実況&分析マシュダ一家
ペガサスλXの影
2006.01.19-20王将戦第2局 康光VS羽生
 対四間55角 
王将戦第1局追記 羽生の千日手阻止イメージ戦略

2006.01.19-20王将戦第2局 対四間55角 康光VS羽生 ペガサス昇天 No: 36 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/20 Fri 23:29:29

日時:2006.01.19-20
棋戦:第55期王将戦七番勝第2局
戦型:対四間55角-77角
先手:佐藤康光棋聖
後手:羽生善治王将
▲7六歩    ▽3四歩    ▲2六歩    ▽4四歩    ▲2五歩    ▽3三角
▲4八銀    ▽9四歩    ▲9六歩    ▽4二飛    ▲6八玉    ▽3二銀
▲7八玉    ▽4三銀    ▲5六歩    ▽7二銀    ▲5八金右  ▽6二玉
▲5七銀    ▽6四歩    ▲5五角    ▽6三銀    ▲7七角    ▽7四歩
▲6六歩    ▽7三桂    ▲6七金    ▽4五歩    ▲6五歩    ▽同 桂
▲3三角成  ▽同 桂    ▲6六銀    ▽7二金    ▲2四歩    ▽同 歩
▲同 飛    ▽4六歩    ▲同 歩    ▽3二銀    ▲2二飛成  ▽4六飛
▲6八銀    ▽2一歩    ▲2八龍    ▽4七飛成  ▲8八玉    ▽4九角
▲7八金    ▽3八角成  ▲2四龍    ▽4九馬    ▲3四龍    ▽4四歩
▲2四歩    ▽2二歩    ▲2三歩成  ▽同 歩    ▲2四歩    ▽同 歩
▲2三歩    ▽3一金    ▲3五角    ▽4二金    ▲2二歩成  ▽4三銀
▲2三龍    ▽7五歩    ▲3一と    ▽7六歩    ▲2二龍    ▽5二金
▲4一と    ▽3二歩    ▲1一龍    ▽3八龍    ▲7五香    ▽7七歩成
▲同 桂    ▽同桂成    ▲同銀引    ▽7四歩    ▲5五桂    ▽7五歩
▲5一と    ▽7六香    ▲5二と    ▽同銀左    ▲7六銀    ▽同 歩
▲7五香    ▽7七銀    ▲9八玉    ▽7四桂    ▲7七金寄  ▽同歩成
▲同 金    ▽2九龍    ▲6三桂成  ▽同 銀    ▲7四香    ▽同 銀
▲6一銀    ▽9七香    ▲8八玉    ▽7六桂    ▲同 金    ▽同 馬
▲5一龍    ▽7三玉    ▲7二銀成  ▽同 玉    ▲8四桂    ▽6三玉
▲7五桂    ▽同 馬    ▲6二金    ▽7三玉    ▲7一龍    ▽8四玉
▲7三銀    ▽8五玉    ▲8六金    ▽同 馬    ▲同 歩    ▽同 玉
▲7七銀    ▽7五玉    ▲6四銀不成▽6五玉    ▲7四龍    ▽同 玉
▲6三銀不成▽8四玉    ▲5七角    ▽7五歩    ▲8五歩    ▽9三玉
▲9七玉    ▽9九龍    ▲8六玉    ▽7三銀    ▲7五角    ▽8四桂
▲同 歩    ▽8八飛    ▲投了

146手で後手の勝ち

52手めから投了までイッキ公開。
54手め44歩は羽生のλリクエスト。勝ちに行くなら38飛。
羽生演出は面白い。99角からの龍のスヌキとオーバーラップ
康光ここで24歩だが「攻めが重い」ように見えるのは羽生44歩のおかげ。最後の1歩で23歩。
そこでλ35角。これは後に46角や57角と二次三次活用できることが最初から判っている。44歩を指した時から羽生には見えるはず。羽生は当家デッサン同様42金で我慢してからすぐの馬切りがないのでMF封じ手を逆手にとる75歩で。微笑ましい光景。この地点での駒アタリ奇数番3も75歩と95歩なので封じ手からの構造に変わりない。
康光75手め11龍で香を取ったが31龍42と金は手抜きされるのが不満だった模様。1手遅れたので76手めで羽生もようやく観念し38龍変化に戻った。
77手め75香では42と同金91龍の方が入玉含みで手堅く見えるが77歩成を催促して頓死筋を先に消す。おかげで83手めやりたくないが55桂。1手遅れた分を取り返す。
86手め76香で後手からの75歩は余り利かないと羽生が実証してくれた。62玉型には先手からなら75歩、後手からなら95歩とだけ覚えるのでラク。つくづく封じ手は惜しい。
92手め77銀に2分投資。85桂との選択だが63桂成が先なので断念。98玉でゼット。94手め74桂は幻の76桂へのオマージュ。遊びを挿入と見る。98手め29龍で判る。だってソレはね>No: 33-34
以下康光の見せ場披露。74香で最後の6分から5分も投資はモッタイナイ。103手め44角はλエックスと無縁。従って本譜は61銀で詰めろか点数勝ち示唆。以下羽生も残り4分から1分で素直に首を出す。康光が1分しか残っていないのでなんとかなるとの催促。113手84桂で最後の1分使う康光。84桂から75桂のV2固めは75玉からの脱出未然阻止なので読み切りの証拠。以下で康光勝ちは彼等はひとめ。

