実況&分析マシュダ一家
2006.01.12&13王将戦第1局 羽生VS康光 33角矢倉穴熊
擬態フェニックス

2006.01.12&13王将戦第1局 羽生VS康光 33角矢倉穴熊 No: 18 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/14 Sat 01:28:21

2006.01.12&13王将戦第1局 羽生VS康光 33角矢倉穴熊

日時:2006.01.12&13
棋戦:王将戦第1局
戦形:33角矢倉穴熊 擬態雀刺し
先手:羽生善治王将
後手:佐藤康光棋聖
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽4四歩
▲2五歩 ▽3三角 ▲4八銀 ▽5二金 ▲5六歩 ▽2二銀
▲7七角 ▽4三金右 ▲6八角 ▽4一玉 ▲8八銀 ▽6二銀
▲7七銀 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽5三銀 ▲3六歩 ▽3一玉
▲5八金 ▽8四歩 ▲6六歩 ▽5一角 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 角 ▽4二銀 ▲6八角 ▽3三銀右 ▲2五歩 ▽9四歩
▲7九玉 ▽9五歩 ▲6七金右 ▽7四歩 ▲8八玉 ▽9三香
▲4六歩 ▽9二飛 ▲4七銀 ▽7三桂 ▲8六銀 ▽4二角
▲5七角 ▽8二飛 ▲3七桂 ▽2三歩 ▲2九飛 ▽1四歩
▲1六歩 ▽1三銀 ▲3九角 ▽2二玉 ▲1七角 ▽1二香
▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽1一玉 ▲2六角 ▽6四角
▲3六銀 ▽4六角 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4五歩 ▽2二銀左
▲3五銀 ▽6四角 ▲4四歩 ▽3四金 ▲同 銀 ▽同 銀
▲3五歩 ▽3八銀 ▲2八飛 ▽3五銀 ▲同 角 ▽3七角成
▲4三歩成 ▽同 金 ▲7一角成 ▽4二飛 ▲2四歩 ▽2八馬
▲2三歩成 ▽同 銀 ▲4四歩 ▽3三金 ▲1五香 ▽同 香
▲5三馬 ▽6四馬 ▲同 馬 ▽同 歩 ▲3一銀 ▽3二飛
▲4三歩成 ▽3一飛 ▲4二角 ▽3二金 ▲2四歩 ▽1二銀
▲2三金 ▽4二金 ▲同 と ▽2二歩 ▲3一と ▽6九銀
▲2一と ▽同 銀 ▲6八金寄 ▽4八飛 ▲1三飛 ▽1二角
▲5九金 ▽4九角 ▲4八金 ▽6七角成 ▲1二金 ▽同 銀
▲3一飛 ▽2一香 ▲1二飛成 ▽同 玉 ▲4五角 ▽3四歩
▲同 角 ▽2三桂 ▲同歩成 ▽同 歩 ▲3二飛成 ▽1三玉
▲1四歩 ▽投了
139手で先手の勝ち

昼の49手めからイッキに投了図まで夕方以後に公開。
公開棋譜は1分以上の考慮時間が記されており至って親切。やる気あるのになぜ中継できなかったのか?
葬儀連盟へのアテツケであろう。
50手めのタコ手82飛に康光は28分費やす。コレで勝負あった。
羽生は寄せの礎石となる攻防59金を発見するのに115手め21とで27分費やしている。羽生の仕事はソレしかないのですでに時間勝負で康光は負けている。110手42金以後は康光はノータイム指し。マギレようもない。いくつか後手の入玉筋が見えるが後手だけ1分将棋ではどれも先手の緩手期待は難しい。
康光はフェニックスを焼き鳥にするのに最後の長考28分。
羽生は寄せの決め手を発見確認するのに最後の長考27分。
このふたつの時間の使い方だけが明暗を分けた。
例の32手め42銀にはわずか1分。角交換後の千日手を避ける意思と読む。桂離宮はダメ。ひとめ後手負ける。82飛はない。65歩から84角を嫌うなら93香にかけた39分は投函前に破る恋文を書く時間。
もしここで一回タメルなら49手めは64歩。同じ6th牽制手でも23歩より前向き。もし49手め23歩で我慢するなら84角狙いには偶数番原理で対抗。
本譜82飛以後は後手が逆に穴熊に組むというナイーブな展開。擬態穴熊は対振り飛車でよくあるが雀刺しから行くと見せかけてリバースする発想自体は面白い。でも迷った時点で心が負けている。
羽生は「できれば読まずに指せればいいんですが」とラジオで年末に話していたので当家の教え方を教えよう。
73手め35銀に羽生は20分。勝勢に導く駒アタリ奇数番3の能動スリーカードなのでひとめでも指せるが律儀に読んでいる。対する康光の返し技80手め38銀打は17分。これは1-2の駒アタリ奇数番3なので最初からひとめで2対1で後手負けの構図。駒アタリの種類は以前も一覧を出した。
羽生は飛車捨てを「やりすぎ」と述べ康光は96手め15香を「堂々しすぎ」と局後に述べた。飛車を一目散に逃げるのがキムカズ、下段に打つ桂は丸山しかやらない。104手めに43金は41角31飛23角成22飛打が情けない。康光はそう言う悪質飛車は死んでも打たない。すでに先手は1歩加算すれば4枚攻めなので切れない構図のため。しかも1-4筋まで歩を打てるので羽生に負けはない。そこでガンバルなら96手めの局面だろうとの康光の弁となった。
寄せの構図はパラレル。ポイントは決まっている。当家の正確な設計通り35歩が決め手になっている。羽生の場合は康光が12香の瞬間に仕掛けることになった。7thアタックなので当家では61手めで先手勝ちとなる。12香保留で60手め64歩なら理論的にはまだ判らない。


