MashudaBBS2003.01.03-08 No: 3737-No: 3751
谷川VS清水の新春王位決戦ゴキゲン角換り
自然の生活1 野菜が部屋のインテリア
自然の生活2   太陽光
自然の生活3 地下の養魚場
自然の生活4 壁を壊す 
自然の生活番外 空の星
2003.1.04放映NHK杯谷川郷田戦 相掛り十字架銀の相停滞手
羽生が選んだ昨年の1局 王座戦第5局
森内の場合



森内の場合  No: 3751 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/08 Thu 09:49:59

新竜王からクレームがきた。
「マシュダ一家さんは羽生64歩からの65歩を連動手となる双頭手として絶賛したはずではないのか?」と。
なるほど。森内は知と情の読み分けを覚えたらしい。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/031015ouza5.html#2877
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/031015ouza5.html#2887

しかしね。今週放映の中井中原戦を期待する我々は血より明日のジョー。
万年大学院生の顔している北島とてその後64同角としたのである。
ところがそれは他人の将棋を褒める場合であって我々も64同角とはしない。
つまりマシュダ一家と羽生アナリーゼの不一致はひとつもなかったということをモーリーは言いたいのであろう。
それにはこう答えたい。王位戦を診ろと。


羽生が選んだ昨年の1局 王座戦第5局  No: 3750 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/08 Thu 00:19:35

日経が元旦に羽生インタビューをプレゼントしてくれた。
http://hobby.nikkei.co.jp/shogi/kaiken/

羽生は昨年王座戦第5局を最も印象深い対局としてあげている。そしてこのインタビューで初めて彼の思ったことを公開した。我々にとって将棋世界より興味深い内容。
あの対局は我々にとっても最も熱かった実況。体温計が壊れかかった日であった。
8三歩-同飛-7四銀成変化はマシュダ一家の実況予告手順。羽生も確かにその通り読んでいる。8七銀と一直線に切り合い渡辺明王座奪取と言うのが我々のストーリー。7九桂でオジャンとなった。ここで形勢不明となったという見解も一致。彼は混戦模様という言葉を使った。形勢不明となったと表現するとナベラは優勢からタコ手を指したと言う意味になるからである。7八銀成までの数手に逆転したはずという見解も一致。我々は直前の3三歩を渡辺明のタコ手2とした。これをハッキリ言っているのはマシュダ一家のみ。
羽生が面白いのは「まだまだ難しい局面が続く」と述べていること。この見解はマシュダ一家実況と羽生のみが一致しており控え室や局後のナベラはアキラめた局面であった。現場は7五角で決まりと言うのが羽生の実感。我々も次の85銀を中継で同時にみて絶望。
いろいろ思い出して懐かしい。ありがとう。
羽生はひとつのことを除いてマシュダ一家実況&分析をすべて支持している。彼はどこで逆転したかを暗に示しているのみだが言っていることはよくわかる。
彼がひとつだけ我々に対して主張したいこともよくわかる。中井スペシャル外しの64歩を彼は自画自賛している。羽生にしては珍しい。「6筋の位が取れるので有力な手」という主張をできるという事は何を意味するか?それは次世代には有効と言うことである。羽生が言っていることは仲間内で暗黙のうちに発生した美学もどきが次世代には通用しないということ。実はこのことも我々の見解と一致している。谷川擁護の半面最も過激な谷川批判を行ってきたのがマシュダ一家の昨年であった。
昨年を振りかえる暇は我々にはない。だから恒例の将棋大賞は残念ながらクソクラエとなった。森内のせいである。羽生があの対局を回顧したように我々にも思い出して郷愁にかられる対局がいくつかある。
行く年来る年と言えば除夜の鐘。新年会でこの鐘を聞くのがマシュダ一家のD3である。
マカ不思議という言葉がある。マカとはアンデスの伝統的麻薬の名前でもあった。米国の製薬会社がマカの成分分析を行ないバテント取得をしたらブチ切れたのがペルーのマカ愛好家原住民である。このマカ事件は麻薬以上に脳を刺激したかもしれない。

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/2003ouzaAll.html


NHK杯谷川郷田戦 相掛り十字架銀の相停滞手  Follow: 3755 / No: 3746 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/04 Sun 16:26:14

