内は先手にのみ飛車先歩を突かせる。26歩の攻撃。
2=後手の早囲いに早囲いで対抗する谷川。68玉の誘い。
3=22手め74歩で初手76歩狙いの2ndアタックを4-2で示唆。

5手めは歩間理論では三通りしかない。各自最低三通りの予測が出来る。

1=逆行歩間3
75歩=石田流三間
56歩=矢倉or不明
36歩=袖飛車

2=平行歩間4
78飛=石田流三間
77角=振り飛車or3手角矢倉
68銀=態度保留

3=歩間5
16歩=藤井シスは古着
96歩=相振りならあるが棒銀は困る
26歩=矢倉or5筋位取り。前者は先手不利。
45歩=ひとめナイ
86歩=84歩で先手負け

谷川は平行歩間4の中から最も贅沢な「態度保留」選択。
それより先手が最も指したい歩間5のいずれもダメと言うのが問題。

1=84歩。矢倉
2=54歩　不明。森内は急戦早囲い指向。
3=44歩。相振り
4=24歩。2筋切らせて銀冠
1と3は森内が指せない。特に相振りでは谷川有利。4はタムタムかと疑われる。よって4手め54歩もわかっている。

3手目66歩でも26歩でも後手は歩間4を作成できる。
3手目26歩の場合の後手歩間4
1=84歩。横歩取りor手損角換り
2=54歩。急戦中飛車
3=44歩。振り飛車
横歩取りは森内が指さない。他はすでに出た。よって谷川は最初から3手目66歩と森内にはわかっている。