MashudaBBS2003.12.19-21No: No: 3538-3556
実況&分析 マシュダ一家
2003.12.21NHK杯康光丸山戦 相振り
2003.12.19A級順位戦 島VS谷川 先手番一手損角換りVS棒銀 
2003.12.18竜王戦1組1回戦 藤井屋敷戦 15歩第二変奏
71手め37桂の考察   No: 3556 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 13:16:59

森下はこれで先手絶好調と解説した。
我々はこの37桂にまったく別のことを思考していた。
我々が苦悶している第4原理の動機がこの37桂にあるからである。
竜王戦における森下システム分析はこの37桂の解釈をめぐり中座している。春の名人戦までにはなんとか第4原理に目鼻をつけたい。
今日康光丸山が提示したこの37桂は後手に逆行相停滞手が発生した時点で悪手となる。
そこで今日の放送をヒントに森下システムの37桂がどのような意味をもっていたのか再考してみた。逆に思考する。後手にとって先手の37桂がなんであるのかを。
すぐに狙いがハッキリしない相停滞手。そのように考えてみる。
森下は相振りの金無双においてこの37桂は28銀の壁を解消する好手と述べた。それは先手が逃げるというマイナーな発想をした場合。矢倉においては37桂は攻撃手。
そこでこう考える。森下システムにおける37桂は迎撃すればよいと。
これを原理のみで思考すると相振り同様36地点が浮上する。ここを後手の弱点に反転し逆行させれば共通原理となる可能性がある。
すべての将棋において先手の37桂とは花形スター。これがない将棋は冴えない。しかし脆い。谷川の顔を思い出してしまった。
そういえば今日はA級順位戦第6回戦で森内俊之竜王VS佐藤康光棋聖の対局。また康光である。ウレピー。


本日のNHK杯 康光丸山戦後半分析  No: 3554 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 12:46:46

40=玉移動で先手の飛車を誘う。
41=85歩。後手の25歩に対応。丸山の25歩が先手にブランコ後進を促した。
42=54歩。55角を未然に阻止し34銀を可能にする双頭手。sかしこれは駒アタリ予備4。これが可能なのは35地点の駒アタリ奇数番1を加算して5ナンバーとなる為。
43=88飛。疑問。40手めの82玉を逆行連動手にし駒アタリ予備4を回される。
44=26歩。疑問。これは駒アタリ偶数番2である上に後手は歩損となるので逆行相停滞手が無効。
46=35銀。だから行くしかない。
47=37歩。これで鉄壁。深く考えない。
48=26銀。ここで歩損を回復しないと先の理由で後手は即負け。
49=27歩。鉄壁2。心理的には康光らしさを丸山に奪われた。そういえば丸山の序盤を涼子が「らしくない」などと失礼なことを言っていた。丸山の序盤は横歩取りにしても角換り腰掛け銀にしても最も過激であった。彼らはナニを見てきたのであろう?筋肉だけ見て筋を見ないからアンナコト言える。
50=35銀。森下はこれで康光優勢と考えた。単に先手と後手の健全な関係図に復帰しただけである。歩損が解消した為にヨリは戻った。これで先手優勢なら将棋とは最初から先手優勢なのである。
51=84歩。ここが将棋の第1手と思考すると将棋とは先手がこのように駒アタリ奇数番1を必ず獲得できるという原理に比較できる。相掛りとその派生となる横歩取りが典型。
55=86飛。するとここでも飛車先歩交換の原理が勃興。ここで先手は手番を失うことになる。そして互いに持ち歩が2枚。なぜ森下は49手めで康光優勢などと簡単に言えるのであろう?そんなことを言うならば先手は最初から優勢だとのみ言うべきである。
56=46歩。後手作成の駒アタリ奇数番1。
57=同歩で解消。
58=45歩。金無双攻略の継ぎ歩攻め。連動駒アタリ奇数番1。
57=同歩で解消。
60=33桂。金無双攻略の継ぎ歩攻めならここで46歩。それが2歩持った効果。ところが丸山はマシュダ一家セオリーに従い連動駒アタリ奇数番1を選択。
61=55歩。森下はこの手で先手優勢と断言。これは駒アタリ偶数番なので悪手である。
62=45桂。これまた悪手。
63=56銀。またまた悪手。
64=42飛。初心にカエル。これで連動駒アタリ奇数番1。
65=47歩。森内の影響であろう。
66=55歩。連動駒アタリ奇数番1の執行。
67=45銀。康光は45地点の駒アタリ予備が駒アタリ奇数番と試算した証し。ならばその時点では駒アタリ偶数番となる。だから63手め56銀が悪手となる。
68=同飛で解消。
69=36歩。これが先手の主張となる駒アタリ奇数番1。森下はここで後手苦戦と言うがすでに後手は持ち歩が3枚ある上に銀桂交換の駒得なので逆行相停滞手が有効となる。だから我々は後手指せると考える。
74=14飛。これが丸山の逆行相停滞手。これを見て我々は丸山勝ちを確信。
75=68角。碓井涼子のような発想。次に26桂狙い。そういえば森下も名人戦でそのような桂馬で負けたことがあった。桂馬はそんなところに打つものではない。26桂を考えること自体根性からして腐っている。
76=56歩。笑いが止まらない。
77=77角。泣きたい気分であろう。
以下省略。


