2004年変態の年
変態御三家と歴代名人
指し初め式の羽生
素材=
2003.1.08竜王戦 康光VS丸山 後手番手損角換り
MashudaBBS2003.01.11

2004年変態の年 変態御三家と歴代名人 指し初め式の羽生 素材=竜王戦康光VS丸山  No: 3855 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/11 Sun 01:25:25

2004年変態の年
変態御三家と歴代名人
指し初め式の羽生
素材=竜王戦康光VS丸山

竜王戦予選は長いが皆真剣である。特に康光の竜王位への執着は物凄い。

日時2003.1.08
棋戦:竜王戦1組1回戦
戦形:後手番手損角換り
先手:康光
後手:丸山

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲3八銀 ▽3三銀
▲7七銀 ▽7二銀 ▲3六歩 ▽6四歩 ▲4六歩 ▽6三銀
▲3七桂 ▽4二玉 ▲4七銀 ▽5二金 ▲4八金 ▽1四歩
▲1六歩 ▽7四歩 ▲4五歩 ▽3一玉 ▲5六歩 ▽8五歩
▲2九飛 ▽7三桂 ▲5八玉 ▽8一飛 ▲9六歩 ▽9四歩
▲4六角 ▽5四歩 ▲6六銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7五歩 ▽8四飛 ▲8七歩 ▽6二角 ▲7七桂 ▽2二玉
▲5五歩 ▽同 歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲5五角 ▽5四銀
▲6四角 ▽6五歩 ▲5七銀 ▽7五歩 ▲同 角 ▽7四飛
▲7六歩 ▽5五銀 ▲2五歩 ▽同 歩 ▲5六銀右 ▽6四銀
▲同 角 ▽同 飛 ▲7五銀 ▽6三飛 ▲5五銀 ▽5六歩
▲同 銀 ▽5七歩 ▲4七玉 ▽5一角 ▲6四銀左 ▽6一飛
▲5四歩 ▽4二銀 ▲2四歩 ▽3三金 ▲7五歩 ▽2四金
▲7四歩 ▽8五桂 ▲6五桂 ▽8四角 ▲5三歩成 ▽5八角
▲4六玉 ▽3五歩 ▲4七銀 ▽3六歩 ▲5二と ▽3七歩成
▲同 金 ▽3六歩 ▲3八金 ▽4七角成 ▲同 金 ▽5八歩成
▲6六歩 ▽3七歩成 ▲同 金 ▽5七銀 ▲5六玉 ▽6四飛
▲同 銀 ▽5四歩 ▲6七金 ▽7二桂 ▲5三桂成 ▽投了

113手で先手の勝ち

康光の角換りの先手58玉で思い出すのは一昨年の棋聖戦。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/020625kisei2.html
当時から康光は変態と当家に呼ばれていたことがわかる。最近では丸山変態が凄い。NHK杯でも丸山が康光を凌ぐ変態ぶりをみせたばかり。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/031221bbs.html#3543
本譜も丸山が最先端変態組曲となりつつある「手損角換り」を選択。
手損角換りは昨年当家が将棋大賞にまっさきにノミネートした戦形。これに情熱を注ぎたい者はまずアワジーの顔を毎日拝まないといけない。
将棋界変態御三家と言えば康光を筆頭に丸山ゴーダと続く。康光は筆頭変態棋士をアピールする為に今年の指し初め式で初手56歩と指した。それを見て羽生が第2手めを54歩とした。これを見る限る康光を凌ぐ変態は羽生であろうと森内は笑っている。なぜ俺を変態御三家に入れてくれないのか、ゴーダをはずしてくれと言っているのは森内ではなく渡辺明。残念ながら未成年は入れない。4月まで待って欲しい。しかも当家が認定するヘンタイとは人格や私生活など関係ない。棋譜のみが評価の対象であるので独身か妻帯者かなども判定基準外。
変態の鬼は中原。すでに変態御三家OBとなったが、その変態ぶりはさらに磨きがかかっている。変態御三家の鏡であろう。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/031224kiou1bbs.html#3679
指し初め式における羽生の第2手め54歩は正月のジョークではなくシンボル。シンメトリーがそのキーワード。鏡餅としての54歩となる。これが第三鏡像の象徴として指された。
1=76歩-34歩
2=24歩-84歩
3=56歩-54歩
3は無論公式戦では指されない。シンボルとして康光と羽生が皆に示し囲碁将棋ジャーナルで全国民が楽しんだということ。
本譜に戻る。
本譜はその全体の動きを楽しむ。康光は盤面全てを使おうとしている。その為に先攻投資し、角換りの権化丸山を翻弄している。
55手め64角。
この地点の角と言えば昨年の王将戦の大審問の岐路を思い出す。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030129ohsho3W.htm
王将戦の康光の意欲は棋界最高のスパイスであった。羽生の修正主義を「自己修復機能への昇華」に変貌させている要因は康光であった。羽生はそこに気がつくべきである。彼は年中10人程の相手しかいないのでマンネリと思っているが、十傑入れば十分。
ここまで康光が作成してくれたので後は分析となる。
63手め25歩打=単なる継ぎ歩としか思われないようであるが、マシュダ一家ではこれをすでに手筋などと考えない。駒アタリ奇数番の原点作成として見る。従って以後の駒アタリナンバーはこの地点が1となり、他の駒アタリを加算するだけ。
65手め56銀右=取れば41銀の割り打ちが残るので逃げると考えてはダメ。指し手を読むと迷うからである。取っても逃げても後手は駒アタリ偶数番を握らされていると考える。
66手め64銀=手順に逃げて連動駒アタリと喜んだのが丸山。角が逃げれば85歩-95歩で追う。それでも良いがいずれも後手には駒アタリ偶数番しかない。すでに康光優勢と言うこと。
67手め64同角=正月明け早々激しい角切り。彼は仕方ないと嘯いたであろうか?我々には予定通りにしか見えない。これで同飛の一手にあとは飛車イジメコース突入となる。
72手め56歩=飛車イジメを尻目に形を乱しにかかる手もすべて後手が偶数番となる仕組み。74手め57歩も同様。
75手め47玉。ここで逃げて偶数番を残すのがコツ。
76手め51角=65銀の飛車の生け捕りを避けただけの手。
77手め64銀左=これで先手が駒アタリ奇数番3をついに獲得。勝勢。
あとは駒の要求通り指で動かすだけ。

棋王丸山に谷川が必要なモノ。それは変態意識である。
変態とはメタモルフォーゼ。サナギが蝶に変身する瞬間は変態そのもの。
名人戦は大介を森内が一昨日コテンパンにノシイカとしたがすでに挑戦は決まっていると昨年から当家は述べているので残りはどーでもよい。大介など名前を出すのも最近恥ずかしい。もう少し変態の極意を学んで頂きたい。
さて羽生。2手めに54歩を指すからにはすでに変態体勢は十分。森内の箱入り娘も羽生のTバック囲いも今年は凌ぐ名人戦「エロスの海」が見られるはずである。
問題は谷川。すでに変態御三家と中原を筆頭とする変態OBの狭間で谷川だけは変身するステージが与えられなかったのは不遇であろうか?
答えは棋王戦で出る。丸山は変態筆頭株主を目指してるのでそれを凌ぐ変態ぶりは谷川に期待する以外にない。