羽生と間違えてくれてありがとうと電信がきた。
棋王は俺だと言っている。
谷川に夢中になると目指す相手が誰でもハブになってしまう。
すっかり忘れていた。
羽生の不敗伝説を昨年打破したのはヒーロー丸山であった。
我々もこのような前後見境ないド忘れは初めてのことであろう。
深浦と言えば丸山と同義語のあの中野サンプラザコンビがいけない。
深浦はむしろ競り負けて喜んでいるかもしれない。
朝日でこれだけの熱戦を見せたらボーナスが出るであろう。

こうならなくては困る。
深浦。なぜこんなことになってしまったのか？
手負いの獅子を煽ると喰い殺されるのが自然界。
家に帰ったらまずカミさんに精神安定剤を注射してもらいなさい。
我々は投げたモノを黙々と笑いを噛み殺しながら片づけて飯。
深浦応援団を次回は用意するかもしれない。
ここまで見せれば朝日オープンでは必勝であろう。深浦朝日防衛。コレでカミさんは上機嫌。

対局日：2004/01/09(金) 11:20:13
棋戦：棋王戦挑戦者決定戦
先手：谷川
後手：深浦

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８四飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽７四歩
▲６六角 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽６二銀 ▲８八銀 ▽５四歩
▲７四歩 ▽６六角 ▲同　飛 ▽５五歩 ▲７三歩成 ▽同　銀
▲６三飛成 ▽６二銀 ▲６六龍 ▽２七角 ▲４八金 ▽６三角成
▲７七銀 ▽５二金 ▲７六銀 ▽３三銀 ▲７五銀 ▽２四飛
▲２五歩 ▽同　飛 ▲２六歩 ▽２四飛 ▲８二角 ▽６五歩
▲７六龍 ▽７四歩 ▲８六銀 ▽７三馬 ▲同角成 ▽同　桂
▲７七銀 ▽４四銀 ▲７九玉 ▽３五銀 ▲８二角 ▽３八歩
▲同　銀 ▽３九角 ▲４九金 ▽５七角成 ▲６八銀 ▽８四馬
▲９一角成 ▽２八歩 ▲５三歩 ▽同　銀 ▲３六香 ▽４四銀上
▲２五歩 ▽２二飛 ▲３五香 ▽同　銀 ▲６四銀 ▽７五香
▲５三歩 ▽６二金 ▲７三馬 ▽同　金 ▲６五龍 ▽７八香成
▲同　玉 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽３三金 ▲７三銀不成▽同　馬
▲６一龍 ▽３二玉 ▲１五桂 ▽４四歩 ▲５二歩成 ▽４三玉
▲３六歩 ▽５二飛 ▲３五歩 ▽７六銀 ▲６九玉 ▽６二飛
▲４一龍 ▽５四玉 ▲２一龍 ▽６七飛成 ▲４六桂 ▽６四玉
▲６一龍 ▽６三歩 ▲６七銀 ▽同銀成 ▲６五歩 ▽７五玉
▲７九香 ▽７六銀 ▲同　香 ▽６六玉 ▲７七銀 ▽同成銀
▲５七銀 ▽同　玉 ▲５八金 ▽６六玉 ▲７七桂 ▽５六銀
▲６七銀 ▽同銀成 ▲同　金 ▽同　玉 ▲７八銀 ▽投了

137手で先手の勝ち

勝てる！

まさかと思ったがあとは想定手順の悪夢が現実となって46桂からの連続王手。谷川からの即詰みは届かないが深浦からの寄せ筋も消える攻防戦。
谷川！

深浦がここで上品に67銀成で行くとすかさず51龍の王手飛車。

ここで桂馬を取るなら先に取れと言ってはいけない。谷川も1分将棋どころか爆発寸前の風船であろう。すでに怒りのフグではなく針のムシロ上に低空飛行を続行するゴム風船。取り敢えず桂馬なら王手がかかる。
王手が先手。そんなことを繰り返している。

