実況&分析マシュダ一家
譲渡と制権の表裏
2006.03.06-07王将戦第6局 康光VS羽生 33角矢倉中飛車

2006.03.06-07王将戦第6局 康光VS羽生 33角矢倉中飛車 No: 114 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/03/08 Wed 00:52:21

日時:2006.03.06-07
棋戦:第55期王将戦七番勝負第6局
戦形:33角矢倉中飛車
先手:佐藤康光棋聖
後手:羽生善治王将
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽4四歩
▲2五歩 ▽3三角 ▲4八銀 ▽5二金 ▲5六歩 ▽2二銀
▲7七角 ▽4三金右 ▲6八角 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5四歩
▲8八銀 ▽6二銀 ▲7七銀 ▽5三銀 ▲3六歩 ▽3一玉
▲5八金 ▽6四銀 ▲6六歩 ▽5五歩 ▲同 歩 ▽同 銀
▲4六歩 ▽5二飛 ▲4七銀 ▽4二角 ▲6七金右 ▽7四歩
▲7九玉 ▽7三桂 ▲8八玉 ▽5六歩 ▲5八飛 ▽3三銀
▲5六金 ▽同 銀 ▲同 銀 ▽6九金 ▲5三歩 ▽同 角
▲5七角 ▽8五桂 ▲6八銀 ▽同 金 ▲同 角 ▽6九銀
▲2八飛 ▽5七歩 ▲6七銀打 ▽6四角 ▲5五歩 ▽同 角
▲同 銀 ▽同 飛 ▲8六角 ▽7五歩 ▲6五金 ▽5二飛
▲7五金 ▽5八歩成 ▲8五金 ▽2二玉 ▲5三歩 ▽同 飛
▲同角成 ▽同 金 ▲2四歩 ▽同 銀 ▲5八銀 ▽7八銀成
▲同 玉 ▽3九角 ▲2四飛 ▽同 歩 ▲2三歩 ▽同 金
▲3一銀 ▽同 玉 ▲5一飛 ▽4一金 ▲5三飛成 ▽6六角成
▲7七角 ▽5六飛 ▲4三桂 ▽3二玉 ▲3一金 ▽3三玉
▲6六角 ▽5三飛 ▲5五銀 ▽2二玉 ▲4一金 ▽1二玉
▲3一金 ▽2二銀 ▲3二金打 ▽6五銀 ▲2一金寄 ▽6六銀
▲1五桂 ▽5六角 ▲6九玉 ▽投了
111手で先手の勝ち 
終局=18時55分 残り時間=佐藤4分、羽生3分

41手目の封じ手が58飛で康光は勝ってしまった。封じ手でこの手を指せば負けと分析して勝ってしまった例は当家開設以来初めて。
棋界初めての3連敗後の4連勝もあるかもしれない。