康光頓挫  No: 3553 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 12:00:10

対局日:2003/12/21(日) 10:34:13
棋戦:NHK杯
戦形:相振り
先手:康光
後手:丸山

▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4四歩 ▲6八銀 ▽4五歩
▲5六歩 ▽4二飛 ▲5七銀 ▽6二玉 ▲6八飛 ▽3二銀
▲4八玉 ▽2四歩 ▲7七角 ▽5二金左 ▲6五歩 ▽3三銀
▲6四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽6三歩 ▲6八飛 ▽4四銀
▲5八金左 ▽2五歩 ▲3八玉 ▽7二銀 ▲4八金直 ▽7一玉
▲2八銀 ▽3五銀 ▲3六歩 ▽4四銀 ▲8六歩 ▽3五歩
▲同 歩 ▽3二飛 ▲7五歩 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽5四歩
▲8八飛 ▽2六歩 ▲同 歩 ▽3五銀 ▲3七歩 ▽2六銀
▲2七歩 ▽3五銀 ▲8四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8三歩
▲8六飛 ▽4六歩 ▲同 歩 ▽4五歩 ▲同 歩 ▽3三桂
▲5五歩 ▽4五桂 ▲5六銀 ▽4二飛 ▲4七歩 ▽5五歩
▲4五銀 ▽同 飛 ▲3六歩 ▽4四銀 ▲3七桂 ▽1五飛
▲5四歩 ▽1四飛 ▲6八角 ▽5六歩 ▲7七角 ▽5五銀
▲6七桂 ▽6六銀打 ▲5三歩成 ▽同 金 ▲5五桂 ▽7七銀不成
▲同 桂 ▽5七歩成 ▲同金直 ▽5五角 ▲5六飛 ▽6四金
▲6二歩 ▽7一金 ▲8四歩 ▽同 歩 ▲6六銀 ▽4四桂
▲5五飛 ▽同 金 ▲同 銀 ▽3六桂 ▲5六角 ▽7九飛
▲4九金打 ▽4八桂成 ▲同 玉 ▽7七飛成 ▲9五桂 ▽3六桂
▲3九玉 ▽9四角 ▲5八金引 ▽5七歩 ▲4八金寄 ▽8八龍
▲投了

114手で後手の勝ち


39手め75歩  No: 3552 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 11:11:47

すでに丸山が駒アタリ奇数番1を獲得した局面。ここで森下は75歩を疑問とした。これは駒アタリ予備2だから疑問なのである。


35手め86歩  No: 3551 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 11:07:23

森下はここで75歩があるのではないかと言う。角交換後74歩から55角の飛車香取り狙い。我々はこのような75歩を駒アタリ予備2の偶数番と呼ぶ。


32手め35銀!  No: 3550 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 11:02:21

丸山は最初の考慮時間を使ってここで行く。36歩と突かれたらどうするのであろう?康光は飛車先歩交換の利権で1歩持っている。同銀は銀バサミの形でこの1歩で殺されてしまう。
森下にはマシュダ一家特性銀の泡踊りが理解できない。ここで銀はまた下がるのである。すると35地点に駒アタリ予備が作成できる仕組み。


