教皇の遺産 後記 永世名人のこと | No: 7409
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A級順位戦最終局に影響を与え、ひいては十八世永世名人を生むキッカケとなるかもしれない衝撃的な加藤一二三観戦記。悲憤そのもの。
今年で羽生が十八世永世名人などとは当家は決して認めない。羽生は十七世候補。それが羽生の本心。
その前に谷川はすでにある十七世永世名人資格を返上するべき。口先で「何事もなかったように」などと光速ノート67で言う前に「返上したい」とハッキリ言っていただきたい。谷川の本心とてソレ。周囲の悪魔の囁きがウルサイから言えないだけ。連続5期通算7期と言う竜王戦の永世資格などに合わせるのは連盟事務の仕事。真の永世名人は「在るかないか」だけ。そんなことは棋譜に書いてある。規定など関係ない。本人が受けるか受けないか。認めるか認めないか。100年後の人間もこれを話題にする。
温泉劇場の無料パスなど捨てれば谷川も奮起して真の永世名人を目指してくれる。谷川羽生の本当の戦いはまだ始まったばかり。谷川の真骨頂もこれから。現役九段は加藤一二三だけで十分。
教皇の信念 加藤一二三観戦記第6譜2005.03.05掲載分 最終回 | No: 7408
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教皇の信念 加藤一二三観戦記第6譜2005.03.05掲載分 最終回
昨日の観戦記第5譜は雪まみれであった。今日のはキレイなまま玄関先に。
棋譜は72飛から。教皇の描写では郷田は72飛として「背筋がピン」。教皇の旧愛称はカトピン。 「カトちゃんペッ」と間違えるのでその後死滅し現在の愛称はヒフミン。
「郷田は次に75桂が打てるので」と教皇も嬉しそう。75桂など打たせたら羽生とてオダブツ。「いかに羽生が戦略の大家だと言っても(タコ)云々」と書いている。カッコ内は教皇ならアーメン。昨日の羽生は深浦に同じことをした。75桂を見せて「これがモノホンのブーハ」と。教皇の連日の羽生批判の真っ最中にアーメン対局とは深浦も時期が悪かった。将棋連盟の手合係を恨むしかない。
将棋界では不思議なことが何度でもある。
「郷田は自信をもって75歩と迫った」
羽生が昨日深浦に迫った75歩と同じ。自分が痛い目にあった手を使って今度は別人を苛める人間。これだけ見れば醜悪なギャグであろう。
ところが羽生は矢倉ではなく相掛り十字架銀で同じ手を深浦相手に披露しているところが不思議味噌。同じ手筋と言っても戦形がまるで違う。
最後は教皇によれば例の75桂で必死がかかる。その前に「あっ負けました」と羽生。
教皇は「感想戦はなくて結構ですと言うつもりでいた」らしい。別室での感想戦が「気がつくとなんと2時間も」と書いてあるのでいやいやながら付き合ったのであろう。
教皇のトドメは13桂成の俺の手順で羽生優勢と断言していること。
今日の観戦記ではついに「確信する」とまで書いてある。マシュダ一家が支持するとこうなってしまう。
教皇は末尾に羽生がこの対局後王将戦で4連勝、棋王戦で3連勝したことを書く。これほどの棋士が「こんなタコ将棋を指すか?」と言っているに等しい。
ここまでクソミソ書かれた羽生は当家以外では初めてであろう。
だからこそ昨日はアンナことをした。深浦。つくづく星巡りが悪い男。
教皇の諦念 加藤一二三観戦記第5譜2005.03.04掲載分 後篇 | No: 7381
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教皇の諦念 加藤一二三観戦記第5譜2005.03.04掲載分 後篇
