森内の感想でも64手め26桂が敗着。こんな手はひとめダメ。駒アタリ偶数番へ到る為。66手め38金も同様。67手めが駒アタリ奇数番3で羽生勝ち。この将棋は34歩がすべてなので数えるのは簡単。
なんでこんな単純な将棋を彼らが選択したか？
王座戦は同窓会だから。同窓会のセリフは「あの頃は」で始まる。

日時：2004.10.13
棋戦：王座戦第4局
戦型：戦型：横歩取り85飛 38金+25歩型X
先手：羽生善治
後手：森内俊之
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲５八玉 ▽６二銀
▲３八金 ▽５一金 ▲４八銀 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽２五歩
▲２八飛 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲４六歩 ▽７六飛
▲３三角成 ▽同　桂 ▲４七銀 ▽２六歩 ▲８八歩 ▽７五飛
▲２六飛 ▽４四角 ▲３五歩 ▽８八角成 ▲７六歩 ▽同　飛
▲７七歩 ▽７八馬 ▲同　銀 ▽８六飛 ▲８七歩 ▽８五飛
▲３六銀 ▽８八歩 ▲３四歩 ▽２三歩 ▲３七桂 ▽８九歩成
▲同　銀 ▽８七飛成 ▲２九飛 ▽２六桂 ▲４八金 ▽３八金
▲６五角 ▽４八金 ▲同　玉 ▽８六龍 ▲７六金 ▽７三桂
▲５六角 ▽２八金 ▲３三歩成 ▽同　銀 ▲８六金 ▽２九金
▲４五桂 ▽３九飛 ▲３三桂成 ▽同　金 ▲２一飛 ▽３一歩
▲２二銀
まで85手で後手の勝ち

本家を読んでいる君だけに教えよう。67手めの決め手は65地点に打たれた。これは決して偶然ではない。森内が故意に羽生に打たせた角。彼らの主題が65地点であったことはココに全部記されている。これは明解な森内演出。コレだけを森内は羽生にやらせたかった。精巧人形羽生を楽しんだ森内。

クロレッツ谷川が鼻から火を吹いて爆死したと言うのに、コレはなんであろう？
王座戦はホラー映画かと思って期待したら26桂に38金のボコ打ち。
学園祭のお化け屋敷でもここまでやらない。羽生13連破も祝いようがないかもしれない。

なんと谷川は飛車を切っている。こんなオイシイ場面は夕飯前にやっていただきたい。休憩時間にジュリエットが楽屋で死んでしまっては盛り上げようもない。

日時：2004.10.13
棋戦：第54期王将戦リーグ2回戦
戦型：手損角換り棒銀
先手：谷川浩司棋王
後手：丸山忠久九段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽６二銀 ▲１六歩 ▽１四歩
▲７七銀 ▽６四歩 ▲６八玉 ▽３三銀 ▲２七銀 ▽７四歩
▲５八金右 ▽６三銀 ▲２六銀 ▽５二金 ▲７九玉 ▽４四銀
▲７八金 ▽８四歩 ▲６八金右 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽８五歩
▲１五歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽同　香 ▲同　香 ▽４九角
▲１二香成 ▽２七銀 ▲４八飛 ▽３八角成 ▲同　飛 ▽同銀不成
▲２一成香 ▽３九飛 ▲６九桂 ▽２九飛成 ▲９五歩 ▽同　歩
▲９二歩 ▽同　香 ▲９一角 ▽８三飛 ▲８四香 ▽同　飛
▲７三角打 ▽同　桂 ▲同角成 ▽４二玉 ▲８四馬 ▽３三玉
▲３六桂 ▽３五銀 ▲８二飛 ▽１五角 ▲５二飛成 ▽同　銀
▲５一馬 ▽４二香 ▲３一金 ▽同　金 ▲同成香 ▽３六銀
▲同　歩 ▽６一金 ▲３二金 ▽４四玉 ▲４二馬 ▽５九角成
まで78手で後手の勝ち

丸山がこのメンバーの王将戦リーグで初めて後手番で勝ったことはあらゆる対戦中最も意味が深い。谷川も爽快な負け方。点数負けというルールを認めないので切るしかないという実に明解な主張。アレはチョコパフェと言っている。

谷川はまだ一点足りない。それをどこで入手するか。
その前に投げるのがクライバー。

丸山の入玉術には脱帽。
36桂の縛りには35銀。66馬なら44歩のつもり。
ほれぼれする。丸山入玉行進曲ならMVGSも熱狂の渦。

王将戦が半日白熱しているというのにコッチの妻帯者はまだ昔の彼女のメールを読んでいる。そんな携帯捨てちゃいなさい。暗証番号を女房に見破られて見られたら離婚裁判のタネになる。

