ドリーと障害幼児殺害の四相
2002.4.28up



ドリーの失敗 クローン人間への警告
2002年4月28日付英サンデー・タイムズ
クローン羊「ドリー」を作ったイアン・ウィルムットは、すべてのクローン動物に遺伝的な異常がある可能性を示唆。クローン人間について、遺伝的な異常リスクを訴え、作るべきでないと警告

四相による仕訳
1st.Phase Transition=体外培養
2nd.Phase Inversion=核移植
3rd.Phase Stagnation=テロメアの長短。逆転写酵素の停滞=ヒトクローンへの警鐘
4th.Phase Conversion=障害、発育、寿命への影響未知のまま誕生

障害者抹殺計画
2002年4月28日付オーストリア ディー・プレッセ紙
第二次世界大戦中、ナチスドイツ併合下のオーストリアで秘密裏に行われていた「障害者抹殺計画」の犠牲となり、その後も研究用に保管されていた幼児身体群が4月28日、ウィーン市内の中央墓地で埋葬される。
「障害者抹殺計画」の中核は精神科医ハインリヒ・グロス、現在86歳。戦後、犠牲者を研究材料に論文を発表し、1966年に勲章受賞。1999年前には殺人罪で裁判が始まったが、老人性痴呆症と認定され、裁判は無期延期。同医師の裁判が継続不能となり、証拠が必要なくなった為に今回の埋葬が実現。

医師ハインリヒ・グロスから見た四相
1st.Phase Transition= 1940年ナチスドイツによる障害者抹殺計画。789人の幼児サンプル収集
2nd.Phase Inversion= 戦後犠牲者を研究材料に論文を発表。学会の寵児に
3rd.Phase Stagnation=研究用に保存された幼児の脳は戦犯裁判の証拠に。裁判無期延期
4th.Phase Conversion=痴呆症認定


政府から見た四相
1st.Phase Transition= 1940年ナチスドイツによる障害者抹殺計画。789人の幼児殺害
2nd.Phase Inversion= 研究成果だけは活用
3rd.Phase Stagnation=研究首謀者を戦犯にするか否か
4th.Phase Conversion=戦犯に問えず2002年4月28日幼児の脳埋葬供養。


第三者の脳髄スキャン流用によりHGを痴呆症に認定。研究目的完遂の証拠隠滅=供養

「感想は?」
「感無量」
「14区のバウムガルトナー・ヘーエ精神病院でしたね」
「懐かしい。昔はシュピーゲルグルント教育施設と呼んでおった。今でもここに行くと精神病者の叫び声が施設から外まで聞こえてくる。住民はあまり近寄らんね。だだっ広い構内の先にアム・シュタインホーフ教会がある。そこにあるのがその礎石の断片」



「現象を日本三大紙と比較すると?」
「朝日は警告タイプ。読売は反省装い、いいとこ取りのイケイケタイプ」
「毎日は?」
「名人戦しか自慢できるものないかもね」


mashuda familie 2002.4.28up