2006.01.10C1順位戦 岡崎VS渡辺 急戦矢倉
2006.01.10C1順位戦 宮田VS北島 手損角換り 銀冠
2006.01.10A級順位戦 三浦VS丸山 手損角換り 棒銀
2006.01.08NHK杯 行方VS山崎 手損角換り 94歩+中飛


2006.01.10C1順位戦 岡崎VS渡辺 急戦矢倉 No: 8 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/11 Wed 14:01:20

2006.01.10C1順位戦 岡崎VS渡辺島 急戦矢倉
日時:2006.01.10
棋戦:第64期順位戦C1組9回戦
戦形:急戦矢倉
先手:岡崎 洋六段
後手:渡辺 明竜王
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀 ▲6八銀 ▽5四歩
▲5六歩 ▽5二金右 ▲4八銀 ▽3二銀 ▲5八金右 ▽4四歩
▲7七銀 ▽4三金 ▲7九角 ▽3一角 ▲6七金 ▽7四歩
▲3六歩 ▽7三銀 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽7五歩
▲同 歩 ▽同 角 ▲6五歩 ▽4二玉 ▲3八飛 ▽3一玉
▲4六角 ▽9二飛 ▲6六銀 ▽4二角 ▲5七銀上 ▽2二玉
▲1六歩 ▽3三銀 ▲7八飛 ▽3二金 ▲7四歩 ▽6二銀
▲5五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽9四歩 ▲6八玉 ▽9五歩
▲8六歩 ▽3八歩 ▲2八角 ▽8四歩 ▲7七玉 ▽3九歩成
▲同 角 ▽7三歩 ▲同歩成 ▽同 銀 ▲7五歩 ▽7四歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲7五歩 ▽同 銀 ▲同 銀 ▽同 角
▲6六銀 ▽4二角 ▲2八角 ▽8五歩 ▲7五歩 ▽8六歩
▲8四歩 ▽6四歩 ▲同 歩 ▽5四金 ▲8三歩成 ▽6五歩
▲9二と ▽6六歩 ▲同 金 ▽6五銀 ▲同 金 ▽同 金
▲8六玉 ▽9二香 ▲3四歩 ▽同 銀 ▲4一銀 ▽6七銀
▲3三歩 ▽同 桂 ▲7二飛 ▽3一金 ▲投了
94手で後手の勝ち

岡崎は今期順位戦だけに強い。
01 04月11日 ● 横山泰明 第55期王将戦 一次予選 3回戦
02 05月15日 ● 森下卓 第55期NHK杯戦 本戦 1回戦
03 05月20日 ● 脇謙二 第18期竜王戦 3組 昇級者決定戦 2回戦
04 05月30日 ● 櫛田陽一 第77期棋聖戦 一次予選 2回戦
05 06月07日 ○ 日浦市郎 第64期順位戦 C級1組 1回戦
06 06月21日 ● 小林宏 第24期朝日オープン 予選 2回戦
07 07月12日 ○ 児玉孝一 第64期順位戦 C級1組 2回戦
08 08月23日 ○ 千葉幸生 第64期順位戦 C級1組 3回戦
09 09月01日 ○ 伊藤果 第54期王座戦 一次予選 2回戦
10 09月13日 ○ 田中魁秀 第64期順位戦 C級1組 4回戦
11 09月27日 ○ 近藤正和 第64期順位戦 C級1組 5回戦
12 00月00日 ● 村山慈明 第14期銀河戦 予選
13 10月03日 ● 松本佳介 第47期王位戦 予選 2回戦
14 10月11日 ○ 小林健二 第64期順位戦 C級1組 6回戦
15 10月28日 ● 西村一義 第54期王座戦 一次予選 3回戦
16 11月08日 ○ 長沼洋 第64期順位戦 C級1組 7回戦
17 12月06日 ○ 石田和雄 第64期順位戦 C級1組 8回戦
18 12月21日 ● 西川慶二 第19期竜王戦 3組 ランキング戦 1回戦
当家でもお笑いシリーズにしか登場しない岡崎。 渡辺明とてこんな棋士に負けたら家に帰れず競馬場に行くしかない。挙げ句名人になれなかった競馬オタクの人生かと言う分岐点。
33銀保留で73銀は康光なら後手指せると断言する。 だから21手め35歩3rdアタックは「クスリと笑って下さい1」。
37手め16歩は敗因1。後手はすでに22玉なので牽制になっていない。37手めで手待ちも有り得ないので「クスリと笑って下さい2」。
39手め78飛は岡崎に分不相応だがコレ見て観戦気分が沸く。45手めは55同銀のみを当家は作成していた。これは渡辺明も同見解。相変らずいいブログ。即時読み筋を本人と確認できるところが素晴らしい。同銀に54歩64歩55歩63歩成の攻めあいはないが渡辺明は54歩を打つこと自体が不満。歩が三枚あればなんとかなる。
一枚目=38歩で角筋牽制。28角はつらい。77玉は前回石田先生の薫陶を受けた証し。
二枚目=56手め73歩は渡辺明の顔。
以下再度手許にまた歩が三枚戻っては競馬オタク症候群は癒しようがない。67手め66銀とは渡辺明自身が指したかった手を岡崎がパロった形だが69手めに再度28角と手を戻すのではヒドイ。38歩の魔性の女に手をつけたのがいけない。強引にカミさんに家に帰れと首に縄付けられて戻された図。放置してまだ17桂の方が勝負になったかもしれないがやりたかった77玉の方針と違うので仕方ない。
最終盤はいつもの「ヒロシです」なのでツッコミどころ満載。クスリが切れるとアンナ感じになる。79手めでプッツンした模様。