12飛+36桂+66馬で銀桂交換を催促し41銀で1点稼げば持将棋成立。
丸山が一瞬でも躊躇すると即死。

谷川が95歩を決行するとあとは丸山次第。これを同歩なら1本道。谷川は駒アタリ奇数番3を連続して取るしかないために92歩から2枚角と香を駆使して王手飛車で59手めに84馬まで紛れがない。
そこで丸山に手番が廻り25龍とすれば相入玉で谷川は23点しか確保できず丸山勝ちがマシュダ一家手順。

ここは谷川が駒アタリ奇数番3を取る手以外負け。
95歩、24歩、71角しかないがひとめで95歩以外ない。
それ以外の逆行偶数番の13歩のような手は偶数番原理の範疇のため谷川には指せない。
結局この二人の将棋は水と油のようでいて鮮明な分岐を直視しあう。
あのブランコ前進と後進がすべて。

まーだNo: 6683変化と同じ。3年前の夏の恋などいつまでも思い出しているのは女房に飽きた証し。
男は自分の顔を鏡で写せば昨日の影を引きづっていないかすぐに確認できる。河口俊彦などすでに顔さえない。日経も幽霊を登場させる怪奇中継をついに敢行。

谷川は2枚の角で後手の飛車を召し捕って横から行くのが一番早い。
丸山は攻めずに龍を引いて入玉するのが一番早い。
思考法からしてこの二人はまっぷたつに裂けている。それを示す局面。
85歩がすでに用意されている為に先手に悠長な手はない。86桂など丸山に許したら即死。

丸山と谷川なら46手めまでひとめ。
46手めの局面は飛車角交換。歩損も互いにない。
手番は先手。だから谷川は先手が創造できると思ってこの局面へ誘導。ところが当家はそれが丸山の誘惑と断定する。
この局面は85歩によってすでに後手優勢と。

これに応じるか応じないかがすべて。
この瞬間を棋譜で見るときが最も興味深い。谷川の場合ここは36歩で攻めさせるか96歩で自分で攻めるかの選択肢しかない。
96歩とは4th作成。すると次に丸山に5th作成権利が発生。過激な順に85歩-65歩-35歩。
丸山は最も過激な85歩を選択。すると谷川にはもう15歩の5thアタック敢行しかない。これは丸山が強引に谷川に強いた。それが94歩。

78金は昼食中に谷川が「チョコレート味ってどう？」と丸山に聞いた手。
ここまで固唾を飲んで1時間待ったギャラリーは全員ズっこけた。
26手めの丸山84歩はついに作戦明示。
27手め68金=35銀からの銀交換後の割打ちを防いで88玉を可能にする。逆に見れば丸山84歩を助ける手。
将棋とは相手を助けながら指す場合が多い。羽生などほとんどそうだと思っている。当家では逆行相を内包と表現。
28手め=94歩。ブランコ前進。このグイは丸山が一番迫力ある。

王座戦は昼までに40手め26歩まで進行中。
西尾は2000/03/21の棋王戦と同じと言っている。藤井は棋王戦とどう換るのか新手が楽しみと言っている。棋王戦手順は以下のように変遷した。

1=棋王戦2000/03/21(火)後手羽生の勝ち
2=名人戦2000/04/11(火)後手丸山の勝ち
3=名人戦2000/05/31(水)先手丸山の勝ち
4=棋聖戦2001/07/23(月)後手羽生の勝ち

昨年の棋王戦における丸山反地獄門定跡や今年の名人戦75歩のように1カ月ごとに進化の痕跡を残したのが横歩取り85飛の特徴。間に謎のウサギ月が挿入するのも同じ。

日時：2000/03/21(火)
棋戦：棋王戦
戦型：横歩取り85飛 38金+25歩型1
先手：森内俊之
後手：羽生善治
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩
▲７八金 △３二金 ▲２四歩 △同　歩 ▲同　飛 △８六歩
▲同　歩 △同　飛 ▲３四飛 △３三角 ▲３六飛 △２二銀
▲８七歩 △８五飛 ▲２六飛 △４一玉 ▲３八金 △６二銀
▲４八銀 △７四歩 ▲５八玉 △５一金 ▲３六歩 △２五歩
▲２八飛 △８六歩 ▲同　歩 △同　飛 ▲４六歩 △７六飛
▲３三角成 △同　桂 ▲４七銀 △２六歩 ▲７七桂 △７三桂
▲３七桂 △４四角 ▲６六歩 △同　角 ▲６七玉 △７五歩
▲５六銀 △８五桂 ▲６八銀 △４四角 ▲７三歩 △同　銀
▲２九飛 △６六飛 ▲５八玉 △７七桂成 ▲同　銀 △５六飛
▲同　歩 △７六歩 ▲６六歩 △７七歩成 ▲同　金 △６五桂
▲６七金 △２七歩成 ▲同　飛 △７八銀 ▲６五歩 △６九銀打
▲５七玉 △２六歩 ▲２九飛 △６七銀成 ▲同　玉 △９九角成
▲５七玉 △５八金 ▲４七玉 △６六馬 ▲３五歩 △３四歩
▲２四桂 △５七金 ▲３六玉 △３五歩 ▲２六玉 △２三香
▲２一飛 △５二玉 ▲６九飛 △２四香 ▲２五歩 △３四桂
▲２七玉 △５六馬 ▲５四歩 △３一金 ▲５三歩成 △同　玉
▲７五角 △６四歩 ▲５四歩 △４二玉 ▲５三歩成 △同　玉
▲４五桂打 △同　桂 ▲同　桂 △６二玉 ▲５七角 △２五香
▲２六歩 △同　香 ▲１八玉 △５七馬 ▲６四歩 △３六角
▲２七歩 △同香成 ▲同　金 △同角成 ▲同　玉 △２六歩
▲１六玉 △２四桂
まで128手で後手の勝ち