ここで同龍同馬はあまりに酷い形なので谷川は怒りを通り越して41龍。
あのクラゲは断片が逆さに繋がりモダンな電灯のカサの様相。

深浦。もうネ、呆れてモノも言えない。森内にあることを教えてもらいなさい。

秒読みでアタマに来ている。こんな露骨な詰めヨなど清水イチヨに笑われる。先逃げすればぜんぜん詰まない。ワザとこんなことやってんのか？

おい深浦、いー加減にしなさい。

以上の理由で谷川には王手ができない為にここで断腸の思いで歩成。
我々は悔しい。そこら中のモノを投げ尽くしてしまった。
もうあとは実況用パソコンしか投げるモノがない。

左がダメなら右がある。
我々は悠長に構えているが深浦は1分将棋らしい。
1分もあれば十分すぎる。
52龍の王手は金合いで33金が空間開放手だけでなく43金打を死守する相転化手に早換わり。金合いに龍を逃げては負け。つくづく23歩と打てないことがウラメシヤ。

玉の退路を片輪で塞ぐ悲しい桂馬。口かせを填められたイヌの目。

どーもこの中継はアテにならない。
Java側の棋譜更新もないのに今度は棋譜オンリーの方が先に更新されている。おかしいはずである。88手めに深浦はキチンと同金と取っている。それで受け切りと我々は言っているのである。

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８四飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽７四歩
▲６六角 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽６二銀 ▲８八銀 ▽５四歩
▲７四歩 ▽６六角 ▲同　飛 ▽５五歩 ▲７三歩成 ▽同　銀
▲６三飛成 ▽６二銀 ▲６六龍 ▽２七角 ▲４八金 ▽６三角成
▲７七銀 ▽５二金 ▲７六銀 ▽３三銀 ▲７五銀 ▽２四飛
▲２五歩 ▽同　飛 ▲２六歩 ▽２四飛 ▲８二角 ▽６五歩
▲７六龍 ▽７四歩 ▲８六銀 ▽７三馬 ▲同角成 ▽同　桂
▲７七銀 ▽４四銀 ▲７九玉 ▽３五銀 ▲８二角 ▽３八歩
▲同　銀 ▽３九角 ▲４九金 ▽５七角成 ▲６八銀 ▽８四馬
▲９一角成 ▽２八歩 ▲５三歩 ▽同　銀 ▲３六香 ▽４四銀上
▲２五歩 ▽２二飛 ▲３五香 ▽同　銀 ▲６四銀 ▽７五香
▲５三歩 ▽６二金 ▲７三馬 ▽同　金 ▲６五龍 ▽７八香成
▲同　玉 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽３三金 ▲７三銀不成▽同　馬
▲６一龍 ▽３二玉 ▲投了

98手で後手の勝ち

棋譜更新はないが掲示板中継にそう書いてある。まさか88手めで？

この手自体は42からがダメと言われて32からの深浦エスケープ作成。
マシュダ一家の教訓通り22飛を横利きで受ける双頭手。

谷川は行くのみ。行く年来る年の除夜の鐘が近所迷惑と言って警察に通報する者はいない。当家ではいずれの変化も深浦は受け切り。

22飛車のツケで玉が狭い為に42金では即負け。むしろ22飛は横利きとしての活用に慰めを見いだす深浦。放置で龍取りは龍をかわいがるヤクザ。あの龍はすでにサクリファイス。飛車と金を渡しても谷川玉はまだ寄らないが53金で深浦玉が下段へ追われると即負け。42玉からの脱出はない。

