実況&分析マシュダ一家
六の連番
2006.02.11棋王戦第2局 森内VS羽生 対四間相穴熊


2006.02.11棋王戦第2局 森内VS羽生 対四間相穴熊 No: 8936 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/02/11 Sat 23:41:09

2006.02.11棋王戦第2局 森内VS羽生 対四間相穴熊
日時:2006.02.11
棋戦:棋王戦第2局
戦形:対四間相穴熊
先手:森内俊之
後手:羽生善治
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲6八玉 ▽9五歩 ▲7八玉 ▽4二飛
▲5六歩 ▽6二玉 ▲7七角 ▽5二金左 ▲8八玉 ▽7二玉
▲5七銀 ▽3二銀 ▲5八金右 ▽8二玉 ▲6六歩 ▽4三銀
▲6七金 ▽7二銀 ▲9八香 ▽8四歩 ▲9九玉 ▽8三銀
▲8八銀 ▽7二金 ▲7九金 ▽9二香 ▲3六歩 ▽9一玉
▲3八飛 ▽3二飛 ▲5五歩 ▽7四歩 ▲5六銀 ▽5一角
▲6五歩 ▽7三角 ▲4六歩 ▽6二金左 ▲2八飛 ▽2二飛
▲4八飛 ▽4二飛 ▲1八香 ▽1二香 ▲2八飛 ▽2二飛
▲4五歩 ▽同 歩 ▲2七飛 ▽4六歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲5四歩 ▽2三飛 ▲1一角成 ▽5四歩 ▲1二馬 ▽3二銀
▲6四歩 ▽同 角 ▲7七金 ▽4七歩成 ▲同 飛 ▽1九角成
▲4二飛成 ▽4三飛 ▲3二龍 ▽4九飛成 ▲5三歩 ▽4六馬
▲5二歩成 ▽7三金左 ▲6二と ▽7九馬 ▲同 銀 ▽同 龍
▲8八銀 ▽2九龍 ▲7二と ▽同 金 ▲8六香 ▽8二金打
▲6一角 ▽7三銀 ▲3四馬 ▽1八龍 ▲2一龍 ▽9六桂
▲同 歩 ▽同 歩 ▲7八金打 ▽9七香 ▲同 桂 ▽同歩成
▲同 香 ▽9六歩 ▲同 香 ▽同 香 ▲9七歩 ▽6六桂
▲7九金 ▽9七香不成▲同 銀 ▽9八歩 ▲8九玉 ▽9二香
▲9四歩 ▽同 香 ▲9六歩 ▽6二金 ▲6五桂 ▽6一金
▲9三香 ▽同 金 ▲7三桂成 ▽7二金 ▲8二香 ▽同 金
▲同成桂 ▽同 玉 ▲7一銀 ▽7三玉 ▲4四馬 ▽投了
131手で先手の勝ち

新潟日報ではなくスポニチにのみ両者の感想が出ている。森内は65手目12馬でよくなったと言っている。ならば千日手は芝居で羽生がそれにひっかかったと言っているに等しい。大山と同じことをやっている。打開したと思わせて油断させる手口。
羽生の期待は第一実況&分析通り9筋香打だったが65桂が厳しすぎた。
67手目64歩が実は65桂打空間開放手であることをウッカリ。先に香を取られた為に86香の牽制が大きく85桂と打てなかった皺寄せがソの地点に。
相矢倉の64歩を思い出す。さすがに王座戦以降同様64同歩変化はない。56手目45同歩は初期の羽生、58手目46歩は中期の羽生、78手目46馬は後期の羽生と読み直す。
敗因が四間選択とされては困るが最近のプログラム上他に面白そうな戦形がない。丸山に棋王戦で後手四間飛車で快勝した記憶と四間救済摸索だが現役名人は諸々を許さなかった。四間を見せると棋王失陥のジンクスもある。
羽生は序盤の構想に疑問を感じたがそれは図式化できる。前回は65歩と45歩の戦いであった。今回も主題は同じだが65地点も45地点も先手に掌握されてしまっている。

最後に森内歩切れとなり羽生の駒台に歩が6枚とは象徴的。


78手目46馬から96手目96桂の羽生式ダジャレ No: 8935 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/02/11 Sat 17:59:51

78手目46馬が羽生の得意な46地点。29馬も銀に当たるが馬筋が逸れる。そこで銀にアテつつ79馬切りを見せる双頭手。52歩成には73金が序盤74歩の逆行相転化手。
81手目受けても銀を取られるだけなので62とだが86手目に29龍で手順に桂取り。ここまでは大体序盤から予想がつく展開。
89手目86香は双頭手。84香同銀72龍をみせつつ85桂阻止。
91手目61角は馴染みの「金を外せ」だが屋敷講座並。歩切れでは仕方ない。34馬なら歩切れ解消だが塚田に何言われるかわからない。
じっと73銀にここでようやく34馬。なら先にやれとシーちゃんなら言う。61角はどうも重い。角切りしかないのでは銀と同じ。羽生の73銀打とはそれをハッキリ言う手。おかげで18龍で香まで取る余裕。森内は角と銀が同じジャと羽生に言われて95手目21龍で桂を取るがその1手分でイキナリ96手目96桂。ここまで余りに芸がないのでようやく語呂合わせで当家を喜ばせてくれる。羽生のダジャレは当家と違って棋譜で示すことがよくある。こうしたことが分かるのが当家しか存在しないというのも寂しい。