26手め25歩  No: 3549 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 10:55:36

だんだん丸山プランが見えてきた。動機は中原中井戦に負けてはならないという意志である。棋界の最先端は丸山であった。
この25歩にはハブも頷くであろう。
この将棋は以下の構造。

1=飛車が6筋と4筋
2=24歩から25歩の後手位取りに対して先手は飛車先歩交換
3=玉の囲い。先手金無双に対して後手は美濃
4=森下は理解不能と告白


金無双はブンチン囲い  No: 3548 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 10:46:44

森下は康光の48玉をみて深みがないと言う。「金無双はブンチン囲い」などと藤井の言葉を引用する。マシュダ一家のTバック囲いは誰も引用してくれない。これも深みがない言葉である。羽生が竜王戦で指して森内に負けた囲いであった。さてすごいことになっている。丸山は14手めになんと24歩。これはハブでもタマゲルであろうデビルの手

▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4四歩 ▲6八銀 ▽4五歩
▲5六歩 ▽4二飛 ▲5七銀 ▽6二玉 ▲6八飛 ▽3二銀
▲4八玉 ▽2四歩 ▲7七角 ▽投了

15手で先手の勝ちと森下の解説


相振り革命  No: 3547 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 10:37:54

最近「ナントカ革命」という用語がハヤリである。ショパンの革命エチュードなどBGMに使って「タコ焼き革命」などと宣伝するイカ効果である。
今日のNHK杯はそのような相振り革命となった。


6手め45歩!!  No: 3546 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 10:34:33

あいた口がふさがらない。本当に丸山が指している。田丸ではない。
康光から65歩というエキセントリックはあったかもしれないと森下は言うが康光はそこまでタコではない。しかし今日の丸山は大ダコであった。
横歩に飽きた貴様にはコレで十分だと言うことである。


5手め68銀  No: 3545 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 10:31:45

これは気合い負け。康光も呆れて「アンタにはつきあいきれない」と言っている。


丸山は4手め44歩!  No: 3544 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 10:29:49

康光の66歩を解説の森下は「食傷気味」と言う。横歩取りが飽きたという意味。かなり斜視した見方。我々は66歩に素直に驚く。
対して丸山はなんと44歩。これには我々は呆れている。


NHK杯の康光初手は76歩  No: 3543 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 10:27:20

丸山は迷わず34歩。
康光は初手に頬を膨らませていた。作戦を試す時にこうなる。
だから三手めは66歩。康光先手で66歩は凄まじい。


攻防か徹底防戦か  No: 3542 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 10:19:58

大介の講座で大介将棋の本音がでている。「受けるときは徹底的に受ける」と彼は得意げに言える。2枚の自陣龍で相手の攻めを完全に切らす方法。
これは指している方は気楽、見ている方は退屈という将棋となる。
将棋とは攻防のバランスを楽しむゲームだからである。


森内の女流将棋解説   No: 3541 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 02:22:40

囲碁将棋ジャーナルの森内は見ていて気持ちよい。毎週出演していただきたい。そもそもこの番組でまともな解説をした者は森内以外にいない。羽生でも言えないことを平然と言ってのける。
犠牲となった倉敷藤花第2局は石橋中井将棋をメッタ切りであった。マシュダ一家でもあそこまで言わない。森内はいいたい放題である。おそらくすでに中井中原戦がおわったのであろう。1月放映のこの好カードはNHK杯始まって以来の快挙と言える森内はさらにノっている。「お茶の間はテレビの前に釘付け」などと言っている。こんなセリフはハブにも言えない。
明日はA級順位戦で康光と一大決戦の森内であった。そこで我々も森内が言えないことを明日は実況してみよう。


A級順位戦 島VS谷川 先手番一手損角換りVS棒銀  No: 3539 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/20 Sat 00:10:23