谷川得意の三重駒アタリ。これを対羽生戦で見たいノヨ。

おそらく深浦のカミさんでもここに注射を打つ。

75香打を阻止しつつ53トリトヌスと73の馬活用地点を直撃する本局初のトリプル手。手負いの獅子の咆哮。

とーぜん。これで75香打の田楽刺しを見せつける深浦。

26飛の脅威が消滅したので銀を取る。

おい深浦。いー加減にしなさい。

銀を先に逃げつつ進軍された直後ではお誘いというより邪魔な歩消し。
26歩などと打つことがいかに屈辱かここでマシュダ一家実況の正当性が証明されてしまった。

前局の深浦の獰猛銀を思い出す。どこにこんな情熱をもっているのか毎回聞きたい。これは飛車を動かしたあとの54歩の手筋の叩きを事前に回避しつつ進軍までみせる連動手。生きている動物の敏捷な動き。
なぜこのようなことができるかと言うと寄せあいではなく逃げあいで深浦は勝てると思っているからである。深浦玉は入玉を目指せばよい。

これは銀を取りたいというだけの手ではない。26飛の一撃必殺を受ける双頭手。次に26飛の中空理論攻撃には27歩で凌ぐ。むしろ谷川必死の防戦。

通常は53トリトスヌス地点を先に攻められたら後手に勝ち目はない。
それが谷川の先入観。73桂を馬で死守している為に同銀でも73馬の継続手が通用しない。いかに84馬が強大か。頼みの綱の玉脱出も阻止している。

彼女は叫んでいる。
「ここしか歩を打つトコないんダヨー」

分っていても余りに厳しい。厳寒に氷塊を抱く一瞬。

行くしかない。すでに後戻りできない。通常はこの馬に二次活用が期待できるがあとは一直線。

これはハメラレタ。82角も龍も封印する最強の馬。

谷川は事の重大さに気がついているのか？
77銀の顔が立ったなどと思っている場合ではない。龍飛車交換をいつでも見せつけられ、28歩の破壊手を握られ、しかも反撃筋のコンビネーションまで馬で封じられる！

これはマズイ。王手は例外ナンバー。先手どう指しても28歩が厳しい。25歩の誘いも効かない。
クソ！あの35銀。
進路変更のつもりで第一志望校以上を狙っていたとは！

クソッタレ！これが形か？
深浦が28角成などとするはずがない。28地点など歩を打つ所。玉が居れば美濃だが、この将棋では歩を打たれるだけの幽霊屋敷。

谷川の恐れは最終盤への畏怖。59飛と打たれてもよかった。こんなモノは銀を奪って生け捕りにかかれば怖くない。最悪龍となっても自陣から追い返せた。
谷川は38歩の手筋を甘く見てわずか4分で形を選んだ。
39角は82角よりはるかに厳しい。金取りだからではない。駒アタリ奇数番3だからである。

これは悪手。こんな歩をまともに相手にしてはいけない。絶好の銀底の角打を許しては逆転。
最善は金で取る。谷川が畏れたのは同金で26飛からの飛車交換後59飛の王手と12角の攻防変化。王手には合い駒がないために逃げるのみで、12角には飛車で銀を取るのみ。それで手番を渡すことを畏れた。
次善手は逃げる。
しかし最悪の銀で取った。よく言えば三番目に良い手となるが良いのは見た目の形だけ。歩の手筋は怖い。形に捕らわれた瞬間に一枚の歩で逆転される。

ここで深浦は26飛と龍桂取りの十字飛車を仕掛けるとアッサリ同龍と切られて同銀の一手に2筋で銀桂取りとなる。銀が逃げて桂を取られて王手では泣けない。マシュダ一家手順の5筋十字飛車変化とは違うのであった。そこで小細工する必要がある。
38歩。形を乱して先の十字飛車を必殺の脅し文句に使う深浦。

深浦が志を一段低くした為に塾長も怒り出した。
親を呼びつけ「本当に第一志望校でなくていーんですネ」とドスを利かせるのがこの82角。先ほどの待望の82角とは意味が全く違う。深浦の銀が玉から遠ざかった為にこのような温泉街へ行くいとまが出来てしまった。

45銀変化が見破られた為に深浦は進路変更で35銀。これがある為に44銀は逆行十字架銀となる双頭手と解釈したのが深浦。我々はこれを二次志望校でいーやと進路変更した受験生と見る。