棋戦:カラカラ杯「双頭のペガサス乱舞2」
戦型:対四間λエックス
先手:135手め46角λエックス
後手:相手の駒台をカラにして
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二飛 ▲6八玉 ▽3二銀
▲7八玉 ▽4三銀 ▲5六歩 ▽7二銀 ▲5八金右 ▽6二玉
▲5七銀 ▽6四歩 ▲5五角 ▽6三銀 ▲7七角 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲6五歩 ▽同 桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6六銀 ▽7二金 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4六歩 ▲同 歩 ▽3二銀 ▲2二飛成 ▽4六飛
▲6八銀 ▽2一歩 ▲2八龍 ▽4七飛成 ▲8八玉 ▽4九角
▲7八金 ▽3八角成 ▲2四龍 ▽4九馬 ▲3四龍 ▽4四歩
▲2四歩 ▽2二歩 ▲2三歩成 ▽同 歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲2三歩 ▽3一金 ▲3五角 ▽4二金 ▲2二歩成 ▽4三銀
▲2三龍 ▽7五歩 ▲3一と ▽7六歩 ▲2二龍 ▽5二金
▲4一と ▽3二歩 ▲1一龍 ▽3八龍 ▲7五香 ▽7七歩成
▲同 桂 ▽同桂成 ▲同銀引 ▽7四歩 ▲5五桂 ▽7五歩
▲5一と ▽7六香 ▲5二と ▽同銀左 ▲7六銀 ▽同 歩
▲7五香 ▽7七銀 ▲9八玉 ▽7四桂 ▲7七金寄 ▽同歩成
▲同 金 ▽2九龍 ▲6三桂成 ▽同 銀 ▲7四香 ▽同 銀
▲6一銀 ▽9七香 ▲8八玉 ▽7六桂 ▲同 金 ▽同 馬
▲5一龍 ▽7三玉 ▲7二銀成 ▽同 玉 ▲8四桂 ▽6三玉
▲7五桂 ▽同 馬 ▲6二金 ▽7三玉 ▲7一龍 ▽8四玉
▲7三銀 ▽8五玉 ▲8六金 ▽同 馬 ▲同 歩 ▽同 玉
▲7七銀 ▽7五玉 ▲6四銀不成▽6五玉 ▲7四龍 ▽同 玉
▲6三銀打 ▽6四玉 ▲4六角 ▽7五玉 ▲7六歩 ▽8四玉
▲8五歩 ▽同 玉 ▲8六歩 ▽8四玉 ▲7五角 ▽投了
143手で先手の勝ち

126手め76玉は77歩65玉57銀65玉64銀成同玉82角の後方λから55角成がペガサスバックブロード。> オマケ
136手め65玉は74角75玉57角のλ三段ロケット。
133手75銀打や本譜133手63銀不成は詰まない。133手めで康光は63銀不成で羽生に遠慮した模様。もともと羽生44歩のおかげで打てた35角だったため。
本譜140手めは88銀から即詰み披露もあったがコッチは疲労。
これで貸し借りナシ。
どうも二人は谷川を意識しすぎ。誰にも判る「双頭のペガサス乱舞2」まで作成しているところがニクイ。