戦形:相掛り十字架銀相停滞手36銀+66角&17桂
棋戦:NHK杯2003.1.04放映
先手:谷川浩司王位
後手:郷田真隆九段

▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩 ▲7八金 ▽3二金
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲8七歩 ▽8四飛 ▲3八銀 ▽3四歩
▲2七銀 ▽4一玉 ▲3六銀 ▽3三角 ▲6九玉 ▽2二銀
▲7六歩 ▽6二銀 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲5八金 ▽5二金
▲6六角 ▽同 角 ▲同 歩 ▽3三桂 ▲8八銀 ▽5四歩
▲7七銀 ▽5三銀 ▲7九玉 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽8二飛
▲1七桂 ▽1五歩 ▲同 歩 ▽同 香 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4九角 ▲4八金 ▽1六角成 ▲2五桂 ▽同 馬
▲同 銀 ▽2三銀 ▲同飛成 ▽同 金 ▲2四歩 ▽2二金
▲3四銀 ▽2九飛 ▲8八玉 ▽8六歩 ▲同 銀 ▽7四桂
▲5六角 ▽5九飛成 ▲5八金 ▽1九龍 ▲2三歩成 ▽8六桂
▲同 歩 ▽8七歩 ▲同 金 ▽6九龍 ▲1四角 ▽2五銀
▲同 銀 ▽5八龍 ▲7八銀 ▽2五桂 ▲2二と ▽5一玉
▲2五角 ▽5七龍 ▲6七金 ▽5九龍 ▲6八銀 ▽4九龍
▲6五桂 ▽8五歩 ▲3四角左 ▽6二金打 ▲5三桂成 ▽同金右
▲7一銀 ▽8六歩 ▲8二銀成 ▽8七歩成 ▲同 銀 ▽8六歩
▲5二角成 ▽同 金 ▲4二金 ▽投了

105手で先手の勝ち

谷川の相掛り十字架銀含みの序盤となる。昨春郷田は相掛りで康光に勝っていながらA級から陥落した。様々に変遷を見せているが基本は36銀を相停滞手の第三カテゴリーとする十字架銀への変化を含みに持つこと。
康光が一昨年再燃させた戦法も随分昨年は流行している。やはり十字架銀の恫喝と即座に転身し得る身のこなし方が戦略に奥行きを与えている。先手の戦略は本譜でも採用された69玉型に含みが多い。27手めに68玉と指す場合はゴーダ病。ゴーダ病になると棒銀以外に全てが邪道に見える。ヒフミンと根もとが違うからゴーダ病。中原は独自に相掛り十字架銀から相掛り蛇行銀を開発。棋界の覇者にそもそも蛇の道などない。
谷川が新春対局にこの相掛り十字架銀特有の相停滞手36銀を選択したことは喜ばしい。谷川演出は筋金入り。
それにしても今日のNHK杯は眠い。森のワンパターン解説のせいではない。ゴーダの首を見ると眠くなる。換わりに谷川清水戦を特別放映してもらいたかった。おそらく谷川もソレを感じている。だから31手めに66角。こーなるまでにながーい紆余曲折があった。後手から角道を止めたり先手から角道を止めたりする。蛇の道とはこのような蛇行。谷川はテレビではそれでは視聴者が眠ると知っている。そこで角換わり棒銀にしてしまった。
本譜に見る谷川の66角は十字架銀変化への突入後ならばキムカズが指して森内にボロ雑巾にされている。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/0307ryuT.html
本譜の66角は違う。ゴーダの頬を引っ張る手。
42手めの局面における森解説は商人のソロバン勘定であった。ここで谷川が47銀と十字架銀を完成させると41手めの後手の82飛という1手損に対して先手は2手損になると彼は言っている。だから36銀と言う位置が十字架銀の相停滞地点となる。ゴルゴダの丘で葛藤するのが36銀。38-27-36-47の軌跡で十字架をかざすのか、36地点で十字架を背負ったまま嘆きの道を歩くのかという人知を超えた葛藤。
ウスイ涼子は相変らずマヌケなフリをしている。ナベラが康光に負けたNHK杯のことなど持ち出したのは森が商人の懐疑主義でこの戦法を見ている為に仕方なかった。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030914NHK.html
あの将棋は全く違うが康光変化の17桂のおかげでナベラは屋敷にC1順位戦で負けてしまったと言う苦い思い出にまで進展してしまった。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030916C1.html
本譜でも谷川が決行した17桂は矢倉戦でよく出てくる筋。角換り棒銀でも取りこめる。だから端歩の交換をブランコ運動で克明に解釈しなくてはいけない。矢倉や角換り腰掛け銀ではかなりそれが洗練されている。相掛りでもそう。ところが十字架銀の場合羽生は14歩を軽視した。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030318asahi.html
谷川の場合には角換り棒銀として解釈することが最も短時間将棋にマッチする。だから66角で挑発できる。
そして迎える17桂の局面。
この17桂に関しては中原の含みとして我々も相掛り蛇行銀の特性として言及したことがある。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030912ryu2W.htm
森はこの手を見て谷川ダメと断定する。マシュダ一家をタカビーと思っている諸君は森ケイジを見たらよい。我々など森九段の鼻には及びもしない。ゴーダ病は15歩である。これは誰もビョーキであるとは思わない。九段ならこう指すものと診る所が棋士の誇りなのか、ただの決めつけなのかは病気にどう付き合うかにかかっている。病気を治す気があるのか、不治の病と諦めて病気を生涯の友とするのかという選択。十字架銀の葛藤地点には17桂のような先手の茨の道があり、15歩のような後手の冷酷な口づけもある。
そこで谷川は苦悩して47手めに24歩の合せ鏡とした。
鏡餅を叩くような杵。
50手めの49角打は打出の小槌で踊りだした患者。
覚悟を決めた武士に切腹の刀を渡したらそれで切られた。
それにしても眠い?
もう春の陽気。カエルも冬眠の暇がない。
彼らはカエルに似ているのであった。


