銀河戦はＮＨＫ杯同様棋士の性格と思考形態が露骨に棋譜に出る。
先程の竜王戦程度の内容なら鑑賞内容はテレビ棋戦の短時間将棋でも大差ない。つくづくテレビ東京の早指し将棋廃止が惜しまれる。
下記は渡辺明の角換り腰掛け銀後手番。

放映：2004年05月13日(木)
棋戦：第12期 銀河戦 本戦Aブロック 9回戦
戦形 ：角換り腰掛け銀　17香-15歩バカ仕掛け
先手：神谷広志七段
後手：渡辺明　五段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲７七角 ▽８四歩 ▲８八銀 ▽６二銀
▲４八銀 ▽３二金 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲４七銀 ▽６三銀
▲７八金 ▽５二金 ▲５八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽８五歩
▲３六歩 ▽７四歩 ▲７九玉 ▽５四銀 ▲５六銀 ▽７七角成
▲同　銀 ▽４二銀 ▲９六歩 ▽９四歩 ▲１六歩 ▽１四歩
▲３七桂 ▽３一玉 ▲１七香 ▽３三銀 ▲１八飛 ▽２四銀
▲４七金 ▽７三桂 ▲２六歩 ▽６三金 ▲２五歩 ▽３三銀
▲１五歩 ▽同　歩 ▲同　香 ▽１四歩 ▲同　香 ▽同　香
▲１五歩 ▽同　香 ▲同　飛 ▽１三歩 ▲１八飛 ▽６五桂
▲６六銀 ▽８三香 ▲８八香 ▽２七角 ▲４八飛 ▽１六角成
▲３五歩 ▽２六馬 ▲３四歩 ▽同　銀 ▲２八飛 ▽１七馬
▲６八飛 ▽４四歩 ▲１二歩 ▽２二玉 ▲４五歩 ▽１二玉
▲４四歩 ▽３六歩 ▲同　金 ▽２七馬 ▲３三歩 ▽同　桂
▲３五歩 ▽３六馬 ▲３四歩 ▽５八金 ▲３三歩成 ▽同　金
▲５一角 ▽４二歩 ▲４五桂打 ▽３二金 ▲３三歩 ▽３一金
▲７七桂 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　香 ▲同　香 ▽６八金
▲同　金 ▽８六飛 ▲８七歩 ▽同飛成 ▲７八銀 ▽８六香
▲８七銀 ▽同香成 ▲投了
104手で後手の勝ち

これでもマシな方。先週の行方先崎戦などもっとひどい。行方はまだ期待できるが先崎はヒフミンに故意に負けてから自暴自棄。
神谷は当家も大好きな棋士。ヒフミンを慕ってＢ2に一緒に陥落できたことは棋士冥利に尽きるであろう。
渡辺明の2手め34歩など見飽きた。コイツの横歩取り中座飛車など今後一切みたくない。神谷もそう思っている。だから3手め77角。
ナベラは自分の知らない将棋は決して指さないオボコなので23手めまで角不換り腰掛け銀となった。24手めで仕方なく角を取るまで頭の中で整理整頓。
渡辺明が角換り腰掛け銀を畏れているのに対して神谷はバカ丸だし。
33手め17香はひどい。当家ならいきなり殺してやる所。
43手め15歩は見るも無残な敗着。角換り腰掛け銀では偶数番型棋士の欠陥が露骨にでる。以下は渡辺明の掌中。これは角換り腰掛け銀とは言わない。モドキと言う。渡辺明に今後角換り腰掛け銀を指して貰えるように神谷のように3手め77角をじゃんじゃんやっていただきたい。

平藤の敗因1はナンバー5からアナグマへ繰り換えたこと。先攻したいなら55歩。溜めたいなら85歩型には96歩or65歩の6th。
形作りもできなかった敗因2は63手め46歩。敗因というより腰抜け棋士の紋章。平藤が後手番角換りをやること自体無駄な時間であったことを示す指直し局。