オマケ
棋戦:カラカラ杯「双頭のペガサス乱舞3」
戦型:対四間λエックス
先手:133手め82角λエックス
後手:43へ逃げても即詰み
▲7六歩    ▽3四歩    ▲2六歩    ▽4四歩    ▲2五歩    ▽3三角
▲4八銀    ▽9四歩    ▲9六歩    ▽4二飛    ▲6八玉    ▽3二銀
▲7八玉    ▽4三銀    ▲5六歩    ▽7二銀    ▲5八金右  ▽6二玉
▲5七銀    ▽6四歩    ▲5五角    ▽6三銀    ▲7七角    ▽7四歩
▲6六歩    ▽7三桂    ▲6七金    ▽4五歩    ▲6五歩    ▽同 桂
▲3三角成  ▽同 桂    ▲6六銀    ▽7二金    ▲2四歩    ▽同 歩
▲同 飛    ▽4六歩    ▲同 歩    ▽3二銀    ▲2二飛成  ▽4六飛
▲6八銀    ▽2一歩    ▲2八龍    ▽4七飛成  ▲8八玉    ▽4九角
▲7八金    ▽3八角成  ▲2四龍    ▽4九馬    ▲3四龍    ▽4四歩
▲2四歩    ▽2二歩    ▲2三歩成  ▽同 歩    ▲2四歩    ▽同 歩
▲2三歩    ▽3一金    ▲3五角    ▽4二金    ▲2二歩成  ▽4三銀
▲2三龍    ▽7五歩    ▲3一と    ▽7六歩    ▲2二龍    ▽5二金
▲4一と    ▽3二歩    ▲1一龍    ▽3八龍    ▲7五香    ▽7七歩成
▲同 桂    ▽同桂成    ▲同銀引    ▽7四歩    ▲5五桂    ▽7五歩
▲5一と    ▽7六香    ▲5二と    ▽同銀左    ▲7六銀    ▽同 歩
▲7五香    ▽7七銀    ▲9八玉    ▽7四桂    ▲7七金寄  ▽同歩成
▲同 金    ▽2九龍    ▲6三桂成  ▽同 銀    ▲7四香    ▽同 銀
▲6一銀    ▽9七香    ▲8八玉    ▽7六桂    ▲同 金    ▽同 馬
▲5一龍    ▽7三玉    ▲7二銀成  ▽同 玉    ▲8四桂    ▽6三玉
▲7五桂    ▽同 馬    ▲6二金    ▽7三玉    ▲7一龍    ▽8四玉
▲7三銀    ▽8五玉    ▲8六金    ▽同 馬    ▲同 歩    ▽7六玉
▲7七歩    ▽6六玉    ▲5七銀    ▽6五玉    ▲6四銀成  ▽同 玉
▲8二角    ▽6五玉    ▲5五角成  ▽投了
135手で先手の勝ち
130手め67玉と入玉できそうでも76角の一手詰めがλ4。
132手め75玉は76歩以下即詰み。連盟棋士が聞かれると苦笑いするのは128手65玉に129手め64成銀から130手め56玉変化。67玉は先の76角の一手詰め。追って47玉からすぐに王手龍だからと55角58玉に喜んで龍を取ると78金から先手玉は双玉詰め将棋より簡単な頓死。そこで130手め56玉の場合は47まで邪魔な敵玉を追ってから74龍と冷酷に銀を取って上部脱出。持将棋で後手点数負けにする将棋はマシュダ一家しか好まない。控え室は点数さえ読まないので検討打ち切りとなる逃げ方を連盟棋士は嫌う。
従って二枚角の魅力が存分に発揮された名演として連盟内では喧伝される。康光の天馬効果の臨場感に及ばないのは中継ナシのせいかもしれない。でも今回はどこで二人がドライブを楽しみだしたか明白。
無論デュアルの方が楽しいに決まっている。完全版のオチをかなり遡って出すかどうか未定。その場合は羽生に二の句が出せないように初日からの変化で。


43歩の垂らし検討 No: 35 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/20 Fri 16:59:23

先の変化で52玉から42玉と逃げられると困る。そこで先にボンヤリ43歩と縛っておく。羽生が29龍で桂を取った瞬間に18角の龍銀取り。19龍なら無論63角切り。同金65銀の下絵は以下。

先手:55手め43歩の垂らしデッサン
後手:65銀にすぐに同歩としない
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二飛 ▲6八玉 ▽3二銀
▲7八玉 ▽4三銀 ▲5六歩 ▽7二銀 ▲5八金右 ▽6二玉
▲5七銀 ▽6四歩 ▲5五角 ▽6三銀 ▲7七角 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲6五歩 ▽同 桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6六銀 ▽7二金 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4六歩 ▲同 歩 ▽3二銀 ▲2二飛成 ▽4六飛
▲6八銀 ▽2一歩 ▲2八龍 ▽4七飛成 ▲8八玉 ▽4九角
▲7八金 ▽3八角成 ▲2四龍 ▽4九馬 ▲3四龍 ▽3八龍
▲4三歩 ▽2九龍 ▲1八角 ▽1九龍 ▲6三角成 ▽同 金
▲6五銀 ▽中断