71銀が島の昔の手であることを教皇は書いていない。それは第2譜で伏線が張ってあると読むしかない。島のタコ手を批判できない代りに第2譜でヨイショしたのが教皇。
87手目で今日は終わりだが教皇も25桂のタコ手以外にどう指すべきかは書いていない。むしろ教皇は83手め25桂が「第一感」の手と羽生をフォロー。当日の控え室でそう述べるのは仕方ないが感想戦からすでに1カ月以上も経ている。25桂は当家の即日分析では緩手と断定。
おそらく棋王戦の谷川タコ桂もこれを見習っている。羽生がこんな将棋を指すなら俺もこの程度でいいと。連盟将棋はアマい。アマに笑われて当たり前。谷川などが永世名人をタダで貰うなら今の羽生程度でも勤まる世界。中味がないのにタコ相手に勝ち星だけと後世言われるだけ。当家はリアルタイムでダメと言っている。
教皇には25桂の代りの手がハッキリ書けない。代りに88手目同飛変化などわざわざ書いている。
88手目87同飛変化
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲1七桂 ▽2四銀
▲2五桂 ▽7三銀 ▲1五歩 ▽7四銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲4六銀 ▽6四角 ▲5五歩 ▽7三桂 ▲3五銀 ▽同 銀
▲同 角 ▽3四歩 ▲6八角 ▽5五角 ▲1八飛 ▽2四銀
▲3三歩 ▽同 桂 ▲1四歩 ▽同 歩 ▲1二歩 ▽同 香
▲1三銀 ▽同 香 ▲同桂成 ▽3一玉 ▲1四成桂 ▽2七銀
▲1七飛 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽7五歩 ▲2四成桂 ▽1六歩
▲3三成桂 ▽同金直 ▲2七飛 ▽7六歩 ▲2五桂 ▽8六歩
▲7一銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽同飛成 ▲同 玉 ▽7五桂
▲7八玉 ▽8七金 ▲6九玉 ▽6七桂成 ▲1三角成 ▽2二銀
▲6一飛 ▽投了
97手で先手の勝ち
一体だれが87同飛とするのであろう?86角なら同飛でいいが87の歩と交換するタコは海にもいない。読者をバカにするにも程がある。
おかげで5行分も紙面がムダになった。そんなオコチャマ変化を教皇が本気で書くワケない。これは間違いなく読売が校正を入れている。
教皇が本当に言いたいことはこの裏に潜んでいる。それは削除され書き直されたと言うこと。
教皇が25桂の代りに言いたいことはマシュダ一家が先に書いている。
加藤一二三は書きたいことが書けない。こんなクソメディアはすでに死んでいる。1年の最大の楽しみである本日のA級順位戦最終日の放映もナント国会中継になっている。
教皇の証言 加藤一二三観戦記第5譜2005.03.04掲載分 前篇 | No: 7380
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雪がたくさん降っている。今日のA級順位戦は遅刻者がでるかもしれない。三浦は連盟に宿泊しているはずなのでラクチン。
今日のクライマックスも雪まみれ。
教皇は羽生ばかりか郷田までボロクソに言っている。
まず羽生。昨年の王位戦では終日谷川の前で「扇子をパタパタあおぎ快勝」したのにこの日の羽生は「静か」で「余裕」と皮肉っている。谷川相手なら本気でゴーダに余裕? 有り得ない。教皇は羽生も谷川も竜王戦1組は手抜きと言っているだけ。
郷田についてはもう末期症状的描写。83手め25桂を見て「ヒャー、ダメだ」と叫んだらしい。教皇が目撃している。これではスカタローとかわりない。いつものことなので加藤一二三がベルトを締めあげるのと大差ない。これが教皇の最初にして最後の観戦記であろうか?