日時：2000/04/11(火)
棋戦：名人戦
戦型：横歩取り85飛 38金+25歩型2
先手：佐藤康光
後手：丸山忠久
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩
▲７八金 △３二金 ▲２四歩 △同　歩 ▲同　飛 △８六歩
▲同　歩 △同　飛 ▲３四飛 △３三角 ▲３六飛 △２二銀
▲８七歩 △８五飛 ▲２六飛 △４一玉 ▲５八玉 △６二銀
▲３八金 △５一金 ▲４八銀 △７四歩 ▲３六歩 △２五歩
▲２八飛 △８六歩 ▲同　歩 △同　飛 ▲４六歩 △７六飛
▲３三角成 △同　桂 ▲４七銀 △２六歩 ▲７七桂 △８六飛
▲８七歩 △８四飛 ▲３五歩 △７五歩 ▲２六飛 △２五歩
▲２八飛 △２三銀 ▲６五桂 △９四角 ▲７三歩 △７六歩
▲７二角 △７七歩成 ▲同　金 △７一歩 ▲９四角成 △同　歩
▲８八銀 △９三桂 ▲８六歩 △２四飛 ▲３七桂 △６四歩
▲８二角 △９二香 ▲９一角成 △７四角 ▲４五桂 △同　桂
▲同　歩 △６五角 ▲６六歩 △３六桂 ▲１八飛 △７四角
▲７二歩成 △同　歩 ▲７五歩 △４七角成 ▲同　金 △２六桂
▲４八桂 △１八桂成 ▲３六桂 △３八飛 ▲４八桂 △１四飛
▲１八香 △同飛成 ▲９二馬 △１七飛成 ▲２四歩 △１二銀
▲４四歩 △４五香 ▲７四角 △３一玉 ▲４三歩成 △４七香成
▲同　角 △４三金 ▲５五桂 △４六歩 ▲８三角成 △６八金
▲同　玉 △４八龍 ▲７九玉 △６八銀 ▲８九玉 △７七銀成
▲４三桂不成△４二玉 ▲３三金 △同　玉 ▲３四香 △４三玉
▲４五香 △５二玉 ▲４四桂 △６一玉
まで124手で後手の勝ち

日時：2000/05/31(水)
棋戦：名人戦
戦型：横歩取り85飛 38金+25歩型3
先手：佐藤康光
後手：丸山忠久
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩
▲７八金 △３二金 ▲２四歩 △同　歩 ▲同　飛 △８六歩
▲同　歩 △同　飛 ▲３四飛 △３三角 ▲３六飛 △２二銀
▲８七歩 △８五飛 ▲２六飛 △４一玉 ▲５八玉 △６二銀
▲３八金 △５一金 ▲４八銀 △７四歩 ▲３六歩 △２五歩
▲２八飛 △８六歩 ▲同　歩 △同　飛 ▲４六歩 △７六飛
▲３三角成 △同　桂 ▲４七銀 △２六歩 ▲８八歩 △８七歩
▲７七歩 △７五飛 ▲８七歩 △２五飛 ▲３七桂 △２七歩成
▲同　金 △２六歩 ▲２五桂 △同　桂 ▲７六歩 △７三桂
▲８一飛 △７五歩 ▲１五角 △２七歩成 ▲同　飛 △３七金
▲２五飛 △４七金 ▲同　玉 △９二角 ▲７四桂 △３三桂
▲同角成 △７四角 ▲５六歩 △３三銀 ▲２一飛成 △３一桂
▲７五歩 △５六角 ▲同　玉 △９二角 ▲６六玉 △８一角
▲５二歩 △同　金 ▲２三金 △４二金右 ▲３二金 △同　金
▲５二金 △同　玉 ▲３二龍 △４二銀打 ▲４一角 △６一玉
▲８二金
まで91手で先手の勝ち