昨日変化同様65銀の瞬間は後手が手抜きできる。細工後65歩と最後に取った銀で詰み上がれば後手は満足。そこで67馬切り札との組み合わせ。
後手の攻め筋に95歩同歩96歩同香97歩の詰めろ狙いがある。放置は99角打ち同玉98金。ところが97玉と逃げられる。そこで97玉なら44角成で龍を抜けるように細工したい。該当は44歩。同龍が馬筋にあたるのでもう一工夫。


51手めから No: 34 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/20 Fri 16:36:08

中継がないのですでに既報の51手めから勝手に作る。羽生はどうせ49馬から67馬切りが切り札。49龍から29桂を狙うと逆転。
康光は34龍から65銀しかない。
54手め38龍の桂取りならアリふれているがまた18角で。
羽生は馬切りから昨晩の57金マジックでは単調なので56手め95歩の駒アタリ偶数番2の敗着を指すと言うシナリオで。
54銀には角切り。オチは藤井並の55桂に康光のマネを今度は羽生に強いる71桂。ギリギリ溜めて角が入れば後手玉が詰みの形にする。
先手:65手め54角切り
後手:90手め羽生のポカ
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二飛 ▲6八玉 ▽3二銀
▲7八玉 ▽4三銀 ▲5六歩 ▽7二銀 ▲5八金右 ▽6二玉
▲5七銀 ▽6四歩 ▲5五角 ▽6三銀 ▲7七角 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲6五歩 ▽同 桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6六銀 ▽7二金 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4六歩 ▲同 歩 ▽3二銀 ▲2二飛成 ▽4六飛
▲6八銀 ▽2一歩 ▲2八龍 ▽4七飛成 ▲8八玉 ▽4九角
▲7八金 ▽3八角成 ▲2四龍 ▽4九馬 ▲3四龍 ▽3八龍
▲1八角 ▽9五歩 ▲同 歩 ▽9六歩 ▲同 香 ▽5二金
▲6五銀 ▽同 歩 ▲6四歩 ▽5四銀 ▲同 角 ▽同 歩
▲同 龍 ▽5三銀 ▲6五龍 ▽2九龍 ▲5五桂 ▽7一桂
▲9四歩 ▽1九龍 ▲9三歩成 ▽9七歩 ▲同 玉 ▽6七馬
▲同 金 ▽8九龍 ▲6三銀 ▽同 桂 ▲同歩成 ▽同金右
▲同桂成 ▽同 金 ▲同 龍 ▽同 玉 ▲5五桂 ▽6四玉
▲6五歩 ▽同 玉 ▲6六歩 ▽6四玉 ▲6五金 ▽7三玉
▲6三金 ▽8四玉 ▲7三角 ▽8五玉 ▲9五角成 ▽投了
101手で先手の勝ち
最終手は手が滑って86歩だと同龍の有り得ない大逆転で毎日新聞一面を飾る。角成を最後にもってくるまで苦労がある。
ところが90手めは羽生のポカ。54玉63角44玉は33桂の利きでトドメの45金が打てない。52玉と逃げても全然詰まない。玉の逃げ道がふたつもあってはこの変化はないが95馬の構図は魅力ある。54玉63角44玉の時にも74角成と言う上部脱出がある。藤井並の手オンリーではダメなのでもう一工夫。


封じ手46同歩? 先手負け No: 33 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/20 Fri 13:49:05

51分も使って46同歩はない。当家は10秒でも指さない。しかも連動手32銀が見えているので手順に飛車走られて43手め68銀と手を戻すのでは今度は先手が1手遅れている。羽生はまたしてもヤクザの21歩打つのに69分。恥じらいがある場合中原同様69分になる。
大した局面ではない。20分で28龍。11龍は龍が使えないばかりか29桂が取られて54桂V2固め。29龍阻止の18角はダメ。55角の二枚換えもすぐに29龍で桂を取られて一時しのぎ。こんな局面はひとめなので46同歩など当家は絶対読まない。24角の仮想駒アタリ奇数番3もナイ。
47飛成は温泉気分。次に48歩打たれたら成れないばかりか昨日の55角に49飛成でも65銀があるので1分指しでも先受け+龍作成の双頭手になる。47手め88玉に40分はつらい。結局封じ手に気合いが入っていなかった証拠。勝負引き延ばしのツケだけが残った。自分から65歩5thアタック仕掛けてタメルような進行は有り得ない。仕掛ける前から6筋駒柱を夢想しては62玉の顔が立ってしまう。
12分で49角は88玉を咎める決め手。次に67角成では終わってしまうので泣く泣く10分で78金だが双頭手の片割れ38角成でほとんどタオル投げ寸前。7分でオシボリで手を拭き袖を直して24龍は負けと同義語。以下ナニもないので羽生が演出しないといけない。λはまだ残っているので指させてあげてほしい。ナニもサせないではメシもマズイ。


