2006.02.14&15 王将戦第4局 歩切れの渇望>角 | No: 78
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1手得から3-4アタックで先手の開戦が両端歩を突きあった場合の手損角換り早繰り銀。
二週間前の2006.02.01A級順位戦康光VS羽生 手損角換り早繰り銀と同じ進行だが前回は24手目35同歩だったために27手目で康光は先に77銀と85歩の交換を誘った。この飛車先歩が羽生には面白くない。85歩が生きないため2手損になるばかりか85桂が消える。
32手目27歩は歩損で角を手放すので後手不利。そこで24歩だがこれも不満。
33手目56歩が三頭手。55角を消し57地点開放による銀繰り換え空間と角筋作成。 この対局は手損角換りが今後激減する敷居になるかもしれない。
34手目33桂は24歩の不満を無理に解消しに行く受けの逆行相転化手だが三頭手には敵わない。24歩を受けた方針と攻撃手のアンバランスが自己弁護となった原因は前局の85歩にある。従って77銀に今度は85歩と羽生は突かずに45歩。
37手目55銀に康光は初日最大の考慮時間58分。この中には恐らく77銀が早すぎたのかという反省もある。55銀は勇者。44銀を避けて腰引き43銀に12分。42飛は84歩が傷にされる。35角双頭手で羽生の封じ手になった。既に初日で後手苦しいので勝負手が必要。
なのに畠山が指すような62玉で翌日一挙に座が白けた。立会いコバケンには「負けてもそんな手指すな」と説教していただきたい。
49手目69玉で長引くことになったがこれは序盤唯一の不満77銀への逆行相転化手なので終盤恒例の逆転は避けられる。康光の自重はすでに三タコ後には賢明かもしれない。
50手目43金で65歩銀バサミを見せるが51手目17分で59角はひとめ指したい手。26歩が浮いている。25銀と受けるしかないのでは以下羽生陣は風前の灯し火。54歩を入れたくても26角が歩損追加で王手はひどい。
53手目79玉は47馬変化阻止に見えるが勝利宣言に等しい。康光が王将リーグ全勝した背景にはこのような待合室の旅愁があった。
88玉まで指されたのでは羽生も往時を思い浮かべ泣きたくなる。
27分で催促66歩だが次に65歩では終演。65歩が多いのは森内羽生も最近の傾向。羽生も仕方なく54歩。55歩と銀を取った手が連動手で歩アタリが唯一の救いだが17桂の桂損カウンターで先手はすべて繋がる。
60手目は駒アタリ奇数番3を取りたいが羽生はアッサリ55歩。最近駒アタリ奇数番1もアッサリ取る習慣は郷愁のアタマで指し始めた兆候。
以下寄せナンバーのはずが77手目24分で61馬からさらに自重。羽生に見せ場を与えたと読みたいが16分で指された78手目56歩が疑問。78手目29角なら勝負。しかし連動手で歩切れ解消も捨て難い。夫婦喧嘩後の欲望に似ている。56歩のおかげで48金双頭手。58金としないで88玉を選択した甲斐アリ。この金の処置が先手の悩みの原点だったため。今度29角には39飛に47角成がないばかりか39桂成も虚空の雪。歩切れ解消の誘惑は後ろ髪を引かれる思い。
88手目67角でわからなくなったと局後の康光だが見たマンマ馬の凱旋で鉄壁。29角ではなく67角を選択した羽生の色気にむしろ救われた。
馬利きのおかげで108手35金と打てないのがつらい。109手目35歩にアタマ来て形作りへ。手損角換りの顔を逆さにする85桂で詰めろを見せられるとは。棋戦:第55期王将戦七番勝第4局
戦型:横歩取り
先手:佐藤康光
後手:羽生善治
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽3四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽1四歩
▲4八銀 ▽3三銀 ▲3六歩 ▽6二銀 ▲9六歩 ▽9四歩
▲3七銀 ▽6四歩 ▲4六銀 ▽6三銀 ▲3五歩 ▽4四歩
