2006.02.01A級順位戦 谷川VS丸山 手損角換り棒銀
2006.02.01A級順位戦 康光VS羽生 手損角換り早繰り銀
2006.02.01A級順位戦 大介VS郷田 対中飛車玉頭位取り
2006.02.01A級順位戦 久保VS三浦 対中飛車銀冠袖飛車 最強菱形美濃
2006.02.01A級順位戦 森下VS藤井 対四間55角54金型
2006.01.29 NHK杯戦 深浦VS渡辺 33角矢倉


2006.02.01A級順位戦 谷川VS丸山 手損角換り棒銀 No: 8904 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/02/02 Thu 09:43:54

2006.02.01A級順位戦 谷川VS丸山 手損角換り棒銀
日時:2006.02.01
棋戦:第64期順位戦A級8回戦
戦形 :手損角換り棒銀
先手:谷川浩司九段
後手:丸山忠久九段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲3八銀 ▽3三銀
▲7七銀 ▽7二銀 ▲6八玉 ▽6四歩 ▲2七銀 ▽6三銀
▲2六銀 ▽4四歩 ▲1五銀 ▽2二銀 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽2三歩 ▲1五銀 ▽4二飛 ▲2六銀 ▽4五歩
▲5八金 ▽4六歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲4七歩 ▽4二飛
▲3六歩 ▽3三銀 ▲3五歩 ▽7二金 ▲7九玉 ▽6二玉
▲6六歩 ▽7四歩 ▲3四歩 ▽同 銀 ▲3七銀 ▽7三桂
▲4六銀 ▽4五歩 ▲3七銀 ▽8五桂 ▲6八銀 ▽5五角
▲3六歩 ▽3三桂 ▲2六飛 ▽4四角 ▲2七飛 ▽6六角
▲8八金 ▽2五桂 ▲4八銀 ▽5五角 ▲3五歩 ▽同 銀
▲2五飛 ▽2四銀 ▲2六飛 ▽1九角成 ▲8六歩 ▽4六歩
▲8五歩 ▽3五銀 ▲2五飛 ▽3四歩 ▲5五桂 ▽3六銀
▲3三歩 ▽同 金 ▲6六角 ▽3二金 ▲8四角 ▽7三香
▲3三歩 ▽同 金 ▲6六角 ▽3二金 ▲6三桂成 ▽同 玉
▲5五桂 ▽6二玉 ▲2六飛 ▽4七銀不成▲5九金 ▽4八銀成
▲同 金 ▽9五桂 ▲9六歩 ▽6五銀 ▲7七角 ▽4七歩成
▲9五歩 ▽4八と ▲4三銀 ▽同 金 ▲同桂成 ▽同 飛
▲4四銀 ▽4一飛 ▲2三飛成 ▽5二銀 ▲8四桂 ▽5八と
▲4三金 ▽同 銀 ▲同銀成 ▽4二金 ▲同成銀 ▽7六銀
▲6三歩 ▽7一玉 ▲6二銀 ▽8二玉 ▲7二桂成 ▽同 玉
▲7三銀成 ▽同 玉 ▲8四金 ▽投了
129手で先手の勝ち