夜の工作 39手め75歩変化の周辺 No: 32 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/20 Fri 03:16:14

75歩変化は55角変化より疲れる。第一変化で先手が勝つのは先手龍が双頭手で追われた時に攻防に役立つ11香を取れるのに対し48龍に金下げから28龍では一見手番を失うだけのため。このような所は指し手を読まない。龍が単に逃げるだけでは勝てないとだけしか見ない。
ソレだけのことで後手が工夫する地点がいろいろ見えてくる。第一変化から46手め58銀打は44歩と垂らされる。同飛は55角でやはり飛車先がと金で便秘。ムダな一手を強いられるので読まない。
75歩の意味はみっつある。一応表にでるのはふたつなので双頭手扱い。ふたつめは第一変化で54手め73銀引きに74歩で銀アタリ。同銀には91角成で二枚も香が取れて攻防用に一枚ずつ。
そこで53手めで羽生は40分ほど考える。当家の場合ひとめで後手は64銀を取らせて勝てると思考する。羽生もひとめのはずだが一応カッコつけて考えるフリをしないと時間が余って困る。
53手めは駒アタリ奇数番3の2-1で先手優勢。そこで64銀を死守する銀打はここではない。それでは後手受動型2-1の構造は換らない。先のNHK杯や順位戦では羽生はひとめ銀打ちのところ行方大介は銀を惜しんで谷川にも笑われたばかり。おかげで勘違いしたB1以下C2順位戦まで今週は惨憺たる銀打芝居が催された。同じ銀打と言っても中味と構造が違う。
女を口説く時さえ時と場合がある。そこでこうなった。

39手め75歩後篇1
先手:39手め75歩
後手:40手め47歩成
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二飛 ▲6八玉 ▽3二銀
▲7八玉 ▽4三銀 ▲5六歩 ▽7二銀 ▲5八金右 ▽6二玉
▲5七銀 ▽6四歩 ▲5五角 ▽6三銀 ▲7七角 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲6五歩 ▽同 桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6六銀 ▽7二金 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4六歩 ▲7五歩 ▽4七歩成 ▲6五銀 ▽同 歩
▲2一飛成 ▽3二銀 ▲1一龍 ▽5七と ▲同 金 ▽4八飛成
▲5八金引 ▽2八龍 ▲6四歩 ▽同 銀 ▲4六角 ▽2九龍
▲6四角 ▽6六桂 ▲投了
56手で後手の勝ち

コンナンで後手が逆転している。55桂はたいしたことないフンドシだがコッチは王手なので有無を言わせぬY字固めと言う。後手玉は詰まないので以下68玉に76角とでも打ってお茶を飲む。これでブーハは46角はないはずと今日は眠った。


ヨルの工作 55角35角変化のオチ No: 31 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/20 Fri 02:20:32

夜中になると羽生はいったんゴソゴソと起き出してマシュダ一家を読むのが日課になっている。家に居る時羽生は朝4時まで起きている。だから昼まで寝ていると奥さんも雑誌のインタビューで語った。
羽生がマシュダ一家を読む理由はいくつもある。まずオチを独りで探して笑いたい。世間が笑う前に笑っておくという高雅な趣味。
なぜ前項で前者55角変化は後手勝ちなのに谷川相手なら上手く乗せてわざわざ危険な35角変化でやるのか?オチがあるはずと羽生は考える。
2005.02.04棋王戦第1局谷川VS羽生 対四間55角で谷川は大ポカをしたばかり。あの時はこう書いた。
「当時の分析同様55角から35歩への展開は当家には不満。やはり1筋の香が手つかずで残る。森内が挑戦した後今回谷川が試みたが羽生が乗ってこなかった。羽生への批判はそこから始まる」
康光が今回選択した55角-77角の「亀の首戦法」には11香を取る変化がある。
あの時はこうも書いてる。
「感想戦で40手目21歩を羽生は後悔している。32銀を谷川にどうせ取られるなら打損だったと。こういう感想に頷くから誰も羽生に勝てない。21歩とは1筋の香車など関係ネーヨというヤクザの手。55角を誘って21歩を打っているのが羽生自身なので確信犯と言える」