42=37桂がなければ33銀壁解消とワンセット
43=56銀は割り打ち与えて負け
46=打つ
47=53歩が康光の主張。
48=同飛は62銀の割り打ち合戦。手抜き68金変化>は羽生が56分も考えて断念。歩切れの後手にプレゼントした歩にパクつく。
50=85桂が後手の顔。以下やけに二人はカドが取れて素直。
カド番をまたも凌ぐ暗黙のメクバセはあったかもしれない。
54=後手も割り打ち実現。
55=28飛に37分は変態。古巣に帰るのにナニ躊躇しているのか。
56=57歩はフツーにひとめ。
57=同角は角切られて56飛で先手負け。またも37分。
60=角切り以外は86歩で負け。85桂が主軸の切り合い。
63=86角の王手で86歩が消滅。
64=ノータイム75歩は敗着級の大悪手。素直に22玉でよかった。
65=65金。10分で指したこの手を羽生は見落した模様。
68=58歩成もノータイム。77歩では歩切れがイヤと羽生。
69=後手の顔を金で取った手が豪快に王手。
71=二回目の53歩。
72=同飛。結局殴り合うハメに。
73=最初は金で狙われてお荷物だった角が敵の総大将と差し違えで大戦果。手番も貰い楽しい時間。
76=24同銀。敗因2。飛車切りを軽視。またも同じ事が。
83=23同金に55分も使うようではおかしい。同歩か同銀かの当家の教訓が活かされなかったのは羽生も惰性で指し始めた証拠。谷川や康光なら同玉51飛を読むがそれ以前の問題。
96=33玉に最後の長考17分。
97=ハゲキがお通夜の坊主になった66角には1分。将棋の駒で馬と龍は紛らわしい。康光は羽生よりメガネの度が強い。二歩や王手放置は反則負けだが龍馬の勘違いなら言い訳できる。
98=渡辺明を意識したノータイム指しで53飛で龍を取る。馬と龍を間違えると先に王手で58飛成としてから53龍の凱旋を夢想。仮に53龍が53馬でも77玉との交換を許す。例の85金が強大で77玉とされると捕まらない。いかに65金が良い手だったか判ると言うオチ。
99=55銀。58飛成阻止+44銀の王手飛車狙い。
以下28飛をどこで打っても銀取りを放置され58龍は例の77玉で全然詰まない。
109=15桂がとどめ。22金は逆転。

最後まで65金が祟った。フツー桂を歩で取った側が負けだが金で取って同時に上部を厚くするとは好着想。77歩でも利くと思って手拍子で指した64手目75歩がひどすぎた。今回は手筋の常識だけで指し継いだ手がどれも裏目に。


午後から封じ手まで No: 113 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/07 Tue 01:57:56

24手目31玉の平行2-3/1に35分。羽生かなり苦しい。よくて千日手。
7分で25手目58金は緩手。故意の緩手で羽生から攻めて貰って千日手回避と言う見方は可能。
26手目同じく7分で64銀。これは面白い。康光ではなく羽生が当家と同期。これで先手はマシュダ一家66銀ができない。ねじり腰掛け銀は千日手になる。王将戦第1局では康光が26手目84歩で構造転換したが64銀は即時の55歩権利を後手が分けて貰うことで先手の24歩+35歩の制権2に対抗している。
27手目66歩に48分。58金が緩手と認めたくないなら66金の形を目指すしかないと思考。康光の特徴は分岐で構造転換を好むこと。羽生と対称的。羽生は構造転移の平行歩間を好む。
康光の3-3構造に乗って羽生は17分で3rdアタック55歩の駒アタリ奇数番1決行。王将戦第1局では同じ3-3構造を康光が作成して封じ手となった。1分で46歩は45歩阻止。これも前回の分析の影響だがここで45歩阻止は先手の24歩+35歩の制権2が一挙にご破算。58金の顔を立てようとしたために先手は全作戦変更を強いられる。しかし後手もすぐに急所の64歩が突けないので先手から後手の急所45歩に期待できる。
32手目21分で52飛だが飛車先不突きの継続手と読むしかない。79玉なら46銀で後手勝ち。ここでもまだ58金はお荷物。32手目45歩同歩66銀は投身自殺。
33手め一回47銀も58金のツケ。おかげで37銀は消滅。
この1手分で後手最大の懸念壁銀解消を促す42角。これは74歩で即時1歩補充できる準双頭手とは見做さない。35手目念願の67金に30分は長い。よほど25手目58金緩手のデメリットに辟易した模様。
11分で36手目74歩はまずはこう指す形。次に65歩の銀挟み狙いは後手から先に56歩と打たれ65歩が傷。康光同様に11分で79玉。26手目同じく7分で羽生が64銀とした数字と対。立場が入れ替わっている。
将棋とはつくづく面白い。
38手目73桂に15分は妥当。すぐに75歩4thアタックは先手にも1歩渡す継ぎ歩が怖い。しかし73桂は派手なので33銀との選択。ところが33銀壁銀解消では後手から早い攻めがないので1手遅れてしまう。先手の緩手58金はすでに解消したのでもう一回先手が緩手を指さないと後手は勝てない。そこで相手を煽るのが最も手ッ取り早い。
康光18分で88玉。これは羽生ならムっとしたはず。そっちも37桂ダロと。しかし怒ってはいけない。康光はこう言う手を指して王将リーグ全勝を達成した。18分も捧げたのは操の証し。
40手目10分で56歩と羽生は打つ。康光が最初の誘いにソッポ向いたので第二の煽り。このイカはかなり柄が悪い。康光に58飛で「この歩取りに来いバーカ」と言っている。
康光はアクビして定刻に封じ手。35分は時間待ち。
封じ手58飛は先手負け。羽生が考えたことはふたつしかない。
1=飛車先不突きを弁明。
2=33銀は37桂から45歩同歩に53歩同飛45桂で後手負け。
だから52飛として33銀とはしないだけの話し。康光が煽りに乗って58飛なら25歩にかけた2手分を緩手に逆行相転化できると。
では88玉は緩手と言えるのか?
将棋は玉を巡るゲームなのでそうとは言いきれない。88玉とは入玉する最短手順。後手が飛車を動かし73桂と跳ねれば先手は入玉して勝てる。