本日のメインイヴェント。
ひとめ谷川アヤしい序盤。2004.10.31NHK杯 中川VS谷川 手損角換り対棒銀42飛と37手めまでまったく同じためヤマ張ってきた模様。
谷川は一昨年38手め74歩だったが丸山は33銀。これはアタリができるので35歩はやりたくなる。同歩は同銀で後手負けなのでGNにして72金が丸山の工夫。これで56角はない。
47手め結局谷川は37銀と引いた。マシュダ一家分析を覆すのは大変。
以下丸山は千日手が保証されたが52手め85桂で勝ちに行った。
谷川長考で壁銀を嫌って68銀だがいずれにしても手損角換りの沽券85桂をまともに相手するようでは苦しい。
54手め55角で丸山は双頭手の駒アタリ奇数番1に酔った。次に36歩打たれたら負けなので谷川から36歩だがこれが35銀阻止になっている単純な双頭手返し。54手めはフツーに35銀の場合先手から55角33歩65歩54歩66角以下86歩で催促して4筋清算後48飛。88銀型を避けたのは「飛車交換=右玉不利」をより鮮明に抽出するため。
56手め33桂で25桂を狙うが26飛の一見我慢がまたも双頭手。すぐに66角なら35歩の角銀取り。そこで一旦44角で飛車を引かせて66角だが88金は本当の我慢。77桂としたいが歯を食いしばって是が非でも歩で桂を取ると言っている谷川。桂香交換後に71手め86歩で実現。シコメの深情けに似ている。72手め46歩は大逆転の礎石。ひとめ駒アタリ偶数番2なので悪手。逆行奇数番1を取るのがマシュダ一家理論。該当は97桂成か55馬。46歩が悪手とすれば馬筋を閉塞したことにあるので72手めは55馬。名人戦第1局羽生VS森内でも森内が55馬にすればどうかと言われた将棋があった。
74手め35銀で2-1の駒アタリ奇数番3なのでまだ後手優勢に見えるが25飛が平行駒アタリ奇数番3。34歩打は逆行駒アタリ偶数番2となる。
55桂を許したので46歩がいかに悪手か見た目でも判明する。やはり理論は大切。いちいち手を読まずに済む。
78手めは24香でも35飛車切りで以下寄せ。すでに55桂で寄せの領域なので丸山は飛車切り避けて36銀で粘りに。
83手め84角出は先の先手55角変化でも登場する。73香は裏番組の康光31香並。98手め95桂は裏番組の藤井84桂並。


2006.02.01A級順位戦 康光VS羽生 手損角換り早繰り銀 No: 8903 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/02/02 Thu 08:22:44

2006.02.01A級順位戦 康光VS羽生 手損角換り早繰り銀
日時:2006.02.01
棋戦:第64期順位戦A級8回戦
戦形 :手損角換り早繰り銀
先手:佐藤康光棋聖
後手:羽生善治王将
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲1六歩 ▽1四歩
▲4八銀 ▽3三銀 ▲3六歩 ▽6二銀 ▲9六歩 ▽9四歩
▲3七銀 ▽6四歩 ▲4六銀 ▽6三銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽5四銀 ▲7七銀 ▽8五歩 ▲7五歩 ▽6五歩
▲3四歩 ▽4四銀 ▲同 銀 ▽6四角 ▲4六角 ▽同 角
▲同 歩 ▽4四歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲7四歩 ▽6四角
▲7三歩成 ▽同 角 ▲3五角 ▽3三歩 ▲同歩成 ▽同 金
▲7二歩 ▽2三銀 ▲2二歩 ▽1三桂 ▲2一歩成 ▽2五桂
▲1一と ▽3四銀 ▲7一歩成 ▽3五銀 ▲6一と ▽同 玉
▲8三香 ▽3二飛 ▲8一香成 ▽5二玉 ▲2一と ▽3六歩
▲9一成香 ▽4三玉 ▲3九香 ▽4六角 ▲3八飛 ▽1九角成
▲4七桂 ▽3四香 ▲3一銀 ▽4六銀 ▲2二と ▽7二飛
▲4二金 ▽同 飛 ▲同銀成 ▽同 玉 ▲2一飛 ▽3七歩成
▲同 桂 ▽同桂不成 ▲3五歩 ▽4九桂成 ▲6九玉 ▽4七銀不成
▲3四歩 ▽3八銀不成▲3三歩成 ▽5二玉 ▲7九玉 ▽6九金
▲8八玉 ▽5八飛 ▲投了
98手で後手の勝ち