55角に谷川相手想定で35角で盛り上げる場合、必ずブーハマジックを用意しないといけない。55角35角変化では48手め57金打から始まる。

55角35角変化後編
先手:39手め55角
後手:40手め35角
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二飛 ▲6八玉 ▽3二銀
▲7八玉 ▽4三銀 ▲5六歩 ▽7二銀 ▲5八金右 ▽6二玉
▲5七銀 ▽6四歩 ▲5五角 ▽6三銀 ▲7七角 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲6五歩 ▽同 桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6六銀 ▽7二金 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4六歩 ▲5五角 ▽3五角 ▲2一飛成 ▽4七歩成
▲3三角成 ▽5七と ▲4二馬 ▽6七と ▲同 玉 ▽5七金
▲7八玉 ▽4二金 ▲6一飛 ▽7三玉 ▲8五桂 ▽8四玉
▲6三飛成 ▽6七角 ▲8八玉 ▽6三金 ▲7五銀打 ▽同 歩
▲同 銀 ▽8五玉 ▲投了
62手で後手の勝ち

この変化だと75銀打としても即詰みが消えている。76歩を守っていた玉が8段目に下がってしまうため。谷川もこんな類の見落としで勝ちと誤算してしまった。羽生に逆転が多いように見えるのは相手が勝ちと思う筋へ故意に誘うため。森内は乗ってこないから勝てた。康光は大ノリなので谷川同様逆転されてしまう。
では羽生は75歩変化を読んだか?
まず読まない。47歩成など許す連盟棋士はいなかった為。むしろ後手必勝と言われた57とを放置されて負かされたら気分最高のはず。
だから康光次第。


封じ手を仮想駒アタリ奇数番3解釈した場合二題
55角と75歩は後者にλ46角アリ
 
No: 30 [返信][削除]
 投稿者:王将戦第2局封じ手 実況&分析マシュダ一家  06/01/19 Thu 22:12:47

羽生は昼食後に43分で24手め74歩。このまま組み合うと後手負けなので仕方ない。77角をターゲットにする攻め方なのでひとめ。
以下5-4-3の流れ。
5thアタック=65歩に康光25分。同桂になんと羽生は53分。
4thアタック=羽生の72金68分に一応26分で康光24歩。
3rdアタック=38手め46歩で康光の封じ手。
39手めの封じ手には51分。谷川羽生戦だと55角から先に読む。
駒アタリ奇数番3狙いなら以下35角の攻めあい。ノーガードは先手勝ち

先手:39手め55角
後手:40手め35角
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二飛 ▲6八玉 ▽3二銀
▲7八玉 ▽4三銀 ▲5六歩 ▽7二銀 ▲5八金右 ▽6二玉
▲5七銀 ▽6四歩 ▲5五角 ▽6三銀 ▲7七角 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲6五歩 ▽同 桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6六銀 ▽7二金 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4六歩 ▲5五角 ▽3五角 ▲2一飛成 ▽4七歩成
▲3三角成 ▽5七と ▲4二馬 ▽6七と ▲同 玉 ▽4二金
▲6一飛 ▽7三玉 ▲8五桂 ▽8四玉 ▲6三飛成 ▽同 金
▲7五銀打 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽8五玉 ▲8六歩 ▽投了
59手で先手の勝ち
この変化で目立つのは66銀が寄せの要になっていること。途中32銀11龍に47歩成では65銀同歩99角成に64香が残る。
谷川相手だとそれでも57とから48飛成の王手に期待して35角を見せるかもしれない。でも羽生はスケコンなので39手め55角には冷酷に40手め44銀であろう。以下46角には35銀の飛車角取り。65銀46銀同歩同飛55銀にはやはり48飛成が王手なので68歩打が悔しい。65歩と銀取りで手を戻して先手も22飛成で王手出来るが52銀打に期待して44桂や64桂を楽しみにすると先手負ける。22飛成には71玉の早逃げ。羽生が72金に68分費やしたからには寄せ合い勝ちの順しか読まない。73玉は負けなので71玉しかないがこれが桂では寄せにくい形。
もうひとつは55角44銀同角の変化。22飛成で王手か55銀42飛66歩。後者は玉頭攻めオンリーだが65歩の瞬間57と同金には35角の飛車金取り。以下ノーガードのオチはやはり48飛成王手。羽生は72金が命綱なのでソレに68分も使えば55角は後手勝ちと思っている。
46歩を新規駒アタリ奇数番1としたのが昔の彼等。同歩の逆行奇数番1はありふれている。
そこでコレを仮想駒アタリ奇数番3に換算。55角以外の該当は75歩か95歩。75歩の方が無論激しい。75歩は76桂打の空間開放手ともなる双頭手。
そこで再確認。羽生の46歩とは47歩成を見せて実は46角λエックスをも阻止する空間閉塞手。同歩だと角が打てなくなる。18角筋のマスより55地点を通過する46角筋のマス目が羽生には怖い。
仮想駒アタリ奇数番3扱いならこの形では65銀同歩が目につく。55桂はひとめ鈍臭いので65銀同歩55角。ところが先の変化同様65銀には同歩とする必要がないので55角もない。
これはどう言うことかと言うと65銀の瞬間が純正駒アタリ偶数番2で手番を渡すこと。つまり65銀は勝つとき以外出来ない。
57のと金に負けナシと言うのは3年前までの話し。57となど同銀同桂同金で清算しても後手には角銀しかない。手番を貰っても43銀を動かすか例の35角ぐらいしかないので先手は2手分も仕事できる。