▲3四歩 ▽同 銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金
▲2八飛 ▽2四歩 ▲5六歩 ▽3三桂 ▲7七銀 ▽4五歩
▲5五銀 ▽4三銀 ▲3五角 ▽6二玉 ▲2四角 ▽2五歩
▲3八飛 ▽3四銀 ▲6八角 ▽2六歩 ▲2八歩 ▽5二金
▲6九玉 ▽4三金 ▲5九角 ▽2五銀 ▲7九玉 ▽3四金左
▲8八玉 ▽7四歩 ▲6六歩 ▽5四歩 ▲1七桂 ▽5五歩
▲2五桂 ▽同 桂 ▲2六角 ▽4四銀 ▲3二銀 ▽3三金寄
▲2三銀成 ▽3七桂打 ▲3三成銀 ▽同 金 ▲2四金 ▽7三玉
▲3三金 ▽同 銀 ▲7一角成 ▽7二金 ▲6一馬 ▽5六歩
▲4八金 ▽2九銀 ▲3九飛 ▽5七歩成 ▲5九飛 ▽5六歩
▲5一馬 ▽8三玉 ▲3三馬 ▽6七角 ▲同 金 ▽同 と
▲7九金 ▽3八銀成 ▲5六飛 ▽4八成銀 ▲6八銀打 ▽5八成銀
▲2四馬 ▽4六歩 ▲同 馬 ▽7七と ▲同 桂 ▽6八成銀
▲同 馬 ▽5四銀打 ▲2六飛 ▽5五銀 ▲6七銀 ▽3四金
▲3五歩 ▽5九銀 ▲5七馬 ▽4八銀不成▲同 馬 ▽3五金
▲3三角 ▽4五金打 ▲5六歩 ▽2六金 ▲5五歩 ▽4九桂成
▲同 馬 ▽5六歩 ▲5四歩 ▽5七歩成 ▲5三歩成 ▽6七と
▲同 馬 ▽3八飛 ▲6八銀 ▽5六銀 ▲同 馬 ▽同 金
▲6三と ▽同 金 ▲7一銀 ▽6七金 ▲8二銀成 ▽同 玉
▲6一飛 ▽7二銀 ▲7一銀 ▽9二玉 ▲6三飛成 ▽同 銀
▲8二金 ▽9三玉 ▲5一角成 ▽7八飛 ▲同 金 ▽同 金
▲9八玉 ▽投了
151手で先手の勝ち
49手目69玉? | No: 77
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63分も考えて49手目69玉で休憩。これはヤナ予感。
49手目32歩は断念した模様。
先手:49手目32歩
後手:銀バサミ
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽3四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽1四歩
▲4八銀 ▽3三銀 ▲3六歩 ▽6二銀 ▲9六歩 ▽9四歩
▲3七銀 ▽6四歩 ▲4六銀 ▽6三銀 ▲3五歩 ▽4四歩
▲3四歩 ▽同 銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金
▲2八飛 ▽2四歩 ▲5六歩 ▽3三桂 ▲7七銀 ▽4五歩
▲5五銀 ▽4三銀 ▲3五角 ▽6二玉 ▲2四角 ▽2五歩
▲3八飛 ▽3四銀 ▲6八角 ▽2六歩 ▲2八歩 ▽5二金
▲3二歩 ▽4三銀 ▲3一歩成 ▽6五歩 ▲3四歩 ▽同 金
▲3二と ▽投了
55手で先手の勝ち
上記変化では50手め72飛や93桂はないので31歩成阻止に冗談っぽい22角が嫌味に見えたのかもしれない。
封じ手62玉? | No: 76
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49分も考えてコレではアクビが出る。
後手は歩切れになるので先手のポカ待ち。
歩を食った24角は下がって57角と68角があるが康光は宮田にあやかって68角の模様。歩得に満足し銀を追われた時57銀まで引ける余地を残す。
羽生はつまらない将棋にする。森内ショックの後遺症上塗り。
やはり康光や谷川がいないと肌寒い。
43手目38飛に50分考えた康光。単に角を引くか銀を上がらせるかの選択。26歩は28歩と打たせて24歩の叩きを消す。
封じ手も中継ナシ | No: 75
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封じ手40手目46歩は同銀ではなく同角から45桂の挑発に24角は33歩なら68角で桂を殺して先手勝ちだがアッサリ角を取られた場合
先手:41手目46同角
後手:40手目46歩