37手め46同歩で先手優勢。46地点を連動手の歩一枚で封鎖できたため。42手め64角が逆転の礎石となる駒アタリ奇数番3。
45手め35角なので46地点をめぐる最近のラインは一致している。
46手め33歩も逆転の礎石となる駒アタリ奇数番3。47手め33同歩成は康光の最近の肺活量からすると疑問。ここは2-1の駒アタリ奇数番3なので3-0の進行駒アタリ奇数番3は贅沢すぎる。相手を踏み倒す手は大抵コケル。2-1維持の平行駒アタリ奇数番3なら76銀。以下ギリギリで先手勝つ。この変化の強味は65銀同銀同桂76銀に22歩。同金44角に65銀なら55銀の返し技。これが駒アタリ奇数番3の3-0能動スリーカードになる。57角成は怖くない。むしろ54銀が邪魔。以下寄せ合いだが飛車打ち詰めろから65飛成で銀を抜いて先手1手勝ち。
49手めは33歩成で踏み倒しを狙ったのならフツー24角。72歩が緩手で紛れた。名人戦の森内72歩を思い出す。好手か悪手か問う以前に歩がモッタイナイ。51手め22歩は先の変化でも先手の決め手のはずだったが72歩変化では歩切れになる。羽生相手に手堅く勝ちに行く順は絶対ない。39香は康光ではない。
83手めにやはり先手から飛車打ちの場面がようやくでたが詰めろになっていない。76銀変化と決定的に違う点。最終盤は似たような変化。76銀変化では先手玉は69と寄って詰まない。ところが本譜では87手め35歩から2手かけても後手玉は詰めろになっていない。勝負のサナカに酒のサカナを買いに行くと日影の残り雪にスベって転ぶ。


2006.02.01A級順位戦 大介VS郷田 対中飛車玉頭位取り No: 8902 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/02/02 Thu 07:50:26

2006.02.01A級順位戦 大介VS郷田 対中飛車玉頭位取り
日時:2006.02.01
棋戦:第64期順位戦A級8回戦
戦形 :対中飛車玉頭位取り
先手:鈴木大介八段
後手:郷田真隆九段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲1六歩 ▽3四歩 ▲5六歩 ▽6二銀
▲5五歩 ▽4二玉 ▲5八飛 ▽3二玉 ▲4八玉 ▽1四歩
▲3八玉 ▽4二銀 ▲2八玉 ▽5二金右 ▲3八銀 ▽8五歩
▲7七角 ▽4四歩 ▲6八銀 ▽4三銀 ▲6六歩 ▽3五歩
▲6五歩 ▽3四銀 ▲4六歩 ▽3三角 ▲5七銀 ▽2四歩
▲5六銀 ▽2五歩 ▲4八飛 ▽4二金直 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽同 銀 ▲同 飛 ▽4三金右 ▲4八飛 ▽4四歩
▲5八金左 ▽3四銀 ▲4七金 ▽2四角 ▲6八角 ▽5一銀
▲3六歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽5二銀 ▲9六歩 ▽4五歩
▲9七桂 ▽3三金寄 ▲3五歩 ▽同 角 ▲4六歩 ▽4三銀上
▲3六銀 ▽4六歩 ▲同 金 ▽同 角 ▲同 飛 ▽3五歩
▲4七銀引 ▽4五金 ▲6六飛 ▽5五金 ▲6七飛 ▽4六歩
▲5八銀 ▽5六金 ▲8七飛 ▽8四飛 ▲4八歩 ▽9四歩
▲8五歩 ▽5四飛 ▲8四歩 ▽9五歩 ▲8三歩成 ▽9六歩
▲9二と ▽8四歩 ▲9一と ▽1五歩 ▲同 歩 ▽9七歩成
▲同 飛 ▽9六歩 ▲8七飛 ▽9三桂 ▲3七歩 ▽4五銀
▲7七角 ▽8五桂 ▲8八角 ▽3四銀上 ▲9六香 ▽2六歩
▲同 歩 ▽3六歩 ▲同 歩 ▽同 銀 ▲3七歩 ▽2七歩
▲1八玉 ▽1六桂 ▲2七銀 ▽同銀成 ▲同 玉 ▽1五香
▲3六歩 ▽7七銀 ▲9九角 ▽2八歩 ▲1六香 ▽2九歩成
▲1五香 ▽6六金 ▲8九飛 ▽3九と ▲5九香 ▽4九と
▲同 銀 ▽5七金 ▲3七銀 ▽4五桂 ▲4六銀 ▽5六金
▲1四角 ▽2三金打 ▲同角成 ▽同 金 ▲5六香 ▽同 飛
▲4七金 ▽6七角 ▲6九飛 ▽7八角成 ▲3八銀 ▽7六飛
▲4四桂 ▽4三玉 ▲5九飛 ▽5六香 ▲2九飛 ▽5七香成
▲同 銀 ▽同桂成 ▲同 金 ▽2五歩 ▲4六香 ▽2六歩
▲同 玉 ▽9六飛 ▲1七玉 ▽1六歩 ▲同 玉 ▽2四香
▲2六歩 ▽2五銀打 ▲同 歩 ▽同 銀 ▲同 飛 ▽同 香
▲2六歩 ▽1八飛 ▲1七歩 ▽3八飛成 ▲2七銀 ▽同 龍
▲同 玉 ▽9九飛成 ▲5二桂成 ▽5四玉 ▲投了
178手で後手の勝ち