先手:39手め75歩
後手:40手め47歩成
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4二飛 ▲6八玉 ▽3二銀
▲7八玉 ▽4三銀 ▲5六歩 ▽7二銀 ▲5八金右 ▽6二玉
▲5七銀 ▽6四歩 ▲5五角 ▽6三銀 ▲7七角 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲6五歩 ▽同 桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6六銀 ▽7二金 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4六歩 ▲7五歩 ▽4七歩成 ▲6五銀 ▽同 歩
▲2一飛成 ▽3二銀 ▲1一龍 ▽5七と ▲同 金 ▽4八飛成
▲5八金引 ▽2八龍 ▲6四歩 ▽同 銀 ▲4六角 ▽6三銀
▲7六桂 ▽投了
55手で先手の勝ち


王将戦第2局 MFリバース77角 No: 29 [返信][削除]
 投稿者:王将戦第2局初日 実況&分析マシュダ一家  06/01/19 Thu 14:33:05

羽生の4手め44歩。また33角矢倉で今度は後手の千日手示唆かと思ったら8手め94歩。羽生は谷川相手でもそうだったので四間飛車と判る。
森内の8手め94歩から思い出す。
2003.10.21&22竜王戦第1局 羽生VS森内
対四間45歩早仕掛け 34地点の魔
7手め48銀 8手め94歩 No: 2994 投稿者:マシュダ一家 03/10/21 Tue 09:15:36
森内へのインタビュー
森内「宴会は乾杯。女房はオッパイ。名人戦は完敗。
形にこだわらず柔軟な発想で行きます。モミモミです。
序盤を越えて中盤終盤で決断して勝負。最初が肝心。
振り飛車ならばこの94歩。藤井システムです」

94歩はあの竜王戦マシュダ一家最強4タコ軍団結成後その後森内も羽生も藤井シスとは言わなくなった。森内の苦い思い出は2005.01.07棋王戦挑決第2局羽生VS森内 四間飛車
あの時は羽生がすぐに96歩と受けなかったので森内は62玉前に64歩。すでに22手め62玉が実況&分析中の当家の不満。即ち森内の16手め64歩と20手め74歩が大模様を張りすぎたことになる。同月の2005.01.15A級順位戦 藤井VS羽生 対四間急戦56金で羽生は20手めに端を放置して74歩。55角には藤井は47金から56金で独り散った。藤井は先手でもダメなので今日は羽生が後手番四間飛車を救済に。久保も今週散ったため羽生は責任を感じている。