日時：2004.05.18
棋戦：竜王戦4組準決勝　千日手局指直し局
戦形：矢倉37銀
先手：平藤眞吾　六段
後手：渡辺　明　五段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八銀  ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲６七金右 ▽４四歩 ▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲１六歩 ▽８五歩 ▲４六銀 ▽５三銀
▲３七桂 ▽１四歩 ▲２六歩 ▽２四銀 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽３三桂 ▲９八香 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩
▲同　桂 ▽同　桂 ▲６五歩 ▽７三角 ▲８八銀 ▽３三銀上
▲３五歩 ▽同　銀 ▲４五銀 ▽４四歩 ▲３四銀 ▽同　銀
▲４六桂 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽８六桂 ▲７七金直 ▽７八銀
▲５八銀 ▽９五桂 ▲３五歩 ▽同　銀 ▲同　飛 ▽８七銀成
▲同　金 ▽３四歩 ▲３八飛 ▽７八桂成 ▲７七金左 ▽６八成桂
▲同　金 ▽８六歩 ▲７九桂 ▽２九角 ▲４八飛 ▽５六角成
▲５七銀打 ▽８四角 ▲５六銀 ▽４八角成 ▲８三歩 ▽同　飛
▲４五歩 ▽５九飛 ▲４四歩 ▽３三金寄 ▲１五歩 ▽８七歩成
▲同　桂 ▽同桂不成 ▲同　金 ▽８六歩 ▲同　金 ▽同　飛
▲８七歩 ▽９五桂 ▲７八銀 ▽８七桂不成▲同銀右 ▽同飛成
▲同　銀 ▽８八歩 ▲投了

110手で後手の勝ち

▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲６七金右 ▽４四歩 ▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲１六歩 ▽８五歩 ▲４六銀 ▽５三銀
▲３七桂 ▽１四歩 ▲２六歩 ▽２四銀 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽３三桂 ▲９八香 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩
▲同　桂 ▽同　桂 ▲６五歩 ▽７三角 ▲８八銀 ▽３三銀上
▲３五歩 ▽同　銀 ▲４五銀 ▽４四歩 ▲３四銀 ▽同　銀
▲４六桂 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽８六桂 ▲投了

64手で後手の勝ち

▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲６七金右 ▽４四歩 ▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽７四歩
▲３七銀 ▽６四角 ▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲１六歩 ▽８五歩 ▲４六銀 ▽５三銀
▲３七桂 ▽１四歩 ▲２六歩 ▽２四銀 ▲３八飛 ▽９四歩
▲１八香 ▽３三桂 ▲９八香 ▽４二銀 ▲９九玉 ▽４五歩
▲同　桂 ▽同　桂 ▲６五歩 ▽７三角 ▲８八銀 ▽３三銀上
▲３五歩 ▽同　銀 ▲４五銀 ▽４四歩 ▲３四銀 ▽同　銀
▲４六桂 ▽同　銀 ▲同　角 ▽２七銀 ▲７三角成 ▽同　桂
▲３四飛 ▽同　金 ▲３五歩 ▽３三金引 ▲７一角 ▽８一飛
▲６二角成 ▽６五桂 ▲３四銀 ▽３八飛 ▲３三銀成 ▽同　金
▲３四銀 ▽同　金 ▲同　歩 ▽同飛成 ▲２五金 ▽３八龍
▲３四歩 ▽７八龍 ▲４四馬 ▽１三玉 ▲１四金 ▽同　玉
▲１五歩 ▽２四玉 ▲２五金 ▽１三玉 ▲１四歩 ▽１二玉
▲１三歩成 ▽投了

97手で先手の勝ち

先ほどの千日手局と逆の構造。
ナベラは後手でもキチンとナンバー5から仕掛けられる棋士。
マシュダ一家愛読者にはひとめの進行。平藤はここで投了した方が注目の千日手局解説に新聞欄が喜ぶであろう。それで平藤の努力も逆に報われる。

日時：2004.05.18
棋戦：竜王戦4組準決勝　千日手局
戦形：手損角換り94歩型
先手：渡辺　明　五段
後手：平藤眞吾　六段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽９四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽６二銀 ▲７七銀 ▽３三銀
▲６八玉 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽３二金 ▲３七銀 ▽７三銀
▲７八金 ▽４四歩 ▲５八金 ▽４二飛 ▲９六歩 ▽６四銀
▲６六歩 ▽４五歩 ▲７九玉 ▽４一玉 ▲８八玉 ▽３一玉
▲６七金右 ▽７三桂 ▲５六歩 ▽４一飛 ▲４八銀 ▽６二金
▲１六歩 ▽１四歩 ▲５七銀 ▽２二玉 ▲３七桂 ▽５四歩
▲６八銀右 ▽５三銀 ▲５九銀 ▽３一玉 ▲４八銀 ▽２二玉
▲５九銀 ▽３一玉 ▲６八銀上 ▽２二玉 ▲５九銀 ▽３一玉
▲４八銀 ▽２二玉 ▲５九銀 ▽千日手