三浦に比べて郷田のこの鈍さは2手め84歩から来る。相手が振り飛車と判っているなら34歩。そう言えば久保は初手が56歩であった。久保の敗因1は初手かもしれない。
28手め後手から45歩とは突けないが35手め先手からは45歩が突ける。
32手めの25歩玉頭位取りが7thのため。これだけのことで先手ヨシ。
41手め48飛は緩手。7-6-5と行きたい。優勢を意識しすぎ。43手めが温泉手。以下後手の沽券25歩を活用する24角で難しい。36歩阻止に68角を強いられた。森下ならジット46歩。以下久保と似たような負けパターン。堅陣から大駒切られて歩の位だけで負かされる。
振り飛車三人組は負け方が尋常でない。生かされている風情。


2006.02.01A級順位戦 久保VS三浦 対中飛車銀冠袖飛車 最強菱形美濃 No: 8901 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/02/02 Thu 07:26:25

2006.02.01A級順位戦 久保VS三浦 対中飛車銀冠袖飛車+最強菱形美濃
日時:2006.02.01
棋戦:第64期順位戦A級8回戦
戦形 :対中飛車銀冠袖飛車 天守閣美濃から最強菱形美濃
先手:久保利明八段
後手:三浦弘行八段
▲5六歩 ▽3四歩 ▲5八飛 ▽6二銀 ▲4八玉 ▽4二玉
▲3八玉 ▽3二玉 ▲5五歩 ▽6四歩 ▲7六歩 ▽6三銀
▲2八玉 ▽5二金右 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲7七角 ▽1四歩
▲1六歩 ▽7二飛 ▲6八銀 ▽2四歩 ▲5七銀 ▽2三玉
▲5六銀 ▽3二銀 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2七銀 ▽3三角
▲3八金 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲3六歩 ▽4三金
▲3七桂 ▽2二玉 ▲4六歩 ▽5二銀 ▲6六角 ▽7六飛
▲4七銀 ▽7三桂 ▲7八金 ▽6五歩 ▲3九角 ▽4五歩
▲同 歩 ▽4六歩 ▲5六銀 ▽5四歩 ▲7七歩 ▽5六飛
▲同 飛 ▽5五角 ▲4四歩 ▽5三金 ▲7五角 ▽4七銀
▲5五飛 ▽同 歩 ▲4三歩成 ▽同 金 ▲7一飛 ▽5八飛
▲4八歩 ▽7四歩 ▲3一角打 ▽3三玉 ▲4七歩 ▽同歩成
▲4一飛成 ▽3七と ▲同 玉 ▽4五桂 ▲2八玉 ▽4一銀左
▲6四角行 ▽7八飛成 ▲5五角 ▽4四金 ▲2二銀 ▽4三玉
▲7三角成 ▽3七金 ▲1七玉 ▽2九飛 ▲4八歩 ▽同 龍
▲1八金 ▽1五歩 ▲1一銀不成▽3八龍 ▲同 銀 ▽2六飛成
▲同 玉 ▽2五金 ▲投了
98手で後手の勝ち