55角変化で最も華々しいのは「双頭のペガサス乱舞」
2004.08.25&26 王位戦第4局 四間飛車 谷川VS羽生「フーガ展開」からの変奏。
MF0X フィナーレ「双頭のペガサス乱舞」
日時:2004/08/26
棋戦:マシュダ一家コアラ杯
先手:57歩を放置
後手:57歩が敗着
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲5八金右 ▽4二飛 ▲6八玉 ▽7二銀
▲7八玉 ▽3二銀 ▲5六歩 ▽6四歩 ▲5七銀 ▽5二金左
▲3六歩 ▽6二玉 ▲5五角 ▽6三銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲4六銀 ▽4五歩 ▲3三角成 ▽同 桂 ▲3五銀 ▽3四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽4六歩 ▲3三銀成 ▽同 銀
▲4六歩 ▽同 飛 ▲2一飛成 ▽4四角 ▲5五桂 ▽7二銀
▲1一龍 ▽5六飛 ▲5七香 ▽7六飛 ▲7七歩 ▽4六飛
▲4一龍 ▽5五角 ▲4五歩 ▽5六桂 ▲3七角 ▽7一玉
▲4四歩 ▽同 銀 ▲4六角 ▽同 角 ▲5六香 ▽4三銀
▲3一飛 ▽1四角 ▲4五歩 ▽4一角 ▲4四歩 ▽3二銀
▲3三桂 ▽2八飛 ▲4一桂成 ▽5七角成 ▲5九銀 ▽5八馬
▲同 銀 ▽2一金 ▲4三歩成 ▽同 金 ▲1八角 ▽3一金
▲同成桂 ▽3三銀 ▲3七角 ▽2二飛成 ▲3二金 ▽1一龍
▲3三金 ▽同 金 ▲5三香成 ▽3一龍 ▲6三成香 ▽5七歩
▲7二成香 ▽同 金 ▲6四角 ▽5八歩成 ▲7二角成 ▽同 玉
▲3一角成 ▽6九と ▲6三銀 ▽同 玉 ▲5三飛 ▽7二玉
▲6三金 ▽8二玉 ▲5二飛成 ▽9三玉 ▲7五馬 ▽8四歩
▲8二銀 ▽投了
109手で先手の勝ち

今日は康光が10分で96歩を受けたので36歩がない。9手め96歩は当家もイチイチ読まない。歩間理論公表後は単に歩間4解消としか見ない。藤井シスとは呼ばない根拠は普遍的な理論へ吸収されている。谷川のように5-2で進行させる手法は羽生の方が経験豊富なため康光のリバースに10分は妥当。双頭のペガサス乱舞に二番茶は期待できるはずない。
20手め64歩が歩間5になる。挑発なので羽生は2分。お茶すする時間。康光乗って55角。5-2アタックなので根は谷川と同じ。羽生は22分もおさらいに使って63銀。65歩や45歩或いは歩損戦法を摸索してダメと判定。単に駒アタリ奇数番1即時解消という往年のアタマで。23手め77角は先週の王将戦第1局のマシュダ一家実況&分析がヒントになっている。
「角をオトリにして金を踊らせるのか、自らの銀を踊るのかという優雅な遊びは55角にある。54歩を指させて77に戻るという手損作戦も有り得る」
55角から後手に1手指させて77角と戻るMFリバースを康光は早速採用。羽生が72銀と戻しても先手は77角とあがった分1手得。だから羽生のリバース返しはない。平行5-2で先手十分。後手の形を乱して昼食。羽生の強襲はラインが丸見え。中村式はどうか?


王将戦第1局追記 羽生の千日手阻止イメージ戦略 No: 28 [返信][削除]
 投稿者:王将戦第2局前夜祭 実況&分析マシュダ一家  06/01/19 Thu 03:21:59

王将戦第1局では後手が千日手にできるチャンスがあった。しかし康光は羽生と違って後手番でも千日手を指向しない。従って53手め29飛は双頭手解釈の必要がない。
そこで当家はもっと康光に厳しいことを言わないといけなかった。
穴熊に繰り換えたのは康光の戦略ではなく羽生のリクエストにマンマで乗せられたのだと。
51手めに先に37桂としたのが羽生のイメージ戦略。45歩の権利が先手にあると見せかけている。康光はすでに82飛から持久戦指向のため29飛とは14歩+13銀の形を催促した手。56手め13銀で羽生は29飛を活かす39角。普通はない形だが13銀で香の利きが停止しているので17角が次に可能。
58手めで康光が17角阻止で22銀と戻せば千日手になる。
28角の奇手でも羽生の打開は難しいので少なくとも千日手への葛藤を強いられる。
羽生の千日手阻止イメージ戦略は相手に誰もが千日手狙いとわかる手を指させること。
連盟棋士の誰もが言わないが康光の敗着は「見せ将棋」への甘さ。
22玉でマズマズなどと終局後にも思っている時点で羽生の終盤手抜きに甘えている証し。
羽生が最も得意なのは最終盤ではない。ソンナものユンソナでも指す。
羽生が最も得意なモノとは千日手イメージ戦略。
康光と違って後手番では開き直ることもあるのが羽生。
後手番33角矢倉はもともと千日手狙いの戦法と何度も当家は述べてきた。昔の結論を逆利用されてマズマズなどと言ってはいけない。イがヌけている。