自然の生活 番外 空の星   No: 3745 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/04 Sun 08:47:51

昨年後半から自衛隊機が都会の空を飛び回っている。イラク派兵と国内治安を口実に迷惑訓練のやり放題である。昼間ならばまだマシであろう。夜中まで低空飛行で爆音を轟かせている。夜間訓練に安眠妨害のことなど眼中にない。自衛隊が戦後これほど派手に活動するのは初めてのことであった。
いっそのこと戦車もパトロール巡回させていただきたい。道路工事も二次発生し国が仕事をつくるにはうってつけであろう。
空はむしろエゲツない。
東京大空襲を思い出す。
B29の爆音に怯えた日々。
エノラゲイなどと良くも呼ぶものと感心する。アレは原爆投下実行犯である機長のオバさんの名前である。響きとしては人形の家でオカマとなったジジイであろう。
オリオン座は都会の汚い空にも相変らずクッキリしている。
これを見ると感慨としてもらす言葉もない。


自然の生活4 壁を壊す  No: 3743 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/04 Sun 08:17:44

一昨年の夏は異常に暑かった。谷川の王位奪取の頃であった。
あの時本家の実況では暑さをしのぐ為に部屋に子供用プールを設置して水が奪う水蒸気熱で部屋の温度を下げようとした。日本では古代の土器の先端が尖っているがアレは同じ発想である。水が滴り落ちる時に水蒸気が発生しカメ全体の熱を奪いながら上昇する原理。アラビア半島では今でもこのようなカメで水を冷やして路上で売っている。
しかし一昨年の暑さは尋常ではない。
そこでハタと気がつく。風通しが悪かっただけなのだと。
壁を壊して風通しを良くしたら効果てきめんであった。
もともと日本の家屋は夏用に作られている。寒さには耐えられても湿気の多い暑さに人間は我慢できないからである。戦後の家屋事情は気密性を重視し風通しが悪くなってしまった。
壁を壊すとクーラーなど本当に必要ない。


自然の生活3 地下の養魚場  No: 3742 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/04 Sun 08:03:37

都会は土地の最大限の有効利用を強いられる。路線価で土地の税金が決まるからである。ところが太陽光の恵を平等に分かち合うために建ぺい率というものがある。将棋界のように独りで七冠独占してはいけないのが国の法律であった。それでもなんとかロフト形式の三階建て住宅など苦心して建てている。三冠王までは許容範囲なのであった。
地上に家を建てるから制約がある。地下を掘ればよい。そのように考えた本家の大バカ者は畠を部屋に作ったあと今度はリビングルームを掘り始めた。
家の下に地下室を作るのだと言う。一体何年かかるのかと思っていたら土を掘るのは実に簡単であった。こまめにバケツで庭に運んだ土はいつしか小高い山となり見晴らし台まで出来てしまった。
問題は地下水である。地下は掘れば掘るほど水が出る。家の中に池が出来てしまっては困る。しかし最後は漏水が止められないことに気がつき、池州となってしまった。そこで鯉の稚魚を放つと養魚場となる。怪我の巧妙であろう。


自然の生活2 太陽光   No: 3741 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/04 Sun 07:48:20

最近は家庭にも太陽光発電を設置すると助成金が役所から出る。
将棋にカネを出すくらいだから、資源節約に税金を使うのは当り前であろう。
当家には古い井戸があるが水をくみ上げる時には今では電気を使う。このモーターを動かすのに太陽光発電を利用する。水を屋根にくみ上げ太陽光で温水にし、それを床暖房や庭の露天風呂などに使う。この程度のモノは日曜大工で簡単に出来てしまう。屋根や床下などビニールホースを引くだけの作業。値段が高い床暖房用のガス湯沸器などもいらない。部屋を畠にするより手間がかからない。電気代も不要。太陽の光は絶大な力を持っている。棋界の太陽と光速の寄せが合体した威力が太陽光であった。


自然の生活1 野菜が部屋のインテリア  No: 3739 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/04 Sun 07:29:13