40手めで天守閣美濃から最強菱形美濃への繰り換え完了。すでに歩も交換しとても先手勝てる気がしない。27手め26歩がすでにダメなので先手からの3-3維持がすでにおかしいと言うことになる。
飛車一枚に翻弄されて78金ではつらい。忍耐を苦にしない森下なら77歩。後手は堅陣からサバキたいので押さえるしかない。72歩と垂らすと65桂。45歩や25歩は自殺行為。77桂は飛車下がって桂先の歩。ならば我慢するしかない。51手めで77歩は2枚換え後に55角からの4枚攻め。
金が離れたので三浦の飛車切り大技。61手め76飛は35歩で壊滅。
78金がひどすぎた。久保どうしたのであろう?


2006.02.01A級順位戦 森下VS藤井 対四間55角54金型 No: 8900 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/02/02 Thu 06:54:42

2006.02.01A級順位戦 森下VS藤井 対四間55角54金型
日時:2006.02.01
棋戦:第64期順位戦A級8回戦
戦形 :対四間55角54金型
先手:森下卓九段
後手:藤井猛九段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲4八銀 ▽4二飛
▲6八玉 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽3二銀 ▲7八玉 ▽7二銀
▲5六歩 ▽5二金左 ▲5八金右 ▽6四歩 ▲5七銀 ▽4三銀
▲2五歩 ▽3三角 ▲3六歩 ▽6二玉 ▲5五角 ▽6三金
▲3五歩 ▽同 歩 ▲4六銀 ▽5四金 ▲8八角 ▽3二飛
▲3五銀 ▽5一角 ▲3八飛 ▽4五金 ▲3四歩 ▽7一玉
▲4六歩 ▽3五金 ▲同 飛 ▽8二玉 ▲4五歩 ▽3四銀
▲3九飛 ▽3八歩 ▲同 飛 ▽4九銀 ▲3九飛 ▽5八銀成
▲同 金 ▽1五角 ▲1六歩 ▽2六角 ▲4四歩 ▽4八金
▲4三歩成 ▽同 銀 ▲3二飛成 ▽同 銀 ▲6八金 ▽2八飛
▲4二飛 ▽3一歩 ▲1一角成 ▽5八金 ▲同 金 ▽同飛成
▲6八金 ▽同 龍 ▲同 銀 ▽4三金 ▲7二飛成 ▽同 玉
▲3七銀 ▽3五角 ▲4六銀打 ▽同 角 ▲同 銀 ▽3九飛
▲7九金 ▽5八金 ▲3七飛 ▽6九銀 ▲8八玉 ▽2九飛成
▲1八角 ▽同 龍 ▲同 香 ▽3三桂 ▲2二馬 ▽8四桂
▲7七銀 ▽4二金 ▲3一馬 ▽5一金 ▲5五香 ▽5四歩
▲同 香 ▽5二歩 ▲1二飛 ▽9六桂 ▲9八玉 ▽4三角
▲5五銀 ▽4一金寄 ▲4四歩 ▽2五角 ▲4二馬 ▽同 金
▲2六歩 ▽2四角 ▲3五歩 ▽3四角 ▲4三金 ▽4五桂
▲4二金 ▽3七桂成 ▲3二飛成 ▽3五角 ▲3四龍 ▽7九角成
▲6一銀 ▽同 玉 ▲5二金 ▽7二玉 ▲6二金 ▽投了
125手で先手の勝ち