それではアンマリなので教皇を救えとの指令が出た。
「ヒャー、ダメだ」のゴーダ語を翻訳すると以下。
「ヒャー、ダメだ」=「マシュダ一家が25桂が緩手と言っている。おい羽生。そんな手はダメ。75桂を阻止して75歩と打て。同銀なら74銀打の飛車封じor74歩の挟撃。マシュダ一家の1行分析にそう書いてある」
郷田は羽生が「ダメ」と言っている。ナマ羽生の前で言うとはある意味当家より過激な男。
86歩は当然。羽生のタコ手は71銀。当家にはこう書いてある。
「85=71銀。これは島の手。羽生も同窓会が好きらしい。同角の王手なら同飛同歩87歩同金75桂のフンドシがヒワイに見えた」
感想戦で羽生は同角のマシュダ一家変化なら以下で負けと思ったらしい。
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲1七桂 ▽2四銀
▲2五桂 ▽7三銀 ▲1五歩 ▽7四銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲4六銀 ▽6四角 ▲5五歩 ▽7三桂 ▲3五銀 ▽同 銀
▲同 角 ▽3四歩 ▲6八角 ▽5五角 ▲1八飛 ▽2四銀
▲3三歩 ▽同 桂 ▲1四歩 ▽同 歩 ▲1二歩 ▽同 香
▲1三銀 ▽同 香 ▲同桂成 ▽3一玉 ▲1四成桂 ▽2七銀
▲1七飛 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽7五歩 ▲2四成桂 ▽1六歩
▲3三成桂 ▽同金直 ▲2七飛 ▽7六歩 ▲2五桂 ▽8六歩
▲同 角 ▽7五桂 ▲7一銀 ▽8六飛 ▲同 歩 ▽8七歩
▲7九玉 ▽8八銀 ▲6九玉 ▽8九銀不成
ところがこの嘘変化は次に「▲6八金寄で」95手で先手の勝ち。これは教皇のひとめの指摘か感想戦結果か観戦記では不明だが子供でもわかる。当家では冗談変化として以外にださない。では上記感想戦変化で88手目83飛はどうか?教皇はそれで「難解」と一言。上記変化の88手目に一旦83飛と逃げてどうかと当家にまたも公開質問状を送ってきた。いろいろある。やはり1筋の香車を最後に使う変化が望ましい。
郷田が88手目83飛と逃げて難解と言うなら72銀と打てばいい。逃げた女房は見送るしかないが「敵の総大将が逃げた時は殺すまで追い打ち」がセオリー。即席でつくると以下。
感想戦の難解変化83飛には72銀から85香
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲1七桂 ▽2四銀
▲2五桂 ▽7三銀 ▲1五歩 ▽7四銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲4六銀 ▽6四角 ▲5五歩 ▽7三桂 ▲3五銀 ▽同 銀
▲同 角 ▽3四歩 ▲6八角 ▽5五角 ▲1八飛 ▽2四銀
▲3三歩 ▽同 桂 ▲1四歩 ▽同 歩 ▲1二歩 ▽同 香
▲1三銀 ▽同 香 ▲同桂成 ▽3一玉 ▲1四成桂 ▽2七銀
▲1七飛 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽7五歩 ▲2四成桂 ▽1六歩
▲3三成桂 ▽同金直 ▲2七飛 ▽7六歩 ▲2五桂 ▽8六歩
▲同 角 ▽7五桂 ▲7一銀 ▽8三飛 ▲7二銀 ▽8四飛
▲7六金 ▽6七銀 ▲8五香 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽6七金
▲8八玉 ▽8五飛 ▲同 金 ▽6六角 ▲7七銀 ▽同 金
▲同 角 ▽同角成 ▲同 桂 ▽8五銀 ▲1三角 ▽2二銀
▲5一飛 ▽4一香 ▲2二角成 ▽同 玉 ▲1三金 ▽3一玉
▲2二銀 ▽4二玉 ▲3三桂成 ▽同 金 ▲同銀成 ▽同 玉
▲5三飛成 ▽4三金 ▲3二金 ▽2四玉 ▲2五金 ▽1三玉
▲1六香 ▽投了
127手で先手の勝ち
解題
コンセプト=主役は19香
1=飛車逃げには追い打ち。72銀打はやはり例の王座戦を思い出す。
72銀打は全ネット中で当家が真っ先に指摘した手。渡辺明はその通り指して全棋士が震撼した事実は連盟棋士なら知っている。神谷浩司でも知っているほどだから。