2006.01.10C1順位戦 宮田VS北島 手損角換り 銀冠 No: 7 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/11 Wed 13:15:14

2006.01.10C1順位戦 宮田VS北島 手損角換り 銀冠
日時:2006.01.10
棋戦:第64期順位戦C1組9回戦
戦形:手損角換り 銀冠
先手:宮田敦史五段
後手:北島忠雄六段
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3八銀 △3三銀 ▲3六歩 △4四歩 ▲3七銀 △4二飛
▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △7二玉 ▲5八金右 △6二銀 ▲9六歩 △9四歩
▲8六歩 △7四歩 ▲8七銀 △6四歩 ▲7七桂 △6三銀 ▲8八玉 △6二金
▲7八金 △7三桂 ▲6六歩 △8四歩 ▲4八銀 △4一飛 ▲5六歩 △5四歩
▲5七銀 △8一飛 ▲6七金右 △4二銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △4三銀
▲2三歩 △4二角 ▲2八飛 △2四歩 ▲4六歩 △2三金 ▲4八飛 △3三桂
▲3七桂 △5三角 ▲4五歩 △同 歩 ▲同 桂 △2六角 ▲3三桂成 △同 金
▲4七飛 △4一飛 ▲3五歩 △同 歩 ▲6五歩 △同 桂 ▲同 桂 △同 歩
▲7七角 △6六桂 ▲2七歩 △4六歩 ▲同 銀 △7八桂成 ▲同 銀 △6六桂
▲同 金 △同 歩 ▲2六歩 △3六金 ▲1七飛 △4六金 ▲6六角 △4四銀
▲3四歩 △5六金 ▲8四角 △8一飛 ▲6二角成 △同 玉 ▲3三歩成 △5五角
▲7七桂 △8七歩 ▲同 銀 △6八銀 ▲8九桂 △7七銀成 ▲同 桂 △6五桂
▲8九桂 △7七桂成 ▲同 桂 △6五桂 ▲8九桂 △7七桂成 ▲同 桂 △6五桂
▲7三金 △同 玉 ▲8五桂打 △同 飛 ▲同 歩 △7七桂成 ▲同 飛 △6七金打
▲6九桂 △7八金打 ▲9七玉 △7七角成 ▲同 桂 △同金引 ▲8六角 △8七金
▲同 玉 △7七飛 ▲同 角 △同 金 ▲8六玉 △6四玉 ▲8二角 △6五玉
▲7五金 △同 歩 ▲7四銀 △6六玉 ▲6五飛 △5七玉 ▲5九飛
まで143手で先手の勝ち

