2004.02.24歩棋聖戦最終予選決勝 渡辺VS郷田
グランクロス 歩を粗末にする棋士の末期症状
 
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 投稿者:マシュダ一家  04/04/24 Sat 05:13:12

昨日は産経Webに下記の棋譜が掲載


日時:2004年2月24日(火曜日)
棋戦:棋聖戦最終予選決勝
戦形:グランクロス 40手め84銀
先手:渡辺 明五段
後手:郷田真隆九段

▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽3二銀 ▲5八金右 ▽3一角
▲7七銀 ▽5二金右 ▲7九角 ▽4四歩 ▲6八玉 ▽6四角
▲7八玉 ▽4二玉 ▲6七金 ▽3一玉 ▲8八玉 ▽4三金
▲7八金 ▽7四歩 ▲2六歩 ▽2二玉 ▲2五歩 ▽3三銀
▲4六角 ▽3二金 ▲3六歩 ▽8五歩 ▲3七銀 ▽7三銀
▲1六歩 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽8四銀 ▲6四角 ▽同 歩
▲6三角 ▽7三銀 ▲4六銀 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽3九角
▲3八飛 ▽8四角成 ▲5五歩 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 馬
▲6六金 ▽4二馬 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲5四歩 ▽6二歩
▲5三歩成 ▽同 馬 ▲4一角成 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6三歩
▲2四歩 ▽同 銀 ▲3四歩 ▽8七歩 ▲同 金 ▽8五歩
▲7五歩 ▽4二金引 ▲5一馬 ▽4三馬 ▲1七桂 ▽1四歩
▲5二歩 ▽同 馬 ▲同 馬 ▽同 飛 ▲5三歩 ▽同 飛
▲5五銀 ▽8六歩 ▲同 金 ▽8五歩 ▲8七金 ▽2七角
▲3九飛 ▽4五角成 ▲5四歩 ▽5二飛 ▲4六歩 ▽3四馬
▲6一角 ▽3三銀 ▲7四歩 ▽6二銀 ▲8二歩 ▽9三桂
▲8一歩成 ▽5六歩 ▲5九飛 ▽1五歩 ▲8二と ▽1六歩
▲7二と ▽1七歩成 ▲6二と ▽同 飛 ▲3四角成 ▽同 銀
▲7三歩成 ▽6一飛 ▲7二角 ▽7一飛 ▲6三角成 ▽1八歩
▲5三歩成 ▽3三金右 ▲6二と右 ▽1九歩成 ▲7一と ▽8六香
▲6四馬 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽8四桂 ▲7七玉 ▽8七香成
▲同 銀 ▽7六歩 ▲同 金 ▽4八角 ▲5八飛 ▽5七歩成
▲4八飛 ▽6七金 ▲8八玉 ▽4八と ▲7七金 ▽5八飛
▲7八銀打 ▽同 金 ▲同 銀 ▽8六銀 ▲8二飛 ▽7七銀成
▲同 桂 ▽1三玉 ▲6七銀打 ▽8六金 ▲1五金 ▽7八飛成
▲同 玉 ▽1四歩 ▲8七歩 ▽6九銀 ▲同 玉 ▽7七金
▲2二銀 ▽投了

163手で先手の勝ち

24手めの後手の囲いは康光の疑似左美濃24手組を想起させる。12手め31角など見ると郷田にはウンザリする。康光とは違う所をアピールして頂きたい。ナベラに早囲いをされて当然。この将棋はグランクロス定跡に相転化。郷田が先手早囲いそのものを無効にするしかない為。
40手め郷田は14歩とせずに84銀と出た。コレがやりたかったなどと言わせない。43手めの63角打ちに73銀の泡踊りをマネしたかっただけ。
ハッキリ言うがこんな手を当家では泡踊りとは言わない。
その後馬を双方作りそれを消すあたりまで当家では歩の勘定しかしない。46手め46歩で郷田が1歩捨てたことが問題。歩を粗末にするから以降もワケわかんない将棋。
134手め76歩などその後遺症。歩でなんとかなると思っている手拍子の大悪手。歩はその扱いに最も慎重を要する駒。その心構えが最初から欠如しているのが郷田。133手めの局面における正解手は当家では即座に出た。その思考プロセスは以下。
グランクロス定跡では全面戦争から相入玉など日常茶飯事。先手玉は容易に寄らない。すでに後手の郷田は簡単に入玉できる。ところが大駒が一枚しかない為に点数をキチンと数えないといけない。こんなことは連盟棋士なら当然の作業。鑑賞者である我々でさえ相入玉が見えたら真っ先に点数を数える。133手めの局面で郷田は25点。ナベラに歩を2枚渡すと負ける。ところが56歩と19との二枚の歩が取られそうになっているばかりか端で遊んでいる桂香が必ず取られる運命にある。ひとめで郷田は大駒を取る筋を読まなくては負けの局面。次に56歩を取られたら絶対に負ける。だからここでは56歩を死守しつつ次に68角の王手飛車をみせる57金などひとめ。ところが郷田はなんと134手めに76歩と貴重な1枚を捨てている。46手め46歩のただ捨てと同じ態度。しかも76地点は先手玉の入玉を阻止している要。こんな棋士モドキがいるから連盟では振り駒などいまだにやっているのであろう。 相入玉では歩と金が同価値となることを郷田は知らない。
連盟棋士は堕落したのであろうか?
大山升田は常にこのような事態を想定して将棋を指していた。