2=85香を避けて92手目85歩は一旦角を下がって真綿で首締め。郷田は85歩など死んでも打たない。「死んでヨッシー」とは言う。
3=85香に同銀は75角が王手飛車。31玉の位置が悪い。
4=77銀は手番取りの強手。歩では負け。
X=120手目は51玉と飛車を取ると62金。71銀が効いている。
およそひとめの進行で30秒で仕上げたのでアナがあるかもしれない。そこでコーヒータイムにもう一度見ると94手目に65銀という捨て身の後手の必殺技がある。
94手目変化65銀1
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲1七桂 ▽2四銀
▲2五桂 ▽7三銀 ▲1五歩 ▽7四銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲4六銀 ▽6四角 ▲5五歩 ▽7三桂 ▲3五銀 ▽同 銀
▲同 角 ▽3四歩 ▲6八角 ▽5五角 ▲1八飛 ▽2四銀
▲3三歩 ▽同 桂 ▲1四歩 ▽同 歩 ▲1二歩 ▽同 香
▲1三銀 ▽同 香 ▲同桂成 ▽3一玉 ▲1四成桂 ▽2七銀
▲1七飛 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽7五歩 ▲2四成桂 ▽1六歩
▲3三成桂 ▽同金直 ▲2七飛 ▽7六歩 ▲2五桂 ▽8六歩
▲同 角 ▽7五桂 ▲7一銀 ▽8三飛 ▲7二銀 ▽8四飛
▲7六金 ▽6七銀 ▲8五香 ▽6五銀 ▲8四香 ▽7六銀上
▲7五角 ▽6四歩 ▲6一飛 ▽3二玉 ▲6七金 ▽同銀成
▲2一銀 ▽4二玉 ▲6二飛成 ▽5二金 ▲3三桂成 ▽同 金
▲3二金 ▽同 金 ▲同銀成 ▽同 玉 ▲5二龍 ▽4二桂
▲4三金 ▽2一玉 ▲4一龍 ▽3一金 ▲3二金 ▽1二玉
▲1六香 ▽1三歩 ▲1一金 ▽同 玉 ▲3一龍 ▽投了
125手で先手の勝ち
やはり19香が主役。そこで郷田を勝たせるには変化2。
94手目変化65銀2
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲1七桂 ▽2四銀
▲2五桂 ▽7三銀 ▲1五歩 ▽7四銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲4六銀 ▽6四角 ▲5五歩 ▽7三桂 ▲3五銀 ▽同 銀
▲同 角 ▽3四歩 ▲6八角 ▽5五角 ▲1八飛 ▽2四銀
▲3三歩 ▽同 桂 ▲1四歩 ▽同 歩 ▲1二歩 ▽同 香
▲1三銀 ▽同 香 ▲同桂成 ▽3一玉 ▲1四成桂 ▽2七銀
▲1七飛 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽7五歩 ▲2四成桂 ▽1六歩
▲3三成桂 ▽同金直 ▲2七飛 ▽7六歩 ▲2五桂 ▽8六歩
▲同 角 ▽7五桂 ▲7一銀 ▽8三飛 ▲7二銀 ▽8四飛
▲7六金 ▽6七銀 ▲8五香 ▽6五銀 ▲8四香 ▽7六銀上
▲7五角 ▽6四歩 ▲6一飛 ▽3二玉 ▲6七金 ▽同銀成
▲2一銀 ▽4二玉 ▲6二飛成 ▽5二金 ▲3三桂成 ▽同 玉
▲3二銀成 ▽同 玉 ▲5二龍 ▽4二桂 ▲投了
112手で後手の勝ち
最後は金を打ちたいが79銀以下の詰めろが消えるので桂合いで手を渡す。あの日の羽生なら本譜同様自陣は受けないで形造りをしてくれる。
いずれにしても感想戦で86歩を同角、後手は75桂とはマシュダ一家の読みと同じ。そしてそれを「ヒワイ」に感じた当家分析における羽生の即席心理読みも完璧であったことを教皇が証明。
教皇の疑念 加藤一二三観戦記第4譜2005.03.03掲載分 後篇 | No: 7379
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教皇の疑念 加藤一二三観戦記第4譜2005.03.03掲載分 後篇
27銀に対する台詞の全体像
当家はこの手を棋譜で見ただけで羽生の台詞が思いつく。当家の即日分析ではこう書いてある。
(72手目に27銀を見て)羽生「いつも自分はアンナ手を指しているのかとシゲシゲ」