宮田の早繰り銀or棒銀示唆から北島は手慣れた42飛で対抗。
宮田は康光丸山に倣って77銀とはせずに78玉で様子見。22手め62銀見て後手からの角打警戒して4th牽制。3-4から銀冠示唆。
28手め64歩で北島チャンス逃す。正解手は康光と丸山なら知っている。
36手め84歩は丸山クラスなら敗着と言うから。37手め48銀は逆に先手の敗着になり兼ねないと羽生なら言う。38手め41飛で再逆転。7thアタックか8th牽制しかない地点。フツー45歩。行くなら65歩。いずれも55角狙い。41飛のおかげで56歩で2-7作成され後手難しい。陣形ですでに大差。40手め54歩牽制は遅い。1-8から手番を渡されると後手困る。千日手なら再度41飛だが北島はソレができないキャラ。42銀で勝負。手損角換りに8thアタックは無いはずとのマシュダ一家理論を反芻。
さすがに宮田も後先考えず24歩突くがずうずうしい23歩催促に50手め42角が敗着かもしれない。22歩成の瞬間33角や13角の返し技があるのでここで角を手放しては先手勝ちやすい。24歩の蓋で23金と歩得しても角を辺境に放出した罪は重い。出直すなら62手め26角の駒アタリ偶数番2は方針と違う。偶数番原理に移行したいなら64手めは48角成が成立しないとおかしい。結局66手め41飛に色気がでたが陣形の差で中空三角理論は先手の利。フツー67手めの新規駒アタリ奇数番1でセンスが問われる所だがどう指しても先手行ける。68手め同歩は中空三角理論にはない。以下切り札の65歩を喰らっては後手勝てない。
81手め先手が駒アタリ奇数番3で桂4枚。珍しい。83手めは完全能動駒アタリ奇数番3を先手が獲得しているので66角か26歩の贅沢な選択肢。確かに現ナマ貰った方が寄席が楽しい。84手め36金打はない。金を打つなら渡辺明なら65金の方。66角阻止+76金を見せる。17飛と逃げられては先手玉はZ作成がラクなので先手からの寄せは1手スキでいい。88手めは丸山なら44歩と打つ。どうせタコ金のおかげで4筋の飛車は無意味。96手め55角は躊躇の残照。今さらない。羽生なら先に87歩と叩く。最近の中原なら双頭手68角で首を出す。マシュダ一家λエックスなら攻防の46角打で73金+65桂阻止=17飛効果で77地点が死守されているので79地点を狙う。最終盤で合駒が通用する手は大抵緩手。過剰預金の桂で77地点合い駒なら先手大爆笑。100手め68銀はヒドイ。宮田は89桂で預金使い放題。以下千日手芝居で北島からかわれて待望の73金。115手め85桂で三枚目役者の高笑い。宮田が凄いというより北島がアホすぎた。最後の貯金はたいて歩が三枚=駒アタリ奇数番原理の勝利。


2006.01.10A級順位戦 三浦VS丸山 手損角換り 棒銀 No: 6 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/11 Wed 12:02:10