日時：2001/07/23(月)
棋戦：棋聖戦
戦型：横歩取り85飛 38金+25歩型4
先手：郷田真隆
後手：羽生善治
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲３八金 ▽４一玉 ▲５八玉 ▽６二銀
▲２六飛 ▽５一金 ▲４八銀 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽２五歩
▲２八飛 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲４六歩 ▽７六飛
▲３三角成 ▽同　桂 ▲４七銀 ▽２六歩 ▲８八歩 ▽７五飛
▲２六飛 ▽４四角 ▲３五歩 ▽８八角成 ▲７六歩 ▽同　飛
▲７七歩 ▽７八馬 ▲同　銀 ▽８六飛 ▲８七歩 ▽８五飛
▲３六銀 ▽８八歩 ▲３四歩 ▽２三歩 ▲３七桂 ▽８九歩成
▲同　銀 ▽８七飛成 ▲２九飛 ▽５四桂 ▲５五角 ▽８五龍
▲９一角成 ▽７三桂 ▲４七銀 ▽３五金 ▲３三歩成 ▽同　銀
▲４五桂打 ▽３四銀 ▲３三歩 ▽４二金寄 ▲１六角 ▽３一歩
▲３六香 ▽同　金 ▲３四角 ▽２六香 ▲４九飛 ▽２七香成
▲同　金 ▽同　金 ▲５三桂成 ▽同　銀 ▲４五桂 ▽６五桂
▲５六香 ▽３七金 ▲７三馬 ▽７七桂成 ▲２三角成 ▽５二玉
▲４一銀 ▽同金寄 ▲同　馬 ▽同　金 ▲５三桂成 ▽同　玉
▲５四香 ▽４二玉
まで、104手で後手勝ち

23手めは悩ましい。26銀と行くには行ったが後手に隙がない。
ここで78金と締めるのは形の亡霊。後手の飛車先が突いていない為、自陣駒アタリ原理では悪手。そこで79玉としたがこれは恫喝後に優しい言葉をかける上司の常套句。
対して丸山は凄い。44銀は3rdアタックの示唆。いきなり35銀と来るかもしれない。丸山なら有り得る。

谷川応援掲示板では谷川とクライバーが真の天才と喧伝されている。
この二人は似てもにつかない。将棋は二手も指せない。クライバーは2手指しを認めさせてしまう。
WSPでのカルメンとディスクにもなった薔薇の騎士は良く知られた奇跡だったが、クライバーが若い頃バイロイトでやった揺らぎの具現化はむしろ丸山に似ている。
自分が好きなレパートリーにしか興味がないのも丸山と同じ。
ワガママが通用してしまう点もクライバーと丸山はそっくり。
谷川はむしろ優等生。クライバーほど洗練されたワルになるのはもっと先であろう。それまで当家も応援したい。

17手めの表示はJava盤面より棋譜の方が表示が早かったが、今度はJava盤面の方が早い。こんなにチグハグな中継なら棋譜だけでもよいのに。
丸山はやはり15歩を警戒して飛車先を突かない。22手め52金まで。
谷川は26銀とした為に十字架銀はできない。丸山必勝に見えてしまう。

どうやら康光手順はやらせないと言う谷川。ＪＴ杯に懲りたというより腰掛け銀ばかりではギャラリーも飽きるだろうという谷川演出。山崎も小野の棒銀を受けたばかり。今度は親分が棒銀見本を見せてくれるだろう。あの時はすでに後手が飛車先を突いていた。1筋銀香交換を早々に警戒されるので作戦は後手が掌握できる。しかし腰掛け銀より谷川ヴァイオレンスが丸山には通用しやすいだろうという序盤の決断。

今日も二元実況&分析。日経には悪いが今日は王将戦リーグの方が面白い。
注目の対戦は手損角換り。85飛に見切りをつけた丸山が最近連採している。現在16手めまで公開。後手丸山は飛車先をまだ突かない。ここまで随分洗練された手順。やはり森内康光の一大決戦が影響している。

いきなりゴツン。85飛の典型。
余りに芸がない。大内の立会いのような手。
そういえば天童対局であった。郵政民営事業化が平成19年からと小泉施政方針演説にあったが、天童では民営化どころか私物化している。ポストの上にも将棋の駒。
天童の王将とは将軍様のこと。どこもかしこも将軍様という独裁政権デザインが大好きな町。

84飛はあると思ったが森内が85飛でやるとは。

先手：羽生
後手：森内
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲５八玉 ▽６二銀
▲３八金 ▽５一金 ▲４八銀 ▽７四歩 ▲３六歩
29手めまで

羽生の気持ちは25手め38金。