教皇の当家への公開質問は「なぜ羽生の心境が棋譜だけでわかったのか?」と言うこと。そこで今日はこちらから教皇へ回答させていただきたい。
当家は72手目に27銀しか見えない。それが羽生の手だから。郷田が羽生のマネをしたから羽生は「ヒャー」と教皇向けに演技したと言うこと。27銀打が示す手法の最近の最も有名な例は2003.10.15王座戦第5局 羽生善治VS渡辺明 相矢倉
あの日渡辺明は当家の夕食休憩時までの実況&分析を信用せずに王座奪取を逃した。羽生が最終手に手が震えて駒が持てなかったと巷で言われる有名な対局(実際は小便を我慢していただけであろう。小便する時はブルっと震える)。
渡辺明は83手目79桂などと自重して最初の勝ちを逃した。後にマシュダ一家手順で勝ちと渡辺明自身が公表している。だからこそ竜王戦では当家手順の23歩15桂をそのマンマ指して第1局は勝ちとなった。康光が驚いた手順。すべてリアルタイムで公開された事実。羽生があの日の夕食後84手目に27銀とした手に全棋士が驚いていたが当家ではひとめなので羽生が指す夕食後再開前に実況&分析でUPしていた手。
なぜこうした手が当家にはひとめかというと羽生将棋を分析するとマシュダ一家理論ではそうなってしまうから。マシュダ一家理論を使うと生身の子供の脳味噌一個でも簡単に答えが出てくるような手。内訳と仕訳は王座戦の分析にも書いてある通り。本譜で言うなら76手目75歩が駒アタリ奇数番3となり逆転の礎石となる。27銀そのものは駒アタリ偶数番2の悪手に見えるが、24地点のGNが後手に取っては仮想番のために幽霊番号として放置することができるということ。
教皇が22銀で逆行奇数番1という目に見える手を選択することが健全な良い時代もあった。ところが後手には幽霊番を行使する権利がある。それが先天的に備わったモノであれば将棋は後手の優位性を構築できるかもしれない。
本譜に戻る。羽生はなぜ郷田の27銀を見て「ヒャー」と教皇の前で言ったのか? 教皇にはこの現象がいまだに不可解の様子。27銀を「自信がないと打てない銀」と書いている。
この羽生語をさらに翻訳するとこうなる。
「ヒャー」=「ついに郷田もマシュダ一家をキチンと読んでいるのか」
27銀に対する台詞の全体像は以下
1=「ヒャー」加藤一二三観戦記の描写
2=「いつも自分はアンナ手を指しているのかとシゲシゲ」当家の当日分析
3=「ついに郷田もマシュダ一家をキチンと読んでいるのか」本稿
4=「俺もタイトル取るからね」聞こえない郷田の独り言
教皇のかすかな疑念は深刻に受け止めたい。当家は実況&分析を書くのに当日別に羽生から聞いたわけでもない。対局室に盗聴器を仕掛けたワケでもない。棋譜にすべて書いてあることを言葉にしただけ。だから羽生が27銀を見てナニを思ったのかもすぐに察しがついた。感慨や指し手が同じになるのは人間はブレーンズネットワークで結ばれているという証し。これは谷川森内康光も同じ。羽生だけは小指の先だけ抜きん出ている。だからあの日は森下風に行くと「こうなるのか」と自分の指で苦しむことになった。あの日の羽生も森下も竜王戦1組で勝ちたくないと棋譜で語っているのであった。
教皇は読売から金を貰って書いている限り当家のようにそこまで書けない。読売とて自社棋戦を八百長扱いされるわけにいかない。むしろマシュダ一家がこの棋譜を八百長呼ばわりしたことに憤慨して教皇に弁護を求めている。第4譜とはその葛藤がにじみ出ている記録。
82手目の局面。教皇は「羽生がかすかによいとは思うが」とシめてクライマックスへ明日突入。
明日のA級順位戦最終局は当家も完全実況&分析の予定。
誰が挑戦者でもかまわない。ハッキリ言えるのは羽生でさえ永世名人の域には内容的にほど遠いということ。人間の限界はもっと先に有る。森内がA級全勝した翌年の体たらくは羽生が元凶。
そしてこれもハッキリしていること。羽生が聞きたいのは相変らず「貴様のココがダメ」と言う言葉のみ。
羽生がかつて指した73桂は当家が一言で評価するなら「敗着」であった。
>2004.12.23棋王戦挑戦者決定戦第1局 森内VS羽生 手損角換り腰掛け銀 6-5-6-5の構造
教皇に倣ってこの73桂も「格調高い」と言わなくてはいけないのか?