9手め96歩に16手め64歩はその場シノギの歩間6なのか?
21手め36歩の4-3構造から62玉で歩間4のバランスが崩れているのは55角が3rdアタックになるため。63金は緩手。35歩が第二次3rdアタックでは後手四間苦しい。先手は先に歩損して46銀と進軍できるが守備の要金が54地点に上擦ってはひとめダメ。先後逆で渡辺明のように角取り無視しても羽生のように角を下がってもイケルのに先手ならやり放題。康光のように55角からまた戻るようでも森下は88角引きなので65金の歩得作戦もない。30手め32飛しかないのでは好きにしてくれと言うことなのであろう。森下は後手番でも藤井相手に44攻略が得意なので先手ではすでに必勝と思っているはずの局面。88角筋に後手が無防備。先手がむしろ軽くサバイているので48金が重い。
単純なことだった。先手は初期の角筋をそのまま使っているから有利になる。
あとは先手舟囲いからの修復術だが68金だけで終わってしまう。駒を持つ必要もないのでラク。60手め28飛はガジガジの顔でも悪手。と金で攻めないと大逆転も見込めない。61手め42飛は最短を装って長引かせる手。単に11角成の方が早い。2回目の68金に龍を逃げては即負けなので切って43金だが常套句が繰り言になってはすでに遅い。69銀も84桂も藤井の自虐パターン。ガジガジ流がガジガジ式で残虐な撃退。森下は怖い。


2006.01.29NHK杯 深浦VS渡辺 33角矢倉 No: 8895 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/30 Mon 03:16:00

2006.01.29NHK杯 深浦VS渡辺 33角矢倉
放映:2006.01.29
棋戦:第55回NHK杯三回戦
戦形:33角矢倉
先手:深浦康市八段
後手:渡辺 明竜王
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽4四歩
▲2五歩 ▽3三角 ▲4八銀 ▽5二金 ▲5六歩 ▽4三金右
▲6六角 ▽2二銀 ▲5七角 ▽5四歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 角 ▽同 角 ▲同 飛 ▽2三銀 ▲2八飛 ▽2四歩
▲6八銀 ▽4一玉 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲6九玉 ▽6二銀
▲4六歩 ▽5三銀 ▲4七銀 ▽8四歩 ▲6六歩 ▽3一玉
▲7九玉 ▽3三桂 ▲7七銀 ▽8五歩 ▲5八金 ▽7四歩
▲6七金右 ▽2二玉 ▲8八玉 ▽6四銀 ▲3六銀 ▽7五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲7六歩 ▽6四銀 ▲9六歩 ▽5五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲4一角 ▽5六歩 ▲5四歩 ▽8六歩
▲同 歩 ▽8五歩 ▲6三角成 ▽8六歩 ▲8五歩 ▽5二角
▲同 馬 ▽同 飛 ▲6三角 ▽8二飛 ▲8六銀 ▽5七歩成
▲同 金 ▽3九角 ▲5八飛 ▽6二飛 ▲4一角成 ▽5六歩
▲同 金 ▽同 銀 ▲同 飛 ▽6六角成 ▲同 飛 ▽同 飛
▲5三歩成 ▽同 金 ▲4二銀 ▽2一金 ▲5三銀不成▽6九飛成
▲7九金打 ▽2九龍 ▲4四銀不成▽6六桂 ▲3三銀不成▽同 金
▲4五桂 ▽7八桂成 ▲同 金 ▽4三金 ▲5五桂 ▽8七歩
▲9七玉 ▽5七飛 ▲7七銀 ▽5五飛成 ▲6六角 ▽同 龍
▲同 銀 ▽8九龍 ▲8三飛 ▽9九龍 ▲8六玉 ▽9七角
▲7七玉 ▽3二金打 ▲2五歩 ▽8八歩成 ▲2四歩 ▽7八と
▲6七玉 ▽6九龍

6手め44歩は渡辺明の芸域拡大の兆候なので好ましい。昨年の竜王戦から相手を見て指している点はまだ後追い状態なので仕方ない。
深浦もナンデ俺が実験台と憤慨したかもしれない。
13手め66角は2005.09.01王座戦第1局千日手局の康光と同じようでも後手が少し違う。羽生は12手め22銀だった。
2006.01.12&13王将戦第1局でも康光は12手め22銀。
2005.03.18B1順位戦 青野VS田中 対33角矢倉袖飛車3rdアタックも面白かった。青野は家元後追いでB2でまた楽しませてくれる。2005.02.19棋王戦第2局羽生VS谷川 対33角矢倉早囲い77金の谷川も意欲的だったがコケた。
当時の実況&分析に「渡辺明も夢を見た。彼は一日将棋を考えたから見た夢。根が不精と言うこと」とある。最近は「日頃の行いが悪いせいか(本人の弁)」藤井にまで負けた。
渡辺明選択の12手め43金は気になる。もしやこういう変化を考えてきたのかと一瞬期待。