手損角換り94歩型。調整キーを4手め14歩ではなく94歩に反転。
公開棋譜では32手めで平藤は長考していたが当家実況&分析前後に最初のチャンスを見送り73桂とした。渡辺明に56歩とされれば後手から仕掛けはない。
呆れたのは41手め37桂。ここは角を打って打開する地点。こんな空間閉塞手を指すようではナベラは優しいパパになれる。 おかげで平藤に42手め54歩を指されて一挙にタコにした。このラッキーセブンを誘導する為に37桂を保留しないといけない。すでに7thを後手に作成されては先手から打開不可。
44手め後手から46歩も飛車交換を強要される為に後手から打開できない。
7thキーを握った後手の二回目のチャンスは44銀から35歩の仕掛けで桂頭狙い。しかし後手の62金が愚形の為、先手から角切り+53銀打+35桂を喰らい後手陣崩壊。
戦形：手損角換り94歩型　凍結した7thキー
先手：マシュダ一家Ａ
後手：マシュダ一家Ｂ
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽９四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽６二銀 ▲７七銀 ▽３三銀
▲６八玉 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽３二金 ▲３七銀 ▽７三銀
▲７八金 ▽４四歩 ▲５八金 ▽４二飛 ▲９六歩 ▽６四銀
▲６六歩 ▽４五歩 ▲７九玉 ▽４一玉 ▲８八玉 ▽３一玉
▲６七金右 ▽７三桂 ▲５六歩 ▽４一飛 ▲４八銀 ▽６二金
▲１六歩 ▽１四歩 ▲５七銀 ▽２二玉 ▲３七桂 ▽５四歩
▲６八銀右 ▽５三銀 ▲５九銀 ▽３一玉 ▲４八銀 ▽２二玉
▲５九銀 ▽３一玉 ▲６八銀上 ▽２二玉 ▲５九銀 ▽４四銀右
▲４八銀 ▽３五歩 ▲同　歩 ▽同　銀 ▲１七角 ▽３四銀
▲３六歩 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲４四角 ▽同　飛
▲５三銀 ▽４三飛 ▲６二銀不成▽８五桂 ▲８六銀 ▽８四歩
▲８五銀 ▽同　歩 ▲３五桂 ▽投了
75手で先手の勝ち
結局この対局は渡辺が平藤の関西新戦法を千日手に持ち込んだ。平藤は最初のチャンスを見送り2回目のチャンスでは上記タコ桂+タコ金のおかげですでに打開出来なかった為に、事前研究はオシャカ。どちらが得をしたかと言えば果報はネタのナベラの方。敵が必死に新戦法開発中におやつを食べて絵日記を書いていればよい。一昨日の相撲中継で行事の背後に康光、室岡、伊奈オジサンを発見した渡辺明。これが発見ならば、カミさんの兄は挙動不審日かもしれない。
指直しではおやつをニンマリ食べたあと手慣れた戦形で指せば貯金の力が自然に発揮される。これで千日手に持ち込んでラッキーと言うほど平藤には持久力がない。

先は次に33手め56歩とすれば十字飛車の仕掛け消滅。後手の仕掛けは反動が厳しい為光の柱へ至る連動手はすべて無効。
従って後手はＵへ帰還命令となり見捨てられた最前線の歩兵は人質となって殺される。

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽９四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽６二銀 ▲７七銀 ▽３三銀
▲６八玉 ▽７四歩 ▲３六歩 ▽３二金 ▲３七銀 ▽７三銀
▲７八金 ▽４四歩 ▲５八金 ▽４二飛 ▲９六歩 ▽６四銀
▲６六歩 ▽４五歩 ▲７九玉 ▽４一玉 ▲８八玉 ▽３一玉
▲６七金右 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽同　銀 ▲６五歩 ▽７六歩
▲同　銀 ▽５五角 ▲７七桂 ▽７六銀 ▲同　金 ▽４六歩
▲同　歩 ▽同　角 ▲同　銀 ▽同　飛 ▲投了

46手で後手の勝ち