教皇の直感 加藤一二三観戦記第4譜2005.03.03掲載分 前篇 | No: 7378
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教皇の直感 加藤一二三観戦記第4譜2005.03.03掲載分 前篇
教皇から当家へのメッセージ第四日目は71手14成桂の局面から。加藤一二三の72手め第1感は22銀。いきなりカマしてくれる。実況&分析なら大爆笑となるが時節柄よろしくない。
NHK杯最多優勝を誇っていた教皇の1秒の直感はなんだったのか?
そこで郷田が22銀を本当に指したと仮定する。
郷田の60手め24銀が「スケールが大きい」と表現した教皇ならば「これは重戦車と言われた私でも指したい手であった」と書いたかもしれない。
22銀とは飛車成を防御しただけの手。敵から飛んでくる核弾頭を銀の要塞で死守しようという税金のムダ使いに等しい。近代戦争は飛行機による空中戦と重戦車をマンマで引き継いでいるが抑止力にはならないどころか相変らず戦争を煽るだけの兵器。むしろ空なら宇宙からの偵察&迎撃衛星の方が戦争抑止力において優る。こうしたモノは日頃目に見えないのでマシュダ一家の中枢に似ている。
1筋からの飛車成という強力な大陸間ロケットを防御するには空中で迎撃する以外にない。それが現代の戦争。
もし郷田が22銀と打てばこれは目に見える変化のみ。今度は76歩を後手から打たせても先手は同歩同銀74歩で勝てる。即ち76歩を打たせる1手で今度こそ46角の権利を香得+手番掌握で行使。香得で何もしたくなければその1手分で重戦車をパロディー化する完封手順でも構わない。後手の22銀は相手に手番を渡すだけの悪手。22銀とは直線変化が先手に見える手。最後に飛車打王手で後手の攻め駒を抜けば勝ち。55同歩を連動手とする54角の必殺技も76銀を活かす86歩も通用しない。
なぜ教皇が22銀などと書いたのか? 当日の控え室でそのように瞬時にしゃべってしまい竜王戦中継で流されそれを繕う必要があったという場合も想定できる。その場合は清く自分を犠牲にして郷田を讃えるしかない。
以下教皇の不思議なヨイショが始まる。郷田は11回もタイトル戦に登場していると。棋聖2回に王位も取っていると。早指し棋戦は4度も優勝していると。だから読みの正確さには「定評がある」ゾと。それは教皇と似ている。むしろ教皇以下の実績でしかない。だから郷田が22銀を打っても当然であろうと。そんな読み方で良いのであろうか?
教皇の描写はここで驚くきべき豹変を見せる。郷田は教皇の第1感22銀ではなく72手目に27銀と打った。直後に羽生が「ヒャーと声を発した」と書いてある。間違いなく教皇がそう書いている。コマワリ君の校正ではない。教皇なら「うひょー」だが、羽生なら「ヒャー」。確かに教皇が目撃している。普段の教皇ならこれはご乱心と思われるであろう。これではスカタロー並の表現能力ではないかと。やはり観戦記などと言う邪宗の道に手を染めたのが間違いのモトであったのかと嘆く信者もいるであろう。しかしこの見たマンマの羽生の「ヒャー」をそのまま書いたことこそ、教皇から当家へのメッセージ。教皇は当家にこの「ヒャー」を分析してくれと公開状を送っているのであった。
教皇の鉄槌 加藤一二三観戦記第3譜2005.03.02掲載分 | No: 7377
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教皇の鉄槌 加藤一二三観戦記第3譜2005.03.02掲載分
迎えた教皇特別ミサ第三日目。ついに加藤一二三怒涛の羽生批判が始まる。まずは郷田讚美から。60手め24銀が「スケールが大きい」と表現。
これでハハンと来る。やはりナと。昔はこの銀を打てないアホな棋士が居たという証言ではない。24銀までの流れが73桂から連鎖していると教皇はまず言いたい。そして郷田を必要以上に讚美することで羽生への批判を緩和している。実際はブーハ切りまくりの内容。そのイントロダクションが痛烈極まる。