日時2003.12.19
棋戦:A級順位戦
戦形:先手番一手損角換りVS棒銀
先手:島
後手:谷川

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲7八金 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽7二銀 ▲7七銀 ▽8三銀
▲9六歩 ▽8四銀 ▲2五歩 ▽3三銀 ▲3六歩 ▽9四歩
▲3五歩 ▽同 歩 ▲4五角 ▽3六角 ▲2三角成 ▽4七角成
▲4八銀 ▽2七歩 ▲同 飛 ▽3六馬 ▲2八飛 ▽2七歩
▲3八飛 ▽4六馬 ▲3七銀 ▽4七馬 ▲4五馬 ▽9五歩
▲2四歩 ▽同 銀 ▲2三馬 ▽3三銀 ▲3四歩 ▽4二銀
▲2四馬 ▽3二金 ▲9五歩 ▽8六歩 ▲同 銀 ▽8五銀
▲7七銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽7七銀成
▲同 桂 ▽3八馬 ▲同 金 ▽8九飛 ▲7九銀 ▽8八飛行成
▲同 金 ▽7九飛成 ▲4八玉 ▽8八龍 ▲4七玉 ▽4五金
▲6五桂 ▽3六歩 ▲4六銀 ▽5八銀 ▲4八玉 ▽6七銀成
▲3九玉 ▽4六金 ▲同 馬 ▽2八銀 ▲同 馬 ▽同歩成
▲同 玉 ▽2七歩 ▲投了

80手で後手の勝ち

島が先手番で一手損角換り。島はA級順位戦を盛り上げるのが自分の役目と公言しているマゾ倶楽部会員であった。実力を発揮されては最初から手合い違いなのでこのようなタコ仕掛けを行った。王将挑戦を逃した消沈の谷川に一発狙いを期待したということになる。
本日UPされた谷川の光速ノート41には先週の悲劇の後日話がある。森下に九段昇段譜を寄贈した翌日に東京から神戸に戻り午前中の長男の幼稚園学芸会を観劇し、午後はマンション組合の指導対局に同クリスマスパーティーという一日。長男は年長組でカルメンを演奏したという。カルメン前奏曲であろう。凄い幼稚園である。インテンポで演奏できたのであろうか?大太鼓も入ったに違いない。谷川ママは生まれたばかりの次男を前にダッコして小さな手を握りながらジャンジャカジャカジャカと体を震わせていたのであろう。ダンナがせっかく帰ってきたのにセックスする暇もない一日である。 今週もまた神戸から谷川パパは東京出張ではダンナよりママの方が大変。新幹線は谷川パパにとって大きなプラレール。谷川ママはダンナが新幹線に乗るより自分に乗ってくれと欲求不満も募る。マンション組合の色男とやっちゃうかもしれない。しかしその矢先に次男誕生の為、育児でソレもママならない。
しかし谷川はインポテンツではなかった。今日の棋譜は猛り狂う闘牛。
谷川長男演奏の闘牛士のテーマまで背に負っている。フツーに角換り腰掛け銀でもよいのに谷川は一手も容赦しない。 いきなり棒銀のフォルティッシモ。13年前の谷川竜王誕生を思い出す。谷川ヴァイオレンス再現の予感。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/031110bbs.html
島が用意した手は19手め35歩。この手は1歩損となる。35同歩とタダで取られることが明解だからである。すでに一手損で後手番となったA級棋士が先に歩損する将棋というモノは存在しない。島はすでにA級棋士ではなく色物興行師ということになる。あとは谷川がいかに寄せるのかという興味しかない。逆に言えばこれにコケたら谷川は死んだ方がよい。それほど谷川の使命は大きい。
26手め27歩打。谷川なら当然。これは駒アタリ偶数番2であるようだが谷川はすでに寄せのつもりで指している証し。これを同飛と取ってしまった為に谷川が手番を握る仕組み。通常は攻める方が1歩損で手番を握るはずがこれで歩の損得はない。島の35歩をすぐにリサイクルするのが谷川将棋。谷川は得したらすぐにお返しする。
すでに大差。36手め95歩でこれまでの谷川棒銀の脅威を知っているものなら処置なしと言うであろう。先手は飛車が歩損解消のタコ手で閉塞した上に質駒にされているからである。
37手め24歩。こんな手しかないのではもう投げたい気分であろう。谷川にフフンと笑われてまた歩損。
53手め88銀が対棒銀のセオリー。次の手を見て我々は椅子から転落した。なんと54手め77銀成。ここまで決まった棒銀成功の図は見たこと無い。これもすべて飛車を質駒にしてしまったツケ。それにしても凄まじい寄せ。気分爽快この上ない。
68手め36歩もすばらしい。島の35歩から派生した連動手。
谷川メドレーにシビレた一日であった。女であればこのような男に抱かれたいと思うであろう。谷川マンション組合の住民がうらやましい。谷川ママはもっとうらやましい。
そこで東京の島ママはウラメシヤと嘆いているはずである。
その怨念が関西で子供連続襲撃事件に発展しては困る。
そこでこう思っていただきたい。コレが島演出なのであると。