23手目で昼食 イカとタコの違いで迷った場合は制権理論で No: 112 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/06 Mon 14:59:36

午後に入って三回目の更新で23手目で昼食。羽生は北海らしくイカソウメン。ナマモノに胃がおかしくならないかと心配する日は床屋に行ってカミソリを当てられると首筋に殺気を感じる。
康光は明太子スパゲッティーにしかもコロッケ。スポニチ恒例のウィニングポーズよりカマしている。
17手目69玉は康光二回目のBB。考慮5分とはスパゲッティーとコロッケを平らげるのに十分な時間。将棋通の志村ケンも仕事中の昼メシは5分で平らげる。
18手めここで55歩。4分ならオニギリ3つ食える。
康光2回目のBBなら3-2構造1で後手が迎撃できるかに見えるが45歩はない。むしろ先手から46歩と歓迎される。しかし19手目88銀を入れないと45歩が香取りの駒アタリ奇数番1となりそこで88玉は44金と立たれるかイキナリ55歩を後手から喰らうかもしれない。
そこで康光は88銀に11分使って転ばぬ先の杖ではないことを素数分で確認。NHK杯なら持ち時間がなくなる分数。
20手目62銀で後手が初めて平行3-2の2。譲渡理論の偶数番だが歩間理論では奇数番維持。 17手目69玉で構造が反転したことになる。
21手目77銀は壁銀解消だが緩手に見える場合はこれが平行3-2の3で先手がついに譲渡理論でも歩間理論でも奇数番を獲得したと見る。従って先手優勢。
22手目53銀に5分。平行3-2の4で思い出す。2で割り切れる4。
2で割ると奇数になるのがイカ。
割っても偶数なのがタコ。
23手めカレイに36歩でメシ。
これは37銀進出+37桂の空間開放手兼35歩の駒アタリ奇数番1を示唆しているが、すでに先手は24歩駒アタリ奇数番1の権利行使を掌握しているで制権理論ではふたつの駒アタリ奇数番1示唆になる。ふたつなので偶数。どっちを先にするか迷う。上座か下座かの選択より迷う。
どうやっても先手勝ちとは贅沢な悩み。
迷った時はみっつにする。
羽生がナニか指して康光が25手目66銀とすると制権3となる。
ご存じ後手番飛車先不突きを逆手に取るマシュダ一家66銀戦法。


16手目まで 譲渡理論奇数番維持 No: 111 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/06 Mon 13:27:56

