2005.04.18棋聖戦 本戦準決勝 森内VS三浦 相横歩取り77桂型
2005.06.12NHK杯 有吉VSタナトラ 対寅矢倉 仮想駒アタリ偶数番4 


2005.04.18棋聖戦 本戦準決勝森内VS三浦 相横歩取り77桂型 No: 7681 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/06/13 Mon 23:36:13

産経Webに棋譜がUPされている。77桂型から森内は66角。三浦は12角で対抗。白マスと黒マスの戦い。39手目は名人戦なら敗着1だが棋聖戦ならチャンスはある。59手目が敗着2。66馬で先手にも勝機はあった。
森内はこの将棋で悪いクセがついてしまった。本人が見せる将棋を目指したつもりが切り張り細工になっている。構造は簡単。44地点を仮想番に試算しただけの66角。ところが清算後も駒アタリ偶数番しか取れない。しかも53地点の解釈が間違っているために最終盤がヒドイ。
捨て将棋は相当ナゲヤリと言うことかもしれない。森内は康光や久保のようにはなれない。なったら谷川の二の舞かもしれない。

日時:2005.04.18
棋戦:第76期棋聖戦 本戦準決勝
戦形:相横歩取り77桂型
先手:森内俊之名人
後手:三浦弘行八段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽7六飛
▲7七桂 ▽3三金 ▲8四飛 ▽8二歩 ▲6六角 ▽1二角
▲6八玉 ▽5二玉 ▲9六歩 ▽7四飛 ▲8六飛 ▽2四飛
▲2八歩 ▽7二金 ▲3六歩 ▽4二銀 ▲9五歩 ▽8三歩
▲4六歩 ▽8二銀 ▲3七桂 ▽3五歩 ▲8五飛 ▽3六歩
▲2五桂 ▽4四金 ▲3四歩 ▽8四歩 ▲4四角 ▽8五歩
▲1一角成 ▽3四角 ▲3五金 ▽2五飛 ▲3四金 ▽3七歩成
▲4五香 ▽6二玉 ▲4三金 ▽8九飛 ▲6五桂 ▽7六桂
▲7七玉 ▽8八桂成 ▲同 金 ▽4九飛成 ▲9七角 ▽4六龍
▲4四馬 ▽7一玉 ▲5三桂成 ▽4五飛 ▲同 馬 ▽7六香
▲8七玉 ▽4五龍 ▲4一飛 ▽5一歩 ▲4二飛成 ▽8六銀
▲9六玉 ▽8七角 ▲同 金 ▽9五銀 ▲投了
82手で後手の勝ち


2005.06.12NHK杯有吉VSタナトラ 対寅矢倉 仮想駒アタリ偶数番4  No: 7680 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/06/12 Sun 23:24:44

2005.06.12NHK杯有吉VSタナトラ 対寅矢倉 仮想駒アタリ偶数番4 

ここ最近では最高の収録。最初から最後までたっぷり堪能。
有吉道夫、解説加藤一二三ともども素晴らしい。

放映:2005.06.12
棋戦:NHK杯1回戦
戦形:対タナトラ矢倉火の玉戦法
先手:有吉道夫九段
後手:田中寅彦九段
棋戦:第55回NHK杯一回戦
先手:有吉道夫九段
後手:田中寅彦九段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽8四歩 ▲7八金 ▽5二金右 ▲6九玉 ▽4三金
▲4六歩 ▽4二玉 ▲4七銀 ▽5四歩 ▲5八金 ▽3二玉
▲3六歩 ▽6二銀 ▲7七角 ▽2二玉 ▲5九角 ▽1二香
▲1六歩 ▽4二角 ▲1五角 ▽3三金 ▲3七桂 ▽3二金上
▲6八銀 ▽7四歩 ▲5六銀 ▽7三桂 ▲4八飛 ▽8五歩
▲7七銀 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5五歩 ▲6七銀 ▽4三金寄
▲7九玉 ▽1一玉 ▲8八玉 ▽2二銀 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽5三角 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽2三歩
▲4六角 ▽4四金 ▲2五飛 ▽3三桂 ▲4五歩 ▽2五桂
▲4四歩 ▽8六歩 ▲同 銀 ▽4九飛 ▲4三金 ▽同 金
▲同歩成 ▽8六角 ▲同 歩 ▽8七歩 ▲同 金 ▽7九銀
▲7七玉 ▽8八金 ▲同 金 ▽同銀不成 ▲8七玉 ▽5三銀
▲2五桂 ▽3一金 ▲8八玉 ▽8六飛 ▲8七歩 ▽同飛成
▲同 玉 ▽8九飛成 ▲8八歩 ▽8六歩 ▲7七玉 ▽7九龍
▲7八銀 ▽8五桂 ▲6七玉 ▽9九龍 ▲8一飛 ▽投了
95手で先手の勝ち

有吉は予選で森信-脇-富岡を連破して出場している。69歳のパワー全開。脇ばかりか羽生にNHK杯で勝った富岡まで負かしてついに登場。前期のタコ解説のオトシマエをつけに命を張ってNHKに自ら乗りこんだ。それだけでも嬉しい。無性にナマ有吉がみたくなる時がある。
序盤から気迫十分の有吉はタナトラ矢倉に序盤から練りに練った戦略披露。15角には当家も熱狂していた。この戦略は先手としては過激すぎるがNHK杯用に最終盤で5分稼げる。46手目26角なら54金が不満と有吉。そこで6thアタックから入る。飛車が殺されてもイケル。戦略上はタナトラを煽るのが作戦。28秒と読まれて飛車を取った25桂はタナトラが駒から指をすぐに放さないので30秒切っていた。昨日加藤一二三を二手指し犯に仕立て上げた将棋連盟は「棋士としてあるまじき行為」とコメントをだした。コメントを出した理事の田中寅彦でも翌日のNHK杯で堂々と肉づき手を指している。ここまで符牒が一致するとアレは銀河戦廃止阻止への連盟グルミの猿芝居だったかもしれない。
前後の加藤一二三の解説が素晴らしい。 仕掛けから86歩と31金を瞬時に読み解いている。物凄いテンション。解説も有吉の感想も非の打ち所がないので当家が指摘できる点は1箇所のみ。
65手目43金を有吉は駒アタリ奇数番3と確信して火の玉戦略を閉じた。
ところが後手にとっては明解な仮想駒アタリ偶数番4となる。
仮想番を作ったのが加藤一二三指摘の86歩。これは事前に工作しても有吉は同銀と取る予定であった。同歩か同銀か場合によって違うという問題は当家に於て「仮想番を許すか継ぎ歩or叩きを許すか」という選択になる。6thアタックは無理だったがその皺寄せは仮想駒アタリ偶数番4に来る。
66手目は31金で後手優勢が彼らの30分近くに渡る詳細な感想戦結果。加藤一二三の指摘通りが有吉とタナトラの公開結論。