羽生の逆転の構図 No: 17 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/13 Fri 15:10:19

康光は2筋でギロチン台に首を晒して1歩温存。
血の一滴で9筋を破ることができる。85桂に同銀24桂は怖くない。
むしろ怖いのは96香+97歩+86銀の形から85歩で仕留めようとした瞬間。86銀を動かすと97香成で負けなので96歩と香を取るが86歩同歩が羽生の得意形。歩に色気を感じてこれを同角と取ると87歩で事件になる。角を追った瞬間35歩が厳しい。タコ記者達は手裏剣や地雷などど呼ぶがそんな生易しいモノではない。34地点が怖い。34歩同銀の形は挟撃形。
後手は飛車を渡せないが先手は桂香を2筋ではなく8筋7筋方面から使って攻めを極限まで誘える。攻防の受けは75角。これが逆転の決め手。遠く31玉を睨みつつ86+97地点を迎撃。64歩で同角を呼び込み53金を狙っても羽生はすぐに同角とはせずに自陣を安泰にしてから二度目の75角を狙ってくる。39角王手飛車狙いは先手の誘い。48飛打の催促から角を渡すと二度目の75角が成立。51銀に52金と躱すと8筋からの角打。馬で左辺を制圧して24歩+34金の形を準備。後手が必至を掛ける瞬間までギリギリ呼び込んで23銀ブチコミで後手玉頓死。最強35歩で3筋に歩が立つので32歩が王手。
即ち飛車を後手が渡せないことを逆手に取って馬で挟撃体勢。自玉は77-68-57と遊び銀へ向かって遁走。47銀とは玉を誘う別荘の主。
青野は逆のことを言う。47銀が遊んでは先手勝てないと。
当家は連盟棋士と逆の発想。
康光。
舞え。
フェニックス


フェニックス登場 49手め57角で昼食 No: 16 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/13 Fri 13:45:34

英語ならバーベ9と言う。
羽生がアクビをカミ殺して67金だったので康光も奮起して73角だったがまたしても羽生はナニもしない88玉。そこで康光の93香バーベ9となった。羽生は死んでもナニもしないと46歩。これが敗着にされてもおかしくないと青野は便所で呟いていた。記者に聞かれたら困ると後ろを振り返った途端小便が便器から外れる。こう言うオジさんたちは「香ばしい」と掃除婦に言われる。
73桂には仕方なく86銀。42角には仕方なく57角。
ブーハは惰性指し。穴熊どころではなくなったばかりか羽生の3手角リクエストも徹底的に無視された。羽生の自業自得。次号は廃刊。
伝統的なスズメ刺しの王道へ繰り換えた康光。森シス殺しとしても不死鳥のごとく復活した戦法。とてもスズメとは思えない。フェニックスと当家では呼ぶ。羽生は桂を貰って24桂23金32銀の即詰みで勝ちと控え室で記者にヘラヘラ話している。その銀はどこにあるのか?
辺境で昼寝していた。


封じ手から39手めまで No: 15 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/13 Fri 13:21:07