教皇は羽生と話す時に羽生自身が「気持ちの入っていない棋譜を残した棋士に対して批判的」と感じるらしい。ところがこの棋譜こそ羽生の気持ちはウワの空というシロモノ。郷田は62手目同桂で「勝負をかけた」と教皇も思っている。目前の郷田は同桂直前に「左の太股に右足を組んで乗せる得意のポーズ」だったと言う教皇の熱い視線。ご丁寧に郷田は「グレーのスーツ」とまで描写している。当家のグレーゾーンに突入すると言う合図。羽生批判への序盤に郷田の太股を使うとは教皇の芸も濃い。
教皇は羽生の63手目14歩を「異例の攻めを決行」と断罪している。14歩とは当家が当日の分析で「今日はやけにノンビリ指しているブーハ」と呆れた手のこと。教皇なら強行に13桂成で行くと言っている。
63手目13桂成変化 加藤一二三の読み
先手:羽生+一二三
後手:ゴーダ+123
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲1七桂 ▽2四銀
▲2五桂 ▽7三銀 ▲1五歩 ▽7四銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲4六銀 ▽6四角 ▲5五歩 ▽7三桂 ▲3五銀 ▽同 銀
▲同 角 ▽3四歩 ▲6八角 ▽5五角 ▲1八飛 ▽2四銀
▲3三歩 ▽同 桂 ▲1三桂成 ▽3一玉 ▲7五歩 ▽同 銀
▲7六歩 ▽8四銀 ▲1四歩 ▽1二歩 ▲同成桂 ▽同 香
▲2四角 ▽同 歩 ▲1三歩成 ▽投了
75手で先手の勝ち
この加藤一二三変化は羽生の14歩が手ぬるいと言っているだけではない。
65手目の75歩。当家も指摘した先手からの75歩を教皇はなんとここに挿入している。この先の本譜変化の欠陥までこのたったひとつの教皇変化で網羅しているところが凄まじい。羽生が八百長試合をやっていると変化棋譜で語っているのが教皇。明日からがますます楽しみ。
教皇の讚美 加藤一二三観戦記第2譜2005.03.01掲載分 | No: 7376
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教皇の讚美 加藤一二三観戦記第2譜2005.03.01掲載分
初日の第1譜はコチラ。昨日の第2譜では教皇文法に復元復帰。読売もフィルム代など惜しんではいけない。これは当家の今年の観戦記大賞候補作。
37銀戦法で2度十段(現竜王戦)になり中原を負かして名人になった加藤一二三ならば当然26歩で羽生が負けるワケないと言っている。26歩は羽生から加藤一二三へのオマージュ。本人にはそれが書けないので当家が代りに言うしかない。
具体的な変化は教皇は明解な部分のみを抽出し当家のようにいきなり過激なことを書いていない。その代りに島に38飛を初めて指されたA級順位戦で教皇はオハコの73銀+84銀を「ためらいがち」に指した経緯があったと壮絶な告白をしている。目頭が熱くなる。矢倉37銀戦法と棒銀の父たる存在加藤一二三自身が当時84銀に躊躇したことを天下に晒している。対局会場をフルチンで走る比ではない。
当家が74銀を「郷田好みの直情型の銀」と評したことへの教皇の回答はそれだけに留まらない。当家分析のグレーゾーンに光を当てている。
郷田の52手目73桂が「格調高い」と。
これには諸手で賛同。マシュダ一家分析では稀にでてくる73桂讚美。嬉しい。73桂と37桂はそれほど勇気を要する手。悪手とスレスレなので羽生の73桂や37桂など何度コキおろしたことか。逆に升田や森内の73桂や37桂には如何に震撼したか。当家分析でかつて「格調高い」と表現したのも73桂と37桂の桂跳ねに対してのみ。郷田にその最大の賛辞を送ったのは教皇が初めてであろう。当家はそこまで郷田を評価できなかった。教皇にはある目的があってこの言葉を使用していると言う疑念はある。
教皇は60手目までの羽生の緩手に関して当家のような批判的言及を故意に避けた。その不可解な理由が第3譜で今日判明する。恐ろしいことが書いてある。