70手目47歩成から77手目53歩 No: 8934 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/02/11 Sat 17:37:52

70手目47歩成から第二試合。この歩はひとめ美味しい。同飛でパクつく。後手も同様に19角成で歩切れ解消された代償を桂取り示唆で補填。
73手目42飛成はカラナリだが換わりに23馬同銀から飛車成だと29馬が56地点に孤立した銀に連動手で当たってしまうのが不満。
74手目43飛に同飛同銀21馬はソレと逆の構図だがやはり目先のタダ銀はひとめ美味しい。今度は後手が逆に49飛成のカラナリ。
77手目53歩は厳しそうでも最初にして最後の1歩なのでなんとかなる。
もし先手にもう1枚歩があれば即後手は負け。


56手目45歩から欠陥補修69手目67金まで No: 8933 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/02/11 Sat 17:19:28

56手目45歩の仕掛けは同じようでも42飛と本譜22飛では天地の差。羽生はGN扱いせずに駒アタリ奇数番1即時消去の手慣れた技法で。受動駒アタリ奇数番で45銀なら一枚上擦るとの読み。森内は歩損代償に角筋避けて27飛。羽生は歩得主張+要銀逸らしの双頭手46歩。欠陥は角筋閉塞。先手は行くしないので24歩で2歩損。54歩で歩損解消+飛車アテ双頭手の跳躍偶数番2。飛車を逃げるしかないが横に逃げると24飛で負けなので23飛。63手目53歩成同金11角成32銀は次に手がないと見て即時11角成。
64手目香取りが受からないが54歩で香と歩3枚の交換になった。
「桂損でも歩三枚との交換なら有利」が対康光との教訓なので香との三枚換えならヨッシー。67手目64歩は「3歩損なら4歩損でも同じ」と底歩か垂らし準備。69手目77金で自陣の最大の欠陥補修。序盤67金を前向きに見る地点探しに尽きるがようやく最も指したい手が実現した時に3枚換えされて手番を渡すハメに。


昼食後強いられた7thアタックで開戦 No: 8932 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/02/11 Sat 14:47:33

45手め46歩で本局初の7thへ突入。双方が6-6-6から7thアタックを見せた場合攻めあいになる。後手の先攻権利を先手が仮譲渡。
即時攻めあいは先手若干の駒損でも陣形の差で有利。先手の貯金が最後に繋がる。そこで銀交換後の41銀や61銀を避けつつ自陣を締める62金が指されて昼食休憩。
午後の再開後47手目45歩なら54歩の2ndアタック。24歩で3rdアタックで攻めあいは67金が浮いているので先手負け。森内は勝負を避ける28飛。先手穴熊は右桂が勝敗のキーだが勝負37桂が32飛で牽制されているため逆に7thアタックで後手勝ち。24歩7thアタックを許しては後手負けなので48手目22飛で千日手示唆。48飛には42飛で主催紙がやがて怒り出す。18香と12香の交換は後に龍で取られた時9筋制圧の後手が得た香を使いやすい。桂が入れば85桂。そこで仕方なく再度28飛。羽生も千日手万歳と22飛。三回目の平行ブランコは新潟日報でふるさと便り扱いにされるので55手目45歩7thアタックでようやく開戦。
何に強いられたのか?
シーちゃんかもしれない。


棋王戦第2局44手目まで 6-6-6の悪魔のナンバー No: 8931 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/02/11 Sat 14:22:56

8手目94歩で歩間4牽制。森内は68玉だったため95歩で互いの方針が決まる。68玉と正反対の手は56歩だが森内が自粛。羽生が四間にしたのは9手目68玉のせい。68玉では10手目95歩を直接咎めに行くことは困難。以下後手は歩間4-2維持でカニ這い囲い。23手目66歩は連盟棋士たちが作った背徳の歩間5。この手で後手の初めての攻撃手43銀が指される。先手は穴熊で8手目94歩の歩間4牽制を逆利用しているかに見える。
日本人は狭い島にたくさん育った。育まれた土壌を受け入れ最大限有効利用する庶民の知恵。その土壌を逆利用する商人の悪知恵。
羽生は知を知恵に変えたいと言った。
28手目84歩が歩間6の第二牽制。擬態穴熊完全阻止の手。
以下森内は潜り羽生は銀冠から相穴熊を目指すかに見える34手目92香。この瞬間36歩の5-3構造へ。通常は5-3構造で3rdアタックが成立するはずがこの局面はどこにもアタリが作成できない。背徳の歩間5由縁。
その1手分で91玉。
37手目38飛で初めて5-3アタックが可能になる。
32飛の逆引き牽制に森内は39手目55歩で4-4牽制。連盟棋士は5筋位取りと言うが4-4構造は先手が指す牽制としては後ろ向き。今週2月7日の王位戦リーグで藤原直哉に負けた森内の自粛。
40手目74歩で今度は後手からの歩間5だが54歩4thアタックは後手負け。45歩の双頭手4thアタックには先手に選択肢が発生。譲渡しないと読む。結果森内の主張は43手目65歩
位取り+角筋開通の双頭手だが6th作成手の代償は44手73角の3手角
この角筋は65歩緩和と遠く19地点まで前方6箇所に利く。6-6-6の悪魔のナンバー。