2006.01.10A級順位戦 三浦VS丸山 手損角換り 棒銀
日時:2006.01.10
棋戦:第64期A級順位戦
戦形:手損角換り 棒銀
先手:三浦弘行八段
後手:丸山忠久九段
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8八角成
▲同 銀 △2二銀 ▲3八銀 △6二銀 ▲7七銀 △3三銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3六歩 △5二金 ▲6八玉 △6四歩
▲5八金右 △6三銀 ▲7九玉 △7四歩 ▲9六歩 △9四歩
▲7八金 △8四歩 ▲3七銀 △5四銀 ▲6八金右 △4四歩
▲2六銀 △4五銀 ▲3五歩 △4二玉 ▲1五歩 △同 歩
▲4六歩 △同 銀 ▲3四歩 △同 銀 ▲2四歩 △同 歩
▲1五香 △1三歩 ▲2五歩 △4七角 ▲8八玉 △3六角成
▲2四歩 △2二歩 ▲5六角 △4五銀 ▲2五銀 △同 馬
▲同 飛 △5六銀 ▲同 歩 △3四銀 ▲2六飛 △3五銀引
▲2八飛 △3六歩 ▲2五銀 △4五銀 ▲3七歩 △同歩成
▲同 桂 △4六銀直 ▲1二歩 △同 香 ▲3四角 △3七銀成
▲1八飛 △3三桂 ▲1三香成 △2五桂 ▲1二角成 △1七歩
▲1九飛 △4三金左 ▲2二成香 △5一玉 ▲2三歩成 △7五歩
▲3二成香 △7六歩 ▲6六銀 △6五歩 ▲同 銀 △8五桂
▲3三と △7七銀 ▲同 桂 △同歩成 ▲同金右 △7三桂
▲7四銀 △7七桂成 ▲同 金 △8五桂打 ▲4三と △7七桂成
▲同 玉 △7六歩 ▲同 玉 △5四角
▲6五香 △同 角
▲同 銀 △8五金 ▲6六玉 △7五金打 ▲7七玉 △6五桂
▲8八玉 △7三香 ▲5二と △同 玉 ▲7四歩 △7六金直
▲3四馬
121手まで三浦八段の勝ち

羽生がNHK杯解説で棒銀ダメ全国宣言した矢先に三浦の再挑戦。
44手め13歩で嫌なこと思い出す丸山。12歩じゃないのかと。
しかし12歩でまた負けるとナニ言われるかわかんない。14歩では三浦にドリンク剤目前で飲まれる。そこで中間管理職の13歩。
45手め25歩で飛車先重いので47角で楽勝と思った丸山。そこでナニもせずに88玉だがソンナのアリかとわが目を疑う丸山。これで飛車角交換OK牧場と思考すると迷う。見たマンマ逆行駒アタリ奇数番1で玉を万全にする双頭手なのでこれで一挙に自陣駒アタリ原理で先手有利。攻め合いは先手勝ちの構図と丸山は思った。
50手め22歩がその証拠。本当は27歩と叩きたい。22銀は壁銀と言うが22歩は壁歩とは言わない。屈辱の受けと言う。前回は12歩で負けて今度は22歩で負けるのか?しかも三浦に?
控え室は22歩で丸山銀行安泰と誤診。51手め56角の逆富士固めを喰らう。13歩と22歩で2回色気を出して逆転されたことになる。対となるのが対応する88玉と56角の双頭手連続技。
以下見たマンマ。三浦の夜行鈍行列車でも勝ってしまう。


2006.01.08NHK杯 行方VS山崎 手損角換り 94歩+中飛車 No: 5 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/01/10 Tue 02:35:47

2006.01.08NHK杯 行方VS山崎 手損角換り 94歩+中飛車

放映:2006.01.08
棋戦:第55回NHK杯三回戦
戦形:手損角換り 94歩+中飛車
先手:行方尚史七段
後手:山崎隆之六段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽9四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲4八銀 ▽3三銀
▲9六歩 ▽6二銀 ▲6八玉 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲4七銀 ▽4二玉 ▲7七銀 ▽5二金 ▲5六銀 ▽7四歩
▲5八金 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽4二金右 ▲3六歩 ▽5二飛
▲6六歩 ▽7三桂 ▲3七桂 ▽5四歩 ▲8八玉 ▽5五歩
▲6七銀 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽5四銀 ▲4五桂 ▽2二銀
▲4七金 ▽6三銀 ▲2六角 ▽4四角 ▲同 角 ▽同 歩
▲6一角 ▽5一飛 ▲8三角成 ▽6二角 ▲8二馬 ▽4五歩
▲同 歩 ▽3三銀 ▲9五歩 ▽6五歩 ▲9四歩 ▽5四銀
▲9三歩成 ▽8五桂 ▲8六銀 ▽6六歩 ▲5八銀 ▽8四歩
▲6四歩 ▽5三角 ▲9二歩 ▽6一飛 ▲9一歩成 ▽6四角
▲8三馬 ▽6三飛 ▲8四馬 ▽5六歩 ▲1八飛 ▽5五角
▲5六歩 ▽6七歩成 ▲5五歩 ▽7八と ▲同 玉 ▽6六桂
▲同 馬 ▽同 飛 ▲6七歩 ▽5七歩 ▲同 銀 ▽6九角
▲同 玉 ▽6七飛成 ▲6八歩 ▽8七龍 ▲7八角 ▽8八龍
▲5四歩 ▽5八歩 ▲同 飛 ▽7九金 ▲5九玉 ▽7八金
▲4八玉 ▽6七歩 ▲4六銀 ▽6八金 ▲5六飛 ▽5二歩
▲6六飛 ▽5八金 ▲3七玉 ▽5九角 ▲2七玉 ▽8六龍
▲6一飛成 ▽2二玉 ▲3七銀 ▽8九龍 ▲1五歩 ▽5五桂
▲1四歩 ▽3七角成 ▲同 玉 ▽1九龍 ▲6四角 ▽4七桂成
▲同 玉 ▽5七金打 ▲4六玉 ▽6六銀 ▲3一銀 ▽同 金
▲同 龍 ▽同 玉 ▲4三桂 ▽3二玉 ▲4二角成 ▽同 玉
▲3一角 ▽4一玉 ▲5三桂 ▽3二玉 ▲4二金 ▽同 銀
▲同角成 ▽同 玉 ▲投了
146手で後手の勝ち