谷川見事。ここで控え室が唆す82角打などでは下記マシュダ一家変化で負けと悟って咄嗟に身を引く。まあ谷川なら当然であるが、ゴーダ病患者ならば角を強引に打つ。アブナイとこであった。

調子のよい控え室である。この44銀でようやく盛り返したかなどと今ごろ言っている。
武者野などは相変らず谷川が角打から香を取るものと思っているところが駒音の大根中継らしい。以下の変化で深浦勝ちとなる。

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８四飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽７四歩
▲６六角 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽６二銀 ▲８八銀 ▽５四歩
▲７四歩 ▽６六角 ▲同　飛 ▽５五歩 ▲７三歩成 ▽同　銀
▲６三飛成 ▽６二銀 ▲６六龍 ▽２七角 ▲４八金 ▽６三角成
▲７七銀 ▽５二金 ▲７六銀 ▽３三銀 ▲７五銀 ▽２四飛
▲２五歩 ▽同　飛 ▲２六歩 ▽２四飛 ▲８二角 ▽６五歩
▲７六龍 ▽７四歩 ▲８六銀 ▽７三馬 ▲同角成 ▽同　桂
▲７七銀 ▽４四銀 ▲８二角 ▽４五銀 ▲９一角成 ▽５六歩
▲同　歩 ▽２六飛 ▲２八歩 ▽５六飛 ▲同　龍 ▽同　銀
▲８一飛 ▽５一歩 ▲５七歩 ▽６七銀成 ▲同　金 ▽６六歩
▲同　金 ▽４五角 ▲投了

80手で後手の勝ち

これで谷川の面目が立った。これは惨めな退却ではなくむしろ前線戦士の華々しい帰還。見事なバランス感覚。ここで焦って角打から香取りで25香など考えては陣形の差で負ける。香得には2手かかる。ましてや25香までには3手も要する。3+3はまたしても偶数番なのであった。

73馬変化の場合は73同桂は軍隊行進曲。ここで同銀は陣形が乱れる。谷川に82角と打ってみろと雄叫びをあげる深浦？
ただの規律を守らせたがる上官の怒声。

これが深浦の勇気。というより中座飛車で鍛えた香取り畏れずのリズムパターン。だから侮ってはいけない。この変化は最強手順。

控え室では香取りが絶対に受からないと言っている。絶対など有り得ない。香取りを畏れるだけならこうすれば受かる。

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８四飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽７四歩
▲６六角 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽６二銀 ▲８八銀 ▽５四歩
▲７四歩 ▽６六角 ▲同　飛 ▽５五歩 ▲７三歩成 ▽同　銀
▲６三飛成 ▽６二銀 ▲６六龍 ▽２七角 ▲４八金 ▽６三角成
▲７七銀 ▽５二金 ▲７六銀 ▽３三銀 ▲７五銀 ▽２四飛
▲２五歩 ▽同　飛 ▲２六歩 ▽２四飛 ▲８二角 ▽６五歩
▲７六龍 ▽７四歩 ▲８六銀 ▽６四馬 ▲同角成 ▽同　飛
▲８二角 ▽７三角 ▲同角成 ▽同　銀

この退却はつらい。本当は84銀と出陣したいが73銀の駒アタリ奇数番オンパレードで清算されて玉頭がもたない。泣く泣く退陣。

マシュダ一家セオリー通り着実に駒アタリ奇数番3を取り続ける深浦。
今度は銀アタリ。この歩打は谷川の26歩よりはるかに価値がある。谷川の歩は駒アタリ偶数番であるのに対してこちらは駒アタリ奇数番。しかもこの歩打で獰猛75銀は退却を強いられ後手を二重に引く。55地点の二重駒アタリを加算した谷川誤算のツケ。

一安心。これを同龍は73桂跳ねで連続駒アタリ奇数番3となり逆転する。こんな所は読まずに逃げるのが筋。縒りが戻ったとは言え当初の先手番優位は換らない。深浦に逆転のチャンスができてしまったのが問題なのである。角打から香損というパターンの横歩取りは後手が勝ちやすい場合が多いのは逆転筋一発で玉形の差が最終盤まで響くからであった。