昨晩は控え室マージャン大会で遅くなったので封じ手は昼に日の目を見る。
羽生の27手め封じ手は66歩。こんな温泉棋士に66銀を期待する方がマヌケ。初日で当家が見切った通り。
康光も羽生の嫌がらせに我慢できず84歩保留でイキナリ51角。羽生も仕方なく24歩だがこの手が「勝負の分岐」などと記者に話すようではブーハも枯れてきた。分岐もナニもコレっきゃない。次に33銀指されたら終わってしまう。
康光は角交換せずに42銀引き。角交換で千日手指直しが中継ナシ棋戦では面倒になった。
これで先手だけ飛車先歩交換して羽生と青野は先手優勢と思い込んでいる。
康光が23歩をオシンで33銀右だった為に羽生は即時25歩。後手のビッグ4盛り上がりを温泉に浸かって牽制している風情。
横綱将棋と言えば聞こえはいいがどうみても温泉指し。
康光は羽生のリクエストを一切無視。即ち73角も74角も自分で見せずにその2手分で9筋の位取り。羽生もそこまで冷遇されたので仕方なく67金。渡辺明なら穴熊にするが羽生はどうであろう?


13手めに羽生が驚かせたかったら55角 No: 14 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/13 Fri 13:06:02

これなら当家も驚く。以下後手には例の45歩と新規54歩。
ナニもしないと36歩で将棋史上かつてない2手角矢倉となってしまう。13手め55角なら王将戦史上どころか将棋史上類例のない驚天動地の大騒ぎになった。
55角の意図は
1=後手にも54歩を突かせる。
2=初手76歩を最大限駆使する75歩示唆。
3=72飛には65角で54歩を喰って歩得。
4=43金を誘って角切りから32金打の乱戦。
X=調整キーはやはり66銀

後手の切り札は46歩だが放置して33銀同金22歩を狙う。
後手矢倉の一般変化は袖飛車よりむしろ2手角を許す36歩を指させて43金から54金+45金の進出。これは逆に先手が1歩損する。
このような金の仕様は例の王位戦第4局のマシュダ一家秘技74金を思い出す。
>2005.08.24&25王位戦第4局 羽生VS康光 相振り 邪宗門徒
羽生が昨年最も驚いた手が実際に康光が指した34手め74金と36手め85歩の新手筋。いずれもマシュダ一家実況&分析が初出。
あの日こう書いた。
「もしこれが居飛車で2筋で起きた出来事ならば定跡が根底から覆る可能性がある」
羽生と康光が昨日様々な想いを巡らせていたのは52金がそのような働きをするのかどうか。55角変化ならばある。55角に54歩ならば逆に先手の66銀が働く。角をオトリにして金を踊らせるのか、自らの銀を踊るのかという優雅な遊びは55角にある。54歩を指させて77に戻るという手損作戦も有り得る。しかし職業棋士は縁台将棋と言われることを最も嫌う。だから彼等はカッコを気にして決して指せない。
中継さえ出し惜しみするような貧乏棋戦なのだから縁台将棋のノリで地平線の彼方を突っ走っても誰も文句言わない。しかし羽生は躊躇した。
羽生が出し惜しみしたのはむしろ中継がないため。 羽生は無言の抵抗を棋譜で示すことがよくある。
77角に驚くアタマが青野にあるなら55角には失神したであろう。


王将戦初日 77角周辺のこと No: 13 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/13 Fri 11:52:12