今日は毎日が午前中に二度もサービス更新。
新聞社にも社内循環がある。 いろいろあった。
わずか11手目までの中継でも考慮時間が記されているだけでこれだけ楽しめる。さらに追加分があれば贅沢な時間。
その贅沢なオカズで昼を楽しむ。
12手目22銀に37分。康光の第二部開始に対して新規4-1への平行歩間1。次に55歩の位取りは43金からむしろ後手が駒アタリ奇数番1を奪取できる。12手目54歩はマシュダ一家新作3-2アタック55歩を許す。
そこで仮想壁銀の22銀に37分。素数分とはなにか?
自室に戻ってひと風呂浴びることが可能な時間。
棋士は60秒未満をゼロ=ノータイムと見るが1分の差が素数を偶数にする。
13手目の素数番で康光は羽生が指した77角選択に2分。
やはり66角は目立ちすぎと反省した模様。出る杭は打たれる。
チンポは立っても悔いは先に立たず。
だから16手目43金に38分。さっきより1分多い。湯冷めした分で平行歩間4-1の3。これは第一部とまったく同じ。譲渡理論で羽生は奇数番を取っている。16手目54歩では55歩の手損歩交換の権利を先手に与える。先手に77角から68角の2手分を指させれば24歩の駒アタリ奇数番1では後手の手得。いずれも後手の手得ならば終盤構造へ突入させない平行歩間思考で。
15手目68角に1分。すでに方針は決まっているので平行歩間4-1の4で駒アタリ奇数番1の権利獲得。これ以外の手は後手に42角とされて先手負け。
16手目41玉に1分。平行歩間4-1の5で譲渡理論奇数番維持。


王将戦第6局 循環放熱 11手目56歩まで No: 110 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/06 Mon 12:54:02

王将戦第6局 循環放熱 11手目56歩まで
北海道函館市の湯の川プリンスホテル渚亭での対局。
両者は津軽海峡を見ながら自室のバルコンにある露天風呂で考えた。
なんでここにカーちゃんがいないのか。
俺のは石造りだがアッチだけ桧風呂かもしれない。
後手羽生の指し手は34歩に3分。
マシュダ一家にBB1と分析されるのか。
熱く指すなら84歩。
原泉が熱い場合差し水でヌルめる。
渚亭では原泉を館内で循環させ自然放熱で湯温を調整する。
水で薄めないので元のまま濃い。
草津なら湯もみ。家ならタライ回し。
この宿は循環放熱。別に贅沢とは言わない。
温度調整なら津軽海峡に投身自殺をする直前の人間でも勝手にやっている。
26歩に2分。66歩では振り飛車トリオへのサービス。
96歩では大衆浴場の谷川と言われる。
32金に2分。44歩では差し水。だから平行歩間3。
14歩では棒銀で負け。84歩では25歩で初日昼で終わる。
もう少し回したい。
5手目78金に3分。平行歩間3の2。
6手目44歩に4分。4とはなにか?
ひとめ2で割り切れる。2となる。
でも60進法の4分とはなにか?
後手の初手34歩3分に1分足した分と考える。
後手の第二手め32金2分は初手から1分引く。
そうやって棋士は脳の温度を調整している。
7手目25歩に9分。5手目の3分の三倍。
津軽海峡を見ながら妻のことを思う時間に戻る。
「俺は絶対勝つ」と言う4-1構造。主導権は先手康光。
当たり前の33角に4分?
44歩に投じた4分と同じ。羽生の脳ミソはこれで適温に。
体内循環はこうして棋士の血液の温度を調整。
9手目はノータイム指しで48銀。すでに康光は勝ちと思い込んでいる。
当たり前の52金に5分。平行3-1の3。ここで羽生の偶数は譲渡ナンバーにおいて奇数。
11手目56歩に26分。康光66角か羽生77角か新作55歩か。
それ以前に11手目は素数。4-1への構造転換に後手の初手を狙う36歩はないのか?それはあったとしても体内循環で適温となった血をさらに熱する手。では平行3-1の4は?
58金が該当するがそれはBB2となるばかりか譲渡ナンバーにおいても偶数番。だから4-1への構造転換しかない。すると歩間理論上ではやはり先手が表層で偶数番。しかし裏番で奇数なので駒アタリ奇数番1を先手が取れる。