これは痛打。深浦絶好調。後手がついに駒アタリ奇数番3をゲット。

これで4回目の駒アタリ偶数番2。これ自体はすでに悪手とは言えない。それほど75銀とは偶数番の悪手連鎖反応が止まらない手。長考は魔が差す。

これで一段落。最初の1歩損に戻っただけではなく深浦の持ち歩は4枚となり5箇所に打てるという構造に突然変異している。即ち谷川は直接手による攻めを75銀から続行しなくては負けてしまうという構図。

再々度の駒アタリ偶数番2。こんな所に歩を打って飛車成を防ぐようでは谷川ではない。気持ちよく打つなら22地点へ打つ歩。耐えるなら28歩のＧ効果で36角打の馬消しを狙うのがマシュダ一家。

深浦には渡りに舟の歩。谷川が75銀と背水の陣を仕掛けた為に遠慮なく取れる。歩損の海は春に海に転身。

まずこの犠打で2歩得が1歩得となり横歩取りの基本に戻ってしまう。
24飛の直接手の方が厳しい為に谷川は再度の駒アタリ偶数番2を握らされてしまう。

控え室の形勢判断は相変らずマシュダ一家の後追い。しかもいい加減。谷川の悪手でも先手必勝と思っている。この悪手は縒りを戻す為に緩手どころではない。一度縒りが戻ると深浦の陣形は立ち直りに極端に強い。
諦めていたはずがヤリーと思って24飛。これは谷川の75銀同様駒アタリをつくる直接手だがこれを手番を握りながら阻止しないと75銀が狙撃される。

しばらく見ないとこれか！
これは谷川らしい悪手。これでは駒アタリ偶数番を谷川がずっと引かされてしまう。

谷川も初めて長考体勢のようである。
森下ならばここで55龍と歩の貯金をする。歩が5枚に55の龍で負けなし。
一方深浦は歩を粗末にしたらそれこそ放蕩息子の烙印を押される。祖父が残した立派な庭木をいらないからと二束三文で売りに出す田舎の若者と同じでよいのであろうか？

情けない進軍。谷川はすでに2歩得なのでこんなモノ22歩でいつでも追い返せる。
一方先崎は昼間から酒を飲んでいる。次に谷川が▲７四歩で深浦が▽同馬なら▲４五銀があるなどと言っている。75銀の間違いであろう。このような税金払いたくない男が飲酒運転をするのかもしれない。酒気帯び運転検査には今度は将棋盤を見せたら良い。

谷川は常に気分爽快。ペパーミントガムの爽快ではない。アレはインポになる爽快さ。谷川の清涼感は華厳の滝。厳しい涼しさ。

しかし我々も怒りが収まらない。谷川炎の75角が蜃気楼の彼方に霧散してしまった。このクラゲはまずシュレッダーで裁断するべきである。

棋譜更新の方は相変らず遅い。あの55歩に27分との表示がでたのみ。
谷川の言いたいことは顔に書いてある。
深浦、貴様は出直せと怒っている。
怒っては立つモノも立たない。
楽勝気分だけはいけない。深浦はクラゲとなったのでそのように料理したい。

アクビがでる。龍と馬のお見合いなどホモの結婚に近い。
龍と馬なら昼の最初のマシュダ一家変化と同じ。あそこで66同角でも龍を後手は作らせて戦うことになる。今ごろこんなモノ見せられて喜ぶ観戦者がいるのであろうか？

谷川は素直である。マシュダ一家同様何も考えずに48金となる。気持ちよい。

ここでマシュダ一家手順に戻して形作りのネタにするとは深浦も相当なスケベである。アレでナベラのようにヒゲなど生やされたら女の子が逃げてしまう。

飛龍の凱旋。電光石火の66角からこの龍が66地点に来てはもう負けようがない。

これを銀の泡踊りとは決して言わない。餅つきのペッタンコと同じ。金取りだから手番を取る為に龍にあてるだけのこと。龍を作らせた上に歩損の海となっては代償として手番でも握らないことには将棋ではなくなってしまう。