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽3四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽1四歩
▲4八銀 ▽3三銀 ▲3六歩 ▽6二銀 ▲9六歩 ▽9四歩
▲3七銀 ▽6四歩 ▲4六銀 ▽6三銀 ▲3五歩 ▽4四歩
▲3四歩 ▽同 銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金
▲2八飛 ▽2四歩 ▲5六歩 ▽3三桂 ▲7七銀 ▽4五歩
▲5五銀 ▽4三銀 ▲3五角 ▽4六歩 ▲同 角 ▽4五桂
▲2四角 ▽同 金 ▲同 飛 ▽5七桂成 ▲2一飛成 ▽6二玉
▲3七桂 ▽1二角 ▲1一龍 ▽5六角 ▲2二龍 ▽7一玉
▲投了
54手で後手の勝ち
王将戦第4局 手損角換り早繰り銀 40手目封じ手をめぐり | No: 74
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一昨日谷川が棋聖戦で中原に負けたがNHK杯惨敗の後遺症であろう。
羽生は35角で仕留めたがソレは俺の専売特許と言いたい現役棋聖康光。
39手目三回目の35角となった。
羽生としては面白く応じたい。双頭手でないと攻め潰されるので53角成の単受けはつらい。
25角は負け。
先手:41手目48金
後手:40手目25角
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽3四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽1四歩
▲4八銀 ▽3三銀 ▲3六歩 ▽6二銀 ▲9六歩 ▽9四歩
▲3七銀 ▽6四歩 ▲4六銀 ▽6三銀 ▲3五歩 ▽4四歩
▲3四歩 ▽同 銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金
▲2八飛 ▽2四歩 ▲5六歩 ▽3三桂 ▲7七銀 ▽4五歩
▲5五銀 ▽4三銀 ▲3五角 ▽2五角 ▲4八金 ▽5二金
▲3七桂 ▽投了
43手で先手の勝ち
上記変化41手目は一旦角成を受けないと先手負け。44手目34角では苦しい。44手目36角は26飛34歩でも先手が角引けば後手角は死ぬ。これが57歩三頭手効果。57歩以外は36飛飛34歩で再度の角交換から千日手。25角変化の教訓は角の成り合いは先手負け。そこでどうせなら最初から36角を打ってみる。
先手:41手目24角
後手:40手目36角
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽3四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽1四歩
▲4八銀 ▽3三銀 ▲3六歩 ▽6二銀 ▲9六歩 ▽9四歩
▲3七銀 ▽6四歩 ▲4六銀 ▽6三銀 ▲3五歩 ▽4四歩
▲3四歩 ▽同 銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金
▲2八飛 ▽2四歩 ▲5六歩 ▽3三桂 ▲7七銀 ▽4五歩
▲5五銀 ▽4三銀 ▲3五角 ▽3六角 ▲2四角 ▽2七歩
▲3八飛 ▽2四金 ▲3六飛 ▽3四銀 ▲3八飛 ▽2八角
▲3七角 ▽同角成 ▲同 桂 ▽2八角 ▲4五桂 ▽同 桂
▲3三角 ▽4二桂 ▲2四角成 ▽3七角成 ▲同 飛 ▽同桂不成
▲投了
60手で後手の勝ち
上記変化中44手目47角成は33角成が王手で後手負け。43手目26飛は36角に44銀は25歩。36飛は銀交換後43金66角35歩同飛24金で先手飛車が死ぬ。
上記変化では47手目38飛が先手の不満。後手の不満は歩切れ。
封じ手40手目46歩は同銀に25角が今度はあるかに見えるのは37桂に36角が26飛でも54角で殺されないため。でも55銀が角アタリなのでそれこそ24角を喰らい25歩で歩切れ故角切り王手から飛車成阻止不可。