竜王戦1組1回戦 藤井屋敷戦 15歩第二変奏  No: 3538 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/19 Fri 06:46:05

竜王戦1組1回戦が行なわれている。藤井の苦渋と屋敷の楽観。
最近と金で勝つ将棋がハヤリとなった。しかし藤井は15歩の変奏に挑戦している。終盤勝ちがあった。111手め43銀打で一挙に負けにしてしまう。端攻めすれば125手で屋敷投了となる藤井シス15歩の会心譜となった。14香から26桂の連携プレーで最後は34桂の二段ロケット。屋敷に受けはない。

日時2003.12.18
棋戦:竜王戦1組 1回戦
戦形:藤井シス15歩向かい飛車変奏
先手:藤井
後手:屋敷


▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽8四歩 ▲1六歩 ▽6二銀
▲6八飛 ▽4二玉 ▲3八銀 ▽3二玉 ▲7八銀 ▽5二金右
▲7七角 ▽5四歩 ▲1五歩 ▽8五歩 ▲6七銀 ▽5三銀
▲4八玉 ▽3三角 ▲3九玉 ▽2二玉 ▲9六歩 ▽3二金
▲2八玉 ▽4四歩 ▲8八飛 ▽7四歩 ▲8六歩 ▽同 歩
▲同 角 ▽6四歩 ▲7七桂 ▽9四歩 ▲8五歩 ▽4五歩
▲5八金左 ▽4三金右 ▲7五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽7四歩
▲9七角 ▽9五歩 ▲8六飛 ▽9六歩 ▲7九角 ▽7三桂
▲6八角 ▽6五歩 ▲同 桂 ▽同 桂 ▲8四歩 ▽7五桂
▲7六銀 ▽6七歩 ▲5九角 ▽9七歩成 ▲8三歩成 ▽8一飛
▲8二と ▽4一飛 ▲6五銀 ▽8七と ▲7六飛 ▽9九香成
▲7四銀 ▽6一飛 ▲1四歩 ▽同 歩 ▲1二歩 ▽同 香
▲1三歩 ▽同 桂 ▲9五角 ▽2五桂 ▲7五飛 ▽6六飛
▲4五飛 ▽7八と ▲2五飛 ▽6八歩成 ▲4八金寄 ▽2四歩
▲8五飛 ▽4四歩 ▲6四歩 ▽6二歩 ▲7二と ▽6九と右
▲6二と ▽5九と寄 ▲5二と ▽4九と ▲同 金 ▽4二銀引
▲同 と ▽同 角 ▲4六桂 ▽2三金打 ▲8三飛成 ▽6七飛成
▲2六桂 ▽5八と ▲3四桂左 ▽同金右 ▲同 桂 ▽同 金
▲1三歩 ▽同 香 ▲4三銀 ▽3三歩 ▲4六桂 ▽3五金
▲5八金 ▽同 龍 ▲4九金 ▽9八龍 ▲4二銀不成▽同 銀
▲5四桂 ▽3一銀 ▲5一角成 ▽2六桂 ▲同 歩 ▽2七銀

藤井は残念であろう。いい将棋であった。これがあのミスター竜王の第二試練の時。
そういえば名人候補のナベラには呆れてしまう。足にできた水マメの始末になんとハサミで切って水を出したと日記に書いている。それではバイキンが入って化膿してしまう。熱した消毒針で穴を開けて水を出してからワセリン塗って絆創膏貼っておけばすぐに治る。何もなければ安全ピンとセロテープを使ってもよい。針であけた穴ならば鼻糞でも埋まる。要するにバイキンを入れてはいけない。バカとハサミは使いようと言うがこれほどマヌケなハサミの使い方は珍しい。藤井のタコ終盤に匹敵。
なぜ藤井は左から攻めたのか? 右利きならばハサミは左手で絆創膏をカットできるようになればハサミ名人であろう。藤井の挑戦とは法外な動機から始まり、他愛もない後始末で転んでいる。15歩への執着とガジガジとの結合。ガジガジはマメができる。藤井はガジガジと言われないようになればまた復活できる。