2002.4.28NHK杯戦
南VS中川
中川流右四間飛車
腑抜け対腰抜け
2002.4.28マシュダ談話



「後手右四間ですが」
「南が逃げたから仕方ない」「最初からこんな戦法狙っておるなら万年補欠じゃね」
「NHK杯では準決勝まで行きましたけど」
「あれ惜しかった。右四間は前線では通用せん」
「なにが違うんですか?」
「この将棋で言うと勝負所の39手目に前線棋士は67歩とは決して打たんの。二歩あるからね。当然6筋の叩きに使う歩。読む以前の問題」
「三浦解説では渋い受けのようですが」
「内心呆れておったろ。手堅いならいいが、渋い受けは右四間に通用せん。駒くれてやる覚悟で攻めあわんと。中川の42金などという筋悪の新手などA級では通用せん。三浦はようわかっておるはず」
「B級戦法と?」
「後手62飛車と32玉はひどい形。最初から28におる飛車の機能性には絶対かなわん。しかも角銀歩とあれば先手なら攻めあいで必ず勝てる」
「具体的には?」
「理想部分図は11角成-etc-24飛-23歩の時21馬-同玉-23飛成。そこで22銀という受けがあるからうまくかけひきせんとね。あとは三浦解説の順」
「本譜なら?」「過激な順で」
「39手目のどん臭い69銀の割り打ち放置で24歩-同歩-63歩-同飛-64歩-同飛-55角-44角-同角-同歩-55銀-62飛-71角-61飛-44角成-22銀-23歩-33銀-24飛-同銀-22歩成-41玉-21と。次の53桂打を見て先手勝ち。24歩-同歩-63歩-同飛-64歩-44角打で王手なら手順に77金と受けつつ逃げて角を打たせて満足。64飛車と歩を取る間に67金と逃げれば後手の割り打は空を切る。この銀を相手しては勝ちにくい」「流れはそんなカンジ」
「どこかで放置して攻めあうのが対右四間のコツですね。確かに本譜でもその先に放置できる筋がありました。三浦解説では53に銀をぶち込むのが攻めあいらしいですが? 中川さんもそれが怖かったと」
「よう言うよ。先に後手に駒渡すだけ。それだと中川42金が生きる展開。そこに手をつけるのは最後。後手の脅威は二筋」
「それが王道と?」
「早指しなら去年暮れの田中寅VS康光戦のような戦い方。右四間に2回も受けたら相手を増長させるだけ」
「最後はひどい勝ち方ですね」「中川の33桂はなんじゃ?」「三浦さんも次の71角があるのでどうかとすぐに解説を」「その前に44歩打が筋」「同歩ならそこで71角ですね。先に71角だったのであとは一方的でした」「そんなことない。中川57飛成が緩手なので34桂跳ね前に23歩の垂らしが有効。46馬なら63馬で銀が抜ける。放置なら金をブチ込んでから王手で褌」「ぎりぎりですね」
「こんな勝ち方しかできん腑抜けには受ける必要ない。攻めあいで勝つ気力が南にはもうないんかね?」
「南先生どうしたんですかねー。一同応援してます」
「中川相手なら横歩取りを正面から受けんと」

「感想戦ですが」「プロ棋士ほど信用できん人種はおらんな」 「企業秘密?」「ごまかし」「中川森内戦でわかる?」