マシュダ一家変化ならば無論この63飛成はない。したがって谷川からの73歩成変化はすでに当家では昼に没となっている。ここで龍を作らせる将棋にするのが深浦のお餅。やはり鏡餅がいけない。こんなモノいつまでも飾っておく連盟とは貧乏根性丸だし。鏡餅とは神様に捧げるモノであって正月明けに出勤する棋士に見せるモノではない。

これは先に27角打でも必然変化。同桂では74歩で真冬の電気ウナギ。

深浦が正月のタコあげ55歩では谷川もブチ切れて当然であろう。深浦の55歩など糸が切れたタコ。

この中継はひどい。棋譜更新がないのに掲示板で不思議な変化が述べられているのでJavaをわざわざ入れて盤面表示を見ると局面が進んでいた。
34手め55歩とは深浦も子供の純情路線丸だしである。

日本人はめでたい日に普段白いモノを赤くする。赤飯が恒例。
白い紙垂は古人が見たＡＴＧＣの塩基と考えるのがマシュダ一家。このシデは四手と我々は読む。半分赤く染めるのが試験薬の効果。今でも餅米と普通米の区別を明解に行なう際にヨーチンで米を染めて試験する。赤くなるのが餅米。普通米は黒くなる。

中継掲示板が昼からお通夜の様子であるが、当掲示板がやけに重くて書き込みにくい。これでは深浦が便所に釘付けとなってしまう。
それにしても深浦の敗因は床の間の鏡餅に尽きる。あの赤いビラビラでカミさんを思い出してしまった。

どーも誤字脱字を何度も訂正するとナンバーが抜けるばかりか臨場感に欠けることに気がついた。そう言えば56と54の表記も間違えた箇所があるがもーどーでもよい。本家転載が最近ないので誤字修正も自前で行っていたがテニオハミスなどオッハーで乗り越えよう。
まーだ深浦は34手めを指していない。早く指せ。天気が良くてはおサカナが腐る。

便所でみているか？コレで行け。

谷川ヴァイオレンスの場合
先手：谷川
後手：深浦

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８四飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽７四歩
▲６六角 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽６二銀 ▲８八銀 ▽５四歩
▲７四歩 ▽６六角 ▲同　飛 ▽２七角 ▲４八金 ▽５五歩
▲８六飛 ▽８五歩 ▲７五角 ▽８六歩 ▲８四角

次に自陣飛車はダメ。82飛には85飛で62角切りの中空三角理論をまともに喰らって負け確定。歩成から勝負。すでに終盤。

27角と打てばよい。谷川が86飛とぶつければどーせ貴様は85歩とゴメンナサイと言う以外ない。そこで谷川が飛車を逃げると思っているのがナースコスプレに気合いが入っていない証し。谷川は飛車を逃げずに75角と打つ。これで74歩が生きる仕組み。歩を三枚持たせると谷川ヴァイオレンスから逃げることはできない。

谷川ヴァイオレンス全開。もー最高に気分良い。
これで深浦がマシュダ一家手順に回帰して27角打なら今度は飛車交換を迫るというレイプ路線。

谷川の怒りは実に爽快であった。
ここで同飛と歩を返してくれてありがとうと頭を下げると角交換後に82角打がある。そこで深浦はここで角交換を強いられる。ここで交換するくらいなら先にやっとけと谷川は脳内冷酒を飲み初めている頃であろう。

マシュダ一家実況は相変らず精緻極まる。
ここで74歩で礼を返すのが谷川。横歩取りで1歩得している上にさらに1歩得してはいけないのである。だから1歩得した地点で歩を犠牲にする。火がないところに煙は立たない。これで地獄門を放棄して飛車を下に逃げては話にならない。この歩を取って見ろと谷川は言っている。気持ちよい。