中終盤の羽生の解説は対局者を遥かに上回る。序盤はフツー。むしろ山崎の方が羽生より面白い。
94歩は6手めの歩間4なので咎めることはできない。後手は千日手狙いのため最短の打開は25歩を活かす棒銀だったが全て封印されている。手損角換りの特徴。
30手め52飛にはもっと驚かないといけないが羽生は冷淡。45歩+46角を羽生は示唆するが55歩は突かせて隙を誘った方がいい。
44歩を突かれると硬直するので41手め45桂7thアタックで行方の打開。
7thアタックはやはり手損角換りの特徴。こう言う所はマシュダ一家理論の方が羽生より明解。行方は仕方なく指したという見方は連盟棋士間ならまだ有効。山崎の視点もソコにしかない。羽生もそう。芸道や理論より人間同士の勝負ゴッコが彼等の第一義のため。羽生自身が自嘲気味にラジオで昨年末に語っている。芸より勝負と。
44手め63銀に羽生は驚く。44歩61角に34馬で桂と歩の二枚換え+馬作成で先手有利が羽生の読み。だから山崎は44歩をすぐに突かない。
羽生が驚く時は自分の読みを外された時の照れ隠し。当家は44手め63銀を仮想駒アタリ解消と呼ぶ。逆行駒アタリはよくでてくるが逆行仮想駒アタリ解消は確かに珍しい。
45手め24歩の第二次7thアタックは23銀と強く出られて34角成を阻止されるので行方仕方なく44歩阻止の26角。以下連動手で後手は44歩を実現したので63銀の1手分得したことになる。
予定の61角には今度は63銀効果で82飛ではなく51飛と引ける。山崎研究はここまで。よく準備している。
本局初の駒アタリ奇数番3で後手のパーテルポジション。
ところが行方の逆転寝業が上手かった。清算後57手め95歩の7thアタックが綺麗に決まった。序盤94歩が57手めにして咎められると言う皮肉な結末。
65手めは羽生解説通り66同銀で以下65歩に銀を捨てても85銀で上部が厚く先手必勝。羽生はひとめだったがナメカタは58銀と銀を惜しんで難しくした。日本人はオシンコとコタツに弱い。117手めの羽生の第一感は37銀打。ナメカタはまたも銀を引いて負けにした。これでは行方以下のB1チームは羽生に逆立ちしても勝てないはず。羽生一人に二回も負けている。
139手め51角でも43玉でひとめ全然詰まない。羽生が不詰みを断言できない所が情けない。しかし51角の方が選択肢が多いので山崎が頓死する可能性はある。朝日OPのポカも最近の出来事。だから「51角ならわかりません」という羽生は芸よりポカまで誘う勝負師を自ら演じたことになる。
王将戦では久しぶりに羽生の芸を見たい。康光相手なのだから今度こそ勝負より芸を。康光は羽生みたいにアーとかンーとか逃げないで必ず受けてくれるから。