戦型:33角矢倉マシュダスペシャル44金 55歩型
先手:55歩
後手:44金
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽4四歩
▲2五歩 ▽3三角 ▲4八銀 ▽5二金 ▲5六歩 ▽4三金右
▲6六角 ▽4五歩 ▲5五歩 ▽4四金
16手めまでで深浦持ち時間全部消費
戦型:33角矢倉マシュダスペシャル44金 88銀型
先手:88銀
後手:35歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽4四歩
▲2五歩 ▽3三角 ▲4八銀 ▽5二金 ▲5六歩 ▽4三金右
▲6六角 ▽4五歩 ▲8八銀 ▽4四金 ▲5七角 ▽3五歩
18手めまでで深浦持ち時間全部消費

ところが渡辺明は14手めに思い出したように22銀。この辺で冒険するほどまだ献身的ではない。藤井相手ならできるが深浦を評価しているとも言える。谷川は羽生相手でも冒険する所が人気の違い。しかし22銀はデッサン段階ではなく用意周到。すでに2006.01.12&13王将戦第1局羽生77角変化でも記述したとおり78金とした形からの変化ではかなり違う。66角に問題があるとすれば以下の52飛変化。
戦型:33角矢倉マシュダスペシャル52飛型
先手:88銀
後手:52飛
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽4四歩
▲2五歩 ▽3三角 ▲4八銀 ▽5二金 ▲5六歩 ▽4三金右
▲6六角 ▽2二銀 ▲5七角 ▽5四歩 ▲8八銀 ▽5二飛
▲2四歩 ▽5五歩 ▲2三歩成 ▽同 銀 ▲5五歩 ▽5六歩

深浦が17手め24歩とすぐに仕掛けさせられたのは渡辺明16手め54歩のせい。通常は角引きの瞬間に仕掛けたいがここで迷っていたのは52飛変化を畏れたため。
この地点以外は今期最高の解説者丸山の言う通り。涼子は今期限りでタイトルホルダーの恥さらしはオシマイ。小娘イジメ放置はNHKではもう無理。
47手めと似た局面は以前扱った。
2004.09.24B1順位戦 北浜VSタナトラ 無理やり矢倉 駒台仮想奇数番原理版7thアタック
今回は従って渡辺明が好きな純正5thアタックとは読まない。
53手め96歩に換えて17桂は後手から15歩が丸山と渡辺明の読み。
感想戦でそれを聞かされた深浦は驚いていた。
この地点は丸山も25歩の攻め合いに結論がでていないので蛇足に。
戦型:33角矢倉マシュダスペシャル53手め17桂
先手:53手め17桂
後手:53手め15歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽4四歩
▲2五歩 ▽3三角 ▲4八銀 ▽5二金 ▲5六歩 ▽4三金右
▲6六角 ▽2二銀 ▲5七角 ▽5四歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 角 ▽同 角 ▲同 飛 ▽2三銀 ▲2八飛 ▽2四歩
▲6八銀 ▽4一玉 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲6九玉 ▽6二銀
▲4六歩 ▽5三銀 ▲4七銀 ▽8四歩 ▲6六歩 ▽3一玉
▲7九玉 ▽3三桂 ▲7七銀 ▽8五歩 ▲5八金 ▽7四歩
▲6七金右 ▽2二玉 ▲8八玉 ▽6四銀 ▲3六銀 ▽7五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲7六歩 ▽6四銀 ▲1七桂 ▽1五歩
▲2五歩 ▽1六歩 ▲2四歩 ▽1七歩成 ▲2三歩成 ▽同 金
▲同飛成 ▽同 玉 ▲4一角 ▽2四玉 ▲2六銀 ▽3二桂
▲2五歩 ▽2三玉 ▲6三角成 ▽5三銀 ▲4一馬 ▽投了
71手で先手の勝ち