巷の農薬漬け野菜を喰うと様々な病気を誘発する。
近年増えた喘息、アトピー、流産などしきい型の複合要因の結果であるが基本は食い物に尽きる。
マシュダ一家分家では畠を持っている。そこで無農薬野菜をつくっているので子供用にそれを分けてもらう。どっちが分家かわからない。
そこで本家では俺にも無農薬野菜を食わせろと空いた部屋を畠にしたバカ者がいる。部屋の床を剥がしそのまんま畠にしてしまった。普通は下水に流す雨樋の水まで家の中に引いてしまった。部屋がまるごと温室なので湿気がひどく壁はボロボロとなる。それでも虫がつかない野菜を大きく育てるには確かにこれは最上の方法であった。野菜が部屋のインテリアとなってしまったのがマシュダ一家本家であった。
畠という言う文字は自由に似ているが何か不自由である。しかし特性野菜は極上であった。


谷川VS清水の王位決戦  No: 3737 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/01/03 Sat 12:54:06

王位戦主催の中日新聞の朝刊にこの驚くべき棋譜が掲載されている。これは新春お好み対局どころか視聴率20%稼いだ曙VSサップを凌ぐ壮絶バトルとなった。

棋戦:新春お好み対局
戦型:ゴキゲン角換りから向い飛車の攻防
先手:清水市代女組王位
後手:谷川浩司男組王位

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲2二角成 ▽同 銀 ▲7八銀 ▽6二玉 ▲4八銀 ▽3三銀
▲6八玉 ▽2二飛 ▲4六歩 ▽2四歩 ▲同 歩 ▽同 銀
▲3八金 ▽7二玉 ▲4七銀 ▽8二玉 ▲3六歩 ▽2五銀
▲7七角 ▽5五角 ▲6六歩 ▽3五歩 ▲5六歩 ▽4四角
▲4五歩 ▽3三角 ▲3五歩 ▽2六銀 ▲2七歩 ▽3五銀
▲3六歩 ▽2四銀 ▲3七桂 ▽2五歩 ▲7九玉 ▽7二銀
▲4六銀 ▽6四歩 ▲4七金 ▽5二金左 ▲3五歩 ▽2三飛
▲3四歩 ▽2二角 ▲2六歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2五歩
▲2八飛 ▽1四歩 ▲8八玉 ▽6三金 ▲9六歩 ▽9四歩
▲8六歩 ▽7四歩 ▲8七銀 ▽7三桂 ▲7八金 ▽8四歩
▲9八玉 ▽1三桂 ▲1六歩 ▽6五歩 ▲5五歩 ▽6六歩
▲同 角 ▽8五歩 ▲同 歩 ▽3一角 ▲7五歩 ▽6五歩
▲3九角 ▽7五歩 ▲5四歩 ▽3六歩 ▲同 金 ▽3五歩
▲同 銀 ▽同 銀 ▲同 金 ▽6四角 ▲5三歩成 ▽同 角
▲3六金 ▽6四角 ▲5五歩 ▽2六歩 ▲2四歩 ▽同 飛
▲5七角 ▽3四飛 ▲3五金 ▽3一飛 ▲2六飛 ▽6六銀
▲7九角 ▽2五歩 ▲同 桂 ▽同 桂 ▲7四歩 ▽同 金
▲2五飛 ▽8六歩 ▲同 銀 ▽7六歩 ▲8七銀 ▽7五桂
▲7六銀 ▽6七桂成 ▲同 金 ▽同銀不成 ▲同 銀 ▽8六角
▲7八桂 ▽5九角成 ▲8六桂打 ▽8五金 ▲8三歩 ▽同 銀
▲2二飛成 ▽5二歩 ▲8七歩 ▽5一飛 ▲7四歩 ▽7二歩
▲7三歩成 ▽同 歩 ▲7四歩 ▽同 銀 ▲同 桂 ▽同 歩
▲2九龍 ▽4八馬 ▲7六銀打 ▽8四金 ▲4二銀 ▽9五歩
▲5一銀成 ▽同 金 ▲2一飛 ▽9六歩 ▲5一飛成 ▽9七銀
▲同 桂 ▽同歩成 ▲同 角 ▽同香成 ▲同 玉 ▽9六歩
▲8八玉 ▽9七銀 ▲同 香 ▽同歩成 ▲同 玉 ▽9六歩
▲8八玉 ▽9七金 ▲7七玉 ▽8五桂 ▲同 銀 ▽8八角
▲6八玉 ▽8五金 ▲6二龍 ▽7二香 ▲7三銀 ▽投了
173手で先手の勝ち


非情に美しい。三浦に見せてあげたい。
どのような顔でこのような収束を迎えたであろう?
谷川は頬を膨らませ清水は背筋を延ばして腰を捩る。
最後の谷川の駒台がキリリとしている。77銀打-69玉-57桂打という詰みをみせて歩が三枚。そしてこの形で自玉が詰まされる。1筋の香だけが不動明王となって祈りの場所も確保している。