2005.09.01王座戦第1局では康光が66角として千日手になった。
>千日手局 康光VS羽生 対33角矢倉66角手損戦法
羽生は今回77角。羽生が即日「実戦例の極めて少ない着手」と公言。
如何に連盟棋士とは商用目的で将棋を指してきたかが判る。最後はカッコつけないとダメと見切るしかないから先を読まないだけの話。
羽生は11手め56歩に50分消費。当日その程度仕事しただけでサプライズなどと言っている商人たちは即日消えても惜しくない。
56歩とは角交換された時に弱点となる空間開放手。だから羽生は後手が角交換を強いる手が成立するかまず読む。
12手めで45歩が成立するか。この場合先手には33角成と55歩位取りがある。55歩位取りは56歩が連動手として機能し後手の45歩の位を狙うことができる。康光が46分費やした52金は飛車展開を一時的に止める空間閉塞手のため43金を狙って4筋から盛り上げる可能性示唆。
従って12手めで45歩は先手に選択肢を与えるばかりか後手の動きまで牽制される。康光は諸々を断念して12手め22銀だったが52金同様の連続の空間閉塞手。12手め45歩がダメなら54歩だがそれでは角交換の後手の利が減少。42銀では33角が雁字搦め。そこであくまでも角交換要請の22銀となった。
控え室の青野たちは13手め羽生の77角を「見たことない一手」と驚く振りで記者を喜ばす。研究家青野の自虐ジョークであろう。女流棋士なら喜んでノーパンで指す。42角+33銀阻止には連盟将棋内には羽生77角か康光66角しかない。研究以前の問題。見たことないと言うのは横歩取りから手損角換りへの序盤推移から派生した変化のため。具体的には32金に先手が5手め78金と応じているからコウなってしまう。77角にどこか難しいところがあるのであろうか?
あるとすれば14手めに45歩が成立するかだがこれは昨日の時点ですでに後手勝てないと判明している。今度は55歩の選択肢を利用しなくとも銀上げから後手に角交換させ18手め33銀には36歩。以下43金37桂64角29飛46歩で後手は45歩を連動手で活用する以外ない。その代償が先に角を手放すこと。27手めでマシュダ一家66銀の別バージョンが登場する。この変化の場合次に55歩で角を生け捕る手。64角の里帰りでは65銀46角47歩で終了。筋悪74歩は55歩14歩16歩。従って28手めは先に14歩しかない。
手損角換りの序盤で淡路が14歩を指した意味がここまで繋がれば面白い。そのうち山崎94歩も別な側面からアプローチされるかもしれない。
16歩に放置で84歩は15歩同歩同香57角成同銀15香の二枚換えだが手番を渡す。双方居玉で39手めから先手主導で最終盤では手番を握った先手が勝ちやすい。16歩に22角は角筋が三種類の選択で止まる。
40手代で勝負が決まっては連盟棋士は商売にならない。だから勝っても負けてもそのような変化を好まない。
あとは難しいことはナニもない。
それだけのことにサプライズもサボタージュもない。
羽生が言う「内容の濃い将棋を見せたい」とは「商品価値をアピールしたい」と同義語。早く終わってはスポニチも困るダロと言ってるだけにしか聞こえない。


26手め84歩で羽生の封じ手 No: 12 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/12 Thu 20:07:28

裏番組の大介が余りに情けないのでコッチ見にきたが羽生も68角で我慢。26手め84歩で羽生の封じ手らしいがナンでもいい。66銀なら拍手喝采だがどうせ羽生なので79玉か37銀或いは66銀など有り得ないと言わんばかりの66歩でも指して風呂浴びに行く。
別段中継などなくてもワクワクしようもない展開。
出来れば後手壁銀のママ先手から3rdアタックを敢行したいが羽生はイワンのバカと言っている。
3-3で初日終わりなのでマンマで二日目であろう。


13手め77角まで No: 10 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/12 Thu 15:59:21

11手め56歩は77角から68角だろうと連盟棋士は言う。康光や当家はそう考えない。むしろ先手が3手もかけて角交換してくれるなら後手優勢と考える。タコトラ二世の父もそう考えて随分星を拾った。
そこで56歩とは45歩対策ともなっているとダブルで思考する。
12手め22銀は角交換大歓迎の意思表示。13手め77角も同様。後手の33角は24歩阻止が第一義だったがこの77角は45歩なら銀上げで77銀連動手を見せて牽制する。尚且つ68角から24歩の飛車先歩交換ができれば先手優勢とかつては連盟棋士は豪語していた。ところがマシュダ一家の飛車先歩交換原理で先手が手番を失うマイナスが大きいと認知されるようになった。加藤一二三も当家の飛車先歩交換原理公表以後、かつての持論を声を大にして同様のことを述べている。
角交換から来る千日手打開の手順は後手にコントロールされるので先手から24歩突く時には二日制の場合千日手を覚悟しないといけない。
従って羽生は後手に三手角をリクエストするかもしれない。
三手角は飽きたと当家は言っているが羽生が84角をリクエストした場合、今日の主役は康光で明日の主役は俺と言っていることになる。
いずれにしてもすでに45歩は有り得ない。羽生が後手の奇想を許可しなかった。ヤナやつと孫娘に二回言われても仕方ない。


王将戦第1局 羽生VS康光 No: 9 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家  06/01/12 Thu 13:26:33

まーたタコトラ二世の振り駒で羽生先手。
康光は得意の三手角示唆。73角か74角の選択。
10手め52金に46分は長い。おそらく谷川大介のマシュダ一家実況&分析でも羽生と一緒に読んで「私の将棋では有り得ません」と言っている。
ならば当家は返す。康光なら有り得る。三手角などやらずにイキナリ45歩変化を当家は作成している。