これが地獄門定跡への回帰路線。谷川炎の地獄門封じに1歩損で対抗したのが深浦。谷川からここで角交換に応じなければ55歩止めしちゃうと言っている。で我々は止めたきゃ止めろと考える。谷川は68玉で玉自ら57地点を死守して先手番の上に1手稼ぎつつ歩得もしている。しかも55歩ならば66角が57地点を守る双頭手に転身し得る。1歩得したら礼を返すのが谷川。 火のついた所へ赴くのが消防隊員。

深浦の腰抜け75歩を同歩と取るのは当然であるが、その直後に62銀と88銀の交換が入ってはナニをしているのかと怒りを感じるのが正調谷川炎の応援団である。これで昼の全変化はゴミ箱行きとなった。こんなタコに付き合って昼飯を遅らせたのがマズカった。蚊トンボなどはそそくさとメシを喰いに行っていたが正解である。深浦観戦時にはニゲの一手とキモに命じよう。

1時間以上も考えてコレでは長崎にもう一度帰った方がよい。
コレは84飛の横利きを通しつつ角交換後の角打ち飛車アタリを避ける双頭手に見えるが26手めの序盤における追加歩損は後方支援の自衛隊と同じである。
角交換変化で谷川に歩をペタペタ打たせることを恥とした潔い開き直りと見てくれる者は愛妻家であろう。

そう。谷川の悪夢と言えば森内に名人挑戦を捧げた12角。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/031121A.html
もし深浦があの12角で暴れる飛龍地獄門潰しを画策した場合後手がＵの特権を履行して86歩の合せから88銀とすれば深浦の光速乃寄席が決まる。しかし谷川コピーをした場合には谷川は谷川でなくなるのである。

谷川の狙いは角交換後に深浦が33桂でも55角+54飛の地獄門返し。だから68玉とした。深浦の反撃は飛車を動かして27角の金アテ+馬作成。ところが1歩足りない為に手番を渡すのが74歩の欠陥。

深浦は何を長考しているのであろう。正面から谷川演出を受けられないのでは曙相手に最初から腰を落として防御するボブサップである。
このような二重駒アタリは即時解消するのがノリ。どうせ後手である。手番まで握ろうとしてはいけない。

当家は谷川を愛している。何をしても許されるのが谷川。
一方深浦は根っこがまだ入り組んでいる。一言でコマチャクレている。
そもそも谷川は68玉の返事を書くのにあの下手くそな妖怪文字で20分も捧げている。それなのに、バカの一つ覚えでマシュダ一家セオリー74歩に8分とは深浦も相当いい加減な男である。
昨日は春一番モドキでスカートがめくれたと中倉彰子も言っている。
そして今日の陽炎66角。これを見て谷川応援に熱が入るのは当然。

先手：谷川
後手：深浦

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８四飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽７四歩
▲６六角 ▽中断

23手めの68玉はゴーダへの年賀状返信。
24手め74歩は谷川の初手を狙いに行くマシュダ一家セオリー。
そして本日の電光石火、25手めの66角。だから谷川応援団はやめられない。
谷川演出が早速炸裂している。今週放映のＮＨＫ杯戦で相掛りゴーダ病を殴りつけた31手めの谷川66角を今度は横歩取り変化に導入。
すてきなコラージュ。

悪しき慣習振り駒の結果谷川先手。なぜ振り駒などにするのであろう。最初から谷川先手とするべきである。
共同の橘記者は最近物わかりがよい。ヨネちゃんの誤記もキチンと訂正している。ところが相変らず蚊トンボと呼ばれている。せっかく共同が棋譜の無断転載するなと言うヤボな表記をトップから排除したのに、その残照が一部にコケの如くこびりついている。

横歩取りとなった。33角とくれば87歩と84飛は最先端の常識。中倉彰子を奪われた当家としては中座飛車はとっくに終焉させている。